9602 東宝 2021-01-12 15:00:00
2021年2月期 第3四半期決算説明資料 [pdf]
2021年2月期 第3四半期(2020年3月1日~2020年11月30日)
決算説明資料
2021年1月12日(火)
© TOHO CO., LTD.
2021年2月期 第3四半期 営業概況
2020年2月期 2021年2月期 前期比 増減率
(2019年3月~11月) (2020年3月~11月)
営 業 収 入 201,126百万円 137,840百万円 ▲63,286百万円 -31.5% ↘
営 業 利 益 42,866百万円 17,176百万円 ▲25,690百万円 -59.9% ↘
経 常 利 益 44,345百万円 18,205百万円 ▲26,139百万円 -58.9% ↘
親会社株主に帰属する
29,473百万円 11,226百万円 ▲18,246百万円 -61.9% ↘
四 半 期 純 利 益
1
2021年2月期 第3四半期 営業概況
【新型コロナウイルス感染症の影響について】
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、当社の主力事業である映画・演劇・不動産各事業への影響は、当第3四半期においても継続しております。
休業から再開後も隔席販売が続いていた映画館においては、ガイドラインに従い、10月3日より都心部において食事制限付で全座席の販売を再開しま
した。10月16日の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開以降は、動員状況を見ながら、週末やレディースデーは全国的に全座席販売を実施し、平
日は隔席販売に戻す等、柔軟な編成に取り組みました。なお、12月1日以降はガイドライン変更に基づき、全サイトで通常営業(全座席販売・食事可)
とすることができました。また、演劇事業においても、10月公演の新作演目より座席制限を緩和し、ほぼ通常スタイルの公演実施に取り組みました。
【第3四半期決算の概況】
10月16日公開『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が歴代興行収入新記録を樹立。このメガヒットが映画事業(映画営業事業・映画興行事業・映像
事業)全体の業績回復に多大に寄与。
映画営業事業は、 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に加え 、『STAND BY ME ドラえもん 2』等の新作ヒットにより、配給収入が大きく伸長。
映画興行事業は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』におけるスクリーン・上映回数の超拡大が奏功し、興行収入が大きく増加。全体として着実な回
復基調にあるものの、第2四半期までの損失が大きく、引き続き営業損失を計上。
映像事業においては、『天気の子』等のパッケージ販売、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のパンフレット・商品等の販売が好調に推移。
演劇事業では、座席制限を緩和した公演の再開に加え、一部公演で有料のライブ映像配信の実施等の新たな収益確保に努めたものの、シアタークリエ
の一部公演が中止となった影響もあり、引き続き営業損失を計上。
不動産事業では、不動産賃貸事業において、引き続き保有物件のテナントに対する賃料減額対応があったことや、不動産保守・管理事業において、ホ
テルや劇場の清掃業務等の受注が未だ厳しく、スバル興業㈱と同社の連結子会社における道路事業は増収増益に転じたものの、全体としてはわずかに
減収減益。
以上により、第3四半期累計としては、営業収入で前期比31.5%減、営業利益で前期比59.9%減と、減少幅は縮小したものの引き続き減収減益。
なお、劇場や商業施設等の臨時休業期間中の人件費・借家料・減価償却費等、ならびに緊急事態宣言発出以後、解除されるまでの期間に中止を決定した演劇
公演に係る製作費用等を「臨時休業による損失」として特別損失に計上しています。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助成金等を「助成金収入」として特別利益に計上しています。
2
セグメント別業績一覧
営 業 収 入 (単位:百万円) 営 業 利 益 (単位:百万円)
2020年2月期 2021年2月期 2020年2月期 2021年2月期
増減率 増減率
(2019年3月~11月) (2020年3月~11月) (2019年3月~11月) (2020年3月~11月)
①映 画 事 業 134,540 82,270 -38.9% ↘ 28,543 7,811 -72.6% ↘
映画営業 40,064 28,491 -28.9% ↘ 10,376 6,063 -41.6% ↘
映画興行 70,956 32,107 -54.8% ↘ 13,073 ▲ 1,235 -
-109.4% ↘
映像事業 23,519 21,672 -7.9% ↘ 5,093 2,982 -41.4% ↘
②演 劇 事 業 12,848 4,793 -62.7% ↘ 3,221 ▲ 1,043 -
-132.4% ↘
③不動産事業 50,184 48,812 -2.7% ↘ 13,724 13,395 -2.4% ↘
不動産賃貸 22,229 21,098 -5.1% ↘ 9,671 9,611 -0.6% ↘
道路事業 19,880 20,527 3.3% ↗ 3,295 3,320 0.8% ↗
不動産保守・管理 8,074 7,187 -11.0% ↘ 757 463 -38.8% ↘
④その他事業 3,553 1,963 -44.8% ↘ 124 ▲ 232 -
-287.1% ↘
3
セグメント別業績(2021年2月期 四半期別)
営 業 収 入 (単位:百万円) 営 業 利 益 (単位:百万円)
第1四半期 第2四半期 第3四半期 第1四半期 第2四半期 第3四半期
(2020年3月~5月) (2020年6月~8月) (2020年9月~11月) (2020年3月~5月) (2020年6月~8月) (2020年9月~11月)
①映 画 事 業 14,803 23,121 44,346 ▲ 544 1,491 6,864
