9602 東宝 2021-07-13 15:00:00
2022年2月期 第1四半期決算説明資料 [pdf]
2022年2月期 第1四半期(2021年3月1日~2021年5月31日)
決算説明資料
2021年7月13日(火)
©2021 スタジオ地図
2022年2月期 第1四半期 営業概況
2021年2月期 2022年2月期 前期比 増減率
(2020年3月~5月) (2021年3月~5月)
営 業 収 入 33,012百万円 57,808百万円 24,796百万円 75.1% ↗
営 業 利 益 2,803百万円 10,518百万円 7,715百万円 275.2% ↗
経 常 利 益 2,891百万円 10,847百万円 7,956百万円 275.2% ↗
親会社株主に帰属する
218百万円 6,684百万円 6,466百万円 2964.3% ↗
四 半 期 純 利 益
1
2022年2月期 第1四半期 営業概況
【新型コロナウイルス感染症の影響について】
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、当社の主力事業への影響は、当第1四半期においても依然、継続しております。
映画事業においては、2度目の緊急事態宣言発出を受けて、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県で、1月9日から4月8日まで、映画
館の営業時間短縮やアルコール類の時短販売を行いました。
さらに3度目の緊急事態宣言発出を受けて、4月25日から5月31日までの期間、東京都・大阪府・京都府(5月11日まで)・兵庫県
(5月12日以降は土日のみ)の21サイトで臨時休業となりました。休業地域以外のまん延防止等重点措置該当地区においても、営業時
間短縮、アルコール類の時短販売、販売座席数の制限等の感染防止対策を施しながら営業活動を続けました。
演劇事業においても、4月28日から5月11日までの期間の公演を中止いたしました。
また、日比谷シャンテ(商業施設)においても4月25日から5月31日まで臨時休業(一部店舗では5月22日から営業再開)いたしました。
【第1四半期決算の概況】
映画営業事業において、公開を予定していた作品が相次いで延期となった一方で、3月8日公開『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、4月
16日公開『名探偵コナン 緋色の弾丸』が大ヒットを記録したことにより、大幅な増収増益。
映画興行事業において、4月から5月にかけて東京・関西圏の映画館が休業したことにより興行収入の落ち込みがあったものの、全劇場
休業というより厳しい制約があった前期と比較すれば大幅改善。営業損益は黒字に転換。
映像事業において、「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」等の「TOHO animation」作品が、
パッケージ販売、商品化ライセンス、配信等の多面的展開により、業績を大きく牽引。
映画事業全体では、上記の要因により前年同期と比べ、大幅な増収増益を達成。
演劇事業では、期間中の公演の一部中止や払い戻しはあったものの、ほとんどの公演を実施することができ、営業損益は黒字に転換。
不動産事業では、不動産賃貸事業において、日比谷シャンテの臨時休業の実施による賃料の免除や、一時的なテナント入れ替えに
よる減収があったことや、不動産保守・管理事業において、ホテルや劇場の清掃業務等の受注回復の遅れ等により、全体としてはわず
かに減収減益。
なお、劇場や商業施設等の臨時休業期間中の人件費・借家料・減価償却費等ならびに中止した演劇公演に係る製作費等を「臨時休業による損失」として特別損
失に、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助成金及び国や地方自治体等からの助成金等を「助成金収入」として特別利益に
計上しております。
2
セグメント別業績一覧
営 業 収 入 営 業 利 益
2021年2月期 2022年2月期 2021年2月期 2022年2月期
増減率 増減率
(2020年3月~5月) (2021年3月~5月) (2020年3月~5月) (2021年3月~5月)
①映 画 事 業 14,803 37,682 154.6% ↗ ▲ 544 6,079 -
-1216.8% ↘
映画営業 3,577 12,321 244.4% ↗ 86 2,702 3032.5% ↗
映画興行 3,525 12,879 265.3% ↗ ▲ 1,722 295 -
-117.1% ↘
映像事業 7,700 12,481 62.1% ↗ 1,092 3,082 182.3% ↗
②演 劇 事 業 674 2,884 327.4% ↗ ▲ 710 483 -
-168.1% ↘
③不動産事業 17,076 16,604 -2.8% ↘ 5,046 4,922 -2.5% ↘
不動産賃貸 6,964 6,725 -3.4% ↘ 3,315 3,136 -5.4% ↘
道路事業 7,606 7,471 -1.8% ↘ 1,649 1,570 -4.8% ↘
不動産保守・管理 2,506 2,407 -3.9% ↘ 81 215 164.1% ↗
④その他事業 457 636 39.3% ↗ ▲ 79 ▲ 39 -
-50.6% ↘
(単位:百万円)
3
セグメント別業績【映画事業】
44,399
営業収入 営業利益
37,682 10,153
6,079
14,803
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2022年2月期(2021年3月~5月)
▲ 544
