9602 東宝 2021-01-12 15:00:00
2021年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

              2021年2月期          第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                              2021年1月12日
上 場 会 社 名   東宝株式会社                    上場取引所                            東・福
コ ー ド 番 号   9602                  URL https://www.toho.co.jp/
代   表   者 (役職名)取締役社長         (氏名)島 谷 能 成
問合せ先責任者   (役職名)取締役管理本部経理財務担当 (氏名)加 藤 陽 則                  (TEL)03(3591)1221
四半期報告書提出予定日      2021年1月13日 配当支払開始予定日                 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無           :      無
                                                                             
                                                                                 (百万円未満切捨て)
1.2021年2月期第3四半期の連結業績(2020年3月1日~2020年11月30日)
(1)連結経営成績(累計)                                                 (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                      親会社株主に帰属
                      営業収入                  営業利益              経常利益
                                                                      する四半期純利益
                      百万円           %        百万円          %    百万円          %            百万円       %
 2021年2月期第3四半期   137,840 △31.5    17,176 △59.9   18,205 △58.9 11,226 △61.9
 2020年2月期第3四半期   201,126   6.7    42,866  20.6   44,345  20.3 29,473   23.7
(注) 包括利益 2021年2月期第3四半期 11,175 百万円 (△63.3%) 2020年2月期第3四半期 30,484 百万円 ( 29.0%)
                                                            
                                潜在株式調整後
                  1株当たり
                                  1株当たり
                 四半期純利益
                                 四半期純利益
                                円   銭                 円   銭
2021年2月期第3四半期                   63.06                     ―
2020年2月期第3四半期                  164.05                     ―
                                                                             
(2)連結財政状態
                      総資産                       純資産           自己資本比率
                                百万円                   百万円                   %
 2021年2月期第3四半期        475,761                       382,189            77.6
 2020年2月期             490,283                       388,212            76.7
(参考) 自己資本 2021年2月期第3四半期 369,270 百万円                   2020年2月期 375,841 百万円
 
2.配当の状況
                                                年間配当金

                  第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                        期末                合計
                       円   銭            円   銭         円   銭       円   銭          円   銭
   2020年2月期            ―     17.50                        ―       37.50          55.00
   2021年2月期            ―     17.50                        ―
   2021年2月期(予想)                                                   17.50          35.00
  (注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 :                        無
       期末配当金の内訳 2020年2月期 特別配当 20円00銭


3.2021年2月期の連結業績予想(2020年3月1日~2021年2月28日)
                                                                      (%表示は、対前期増減率)
                                                                  親会社株主に帰属  1株当たり
               営業収入                営業利益               経常利益
                                                                   する当期純利益  当期純利益
                百万円    %            百万円         %     百万円     %           百万円        %         円   銭
     通期     186,000 △29.2 19,000 △64.1 21,000 △61.9 14,000 △61.8                               78.63
  (注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
      詳細につきましては、本日公表の「業績予想の修正に関するお知らせ」をご覧ください。
※       注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動                        : 無

        (連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)

        新規     ―社 (社名)            、除外   ―社 (社名)

(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用                        : 無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
        ①   会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                    : 無

        ②   ①以外の会計方針の変更                           : 無

        ③   会計上の見積りの変更                            : 無

        ④   修正再表示                                 : 無
(4)発行済株式数(普通株式)
        ①   期末発行済株式数(自己株式を含む)        2021年2月期3Q 186,490,633株    2020年2月期     186,490,633株

        ②   期末自己株式数                  2021年2月期3Q    8,833,800株   2020年2月期      6,832,169株

        ③   期中平均株式数(四半期累計)           2021年2月期3Q 178,039,818株    2020年2月期3Q 179,659,689株

 
※   四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
 
※   業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
    (将来に関する記述などについてのご注意)
        本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
    判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想
    の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料4ページ「1.当四半期決
    算に関する定性的情報           (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
 


    (決算補足説明資料の入手方法について)
        四半期決算補足説明資料は、TDnetで同日開示するとともに、当社ホームページにも掲載いたします。
                                             東宝株式会社(9602)
                                    2021年2月期 第3四半期決算短信


