9479 インプレス 2021-05-12 16:00:00
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月12日
上 場 会 社 名 株式会社インプレスホールディングス 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 9479 URL https://www.impressholdings.com/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 松本 大輔
問合せ先責任者 (役職名) 取締役副社長 (氏名) 山手 章弘 (TEL) 03-6837-5000(代)
定時株主総会開催予定日 2021年6月22日 配当支払開始予定日 2021年6月23日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月23日
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 14,049 4.0 836 93.7 945 81.2 690 84.2
2020年3月期 13,507 5.2 431 107.0 521 78.7 374 △21.0
(注) 包括利益 2021年3月期 679百万円( 125.7%) 2020年3月期 301百万円( 66.9%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 20.74 - 8.4 6.9 6.0
2020年3月期 11.36 - 4.8 4.1 3.2
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 104百万円 2020年3月期 94百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 14,177 8,555 60.3 255.72
2020年3月期 13,086 7,887 60.3 239.07
(参考) 自己資本 2021年3月期 8,550百万円 2020年3月期 7,887百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 1,330 482 20 6,884
2020年3月期 1,050 △169 △137 5,051
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - - - 2.50 2.50 82 22.0 1.1
2021年3月期 - - - 4.00 4.00 133 19.3 1.6
2022年3月期(予想) - - - 4.50 4.50 25.1
(注) 2022年3月期(予想)の年間配当金は、設立30周年の記念配当(期末配当につき1.0円)を含めております。
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり当期純
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 6,800 0.2 330 △47.9 350 △47.6 300 △37.4 8.97
通期 14,050 0.0 650 △22.3 750 △20.7 600 △13.1 17.94
(注) 2022年3月期の連結業績予想は「収益認識に関する会計基準」を適用しており、2021年3月期実績と差額が生じ
ております。詳細は、添付資料P.5「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 -社 (社名)- 、 除外 -社 (社名)-
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 37,371,500株 2020年3月期 37,371,500株
② 期末自己株式数 2021年3月期 3,933,353株 2020年3月期 4,377,499株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 33,303,049株 2020年3月期 32,995,599株
(参考) 個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 871 31.4 △3 - △15 - 136 23.9
2020年3月期 663 37.2 △31 - △46 - 110 △12.5
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 4.10 -
2020年3月期 3.34 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 10,433 6,780 65.0 202.78
2020年3月期 9,218 6,679 72.5 202.45
(参考) 自己資本
2021年3月期 6,780百万円 2020年3月期 6,679百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想
の前提となる条件および業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料P.5「1.経営成績等の
概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………7
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………9
連結損益計算書 …………………………………………………………………………………9
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………10
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………15
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………15
(表示方法の変更) …………………………………………………………………………………15
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………16
