9602 東宝 2021-04-13 15:00:00
2021年2月期 決算説明資料 [pdf]

2021年2月期 決算期(2020年3月1日∼2021年2月28日)


   決算説明資料




                                                                                  2021年4月13日(火)

 ©2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
             2021年2月期 通期 営業概況


                   2020年2月期            2021年2月期          前期比    増減率
                 (2019年3月∼2020年2月)   (2020年3月∼2021年2月)


 営   業   収   入      262,766百万円         191,948百万円 ▲70,818百万円 -27.0%    ↘




 営   業   利   益       52,857百万円           22,447百万円 ▲30,409百万円 -57.5%   ↘




 経   常   利   益       55,068百万円           24,195百万円 ▲30,872百万円 -56.1%   ↘



親会社株主に帰属する
                     36,609百万円           14,688百万円 ▲21,920百万円 -59.9%   ↘
 当 期 純 利 益




                                                                           1
                    2021年2月期 営業概況

【新型コロナウイルス感染症の影響について】
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、当社の主力事業である映画・演劇・不動産各事業への影響は、第4四半期においても継続しております。
12月1日以降はガイドライン変更に基づき、映画館の全サイトで通常営業(全座席販売・座席での飲食可)を行ってまいりました。
しかしながら、1月7日付の緊急事態宣言の再発出を受けて、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県では1月9日から3月7日まで、栃木県(2月8日解
除)、愛知県、岐阜県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県では1月13日から2月28日まで、20時までに上映を終了する営業時間短縮や、アルコー
ル類の時短販売を行いました。また、演劇事業においても、10月公演の新作演目よりほぼ通常スタイルの公演実施に取り組んでおりましたが、同宣言を
受けて、販売可能座席数の制限に則りながら、舞台と客席間の距離の確保や、20時までの終演時間の変更等の対処をとり、公演を行ってまいりました。

【第4四半期の概況】
第3四半期から続映の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が成績を大きく伸ばし、引き続き映画事業を牽引。
映画営業事業は、 上記作品に加え、お正月作品『新解釈・三國志』 、『映画 えんとつ町のプペル』、『約束のネバーランド』等の新作がスマッシュヒット。
映画興行事業は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を含む当社配給作品を中心に、お正月興行までは順調に推移したものの、再度の緊急事態宣
言の発出による作品の公開延期等の影響を受け、やや低調に推移。
映像事業において、アニメ製作事業での「呪術廻戦」への製作出資や、パッケージ事業において、『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』の販
売が伸長。

演劇事業では、帝国劇場公演『DREAM BOYS』、『Endless SHOCK -Eternal-』は好調に推移したが、間隔を確保した座席販売やシアタークリエ
の一部公演が中止となった影響もあり、引き続き厳しい状況。

不動産事業では、不動産賃貸事業において、引き続き保有物件のテナントに対する賃料減額による減収があったが、不動産保守・管理事業において、
ホテルや劇場の清掃業務等の受注が回復傾向。スバル興業㈱と同社の連結子会社における道路事業は堅調に推移。

以上により、通期としては、営業収入で前期比27.0%の減収、営業利益で前期比57.5%の減、経常利益で前期比56.1%の減、親会社株主に帰
属する当期純利益で前期比59.9%の減、と各段階において新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く残り、大幅な減収減益。


なお、劇場や商業施設等の臨時休業期間中の人件費・借家料・減価償却費等、ならびに緊急事態宣言発出以後、解除されるまでの期間に中止を決定した演劇
公演に係る製作費用等を「臨時休業による損失」として特別損失に計上しています。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助成金等を「助成金収入」として特別利益に計上しています。


                                                                                   2
                      営業概況3カ年比較
営業収入                             営業利益




 2,462      2,627
                       1,919       449        528
                                                         224

2019年2月期 2020年2月期 2021年2月期       2019年2月期   2020年2月期   2021年2月期



                                 親会社株主に帰属する当期純利益
経常利益




  465        550
                                   301        366
                        241                               146

2019年2月期   2020年2月期   2021年2月期   2019年2月期   2020年2月期   2021年2月期

                                                         (単位:億円)

                                                                   3
                                     経営指標の推移

                                    自己資本                     総資産                  売上高
                                    当期純利益率               経常利益率                  営業利益率
              2017年2月期                    11.2                       12.7                     21.5
              2018年2月期                    10.3                       11.3                     19.6
              2019年2月期                        8.7                    10.3                     18.3
              2020年2月期                    10.0                       11.6                     20.1
              2021年2月期                        3.9                         5.0                 11.7