○添付資料の目次



    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………4

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………4

    2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………5

    (1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………5

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………7

    (3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………9

    (4)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………10

      (継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………10

      (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………10

      (四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) …………………………………………10

      (追加情報) ……………………………………………………………………………………………10

      (セグメント情報等) …………………………………………………………………………………11




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                                                    東宝株式会社(9602)
                                           2021年2月期 第3四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
   当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により個人消費や企業活
  動が著しく制限され、景気は急速に悪化しました。緊急事態宣言の解除後は、経済活動の再開に伴い持ち直しの動
  きは見えるものの、新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、依然として先行きの不透明な状況が続いており
  ます。
   このような情勢下にあって当社グループでは、映画の配給作品の公開延期や演劇公演の中止を余儀なくされたほ
  か、緊急事態宣言を受けて全国の劇場が一斉休業に追い込まれる等、かつてない事態に陥りました。緊急事態宣言
  の解除後は、政府、自治体及び関係団体からのガイドラインに基づき、適切な感染予防の取り組みを講じたうえで
  環境変化に対応し、順次営業を開始いたしましたが、座席販売の制限や邦洋画の公開延期等の影響が依然として残
  り、また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により一部の演劇公演が中止となる等、厳しい経営環境が続いて
  おります。そのような状況下で、10月公開の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、社会現象を巻き起こし、歴史
  的な大ヒットとなり、業績の回復に寄与いたしました。これらの結果、営業収入は1378億4千万円(前年同四半期
  比31.5%減)、営業利益は171億7千6百万円(同59.9%減)、経常利益は182億5百万円(同58.9%減)、親会社
  株主に帰属する四半期純利益は112億2千6百万円(同61.9%減)となりました。なお、劇場や商業施設等の臨時
  休業期間中の人件費・借家料・減価償却費等、ならびに緊急事態宣言発出以後、解除されるまでの期間に中止を決
  定した、演劇公演に係る製作費用等を臨時休業による損失として特別損失に、新型コロナウイルス感染症の影響に
  伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助成金等を助成金収入として特別利益に計上しております。
   セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。


  映画事業
   映画営業事業では、予定していた配給作品が相次いで公開延期となりましたが、東宝㈱において、緊急事態宣言
  の解除後に公開となりました「今日から俺は ‼ 劇場版」「コンフィデンスマンJP プリンセス編」や「映画ドラえ
  もん のび太の新恐竜」がヒットしたほか、スタジオジブリの長編アニメーション4作品のリバイバル上映が好評
  を博すとともに、10月公開の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒットとなりました。また、東宝㈱において
  劇場用映画「ブレイブ -群青戦記-」等を制作いたしました。東宝東和㈱等においては、「ドクター・ドリトル」
  等を配給いたしました。これらの結果、映画営業事業の営業収入は28,491百万円(前年同四半期比28.9%減)、営
  業利益は6,063百万円(同41.6%減)となりました。
   なお、東宝㈱における映画営業部門・国際部門を合わせた収入は、内部振替額(2,430百万円、前年同四半期比
  24.5%減)控除前で34,923百万円(同24.2%減)であり、その内訳は、国内配給収入が27,671百万円(同23.4%
  減)、製作出資に対する受取配分金収入が530百万円(同78.2%減)、輸出収入が1,372百万円(同49.6%減)、テ
  レビ放映収入が1,014百万円(同23.7%減)、ビデオ収入が1,020百万円(同45.1%増)、その他の収入が3,314百
  万円(同20.3%増)でした。また、映画企画部門の収入は、内部振替額(586百万円、前年同四半期比52.0%減)
  控除前で848百万円(同68.1%減)でした。
   映画興行事業では、TOHOシネマズ㈱等において、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒットがあり回復基調
  ではありますが、4月中旬から5月中旬にかけて全劇場で休館したことや、劇場再開にあたっては感染予防措置の
  一環として間隔を確保した座席販売の措置を施していたこと、また、洋画の期待作が公開延期や配信限定へ転換し
  たこと等もあり、当第3四半期連結累計期間における映画館入場者数は、17,836千人と前年同四半期比54.5%の大
  幅減となりました。これらの結果、映画興行事業の営業収入は32,107百万円(前年同四半期比54.8%減)、営業損
  益は1,235百万円の損失(前年同四半期は13,073百万円の営業利益)となりました。
   なお、当第3四半期連結累計期間中の劇場の異動ですが、TOHOシネマズ㈱が、7月3日に東京都豊島区に「TOHO
  シネマズ 池袋」(10スクリーン)、9月10日に東京都立川市に「TOHOシネマズ 立川立飛」(9スクリーン)をそ
  れぞれオープンし、11月30日に愛知県名古屋市港区の「TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ」(12スクリーン)を閉
  館しました。これにより、当企業集団の経営するスクリーン数は全国で7スクリーン増の702スクリーン(共同経
  営56スクリーンを含む)となっております。
   映像事業では、東宝㈱のパッケージ事業において、DVD、Blu-rayにて「天気の子」「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧