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………20
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………20
1
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
1) 当連結会計年度の業績全般の概況
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したも
のです。また、文中の事業セグメントの売上高は、セグメント間の内部振替高を含んでおり、セグメント利益は、
営業利益をベースとしております。
当連結会計年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出や外出自粛
要請などの影響を受け、新刊刊行の遅れや出版広告の減少等による雑誌事業の減収、イベントのオンライン開催
への仕様変更等に伴う規模縮小による減収があった一方で、書籍の返品は大きく減少、社会的にDXの潮流が強ま
る中、生活・行動様式の変化もプラスに働いたことで、電子出版やデジタル・ターゲットメディア広告が好調に
推移したことにより、コンテンツ事業の売上高は前期(11,390百万円)に比べ2.0%増加し、11,614百万円となりま
した。
また、プラットフォーム事業につきましては、巣ごもり需要や大きなヒットタイトルの影響により、コンテン
ツホルダーとの協業による電子コミックプラットフォーム事業が大きく増収、加えて音楽分野の楽器マーケット
プレイス「楽器探そう!デジマート」が好調に推移し、売上高が前期(2,253百万円)に比べ16.4%増加し、2,623
百万円となりました。
これらの結果、売上高は前期(13,507百万円)に比べ4.0%(542百万円)増加し、14,049百万円となりまし
た。営業利益は、増収に加え、取材機会の減少等による売上原価の減少や書籍の返品の減少等による大幅な収益
性の改善により、前期(431百万円)に比べ404百万円増加し、836百万円となりました。経常利益は、前期(521
百万円)に比べ423百万円増加し、945百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期(374百万
円)に比べ315百万円増加し690百万円となりました。
2) 当期の事業セグメントの状況
① IT
ITセグメントにつきましては、雑誌の季刊化、コロナ禍における出版広告及びイベントのオンライン開催への
仕様変更等に伴う規模縮小による減収があったものの、書籍返品の大幅な減少や電子出版の販売増に加えて、PV
増加等によりデジタル広告が好調に推移したほか、イベント開催の減少によりターゲット広告の需要が高まった
ことで、コンテンツ事業の売上高は、前期(5,685百万円)に比べ5.4%増加し、5,992百万円となりました。
また、プラットフォーム事業につきましては、パートナー出版社の電子書籍の販売が好調だったことにより、
売上高は前期(168百万円)に比べ33.8%増加し、226百万円となりました。
以上により、「IT」の売上高は、前期(5,853百万円)比6.2%増の6,218百万円となりました。セグメント利益
では、増収に加え、取材機会の減少やイベントのオンライン化による売上原価の減少、書籍の返品減少による大
幅な収益性の改善と販売管理費の減少により、前期(281百万円)と比べ495百万円利益が増加し、776百万円とな
りました。
② 音楽
音楽セグメントにつきましては、雑誌の季刊化等による雑誌事業の大幅な減収等により、コンテンツ事業の売
上高は前期(1,597百万円)に比べ12.3%減少し、1,402百万円となりました。
ま た、 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 事 業 に つ き ま し て は、 楽 器 マ ー ケ ッ ト プ レ イ ス 「 楽 器 探 そ う!デ ジ マ ー ト 」
(https://www.digimart.net/)における楽器店からの決済サービス収入の増加等により、売上高は前期(303百万
円)に比べ24.3%増加し、376百万円となりました。
以上により、「音楽」の売上高は、前期(1,901百万円)比6.4%減の1,778百万円となりました。セグメント利
益では、販売管理費の減少があったものの減収により、前期(42百万円)と比べ27百万円利益が減少し、14百万円
となりました。
2
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
③ デザイン
デザインセグメントにつきましては、電子出版、書籍及びカレンダーの出荷が好調に推移したことに加えて、
Impress Business Development(同)から書籍レーベル「立東舎」を事業移管したことも影響し、コンテンツ事業
は増収となりました。
以上により、「デザイン」の売上高は、前期(904百万円)比20.7%増の1,091百万円となりました。セグメン
ト利益は、販売管理費は増加したものの、増収と収益性の大幅な改善により、前期(20百万円)と比べ62百万円
利益が増加し、83百万円となりました。
④ 山岳・自然
山岳・自然セグメントにつきましては、電子出版の販売増に加えて、キャンプ等を扱った既刊書籍やカレンダ
ーの出荷が好調に推移したものの、コロナ禍における広告出稿の減少や刊行の中止等による雑誌事業の減収が影
響し、コンテンツ事業は減収となりました。
以上により、「山岳・自然」の売上高は、前期(1,871百万円)比2.0%減の1,834百万円となりました。セグメ
ント利益では、販売管理費の増加と雑誌事業等の収益性の悪化により、前期(127百万円)と比べ81百万円利益が
減少し、46百万円となりました。
⑤ モバイルサービス
モバイルサービスセグメントにつきましては、電子出版が好調に推移したものの、英語関連教材の販売減少に
よる減収等により、コンテンツ事業の売上高は、前期(285百万円)に比べ14.8%減少し、243百万円となりまし
た。
また、プラットフォーム事業につきましては、巣ごもり需要や大きなヒットタイトル等の影響により、コンテ
ンツホルダーとの協業によるデジタルコミック等の販売プラットフォームの取扱高が大きく伸長したことで、売
上高は前期(1,619百万円)に比べ13.7%増加し、1,842百万円となりました。
