9517 イーレックス 2020-11-10 15:00:00
世界最大級の大型バイオマス発電所に関するENEOS株式会社との共同事業化検討の合意および環境アセスメントの開始について [pdf]

                                               2020 年 11 月 10 日
各 位
                          会 社 名   イ ー レ ッ ク ス 株 式 会 社
                          代表者名    代表取締役社長        本名 均
                                     (コード番号:9517 東証第1部)
                          問合せ先    常務取締役          竹 股 邦 治
                                           ( TEL. 03-3243-1167)




      世界最大級の大型バイオマス発電所に関する ENEOS 株式会社との共同事業化検討の合意
                  および環境アセスメントの開始について


 イーレックス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 本名 均、以下「イーレックス」)は、
ENEOS 株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 大田 勝幸、以下「ENEOS」)と新設としては
世界最大級の大型バイオマス発電所に関して共同で事業化を検討することに合意し、環境アセスメントを開
始することにいたしましたので、お知らせいたします。


                          記


1. 概要
 イーレックスグループは、「新たな発想と行動力で、未来を切り拓く」をもとに、「2030 ビジョン ~持続可能
な社会実現のために~ 再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者になる」を掲げております。
 本プロジェクトは、昨年来、具体的な適地選定、最適な設備形成、大量かつ経済的な燃料の確保等の諸
課題について鋭意検討してまいりましたが、地元の皆様からの強いご期待の声等を踏まえ、今般、新潟県
北蒲原郡聖籠町東港近郊(ENEOS が所有)を建設予定地として、環境アセスメントの手続きを開始すること
といたしました。なお、系統接続については、先月 30 日に電力広域的運営推進機関より接続検討に関する
回答を得ております。
 本計画は、設備出力 300MW 規模を予定しており、石炭火力発電所からの転換を除く新設としては世界
最大級であるとともに、世界初の超々臨界圧※1 のバイオマス発電所を目指しております。当社がこれまで培
ってきたバイオマス発電に係る技術と燃料に係る知見をフルに活用して、再エネ賦課金という形での国民
への負担がない、日本初となる FIT 制度から自立した Non-FIT の大型バイオマス発電所の実現を図るもの
です。
 具体的には、新潟東港付近のゴルフ場の一部をバイオマス発電所用用地として活用する計画です。事
業実施にあたっては、建設工事も含め、周辺環境に配慮した計画とする予定であり、地元の皆様には十分
にご説明し、ご理解を頂きたいと考えております。


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使用するバイオマス燃料につきましては、以前から検討しているロシアからの木質系燃料に加え、ベトナ
ム、フィリピン等で試験栽培をしている、燃料用ソルガム※2 を主体に検討してまいります。今後、環境アセスメ
ントの手続きを開始し、2023 年中に本工事の着工を経て、2026 年度の営業運転開始を目指しており、営業
運転開始後は地元新潟県の需要家や RE100 企業などへ広く供給することも検討しております。
 CO2 排出量の削減といった需要家のニーズを満たすことにもつながるプロジェクトです。


 当社は、本計画の実現によって、FIT 制度終了後も国内にバイオマス発電が存続することが可能となり、
国民負担の軽減にも大きく貢献できるものと考えており、エネルギー政策上も大変意義の大きいプロジェク
トであると考えております。また、同時に地域経済の発展、活性化にも貢献してまいる所存です。


 イーレックスグループは、今後も国内外においてバイオマス発電事業を基軸に持続可能な再生可能エネ
ルギー事業を展開し、来るべき脱炭素社会において評価され、必要とされる会社となることを目指してまいり
ます。


※1 蒸気温度 600℃、圧力 26MPa 以 上 という高 温 高 圧 の水 蒸 気 を発 生 させ、その水 蒸 気 でタービ
  ンを回 して高 効 率 で発 電 する技 術 により、燃料消費量削減にも繋 がります。
※2 弊社は、持続可能な燃料用ソルガム(ニューソルガム)を育成し、燃料製造から発電利用に至るサプライチェ
  ーン全体としての競争力強化を図ってまいります。


2. 今後の見通し
 本件による、2021 年3月期の当社連結業績に与える影響は軽微であります。今後、公表すべき事項が生
 じた場合には、速やかにお知らせいたします。


 ≪完成予想図≫




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施設概要
設備出力       300MW
所在地        新潟県北蒲原郡聖籠町東港
使用燃料(予定)   燃料用ソルガム等年間120万トン
想定年間発電量    約 2,000GWh
CO2 削減量    年間 100 万トン程度
事業区域面積     約 40 万㎡

                              以上




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