9602 東宝 2020-07-14 15:00:00
2021年2月期第1四半期 決算説明資料 [pdf]
2021年2月期 第1四半期(2020年3月1日~2020年5月31日)
決算説明資料
2020年7月14日(火)
©西森博之/小学館 ©2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会
2021年2月期 第1四半期 営業概況
2020年2月期 2021年2月期 前期比 増減率
(2019年3月~5月) (2020年3月~5月)
営 業 収 入 67,742百万円 33,012百万円 ▲34,729百万円 -51.3% ↘
営 業 利 益 15,988百万円 2,803百万円 ▲13,185百万円 -82.5% ↘
経 常 利 益 16,111百万円 2,891百万円 ▲13,220百万円 -82.1% ↘
親会社株主に帰属する
11,002百万円 218百万円 ▲10,784百万円 -98.0% ↘
四 半 期 純 利 益
1
2021年2月期 第1四半期 営業概況
【新型コロナウイルス感染症の影響について】
新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴う政府・自治体からの休業要請等は、当社の主力事業である映画・演劇を含むエンタテイ
ンメント産業全般に深刻な打撃をもたらすことになりました。当社グループでは、期初の3月より演劇公演のほぼすべてが中止となり、4月
からは緊急事態宣言発出を受け、全国の映画館が休業に追い込まれました。また、自社で運営する商業施設の休業等もあり、その影
響は不動産事業にも及びました。このように、当社グループの事業全般に新型コロナウイルス感染症拡大の影響が直撃した形となり、第
1四半期は、赤字決算こそ免れたものの、大幅な減収減益の厳しい結果となりました。
【第1四半期決算の概況】
映画事業では、①映画営業事業において、邦画・洋画共に公開を予定していた作品が相次いで延期となり、配給収入が大幅に減少
したこと、②映画興行事業において、TOHOシネマズが4月から5月にかけて全国的に休業したことに加え、再開後も旧作の上映等にと
どまったこと、③映像事業において、ODS作品の公開延期や劇場用パンフレット・キャラクターグッズ販売が大きく落ち込んだこと等により
大幅な減収減益。営業損益において赤字を計上。
演劇事業では、期間中のほとんどの演劇公演の中止を決定し、払い戻し対応を行ったことにより大幅な減収減益。営業損益において
赤字を計上。
不動産事業では、①不動産賃貸事業において、日比谷シャンテの臨時休業の実施による賃料の免除や保有物件のテナントに対する
賃料減額対応があったこと、②不動産保守・管理事業において、ホテルや劇場の清掃業務等の受注が減少したこと等により、スバル興
業㈱における道路事業は堅調に推移したものの、全体としては減収減益。
なお、劇場や商業施設等の臨時休業期間中の人件費・借家料・減価償却費等、ならびに緊急事態宣言発出以後、解除されるまで
の期間に中止を決定した演劇公演に係る製作費用等25.2億円を「臨時休業による損失」として特別損失に計上しています。
2
セグメント別業績一覧
営 業 収 入 (単位:百万円) 営 業 利 益 (単位:百万円)
2020年2月期 2021年2月期 2020年2月期 2021年2月期
増減率 増減率
(2019年3月~5月) (2020年3月~5月) (2019年3月~5月) (2020年3月~5月)
①映 画 事 業 44,399 14,803 -66.7% ↘ 10,153 ▲ 544 -105.4% ↘
-
映画営業 14,738 3,577 -75.7% ↘ 4,385 86 -98.0% ↘
映画興行 22,520 3,525 -84.3% ↘ 4,324 ▲ 1,722 -139.8% ↘
-
映像事業 7,140 7,700 7.8% ↗ 1,444 1,092 -24.4% ↘
②演 劇 事 業 4,382 674 -84.6% ↘ 1,221 ▲ 710 -
-158.1% ↘
③不動産事業 17,742 17,076 -3.8% ↘ 5,487 5,046 -8.0% ↘
不動産賃貸 7,382 6,964 -5.7% ↘ 3,577 3,315 -7.3% ↘
道路事業 7,616 7,606 -0.1% ↘ 1,640 1,649 0.6% ↗
不動産保守・管理 2,743 2,506 -8.6% ↘ 268 81 -69.6% ↘
④その他事業 1,216 457 -62.4% ↘ 62 ▲ 79 -226.8% ↘
-
3
セグメント別業績【映画事業】
