9302 三井倉HD 2020-01-10 10:00:00
第18回無担保社債(三井倉庫ホールディングスグリーンボンド)発行に関するお知らせ [pdf]

                                                                             2020 年 1 月 10 日
     各         位
                                                        会 社 名   三井倉庫ホールディングス株式会社
                                                        代表者名    代表取締役社長 古賀 博文
                                                        (コード:9302、東証第 1 部)
                                                        問合せ先    執行役員経理部長 松井 博文
                                                        (TEL.03-6400-8006)


             第 18 回無担保社債(三井倉庫ホールディングスグリーンボンド)発行に関するお知らせ


     当社は、国内市場において公募形式によるグリーンボンド(第 18 回無担保社債・別称:三井倉庫ホールディングス
 グリーンボンド)を本年3月に発行することを予定しておりますので、お知らせいたします。グリーンボンドとは、調達資
 金の使途を環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)に限定して発行する債券となります。

     物流会社(注1)が環境負荷低減に配慮した物流施設の建設資金としてグリーンボンドを発行するのは国内初の事
 例となります。

                                                    記

1.       本グリーンボンド発行の目的及び背景

         当社グループは「物流から価値を」というビジョンの下、2005年に策定した環境方針を基に、CASBEE(建築環境総
     合性評価システム)ランクA評価の高い環境性を備えた施設の建築や、施設屋上の緑化および太陽光パネルの設
     置、グリーン経営認証取得、国土交通省等が提唱する「ホワイト物流」推進運動にも賛同するなど、事業を通じた環
     境保全の活動に取組んでいます。

         今年度は5ヶ年計画である「中期経営計画2017」の3年目であり、翌年度からの残り2年間では、持続的成長に向け
     て圧倒的な現場力の構築や統合ソリューションサービスの進化に加え、物流という重要な社会インフラを担う企業とし
     て社会的責任を果たすため、ESG経営を推進してまいります。

         その具体的な取組みとして、当社グループの成長領域である医薬品・医療機器業界を中心としたヘルスケア事業
     専用の物流施設「関東P&MセンターⅡ(仮称)」を2021年6月に新設する予定であります。

         当該物流施設は免震構造や自家発電設備など、非常時においても事業を安定的に継続させるために必要な最
     新設備を実装するとともに、太陽光発電や高規格のトラックバースなど物流業務の省力化や環境負荷の低減にも配
     慮した環境性の高いものとなりますので、その建設費用をグリーンボンドの発行により調達することといたしました。

     (注1)TOPIXの33業種区分のうち「倉庫・運輸」「陸運業」「空運業」「海運業」を「物流会社」と定義しております。

2.       グリーンボンドの概要
         発行年限                           10年以内
         発行額                            50億円
         発行時期                           2020年3月予定
                                        子会社が建設する「関東 P&MセンターⅡ(仮称)」の建設費用(CASBEE
         資金使途
                                        認証ランクB+(良い)またはランクA(大変良い)を取得予定)の転貸資金
         主幹事                            SMBC日興証券株式会社、野村證券株式会社
         Green Bond Structuring Agent   SMBC日興証券株式会社
3.    関東P&MセンターⅡ(仮称)の概要




上記のビジュアルは完成時を想定したイメージ図となります。図手前の施設が本グリーンボンドの対象プロジェクトとなる関東P&Mセンタ
ーⅡ(仮称)、図奥の施設は 2015 年9月竣工、現在稼働中の関東P&Mセンターとなります。

       関東P&MセンターⅡ(仮称)概要                                            (参考)稼働中の関東P&Mセンター概要
       名称              関東P&MセンターⅡ(仮称)                              関東P&Mセンター
       住所              埼玉県加須市芋茎 1248-12                            同左
       施設規模            地上4階建(倉庫3層)、延床面積 6,998 坪                    3階建て、延床面積 5,900 坪
       CASBEE(注1)      ランク B+(良い)または A(大変良い)を取得予定                  ランク A(大変良い)
       主な設備            環境対応         屋上太陽光発電                        屋上太陽光発電(300KW)
                                    全館 LED 照明等                     全館 LED 照明等
                       BCP 対応       免震装置                           免震装置
                                    自家発電装置(72 時間)等                 自家発電装置(72 時間)等

     (注1) 当社はサステナブル建築の適格クライテリアを「CASBEE(建築環境総合性能評価)ランク B+(良い)以上」と定義しておりま
         す。

     (注2) 「CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency/建築環境総合性能評価システム)不動産
         評価認証」とは、建築物の環境性能を評価し格付け(ランク C~ランク S)する手法で、省エネや省資源、リサイクル性能など環
         境負荷低減の側面に加え、景観への配慮なども含めた建築物の環境性能を総合的に評価するシステムです。

関東P&MセンターⅡ(仮称)に関する当社プレスリリース : https://msh.mitsui-soko.com/news/20191105_03


4.    グリーンボンドとしての適格性について
     グリーンボンドの適格性に関する第三者評価として、株式会社日本格付研究所(JCR)から、「JCRグリーンボンド評
 価」の最上位評価である「Green 1」の予備評価を取得しています。評価の詳細は以下からご覧いただけます。なお、
 評価の詳細は本日(2020 年 1 月 10 日)15 時 30 分頃のリリース予定となります。


     https://www.jcr.co.jp/greenfinance/green/


     また、本グリーンボンドに係る第三者評価を取得するに際し、JCR は一般社団法人グリーンファイナンス
 推進機構より環境省の 2019 年度グリーンボンド発行促進体制整備支援事業の補助金交付対象の交付決定通
 知を受領しています。
以   上