映画営業 3,577 8,455 16,459 86 2,849 3,128
映画興行 3,525 8,744 19,838 ▲ 1,722 ▲ 2,078 2,565
映像事業 7,700 5,923 8,049 1,092 721 1,169
②演 劇 事 業 674 1,395 2,724 ▲ 710 ▲ 436 103
③不動産事業 17,076 15,798 15,938 5,046 4,269 4,080
不動産賃貸 6,964 7,116 7,018 3,315 3,168 3,128
道路事業 7,606 6,468 6,453 1,649 918 753
不動産保守・管理 2,506 2,213 2,468 81 183 199
④その他事業 457 664 842 ▲ 79 ▲ 115 ▲ 38
4
セグメント別業績【映画事業】
営業収入 営業利益
28,543
134,540
82,270
7,811
2020年2月期(2019年3月~11月) 2021年2月期(2020年3月~11月) 2020年2月期(2019年3月~11月) 2021年2月期(2020年3月~11月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 映画営業事業では、10月16日公開『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が興行収入336億円を超え、歴代最高興行収入記録を更新し、映画
事業全体の業績回復に大きく貢献。上記に加え『STAND BY ME ドラえもん 2』(興行収入23.1億円)等、複数のヒットを記録。東宝東和等
において、『トロールズ ミュージック★パワー』(東宝東和・GAGA共同配給)等を配給。第1四半期の映画館休業の影響が残り、減収減益。
◼ 映画興行事業では、TOHOシネマズにおいて、10月3日より一部劇場にて再開した全座席販売を10月16日以降全国に拡大。『劇場版「鬼滅
の刃」無限列車編』を中心に東宝配給作品が稼働し、回復基調が見られるが、洋画作品等の話題作の公開延期と販売座席数に制限を設けた
こと等が影響し、営業損益は赤字を計上。
9月10日に「TOHOシネマズ 立川立飛」(9スクリーン)をオープン。11月30日に「TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ」(12スクリーン)を閉館。
◼ 映像事業では、アニメ製作事業では、TVアニメ「呪術廻戦」等に製作出資。パッケージ事業において、『天気の子』『舞台「刀剣乱舞」維伝 朧の志
士たち』が好調に推移。出版商品事業において、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』等の劇場用パンフレットやキャラクターグッズの販売が好調に推
移するも、洋画の話題作が公開延期となったこと等が影響し、減収減益。
(興行収入は2020年12月末時点)
5
第3四半期の主要稼働作品状況等
東宝㈱配給作品(興行収入10億円以上)
作品名 公開 興行収入
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 2020年10月 336.6億円
STAND BY ME ドラえもん 2 2020年11月 23.1億円
罪の声 2020年10月 12.1億円
浅田家! 2020年10月 11.8億円
映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 2020年9月 11.8億円
(興行収入は2020年12月末時点)
【参考】 日本歴代興行収入ランキング ベスト5
作品名 公開 興行収入
1 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 2020年10月 336.6億円
2 千と千尋の神隠し 2001年7月 316.8億円
3 タイタニック 1997年12月 262億円
4 アナと雪の女王 2014年3月 255億円
5 君の名は。 2016年8月 250.3億円
(興行通信社調べ 興行収入は2020年12月末時点)
6
当期の映画営業事業・映画興行事業の推移
映画営業事業 興行収入推移 (単位:円) 映画興行事業 興行収入推移 (単位:円)
132期 131期 前年比 132期 131期 前年比
3月 1,202,249,004 6,203,048,140 19.4% 3月 2,637,484,812 6,395,227,330 41.2%
4月 138,867,250 10,412,314,200 1.3% 4月 197,832,004 6,284,589,579 3.1%
5月 68,957,350 11,445,925,516 0.6% 5月 59,131,870 6,276,502,285 0.9%
1Q 1,410,073,604 28,061,287,856 5.0% 1Q 2,894,448,686 18,956,319,194 15.3%
6月 704,847,150 5,437,182,516 13.0% 6月 972,494,252 7,182,958,129 13.5%
7月 5,524,371,150 7,774,289,420 71.1% 7月 2,447,555,473 8,231,336,463 29.7%
8月 8,938,505,850 11,504,322,040 77.7% 8月 3,955,265,644 10,109,147,112 39.1%
2Q 15,167,724,150 24,715,793,976 61.4% 2Q 7,375,315,369 25,523,441,704 28.9%
9月 4,215,769,262 8,069,301,900 52.2% 9月 4,108,038,345 6,396,444,543 64.2%
10月 16,595,851,250 3,746,389,620 443.0% 10月 6,817,202,926 5,103,457,315 133.6%
11月 15,423,752,960 1,450,595,250 1063.3% 11月 5,758,736,645 4,892,924,963 117.7%
