2020年3月期～2022年3月期
中期経営計画
目次
1 2030年に向けた事業の方向性 2
2 中期経営計画 5
3 事業別戦略 9
4 経営目標 21
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
1
1．2030年に向けた事業の方向性
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved. 2
事業方針：2030ロードマップ
再エネリーディングカンパニーとして、
日本の脱炭素社会の実現に貢献する
Phase ３
Phase ２
Phase 1(本中計) Non-FIT
再エネ№１
コアビジネスの への挑戦 ◆売上2,500億円以上(’31.3期)
◆売上2,000億円以上(’25.3期)
強化と展開 ・再エネ販売比率№1
・自社電源のNon-FIT化を策定
・Non-FIT発電所の稼働
◆売上1,600億円以上(’22.3期) ・燃料事業の更なる拡大
・再エネ販売本格化
・再エネ電源の多様化
・バイオ5基体制(FIT) ・燃料事業のグローバル展開
・メガバイオ2号機検討
・メガバイオ準備(Non-FIT)
・小売、新子会社の発足
・社内改革、業務効率化
2026.3期~2031.3期
2023.3期~2025.3期
2020.3期~2022.3期
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
3
環境認識
外部環境 電力環境
世界の潮流 日本の潮流 発電 小売
◆第5次エネルギー基本計画
◆2020年よりパリ協定
⇒見直しの方向 ◆原子力稼働は不確 ◆電力システム改革は
始動、「低炭素化」から
「再エネの主力電源化」 実性大 第3段階へ
「脱炭素化」
◆「RE100」の普及 ◆事業者の集約化
◆「RE100」加盟企業 ◆再エネ電源の拡大
◆非化石電源比率44％ ◆JEPXは高いボラティリティ継続
急拡大
(高度化法) ◆FIT依存からの自立 ◆CO2フリー電気の需要拡大
◆ESG投資の加速
⇒中間目標設定の方向
イーレックスの施策
RE100企業に向けた、CO2フリー電気の販売
Non-FITメガバイオマス発電所の建設
新たなバイオマス燃料の開発
再エネ電源の多様化
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
4
2．中期経営計画
－Phase1 2020.3期～2022.3期－
DASH1000
(売上高1,000億円)
ADVANCE100達成に向けて
(経常利益100億円)
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved. 5
Phase1基本方針
上流から下流まで一貫した電力事業を各分野において一層強化
サプライチェーンの充実、強化
燃料事業 ⇒メガバイオ実現の最重要ファクター
・上流への進出、取引量の拡大に対応、備蓄、外販の拡充
・メガバイオ向け新燃料の開発 環
境
バイオマス発電ビジネスの強化 問
発電事業 ・着実な収益への貢献 題
・メガバイオのF/S
へ
の
新たな販売アライアンス 対
電力小売事業 ・エバーグリーンを主体として多様な新サービスを展開
応
・多様な料金プランの提供、付加価値サービスの開発
・Webチャネルなど直販ルート開拓、積極的なM＆Aの実施
・相対契約拡充、価格競争力の確保
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
6
事業拡大イメージ
◆小売は引き続き収益の柱
◆発電プロジェクトを確実に遂行することで、安定収益を確保
◆燃料は、Phase2 “Non-FITメガバイオの実現 ”に向けて伸ばしていく事業領域
売上総利益 各事業拡大イメージ
‘19.3期実績 ‘22.3期
95％増
電力小売
電力小売
発電・燃料 発電・燃料
55％増 電力小売
※グループ間取引を含む
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
7
業績目標
（単位：億円）
250.0
ADVANCE100
1,800.0
(経常利益100億)
1,650.1
DASH1000
200.0
(売上1,000億) 達成 1,321.6
売上
150.0
経常利益 950.4
純利益
100.7
100.0 658.2 93.3
71.8 58.2
49.1
50.0 42.9 38.6
27.6
0.0 0.0
’19.3期実績 '20.3期 '21.3期 '22.3期
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
8
3．事業別戦略