                              ー2ー
                                                       東宝株式会社(9602)
                                              2021年2月期 第3四半期決算短信


の志士たち」「劇場版おっさんずラブ」等を提供し、好調に推移いたしました。出版・商品事業では、劇場用パン
フレット、キャラクターグッズにおいて「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」「映画ドラえもん のび太の新恐竜」
をはじめとする当社配給作品の販売が伸長しましたが、邦洋画の話題作が公開延期となったことが引き続き影響
し、前年同四半期比では減収となりました。アニメ製作事業では、TVアニメ「呪術廻戦」等に製作出資いたしまし
た。アニメ製作事業・実写製作事業におきましては、「僕のヒーローアカデミア」や「東宝怪獣キャラクター」等
の商品化権収入に加え、製作出資いたしました作品の各種配分金収入がありました。ODS事業では、「僕たちの嘘
と真実 Documentary of 欅坂46」「映画『映像研には手を出すな!』」等を提供いたしました。㈱東宝映像美術及
び東宝舞台㈱では、映画やTV・CM等での舞台製作・美術製作で稼働を再開したものの、ライブイベントやテーマパ
ークにおける展示物の製作業務や大規模改修工事等に関して、開催の中止や延期、見直しが相次いだため、減収と
なりました。これらの結果、映像事業の営業収入は21,672百万円(前年同四半期比7.9%減)、営業利益は2,982百
万円(同41.4%減)となりました。
 なお、東宝㈱における映像事業部門の収入は、内部振替額(3,135百万円、前年同四半期比8.2%減)控除前で
20,155百万円(同4.2%増)であり、その内訳は、パッケージ事業収入が6,243百万円(同24.2%増)、出版・商品
事業収入が3,773百万円(同6.2%減)、アニメ製作事業収入が8,676百万円(同26.6%増)、実写製作事業収入が
1,033百万円(同31.1%減)、ODS事業収入が427百万円(同77.9%減)でした。
 以上の結果、映画事業全体では、営業収入は82,270百万円(前年同四半期比38.9%減)、営業利益は7,811百万
円(同72.6%減)となりました。


演劇事業
 演劇事業では、東宝㈱におきまして、緊急事態宣言が発出された4月以降、東京公演及びそれらの全国ツアー公
演をすべて中止しておりましたが、7月より順次公演を再開いたしました。再開にあたっては、劇場の消毒や換気
の強化等の感染予防の取り組みを実施しております。公演再開後、帝国劇場においては「ジャージー・ボーイズ
イン コンサート」「THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE」「ローマの休日」「ビューティフル」等を上
演、シアタークリエにおきましては「メイビー、ハッピーエンディング」「Gang Showman」「おかしな二人」等を
上演いたしましたが、間隔を確保した座席販売や一部の公演が中止となったこと等もあり、減収となりました。ま
た、有料のライブ映像配信やアーカイブ配信を実施し、新たな収益源の確保に努めました。東急シアターオーブで
は新作ミュージカル「プロデューサーズ」を上演し好評を博しました。東宝芸能㈱では、映像作品の撮影中止や延
期、舞台やコンサートの公演中止等の影響を受け減収となりました。以上の結果、演劇事業の営業収入は4,793百
万円(前年同四半期比62.7%減)、営業損益は1,043百万円の損失(前年同四半期は3,221百万円の営業利益)とな
りました。
 なお、東宝㈱における演劇事業部門の収入は、内部振替額(133百万円、前年同四半期比8.5%増)控除前で
3,629百万円(同68.3%減)であり、その内訳は、興行収入が3,119百万円(同66.1%減)、外部公演収入が391百
万円(同81.6%減)、その他の収入が118百万円(同14.3%減)でした。


