9438 エムティーアイ 2021-11-09 15:00:00
2021年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年11月9日
上 場 会 社 名 株式会社エムティーアイ 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 9438 URL https://ir.mti.co.jp
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 前多 俊宏
問合せ先責任者 (役職名) 専務取締役 (氏名) 松本 博 (TEL) 03-5333-6323
定時株主総会開催予定日 2021年12月18日 配当支払開始予定日 2021年12月20日
有価証券報告書提出予定日 2021年12月20日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 (証券アナリスト・機関投資家向け(オンデマンド配信))
(百万円未満切捨て)
1.2021年9月期の連結業績(2020年10月1日~2021年9月30日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年9月期 25,743 △1.3 1,929 △23.0 1,370 △34.2 △1,164 -
2020年9月期 26,082 △3.8 2,507 △15.3 2,082 △33.5 506 △66.4
(注) 包括利益 2021年9月期 △1,399百万円( -%) 2020年9月期 121百万円( △92.5%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年9月期 △21.28 - △6.4 4.4 7.5
2020年9月期 9.28 9.27 2.6 7.2 9.6
(参考) 持分法投資損益 2021年9月期 △569百万円 2020年9月期 △431百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年9月期 31,908 21,243 54.6 318.29
2020年9月期 30,547 21,510 62.7 350.83
(参考) 自己資本 2021年9月期 17,426百万円 2020年9月期 19,166百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年9月期 3,516 △1,996 649 15,540
2020年9月期 3,292 △4,807 2,449 13,354
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年9月期 - 8.00 - 8.00 16.00 876 172.5 4.5
2021年9月期 - 8.00 - 8.00 16.00 878 - 4.8
2022年9月期 87.6
- 8.00 - 8.00 16.00
(予想) ~146.0
~
3.2022年9月期の連結業績予想(2021年10月1日~2022年9月30日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
12,750 △2.3 900 △27.0 700 △16.7 300 5.48
第2四半期(累計) -
~13,250 ~1.6 ~1,100 ~△10.7 ~900 ~7.1 ~500 ~9.13
25,500 △0.9 1,800 △6.7 1,400 2.1 600 10.96
通 期 -
~26,500 ~2.9 ~2,200 ~14.0 ~1,800 ~31.3 ~1,000 ~18.26
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 ―社 (社名) 、 除外 ―社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年9月期 61,248,200株 2020年9月期 61,144,600株
② 期末自己株式数 2021年9月期 6,496,273株 2020年9月期 6,511,616株
③ 期中平均株式数 2021年9月期 54,699,877株 2020年9月期 54,641,936株
(参考) 個別業績の概要
1.2021年9月期の個別業績(2020年10月1日~2021年9月30日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年9月期 20,699 △0.8 2,440 △20.2 2,287 △33.9 4,970 392.1
2020年9月期 20,858 △4.4 3,057 0.6 3,461 24.4 1,010 -
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年9月期 90.56 -
2020年9月期 18.43 18.42
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年9月期 30,344 20,879 68.3 377.02
2020年9月期 24,810 16,615 66.1 299.23
(参考) 自己資本
2021年9月期 20,717百万円 2020年9月期 16,401百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料における業績の見通しは、当社が本資料発表時点で入手可能な情報による判断、仮定および確信に基づくも
のであり、今後の国内および海外の経済情勢、事業運営における内外の状況変化、あるいは、見通しに内在する不
確実な要素や潜在リスク等、さまざまな要因により実際の業績が見通しと大きく異なる結果となり得ることがあり
ます。なお、リスクや不確実な要素には将来の出来事から発生する予測不可能な影響等も含まれます。業績予想の
前提となる条件および業績予想のご利用にあたっての注意事項等については添付資料4ページ「(4)今後の見通
し」をご覧ください。
証券アナリスト・機関投資家向けの決算説明会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため会場での開催を見送
り、2021年11月10日(水)に説明会動画(オンデマンド配信)および説明会資料を当社ホームページへ掲載しま
す。
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………3
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………5
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………6
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………6
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………8
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………14
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………14
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) …………………………………………14
(重要な会計上の見積り) …………………………………………………………………………17
(追加情報) …………………………………………………………………………………………17
