9326 M-関通 2020-07-14 15:30:00
2021年2月期 業績予想に関するお知らせ [pdf]

                                                               2020 年7月 14 日
各   位
                                 会社名        株式会社関通
                                 代表者名       代表取締役社長 達城 久裕
                                 (コード番号     :9326 東証マザーズ)
                                 問合せ先       常務取締役管理本部担当 片山 忠司
                                            電話番号 06-4308-8901


                   2021 年2月期 業績予想に関するお知らせ

 2020 年4月 14 日付で公表しました「2020 年 2 月期 決算短信〔日本基準〕 (非連結)」において、未定とし
ておりました 2021 年2月期(2020 年3月1日~2021 年2月 28 日)業績予想につきまして、下記のとおり決
定いたしましたので、お知らせ申し上げます。

                                 記
1.業績予想について
(1)2021 年2月期第2四半期(累計)業績予想数値(2020 年3月1日~2020 年8月 31 日)
                                                    四半期         1株当たり
                      売上高       営業利益       経常利益
                                                    純利益        四半期純利益
                        百万円       百万円        百万円     百万円             円 銭

前回発表予想(A)               未定           未定      未定       未定             未定
今回発表予想(B)              4,367         122      103         67        23.35
増減額(B-A)                    -         -        -          -            -
増減率(%)                      -         -        -          -            -
(ご参考)前期第2四半期実績
                            -         -        -          -            -
(2020 年2月期第2四半期)
(注)当社は、2020 年2月期第2四半期においては四半期財務諸表を作成していないため、前期第2四半期実績の各数
    値は記載しておりません。


(2) 2021 年2月期通期業績予想数値(2020 年3月1日~2021 年2月 28 日)
                                                    当期          1株当たり
                      売上高       営業利益       経常利益
                                                    純利益         当期純利益
                        百万円          百万円     百万円     百万円             円 銭

前回発表予想(A)               未定           未定      未定       未定             未定
今回発表予想(B)              9,270         432      395        248        84.53
増減額(B-A)                    -         -        -          -            -
増減率(%)                      -         -        -          -            -
(ご参考)前期実績
                       7,301         291      255        170        74.95
(2020 年2月期)




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2.業績予想の理由
 ① 当社全体の見通し
     経済産業省がまとめた「我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場
   調査)報告書」によりますと、当社の主たるサービスにかかわりの深いEC市場について、2018年の
   BtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は18.0兆円(前年16.5兆円、前年比8.96%増) 、EC化率は
   BtoC-ECで6.22%(前年比0.43ポイント増)となり、物販系分野におけるBtoCのEC市場規模は2017年の
   8.6兆円から2018年には9.2兆円(伸び率8.12%)に増加しており、引続きBtoC-EC市場の規模が拡大傾
   向となっております。
     一方で、当第1四半期累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため企業の
   経済活動は大きな制約を受け、また外出自粛要請等により個人消費の急速な減少が続くなど、国内景気
   は後退懸念が一層強まりました。
     当社とかかわりの深い物流業界におきましては、緊急事態宣言下においても、物流センターは社会生
   活を維持する上で必要な施設として位置づけられ、各社は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の予防
   措置を講じながら物流サービスの提供を継続し、景気の先行きが不透明の中、社会生活のインフラとし
   ての役割を果たすことに努めました。
     こうした外部環境のもと、当第1四半期累計期間におきましては、従業員の安全を確保しつつ、引続
   き既存のお客様に対する物流サービスの生産性向上への取組み等の効率化を推進し、新規のお客様獲得
   にあたっては、お客様の在宅勤務が広がる中、リモートでの商談機会の拡大に取組む等、インターネッ
   トを通じた効果的なお客様の獲得に努めました。2020年5月下旬には、緊急事態宣言が解除され、社会
   経済活動が再開されております。緊急事態宣言中は在宅勤務を選択されるお客様が増加する等により、
   新規商談は長期化の傾向がありましたが、在宅勤務は徐々に解除され、その他の面においても企業の経
   済活動が回復することを想定し、引続き既存のお客様に対する物流サービスの生産性向上への取組み等
   の効率化を推進するとともに、新規のお客様獲得にあたっては、再開した学べる倉庫見学会への誘導強
   化等、インターネットを通じたお客様の獲得に取組んでまいります。
     これらを前提として、2021年2月期の売上高は前期比27.0%増の9,270百万円、営業利益は前期比
   48.6%増の432百万円、経常利益は前期比54.6%増の395百万円、当期純利益は前期比45.6%増の248百
   万円を計画しております。