不動産事業
 不動産賃貸事業では、緊急事態宣言を受けて商業施設の臨時休館を実施したことに伴う賃料の免除や歩合家賃の
減少、保有する物件の入居テナントに対しても賃料減額の措置を講じたこと等もあり、前年同四半期比で減収とな
りました。東宝㈱の東宝スタジオでは、ステージレンタル事業におきまして、映画・TV・CMともに制作の延期や中
止の影響を受け減収となりました。これらの結果、不動産賃貸事業の営業収入は21,098百万円(前年同四半期比
5.1%減)、営業利益は9,611百万円(同0.6%減)となりました。
 企業集団の保有する賃貸用不動産の空室率につきましては、一時的なテナントの入れ替えにより、0.2%台で推
移しております。企業集団の固定資産の含み益については、2020年1月1日の固定資産課税台帳の固定資産税評価
額を市場価額として、税効果を考慮した後の評価差額のうちの東宝の持分は約2872億円となっております。(当該
含み益の開示は、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」に基づくものではなく、当会計基準とは別
に、開示情報の充実性の観点から従来より引き続き自主的に行うものです。)



                               ー3ー
                                                  東宝株式会社(9602)
                                         2021年2月期 第3四半期決算短信


   なお、東宝㈱における土地建物賃貸部門の収入は、内部振替額(613百万円、前年同四半期比5.8%減)控除前で
  22,278百万円(同5.8%減)でした。
   道路事業では、老朽化によるインフラ整備をはじめとする公共投資が堅調に推移するなか、スバル興業㈱と同社
  の連結子会社が、新型コロナウイルス感染防止策を講じながら安全管理の徹底を図り、技術提案等を通じた積極的
  な営業活動により新規受注や既存工事の追加受注に努めました。その結果、道路事業の営業収入は20,527百万円
  (前年同四半期比3.3%増)、営業利益は3,320百万円(同0.8%増)となりました。
   不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱及び東宝ファシリティーズ㈱において、ホテルや劇場等、商業施設
  の経済活動が再開し、受注回復の動きがみられますが、緊急事態宣言時の臨時休業による休業手当等の負担が営業
  利益を圧迫したことなどから、大幅な減益となりました。その結果、営業収入は7,187百万円(前年同四半期比
  11.0%減)、営業利益は463百万円(同38.8%減)となりました。
   以上の結果、不動産事業全体では、営業収入は48,812百万円(前年同四半期比2.7%減)、営業利益は13,395百
  万円(同2.4%減)となっております。


  その他事業
   娯楽事業及び物販・飲食事業は、緊急事態宣言等を踏まえた臨時休業以降、東宝共榮企業㈱の「東宝調布スポー
  ツパーク」において利用者数が回復しておりますが、TOHOリテール㈱の飲食店舗・劇場売店等においては、外食需
  要の厳しい状況が続き、減収となりました。その結果、その他事業の営業収入は1,963百万円(前年同四半期比
  44.8%減)、営業損益は232百万円の損失(前年同四半期は124百万円の営業利益)となりました。




(2)財政状態に関する説明
   当第3四半期連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末と比較して、総資産は14,521百万円減少
  し、475,761百万円となりました。これは現金及び預金で8,090百万円の増加がありましたが、有価証券で11,325百
  万円、現先短期貸付金で7,499百万円、投資有価証券で8,306百万円の減少があったこと等によるものです。
   負債では前連結会計年度末から8,498百万円減少し、93,572百万円となりました。これは買掛金で8,184百万円の
  増加がありましたが、未払法人税等で10,490百万円の減少があったこと等によるものです。
   純資産は前連結会計年度末と比較して6,022百万円減少し、382,189百万円となりました。これは親会社株主に帰
  属する四半期純利益11,226百万円の計上及び剰余金の配当9,863百万円による利益剰余金1,362百万円の増加の他
  に、自己株式が6,864百万円増加、その他有価証券評価差額金が743百万円減少したこと等によるものです。




