9142 JR九州 2020-09-24 15:20:00
(補足資料)2021年3月期通期業績予想及び配当予想 [pdf]
(補足資料)
2021年3月期
通期業績予想及び配当予想
2020年9月24日
九州旅客鉄道株式会社
業績予想について
2021年3月期の通期業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の
影響により収入動向等が極めて不透明であり、合理的な算定が困難であること
から未定としておりました。
新型コロナウイルス感染症の収束時期は依然として見通せない状況ですが、
緊急事態宣言解除以降の収入動向等を踏まえ、現時点において入手可能な情報を
もとに一定の前提を置いて、業績予想を算定いたしましたので公表いたします。
なお、今回の業績予想は、再度の緊急事態宣言など大規模な社会活動の制限は
想定しておりません。
また、2020年7月に九州各地で発生した「令和2年7月豪雨」による被害の
復旧費用については、現時点で合理的に見積もることが困難なものは含めて
おりません。
2
連結業績予想ハイライト
(単位:億円)
2020年3月期 2021年3月期
対前年
通期実績 通期予想 営業収益
営業収益 4,326 2,917 △ 1,409 67.4% 鉄道旅客運輸収入の減(△697億円)に加え、
JR九州ドラッグイレブンの持分法適用会社への変更の
影響(△397億円)等により大幅に減収
営業利益 494 △ 323 △ 817 -
経常利益 506 △ 314 △ 820 -
営業利益
親会社株主に帰属する
314 △ 284 △ 598 - 単体で約140億円、グループ会社で約30億円の
当期純利益
コスト削減を計画するも、営業収益の大幅な減少
EBITDA
(※)
750 △ 42 △ 792 - に伴い減益
※EBITDA=営業利益+減価償却費(転貸を目的としたリース資産に係る減価償却費除く) 以下、全て同様です。
セグメント別営業収益 セグメント別営業利益
(億円) (億円)
494 △607
4,500 4,326 △764 500
4,000 250
△57
△131
3,500 △519 0
△25 △120
△108 +173 2,917 △50
3,000 (250) △13
△323
2,500 (500)
( 運 建 不 流 そ 調 ( ( 運 建 不 流 そ (
2020.3
2021.3
輸 動 通 の 整 輸
2020.3
動
2021.3
営 設 営 営 設 通 の 営
業 サ 産 ・ 他 額 業 業 サ 産 ・ 他 業
収 ー ・ 外 収 利 ー ・ 外 利
期 益 ビ ホ 食 期 益 期 益 ビ ホ 食 期 益
ス テ ス テ
)
ル
) )
ル
) 3
主なセグメントの前提条件及び設備投資計画
運輸サービスセグメント
定期収入は3月に平常時の9割程度まで回復
➊ 定期外収入(近距離・中長距離) は3月に平常時の6~7割程度まで回復
120% 運輸取扱収入等の対前年推移
運輸取扱収入 定期収入(累計) 近距離収入 中長距離収入
(億円)
➊ 鉄道事業
100% 2,000 1,737 △283
定期 △414
80%
74.3% 1,500
△66 973
59.5% 定期外 1,000
60%
500
40%
39.1% 0
20%
( 在 新 そ (
2020.3
2021.3
0% 営 来 幹 の 営
業 線 線 他 業
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 3月
収 収
※9月は22日までの速報ベース
※運輸取扱収入:JR他社やその他鉄道会社等との清算前の収入。損益計算書に計上される運輸収入とは異なる 期 益 期 益
) )
不動産・ホテルセグメント 流通・外食セグメント 設備投資計画
➊ 7~8月の駅ビルテナント売上は対前年6割程度で推移
➊ JR九州ドラッグイレブン株式譲渡の影響額は約397億円 延期・抑制により大幅な削減を計画
3月に平常時の7~8割程度まで回復 ※1Q末より持分法適用会社に変更。2~4Qは収益に含まない 【主な成長投資案件】
➋ 大阪・福岡エリアにおける堅調な販売を見込む ➋ 7~8月の売上高は対前年7割程度で推移 ・宮崎駅西口開発
3月に平常時の8割程度まで回復 ・熊本駅周辺開発
7~8月の稼働率は3割程度で推移
➌ 3月に稼働率は4~5割程度まで回復
(オフィス2棟、賃貸マンション)
2,000
2,000
(億円) ・賃貸マンション開発(大阪、福岡エリア)
(億円)
1,500
1,046
1,500 △397
907 △57 +25 △100 1,000 △121
1,000 776 527
500
➊ ➋
500
0
➊ ➋ ➌ 0
ドラッグイレブン
( 売 ド
売 流 (
( 不 不 ホ (
2020.3
通
2021.3
営 却 ラ
却 営
影ッ
2020.3
動 動 テ
2021.3
営 営 業 影 グ ・ 業
業 産 産 ル 業 収 響
響 イ 外 収
収 賃 分 事 収 額
額 レ 食
貸 譲 業 期 益 ブ 事 期 益
期 益 期 益 ) ン
業 ) 4
セグメント別業績予想
(単位:億円)
2020年3月期 2021年3月期
対前年 主な増減理由
通期実績 通期予想
営業収益 4,326 2,917 △ 1,409 67.4%
運輸サービス 1,737 973 △ 764 56.0% 新型コロナウイルス感染症の影響による旅客需要の減(鉄道、高速船、バス)
単体・鉄道事業 1,652 922 △ 730 55.8%
建設 993 936 △ 57 94.2% JR九州からの鉄道工事受注の減
不動産・ホテル 907 776 △ 131 85.5%
不動産賃貸 552 495 △ 57 89.6% 新型コロナウイルス感染症の影響による賃貸収入の減(主に駅ビル)