② 個別の前提条件
    当社は、2020 年4月 14 日開催の取締役会において、2021 年2月期業績予想は、新型コロナウイルス
  の感染拡大の影響を見通すことが困難と判断し、未定とさせていただきました。2020 年7月 14 日開催
  の取締役会においては、2020 年5月の緊急事態宣言解除を受け、企業の経済活動をはじめとする社会経
  済活動が徐々に回復することを前提として、2021 年2月期の年度予算を再編成して決議しており、本書
  における 2021 年2月期の業績予想は、2020 年3月から 2020 年6月までの実績値に、2020 年7月から
  2021 年2月までの予想値を勘案して算出しております。

  [売上高]
    売上高は、前期比27.0%増の9,270百万円を見込んでおります。
    当社は、既存のお客様に対し物流に関する生産性向上のための施策を提案し、継続取引先の維持及び
  取引拡大に取組み、新規のお客様獲得に向けてはインターネットを通じたお客様の獲得に取組み、また
  2020年6月から学べる倉庫見学会等を再開しております。
    売上高予算につきましては、既存のお客様別、サービス別の売上実績を踏まえ、主要なお客様につき
  ましては、出荷見込み数等の当社サービスに関連する情報を可能な範囲で収集し、お客様別、サービス
  別に売上見込みを積上げて策定しております。
    新規のお客様の獲得見込みにつきましては、物流センターの新設または増床計画を踏まえ、すでに商
  談が進んでいるお客様に関しましては、採否が決定されるまでのプロセスにおける進捗状況、及びその
  難易度を個別に検討し、当該お客様に対するサービス提供開始が相当程度見込まれると判断できるお客
  様については予算に計上し、その他過年度における新規のお客様の獲得実績を踏まえて2021年2月期に
  おける新規お客様の獲得見込みを検討し、合理的と考えられる範囲で予算に計上しております。

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 セグメント別業績予想は次のとおりです。

(物流サービス事業)
 物流サービス事業は、当社の2021年2月期の年度予算において、売上高で99.0%を占める主たる事業
であります。同事業は、EC・通販物流支援サービス、受注管理業務代行サービス、ソフトウエア販売・
利用サービス、  楽天スーパーロジスティクスサービス及び物流コンサルティングサービスから構成され、
ソフトウエア販売・利用サービスにおけるカスタマイズ及び物流コンサルティングサービスを除く各種
サービスは、原則としてお客様と継続的な取引を前提としたサービス提供を行っております。したがい
まして、既存のお客様については、主にお客様の出荷数量等の増減に影響を受けます。
 2021年2月期における当事業の売上高予算は、既存のお客様については、当社サービスに関連する出
荷見込み数量等の情報を可能な範囲で収集し、過年度実績を踏まえた出荷数量等の予測を立て、お客様
別の概算想定単価を乗じる等して、お客様別の売上高見込額を積上げて策定しております。また、新規
顧客獲得見込みについては、すでに商談が進んでいるお客様に関しましては、採否が決定されるまでの
プロセスにおける進捗状況、及びその難易度を個別に検討し、当該お客様に対するサービス提供開始が
相当程度見込まれると判断できるお客様については予算に計上し、その他過年度における新規のお客様
の獲得実績を踏まえて2021年2月期における新規お客様の獲得見込みを検討し、合理的と考えられる範
囲で予算に計上しております。
 これらの結果、物流サービス事業に係る売上高は、既存のお客様別の売上高見込額に加え、新規のお
客様に対する売上高見込額として425百万円を計上し、 また2019年3月からサービス提供を開始し、月を
追って売上を拡大してきた楽天スーパーロジスティクスサービスが通期で業績に影響すること、ソフト
ウエア販売・利用サービスにおいては、2020年2月期にカスタマイズに係る売上を計上していることか
ら2021年2月期における売上の大きな伸びは想定しないものの、新規お客様の獲得を強化し2020年2月
期を上回る売上計上を見込む等により、通期では前期比27.2%増の9,178百万円を見込んでおります。