以上により、「モバイルサービス」の売上高は、前期(1,904百万円)比9.5%増の2,085百万円となりました。
セグメント利益では、販売管理費が増加したものの、増収と収益性の改善により、前期(271百万円)と比べ104
百万円利益が増加し、375百万円となりました。
⑥ その他
その他セグメントにつきましては、デザインセグメントに移管した出版事業の減収があったものの、個人向け
POD出版プラットフォーム事業「ネクパブ・オーサーズプレス」の販売増や鉄道分野の雑誌・書籍やパートワーク
受託案件が好調に推移したこと等により、売上高は前期(1,210百万円)比2.6%増の1,241百万円となりました。
セグメント利益では、増収に加えて収益性が改善したものの販売管理費の増加により、前期(8百万円の利益)
と比べ10百万円利益が減少し、1百万円の損失となりました。
⑦ 全社
全社区分につきましては、純粋持株会社である当社と、グループの経営管理及び販売・物流管理機能を担う㈱
Impress Professional Worksで構成されており、グループ会社からの配当、情報システム等の経営インフラの使
用料及びグループ会社や出版社を中心とするパートナー会社の物流・販売管理に伴う手数料収入を売上高として
計上し、経営インフラ等の運営に係る費用を負担しております。
全社区分の売上高は、グループ運営費やグループ受取手数料、経営指導料の増加により、前期(1,600百万円)比
13.5%増の1,817百万円となりました。全社セグメントの利益は、販売管理費が増加したものの収益性の改善によ
り、前期(35百万円の損失)から1百万円損失が減少し、33百万円の損失となりました。
3
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末の流動資産につきましては、受取手形及び売掛金の減少や満期保有目的有価証券の償還等が
あったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などにより現金及び預金が増加したため、前連結会計年
度末に比べ1,186百万円増加し12,357百万円となりました。固定資産につきましては、保有する投資有価証券の売
却等により、前連結会計年度末に比べ94百万円減少し1,820百万円となりました。
流動負債につきましては、買掛金の減少等があったものの、未払金等が増加したため、前連結会計年度末に比
べて278百万円増加し3,977百万円となりました。固定負債につきましては、長期借入金の借入及び退職給付に係
る負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ145百万円増加し1,644百万円となりました。
純資産につきましては、保有する投資有価証券の売却等によるその他有価証券評価差額金の減少はあったもの
の、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により、前連結会計年度末に比べ667百万円増加し8,555百万円と
なりました。
自己資本は8,550百万円となり、自己資本比率は60.3%と前連結会計年度末と同じ水準となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、法人税等の支払(224百万円/前期比58
百万円の増加)等の資金の減少要因がありましたが、売掛債権の減少(200百万円/前期比158百万円の減少)や仕
入債務の増加(79百万円/前期比116百万円の減少)の他、税金等調整前当期純利益913百万円(前期比359百万円の
増加)を計上したこと等により、営業活動によるキャッシュ・フローは1,330百万円の資金の獲得となっておりま
す。(前期比279百万円の増加)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産および無形固定資産の取得による支出が60百万円あった
ものの、投資有価証券の売却や有価証券の償還による収入が593百万円あり、482百万円の資金の獲得となってお
ります。(前期比652百万円の改善)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払82百万円(前期比16百万円の減少)があったものの、長
期借入金の新規借入等により20百万円の資金の獲得となっております。(前期比157百万円の改善)
以上により、当連結会計年度末の資金残高は、前連結会計年度末と比べ1,832百万円増加し、6,884百万円とな
りました。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
自己資本比率、時価ベースの自己資本比率、債務償還比率、インタレスト・カバレッジ・レシオの推移
2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
自己資本比率 61.0% 59.8% 61.3% 60.3% 60.3%
時価ベースの自己資本比率 41.1% 58.7% 40.2% 32.5% 58.3%
キャッシュ・フロー対有利子負
-年 -年 13.2年 0.6年 0.6年
債比率
インタレスト・カバレッジ・レシオ
(倍)
- - 10.1 252.5 329.6
(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用してお
ります。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象にし
ております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
※算出の結果、数値がマイナスとなる場合は「-」で表記しております。
4
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(4)今後の見通し
次期の業績見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の長期化とともに景気動向の不透明感が強い状
況が続くことが想定されますが、経済活動及び景気動向が、現状から緩やかに改善していくことを前提としてお
ります。
このような状況の中、前連結会計年度のコロナ禍における特殊な事業環境下で発生した業績の押上げ要因につ
