9022 JR東海 2020-04-27 16:00:00
令和2年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                            令和2年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                              令和2年4月27日
上場会社名 東海旅客鉄道株式会社                                                                                           上場取引所    東名
コード番号 9022    URL https://jr-central.co.jp
代表者       (役職名) 代表取締役社長                     (氏名) 金子   慎
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員広報部長                      (氏名) 武田 健太郎                                            TEL 052-564-2549
定時株主総会開催予定日        令和2年6月23日               配当支払開始予定日                                           令和2年6月24日
有価証券報告書提出予定日 令和2年6月23日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無          : 有 (機関投資家・アナリスト向け)
                                                                                                                     (百万円未満切捨て)
1. 令和2年3月期の連結業績(平成31年4月1日~令和2年3月31日)
(1) 連結経営成績                                                                                                       (%表示は対前期増減率)

                                                                                                       親会社株主に帰属する当期
                   売上高                             営業利益                          経常利益                      純利益
                  百万円                 %             百万円            %              百万円              %               百万円              %
 2年3月期         1,844,647          △1.8            656,163        △7.6           574,282        △9.2              397,881        △9.3
 31年3月期        1,878,137           3.1            709,775         7.2           632,653         8.4              438,715        10.9
(注)包括利益 2年3月期        388,418百万円 (△13.0%) 31年3月期                     446,213百万円 (10.4%)


             1株当たり当期純利益               潜在株式調整後1株当た 自己資本当期純利 総資産経常利益率 売上高営業利益率
                                        り当期純利益       益率
                                 円銭                          円銭                      %                      %                       %
   2年3月期                  2,027.86   ―                                             10.9                    6.1                    35.6
  31年3月期                  2,238.95   ―                                             13.4                    7.0                    37.8
(参考) 持分法投資損益            2年3月期 371百万円                    31年3月期 294百万円
(2) 連結財政状態
                   総資産                              純資産                    自己資本比率                          1株当たり純資産
                                  百万円                            百万円                           %                                 円銭
  2年3月期                9,603,126                           3,872,103                       39.9                              19,514.81
  31年3月期               9,295,745                           3,508,065                       37.3                              17,703.74
(参考) 自己資本         2年3月期 3,831,833百万円                    31年3月期 3,471,294百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
             営業活動によるキャッシュ・フ               投資活動によるキャッシュ・フ                財務活動によるキャッシュ・フ                  現金及び現金同等物期末残高
                  ロー                           ロー                            ロー
                                  百万円                            百万円                           百万円                              百万円
 2年3月期                          595,227                     △552,494                      △32,993                             761,376
 31年3月期                         600,319                     △597,502                      △33,635                             751,636

2. 配当の状況
                             年間配当金                                                             配当金総額             配当性向 純資産配当
               第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                                期末               合計          (合計)              (連結) 率(連結)
                           円銭              円銭               円銭           円銭               円銭           百万円             %            %
31年3月期              ―                     70.00       ―                 75.00         145.00           28,565          6.5         0.9
2年3月期               ―                     75.00       ―                 75.00         150.00           29,550          7.4         0.8
3年3月期(予想)           ―                 ―               ―             ―                ―                             ―

(注)次期の配当予想については、現時点で業績予想の算定が困難であるため未定とし、可能となった時点で速やかに公表します。


3. 令和3年3月期の連結業績予想(令和2年4月1日~令和3年3月31日)
次期の業績予想については、現在、新型コロナウイルス感染症の発生を受けた外出自粛等の影響により鉄道等のご利用が大幅に減少しており、今後も業
績に影響を与える未確定な要素が多く、現時点で算定が困難であるため未定とし、可能となった時点で速やかに公表します。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)           2年3月期                 206,000,000 株 31年3月期          206,000,000 株
     ② 期末自己株式数                     2年3月期                   9,644,869 株 31年3月期            9,923,059 株
     ③ 期中平均株式数                     2年3月期                 196,207,902 株 31年3月期          195,947,224 株
  (注)期末自己株式数、及び期中平均株式数の計算において控除する自己株式には、株式給付信託(従業員持株会処分型)にかかる信託口が保有
  する以下の当社株式を含めています。
  期末自己株式数 : 2年3月期 444,000株 31年3月期 722,200株
  期中平均株式数 : 2年3月期 591,229株 31年3月期 851,924株



(参考)個別業績の概要
令和2年3月期の個別業績(平成31年4月1日~令和2年3月31日)
(1) 個別経営成績                                                                         (%表示は対前期増減率)
            売上高            営業利益                               経常利益                 当期純利益
                百万円        %             百万円        %          百万円            %      百万円            %
 2年3月期       1,436,996   △1.9          623,050    △6.7       540,002    △8.5       378,842      △8.5
 31年3月期      1,464,886    2.6          667,745     6.8       590,105     7.8       414,045       7.7