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved. 9
電力小売事業：エバーグリーン・マーケティング
◆グループの小売事業の中核会社として展開
◆環境意識が高い企業への販売、省エネをはじめとした付加価値サービスを提供
◆販売形態の再編が進む中で、新しい小売事業のポジションを構築
社会構造の変化に対応し、脱炭素社会の実現を先導する
お客さま
安 SBT
・全国展開する販売パートナー
とその知見 定
・自社及び他社から調達した し
再エネ由来の電気
た
供
給 既存販売パートナー
・商品、サービスの開発、
提供に関する知見
力
・省エネ、省コスト実現を 新規販売パートナー 共創
目的とした顧客ニーズに
合わせた提案力 ・“グリーン”をキーとした
「共創」パートナー
新たな販路
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
10
電力小売事業：強化施策
高圧 低圧
エバーグリーン・マーケティング スタート 新しい販売チャネル開拓
・CO2フリー電気の販売 ・サービス重視のプラン開発
・省エネサービス等の付加価値サービスを提供 ・web直販チャネルの開発
・多様な料金プランを提供 ・通信、LPG販社以外の対面営業型のパートナー発掘
新規パートナーの開拓 既存チャネル強化継続
・RE100加盟企業等とのアライアンス ・有力販売パートナーを徹底サポート
・営業のスリム化促進(選択と集中)
・新たな販売パートナーの獲得
既存チャネル強化継続 M&A・業務提携の実施
・小売競争激化による業界再編加速
・有力販売パートナーを徹底サポート
・営業のスリム化促進(選択と集中)
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
11
電力小売事業：定量目標(高圧)
◆ 高圧は、件数、販売電力量ともに順調な増加を見込む
【高圧】 件数、販売電力量
(件) (MWh)
15,000 260,000
14,000 240,000
13,000 220,000
12,000 200,000
11,000 180,000
10,000 160,000
9,000 140,000
8,000 120,000
6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月
’20.3期 ’21.3期 ’22.3期
件数 販売電力量
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
12
電力小売事業：定量目標(低圧)
◆ 低圧は、件数、販売電力量ともに順調な増加を見込む
【低圧】 件数、販売電力量
(件) (MWh)
350,000
190,000
300,000 170,000
150,000
250,000
130,000
200,000 110,000
90,000
150,000
70,000
100,000 50,000
6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月
’20.3期 ’21.3期 ’22.3期
件数 販売電力量
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
13
電力小売事業：電源調達
◆2020年3月期以降は、自社・相対電源の拡大によりJEPXの依存度を低下
◆市況に応じて、相対電源とJEPXの調達比率を調整し、電源調達構成の最適化を図る
電源調達割合の推移
相対電源
JEPX
自社電源
19.3期実績(通期) '22.3期
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
14
発電事業：グループ発電所の状況
◆2021年までに豊前、大船渡、沖縄発電所稼働開始
◆メガバイオまでの運開により、合計出力644MWに到達見込み
2019 2020 2021 2022 2024
土佐・佐伯 稼働中
(計70MW)
豊前 建設中 稼働
(75MW) (2020.1運開予定)
大船渡 建設中 稼働
(75MW) (2020.1運開予定)
沖縄 建設中 稼働
(49MW) (2021運開目標)
坂出 環境アセス中 稼働
(75MW) (2024運開目標)
メガバイオ 建設地、燃料選定中 稼働
(300MW) (2024運開目標)
本中計期間
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
15
発電事業：メガバイオ実現に向けた取組
◆FIT制度を使用しない日本初の大型バイオマス発電プロジェクト
◆CO2フリーのベースロード電源として、RE100企業等へ供給。地元共生も重視