いて再現は難しいということを前提とし、不透明な事業環境において着実な利益の確保と中期的な成長への投資
を並行して進める計画としております。具体的には、電子出版、ネットメディア、デジマート等のデジタル及び
オンラインサービスを中心に事業の拡大を図るものの、前期の特殊な増益要因のうち、書籍の返品減少について
はコロナ禍前の水準に戻る、リアルイベントのオンライン化等で収益性が高まったターゲットメディア事業につ
いては、リアルとオンラインのハイブリッド化のコスト増による収益性の低下、取材機会や営業活動の制約によ
り減少した原価等の費用についても一定の増加を織り込んだ計画となっております。
また、メディアミックスやDtoCサービスなどの事業開発投資に加え、リモートワークを発展させた新しい働き
方「ニューワークスタイル」を推進するためにABW(Activity Based Working)への投資を積極的に進め、中期的
な視点で成長基盤の開発及び生産性の向上を目指します。
なお、次期の連結業績予想につきましては、2022年3月期より収益認識に関する会計基準を適用した見通しと
なっており、以下の主要な影響を加味しております。
①第2四半期から出荷が始まる季節商品(年賀状ムック、カレンダー、手帳)について、将来の返品を想定し
た返金負債を認識しております。通期の売上高及び営業利益への影響は軽微なものの、上半期・下半期の売
上高及び営業利益には影響があります。
②販売費及び一般管理費で計上していた出版取次等への売上歩戻及び販売報奨金等のリベートを売上の控除に
変更しております。リベート等の売上控除により売上高は減少いたしますが、販売費及び一般管理費も同額
が減少するため営業利益には影響ありません。
また、収益認識に関する会計基準の適用により2021年3月期の業績との比較が困難なことから、投資情報とし
ての有効性を向上させることを目的に、上記の会計基準適用における主要な影響のみを勘案した2021年3月期の
業績数値を参考情報として記載いたしました。
【ご参考:2022年3月期の連結業績予想(単位:百万円)】
(1) 第2四半期(累計)
①2022年3月期 ②2021年3月期
①-② ①/②
(見通し) (収益認識基準適用後)
売上高 6,800 6,452 +347 105%
営業利益 330 386 △56 85%
経常利益 350 421 △71 83%
親会社株主に帰属する
300 305 △5 98%
当期純利益
※2021年3月期は、当社独自の試算による参考数値で、未監査の数値です。
※2021年3月期の収益認識に関する会計基準適用による概算影響額:売上高△333百万円、営業利益△246
百万円
5
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(2) 通期
①2022年3月期 ②2021年3月期
①-② ①/②
(見通し) (収益認識基準適用後)
売上高 14,050 13,865 +184 101%
営業利益 650 836 △186 78%
経常利益 750 945 △195 79%
親会社株主に帰属する
600 690 △90 87%
当期純利益
※2021年3月期は、当社独自の試算による参考数値で、未監査の数値です。
※2021年3月期の収益認識に関する会計基準適用による概算影響額:売上△183百万円、営業利益0百万円
なお、上記予想は、経済活動及び景気動向が、現状から緩やかに改善していくことを前提としたもので
あり、実際の業績は新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲等、様々な外的要因により変動する
可能性があります。また、参考情報として記載いたしました2021年3月期の収益認識に関する会計基準適
用後の業績数値につきましては、未監査のため、今後遡及修正する会計監査後の数値とは、異なる可能性
があります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社及び当社グループは、アジア市場向けに事業展開をしているものの主に日本国内で事業を展開しており、ま
た、外国人投資家の割合も5%未満でかつ海外での資金調達の必要性が現時点ではないため、日本基準を採用して
おります。
6
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 5,051,529 6,884,107
受取手形及び売掛金 3,998,341 3,797,969
有価証券 400,000 -
商品及び製品 1,102,519 1,103,069
仕掛品 135,579 170,561
その他 502,896 425,248
返品債権特別勘定 △18,100 △23,200
貸倒引当金 △1,984 △696
流動資産合計 11,170,781 12,357,060
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 265,017 262,456
減価償却累計額 △96,871 △129,791
建物及び構築物(純額) 168,146 132,664
工具、器具及び備品 1,279,972 1,288,303
減価償却累計額 △1,127,400 △1,165,366
工具、器具及び備品(純額) 152,571 122,937
土地 67,970 67,970
有形固定資産合計 388,688 323,572
無形固定資産
ソフトウエア 151,995 157,275
その他 14,445 14,445
無形固定資産合計 166,440 171,721
投資その他の資産
投資有価証券 633,236 559,901
繰延税金資産 263,453 336,428
その他 463,798 429,231
投資その他の資産合計 1,360,489 1,325,561
固定資産合計 1,915,618 1,820,855
資産合計 13,086,400 14,177,915
7
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 1,417,445 1,373,078
短期借入金 350,000 350,000
1年内返済予定の長期借入金 100,000 125,000
未払金 1,085,833 1,200,864
未払法人税等 84,870 171,665
賞与引当金 196,561 250,751