(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
   主力の映画事業において、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が記録的なヒットとなり第3四半期連結累計期間
  の業績に寄与したことに加え、なお興行成績を伸ばし続けていること等から、営業収入、営業利益、経常利益、親
  会社株主に帰属する当期純利益が前回発表の予想を上回る見込みとなりました。
   以上により、2020年10月13日付「2021年2月期第2四半期決算短信」において公表いたしました2021年2月期通
  期の連結業績予想を修正しております。
   詳細は本日公表の「業績予想の修正に関するお知らせ」をご覧ください。


   (注)上記業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手している情報および合理的であると判断
  する一定の前提に基づき作成したものであって様々な不確定要素が内在しており、その実現を確約するものではあ
  りません。実際の業績は様々な要因により大きく異なる可能性がありますので、ご承知おきください。




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                                              東宝株式会社(9602)
                                     2021年2月期 第3四半期決算短信


2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
                                                (単位:百万円)
                       前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                      (2020年2月29日)          (2020年11月30日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                        29,365               37,455
   受取手形及び売掛金                     25,143               26,023
   有価証券                          39,920               28,594
   たな卸資産                         10,464                9,693
   現先短期貸付金                       87,499               79,999
   その他                           27,561               31,209
   貸倒引当金                           △83                  △76
   流動資産合計                       219,870              212,900
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物(純額)                 81,999               80,141
     土地                          58,993               61,622
     建設仮勘定                        2,462                2,228
     その他(純額)                      8,266                8,781
     有形固定資産合計                   151,722              152,773
   無形固定資産
     のれん                          4,171                3,636
     その他                          2,588                2,439
     無形固定資産合計                     6,759                6,075
   投資その他の資産
     投資有価証券                      93,492               85,186
     その他                         18,836               19,116
     貸倒引当金                        △399                 △290
     投資その他の資産合計                 111,929              104,012
   固定資産合計                       270,412              262,861
 資産合計                           490,283              475,761




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                                             東宝株式会社(9602)
                                    2021年2月期 第3四半期決算短信


                                               (単位:百万円)
                      前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                     (2020年2月29日)          (2020年11月30日)
負債の部
 流動負債
   買掛金                          21,076               29,261
   短期借入金                           168                  162
   1年内返済予定の長期借入金                    15                   50
   未払法人税等                       11,263                  773
   賞与引当金                           936                  470
   その他の引当金                          20                    0
   資産除去債務                           30                   35
   その他                          23,119               18,324
   流動負債合計                       56,631               49,078
 固定負債
   長期借入金                            60                   25
   退職給付に係る負債                     3,704                3,560
   役員退職慰労引当金                       149                  148
   その他の引当金                         357                  357
   資産除去債務                        6,816                6,868
   その他                          34,350               33,533
   固定負債合計                       45,439               44,493
 負債合計                          102,070               93,572
純資産の部
 株主資本
   資本金                          10,355               10,355
   資本剰余金                        14,087               14,086
   利益剰余金                       352,171              353,534
   自己株式                       △16,902              △23,767
   株主資本合計                      359,711              354,208
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                 16,837               16,093
   土地再評価差額金                        800                  800
   為替換算調整勘定                      △257                 △686
   退職給付に係る調整累計額                △1,250               △1,146
   その他の包括利益累計額合計                16,129               15,061
 非支配株主持分                        12,370               12,919
 純資産合計                         388,212              382,189
負債純資産合計                        490,283              475,761




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                                               東宝株式会社(9602)
                                      2021年2月期 第3四半期決算短信