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………17
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………20
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………21
1
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当社グループの当期において、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化が日本経済に大きな影響を
及ぼしている状況にありますが、同感染症拡大の当社グループの連結業績への影響は軽微な状態であ
り、将来の持続的な成長に向けてコンテンツ事業およびヘルスケア事業において様々な取り組みを行
いました。
コンテンツ事業では、携帯ショップ経由の新規入会者数が低調に推移する中、需要の高いセキュリ
ティ関連アプリ『AdGuard』の新規入会者獲得を拡大させるとともに、コミック配信事業者向けへの
オリジナルコミック作品の月間提供数を拡大させました。
ヘルスケア事業では、診療報酬制度改定に伴い調剤薬局での導入意欲が高まっている「クラウド薬
歴」の導入店舗数の拡大を図るべく、また自治体向けに母子手帳アプリ等の子育て関連ソリューショ
ンの拡販を行うべく、協業先の株式会社メディパルホールディングスとの連携を行いました。
他方では、コンテンツ事業の一部においてポイント処理でシステム上無償ポイントと有償ポイント
の区別が付かない等の不備があり、そのため無償ポイント消費分を売上計上していたことが判明した
ことから、会計監査人に確認の上、当期より以前の分も含めた売上高の調整額(△322百万円)を当
第4四半期に一括計上(うち当期分は△156百万円)する決算処理を行いました。
これらのことにより、売上高は25,743百万円(前期比1.3%減)、売上総利益は18,741百万円(同
1.1%減)となりました。
営業利益については、上記の決算処理による売上総利益の減益に加え、セキュリティ関連アプリ
『AdGuard』の有料会員数の拡大に向けた広告宣伝費の増加を主因とする販売費及び一般管理費(販
管費)の増加により1,929百万円(同23.0%減)となりました。
経常利益については、営業利益の減益に加え、持分法による投資損失の拡大(同137百万円増)を
主因とする営業外費用の増加により1,370百万円(同34.2%減)となりました。
親会社株主に帰属する当期純損失については、経常利益の減益に加え、特別損失が減少したもの
の、特別利益の減少や連結子会社である株式会社ソラミチシステムの当社保有株式の全てを連結子会
社である株式会社カラダメディカに譲渡したことに伴い、その株式譲渡益に対する法人税関連の連結
決算上の処理において現行の会計基準に照らし合わせ繰延税金資産および法人税等調整額の計上を見
送ったこと等により、△1,164百万円(前期は506百万円の利益)となりました。
連結業績(2020年10月1日~2021年9月30日)
2021年9月期 2020年9月期 増減
金額 増減率
百万円 百万円 百万円 %
売 上 高 25,743 26,082 △339 △1.3
売 上 原 価 7,001 7,130 △129 △1.8
売 上 総 利 益 18,741 18,951 △209 △1.1
販 管 費 16,811 16,444 +367 +2.2
営 業 利 益 1,929 2,507 △577 △23.0
経 常 利 益 1,370 2,082 △712 △34.2
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
△1,164 506 △1,671 -
当 期 純 損 失 ( △ )
販管費内訳(2020年10月1日~2021年9月30日)
増減
2021年9月期 2020年9月期
金額 増減率
百万円 百万円 百万円 %
販 管 費 総 額 16,811 16,444 +367 +2.2
広 告 宣 伝 費 1,517 1,174 +343 +29.3
人 件 費 7,099 6,395 +703 +11.0
支 払 手 数 料 3,157 3,343 △185 △5.5
外 注 費 1,804 1,426 +377 +26.4
減 価 償 却 費 1,132 1,620 △487 △30.1
そ の 他 2,100 2,483 △383 △15.4
2
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
セグメント別の経営成績は、以下のとおりです。
①コンテンツ事業
コンテンツ事業には、女性向けヘルスケアサービス『ルナルナ』および医師相談サービス『カラ
ダメディカ』以外のBtoC型の月額課金サービスのほか、BtoB型のコミック配信事業者向けにオリジ
ナルコミック作品を提供しているオリジナルコミック事業等が属しています。
同事業の有料会員数は416万人(2020年9月末比43万人減)となりました。有料会員数の純減傾向
は続いていますが、セキュリティ関連アプリ『AdGuard』の携帯ショップ経由での新規入会者獲得
が好調に推移していることにより、有料会員数の純減幅は縮小傾向にあります。
売上高は、オリジナルコミック事業が当第4四半期に四半期ベースで過去最高売上を更新しまし
たが、前期比で有料会員数が減少したことにより18,851百万円(前期比7.6%減)となりました。
営業利益については、コンテンツ事業の一部における決算処理およびセキュリティ関連アプリ
『AdGuard』向けの広告宣伝費の増加を主因に5,940百万円(同18.7%減)となりました。
②ヘルスケア事業
ヘルスケア事業には、『ルナルナ』および『カラダメディカ』のBtoC型の月額有課金サービスの
ほか、各医療機関や自治体向けに展開しているBtoB型およびBtoBtoC型のヘルスケアサービス(ク
ラウド薬歴、オンライン診療・オンライン服薬指導、母子手帳アプリ等)が属しています。
同事業の有料会員数は64万人(2020年9月末比7万人減)となりました。一方、診療報酬制度改
定に伴い調剤薬局での導入意欲が高まっている「クラウド薬歴」の導入店舗数の拡大に最注力し、
2021年9月末の同店舗数は765(2020年9月末比408増)となりました。
売上高は、前年同期対比で「クラウド薬歴」の導入店舗数拡大による初期導入売上高が拡大し、
3,791百万円(前期比4.1%増)となりました。営業損益については、先行投資費用負担が続いてい
ますが、1,267百万円の損失(前期は1,530百万円の損失)となり、売上高の増加が寄与し損失額は
縮小しました。
③その他事業
その他事業には、BtoB型の連結子会社のAutomagi株式会社で展開するAI事業、および法人向けソ
リューション事業(DX支援等)が属しています。
AI事業および大手法人向けのDX支援事業の売上高が拡大したことにより、売上高は4,350百万円
(前期比41.3%増)となりました。営業損益については105百万円の損失(前期は617百万円の損
失)となり、売上高の増加が寄与し損失額は縮小しました。
(2)当期の財政状態の概況
当期末の資産合計は31,908百万円となり、2020年9月末対比1,361百万円増加しました。
資産の部については、流動資産では現金及び預金の増加を主因に1,519百万円増加し、固定資産で
はソフトウエアが増加した一方、のれん、顧客関連資産の減少により157百万円減少しました。
負債の部については、流動負債では未払法人税等の増加を主因に1,889百万円増加し、固定負債で