3Q 36,235,373,472 13,266,286,770 273.1% 3Q 16,683,977,916 16,392,826,821 101.8%
※東宝映画営業部が配給した作品の興行収入 ※全国のTOHOシネマズ等で上映されたすべての作品の興行収入(東宝配給作品を含む)
映画営業事業 月間興行収入の過去2年との比較 映画興行事業 月間興行収入の過去2年との比較
億円 億円
160
100
140
120 80
興 100 興
行 行 60
収 80 収
入 入
60 40
40
20
20
0 0
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
7
セグメント別業績【演劇事業】
営業収入 営業利益
12,848 3,221
4,793 ▲ 1,043
2020年2月期(2019年3月~11月) 2021年2月期(2020年3月~11月) 2020年2月期(2019年3月~11月) 2021年2月期(2020年3月~11月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 帝国劇場では、20年ぶりの再演となる『ローマの休日』(10月公演)を朝夏まなと・土屋太鳳のWキャストで上演。
2017年以来となる『ビューティフル』(11月公演)はWキャストの水樹奈々・平原綾香をはじめ、日本初演キャストが再集結しての再演が実現。
一部演目において、有料のライブ映像配信を実施し、新たな収益源の確保に努める。
◼ シアタークリエでは、『Gang Showman』(9月~10月公演)、『おかしな二人』(10月公演)、『RENT』(11月公演)を上演。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、『RENT』の一部公演を中止。
◼ 外部公演では、東急シアターオーブにおいて、『プロデューサーズ』を上演し、堅調に稼働。
演劇事業全体としては、赤字幅は縮小したものの、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、営業損益は赤字を計上。
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セグメント別業績【不動産事業】
営業収入 営業利益
50,184 48,812
13,724 13,395
2020年2月期(2019年3月~11月) 2021年2月期(2020年3月~11月) 2020年2月期(2019年3月~11月) 2021年2月期(2020年3月~11月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 不動産賃貸事業では、商業施設の営業時間短縮や臨時休館を実施したことに伴う賃料の免除や、保有する物件の入居テナントに対しても賃
料減額の措置を講じたこと等もあり、減収減益。
◼ 道路事業では、防災・減災対策や老朽化するインフラ整備をはじめとする公共投資が堅調に推移するなか、技術提案等を通じた積極的な営業
活動により新規受注や既存工事の追加受注に努めた結果、増収増益。
◼ 不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱・東宝ファシリティーズ㈱において、ホテルや劇場等、商業施設の経済活動が再開し、受注回復の
動きがみられるものの、第1四半期の臨時休業等の影響が残り、減収減益。
9
業績予想
◼ 2021年2月期連結業績予想(2020年3月1日~2021年2月28日)
最近の業績の動向等を踏まえ、2020年10月13日に公表した業績予想を下記のとおり修正いたしましたのでお知らせいたします。
親会社株主に帰属する 1株当たり
営業収入 営業利益 経常利益 当期純利益 当期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円 円.銭
前回発表予想(A)
165,000 14,000 15,500 9,000 50.50
今回修正予想(B) 186,000 19,000 21,000 14,000 78.63
増減額(B-A) 21,000 5,000 5,500 5,000
前回発表増減率 12.7% 35.7% 35.5% 55.6%
(ご参考)
262,766 52,857 55,068 36,609 203.77
2020年2月期実績
主力の映画事業において、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 』が記録的なヒットとなり第3四半期連結累計期間
の業績に寄与したことに加え、なお興行成績を伸ばし続けていること等から、営業収入、営業利益、経常利益、親
会社株主に帰属する当期純利益が前回発表の予想を大幅に上回る見込みとなりました。
以上により、2021年2月期の連結業績予想を修正いたします。
(注)上記業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手している情報および合理的であると判断する一
定の前提に基づき作成したものであって様々な不確定要素が内在しており、その実現を確約するものではありません。実際
の業績はさまざまな要因により大きく異なる可能性がありますので、ご承知おきください。
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配当予想
◼ 配当予想
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2021年2月期(実績) ― 17.50 ― ― ―
2021年2月期(予想) ― ― ― 17.50 35.00
(ご参考)
2020年2月期実績 ― 17.50 ― 37.50 55.00
※2020年2月期期末実績は通常配当17.5円に加え、特別配当20円といたしました。
本資料の内容には将来に対する見通しが含まれておりますが実際の業績は様々な状況変化や要因により、見通しと大きく異
なる結果となりえることがあり、保証を与えるものではございませんのでご了承ください。
また、本資料の無断転載はお断りいたします。
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