(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
  四半期連結損益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                      (単位:百万円)
                     前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                       (自 2019年3月1日            (自 2020年3月1日
                       至 2019年11月30日)          至 2020年11月30日)
営業収入                              201,126                 137,840
営業原価                              113,456                  87,184
売上総利益                              87,670                  50,655
販売費及び一般管理費
 人件費                                15,235                  13,762
 広告宣伝費                               5,757                   1,668
 賞与引当金繰入額                              113                     114
 退職給付費用                                693                     735
 役員退職慰労引当金繰入額                           21                      13
 借地借家料                               7,249                   4,720
 その他                                15,734                  12,464
 販売費及び一般管理費合計                       44,803                  33,479
営業利益                                42,866                  17,176
営業外収益
 受取利息                                   90                      70
 受取配当金                                 919                     904
 持分法による投資利益                            396                     205
 その他                                   148                     193
 営業外収益合計                             1,556                   1,373
営業外費用
 支払利息                                   27                      25
 為替差損                                   19                     272
 固定資産売却損                                24                      -
 その他                                     7                      46
 営業外費用合計                                78                     344
経常利益                                44,345                  18,205
特別利益
 固定資産売却益                               609                     684
 投資有価証券売却益                             140                     405
 受取解決金                                  -                      180
 助成金収入                                  -                      872
 特別利益合計                                749                   2,141
特別損失
 投資有価証券評価損                              75                      81
 減損損失                                   -                      373
 臨時休業による損失                              -                    2,211
 特別損失合計                                 75                   2,666
税金等調整前四半期純利益                        45,018                  17,681
法人税、住民税及び事業税                        14,622                   5,780
法人税等調整額                              △323                    △341
法人税等合計                              14,299                   5,438
四半期純利益                              30,719                  12,242
非支配株主に帰属する四半期純利益                     1,245                   1,016
親会社株主に帰属する四半期純利益                    29,473                  11,226




                      ー7ー
                                              東宝株式会社(9602)
                                     2021年2月期 第3四半期決算短信


  四半期連結包括利益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                     (単位:百万円)
                    前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                      (自 2019年3月1日            (自 2020年3月1日
                      至 2019年11月30日)          至 2020年11月30日)
四半期純利益                            30,719                  12,242
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                         198                   △724
 為替換算調整勘定                           △518                    △428
 退職給付に係る調整額                            80                     104
 持分法適用会社に対する持分相当額                       3                    △18
 その他の包括利益合計                         △234                  △1,067
四半期包括利益                            30,484                  11,175
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益                   29,227                  10,158
 非支配株主に係る四半期包括利益                    1,256                   1,016




                    ー8ー
                                                  東宝株式会社(9602)
                                         2021年2月期 第3四半期決算短信


(3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                         (単位:百万円)
                          前第3四半期連結累計期間          当第3四半期連結累計期間
                            (自 2019年3月1日          (自 2020年3月1日
                            至 2019年11月30日)        至 2020年11月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前四半期純利益                          45,018                17,681
 減価償却費                                  7,538                 6,425
 のれん償却額                                   534                   534
 貸倒引当金の増減額(△は減少)                          100                 △116
 受取利息及び受取配当金                          △1,010                  △975
 支払利息                                      27                    25
 持分法による投資損益(△は益)                        △396                  △205
 投資有価証券評価損益(△は益)                           75                    81
 売上債権の増減額(△は増加)                         2,383                 △902
 たな卸資産の増減額(△は増加)                      △1,519                    668
 仕入債務の増減額(△は減少)                       △2,326                  8,184
 未払消費税等の増減額(△は減少)                       1,423               △3,280
 その他                                    1,621               △3,694
 小計                                    53,470                24,427
 利息及び配当金の受取額                            1,274                 1,458
 利息の支払額                                  △35                   △32
 法人税等の支払額                            △13,090               △18,619
 営業活動によるキャッシュ・フロー                      41,619                 7,233
投資活動によるキャッシュ・フロー
 有価証券の取得による支出                        △47,133               △12,199
 有価証券の売却による収入                          60,800                46,600
 有形固定資産の取得による支出                       △8,389                △8,316
 有形固定資産の売却による収入                         1,413                   783
 投資有価証券の取得による支出                      △14,056                △6,109
 投資有価証券の売却による収入                           150                   593
 貸付けによる支出                                 △1                    △4
 貸付金の回収による収入                               60                    62
 金銭の信託の取得による支出                          △400                     ―
 金銭の信託の解約による収入                            400                    ―
 その他                                    △567                  △276
 投資活動によるキャッシュ・フロー                     △7,722                 21,132
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入金の純増減額(△は減少)                         13                   △5
 長期借入れによる収入                               10                    15
 長期借入金の返済による支出                          △10                   △15
 自己株式の取得による支出                           △14                 △6,868
 配当金の支払額                              △8,082                △9,797
 非支配株主への配当金の支払額                        △209                  △423
 連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得
                                          △2                    △4
 による支出
 リース債務の返済による支出                            △5                   △11
 財務活動によるキャッシュ・フロー                     △8,301               △17,111
現金及び現金同等物に係る換算差額                        △481                  △437
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                    25,113                10,816
現金及び現金同等物の期首残高                         78,496               118,445
連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減
                                           28                    ―
額(△は減少)
現金及び現金同等物の四半期末残高                      103,638               129,262