              1株当たり当期純利益               潜在株式調整後1株当たり当期純
                                             利益
                                円銭                             円銭
  2年3月期                     1,928.84               ―
 31年3月期                     2,110.87               ―

(2) 個別財政状態
                 総資産                     純資産                自己資本比率                1株当たり純資産
                         百万円                      百万円                    %                       円銭
  2年3月期             9,401,279                   3,658,628              38.9                  18,613.60
  31年3月期            9,092,120                   3,315,499              36.5                  16,891.81
(参考) 自己資本     2年3月期 3,658,628百万円            31年3月期 3,315,499百万円

※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
1.本資料に掲載されている将来に関する記述は、発表日現在において入手可能な情報及び計画に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の経済
情勢等によって異なる場合があります。業績予想については、現時点で算定が困難であるため未定とします。詳細は、添付資料4ページ、5ページをご覧下
さい。
2.決算補足説明資料はTDnetで同日開示するとともに、当社ホームページにも掲載することとしています。また、令和2年4月28日開催予定のアナリスト向
け説明会で使用する資料を、開催後速やかにTDnet及び当社ホームページに掲載する予定です。
                                     東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信


○添付資料の目次
 
    1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………    2
     (1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………    2
     (2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………    5
     (3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………………    5
    2.経営方針 …………………………………………………………………………………………………………………    6
     (1)会社の経営の基本方針 ……………………………………………………………………………………………    6
     (2)中長期的な会社の経営戦略 ………………………………………………………………………………………    6
     (3)会社の対処すべき課題 ……………………………………………………………………………………………    7
    3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………    8
    4.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………    9
     (1)連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………    9
     (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………   11
       (連結損益計算書) …………………………………………………………………………………………………   11
       (連結包括利益計算書) ……………………………………………………………………………………………   12
     (3)連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………………   13
     (4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………   15
     (5)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………………………………   17
     (6)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示 ………………………………………………………   17
     (7)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………   17
       (連結貸借対照表関係) ……………………………………………………………………………………………   17
       (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………………………   17
       (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………………………   20
       (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………   20
    5.個別財務諸表 ……………………………………………………………………………………………………………   21
     (1)貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………………   21
     (2)損益計算書 …………………………………………………………………………………………………………   23
     (3)株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………………   25
 




                            - 1 -
                                             東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信