(その他の事業)
 その他の事業は、外国人技能実習生教育サービス及びその他教育サービスにより構成されています。
外国人技能実習生教育サービスは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、当面はサービス提供
が困難な状況が続くものと見込み、売上高見込額を保守的に見積り予算計上しております。その他教育
サービスについては、教室の稼働率等について過年度実績等を参照して合理的な範囲で見積り、予算に
計上しております。これらの結果、その他の事業に係る売上高は、前期比5.9%増の91百万円を見込んで
おります。

[売上原価]
 売上原価予算は、物流サービス事業において、物流サービス拠点別に予算設定時の要員を基準として
繁閑を勘案して要員計画を設定し、これに基づく人件費見込額を労務費予算としております。また、物
流サービス拠点の新設及び増床等を勘案して賃借料見込額を、外部委託への委託業務の増減等を勘案し
て委託費見込額を、物流ロボット及びマテハン機器等の新規設備投資によって取得が見込まれる償却資
産を勘案した減価償却費見込額を、売上高予算策定に当たって検討した出荷数量予測に応じた発送運賃
見込額を、それぞれ予算計上し、その他の売上原価は物流サービス拠点別に過年度実績を基礎に売上高
の増減を勘案し、その見込額を予算として計上しております。
 これらの結果、物流ロボットの導入及び倉庫管理システム「クラウドトーマス」のバージョンアッ
プ、その他の改善活動による業務の効率化を見込む一方で、主要な売上原価科目である労務費、発送運
賃及び賃借料については前期に比べてそれぞれ増加を見込み、売上原価は前期比27.5%増の8,066百万
円を見込んでおります。

[販売費及び一般管理費]
 販売費及び一般管理費予算につきましては、前期実績をベースとして、人件費、ソフトウエアに係る
保守料及びITシステム関連費用、新倉庫管理システムのカットオーバーによる減価償却費の増加を見込
むほか、管理本部及びシステム開発に係る人員増加等による経費の増加を見込み、それぞれ予算計上し

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  ております。
   これらの結果、販売費および一般管理費は前期比12.8%増の770百万円となることを見込んでおりま
  す。

  [営業利益]
   営業利益は、前述のとおり売上高の増加等により前期比48.6%増の432百万円を見込んでおります。

  [経常利益]
   経常利益は前期比54.6%増の395百万円を見込んでおります。
   営業外損益予算については、上場関連費用を計上するほか、前期実績をベースに当該年度においても
  計上が合理的に見込まれる科目について見込計上していることによるものです。

  [当期純利益]
   当期純利益は前期比45.6%増の248百万円を見込んでおります。
   前期は特別利益12百万円、特別損失13百万円を計上しましたが、2021年2月期は特別利益及び特別損
  失とも見込んでいないことによるものです。

[2021年2月期 業績予想]                                      (単位:千円,%)
                         2021年2月期業績予想               2020年2月期業績
            科目                              前期比
                        予算          百分比             実績          百分比
                                            増減率
      EC・通販物流支援サービス     8,773,114    94.6    31.3   6,679,922    91.5
      受注管理業務代行サービス         89,167    1.0    △10.9     100,094    1.4
      ソフトウエア販売・利用サービス    227,628     2.5     12.6     202,224    2.8
      その他                  88,933    1.0    △61.8     233,091    3.2
  物流サービス事業              9,178,843    99.0    27.2   7,215,332    98.8
  その他の事業                   91,486    1.0      5.9      86,376    1.2
売上高                     9,270,330   100.0    27.0   7,301,709   100.0
営業利益                     432,930     4.7     48.6     291,422    4.0
経常利益                     395,067     4.3     54.6     255,515    3.5
当期純利益                    248,246     2.7     45.6     170,505    2.3
(注)楽天スーパーロジスティクスサービスの売上高は、EC・通販物流支援サービスの売上高に含めて記載しておりま
   す。


【業績予想に関するご留意事項】
本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断す
る一定の前提に基づいており、実際の業績は様々な要因によって異なる場合がございます。
                                                                 以上




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