営業収入 営業利益
44,399
10,153
14,803
▲ 544
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 映画営業事業では、3月6日公開予定『映画ドラえもん のび太の新恐竜』を皮切りに、『名探偵コナン 緋色の弾丸』等、当期間公開予定7作品
の公開を延期。東宝東和等においても、当期間公開予定6作品の公開を延期。当期間の主な稼働作品は『貴族降臨 -PRINCE OF
LEGEND-』『弥生、三月 ‐君を愛した30年‐』の2作品にとどまり、大幅に減収減益。
◼ 映画興行事業では、TOHOシネマズにおいて4月8日の7都府県を対象に緊急事態宣言の発出を受け、一部劇場の休業を開始。16日には緊
急事態宣言の対象が全国に拡大し、18日から全館が休業。5月15日から段階的に営業を再開したが、2月以前公開作品の続映や、旧作の上
映にとどまり、販売座席数に制限を設けたこと等もあり、大幅に減収減益。
◼ 映像事業では、パッケージ事業において、『天気の子』『劇場版おっさんずラブ』が収入を下支えしたが、ODS事業では、映画館の休業に伴い『僕た
ちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』をはじめ2作品の公開を延期、劇場用パンフレット・キャラクターグッズ販売の落ち込みも影響し、増
収減益。
4
公開スケジュールが変更となった当第1四半期の封切予定作品
東宝(映画営業部)配給
作品 当初公開日 公開日
映画ドラえもん のび太の新恐竜 3月6日 8月7日
名探偵コナン 緋色の弾丸 4月17日 2021年4月
映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 4月24日 近日公開
糸 4月24日 8月21日
コンフィデンスマンJP プリンセス編 5月1日 7月23日
燃えよ剣 5月22日 近日公開
アニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」 5月29日 近日公開
東宝(映像事業部)ODS配給
作品 当初公開日 公開日
僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46 4月3日 近日公開
映像研には手を出すな! 5月15日 9月25日
東宝東和 配給
作品 当初公開日 公開日
ドクター・ドリトル 3月20日 6月19日
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 4月10日 11月20日
透明人間 5月1日 7月10日
ワイルド・スピード/ジェットブレイク 5月29日 2021年
東和ピクチャーズ 配給
作品 当初公開日 公開日
ソニック・ザ・ムービー 3月27日 6月26日
クワイエット・プレイス PARTⅡ 5月8日 近日公開
5
TO H O シ ネ マ ズ の 休 業 お よ び 再 開 状 況
休業状況【週末】
所在地 サイト数 休業日
東京、神奈川、埼玉 17 3月28日、29日
宮城、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、福岡(天神のみ) 30 4月4日、5日
休業状況【一斉】
所在地 サイト数 休業開始日
東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡 33 4月8日
宮城 1 4月11日
富山(ファボーレ富山のみ) 1 4月12日
山梨 1 4月15日
長崎 1 4月16日
愛知 5 4月17日
上記以外のサイト 25 4月18日
※宮城では13日~17日、ファボーレ富山では4月13日~16日は営業
※4月18日~5月14日は全館で休業
営業再開状況
所在地 サイト数 営業再開日
青森、宮城、栃木、静岡、愛媛、高知、長崎、鹿児島 10 5月15日
秋田、茨城、長野、愛知、岐阜、富山、奈良、岡山、福岡、大分(大分わさだ)、熊本 23 5月22日
山梨、大阪、京都、兵庫、広島、大分(アミュプラザおおいた) 11 5月29日
東京、神奈川、千葉、埼玉 23 6月5日
※6月5日より全館で営業再開
6
当第1四半期の映画営業事業・映画興行事業の推移
映画営業事業 興行収入推移 (単位:円) 映画興行事業 興行収入推移 (単位:円)
132期 131期 前年比 132期 131期 前年比
3月 1,202,249,004 6,203,048,140 19.4% 3月 2,637,484,812 6,395,227,330 41.2%
