9513 Jパワー 2021-03-31 16:00:00
電力価格高騰に伴う営業利益、特別損失及び持分法による投資損失の計上に関するお知らせ [pdf]

                                            2021 年 3 月 31 日
各    位
                    会社名      電源開発株式会社
                    代表者名     代表取締役社長 社長執行役員 渡部 肇史
                             (コード:9513、東証第一部)
                    問合せ先     広報部広報室 課長 常岡 信玄
                             (TEL.03-3546-2211)


    電力価格高騰に伴う営業利益、特別損失及び持分法による投資損失
             の計上に関するお知らせ



    当社は 2021 年 3 月期決算において、下記の通り営業利益、特別損失及び持分法に
よる投資損失を計上する見込みですので、お知らせいたします。


1. 当社における営業利益の増益
      当社は自社で発電した電力の一部を日本卸電力取引所(以下「JEPX」)で販
     売しています。
      JEPX での電力取引価格は、2020 年 12 月後半から 2021 年 1 月にかけて、過
     去に例を見ない価格に高騰し、この結果、電力販売価格の高騰により当社の営
     業利益に約 720 億円の増益影響が発生しました。
      この営業利益の増益は 2021 年 3 月期個別及び連結決算に計上する予定です。


2. 連結子会社に対する債権放棄
      当社の連結子会社である株式会社 J-POWER サプライアンドトレーディング
     (当社出資比率 100%、以下「JPST 社」)は、JEPX で電力を調達し、小売事業者
     向けに販売しています。
      JPST 社では上記 JEPX での電力取引価格の高騰により電力調達価格が高騰し
     ました。この結果、JPST 社の営業損益に約 740 億円の減益(損失)影響が発生
     し、これにより同社は 2021 年 3 月期決算において 556 億円の債務超過となると
     見込まれます。JPST 社が行っている小売事業者向け電力販売の事業を継続する
     ためには、早急に債務超過を解消して対外信用力を強化する必要があることか
     ら、当社は 2021 年 3 月 31 日開催の取締役会において、JPST 社に対する貸付金
     のうち 570 億円について債権放棄することを決定しました。
   この結果、2021 年 3 月期の当社個別決算において、570 億円を関係会社債権放
 棄損として特別損失に計上する予定です。
   なお、当該債権放棄については、連結決算においては相殺消去されるため、こ
 れによる連結業績に与える影響はありません。


  ① JPST 社の概要
    (1) 名称                 株式会社 J-POWER サプライアンドトレ
                           ーディング
    (2) 所在地                東京都中央区銀座六丁目 15 番 1 号
    (3) 代表者                代表取締役      関根     良二
    (4) 事業内容               電気供給業
    (5) 設立年月日              2002 年 3 月 12 日
    (6) 資本金                24 億円
    (7) 純資産                93 億円(2020 年 3 月 31 日時点)
    (8) 総資産                174 億円(2020 年 3 月 31 日時点)
    (9) 大株主及び持株比率          当社 100%


  ② 放棄する債権の内容
    (1) 債権の種類              貸付金
    (2) 放棄する債権の金額          570 億円
    (3) 債権放棄実施日            2021 年 3 月 31 日


3. 持分法適用関連会社株式の減損
   当社の持分法適用関連会社である株式会社エナリス(当社出資比率 41%、以
  下「エナリス社」)は JEPX などから電力を調達し、需要家向けに販売していま
  す。
   エナリス社においては、上記 JEPX での電力取引価格の高騰により電力調達
  価格が高騰した結果、営業損失が発生しました。これを受けて「金融商品に関
  する会計基準」に基づきエナリス社への投資簿価全額を減損処理することとな
  りました。この結果、2021 年 3 月期の当社個別決算において 141 億円を関係会
  社株式評価損として特別損失に計上する予定です。
   また、2021 年 3 月期の連結決算においては、エナリス社の当期純損失見込額
  の当社持分相当、当社個別決算の減損処理に伴うのれんの減損計上により、115
  億円を持分法による投資損失として営業外費用に計上する予定です。


4. 2021 年 3 月期通期業績予想について
   上記 1. に記載の当社における営業利益の増益、2.に記載の JPST 社で発生した
営業損失及び 3.に記載のエナリス社に係る持分法による投資損失の一部につい
ては、2021 年 2 月 26 日公表の「2021 年 3 月期通期業績予想の修正に関するお知
らせ」において既に織り込んでいます。
 今般、上記 2.に記載の JPST 社に対する債権放棄に伴う特別損失の計上及び 3.
に記 載の エナ リ ス社 株 式の 減損 に伴 う 特別 損 失の 計上 の影 響 を織 り 込ん で個 別
業績予想を修正しました。なお、連結業績予想については、2. に記載の JPST 社
に対する債権放棄に伴う特別損失の計上に関しては、上記の通り連結業績への影
響はなく、3.に記載のエナリス社に係る持分法による投資損失の計上に関しては、
2021 年 2 月 26 日公表の連結業績予想に織り込んだ影響額からの変動が軽微であ
るため、予想の修正はしていません。業績予想については本日(2021 年 3 月 31
日)公表した「2021 年 3 月期通期個別業績予想の修正に関するお知らせ」をご覧
ください。



                                                  以   上