9271 M-和心 2021-08-13 16:00:00
債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況 について [pdf]

                                                          2021 年8月 13 日
各 位
                            会 社 名   株     式    会       社      和     心
                            代表者名    代    表 取 締 役     森  智 宏
                                        (コード番号:9271 東証マザーズ)
                            問合せ先    経    理    部       長     山邊    伸顕
                                                   (TEL.050-5243-3871)




               債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況について

  当社は、2021年2月12日付にて開示いたしました「2020年12月期決算短信(連結)」でお知ら
 せしたとおり、2020年12月期において債務超過となり、2021年3月30日に「債務超過解消に向けた
 取り組みについて」を開示しております。
  つきましては、2021年12月期第2四半期累計期間における債務超過解消に向けた取り組みの進
 捗状況について、以下のとおりお知らせいたします。

                               記

 1.事業の概況等について
    2021年12月期第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の
   拡大により、緊急事態宣言の発出や まん延防止等重点措置が適用され、依然として厳しい状況
   にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱さが増しております。当社の属す
   る小売・サービス業界におきましては、不要不急の外出やイベント等の自粛要請の影響により
   消費マインドは悪化し、厳しい状況が続いております。また、2021年1~6月の訪日外国人旅
   行者数は前年同期比97.6%減少(出典:日本政府観光局(JNTO))しており、インバウンド消費も
   冷え込みました。このような経済環境の下、当社は「日本のカルチャーを世界へ」という経営
   理念に基づき、  「日本を感じるモノを作 る」モノ事業と「日本の良さを体験していただく」コ
   ト事業、及び、その他事業、の3つの事業の強化に引き続き取り組みました。しかし、営業時
   間短縮や外出自粛のため来店客数が減少し減収を余儀なくされました。当第2四半期連結累計
   期間においては出店が6店舗、退店が2店舗、業態転換が1店舗、当第2四半期連結累計期間
   末の店舗数は合計47店舗(前連結会計年度末比4店舗増)となりました。一方で、店舗関連費用
   の削減に取り組み、販売費及び一般管理費は569,588千円となりました。
    その結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高384,758千円、営業損失277,539千
   円、経常損失は281,965千円、親会社株主に帰属する四半期純損失は283,750千円となり、2021
   年6月30日時点の連結貸借対照表上309,549千円の債務超過となっております。

      セグメント毎の売上及び営業損失につきましては以下のとおりです。
                 2021年12月期第2四半期実績       2020年12月期実績
                   売上       営業損失        売上      営業損失
       モノ事業(千円)     339,362   △84,259 1,004,772 △539,126
       コト事業(千円)      43,557   △45,013   283,525 △163,916
       その他事業(千円)      1,839   △13,417       698  △15,231
      (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。

      連結財政状態につきましては以下のとおりです。
                 2021年12月期第2四半期末実績        2020年12月期末実績
      総資産(千円)                  675,181             938,146
      純資産(千円)                 △309,549            △99,875
      自己資本比率(%)                 △48.3               △12.4
2.取組の進捗状況
 (1)モノ事業
   ・モノ事業においては、新型コロナウイルス感染防止のための安全対策に取り組みながら営業
    を続け、緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置が適用され、来店客数の減少は補いき
    れず減収となり、当第2四半期末における店舗数は35店舗(前年同期比2店舗減)となりま
    した。2021年12月期に関しましては、既存の優良店舗で既存の在庫をメインに営業を進めて
    まいります。家賃減額交渉も継続しながら拠点数や人員は維持継続することとし、集客を強
    化することにより収益向上を図ってまいります。
   ・OEM部門は、WEB広告の強化やリピートキャンペーンを実施したために新規成約が増加し
    ましたが、  ライセンス商品のイベント販売が不調で当第2四半期累計期間の売上高は74,165
    千円(前年同期比25.2%減)となりました。2021年12月期も引き続き人員を増強し、前期以
    上の受注獲得に努力してまいります。
 (2)コト事業
   ・コト事業においては、着物レンタルの需要が回復してきたことから、固定費のかからない契
    約形態に絞り出店を行った結果、当第2四半期累計期間末における〔きものレンタルwargo〕
    の店舗数は12店舗(前連結会計年度末比6店舗増)となりました。   緊急事態宣言等の動向を見
    極めながら出店を進めてまいります。

(3)その他事業
  ・その他事業においては、静岡県を中心に賃貸物件数を増やしながら、宿泊施設やジム・サウ
   ナ等の無人店舗での業務を拡大し、より生活に近いサービスを展開していく予定です。

(4)事業のIT化
  ・モノ事業におけるネット通販は広告を強化した結果、当第2四半期累計期間の売上高は
   41,310千円(前年同期比25.7%増)となりました。外部コンサルタントの活用により固定費
   はかけずに、   ECサイトにおける販売を強化してリアル店舗以外の収益機会も推進してまい
   ります。
  ・コト事業では宅配着物レンタルの需要が伸びております。2021年12月期は人員を増強し、E
   Cサイトへの集客と予約獲得に努めてまいります。

(5)販売費及び一般管理費の削減
   当社では、全店舗について家賃減額の交渉、人件費の削減、本社機能の縮小、倉庫移転など
  を行ってまいりました。この施策により、給与手当を前年同期比186,715千円、地代家賃を前
  年同期比119,565千円、販売費及び一般管理費を前年同期比418,127千円、それぞれ削減してお
  ります(単体ベース)   。本社及び店舗の運営費用の削減、役員報酬の減額等引き続き経費の削
  減に努力してまいります。

(6)資本政策等
   財務状況の安定化を図るために、   取引金融機関の支援も得ながら以下の通りエクイティファ
  イナンスを実行いたしました。
   当社は2021年5月20日開催の取締役会において、当社代表取締役である森智宏、株式会社ロ
  ーカル及び柴田裕亮氏を割当先とする第三者割当による新株式の発行並びにEVO FUNDを割当
  先とする第10回新株予約権の発行を決議し、  同年6月7日に合計71,346千円の払込が完了して
  おります。今後も財務体質の改善をより確実なものとするために、引続きエクイティファイナ
  ンスも検討することで、将来の事業拡大に備えた機動的な資金調達を図り、早期の債務超過の
  解消を目指してまいります。


                                               以   上