返品調整引当金 159,941 146,653
その他 305,249 359,961
流動負債合計 3,699,902 3,977,975
固定負債
長期借入金 187,500 262,500
繰延税金負債 2,168 3,023
退職給付に係る負債 1,203,406 1,273,230
長期未払金 104,242 104,242
その他 1,425 1,425
固定負債合計 1,498,742 1,644,420
負債合計 5,198,644 5,622,396
純資産の部
株主資本
資本金 5,341,021 5,341,021
資本剰余金 1,667,861 1,655,543
利益剰余金 1,676,102 2,284,162
自己株式 △781,315 △702,011
株主資本合計 7,903,669 8,578,715
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 20,144 △56
為替換算調整勘定 51,241 35,124
退職給付に係る調整累計額 △87,300 △63,052
その他の包括利益累計額合計 △15,913 △27,983
非支配株主持分 - 4,787
純資産合計 7,887,755 8,555,519
負債純資産合計 13,086,400 14,177,915
8
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 13,507,129 14,049,599
売上原価 8,432,956 8,395,948
売上総利益 5,074,173 5,653,651
返品調整引当金戻入額 9,465 8,188
差引売上総利益 5,083,639 5,661,839
販売費及び一般管理費 4,651,944 4,825,587
営業利益 431,694 836,251
営業外収益
受取利息 1,917 800
受取配当金 871 800
持分法による投資利益 94,161 104,550
その他 12,532 7,839
営業外収益合計 109,483 113,992
営業外費用
支払利息 3,962 4,098
為替差損 500 -
支払手数料 750 -
出資金運用損 13,536 -
その他 555 549
営業外費用合計 19,305 4,648
経常利益 521,871 945,594
特別利益
投資有価証券売却益 41,444 35,391
その他 - 1,899
特別利益合計 41,444 37,291
特別損失
投資有価証券売却損 - 39,000
投資有価証券評価損 2,460 10,999
減損損失 7,001 -
事業撤退損 - 19,671
特別損失合計 9,462 69,671
税金等調整前当期純利益 553,854 913,215
法人税、住民税及び事業税 156,988 302,927
法人税等調整額 21,959 △81,645
法人税等合計 178,947 221,282
当期純利益 374,906 691,932
非支配株主に帰属する当期純利益 - 1,387
親会社株主に帰属する当期純利益 374,906 690,544
9
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 374,906 691,932
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △83,669 △20,201
為替換算調整勘定 1,771 △16,117
退職給付に係る調整額 8,166 24,248
その他の包括利益合計 △73,731 △12,070
包括利益 301,175 679,862
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 301,175 678,474
非支配株主に係る包括利益 - 1,387
10
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,341,021 1,667,914 1,403,122 △780,804 7,631,253
当期変動額
親会社株主に帰属す
374,906 374,906
る当期純利益
剰余金の配当 △98,992 △98,992
自己株式の取得 △510 △510
連結範囲の変動 △2,934 △2,934
非支配株主との取引
に係る親会社の持分 △52 △52
変動
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - △52 272,979 △510 272,416
当期末残高 5,341,021 1,667,861 1,676,102 △781,315 7,903,669
その他の包括利益累計額
その他 退職給付 その他の 非支配株主持分 純資産合計
為替換算
有価証券 に係る 包括利益
調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 103,814 49,470 △95,467 57,817 1,582 7,690,653
当期変動額
親会社株主に帰属す
374,906
る当期純利益
剰余金の配当 △98,992
自己株式の取得 △510
連結範囲の変動 △2,934
非支配株主との取引
に係る親会社の持分 △52
変動
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △83,669 1,771 8,166 △73,731 △1,582 △75,314
額)
当期変動額合計 △83,669 1,771 8,166 △73,731 △1,582 197,102
当期末残高 20,144 51,241 △87,300 △15,913 - 7,887,755
11
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,341,021 1,667,861 1,676,102 △781,315 7,903,669
当期変動額
親会社株主に帰属す
690,544 690,544
る当期純利益
剰余金の配当 △82,485 △82,485
自己株式の取得 △697 △697
自己株式の処分 △12,317 80,001 67,684
