9602 東宝 2020-10-13 15:00:00
2021年2月期 第2四半期決算説明資料 [pdf]
2021年2月期 第2四半期(2020年3月1日~2020年8月31日)
決算説明資料
2020年10月13日(火)
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
2021年2月期 第2四半期 営業概況
2020年2月期 2021年2月期 前期比 増減率
(2019年3月~8月) (2020年3月~8月)
営 業 収 入 144,058百万円 73,991百万円 ▲70,067百万円 -48.6% ↘
営 業 利 益 33,539百万円 7,098百万円 ▲26,440百万円 -78.8% ↘
経 常 利 益 34,578百万円 7,897百万円 ▲26,680百万円 -77.2% ↘
親会社株主に帰属する
22,885百万円 3,795百万円 ▲19,089百万円 -83.4% ↘
四 半 期 純 利 益
1
2021年2月期 第2四半期 営業概況
【新型コロナウイルス感染症の影響について】
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う政府・自治体からの休業要請等は解除され経済活動が段階的に引き上げられたものの、当社の主
力事業である映画・演劇事業への影響は継続しております。
当社グループでは、第2四半期より、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、全国の映画館や演劇劇場で座席間隔を確保しての座席
販売を行う等、感染拡大防止のガイドラインに則った体制を構築し、営業を再開しております。
新作映画のヒットや、演劇公演における有料のライブ映像配信等により復調の兆しが見えてきたものの、劇場をとりまく環境や提供作品におい
て不透明な状況が続き、当社グループの事業全般に新型コロナウイルス感染症拡大の影響が残っており、第2四半期としては、大幅な減収
減益となりました。
【第2四半期決算の概況】
映画事業では、映画営業事業において、スタジオジブリ作品のリバイバル上映を皮切りに、『今日から俺は!!劇場版』をはじめとする新作がヒッ
トしたが、前年同期には大きく及ばず、大幅な減収減益。
映画興行事業において、6月から全館での営業を再開したものの、上記の東宝配給作品以外の邦洋画の話題作が公開延期になっているこ
とに加え、感染予防措置として間隔を確保した座席の販売措置を行っていたため、大幅な減収となり、営業損益は赤字を計上。
映像事業において、『天気の子』等のパッケージ販売が好調に推移したものの、出版商品事業を中心に邦洋画の話題作の公開延期が影響
し、大幅な減収減益。
演劇事業では、7月より間隔を確保した座席販売等の感染予防の取り組みを行いながら、順次公演を再開。一部公演では有料のライブ映
像配信の実施等の新たな収益確保に努めたものの、減収となり営業損益は赤字を計上。
不動産事業では、不動産賃貸事業において、日比谷シャンテの臨時休業の実施による賃料の免除や保有物件のテナントに対する賃料減
額対応があったこと、不動産保守・管理事業において、ホテルや劇場の清掃業務等の受注減少とその回復の遅れ等により、スバル興業㈱に
おける道路事業は堅調に推移したものの、全体としては減収減益。
なお、劇場や商業施設等の臨時休業期間中の人件費・借家料・減価償却費等、ならびに緊急事態宣言発出以後、解除されるまでの期
間に中止を決定した演劇公演に係る製作費用等を「臨時休業による損失」として特別損失に計上しています。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助成金等を「助成金収入」として特別利益に計上しています。
2
セグメント別業績一覧
営 業 収 入 (単位:百万円) 営 業 利 益 (単位:百万円)
2020年2月期 2021年2月期 2020年2月期 2021年2月期
増減率 増減率
(2019年3月~8月) (2020年3月~8月) (2019年3月~8月) (2020年3月~8月)
①映 画 事 業 98,688 37,924 -61.6% ↘ 22,962 947 -95.9% ↘
映画営業 31,232 12,032 -61.5% ↘ 8,332 2,935 -64.8% ↘
映画興行 52,296 12,269 -76.5% ↘ 10,877 ▲ 3,800 -
-134.9% ↘
映像事業 15,159 13,623 -10.1% ↘ 3,752 1,813 -51.7% ↘
②演 劇 事 業 8,730 2,069 -76.3% ↘ 2,462 ▲ 1,146 -146.6% ↘
-
③不動産事業 34,197 32,874 -3.9% ↘ 9,824 9,315 -5.2% ↘
不動産賃貸 14,778 14,080 -4.7% ↘ 6,599 6,483 -1.8% ↘
道路事業 14,087 14,074 -0.1% ↘ 2,708 2,567 -5.2% ↘
不動産保守・管理 5,331 4,719 -11.5% ↘ 517 264 -48.8% ↘
④その他事業 2,441 1,121 -54.1% ↘ 103 ▲ 194 -
-288.0% ↘
3
セグメント別業績(四半期別)
営 業 収 入 (単位:百万円) 営 業 利 益 (単位:百万円)
第1四半期 第2四半期 第1四半期 第2四半期
(2020年3月~5月) (2020年6月~8月) (2020年3月~5月) (2020年6月~8月)
①映 画 事 業 14,803 23,121 ▲ 544 1,491
映画営業 3,577 8,455 86 2,849
映画興行 3,525 8,744 ▲ 1,722 ▲ 2,078
映像事業 7,700 5,923 1,092 721
②演 劇 事 業 674 1,395 ▲ 710 ▲ 436
③不動産事業 17,076 15,708 5,046 4,269
不動産賃貸 6,964 7,116 3,315 3,168
道路事業 7,606 6,468 1,649 1,008
不動産保守・管理 2,506 2,213 81 183
④その他事業 457 664 ▲ 79 ▲ 115