        自己資本 当期純利益率                             総資産 経常利益率                              売上高 営業利益率
               (ROE)                                 (ROA)

                       10.0                                  11.6
11.2            8.7                                  10.3                                             20.1
                                       12.7                                                    18.3
       10.3                                                                     21.5
                                              11.3
                                                                                       19.6


                                                                                                              11.7
                              3.9                                   5.0




                                                                                                             (単位:%)



                                                                                                                      4
                          セグメント別業績一覧

                           営 業 収 入                                          営 業 利 益
              2020年2月期          2021年2月期                       2020年2月期            2021年2月期
                                                  増減率                                                 増減率
            (2019年3月∼2020年2月) (2020年3月∼2021年2月)              (2019年3月∼2020年2月)   (2020年3月∼2021年2月)



①映 画 事 業           172,961          116,197       -32.8% ↘           33,989              10,351       -69.5% ↘


     映画営業           48,807           39,840       -18.4% ↘           12,402               6,478       -47.8% ↘


     映画興行           91,258           46,242       -49.3% ↘           14,948            ▲ 1,100            −
                                                                                                     -107.4% ↘


     映像事業           32,895           30,114       -8.5% ↘             6,639               4,973       -25.1% ↘


②演 劇 事 業            17,547             7,948      -54.7% ↘            4,082            ▲ 1,066            −
                                                                                                     -126.1% ↘


③不動産事業              67,713           65,124       -3.8% ↘            18,670             17,062         -8.6% ↘


   不動産賃貸            29,665           27,913       -5.9% ↘            13,611             12,329         -9.4% ↘


     道路事業           27,211           27,460        0.9% ↗             4,090               4,048        -1.0% ↘


不動産保守・管理            10,836             9,750      -10.0% ↘               969                684       -29.4% ↘


④その他事業               4,543             2,678      -41.1% ↘                78              ▲ 320           −
                                                                                                     -507.8% ↘

                                                                                                     (単位:百万円)
                                                                                                                 5
              セグメント別業績(2021年2月期                                                 四半期別)



                              営 業 収 入                                               営 業 利 益 
             第1四半期        第2四半期         第3四半期        第4四半期         第1四半期        第2四半期         第3四半期        第4四半期

           (2020年3月∼5月) (2020年6月∼8月) (2020年9月∼11月) (2020年12月∼2月) (2020年3月∼5月) (2020年6月∼8月) (2020年9月∼11月) (2020年12月∼2月)


①映 画 事 業        14,803       23,121        44,346      33,927          ▲ 544         1,491        6,864        2,540

    映画営業         3,577        8,455        16,459      11,349              86        2,849        3,128          415

    映画興行         3,525        8,744        19,838      14,135        ▲ 1,722      ▲ 2,078         2,565          135

    映像事業         7,700        5,923         8,049        8,442         1,092           721        1,169        1,991

②演 劇 事 業           674        1,395         2,724        3,155         ▲ 710        ▲ 436           103         ▲ 23

③不動産事業          17,076       15,798        15,938      16,312          5,046         4,269        4,080        3,667

   不動産賃貸         6,964        7,116         7,018        6,815         3,315         3,168        3,128        2,718

    道路事業         7,606        6,468         6,453        6,933         1,649           918          753          728

不動産保守・管理         2,506        2,213         2,468        2,563             81          183          199          221

④その他事業             457          664           842          715          ▲ 79        ▲ 115          ▲ 38         ▲ 88

   全社           33,012        40,979       63,849       54,108         2,803         4,295       10,078        5,271
                                                                                                           (単位:百万円)



                                                                                                                         6
                             セグメント別業績【映画事業】

                           営業収入                                                    営業利益
                                                                       33,989
               172,961




                                           116,197



                                                                                                   10,351




      2020年2月期(2019年3月∼2020年2月)   2021年2月期(2020年3月∼2021年2月)   2020年2月期(2019年3月∼2020年2月)   2021年2月期(2020年3月∼2021年2月)



                                                                                                                  (単位:百万円)