不動産販売 189 215 25 113.6% マンション販売収入の増
ホテル事業 166 66 △ 100 39.7% 新型コロナウイルス感染症の影響による宿泊者数の減
流通・外食 1,046 527 △ 519 50.4% JR九州ドラッグイレブンの株式一部譲渡、新型コロナウイルス感染症の影響
その他 721 613 △ 108 84.9% 新型コロナウイルス感染症の影響、リース・割賦事業の譲渡による減
営業利益 494 △ 323 △ 817 -
運輸サービス 198 △ 409 △ 607 -
単体・鉄道事業 200 △ 391 △ 591 -
建設 65 40 △ 25 60.8%
不動産・ホテル 191 71 △ 120 37.1%
不動産賃貸 167 114 △ 53 67.9%
不動産販売 15 19 3 121.3%
ホテル事業 7 △ 62 △ 69 -
流通・外食 28 △ 22 △ 50 -
その他 22 9 △ 13 39.4%
EBITDA 750 △ 42 △ 792 -
運輸サービス 295 △ 298 △ 593 -
単体・鉄道事業 288 △ 284 △ 572 -
建設 76 50 △ 26 65.0%
不動産・ホテル 305 197 △ 108 64.4%
不動産賃貸 261 216 △ 45 82.7%
不動産販売 15 19 3 120.5%
ホテル事業 28 △ 38 △ 66 -
流通・外食 44 △8 △ 52 -
その他 43 28 △ 15 64.5% 5
単体業績予想
(単位:億円)
2020年3月期 2021年3月期
対前年 主な増減要因 コスト
通期実績 通期予想
削減額
営業収益 2,148 1,450 △ 698 67.5%
鉄道旅客運輸収入 1,473 776 △ 697 52.7% 新型コロナウイルス感染症の影響
新幹線 523 240 △ 283 45.9%
在来線 950 536 △ 414 56.4%
その他収入 675 674 △1 99.8%
営業費用 1,804 1,695 △ 109 93.9% △ 140
人件費 487 395 △ 92 81.0% 病院事業売却による減(△20)、社員数減少による自然減 △ 60
物件費 1,055 1,012 △ 43 95.9%
動力費 92 84 △8 91.0% △5
修繕費 334 302 △ 32 90.2% △ 35
その他 628 626 △2 99.6% 病院事業売却による増(+20)、マンション販売原価の増(+18) △ 40
租税公課 107 109 1 101.5%
減価償却費 154 179 24 115.8%
営業利益 343 △ 245 △ 588 -
営業外損益 61 87 25 140.6% 受取配当金の増
経常利益 405 △ 158 △ 563 -
JR九州ドラッグイレブンの株式一部売却による増(+90)
「QUEEN BEETLE」減損等に係る債務保証等損失引当金増の反動 (+65)
特別損益 △ 63 35 98 -
日田彦山線復旧に係る災害損失引当金の増(△21)
令和2年7月豪雨に伴う災害経費の増(△33)
当期純利益 286 △ 114 △ 400 -
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配当予想について
当社は、株主に対する利益の還元を経営上重要な施策の一つとして位置づけており、
株主還元については長期安定的に行っていくことが重要と考えております。
2022年3月期までの間は、1株当たり配当金93円を下限として、連結配当性向35%を
目安に行うこととしております。加えて、資本効率の向上を図るため、状況に応じて
自己株式取得を行うこととしております。
2021年3月期の業績は非常に厳しい見通しでありますが、上記の方針に基づき検討した結果、
2021年3月期の配当予想は、1株当たり年間配当金93円とする予定です。
なお、中間配当及び期末配当の年2回に分けて剰余金の配当を行ってまいりましたが、
新型コロナウイルス感染症による今後の業績への影響等を慎重に見極める必要があるため、
2021年3月期は中間配当を行わず、期末配当の年1回とする予定です。
1株当たり年間配当金の推移
中間配当 期末配当
(円)
100 93.0 93.0 93.0
83.0
80
46.5 46.5
60 41.5
38.5 93.0
40
20 38.5 41.5 46.5 46.5
0
17.3期 18.3期 19.3期 20.3期 21.3期(予定)
配当性向 13.8% 26.3% 30.2% 46.9% -
総還元性向 13.8% 26.3% 30.2% 78.6% -
※自己株式取得 (100億円)
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将来の見通しに関する記述について
本資料には、JR九州グループの見通し・目標等の将来に関する記述がなされて
います。
これらは、本資料の作成時点において入手可能な情報、予測や作成時点におけ
る仮定に基づいた当社の判断等によって記述されたものであります。そのため、
今後、国内外及び九州の経済情勢、不動産市況、各プロジェクトの進捗、法令規
制の変化、その他の幅広いリスク・要因の影響を受け、実際の経営成績等が本資
料に記載された内容と大きく異なる可能性があることにご留意ください。
弊社IR関連資料は、弊社ホームページでご覧いただけます。
JR九州ホームページ
http://www.jrkyushu.co.jp/company/ir/library/earnings/
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