は主に長期借入金が減少したことにより260百万円減少しました。
純資産の部については、非支配株主持分が増加した一方、配当金の支払いおよび親会社株主に帰属
する当期純損失として1,164百万円を計上したことにより267百万円減少しました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当期末の現金及び現金同等物は15,540百万円となり、2020年9月末対比2,186百万円の増加となり
ました。当期における各キャッシュ・フローの状況および要因は次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払いがありましたが、主に税金等調整前当
期純利益の計上や減価償却費等により3,516百万円の資金流入(前期は3,292百万円の資金流入)と
なりました。
3
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産(主にソフトウエア)の取得による支出等
により1,996百万円の資金流出(前期は4,807百万円の資金流出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いや長期借入金の返済による支出等があり
ましたが、非支配株主からの払込みによる収入等により649百万円の資金流入(前期は2,449百万円
の資金流入)となりました。
(ご参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2017年9月期 2018年9月期 2019年9月期 2020年9月期 2021年9月期
自己資本比率 71.2 75.2 72.3 62.7 54.6
時価ベースの自己資本比率 154.0 143.9 140.4 158.2 131.9
キャッシュ・フロー対有利子
- - 1.7 101.2 81.9
負債比率
インタレスト・カバレッジ・
5,646.4 25,971.6 8,912.8 804.2 517.7
レシオ
自己資本比率:自己資本 / 総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額 / 総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債 / 営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー / 利払い
(注)1. 各指標は、連結ベースの財務数値により計算しています。
2. キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用
しています。
3. 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象
としています。利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。
(4)今後の見通し
今後の業績拡大の牽引役として期待できるヘルスケア事業の売上拡大および赤字縮小に注力すると
ともに、コンテンツ事業ではセキュリティ関連アプリ『AdGuard』の有料会員数のさらなる拡大およ
びオリジナルコミック事業の拡大に取り組んでいきます。
中長期的に取り組んでいるヘルスケア事業は、将来の成長ポテンシャルが大きく、BtoC型に比べて
お客様と長期間にわたり取引関係を構築することにより安定的なストック型ビジネスになり得るた
め、売上成長を実現できるよう様々な展開を実施しています。
特に診療報酬制度改定に伴い調剤薬局での導入意欲が高まっている「クラウド薬歴」については、
ヘルスケア事業の持続的な売上成長に寄与できることから、協業先である株式会社メディパルホール
ディングスとの連携強化を行うとともに、調剤薬局向け大手システム会社との販売協業を進め、導入
店舗数をさらに拡大させていきます。
また、母子手帳アプリ『母子モ』が導入されている自治体を中心に子育て関連サービスを拡充する
ことにより、そして自治体、病院、住民のデジタル連携の実現を通じた子育てDX『母子モ』プラット
フォーム戦略の推進を行うことにより、中期的に利益貢献できるように取り組んでいきます。
2022年9月期 第2四半期累計期間 連結業績予想
(2021年10月1日~2022年3月31日)
(百万円) 前年同期比(%)
売 上 高 12,750~13,250 △2.3~+1.6%
営 業 利 益 900~1,100 △27.0~△10.7%
経 常 利 益 700~900 △16.7~+7.1%
親会社株主に帰属する -
300~500
四半期純利益
4
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
2022年9月期 通期 連結業績予想
(2021年10月1日~2022年9月30日)
(百万円) 前期比(%)
売 上 高 25,500~26,500 △0.9~+2.9%
営 業 利 益 1,800~2,200 △6.7~+14.0%
経 常 利 益 1,400~1,800 +2.1~+31.3%
親会社株主に帰属する -
600~1,000
当期純利益
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性および企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日
本基準で連結財務諸表を作成する方針です。
なお、IFRSの適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針です。
5
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年9月30日) (2021年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 13,354,028 15,540,084
受取手形及び売掛金 4,840,902 4,501,674
前渡金 466,495 281,543
前払費用 453,713 460,171
未収入金 271,568 93,638
未収還付法人税等 51,914 60,276
その他 341,334 358,622
貸倒引当金 △36,222 △33,173
流動資産合計 19,743,732 21,262,838
固定資産
有形固定資産
建物附属設備 397,543 338,130
減価償却累計額 △308,891 △256,359
建物附属設備(純額) 88,652 81,771
車両運搬具 1,201 277
減価償却累計額 △451 △255
車両運搬具(純額) 750 22
工具、器具及び備品 507,795 567,859
減価償却累計額 △403,441 △446,650
工具、器具及び備品(純額) 104,354 121,208
有形固定資産合計 193,757 203,001
無形固定資産
ソフトウエア 1,281,608 1,791,596
のれん 692,054 556,421
顧客関連資産 1,755,000 1,333,800
その他 35,437 30,009
無形固定資産合計 3,764,099 3,711,827
投資その他の資産
投資有価証券 4,536,380 4,511,728
敷金及び保証金 493,882 318,761
繰延税金資産 1,766,869 1,803,442
その他 74,487 108,143
貸倒引当金 △25,824 △10,904
投資その他の資産合計 6,845,793 6,731,170
固定資産合計 10,803,650 10,646,000
資産合計 30,547,383 31,908,839
6