4月 138,867,250 10,412,314,200 1.3% 4月 197,832,004 6,284,589,579 3.1%
5月 68,957,350 11,445,925,516 0.6% 5月 59,131,870 6,276,502,285 0.9%
1Q 1,410,073,604 28,061,287,856 5.0% 1Q 2,894,448,686 18,956,319,194 15.3%
※東宝映画営業部が配給した作品の興行収入 ※全国のTOHOシネマズ等で上映されたすべての作品の興行収入(東宝配給作品を含む)
7
セグメント別業績【演劇事業】
営業収入 営業利益
4,382 1,221
▲ 710
674
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月)
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 帝国劇場では、2月26日に公演期間中の『Endless SHOCK』の公演中止を決定し、『エリザベート』『ミス・サイゴン』と、それらに伴う全国ツアー
も中止。
◼ シアタークリエでは、2月28日に公演期間中の『VOICARION Ⅶ ~女王がいた客室~』の公演中止を発表し、『モダン・ミリー』『ジャニーズ銀座
2020 Tokyo Experience』等4作品の公演を中止。
◼ 外部公演では、日生劇場の『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』(一部上演)、『ニュージーズ』の公演を中止。
演劇事業全体としては、一部公演を除き全ての公演・全国ツアーを中止し、払い戻し対応等を行ったことにより、大幅に減収減益。
8
公演中止となった当第1四半期の上演予定作品
帝国劇場
作品 当初公演期間 公演状況
Endless SHOCK 2月4日~3月31日 2月28日以降中止
エリザベート 4月9日~5月4日 中止
ミス・サイゴン 5月19日~6月28日 中止
シアタークリエ
作品 当初公演期間 公演状況
VOICARION Ⅶ ~女王がいた客室~ 2月27日~3月6日 2月28日以降中止
リトル・ショップ・オブ・ホラーズ 3月13日~4月1日 一部公演実施
モダン・ミリー 4月7日~4月26日 中止
ジャニーズ銀座2020 Tokyo Experience 5月1日~5月31日 中止
日生劇場
作品 当初公演期間 公演状況
ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~ 3月7日~3月29日 一部公演実施
ニュージーズ 5月8日~5月30日 中止
9
セグメント別業績【不動産事業】
営業収入 営業利益
17,742 5,487
5,046
17,076
2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月) 2020年2月期(2019年3月~5月) 2021年2月期(2020年3月~5月)
(単位:百万円)
業績分析 (増減要因)
◼ 不動産賃貸事業では、政府や自治体からの要請等を踏まえ、商業施設の営業時間短縮や臨時休館(日比谷シャンテは4月8日~5月29日
休業)を実施したことに伴う賃料の免除や、保有する物件の入居テナントに対しても賃料減額の措置を講じたこと等もあり、減収減益。
◼ 道路事業では、防災・減災対策や老朽化するインフラ整備をはじめとする公共投資が底堅く推移するなか、技術提案等を通じた積極的な営業
活動により新規受注や既存工事の追加受注に努めた結果、減収増益。
◼ 不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱・東宝ファシリティーズ㈱において、ホテルや劇場等、商業施設の臨時休業を受け、清掃業務等の
受注が減少し、減収減益
10
今後の封切予定作品および上演予定作品(2020年内)
東宝(映画営業部)配給 帝国劇場
作品 公開日 作品 公演期間
今日から俺は‼ 劇場版 7月17日 ジャージー・ボーイズ イン コンサート 7月18日~8月5日
コンフィデンスマンJP プリンセス編 7月23日 THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE 8月14日~8月25日
映画ドラえもん のび太の新恐竜 8月7日 ローマの休日 10月
思い、思われ、ふり、ふられ 8月14日 ビューティフル 11月
糸 8月21日
青くて痛くて脆い 8月28日 シアタークリエ
鹿の王 9月18日 作品 公演期間
浅田家! 10月2日
