9505 北陸電力 2019-10-31 15:00:00
七尾大田火力発電所2号機および敦賀火力発電所2号機運転停止に関する業績への影響額の見通しについて [pdf]
2019 年 10 月 31 日
各 位
会 社 名 北陸電力株式会社
代表者名 代表取締役社長 社長執行役員 金井 豊
(コード:9505 東証一部)
問合せ先 経理部予決算総括チーム統括(課長)
坂 行章
(TEL 076-441-2511)
七尾大田火力発電所2号機および敦賀火力発電所2号機運転停止
七尾大田火力発電所2号機および敦賀火力発電所2号機運転停止
に関する業績への影響額の見通しについて
1.本事象の概要(10 月 16 日「七尾大田火力発電所2号機タービン翼および敦賀火力発電所2
号機ボイラー管損傷の原因と対策について」にて開示済み)
7月9日、七尾大田火力発電所2号機(定格出力:70 万 kW)において、タービン軸受振動
の上昇により運転を停止し、その後の点検で、A低圧タービン第 15 段翼の3枚に損傷を確認
しました。
原因究明および再発防止を行い、10 月 15 日に、電気事業法に基づき「電気関係事故報告」
を中部近畿産業保安監督部北陸産業保安監督署(以下、
「監督署」
)に提出し、10 月 17 日に
運転を再開しました。
■損傷原因
・A低圧タービン第 15 段翼において「腐食因子による金属疲労限度の低下」と「レーシ
ングワイヤ拘束による翼の振動応力増加」が複合したことにより、翼が損傷
■再発防止
・低圧タービン第 15 段翼の全数 568 枚(142 枚×4箇所)をレーシングワイヤのない新
型翼に取替
また、敦賀火力発電所2号機(定格出力:70 万 kW)は、ボイラーで蒸気漏洩の可能性があ
ったため、9月 16 日から運転を停止しています。
敦賀火力発電所2号機についても、原因究明および再発防止を行い、10 月 15 日に電気事
業法に基づき「電気関係事故報告」を監督署に提出しました。なお、運転再開は 11 月末を予
定しています。
■損傷原因
・ボイラー内で局所的な高温環境下にあったボイラー管の強度が低下し、損傷発生
(破断、変形)
・最初のボイラー管の破断、変形により、その漏洩蒸気を起因とした減肉破口、変形が
別のボイラー管に発生。それとともに周囲の複数のボイラー管にも、接触による変形
および漏洩蒸気による減肉が発生
■再発防止
・ボイラー内で局所的な高温環境が生じる可能性のある類似箇所の検査を行い、予防保
全も含めたボイラー管 87 本を取替
今後の需給状況については、他の火力発電所や水力発電所の運転等により、当面は一定の
予備力は確保できる見通しであり、電力の供給に支障はないと考えておりますが、引き続き
電力の安定供給に万全を期してまいります。
2.業績に与える影響額の見通し
今回の七尾大田火力発電所2号機および敦賀火力発電所2号機運転停止による2020年3月
期の損益への影響は90億円程度と見積もっています。これは、卸販売電力量の減少や代替電
源の調達費用の増加等によるものです。
なお、影響額の見通しについては、本日現在において入手可能な情報及び将来の不確実な
要因に係る仮定を前提としているため、今後変動する可能性があります。
以 上
(参考)当期連結業績予想(2019 年 10 月 31 日公表分)及び前期連結実績 (百万円)
親会社株主に帰属
連結売上高 連結営業利益 連結経常利益
する当期純利益
当期連結業績予想
620,000 26,000 20,000 12,000
(2020 年3月期)
前期連結実績
622,930 12,824 6,656 2,520
(2019 年3月期)
※業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき判断したもので
あり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。