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年9月30日) (2021年9月30日)
負債の部
流動負債
買掛金 1,101,925 1,147,543
1年内返済予定の長期借入金 451,780 451,780
未払金 1,333,898 1,230,095
未払費用 492,594 493,342
未払法人税等 701,022 2,156,218
未払消費税等 109,550 461,410
ポイント引当金 110,690 115,396
役員賞与引当金 23,302 23,447
その他 441,940 576,648
流動負債合計 4,766,705 6,655,884
固定負債
長期借入金 2,881,570 2,429,790
退職給付に係る負債 1,381,767 1,572,854
その他 6,756 6,935
固定負債合計 4,270,094 4,009,579
負債合計 9,036,799 10,665,464
純資産の部
株主資本
資本金 5,138,116 5,197,909
資本剰余金 6,551,222 6,660,831
利益剰余金 10,707,058 8,665,046
自己株式 △3,283,663 △3,281,839
株主資本合計 19,112,733 17,241,947
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 19,897 165,205
為替換算調整勘定 △11,666 5,908
退職給付に係る調整累計額 46,010 13,879
その他の包括利益累計額合計 54,241 184,993
新株予約権 345,299 161,887
非支配株主持分 1,998,309 3,654,545
純資産合計 21,510,583 21,243,375
負債純資産合計 30,547,383 31,908,839
7
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
売上高 26,082,051 25,743,006
売上原価 7,130,326 7,001,132
売上総利益 18,951,725 18,741,873
販売費及び一般管理費 16,444,519 16,811,994
営業利益 2,507,205 1,929,879
営業外収益
受取利息 215 234
受取配当金 10,130 -
負ののれん償却額 4,069 -
為替差益 - 32,394
助成金等収入 5,199 28,638
自己新株予約権消却益 - 21,424
株式交換差益 - 12,102
貸倒引当金戻入額 138 -
その他 21,815 17,473
営業外収益合計 41,569 112,267
営業外費用
支払利息 4,094 6,793
持分法による投資損失 431,156 569,114
為替差損 14,660 -
自己新株予約権消却損 - 71,550
その他 16,004 23,981
営業外費用合計 465,915 671,438
経常利益 2,082,859 1,370,708
特別利益
固定資産売却益 - 3,030
投資有価証券売却益 428,437 3,184
持分変動利益 67,032 80,082
新株予約権戻入益 41,665 54,810
段階取得に係る差益 272,326 -
特別利益合計 809,461 141,107
特別損失
固定資産売却損 664 8,223
固定資産除却損 166,935 65,492
減損損失 1,416,842 428,318
投資有価証券評価損 93,956 11
退職給付費用 - 23,702
特別損失合計 1,678,399 525,748
税金等調整前当期純利益 1,213,921 986,066
法人税、住民税及び事業税 1,074,548 2,538,565
法人税等調整額 △196,627 △22,880
法人税等合計 877,921 2,515,685
当期純利益又は当期純損失(△) 336,000 △1,529,619
非支配株主に帰属する当期純損失(△) △170,942 △365,396
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に
506,943 △1,164,222
帰属する当期純損失(△)
8
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
当期純利益又は当期純損失(△) 336,000 △1,529,619
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △291,833 102,593
為替換算調整勘定 △3,636 16,843
退職給付に係る調整額 40,674 △32,130
持分法適用会社に対する持分相当額 40,468 42,836
その他の包括利益合計 △214,327 130,143
包括利益 121,673 △1,399,475
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 292,616 △1,033,469
非支配株主に係る包括利益 △170,942 △366,006
9
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年10月1日 至 2020年9月30日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,135,680 6,706,846 10,989,009 △3,233,136 19,598,399
当期変動額
新株の発行 2,436 2,436 4,872
剰余金の配当 △876,893 △876,893
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
506,943 506,943
に帰属する当期純損失
(△)
連結子会社持分の増減 △158,059 △158,059
持分法の適用範囲の変動 87,999 87,999
持分法適用会社に対する
持分変動に伴う自己株式 △50,527 △50,527
の増減
自己株式の消却 -
株主資本以外の項目の当
期変動額(純額)
当期変動額合計 2,436 △155,623 △281,950 △50,527 △485,665
当期末残高 5,138,116 6,551,222 10,707,058 △3,283,663 19,112,733
その他の包括利益累計額
退職給付に その他の 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 為替換算
係る 包括利益
評価差額金 調整勘定
調整累計額 累計額合計
当期首残高 271,565 △8,332 5,335 268,568 343,187 1,584,173 21,794,328
当期変動額
新株の発行 4,872
剰余金の配当 △876,893
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
506,943
に帰属する当期純損失
(△)
連結子会社持分の増減 △158,059
持分法の適用範囲の変動 87,999
持分法適用会社に対する
持分変動に伴う自己株式 △50,527
の増減
自己株式の消却 -
株主資本以外の項目の当
△251,668 △3,333 40,674 △214,327 2,112 414,135 201,920
期変動額(純額)
当期変動額合計 △251,668 △3,333 40,674 △214,327 2,112 414,135 △283,745
