9274 国際紙パルプ商事 2021-10-22 15:00:00
持株会社体制への移行の検討開始に関するお知らせ [pdf]
2021 年 10 月 22 日
各 位
会 社 名 国 際 紙 パ ル プ 商 事 株 式 会 社
代表者名 代表取締役 社長執行役員 栗原 正
(コード番号:9274 東証第一部)
問合せ先 経営企画本部長 中根 隆治
(TEL. 03-3542-9925)
持株会社体制への移行の検討開始に関するお知らせ
当社は、2021 年 10 月 22 日開催の取締役会において、2022 年 10 月を目処に、持株会社体制へと移行
することに関し、その検討を開始することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
なお、本件の実施につきましては、2022 年 6 月下旬に開催予定の当社定時株主総会における承認が得ら
れることが条件となります。
記
1.検討の背景と目的
当社は長年にわたり、紙・板紙の販売及びその関連事業をベースに成長を遂げてまいりましたが、人
口減少や電子化の影響を受け国内紙市場は長期的に縮小傾向にあります。そのような状況の中、当社グ
ループではグローバルシェアの拡大と、事業ポートフォリオ改革による収益の最大化を目的とした海
外 M&A を積極的に進めると共に世界最大の市場規模である中国と潜在的な需要拡大が期待される
ASEAN において、グループ企業の再構築によるシナジーの最大化を図ってまいりました。これら一連
の取り組みの結果、当社グループに占める 2022 年 3 月期の海外売上高比率は 54%まで上昇する見込
みです。また、事業規模においても、世界 3 大紙商社の一角を占める(※1)グローバル企業として当
社は新たなステージに立ち、来たる 2024 年には創立 100 周年を迎えます。
以上のことを背景に、事業規模の拡大に伴うグローバル・ガバナンスの強化とポートフォリオ改革お
よび新規事業の拡大並びにサステナビリティ・マネジメントの推進を目的として持株会社体制への移
行を検討することにいたしました。
※1 当社調べ(紙商社…紙・パルプ製品およびパッケージ関連製品等の卸売を主要な事業とする専門商社)
(1)グローバル・ガバナンスの強化
① 権限移譲と責任の明確化による、グループ各社の自主性を尊重した経営管理体制
② 情報の一元管理及び適切なグループ・マネジメント
③ IT インフラの整備による迅速な管理体制
④ 内部統制・内部監査の体制
⑤ コーポレート・コミュニケーション
(2)ポートフォリオ改革および新規事業の拡大
① グローバル市場の分析とデジタルマーケティング
② カーボンニュートラルの対応、e コマースの推進
③ M&A 等によるインオーガニック・グロース
④ ストックビジネスとインデントビジネスによるハイブリッド経営
(3)サステナビリティ・マネジメントの推進
① ESG マターをより重視した企業行動憲章
② マテリアリティ(ダイバーシティ、DX 対応、気候変動対策など)の特定と KPI の設定
2.今後の見通し
持株会社体制への移行の方法としては、当社を持株会社と事業会社とに分離し、持株会社の傘下に国
内事業を統括する事業会社と、Antalis S.A.S.(欧州及び南米)や Spicers Limited(オセアニア)等、
各地域を統括する既存の中核会社を並列させる形で配置することを想定しております。具体的なスキ
ーム等の詳細につきましては、決定次第改めてお知らせいたします。
以上