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2022年2月期(2021年3月~5月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 映画営業事業では、緊急事態宣言の影響で、公開予定だった『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』をはじめとする6作品を公開延期。
一方、前期から公開延期となっていた新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(興行収入96.3億円)、『名探偵コナン 緋色の弾丸』(同71.9億
円)が大ヒットを記録。東京・関西圏の映画館休業の影響が一定程度あるものの、全面休業があった前期から大きく回復し、大幅な増収増益。
◼ 映画興行事業では、TOHOシネマズにおいて、期首から4月8日にかけて東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県で時短営業やアルコール類の時短
販売を実施。3度目の緊急事態宣言により、4月25日から5月31日まで、東京都・大阪府・京都府(5月11日まで)・兵庫県(5月12日以降は土日の
み)の映画館が臨時休業となり、それ以外のエリアにおいても5月12日以降、時短営業等が拡大したが、全面休業があった前期から大きく回復し、
営業損益は黒字に転換。
◼ 映像事業では、パッケージ事業において、TVアニメ「呪術廻戦」「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」のセールスが好調。アニメ製作事業において、
TVアニメ「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」等の商品化権収入が大きく伸長。出版・商品事業では、劇場用パンフレット、キャラクターグッズにお
いて『名探偵コナン 緋色の弾丸』が好調だった他、「TOHO animation STORE」(ECサイト)における「呪術廻戦」の関連商品販売が増加。
映像事業全体として大幅な増収増益。
(興行収入は2021年6月末時点) 4
当第1四半期の主要稼働作品状況等
東宝㈱配給作品(興行収入10億円以上)
作品名 公開日 興行収入
シン・エヴァンゲリオン劇場版 3月8日 96.3
名探偵コナン 緋色の弾丸 4月16日 71.9
映画 モンスターハンター 3月26日 12.3
奥様は、取り扱い注意 3月19日 11.7
【ご参考】
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 2020年10月16日 401.4
(興行収入は2021年6月末日時点)
公開を延期した第1四半期公開予定作品
作品名 当初の予定 新公開日
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021 3月5日 調整中
映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園 4月23日 7月30日
アーヤと魔女 4月29日 8月27日
ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~ 5月7日 6月18日
ゴジラvsコング 5月14日 7月2日
100日間生きたワニ 5月28日 7月9日
5
当 第 1 四 半 期 に お け る TO H O シ ネ マ ズ の 営 業 状 況
【臨時休業】
所在地 サイト数 期間
東京都 大阪府 京都府(5月11日まで) 兵庫県(5月12日以降は土日休業) 21 4月25日~5月31日
【時短営業】
所在地 サイト数 期間
東京都 埼玉県 千葉県 神奈川県 25 3月1日~4月8日
京都府 1 4月15日~4月24日
北海道 埼玉県 千葉県 神奈川県 愛知県 岐阜県 京都府 兵庫県 福岡県 23 5月12日~5月31日
岡山県 広島県 熊本県(一部) 4 5月16日~5月31日
6
当第1四半期の映画営業事業・映画興行事業の推移
映画営業事業 興行収入推移 (単位:円) 映画興行事業 興行収入推移 (単位:円)
2021年(133期) 2020年(132期) 前年比 2021年(133期) 2020年(132期) 前年比
3月 10,122,378,904 1,202,249,004 842.0% 3月 4,842,139,643 2,637,484,812 183.6%
4月 8,940,877,900 138,867,250 6438.4% 4月 4,099,777,614 197,832,004 2072.4%
5月 3,087,028,450 68,957,350 4476.7% 5月 1,775,416,231 59,131,870 3002.5%
1Q 22,150,285,254 1,410,073,604 1570.9% 1Q 10,717,333,488 2,894,448,686 370.3%
※東宝映画営業部が配給した作品の興行収入 ※全国のTOHOシネマズ等で上映されたすべての作品の興行収入(東宝配給作品を含む)
映画営業部門 月間興行収入の過去2年との比較
映画興行部門 月間興行収入の過去2年との比較
億円 2019年 2020年 2021年 億円
2019年 2020年 2021年
120
60
100
興 80
行 興 40
収 行
入 60 収
入
40 20
20
0 0
1月 2月 3月 4月 5月 1月 2月 3月 4月 5月
7
「 TO H O a n i m a t i o n 」 作 品 の 状 況
「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」 『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 『劇場版 呪術廻戦 0』
(「ウマ箱2」アニメ第2期のBlu-ray BOX商品)
ワールド ヒーローズ ミッション』 待望の映画化、2021年12月24日公開!