◆本中期経営計画における位置づけは最終意思決定に向けた調査期間
発電所建設スケジュール(300MW)【予定】
2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
実行可能性
調査中
環境アセス期間
(短縮も検討予定)
発電所建設
建設候補地の絞込み
バイオマス燃料の選定中
最終 営業運転
意思決定 開始
本中計期間
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
16
燃料事業：サプライチェーンの充実と強化
◆農園との長期契約による供給力確保（インドネシア・マレーシア）
◆現地出資案件の安定稼動と品質・価格競争力の追求
◆メガバイオ向けの経済性・品質を満たす燃料の調査・選定
◆PKS、木質ペレットに続く新燃料の開発
メガバイオ向け燃料の調査・選定
グローバル展開
ロシア
北米
ベトナム
インドネシア・
マレーシア FEIA(ロシア極東開発省の傘下機関)との
バイオマス燃料の輸入に関する覚書を締結
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
17
燃料事業：バイオマス燃料取扱量の推移
’19.3期 ’22.3期 ’25.3期
外販:10万t(予定)
土佐:10万t
外販:50万t(想定)
沖縄:25万t
佐伯:25万t
大船渡：10万t
計:35万t
豊前:35万t
メガバイオ:120万t
計:115万t(予定) 坂出:35万t
本中計期間 計:310万t(想定)
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
18
イーレックスが掲げる４つのプロフィットセンター（従来）
（上流）
①燃料事業
・アジア進出(シンガポール)
燃料外販
② 発電事業
土佐/佐伯(稼働中)
豊前/大船渡(予定)
JEPX
（220MW）
③ ﾄﾚｰﾃﾞｨﾝｸﾞ事業
・市場価格分析と予測／リスク回避
④小売事業
高圧9,600件 低圧13.2万件
他社電源
（下流）
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
19
イーレックスが掲げる４つのプロフィットセンター（今後）
（上流）
①燃料事業 積極的な投資
・アジア進出(シンガポール)
燃料外販
・ロシア・ベトナム等
・燃料備蓄
② 発電事業 積極的な投資
土佐/佐伯(稼働中) 建設予定
メガバイオ
豊前/大船渡(予定) 沖縄/坂出
（300MW） JEPX
JEPX
（220MW） (124MW)
③ ﾄﾚｰﾃﾞｨﾝｸﾞ事業
・市場価格分析と予測／リスク回避
④小売事業 積極的な提携/M&A
高圧9,600件 低圧13.2万件
他社電源
“グリーン”をキーとした 新チャネルの開拓
（下流） 「共創」パートナー
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
20
４．経営目標
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved. 21
経営目標（業績目標）
◆高圧小売のエバーグリーン・マーケティングの売上寄与
◆バイオマス発電5基の稼働を予定
◆ 安定的な配当を基本とし、経営目標に対する進捗と成長投資とのバランスを考慮する
（単位：億円）
2019.3期
2020.3期 2021.3期 2022.3期
実績
売上高 658.2 950.4 1,321.6 1,650.1
EBITDA 62.2 99.0 138.2 155.9
営業利益 47.0 77.2 97.9 104.1
経常利益 42.9 71.8 93.3 100.7
親会社に帰属する
27.6 38.6 49.1 58.2
当期純利益
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
22
キャッシュバランスと投資方針（’20年3期～’22.3期）
（単位：億円）
キャッシュアウト キャッシュイン
合計428 合計604
主な投資
借入等 ✓ 豊前：プロジェクトファイナンス（手当済）
投資額 ✓ 沖縄：コーポレートローン（手当済）
334
428 ✓ 坂出：プロジェクトファイナンス（予定）
株主還元方針
営業CF ✓ 安定的な配当
剰余金等 ✓ 経営目標に対する進捗と、成長投資のバランス
176
270
を考慮しながら、さらなる株主還元を目指す
配当/有利子負債圧縮
M&A/燃料事業への積極投資
Copyright© eREX Co.,Ltd. All,rights,reserved.
23
energy resource exchange