9041 近鉄ＧＨＤ 2021-03-25 13:30:00
当社グループが保有するホテル資産の一部に係る合弁事業に関する基本合意書締結のお知らせ [pdf]
令和３年３月２５日
各 位
会 社 名 近鉄グループホールディングス株式会社
代表者名 取締役社長 小倉 敏秀
（コード：９０４１、東証第１部）
問合せ先 総合企画部長 江藤 健一
（TEL．０６－６７７５－３３７４）
当社グループが保有するホテル資産の一部に係る合弁事業に関する基本合意書締結のお知らせ
当社は、本日開催の取締役会において、The Blackstone Group Inc.（NYSE:BX）又はその関連会社が運用又
は投資アドバイザーを務める特定のファンド（以下、総称して「ブラックストーン」といいます。
）が設立し
た法人である Train (Singapore) Holdco Pte. Ltd.（以下「合弁パートナー」といいます。
）との間で、当社
完全子会社である近鉄不動産株式会社（以下「近鉄不動産」といいます。
）および株式会社近鉄・都ホテルズ
が保有するホテル資産の一部（下記３記載の８物件をいい、以下「本ホテル資産」といいます。
）を、当社と
合弁パートナーが直接または間接に出資して設立する特定目的会社等（以下「本ＳＰＣ」といいます。
）へ譲
渡し、当社グループ会社がホテル運営業務を受託することを主な内容とする合弁事業を組成する取引（以下
「本件取引」といいます。
）に関する法的拘束力を有する基本合意書（以下「本基本合意書」といいます。
）の
締結を決議いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
１．本件取引の背景・目的
当社グループのホテル事業は、明治２３年京都蹴上の地に創業した都ホテル（現ウェスティン都ホテル京
都）に昭和２６年に資本参加したことから始まり、伝統と格式を継承しつつ、常に進化を続けることを目指し、
現在国内外２４ホテル、約 6,200 室を展開する国内有数規模のホテルグループへと成長してまいりました。
そのような中、今般の COVID-19 の大規模な流行を受け、急速に変化する社会・経済構造に対応するため、
当社グループでは各事業において様々な施策を進めており、ホテル事業においてはコスト削減、運営体制の見
直しなど構造改革を実施・検討しております。
これらホテル事業の構造改革に加え、今後のホテル事業成長のための様々な戦略オプションを検討した結果、
一部のホテル資産を流動化し、これまでの「アセットを保有する経営」から、今後はブランド力と現場オペ
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レーション力を最大活用し、
「鉄道経営やホテル経営に不可欠な経営資源としてアセットを持つ経営」と、
「運
営に特化したノンアセット経営」の両輪での事業を推進することといたしました。
「運営に特化したノンアセット経営」に移行するホテルは、下記３記載の、都ホテル 京都八条、ホテル近
鉄ユニバーサル・シティ、都ホテル 博多等の８物件で、ブラックストーンとの協業により、本ホテル資産の
価値を向上させ、ホテル運営に特化した事業戦略を展開することで、当該ホテルの更なる成長を実現し、ひい
てはお客様やお取引先様への貢献につなげてまいります。
協業候補先の選定にあたっては、グローバルなホテル経営の知見を有し、ブランド、本ホテル資産、組織・
人の成長に戦略的に投資することで、本ホテル資産の持つ高い可能性を引き出すことができ、かつ当社が信頼
を寄せることができるパートナーとなることを最優先に、慎重に検討を重ねた結果、グローバルで最大級の不
動産資産運用会社で、ヒルトン・ワールドワイドやラスベガスのカジノリゾートベラッジオなど、ホテル事業
への豊富な投資実績を有しており、現在でも約 2.5 兆円のホテル資産を運用しているブラックストーンがベス
トなパートナーであると判断しました。
当社は、ブラックストーンが有するグローバルなホテル経営の知見や豊富な資金力を背景にした積極的な成
長投資により、当社グループのホテル事業の更なる成長を図ってまいります。また、本件取引の対象外である
ウェスティン都ホテル京都、シェラトン都ホテル東京、シェラトン都ホテル大阪、大阪マリオット都ホテル等
計１６物件については、当社グループホテル会社が引き続き経営をおこない、ブラックストーンとの間におい
ても、事業価値の向上に向けたパートナーシップの構築に取り組んでまいります。
２．本件取引の想定ストラクチャー
本件取引の実行に際し、当社完全子会社である株式会社近鉄・都ホテルズ（以下「現ＫＭＨ」といいま
す。
）から、当社完全子会社を母体とする別会社に対し、本ホテル資産の運営に関する権利義務を吸収分割に
より承継させ（吸収分割承継会社を以下「新ＫＭＨ」といいます。、近鉄不動産が現ＫＭＨを吸収合併する内