当期末残高 19,897 △11,666 46,010 54,241 345,299 1,998,309 21,510,583
10
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年10月1日 至 2021年9月30日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,138,116 6,551,222 10,707,058 △3,283,663 19,112,733
当期変動額
新株の発行 59,793 59,793 119,586
剰余金の配当 △877,789 △877,789
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
△1,164,222 △1,164,222
に帰属する当期純損失
(△)
連結子会社持分の増減 67,757 67,757
持分法の適用範囲の変動 -
持分法適用会社に対する
持分変動に伴う自己株式 △16,117 △16,117
の増減
自己株式の消却 △17,941 17,941 -
株主資本以外の項目の当
期変動額(純額)
当期変動額合計 59,793 109,608 △2,042,011 1,823 △1,870,786
当期末残高 5,197,909 6,660,831 8,665,046 △3,281,839 17,241,947
その他の包括利益累計額
退職給付に その他の 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 為替換算
係る 包括利益
評価差額金 調整勘定
調整累計額 累計額合計
当期首残高 19,897 △11,666 46,010 54,241 345,299 1,998,309 21,510,583
当期変動額
新株の発行 119,586
剰余金の配当 △877,789
親会社株主に帰属する当
期純利益又は親会社株主
△1,164,222
に帰属する当期純損失
(△)
連結子会社持分の増減 67,757
持分法の適用範囲の変動 -
持分法適用会社に対する
持分変動に伴う自己株式 △16,117
の増減
自己株式の消却 -
株主資本以外の項目の当
145,308 17,574 △32,130 130,752 △183,411 1,656,236 1,603,577
期変動額(純額)
当期変動額合計 145,308 17,574 △32,130 130,752 △183,411 1,656,236 △267,208
当期末残高 165,205 5,908 13,879 184,993 161,887 3,654,545 21,243,375
11
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 1,213,921 986,066
減価償却費 1,703,477 1,238,825
減損損失 1,416,842 428,318
のれん償却額 302,346 215,632
負ののれん償却額 △4,069 -
貸倒引当金の増減額(△は減少) △11,391 △17,968
ポイント引当金の増減額(△は減少) △32,686 4,705
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 124,694 153,130
受取利息及び受取配当金 △10,346 △234
支払利息 4,094 6,793
持分法による投資損益(△は益) 431,156 569,114
段階取得に係る差損益(△は益) △272,326 -
持分変動損益(△は益) △67,032 △80,082
固定資産売却損益(△は益) 664 5,193
固定資産除却損 166,935 65,492
投資有価証券売却損益(△は益) △428,437 △3,184
投資有価証券評価損益(△は益) 93,956 11
新株予約権戻入益 △41,665 △54,810
売上債権の増減額(△は増加) △173,686 343,745
前渡金の増減額(△は増加) △179,547 184,974
前払費用の増減額(△は増加) △85,894 △6,343
未収入金の増減額(△は増加) △161,665 177,933
仕入債務の増減額(△は減少) △206,142 40,719
未払金の増減額(△は減少) 183,759 △113,766
未払費用の増減額(△は減少) 33,563 △1,902
未払消費税等の増減額(△は減少) △51,555 351,860
その他 491,325 159,647
小計 4,440,291 4,653,873
利息及び配当金の受取額 10,346 234
利息の支払額 △4,094 △6,793
法人税等の支払額又は還付額(△は支払) △1,153,905 △1,130,434
営業活動によるキャッシュ・フロー 3,292,637 3,516,879
12
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △66,854 △134,086
有形固定資産の売却による収入 2,450 220
無形固定資産の取得による支出 △1,618,390 △1,641,958
無形固定資産の売却による収入 - 4,250
投資有価証券の取得による支出 △54,379 △83,303
投資有価証券の売却による収入 918,824 17,353
関係会社株式の取得による支出 △725,092 △274,144
事業譲受による支出 △3,242,593 △80,000
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得
△36,882 -
による支出
敷金及び保証金の回収による収入 17,770 232,661
その他 △1,870 △37,266
投資活動によるキャッシュ・フロー △4,807,018 △1,996,273
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入れによる収入 - 4,000,000
短期借入金の返済による支出 △2,000 △4,000,000
長期借入れによる収入 3,500,000 -
長期借入金の返済による支出 △263,030 △451,780
株式の発行による収入 3,796 70,302
非支配株主からの払込みによる収入 410,000 2,115,000
配当金の支払額 △876,893 △877,789
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得
△222,600 -
による支出
自己新株予約権の取得による支出 - △181,550
子会社の自己株式の取得による支出 △100,000 △25,000
財務活動によるキャッシュ・フロー 2,449,272 649,182
現金及び現金同等物に係る換算差額 △2,423 16,267
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 932,467 2,186,056
現金及び現金同等物の期首残高 12,421,560 13,354,028
現金及び現金同等物の期末残高 13,354,028 15,540,084
13
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
1 連結の範囲に関する事項
連結子会社は、下記の24社です。
㈱メディアーノ
㈱ミュージック・ドット・ジェイピー
㈱コミックジェイピー
㈱ムーバイル
Automagi㈱
㈱ファルモ
㈱カラダメディカ
㈱エムティーアイヘルスケアラボ
MTI TECHNOLOGY Co.,Ltd.