第1コーナー 2021年5月26日発売 2014年7月「週刊少年ジャンプ」連載開始 2018年3月「週刊少年ジャンプ」連載開始
第2コーナー 2021年6月23日発売 シリーズ世界累計発行部数 5,000万部突破(7月1日時点) シリーズ累計発行部数 5,000万部突破(5月末時点)
第3コーナー 2021年7月21日発売
第4コーナー 2021年8月18日発売 最新作 2021年 8月6日公開!
(TVアニメ)
1作目 2018年 8月3日公開 興行収入17.2億円 2020年10月から2021年3月放送
(TVアニメ) 2作目 2019年12月20日公開 興行収入17.9億円
Season1 2018年4月から6月放送 金曜深夜「スーパーアニメイズム」枠史上、
Season2 2021年1月から3月放送 (TVアニメ) 平均世帯視聴率歴代1位
2021年3月から第5期が絶賛放送中 国内の主要配信プラットフォームで視聴者数1位を多
数獲得し、世界100以上の国と地域でも配信・放送
され人気を誇る
8
©2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会 ©2021「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社 ©2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 ©芥見下々/集英社
セグメント別業績【演劇事業】
営業収入 営業利益
1,221
4,382
483
2,884
674
▲ 710
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2022年2月期(2021年3月~5月) 2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2022年2月期(2021年3月~5月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 帝国劇場では『Endless SHOCK -Eternal-』(3月公演)、『レ・ミゼラブル』(5月公演)を、シアタークリエでは『GHOST』(3月公演)、
『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』(3月~4月公演)、『カメレオンズ・リップ』(4月公演)を、劇場の消毒や換気の強化等の感染予防策を
講じながら公演を実施。
◼ 3度目の緊急事態宣言の発出や自治体からの要請によって、『モーツァルト!』(4月~5月公演 帝国劇場)では、4月28日から5月6日までの
公演を中止。『ジャニーズ銀座2021 TOKYO EXPERIENCE』(5月公演 シアタークリエ)では、5月2日から5月11日までの公演を中止。『ブ
ロードウェイと銃弾』(5月公演 日生劇場)では、5月10日・11日の公演を中止。
◼ 外部公演では、日生劇場において『ウェイトレス』(3月公演)やTBS赤坂ACTシアターにおいて『ロミオ&ジュリエット』(5月公演)を上演し、堅
調に稼働。演劇事業としては、前期はほぼ全公演中止だったが、当期は一部中止となった演目はあるものの、ほとんどの公演は実施できたために
大幅な増収となり、営業損益は黒字に転換。
9
セグメント別業績【不動産事業】
営業収入 営業利益
17,742 5,487
5,046 4,922
17,076
16,604
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2022年2月期(2021年3月~5月) 2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2022年2月期(2021年3月~5月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 不動産賃貸事業では、一時的なテナントの入れ替えや、商業施設の営業時間短縮や臨時休館(日比谷シャンテは4月25日から5月31日まで。5月
22日から一部店舗では営業再開)を実施したことに伴う賃料の免除、保有する物件の入居テナントに対しても賃料減額の措置を講じたこと等もあり、
減収減益。
◼ 道路事業では、防災・減災対策や老朽化するインフラ整備をはじめとする公共投資が堅調に推移するなか、技術提案等を通じた積極的な営業
活動により新規受注や既存工事の追加受注に努めた結果、わずかに減収減益。
◼ 不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱・東宝ファシリティーズ㈱において、ホテルや劇場等、商業施設の経済活動が再開し、受注回復の
動きがみられるものの、受注案件の延期や減額に応じたため減収。コストコントロールに努めた結果、増益。
10
業績・配当予想
◼ 2022年2月期連結業績予想(2021年3月1日~2022年2月28日)
親会社株主に帰属する 1株当たり
営業収入 営業利益 経常利益 当期純利益 当期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円 円.銭
2022年2月期(予想)
214,000 32,000 33,500 20,500 115.39
前期実績増減率 11.5% ↗ 42.6% ↗ 38.5% ↗ 39.6% ↗
(ご参考)
191,948 22,447 24,195 14,688 82.54
2021年2月期実績
※直近に公表されている業績予想からの修正はありません。
◼ 配当予想
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2022年2月期(予想) ― 17.50 ― 17.50 35.00
(ご参考)
― 17.50 ― 17.50 35.00
2021年2月期実績
※直近に公表されている配当予想からの修正はありません。
11
本資料の内容には将来に対する見通しが含まれておりますが実際の業績は様々な状況変化や要因により、見通しと大きく異なる
結果となりえることがあり、保証を与えるものではございませんのでご了承ください。
また、本資料の無断転載はお断りいたします。
12