TOHO MUSICAL LAB. 7月11日
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 10月16日
SHOW-ISMS 7月20日~8月5日
罪の声 秋
メイビー、ハッピーエンディング 8月11日~8月30日
新解釈・三國志 12月11日
ダディ・ロング・レッグズ 9月4日~9月10日
約束のネバーランド 12月18日
Gang Showman 9月18日~10月3日
映画 えんとつ町のプペル 12月
劇場版ポケットモンスター ココ 冬 おかしな二人 10月8日~10月25日
RENT 11月1日~12月6日
東宝(映像事業部)ODS配給 オトコ・フタリ 12月
作品 公開日
僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46 近日公開 日生劇場
映像研には手を出すな! 9月25日 作品 公演期間
オレたち応援屋‼ 秋 生きる(共催) 10月9日~10月28日
東宝東和 配給
作品 公開日
トロールズ ミュージック★パワー 10月2日
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 11月20日
東和ピクチャーズ 配給
作品 公開日
トップガン マーヴェリック 12月25日
11
業績予想
◼ 2021年2月期連結業績予想(2020年3月1日~2021年2月28日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり
営業収入 営業利益 経常利益
当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円.銭
通 期 162,000 -38.3% 10,000 -81.1% 11,000 -80.0% 5,000 -86.3% 27.99
(ご参考)
262,766 52,857 55,068 36,609 203.77
2020年2月期実績
【公表の理由】
新型コロナウイルス感染症の拡大により、当社グループでは、行政からの要請に従い感染拡大防止への配慮から、主力事業の
映画館や演劇劇場および不動産賃貸事業の商業テナントにおいて、営業休止等の措置を実施いたしました。また、映画営業
事業において、邦洋画の公開予定作品を多数公開延期とせざるを得ない等、新型コロナウイルスの感染拡大は、当社グルー
プの事業全般に大きな影響を及ぼすことが想定され、 2021年2月期の連結業績予想を合理的に算定することが困難な状況
が続きました。
しかしながら、緊急事態宣言が解除されて以降、社会全般で経済活動再開の動きが見えてきたことに加え、当社グループ事業
においても、ソーシャルディスタンスに配慮した劇場座席数の制限等はあるものの、各事業において段階的な営業再開が可能
になった状況を踏まえ、現時点において入手可能 な情報および合理的と判断される前提条件に基づき通期業績予想を公表
することといたしました。
【業績予想の前提条件】
新型コロナウイルス感染症の収束見通しは依然として予断を許さないものの、当社グループ全ての事業において、お客さまおよ
び従業員の健康と安全を最優先するという大前提のもと、段階的に通常営業への回復を模索してまいります。なお、今回の業
績予想にあたっては、新型コロナウイルス感染症の第2波による再度の緊急事態宣言の発出等の社会的制限が実施されない
ことを前提としておりますが、当社グループ事業へのさまざまな影響は段階的に縮小しつつも今期末までは一定程度残るものと
仮定しております。
また、上記見通しは、現時点で入手可能な情報に基づき算定したものであり、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる
可能性があります。開示すべき重要な事項が発生した場合には速やかに業績への影響をお知らせいたします。
12
配当予想
◼ 配当予想 【前回の発表からの変更はございません。】
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2021年2月期(予想) ― 17.50 ― 17.50 35.00
(ご参考)
― 17.50 ― 37.50 55.00
2020年2月期実績
※2020年2月期期末実績は通常配当17.5円に加え、特別配当20円といたしました。
本資料の内容には将来に対する見通しが含まれておりますが実際の業績は様々な状況変化や要因により、見通しと大きく異なる
結果となりえることがあり、保証を与えるものではございませんのでご了承ください。
また、本資料の無断転載はお断りいたします。
13