業績分析 (増減要因)
 映画営業事業では、続映中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が興行収入390億円を突破し興行収入記録の更新を続け、映画事業全体の
  業績に引き続き貢献。上記に加え『新解釈・三國志』(興行収入40.1億円)、『映画 えんとつ町のプペル』(同23.9億円)、夏から公開時期
  を変更した『ポケットモンスター ココ』(同17.7億円)等、複数のヒットを記録。第1四半期の映画館全面休業の影響が残り、通期では減収減益。
 映画興行事業では、TOHOシネマズにおいて、12月1日より全サイトにて通常営業(全座席販売・座席での飲食可)を再開。『劇場版「鬼滅の
  刃」無限列車編』を中心に当社配給作品が稼働したが、第1四半期の映画館全面休業や洋画作品等の期待作の公開延期、また、緊急事態
  宣言の再発出による一部劇場での営業時間の短縮等も影響し、通期での営業損益は赤字を計上。
 映像事業では、アニメ製作事業では、TVアニメ「呪術廻戦」等に製作出資。パッケージ事業において、『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅
  坂46』が好調に推移。ODS事業において、『Endless SHOCK』を提供。出版商品事業において、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』等の劇場
  用パンフレットやキャラクターグッズの販売が好調に推移するも、洋画作品等の期待作が公開延期となったこと等が影響し、通期では減収減益。
                                                                                                             (興行収入は2021年3月末時点)


                                                                                                                           7
              当期の主要稼働作品状況


興行収入10億円以上の作品(3月末時点)
  公開日                    作品名               興行収入
 7月17日              今日から俺は‼劇場版               53.7
 7月23日           コンフィデンスマンJP プリンセス編          38.4
  8月7日           映画ドラえもん のび太の新恐竜             33.5
 8月21日                     糸                 22.7
 9月11日   映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者     11.8
 10月2日                  浅田家!                 12.1
10月16日          劇場版 「鬼滅の刃」 無限列車編            391.4
10月30日                   罪の声                 12.2
11月20日            STAND BY ME ドラえもん 2        27.5
12月11日                新解釈・三國志                40.1
12月18日               約束のネバーランド                 20
12月25日              映画 えんとつ町のプペル             23.9
12月25日            劇場版ポケットモンスター ココ            17.7
2月11日            名探偵コナン 緋色の不在証明              11.9
                                           (単位:億円)




                                                     8
                                  当期の映画営業事業・映画興行事業の推移

      映画営業事業 興行収入推移                                                 (単位:円)                  映画興行事業 興行収入推移                                               (単位:円)

                          132期                   131期           前年比                                           132期                    131期             前年比
          3月            1,202,249,004         6,203,048,140       19.4%                        3月             2,637,484,812           6,395,227,330      41.2%
           4月             138,867,250        10,412,314,200        1.3%                        4月               197,832,004           6,284,589,579       3.1%
           5月              68,957,350        11,445,925,516        0.6%                        5月                59,131,870           6,276,502,285       0.9%
           1Q         1,410,073,604        28,061,287,856         5.0%                         1Q           2,894,448,686          18,956,319,194       15.3%
           6月             704,847,150         5,437,182,516       13.0%                        6月               972,494,252           7,182,958,129      13.5%
           7月           5,524,371,150         7,774,289,420       71.1%                        7月             2,447,555,473           8,231,336,463      29.7%
           8月           8,938,505,850        11,504,322,040       77.7%                        8月             3,955,265,644          10,109,147,112      39.1%
           2Q        15,167,724,150        24,715,793,976        61.4%                         2Q           7,375,315,369          25,523,441,704       28.9%
           9月           4,215,769,262         8,069,301,900       52.2%                        9月             4,108,038,345           6,396,444,543      64.2%
          10月          16,595,851,250         3,746,389,620      443.0%                       10月             6,817,202,926           5,103,457,315     133.6%
          11月          15,423,752,960         1,450,595,250     1063.3%                       11月             5,758,736,645           4,892,924,963     117.7%
           3Q        36,235,373,472        13,266,286,770       273.1%                         3Q          16,683,977,916          16,392,826,821      101.8%
          12月          12,846,193,900         3,254,165,150      394.8%                       12月             5,371,681,212           6,735,718,718      79.7%
           1月           7,389,814,940         3,649,521,430      202.5%                       1月              3,412,817,106           5,532,162,350      61.7%
           2月           3,116,714,616         2,614,817,590      119.2%                       2月              3,451,248,519           4,998,581,001      69.0%
           4Q        23,352,723,456         9,518,504,170       245.3%                         4Q          12,235,746,837          17,266,462,069       70.9%
      ※東宝映画営業部が配給した作品の興行収入                                                                  ※全国のTOHOシネマズ等で上映されたすべての作品の興行収入(東宝配給作品を含む)