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - △12,317 608,059 79,304 675,046
当期末残高 5,341,021 1,655,543 2,284,162 △702,011 8,578,715
その他の包括利益累計額
その他 退職給付 その他の 非支配株主持分 純資産合計
為替換算
有価証券 に係る 包括利益
調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 20,144 51,241 △87,300 △15,913 - 7,887,755
当期変動額
親会社株主に帰属す
690,544
る当期純利益
剰余金の配当 △82,485
自己株式の取得 △697
自己株式の処分 67,684
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △20,201 △16,117 24,248 △12,070 4,787 △7,282
額)
当期変動額合計 △20,201 △16,117 24,248 △12,070 4,787 667,763
当期末残高 △56 35,124 △63,052 △27,983 4,787 8,555,519
12
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 553,854 913,215
減価償却費 111,106 134,933
減損損失 7,001 -
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 74,421 69,823
退職 給 付に 係る 調 整 累計 額 の 増 減額 ( △ は減
9,349 27,187
少)
賞与引当金の増減額(△は減少) △8,210 54,167
返品調整引当金の増減額(△は減少) △12,465 △13,288
返品債権特別勘定の増減額(△は減少) 3,000 5,100
貸倒引当金の増減額(△は減少) △66,151 △1,288
破産更生債権等の増減額(△は増加) 43,779 -
受取利息及び受取配当金 △2,788 △1,601
支払利息 3,962 4,098
持分法による投資損益(△は益) △94,161 △104,550
投資有価証券売却損益(△は益) △41,444 3,608
投資有価証券評価損益(△は益) 2,460 10,999
売上債権の増減額(△は増加) 358,773 200,419
たな卸資産の増減額(△は増加) △11,190 △35,493
仕入債務の増減額(△は減少) 196,262 79,769
その他 70,591 159,444
小計 1,198,148 1,506,546
利息及び配当金の受取額 22,209 26,691
利息の支払額 △4,161 △4,035
法人税等の支払額 △165,755 △224,475
法人税等の還付額 304 25,533
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,050,745 1,330,260
投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の取得による支出 △200,000 -
有価証券の償還による収入 100,000 400,000
有形固定資産の取得による支出 △57,609 △8,213
無形固定資産の取得による支出 △58,343 △51,957
投資有価証券の売却による収入 63,462 193,692
投資有価証券の取得による支出 △1,597 △30,597
関係会社株式の取得による支出 △10,071 -
敷金及び保証金の解約による収入 6,054 195
敷金及び保証金の差入による支出 △10,609 △21,453
その他 △1,192 690
投資活動によるキャッシュ・フロー △169,908 482,355
13
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
長期借入れによる収入 150,000 200,000
長期借入金の返済による支出 △185,651 △100,000
自己株式の取得による支出 △510 △697
配当金の支払額 △98,518 △82,016
非支配株主からの払込みによる収入 - 3,400
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得
△1,650 -
による支出
その他 △685 -
財務活動によるキャッシュ・フロー △137,015 20,685
現金及び現金同等物に係る換算差額 △554 △722
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 743,266 1,832,578
現金及び現金同等物の期首残高 4,312,452 5,051,529
連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額 △4,190 -
現金及び現金同等物の期末残高 5,051,529 6,884,107
14
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(表示方法の変更)
(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
前連結会計年度において、独立掲記しておりました「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「為替差損益(△
は増加)」は、重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より「その他」に含めて表示しております。この表示
方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」
に表示していた「為替差損益(△は増加)」152千円、「その他」70,439千円は、「その他」70,591千円として組み
替えております。
15
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
Ⅰ 前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社