㈱ビデオマーケット
㈱MGSHD
SPSHD㈱
MTI FINTECH LAB LTD
㈱クリプラ
㈱ソラミチシステム
モチベーションワークス㈱
㈱ライズシステム
母子モ㈱
㈱ルナルナメディコ
㈱MT-App
㈱エムティーアイQCC
クラウドキャスト㈱
㈱エムティーアイ・コンサルティング
㈱エムティーアイ・ヘルスケア・ホールディングス
前連結会計年度において連結子会社であった㈱AMは、㈱メディアーノを存続会社とする吸収合併により消滅した
ため、連結の範囲から除外しています。
前連結会計年度において連結子会社であった㈱フィル、㈱エバージーンおよび㈱ソニックノートは、当社を存続
会社とする吸収合併により消滅したため、連結の範囲から除外しています。
前連結会計年度において連結子会社であった㈱メディアーノ(以下、「現メディアーノ」という)が、新設分割
により新たに設立した㈱メディアーノを当連結会計年度より連結の範囲に含めています。また会社分割後の現メデ
ィアーノ(2021年9月30日付にてメディアーノ㈱に商号変更)は、当社を存続会社とする吸収合併により消滅したた
め、連結の範囲から除外しています。
㈱エムティーアイ・ヘルスケア・ホールディングスは、当社の連結子会社である㈱カラダメディカが単独株式移
転により設立したため、当連結会計年度より連結の範囲に含めています。
14
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
2 持分法の適用に関する事項
(1) 持分法を適用した関連会社数
8社
上海海隆宜通信息技術有限公司
㈱スタージェン
㈱スマートメド
㈱Authlete
Mebifarm Holdings Ltd.
㈱昭文社ホールディングス
㈱エムネス
㈱ポケット・クエリーズ
(2) 持分法を適用しない非連結子会社および関連会社のうち主要な会社の名称等
該当事項はありません。
(3) 持分法の適用の手続について特に記載する必要があると認められる事項
持分法適用会社のうち、決算日が異なる会社については、連結決算日現在または連結決算日の前月末日現在で
実施した仮決算により作成した財務諸表を使用しています。
3 連結子会社の事業年度等に関する事項
連結子会社のうち、クラウドキャスト㈱の決算日は12月31日です。連結財務諸表の作成にあたっては、連結決算
日現在で実施した仮決算により作成した財務諸表を使用しています。なお、その他の連結子会社の決算日は、連結
決算日と一致しています。
4 会計方針に関する事項
(1) 重要な資産の評価基準および評価方法
有価証券
その他有価証券
時価のあるもの
連結決算日の市場価格等に基づく時価法を採用しています。(評価差額は全部純資産直入法により処理し、
売却原価は主として移動平均法により算定しています。)
時価のないもの
移動平均法による原価法を採用しています。
(2) 重要な減価償却資産の減価償却方法
① 有形固定資産
定率法を採用しています。ただし、2016年4月1日以降に取得した建物附属設備については定額法を採用し
ています。なお、主な耐用年数は次のとおりです。
建物附属設備 3~18年
車両運搬具 2~3年
工具、器具及び備品 2~20年
② 無形固定資産
定額法を採用しています。なお、主な償却年数は次のとおりです。
自社利用のソフトウエア 2年~5年(社内における利用可能期間)
顧客関連資産 5年
③ 長期前払費用
定額法を採用しています。
15
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(3) 重要な引当金の計上基準
① 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権に
ついては個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しています。
② ポイント引当金
当社グループが提供するコンテンツ配信サービスの会員に付与したポイント等の使用により今後発生する売上
原価について、当連結会計年度末において将来発生すると見込まれる額を計上しています。
③ 役員賞与引当金
役員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額に基づき当連結会計年度に見合う分を計上してい
ます。
(4) 退職給付に係る会計処理の方法
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定に当たり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、
期間定額基準によっています。
② 数理計算上の差異の費用処理方法
数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間による定額法により、発生
の翌連結会計年度から費用処理しています。
(5) 重要な外貨建の資産または負債の本邦通貨への換算基準
外貨建金銭債権債務は、決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しています。
なお、在外子会社および在外持分法適用会社の資産、負債、収益および費用は、当該在外子会社および在外持分法
適用会社の仮決算日における直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は純資産の部における為替換算調整勘定
に含めています。
(6) のれんの償却方法および償却期間
のれんおよび2010年9月30日以前に発生した負ののれんの償却については、その効果の発現する期間を個別に見
積り、償却期間を決定した上で均等償却しています。
(7) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
手許現金、随時引き出し可能な預金および容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか
負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資からなっています。
(8) その他重要な事項
消費税等の会計処理方法
税抜方式によっています。
16
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(重要な会計上の見積り)
固定資産の減損損失
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
有形固定資産 3,949千円
無形固定資産 424,368千円
(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
当社グループでは、当該意思決定に基づき継続的に収支の把握がなされている、他の資産又は資産グループのキ