1.経営成績等の概況

(1)当期の経営成績の概況
   当社グループは、事業の中核である鉄道事業における安全・安定輸送の確保を最優先に、サービス
  の一層の充実を図るとともに、社員の業務遂行能力の向上、設備の強化、設備投資を含めた業務執行
  全般にわたる効率化・低コスト化等の取組みを続け、収益力の強化に努めました。2月以降は、新型
  コロナウイルス感染症の発生を受けた外出自粛等の影響により、経営環境が厳しくなりましたが、感
  染防止に取り組むとともに、各種施策を着実に進めました。
   東海道新幹線については、大規模改修工事や脱線・逸脱防止対策をはじめとする地震対策を引き続
  き推進したほか、
         「のぞみ10本ダイヤ」を活用して、需要にあわせたより弾力的な列車設定に取り組み
  ました。また、N700A(3次車)の投入を完了し、車種統一に伴う全列車の最高速度285km/h化等に
  より3月に「のぞみ12本ダイヤ」を実現しました。さらに、N700S確認試験車による走行試験を引き
  続き実施しました。
   在来線については、名古屋工場の耐震化等の地震対策、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等
  を計画的に推進しました。
   営業施策については、東海道・山陽新幹線のネット予約・チケットレス乗車サービスである「エク
  スプレス予約」及び「スマートEX」をより多くのお客様にご利用いただくための取組みを実施し、
  昨年9月には「スマートEX」の登録者数が300万人を超えました。また、沿線の観光資源の魅力を活
  かした営業施策を推進するなど、ご利用拡大に向けた取組みを積極的に展開しました。
   超電導磁気浮上式鉄道(以下「超電導リニア」という。
                           )による中央新幹線については、工事実施計
  画の認可を受けた品川・名古屋間について、地域との連携を密にしながら、測量、設計、用地取得を
  進めるとともに、名古屋駅東山線工区や岐阜県駅(仮称)、中部総合車両基地等で工事契約を締結しま
  した。また、都市部非常口の工事契約については、品川・名古屋間に設置する13箇所全てにおいて締
  結しました。さらに、これまでに工事契約を締結した工区において、地域にお住まいの方々へ工事概
  要や安全対策等についてご説明するための工事説明会を開催したほか、南アルプストンネル静岡工区
  については、引き続き工事作業員等の宿舎施設の建設を進めるとともに、静岡市と協定書を締結した
  中央新幹線の建設に伴う林道東俣線の整備を進めるなど、今後の工事着手に向けて取り組みました。
  工事については、新たに神奈川県の犬蔵非常口、愛知県の第一中京圏トンネル西尾工区及び中間駅と
  して初めてとなる神奈川県駅(仮称)で本格的な工事に着手しました。既に工事に着手している南ア
  ルプストンネル山梨工区では斜坑、先進坑及び本坑の掘削、長野工区では斜坑及び先進坑の掘削を進
  めるとともに、品川駅及び名古屋駅では工事桁等を施工したほか、山岳トンネル、都市部非常口等で
  工事を着実に進めました。このうち北品川非常口では、都市部非常口として初めて立坑本体が完成す
  るとともに、
       同非常口からトンネルを掘削するシールドマシンが完成し、搬入する準備を進めました。
  引き続き、工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視して着実に取り組みます。
   一方、山梨リニア実験線においては、営業線仕様の車両及び設備により、2編成を交互に運用して、
  引き続き長距離走行試験を実施することなどにより、営業運転に対応した保守体系の確立に向けた実
  証等を進めるとともに、超電導リニア技術のブラッシュアップ及び営業線の建設・運営・保守のコス
  トダウンに取り組みました。また、走行試験を着実に行う中で、「超電導リニア体験乗車」を実施し、
  多くの方々に速度500km/h走行を体験していただきました。さらに、営業車両の仕様策定に向け、L0
  系をさらにブラッシュアップさせた改良型試験車が3月に完成しました。
   海外における高速鉄道プロジェクトへの取組みについては、米国テキサスプロジェクトの事業開発
  主体に対して、現地子会社「High-Speed-Railway Technology Consulting Corporation」により技術
  支援を進めるとともに、現地子会社「High-Speed-Railway Integration Corporation」により日本側
  企業とともにプロジェクトのコアシステムの受注契約に向け、事業開発主体との協議等を行いました。
  また、引き続き超電導リニアシステムを用いた米国北東回廊プロジェクトのプロモーション活動を推
  進しました。さらに、台湾高速鉄道において技術コンサルティングを進めました。加えて、日本型高
  速鉄道システムを国際的な標準とする取組みを推進しました。
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                                  東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信


 鉄道以外の事業については、JRセントラルタワーズとJRゲートタワーを一体的に運営し、積極
的な営業・宣伝活動を行うことで、収益の拡大を図ったほか、JRセントラルタワーズでは、開業20
周年の取組みを行いました。また、流通事業の活性化や駅商業施設のリニューアルを行い、競争力、
販売力の強化に努めました。
 さらに、経営体力の一層の充実を図るため、安全を確保した上で設備投資を含めた業務執行全般に
わたる効率化・低コスト化の徹底に取り組みました。
 しかしながら、これらの諸施策を進めた一方で、前述のとおり、2月以降、新型コロナウイルス感
染症の発生を受けた外出自粛等の影響により、ビジネス、観光ともにご利用が大幅に減少したことか
ら、当期における全体の輸送実績(輸送人キロ)は、前期比3.5%減の634億2千7百万人キロとなり
ました。また、営業収益は前期比1.8%減の1兆8,446億円、経常利益は前期比9.2%減の5,742億円、
親会社株主に帰属する当期純利益は前期比9.3%減の3,978億円となりました。
 これをセグメントごとに示すと次のとおりです。