取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであり
ます。
当社グループは、各専門分野を事業領域とするメディア企業で構成されたメディアグループであり、「IT」、
「音楽」、「デザイン」、「山岳・自然」、「モバイルサービス」の各専門分野を報告セグメントとしておりま
す。
各報告セグメントでは、それぞれの専門分野において、コンテンツ事業及びプラットフォーム事業を行っており
ます。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
る記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益又は損失は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
(単位:千円)
報告セグメント 連結
その他 調整額 財務諸表
モバイル (注)1 (注)3 計上額
IT 音楽 デザイン 山岳・自然 計 (注)2
サービス
売上高
外部顧客への売上高 5,791,259 1,888,428 886,759 1,854,271 1,900,335 12,321,054 1,186,074 - 13,507,129
セグメント間の
62,699 12,606 17,710 17,069 4,385 114,471 24,404 △138,876 -
内部売上高又は振替高
計 5,853,958 1,901,035 904,469 1,871,340 1,904,721 12,435,526 1,210,479 △138,876 13,507,129
セグメント利益 281,655 42,429 20,259 127,439 271,542 743,325 8,241 △319,872 431,694
セグメント資産 4,127,230 1,638,876 473,727 1,088,809 1,054,560 8,383,204 1,041,979 3,661,216 13,086,400
その他の項目
減価償却費 8,729 28,020 1,909 5,068 6,980 50,709 2,249 58,147 111,106
有形固定資産及び
20,792 13,386 588 3,658 - 38,427 2,900 74,625 115,953
無形固定資産の増加額
(注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、出版・電子出版、Webサイト等
の受託制作及び出版流通プラットフォームの開発・運営等が含まれております。
2.セグメント利益は、調整を行い、連結損益計算書の営業利益と一致しております。
3.調整額は以下のとおりであります。
(1) セグメント利益の調整額△319,872千円には、セグメント間取引消去△138,876千円、各報告セグメントに
配賦していない全社費用△1,571,217千円、セグメント間の営業費用取引消去1,390,221千円が含まれてお
ります。
(2) セグメント資産の調整額3,661,216千円には、セグメント間取引消去△3,602,894千円、各報告セグメント
に配賦していない全社資産7,264,111千円が含まれております。
(3) 減価償却費の調整額58,147千円は、セグメント間取引消去△1,182千円、各報告セグメントに帰属しない
減価償却費59,330千円であります。
(4) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額74,625千円は、全社共通インフラ等への設備投資額であ
ります。
16
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
Ⅱ 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社
取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであり
ます。
当社グループは、各専門分野を事業領域とするメディア企業で構成されたメディアグループであり、「IT」、
「音楽」、「デザイン」、「山岳・自然」、「モバイルサービス」の各専門分野を報告セグメントとしておりま
す。
各報告セグメントでは、それぞれの専門分野において、コンテンツ事業及びプラットフォーム事業を行っており
ます。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
る記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益又は損失は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
(単位:千円)
報告セグメント 連結
その他 調整額 財務諸表
モバイル (注)1 (注)3 計上額
IT 音楽 デザイン 山岳・自然 計 (注)2
サービス
売上高
外部顧客への売上高 6,161,479 1,764,590 1,072,782 1,812,654 2,079,560 12,891,068 1,158,531 - 14,049,599
セグメント間の
57,500 14,329 18,823 21,468 5,580 117,702 83,183 △200,885 -
内部売上高又は振替高
計 6,218,979 1,778,920 1,091,606 1,834,123 2,085,140 13,008,770 1,241,714 △200,885 14,049,599
セグメント利益
776,788 14,728 83,078 46,219 375,783 1,296,598 △1,804 △458,542 836,251
又は損失(△)
セグメント資産 4,793,619 1,620,339 534,643 1,120,746 1,065,498 9,134,846 1,123,734 3,919,334 14,177,915
その他の項目
減価償却費 10,837 29,726 1,714 3,354 3,004 48,638 6,700 79,595 134,933
有形固定資産及び
17,475 19,478 - 11,727 - 48,680 3,589 7,901 60,171
無形固定資産の増加額