）
容の組織再編を行う予定です。
当該組織再編後、当社と合弁パートナーが直接または間接に出資した本ＳＰＣに本ホテル資産の信託受益権
等を保有させ、本ＳＰＣから、新ＫＭＨがホテル運営業務を受託し、本ホテルの資産の運営に従事する予定で
す。
本件取引により、本ホテル資産および本ホテル資産に係る損益等は当社の連結対象から外れる予定です。
３．本ホテル資産の内容
帳簿価額 現況
資産の名称及び所在地
令和２年３月末 （床面積・客室数）
① 都ホテル 京都八条（京都市） 14,403 百万円 48,250 ㎡・988 室
② ホテル近鉄ユニバーサル・シティ（大阪市） 8,484 百万円 22,413 ㎡・456 室
③ 都ホテル 博多（福岡県福岡市） 14,316 百万円 21,212 ㎡・208 室
④ 神戸北野ホテル（兵庫県神戸市） 986 百万円 3,730 ㎡・30 室
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⑤ 都リゾート 志摩 ベイサイドテラス（三重県志摩市） 905 百万円 11,142 ㎡・108 室
⑥ 都リゾート 奥志摩 アクアフォレスト（三重県志摩市) 219 百万円 23,612 ㎡・127 室
⑦ 都ホテル 岐阜長良川（岐阜県岐阜市） 1,837 百万円 34,031 ㎡・192 室
⑧ 都ホテル 尼崎（兵庫県尼崎市） 1,152 百万円 29,344 ㎡・185 室
合計 42,302 百万円 2,294 室
（注）譲渡価額及び譲渡益については、相手先との取り決めにより、開示は差し控えさせていただきます。
４．相手先の概要
（１） 名 称 Train (Singapore) Holdco Pte. Ltd.
（２） 所 在 地 77 Robinson Road,#13-00 Robinson 77,068896,Singapore
（３） 代表者の役職・氏名 取締役 Alan Kekoa Miyasaki
（４） 事 業 内 容 株式、社債等の有価証券への投資、保有及び運用
（５） 資 本 金 非開示
（６） 設 立 年 月 日 令和３年２月８日
（７） 純 資 産 非開示
（８） 総 資 産 非開示
（９） 大株主及び持株比率 非開示
資 本 関 係 該当なし
人 的 関 係 該当なし
（10） 上場会社と当該会社の関係 取 引 関 係 該当なし
関連当事者への
該当なし
該 当 状 況
５．本件取引の日程
（１） 本 基 本 合 意 書 の 締 結 令和３年３月２５日
（２） 包 括 協 定 書 の 締 結 令和３年５月（予定）
（３） 本 件 取 引 実 行 日 令和３年１０月１日（予定）
６．今後の見通し
本件取引が当社の連結業績に与える影響については、現在精査中であり、お知らせすべき事項が発生した場
合には、速やかに開示いたします。
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（参考１）本件取引の想定ストラクチャー図
近鉄グループホールディングス
包括協定書等
Train (Singapore)
Holdco Pte. Ltd. 近鉄不動産 建物賃貸借契約等
新KMH
＜ブラックストーン設⽴法⼈＞ (現KMH合併後) ウェスティン都ホテル京都 他
出資 信託受益権・物件（什器備品）売却 ホテル運営受委託契約
都ホテル 京都八条
ホテル近鉄ユニバーサル・シティ
都ホテル 博多
本ＳＰＣ 都リゾート 志摩 ベイサイドテラス 他計８ホテル
（参考２）都ホテルズ＆リゾーツ加盟ホテル
ホテル名 客室数
1 シェラトン都ホテル東京 484
2 シェラトン都ホテル大阪 578
3 ウェスティン都ホテル京都 266
4 大阪マリオット都ホテル 360
5 都ホテル 岐阜長良川 192
6 都ホテル 四日市 118
7 都ホテル 京都八条 988
8 都ホテル 尼崎 185
9 都ホテル 博多 208
10 都シティ 東京高輪 199
11 都シティ 近鉄京都駅 368
12 都シティ 大阪天王寺 200
13 都シティ 大阪本町 308
14 志摩観光ホテル ザ クラシック 114
15 志摩観光ホテル ザ ベイスイート 50
16 都リゾート 志摩 ベイサイドテラス 108
17 都リゾート 奥志摩 アクアフォレスト 127
18 ホテル近鉄ユニバーサル・シティ 456
19 奈良 万葉若草の宿 三笠 34
20 神戸北野ホテル 30
21 ホテル志摩スペイン村 252
22 賢島宝生苑 169
23 都ホテル ロサンゼルス 174
24 都ハイブリッドホテル トーランス・カリフォルニア 208
計（24ホテル） 6,176
本件取引対象ホテル（８物件）
以上
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