ャッシュ・フローから概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す内部管理上の最小単位によってグルーピングを
行っています。減損の兆候が認められる資産グループについては、当該グループから得られる割引前キャッシュ・
フローの総額が帳簿価額を下回る場合、固定資産の帳簿価額を回収可能額まで減額し、当該減少額を減損損失とし
て計上しております。
割引前キャッシュ・フローの総額は、取締役会で承認された各社の事業計画を基礎としております。割引前将来
キャッシュ・フローの算出に用いた主要な仮定は、過去の実績データ、統計や将来の市場データ、業界の動向等を
織り込んだ各社の営業収益予測等です。
なお、上述の見積りや仮定には不確実性があり、事業計画や市場環境の変化により、見積りの前提とした条件や
仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
(追加情報)
(新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響)
新型コロナウイルス感染症の拡大は、経済や企業活動に広範な影響を与える事象であり、現時点で当感染症の収束
時期を予測することは困難です。当社グループにおいては、当該感染症の影響は翌連結会計年度以降一定程度続くも
のの、業績に与える影響は軽微であると仮定しています。
このような状況のもと、現時点において入手可能な情報に基づき、固定資産の減損会計、繰延税金資産の回収可能
性、有価証券の評価等の見積りを行っていますが、連結財務諸表に与える影響は軽微です。
しかしながら、当感染症の感染拡大による影響は不確定要素が多く、今後当社グループを取り巻く状況に変化が生
じた場合は、翌連結会計年度以降の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(セグメント情報等)
(セグメント情報)
1.報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締
役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。
当社グループは、事業部・サービス区分別のセグメントから構成されており、「コンテンツ事業」、「ヘルスケ
ア事業」、および「その他事業」の3つを報告セグメントとしています。
(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
「コンテンツ事業」には、女性向けヘルスケアサービス『ルナルナ』および医師相談サービス『カラダメディカ』
以外のBtoC型の月額課金サービスのほか、BtoB型のコミック配信事業者向けにオリジナルコミック作品を提供して
いるオリジナルコミック事業等が属しています。
「ヘルスケア事業」には、『ルナルナ』および『カラダメディカ』のBtoC型の月額有課金サービスのほか、各医療
機関や自治体向けに展開しているBtoB型およびBtoBtoC型のヘルスケアサービス(クラウド薬歴、オンライン診療・
オンライン服薬指導、母子手帳アプリ等)が属しています。
「その他事業」には、BtoB型の連結子会社のAutomagi株式会社で展開するAI事業、および法人向けソリューション
事業(DX支援等)が属しています。
17
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(3) 報告セグメントの変更等に関する事項
当社グループは、従来経営資源の配分や業績評価を当社全体で行っていたことから「コンテンツ配信事業」を単
一の報告セグメントとしていましたが、当連結会計年度より事業部・サービス区分等をもとに内部管理上の区分を
見直したことに伴い、報告セグメントを「コンテンツ事業」、「ヘルスケア事業」、「その他事業」の3区分に変
更しています。
なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分により作成したものを記載しています。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
る記載と概ね同一です。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値です。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づ
いております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年10月1日 至 2020年9月30日)
(単位:千円)
報告セグメント 連結財務諸表
調整額
計上額
コンテンツ ヘルスケア その他 (注)1
計 (注)2
事業 事業 事業
売上高
外部顧客への売上高 20,185,734 3,505,858 2,390,459 26,082,051 - 26,082,051
セグメント間の内部
219,100 135,068 687,268 1,041,437 △1,041,437 -
売上高又は振替高
計 20,404,834 3,640,926 3,077,727 27,123,488 △1,041,437 26,082,051
セグメント利益
7,306,630 △1,530,213 △617,091 5,159,326 △2,652,120 2,507,205
又は損失(△)
その他の項目
減価償却費 775,545 713,207 126,454 1,615,207 88,269 1,703,477
のれんの償却額 196,824 - 105,522 302,346 - 302,346
(注) 1.セグメント利益又は損失(△)の調整額△2,652,120千円には、セグメント間取引消去13,942千円および各報
告セグメントに配分していない全社費用△2,666,063千円が含まれています。全社費用は、主に報告セグメ
ントに帰属しない一般管理費です。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っています。
3.セグメント資産については、事業セグメントに資産を配分していないため記載していません。
18
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年10月1日 至 2021年9月30日)
(単位:千円)
報告セグメント 連結財務諸表
調整額
計上額
コンテンツ ヘルスケア その他 (注)1
計 (注)2
事業 事業 事業
売上高
外部顧客への売上高 18,674,499 3,620,894 3,447,612 25,743,006 - 25,743,006