                      映画営業事業 月間興行収入の過去2年との比較                                                               映画興行事業 月間興行収入の過去2年との比較
    億円                                                                                 億円
    160
                                                                                      100
    140
    120                                                                                80
興                                                                                 興
行 100                                                                             行
収                                                                                 収 60
入    80                                                                           入
     60                                                                                40
     40
                                                                                       20
     20
      0                                                                                 0
          3月    4月   5月    6月    7月   8月    9月    10月   11月   12月    1月      2月             3月   4月   5月     6月   7月   8月     9月     10月   11月   12月   1月    2月

                                                                                                                                                              9
                              セグメント別業績【演劇事業】

                          営業収入                                                 営業利益

               17,547                                                4,082




                                        7,948
                                                                                             ▲ 1,066




      2020年2月期(2019年3月∼2020年2月)2021年2月期(2020年3月∼2021年2月)   2020年2月期(2019年3月∼2020年2月) 2021年2月期(2020年3月∼2021年2月)


                                                                                                            (単位:百万円)


業績分析 (増減要因)
   帝国劇場では、『DREAM BOYS』(12月∼2021年1月公演)は感染防止対策として出演者数を抑え、幕間をなくす等の対応を行い公演を
    実施。
    『Endless SHOCK -Eternal-』(2021年2月∼3月公演)では、緊急事態宣言の再発出や自治体からの要請によって、一部公演において
    は、販売可能座席数に制限を設けながら公演を実施。

   シアタークリエでは、『オトコ・フタリ』(12月公演)、『ローズのジレンマ』(2021年2月公演)を上演。
    公演関係者が新型コロナウイルス感染症に感染したため、『イフ/ゼン』(2021年1月∼2月公演)の全公演を中止。

   外部公演では、東急シアターオーブにおいて、『プロデューサーズ』(11月∼12月公演)や『マリー・アントワネット』(2021年1月∼2月公演)を
    上演し、堅調に稼働。
    演劇事業としては、一部演目にて有料のライブ映像配信による新たな収益源の確保に努めたものの、1回目の緊急事態宣言による劇場休業や
    宣言解除後も公演中止が長引く等、新型コロナウイルスの影響が大きく、通期での営業損益は赤字を計上。
                                                                                                                 10
                          セグメント別業績【不動産事業】

                           営業収入                                                   営業利益
                67,713                                                18,670
                                          65,124
                                                                                                17,062




       2020年2月期(2019年3月∼2020年2月) 2021年2月期(2020年3月∼2021年2月)   2020年2月期(2019年3月∼2020年2月) 2021年2月期(2020年3月∼2021年2月)



                                                                                                                   (単位:百万円)


業績分析 (増減要因)
   不動産賃貸事業では、商業施設の営業時間短縮や臨時休館を実施したことに伴う賃料の免除や、保有する物件の入居テナントに対しても賃
    料減額の措置を講じたこと等もあり、通期では減収減益。

   道路事業では、防災・減災対策や老朽化するインフラ整備をはじめとする公共投資が堅調に推移するなか、技術提案等を通じた積極的な営業
    活動により新規受注や既存工事の追加受注に努め、増収となるもわずかに減益。

   不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱・東宝ファシリティーズ㈱において、ホテルや劇場等、商業施設の経済活動が再開し、受注回復の
    動きがみられるものの、第1四半期の臨時休業等の影響が残り、通期では減収減益。




                                                                                                                        11
                            業績・配当予想

 2022年2月期連結業績予想(2021年3月1日~2022年2月28日)
                                                         親会社株主に帰属する       1株当たり
                営業収入         営業利益           経常利益           当期純利益          当期純利益
                     百万円           百万円           百万円             百万円          円.銭

 2022年2月期(予想)
                214,000        32,000        33,500          20,500       115.20
  前期実績増減率        11.5%   ↗     42.6%   ↗     38.5%   ↗      39.6%     ↗

     (ご参考)
                  191,948       22,447         24,195           14,688       82.54
  2021年2月期実績




 配当予想
                第1四半期末       第2四半期末        第3四半期末          期末             合計
                    円 銭           円 銭           円 銭             円 銭            円 銭

 2022年2月期(予想)            ―     17.50               ―        17.50          35.00
 (ご参考)
                         ―       17.50             ―         17.50           35.00
 2021年2月期実績




                                                                                     12
本資料の内容には将来に対する見通しが含まれておりますが実際の業績は様々な状況変化や要因により、
見通しと大きく異なる結果となりえることがあり、保証を与えるものではございませんのでご了承ください。
また、本資料の無断転載はお断りいたします。



                    本資料に関するお問合せ
            東宝株式会社 総務部 広報・IR室 TEL03-3591-1303


                                                    13