9119 飯野海 2020-05-15 14:00:00
中期経営計画「Be Unique and Innovative. : The Next Stage‐2030 年に向けて‐」策定のお知らせ [pdf]

                                                                                                    2020 年 5 月 15 日

                                                                         会 社 名 飯 野 海 運 株 式 会 社
                                                                         代 表 者 代表取締役社長 當 舍 裕 己
                                                                                   (コード番号 9119 東・福)
                                                                         問合せ先 経営企画部長 児 嶋 浩 然
                                                                                      (TEL 03-6273-3068)



                                            中期経営計画
                    「Be Unique and Innovative. : The Next Stage‐2030 年に向けて‐」
                                           策定のお知らせ


 当社グループはこの度、2030 年に向けたグループ企業の一層の成長を見据え、3 ヵ年の中期経営計
画 「Be Unique and Innovative. : The Next Stage‐2030 年に向けて‐」(計画期間:2020 年 4 月~2023
年 3 月、以下「本計画」という) を策定しました。

 2017 年 4 月に策定した前中期経営計画「Be Unique and Innovative. ‐創立 125 周年(2024 年)に向
けて‐」 (計画期間:2017 年 4 月~2020 年 3 月、以下「前計画」という) では、「バランス経営の推進と先
進性への挑戦」をテーマとし、海運業では、オイルタンカーでの競争力強化や内航ガスビジネスでの優位
性確保に努め、また不動産業では、ターゲットエリア内への資産集約の一環として新橋田村町地区再開
発事業を推進するとともに、英国ロンドンのオフィスビルを取得する等、次世代ビジネスへの取組みも加速
化させ、海運業と不動産業を両輪とした経営の進化に注力しました。

  本計画では、時代の要請に応え自由な発想で進化し続ける独立系グローバル企業としての地位確立を
2030 年に向けての目標に掲げます。そして本計画期間中においては、前計画の方針を踏襲し、独自のビ
ジネスモデルである“IINO MODEL”の形成、高品質なサービス“IINO QUALITY”の提供を更に追求し、自
社の経済的価値を高めると同時に、サステナビリティ※1 への積極的な取組みにより環境保全を含めた社
会的ニーズに対応することで社会的価値をも創造し、当社グループの理解する共通価値の創造(CSV)※2
を目指して参りたいと考えております。

 本計画において、当社グループは、増大する三国間輸送需要の取込みに向け、グローバルな事業展
開の拡大を更に加速させます。また、変化の著しい社会環境及び海運市場への対応として、不動産事業
及びエネルギー輸送への取組みを更に強化し、安定収益基盤の更なる盤石化を図ります。これら施策に
加え、共通価値の創造を目指して社会的価値を創造するべく、サステナビリティへの取組みを加速します。
更に、環境・社会を意識した経営を進めるべく ESG・SDGs への対応を強化し、デジタル基盤を整備し新
たな価値を創造すべくデジタルトランスフォーメーションの推進も加速させます。


※1
     当社グループではサステナビリティ(持続可能性)を次の通り定義します。
     「地球上の生態系が存続可能な環境の維持と人類社会の発展を両立させ将来世代に繋げること」

※2
     共通価値の創造(CSV=Creating Shared Value)の定義は次の通りです。
     「経済的価値を創造しながら社会的ニーズに対応することで社会的価値も創造するアプローチ」
     引用: Porter, Michael E., and Mark R. Kramer. “Creating Shared Value.” Harvard Business Review


 また、本計画策定にあわせ、次頁の通り「企業理念体系」を再整理しましたのでお知らせします。
企業理念体系




中期経営計画概要
計画名 :Be Unique and Innovative. : The Next Stage‐2030 年に向けて‐
テーマ :共通価値の創造を目指して
期間  :2020 年 4 月~2023 年 3 月
数値目標
                                    2019年度         2020年度       2021年度     2022年度     2030年度
                                      実績             計画          計画         計画         目標

              為替                    109.13円/$        105円/$      105円/$     105円/$
前提
                     ※4          C 重油:$412/mt     上期:$300/mt
              燃料油                                                $670/mt    $650/mt
                                 適合油:$598/mt      下期:$500/mt


売上高           (億円)                         892            880 900~1,100 900~1,100        1,600

営業利益          (億円)                          40             38     70~80      75~85          120
              海運業                            12             5      25~35      25~35          60
              不動産業                           28            33         45         50          60

経常利益          (億円)                          35             36     65~75      70~80          100

当期純利益         (億円)                          38             45     60~70      70~80          100

         ※5
EBITDA        (億円)                         139            156   190~200    195~205          250

ROE                                       5.2%            6%      7~8%       8~9%         10%

D/E Ratio     (倍)                          1.72      最大2.0        最大2.0      最大2.0      最大2.0
※4 燃料油 ・・・2020年度以降は適合油の単価前提
※5 EBITDA・・・営業利益+減価償却費+主たる事業投資に係る受取配当金及び持分法投資損益


なお、上記数値目標の算出にあたっては、2020 年 4 月から 9 月の間は新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)の影響が継続するという前提のもと、売上高の減少及び費用の増加等を織り込んでいます。

「Be Unique and Innovative. : The Next Stage‐2030 年に向けて‐」の補足資料は、当社グループホームペ-
ジに掲載しております。
https://www.iino.co.jp/kaiun/index.html


 本資料で記述されている業績予想及び将来予測は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であり、潜在的なリスクや不確
 実性が含まれております。そのため様々な要因の変化により、実際の業績は記述されている将来見通しとは異なる結果となる可能性がある
 ことをご承知おき下さい。
                                                                                            以上