セグメント間の内部
176,742 170,218 902,752 1,249,714 △1,249,714 -
売上高又は振替高
計 18,851,242 3,791,113 4,350,365 26,992,720 △1,249,714 25,743,006
セグメント利益
5,940,118 △1,267,409 △105,641 4,567,068 △2,637,188 1,929,879
又は損失(△)
その他の項目
減価償却費 731,285 275,828 112,402 1,119,517 119,308 1,238,825
のれんの償却額 213,765 - 1,866 215,632 - 215,632
(注) 1.セグメント利益又は損失(△)の調整額△2,637,188千円には、セグメント間取引消去△23,073千円および各
報告セグメントに配分していない全社費用△2,614,115千円が含まれています。全社費用は、主に報告セグ
メントに帰属しない一般管理費です。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っています。
3.セグメント資産については、事業セグメントに資産を配分していないため記載していません。
4.報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報
前連結会計年度(自 2019年10月1日 至 2020年9月30日)
(単位:千円)
報告セグメント
連結財務諸表
調整額
コンテンツ ヘルスケア その他 計上額
計
事業 事業 事業
減損損失 16,053 647,896 752,893 1,416,842 - 1,416,842
当連結会計年度(自 2020年10月1日 至 2021年9月30日)
(単位:千円)
報告セグメント
連結財務諸表
調整額
コンテンツ ヘルスケア その他 計上額
計
事業 事業 事業
減損損失 - 287,408 140,910 428,318 - 428,318
19
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
1株当たり純資産額 350円83銭 318円29銭
1株当たり当期純利益又は
9円28銭 △21円28銭
1株当たり当期純損失(△)
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 9円27銭 -
(注) 1 当連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当た
り当期純損失であるため記載しておりません。
2 1株当たり当期純利益金額および潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとお
りです。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益又は
506,943千円 △1,164,222千円
親会社株主に帰属する当期純損失(△)
普通株主に帰属しない金額 -千円 -千円
普通株式に係る親会社株主に帰属する
当期純利益又は親会社株主に帰属する 506,943千円 △1,164,222千円
当期純損失(△)
普通株式の期中平均株式数 54,641,936株 54,699,877株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額 -千円 -
普通株式増加数 19,015株 -
(うち新株予約権) 19,015株 -
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり 新株予約権
当期純利益金額の算定に含まれなかった潜在株式の概要 取締役会の決議日
2016年1月29日
(新株予約権 2,468個)
2016年3月8日
―
(新株予約権 171個)
2018年4月27日
(新株予約権 3,037個)
2020年2月3日
(新株予約権 4,311個)
20
株式会社エムティーアイ(9438) 2021年9月期 決算短信
(重要な後発事象)
(会社分割による子会社への事業承継)
当社は2021年10月1日付で、当社のヘルスケア事業の一部である、母子手帳アプリ『母子モ』関連事業を当社の連結
子会社である母子モ株式会社(以下、「母子モ」という)へ会社分割(簡易吸収分割)することにより承継(以下、「本会
社分割」という)しました。
なお、本会社分割は、2021年5月21日開催の取締役会において承認決議され、同日分割契約を締結しています。
1.本会社分割の目的
当社と株式会社メディパルホールディングス(以下、「メディパル」という)は、医療・ヘルスケア領域のICT化を
普及・促進し医療・ヘルスケアプラットフォームの構築を実現することを目的に、協業を推進しています。2021年7
月1日付で株式会社エムティーアイ・ヘルスケア・ホールディングスを設立し、当社または当社連結子会社のヘルス
ケア事業において、メディパルとの協業が進展している事業を同社に順次集約させていく方針です。母子手帳アプリ
『母子モ』関連事業についてはメディパルとの協業度合いが高く、同社へ集約することを視野に入れていることか
ら、当社の同事業を母子モに事業承継することとしました。
2.本会社分割の要旨
(1) 会社分割の日程
当社取締役会決議 2021年5月21日
分割契約締結 2021年5月21日
効力発生日 2021年10月1日
(2) 会社分割の法的形式
当社を分割会社とし、母子モを承継会社とする吸収分割(簡易吸収分割)です。
(3) 分割する部門の事業内容
自治体向け母子健康手帳アプリサービスおよびオンライン相談等の企画開発及び運営
(4) 分割する部門の経営成績
2021年9月期 売上高 203百万円
営業利益 △170百万円
(5) 分割承継会社の概要
①名称 母子モ株式会社
②所在地 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号
③代表者の氏名 代表取締役 宮本 大樹
自治体向け母子健康手帳アプリサービスおよびオンライン相談等の企
④事業の内容
画開発および運営
⑤資本金の額 10百万円
⑥設立年月日 2019年8月30日
⑦発行株式数 200株
⑧決算期 9月
⑨大株主及び持分比率 株式会社エムティーアイ 100%
3.実施する会計処理の概要
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2019年1月16日)および「企業結合会計基準及び事業分離等会
計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号 2019年1月16日)に基づき、共通支配下の取引として処
理します。
21