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セグメント別業績【映画事業】
営業収入 営業利益
98,688 22,962
37,924
947
2020年2月期(2019年3月~8月) 2021年2月期(2020年3月~8月) 2020年2月期(2019年3月~8月) 2021年2月期(2020年3月~8月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 映画営業事業では、スタジオジブリの長編アニメーション4作品のリバイバル上映の盛況を皮切りに、『今日から俺は‼劇場版』(興行収入52.7億
円)、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(同36.8億円)、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(同31.2億円)、『糸』(同20.3億円)を公
開し、ヒットを記録。東宝東和等において、『ドクター・ドリトル』等を配給。第1四半期の映画館休業の影響が大きく、大幅に減収減益。
◼ 映画興行事業では、TOHOシネマズにおいて4月中旬から5月中旬にかけて全館が休業。6月5日より全劇場での営業を再開。上記の東宝配給
作品を中心に稼働したが、洋画作品における話題作の公開延期と販売座席数に制限を設けたこと等が影響し、大幅に減収となり営業損益は赤
字を計上。
7月3日に「TOHOシネマズ 池袋」(10スクリーン)をオープン。
◼ 映像事業では、パッケージ事業において、『天気の子』『劇場版おっさんずラブ』が好調に推移。ODS事業では、『PSYCHO-PASS サイコパス3
FIRST INSPECTOR』を提供。出版商品事業において、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』等の劇場用パンフレットやキャラクターグッズ販売に努
めたものの、邦洋画の話題作が公開延期となったことが大きく影響し、減収減益。 興行収入は2020年9月末時点
5
第2四半期の主要稼働作品状況
東宝㈱配給作品(興行収入10億円以上)
作品名 公開月 興行収入
今日から俺は‼劇場版 2020年7月 52.7億円
コンフィデンスマンJP プリンセス編 2020年7月 36.8億円
映画ドラえもん のび太の新恐竜 2020年8月 31.2億円
スタジオジブリ 長編アニメーション リバイバル上映(4作品) 2020年6月 26.2億円
糸 2020年8月 20.3億円
(興行収入は2020年9月末日時点)
【参考】第2四半期間(6月~8月) 主要作品興行収入分布比較
東宝配給作品 他社作品
興行収入 2020年 2019年 興行収入 2020年 2019年
100億以上 0 1 100億以上 0 2
50億以上100億未満 1 0 50億以上100億未満 0 2
30億以上50億未満 2 0 30億以上50億未満 0 2
10億以上30億未満 2 4 10億以上30億未満 2 8
合計 5 5 合計 2 14
6
当第2四半期の映画営業事業・映画興行事業の推移
映画営業事業 興行収入推移 (単位:円) 映画興行事業 興行収入推移 (単位:円)
2020年 2019年 前年比 2020年 2019年 前年比
3月 1,202,249,004 6,203,048,140 19.4% 3月 2,637,484,812 6,395,227,330 41.2%
4月 138,867,250 10,412,314,200 1.3% 4月 197,832,004 6,284,589,579 3.1%
5月 68,957,350 11,445,925,516 0.6% 5月 59,131,870 6,276,502,285 0.9%
1Q 1,410,073,604 28,061,287,856 5.0% 1Q 2,894,448,686 18,956,319,194 15.3%
6月 704,847,150 5,437,182,516 13.0% 6月 972,494,252 7,182,958,129 13.5%
7月 5,524,371,150 7,774,289,420 71.1% 7月 2,447,555,473 8,231,336,463 29.7%
8月 8,938,505,850 11,504,322,040 77.7% 8月 3,955,265,644 10,109,147,112 39.1%
2Q 15,167,724,150 24,715,793,976 61.4% 2Q 7,375,315,369 25,523,441,704 28.9%
上期計 16,577,797,754 52,777,081,832 31.4% 上期計 10,269,764,055 44,479,760,898 23.1%
※東宝映画営業部が配給した作品の興行収入 ※全国のTOHOシネマズ等で上映されたすべての作品の興行収入(東宝配給作品を含む)
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セグメント別業績【演劇事業】
営業収入
8,730 営業利益
2,462
2,069 ▲ 1,146
2020年2月期(2019年3月~8月) 2021年2月期(2020年3月~8月) 2020年2月期(2019年3月~8月) 2021年2月期(2020年3月~8月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 帝国劇場では、7月18日より、劇場の消毒や換気の強化、間隔を確保した座席販売等の感染予防策を実施しながら公演を再開。
『ジャージー・ボーイズ イン コンサート』および、『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』の2作品の一部公演において、有料の
ライブ映像配信を実施し、新たな収益源の確保に努める。
◼ シアタークリエでは、7月11日より、劇場の消毒や換気の強化、間隔を確保した座席販売等の感染予防策を実施しながら公演を再開。
『TOHO MUSICAL LAB. 』および、『SHOW-ISMS』の2作品の一部公演において、有料のライブ映像配信を実施し、新たな収益源の確保に
