9075 福山運 2021-01-13 15:20:00
乾汽船株式会社との業務提携に関するお知らせ [pdf]
2021 年 1 月 13 日
各 位
会 社 名 福山通運株式会社
代表者名 取締役社長執行役員 小 丸 成 洋
(コード番号 9075 東証第 1 部)
問合せ先 常務執行役員 矢木野 雅之
(TEL. 03-3643-0292)
乾汽船株式会社との業務提携に関するお知らせ
当社は、2021 年 1 月 13 日開催の取締役会において、乾汽船株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役
社長:乾 康之、以下「乾汽船」)との間で、物流事業における業務提携(以下「本業務提携」)の締結を
決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.本業務提携の背景及び理由
物流業界は、ドライバー、倉庫作業員等の人手不足やそれを背景とした人件費、外注費のコスト増加、
非効率な業務作業など様々な課題を抱える中、業務効率・生産性の向上施策が急務となっています。そのよ
うな中、官民一体となって「スマート物流」の早期実現が目指されており、物流企業は AI・IoT の技術を
取り込み、サプライチェーン全体の効率化を図っていくことを求められています。
このような環境下において、当社では従来から輸送モードの多様化を推進し輸送力の安定的確保と効率化
に努めております。その一環として、2013 年 3 月から専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」の運行
を開始し、2017 年 10 月からは「25mダブル連結トラック」の運行を日本で初めて北名古屋市と裾野市の間
で開始するなど、業界に先駆けてモーダルシフトに取り組みサプライチェーンの効率化や労働生産性の向上
を実現しています。
一方、乾汽船は 2020 年 8 月 13 日に 2020 年 4 月から 2023 年 3 月までの 3 ヵ年の新しい経営計画として、
「中期経営計画 Beyond120」(以下「本中計」)を策定しました。本中計において、乾汽船は倉庫・運送事
業における「新たなロジスティクスバリューの創出」を掲げており、各種の取り組みを推し進めています。
その一環として、物流マッチングシステムを活用した効率配送モデルを強力に推進し、物流ネットワークの
強化を目指しています。
本業務提携では、乾汽船が研究してきたマッチングノウハウを当社の持つ全国の拠点・ネットワークに展
開することで、サプライチェーン全体の効率化に資するソリューションの確立を目指します。物流におい
て、外航海運、倉庫を主力とする乾汽船と幹線輸送を主力とする当社が、それぞれ集積してきた知見・経験
を結集することにより「荷物」と「輸送手段」のマッチングソリューションはさらなる進歩を遂げ、両社及
び社会への効用が増幅されることが期待され、物流業界の抱える課題解決・変革を目指すものであります。
また、本業務提携における取り組みは、労働環境の改善、業務の合理化、生産性の改善等を通じて、物流
サプライチェーン全体の効率化・最適化並びに高品質な輸送サービスの提供に資することから、持続可能な
社会の実現に向けて求められる ESG 注 1 への両社の取り組みにも寄与するものであります。さらには、テク
ノロジーを活用した新たな価値の創造に取り組み、物流業界の持続的発展に貢献します。
注1 環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものです。
2.本業務提携の内容
当社と乾汽船は、今後 5 年間をめどに、両社の国内物流事業における業務効率・生産性の向上、創荷、
新規事業の模索を目指すことで合意しました。
具体的には、上記 1. に記載したとおり乾汽船の有するマッチングノウハウを当社の全国約 400 拠点を
含むネットワークに幅広く展開していきます。具体的な実施事項につきましては、今後両社で協議の上、
実施していきます。
また、引越し事業等の他の物流事業の分野におきましても、両社の経営資源、事業ノウハウを有効に活用
し、輸送効率の改善に向けた協業を進めていきます。
3.業務提携の相手先の概要
(1)名 称 乾汽船株式会社
(2)所 在 地 東京都中央区勝どき一丁目 13 番 6 号
(3)代表者の役職・氏名 代表取締役社長 乾 康之
(4)事 業 内 容 外航海運事業、倉庫事業、不動産事業
(5)資 本 金 2,767 百万円
(6)設立年月日 1925 年 10 月 19 日
アルファレオホールディングス合同会社 31.30%
東京海上日動火災保険株式会社 5.14%
松岡冷蔵株式会社 3.85%
乾 民治 3.61%
株式会社三井住友銀行 3.39%
(7)大株主及び持株比率
乾 英文 2.79%
(2020 年 9 月 30 日現在)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 2.18%
MLI FOR CLIENT GENERAL OMNI NON
COLLATERAL NON TREATY-PB 2.11%
みずほ信託銀行株式会社 2.01%
尾道造船株式会社 1.90%
資本関係 該当事項はありません。
人的関係 該当事項はありません。
(8)上場会社と
取引関係 該当事項はありません。
当該会社との間の関係
関連当事者へ
該当事項はありません。
の該当状況
(9)当該会社の最近3年間の連結経営成績及び連結財政状態
決算期 2018 年3月期 2019 年3月期 2020 年3月期
連 結 純 資 産 19,880 百万円 19,727 百万円 18,985 百万円
連 結 総 資 産 48,412 百万円 52,391 百万円 53,054 百万円
1株当たり連結純資産 800.31 円 793.14 円 761.56 円
連 結 売 上 高 20,574 百万円 23,008 百万円 21,787 百万円
連結営業利益 818 百万円 396 百万円 △884 百万円
連結経常利益 755 百万円 △51 百万円 △1,080 百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 1,820 百万円 639 百万円 80 百万円
1株当たり連結当期純利益 73.11 円 25.72 円 3.23 円
1株当たり配当金 24.00 円 7.72 円 6.00 円
4.日 程
(1)取締役会決議日 2021 年1月 13 日
(2)契 約 締 結 日 2021 年1月 13 日
(3)業務提携開始日 2021 年 1 月 13 日
5.今後の見通し
本業務提携が当社の業績に与える影響については未定であります。なお、今後業務提携が進展し、業績
に重要な影響が見込まれる場合には、速やかにお知らせいたします。
以 上
(参考)当期連結業績予想(2020 年 11 月 5 日公表分)及び前期連結実績
親会社株主に帰属
連結売上高 連結営業利益 連結経常利益
する当期純利益
当期連結業績予想 百万円 百万円 百万円 百万円
(2021 年 3 月期) 280,700 17,900 18,900 12,400
前期連結実績 百万円 百万円 百万円 百万円
(2020 年 3 月期) 292,999 20,541 21,849 12,918