(注) 1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、出版・電子出版、Webサイト等
の受託制作及び出版流通プラットフォームの開発・運営等が含まれております。
2.セグメント利益又は損失(△)は、調整を行い、連結損益計算書の営業利益と一致しております。
3.調整額は以下のとおりであります。
(1) セグメント利益又は損失(△)の調整額△458,542千円には、セグメント間取引消去△200,885千円、各報
告セグメントに配賦していない全社費用△1,693,031千円、セグメント間の営業費用取引消去1,435,374千
円が含まれております。
(2) セグメント資産の調整額3,919,334千円には、セグメント間取引消去△4,217,201千円、各報告セグメント
に配賦していない全社資産8,136,535千円が含まれております。
(3) 減価償却費の調整額79,595千円は、セグメント間取引消去△5,528千円、各報告セグメントに帰属しない
減価償却費85,123千円であります。
(4) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額7,901千円は、全社共通インフラ等への設備投資額であ
ります。
17
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
【関連情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円)
コンテンツ事業 プラットフォーム事業 合計
外部顧客への売上高 11,250,202 2,256,927 13,507,129
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省
略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高
日本出版販売㈱ 2,086,684
㈱トーハン 1,885,341
㈱集英社 1,381,156
アマゾンジャパン(合) 1,364,731
(注) 日本出版販売㈱、㈱トーハン、アマゾンジャパン(合)は、コンテンツ事業に関連する取引であり、関連する主
なセグメントは、ITセグメント、音楽セグメント、デザインセグメント、山岳・自然セグメントです。㈱集英
社は、プラットフォーム事業に関連する取引であり、関連する主なセグメントは、モバイルサービスセグメン
トです。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円)
コンテンツ事業 プラットフォーム事業 合計
外部顧客への売上高 11,424,118 2,625,481 14,049,599
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省
略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高
㈱トーハン 2,028,225
日本出版販売㈱ 2,024,285
㈱集英社 1,607,284
アマゾンジャパン(合) 1,555,807
(注) 日本出版販売㈱、㈱トーハン、アマゾンジャパン(合)は、コンテンツ事業に関連する取引であり、関連する主
なセグメントは、ITセグメント、音楽セグメント、デザインセグメント、山岳・自然セグメントです。㈱集英
社は、プラットフォーム事業に関連する取引であり、関連する主なセグメントは、モバイルサービスセグメン
トです。
18
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
その他 全社・消去 合計
モバイル
IT 音楽 デザイン 山岳・自然 計
サービス
減損損失 - - - - 7,001 7,001 - - 7,001
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
該当事項はありません。
19
株式会社インプレスホールディングス(9479) 2021年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 239円07銭 1株当たり純資産額 255円72銭
1株当たり当期純利益金額 11円36銭 1株当たり当期純利益金額 20円74銭
なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額につい なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額につい
ては、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 ては、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
(注) 1.1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり当期純利益金額
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 374,906 690,544
普通株主に帰属しない金額(千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 374,906 690,544
普通株式の期中平均株式数(株) 32,995,599 33,303,049
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後
1株当たり当期純利益の算定に含めなかった
- -
潜在株式の概要
2.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
純資産の部の合計額(千円) 7,887,755 8,555,519
純資産の部の合計額から控除する金額(千円) - 4,787
(うち非支配株主持分)(千円) (-) (4,787)
普通株式に係る期末の純資産額(千円) 7,887,755 8,550,731
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の
32,994,001 33,438,147
普通株式の数(株)
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
20