                          ー9ー
                                             東宝株式会社(9602)
                                    2021年2月期 第3四半期決算短信


(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項
  (継続企業の前提に関する注記)
   該当事項はありません。


  (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
   該当事項はありません。


  (四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
   該当事項はありません。


  (追加情報)
   2021年1月7日に東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県を対象に、緊急事態宣言が発出され、映画館や劇場に
  対して営業時間の短縮等の協力依頼がありました。前回の緊急事態宣言(2020年4月16日発出)では、全国の映
  画館や劇場で営業を休止いたしましたが、今回は一部の営業制限に留まるため、これによる当社グループへの影
  響は限定的と捉えております。
   第2四半期連結会計期間末において新型コロナウイルス感染症の影響は2021年2月期までは一定程度残ると仮
  定しておりましたが、新型コロナウイルスによる経済活動への影響は不確実性が高いため、当社グループ事業へ
  のさまざまな影響は来期においても一定程度残るものと仮定を変更しております。
   なお、今後の感染拡大、収束時期や収束後の市場、消費者動向には相当程度の不確実性があります。感染状況
  や経済環境への影響等が当該仮定と乖離する場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フ
  ローの状況に影響を与える可能性があります。




                          ー10ー
                                                                          東宝株式会社(9602)
                                                                 2021年2月期 第3四半期決算短信


    (セグメント情報等)
    【セグメント情報】
Ⅰ   前第3四半期連結累計期間(自     2019年3月1日        至    2019年11月30日)
    報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                                   (単位:百万円)

                               報告セグメント                                                四半期連結
                                                               その他                調整額 損益計算書
                                                                        合計
                     映画        演劇       不動産                   (注)1               (注)2   計上額
                                                      計                                (注)3
                     事業        事業        事業
売上高

    外部顧客への売上高        134,540   12,848   50,184      197,572    3,553   201,126       ―    201,126
    セグメント間の内部売上高
                       1,367       28       3,534     4,930       49     4,979   △4,979       ―
    又は振替高
           計         135,907   12,876   53,718      202,503    3,603   206,106   △4,979   201,126

セグメント利益又は損失(△)        28,543    3,221   13,724       45,489      124    45,614   △2,747    42,866

 (注)   1   「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、飲食店・娯楽施設及びスポーツ
           施設の経営事業を含んでおります。
       2   セグメント利益又は損失(△)の調整額△2,747百万円は、セグメント間取引消去18百万円、各報告セグメ
           ントに配分していない全社費用△2,765百万円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない
           一般管理費であります。
       3   セグメント利益又は損失(△)は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。


Ⅱ   当第3四半期連結累計期間(自     2020年3月1日        至    2020年11月30日)
    報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                                   (単位:百万円)

                               報告セグメント                                                四半期連結
                                                               その他                調整額 損益計算書
                                                                        合計
                     映画        演劇       不動産                   (注)1               (注)2   計上額
                                                      計                                (注)3
                     事業        事業        事業
売上高

    外部顧客への売上高         82,270    4,793   48,812      135,876    1,963   137,840       ―    137,840
    セグメント間の内部売上高
                       1,039       12       3,220     4,273       32     4,305   △4,305       ―
    又は振替高
           計          83,309    4,806   52,033      140,150    1,995   142,145   △4,305   137,840

セグメント利益又は損失(△)         7,811   △1,043   13,395       20,163    △232     19,930   △2,754    17,176

 (注)   1   「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、飲食店及びスポーツ施設の経営
           事業を含んでおります。
       2   セグメント利益又は損失(△)の調整額△2,754百万円は、セグメント間取引消去1百万円、各報告セグメ
           ントに配分していない全社費用△2,755百万円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない
           一般管理費であります。
       3   セグメント利益又は損失(△)は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。




                                            ー11ー