9176 J-佐渡汽船 2021-11-12 13:30:00
債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況等について [pdf]

                                                     2021 年 11 月 12 日
各     位
                                   会   社   名   佐 渡 汽 船 株 式 会 社
                                   代表者名        代表取締役社長    尾 﨑 弘 明
                                       (JASDAQ・コード     9176)
                                   問合せ先
                                   役職・氏名       取締役総務部長    三 富 丈 堂
                                   電       話   025-245-2311




            債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況等について


  当社は、2020 年 12 月期の連結ならびに個別の業績において債務超過となったことを受けて、
2021 年2月 19 日付「債務超過解消に向けた取り組み」のとおり、債務超過の解消に向けた基本
方針を定めるとともに、基本方針を踏まえた各種取組の実行により、2021 年 12 月期末での債務
超過解消を目指しております。
  つきましては、債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況等についてお知らせいたします。



                             記

    1.2021 年 12 月期第3四半期決算の状況について
      当社は 2021 年 12 月期第3四半期連結累計期間において売上高が 5,762,044 千円、営業損
     失が 1,642,067 千円、経常損失が 1,766,352 千円となりました。
      その結果、親会社株主に帰属する四半期純損失 1,776,445 千円を計上していることから債
     務超過の解消には至らず、当第3四半期連結累計期間末において 2,299,571 千円の債務超過
     となっております。

    2.債務超過の解消に向けた基本方針について
      当社は「経営改善計画」を策定し、持続的な収支の改善を図るとともに、資本増強に向け
     た各種施策を実施し、債務超過解消に取り組んでおります。

    3.基本方針を踏まえた取組の進捗状況等について
     (1) 収支改善に向けた経営改善計画
       ① 役員報酬及び管理職の給与・賞与の減額
          役員報酬及び部長、課長以上の管理職の給与・賞与の減額を 2021 年も継続しており
        ます。
          役員報酬につきましては常勤取締役の報酬月額を 25~30%減額するとともに、部長、
         課長以上の管理職の給与ならびに賞与を5~10%減額しております。
          その結果、2021 年 12 月期第3四半期では 5,985 千円の費用削減効果があり、同第4
         四半期においても同程度の費用削減効果を見込んでおります。
 ② 小木直江津航路の収支改善
     慢性的な赤字を計上している小木直江津航路の収支改善を目的とするため、2021 年
   4月 29 日より、同航路に就航する船舶をこれまでの高速カーフェリー「あかね」に替
   えて、当社が保有しているジェットフォイルに変更いたしました。
     この変更による船舶修繕費や燃料費等の削減効果により、     年間約 400,000 千円の収支
   改善を計画しております。
 ③ 貨物運賃の改定
    消費税の導入及び消費税率の改定を除いて 40 年間にわたり据え置いてきた貨物運賃
  について、佐渡島の人口減少、産業構造の変化に伴う貨物輸送量の減少、輸送コストの
  増大などにより、現行の輸送体制を維持することが難しくなってきたため、2021 年4月
  1日から貨物運賃を 10%引き上げました。
    その結果、年間約 59,000 千円の収支改善を計画しております。
 ④ 貨物部門の収支改善
    慢性的な赤字を計上している貨物部門の収支改善のため、     2021 年 10 月から貨物船「日
  海丸」の運航体制を見直し、荷量の少ない毎週月曜日を運休し、燃料費の削減を図って
  おります。
 ⑤ グループ企業を含めた費用の圧縮
     コロナ禍の経営基盤強化に向けた各社幹部との定期的な意見交換、         ヒアリングの機会
   を設けてグループ企業の収支改善に向けた動きを推進してまいります。当社においては
   外部に対して支払う業務委託費の削減として小木直江津航路の代理店手数料等の見直し
   を行っており、同航路の代理店手数料で年間約 25,000 千円の費用削減効果が見込まれま
   す。
 ⑥ 各種割引施策の廃止ならびに見直し
     現在当社が行っているジェットフォイルを中心とした旅客運賃割引および航送運賃
  割引等の各種割引施策の廃止や見直しを行うことにより、売上単価のアップを図り、収
  益基盤の改善を進めてまいります。
(2)資本増強に向けた各種施策の実施
  ① 国や自治体が行う新型コロナウイルス感染症対策の活用
   ⅰ.2021 年 12 月期決算において連結・個別ともに、「新潟県地域公共交通感染症拡大
     防止対策事業費補助金」から 51,356 千円を特別利益に計上する予定です。
    ⅱ.上越市議会令和3年第3回(9月)定例会にて、新型コロナウイルス感染症の影響
     により輸送人員が減少した小木直江津航路の維持に向けた支援等を計上した補正予
     算案が可決されております。
     ■令和3年度一般会計補正予算の概要
      直江津港振興事業(補正額:239,696 千円)
        小木直江津航路維持確保支援金
        事業内容:小木直江津航路の維持に向け、新型コロナウイルス感染症の影響に
                より減少した運賃収入相当額の支援を行う。
      なお、支援の額ならびに交付時期等の詳細は確定しておりません。
   ② 第三者出資等の実現に向けて関係者との協議・検討を進めてまいります。



                                                以   上