努める。
◼ 外部公演では、東京芸術劇場(8月10日~13日)、東京オペラシティ(8月18日~22日)において、『ナイツ・テイル in シンフォニックコンサ
ート』を上演。
演劇事業全体としては、公演を再開し有料のライブ映像配信等で収益確保に努めるが公演中止や座席制限の影響により、大幅な減収となり、
営業損益は赤字を計上。
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セグメント別業績【不動産事業】
営業収入 営業利益
34,197 9,824
32,874 9,315
2020年2月期(2019年3月~8月) 2021年2月期(2020年3月~8月) 2020年2月期(2019年3月~8月) 2021年2月期(2020年3月~8月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 不動産賃貸事業では、政府や自治体からの要請等を踏まえ、商業施設の営業時間短縮や臨時休館を実施したことに伴う賃料の免除や、保有
する物件の入居テナントに対しても賃料減額の措置を講じたこと等もあり、減収減益。
◼ 道路事業では、防災・減災対策や老朽化するインフラ整備をはじめとする公共投資が底堅く推移するなか、技術提案等を通じた積極的な営業
活動により新規受注や既存工事の追加受注に努めたものの、わずかに減収減益。
◼ 不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱・東宝ファシリティーズ㈱において、ホテルや劇場等、商業施設の臨時休業を受け、清掃業務等の
受注が減少。緊急事態宣言解除後もホテルを中心に受注回復の動きは鈍く、減収減益。
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今後の封切予定作品および上演予定作品(2021年2月期中)
東宝(映画営業部)配給 帝国劇場
作品 公開日 作品 公演期間
劇場版 「鬼滅の刃」 無限列車編 10月16日 ビューティフル 11月5日~11月28日
罪の声 10月30日 DREAM BOYS 12月~2021年1月
STAND BY ME ドラえもん 2 11月20日
新解釈・三國志 12月11日 シアタークリエ
約束のネバーランド 12月18日 作品 公演期間
映画 えんとつ町のプペル 12月 RENT 11月1日~12月6日
劇場版ポケットモンスター ココ 12月25日 オトコ・フタリ 12月12日~12月30日
夏への扉 ―キミのいる未来へ― 2021年2月19日 イフ/ゼン 2021年1月
ローズのジレンマ 2021年2月6日~2月25日
東宝(映像事業部)ODS配給
作品 公開日 日生劇場
オレたち応援屋‼ 10月23日 作品 公演期間
生きる(共催) 10月9日~10月28日
東宝東和 配給 屋根の上のヴァイオリン弾き 2021年2月
作品 公開日
ザ・ハント 10月30日 東急シアターオーブ
作品 公演期間
プロデューサーズ 11月9日~12月6日
マリー・アントワネット 2021年1月28日~2月21日
【作品・公開日等は今後の諸事情により変更する場合があります】
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業績予想
◼ 2021年2月期連結業績予想(2020年3月1日~2021年2月28日)
最近の業績の動向等を踏まえ、2020年7月14日に公表した業績予想を下記のとおり修正いたしましたのでお知らせいたします。
親会社株主に帰属する 1株当たり
営業収入 営業利益 経常利益 当期純利益 当期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円 円.銭
前回発表予想(A)
162,000 10,000 11,000 5,000 27.99
今回修正予想(B) 165,000 14,000 15,500 9,000 50.50
増減額(B-A) 3,000 4,000 4,500 4,000
前回発表増減率(%) 1.9% 40.0% 40.9% 80.0%
(ご参考)
262,766 52,857 55,068 36,609 203.77
2020年2月期実績
主力の映画事業において、 『今日から俺は‼劇場版』および『コンフィデンスマンJP プリンセス編』のヒットにより第2四半期連結
累計期間までの業績が当初予想を上回ったこと、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置の適用を受けた雇用調整助
成金等を助成金収入として特別利益に計上したことなどから、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が予
想を大幅に上回る見込みとなりました。
以上により、2021年2月期の連結業績予想を修正いたします。
(注)上記業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づ
き作成したものであって様々な不確定要素が内在しており、その実現を確約するものではありません。実際の業績はさまざまな要因により大
きく異なる可能性がありますので、ご承知おきください。
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配当予想
◼ 配当予想
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2021年2月期(実績) ― 17.50 ― ― ―
2021年2月期(予想) ― ― ― 17.50 35.00
(ご参考)
2020年2月期実績 ― 17.50 ― 37.50 55.00
※2020年2月期期末実績は通常配当17.5円に加え、特別配当20円といたしました。
本資料の内容には将来に対する見通しが含まれておりますが実際の業績は様々な状況変化や要因により、見通しと大きく異なる
結果となりえることがあり、保証を与えるものではございませんのでご了承ください。
また、本資料の無断転載はお断りいたします。
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