①   運輸業
    東海道新幹線については、土木構造物の健全性の維持・向上を図るため、不断のコストダウンを
 重ねながら大規模改修工事を着実に進めました。地震対策については、脱線防止ガードの敷設を進
 めるなど、東海道新幹線全線を対象にした脱線・逸脱防止対策に取り組みました。また、
                                        「のぞみ10
 本ダイヤ」を活用して、お客様のご利用の多い時期や時間帯に、需要にあわせたより弾力的な列車
 設定に努めるとともに、
           N700A(3次車)の投入を完了し、車種統一に伴う全列車の最高速度285km/h
 化等により3月に「のぞみ12本ダイヤ」を実現しました。さらに、既存車両に地震ブレーキの停止
 距離短縮等の3次車の特長を反映させる改造工事を昨年9月に完了しました。令和2年7月に営業
 運転開始を予定しているN700Sについては、投入に向けた準備を進めるとともに、N700S確認試
 験車により、360km/hでの速度向上試験、バッテリ自走システム走行試験及び長期耐久試験を行いま
 した。加えて、可動柵について、新大阪駅20~26番線ホームへの設置工事を進め、25、26番線ホー
 ムでの使用を開始するなど、 ・
              安全 安定輸送の確保と輸送サービスの一層の充実に取り組みました。
    在来線については、名古屋工場の耐震化等に加え、高架橋柱の耐震化に着手するなど地震対策を
 引き続き進めるとともに、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等を計画的に推進しました。ま
 た、
  「しなの」「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせ弾力的に増発や増結を行いました。さ
       、
 らに、可動柵について、金山駅東海道本線ホームへの設置工事を進めるとともに、内方線付き点状
 ブロックの整備対象を乗降1千人以上の駅に拡大して取替を進めるなど、安全・安定輸送の確保と
 輸送サービスの一層の充実に取り組みました。加えて、ハイブリッド方式の次期特急車両HC85系
 の試験走行車を新製し、基本性能試験を開始したほか、3月には、東海道本線御厨駅を開業しまし
 た。
    新幹線・在来線共通の取組みとしては、自然災害や不測の事態等の異常時に想定される様々な状
 況に対応すべく実践的な訓練等を実施するとともに、G20大阪サミットの開催にあたり、関係機関
 と連携し、駅や車内等における安全の確保に努めました。また、ラグビーワールドカップ2019の開
 催にあたり、臨時列車を運転するなど、利便性の確保に努めました。さらに、地震対策として、駅
 の吊り天井の脱落防止対策を進めました。
    営業施策については、東海道・山陽新幹線のネット予約・チケットレス乗車サービスである「エ
 クスプレス予約」及び「スマートEX」をより多くのお客様にご利用いただくために積極的な宣伝
 活動を行うとともに、
          「EXのぞみファミリー早特」をはじめとした観光型商品等の販売促進に取り
 組み、幅広く需要の喚起を図りました。また、京都、奈良、東京、飛騨等の観光資源を活用した各
 種キャンペーンを展開し、これと連動した旅行商品を設定しました。さらに、JR6社で行う「静
 岡デスティネーションキャンペーン」を通じて、自治体や旅行会社等と連携し、魅力ある観光素材・
 商品の開発や観光列車の運行等に取り組むとともに、「Japan Highlights Travel」「Shupo」
                                                  、
 等を通じて地域との連携を強化し、お客様のご利用拡大に努めました。加えて、訪日外国人の利便
 性向上を図るため、東海道新幹線における車内の無料Wi-Fiサービスの整備を完了するとともに、
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                                  東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信


 「スマートEX」の英語版予約サイトでのサービスを開始したほか、在来線駅のトイレの洋式化を
 進めました。そのほか、ラグビーワールドカップ2019の観戦を目的とした訪日外国人に向けた商品
 の拡大及び販売促進等に取り組みました。
     しかしながら、新型コロナウイルス感染症の発生を受けた外出自粛等の影響により、ビジネス、
 観光ともにご利用が大幅に減少したことから、当期における輸送実績(輸送人キロ)は、東海道新
 幹線は前期比4.0%減の540億9百万人キロ、在来線は前期比0.4%減の94億1千8百万人キロとな
 りました。
     バス事業においては、安全の確保を最優先として顧客ニーズを踏まえた商品設定を行い、収益の
 確保に努めました。
     上記の結果、当期における営業収益は前期比2.1%減の1兆4,312億円、営業利益は前期比7.1%減
 の6,176億円となりました。


②    流通業
     流通業においては、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」と「タカシマヤ ゲートタワーモール」が
    連携して、顧客ニーズを捉えた営業施策を展開することで、収益力の強化に努めました。
                                           「ジェイア
    ール名古屋タカシマヤ」においては、化粧品売場のリニューアルを実施しました。また、駅構内の
    店舗においてもリニューアルを実施したほか、品揃えの拡充等を通じて競争力を高めました。
     しかしながら、新型コロナウイルス感染症の発生を受けた外出自粛等の影響により、当期におけ
    る営業収益は前期比0.6%減の2,632億円、営業利益は前期比23.2%減の74億円となりました。


③    不動産業
     不動産業においては、「アスティ大垣」や「アスティ静岡東館」でリニューアルを実施するなど、
    競争力、販売力の強化に取り組みました。
     しかしながら、新型コロナウイルス感染症の発生を受けた外出自粛等の影響により、当期におけ
    る営業収益は前期比2.6%減の799億円、営業利益は前期比6.3%減の190億円となりました。


④    その他
     ホテル業においては、魅力ある商品の設定や販売力強化に取り組むとともに、
                                       「名古屋マリオット
    アソシアホテル」において、
                「コンシェルジュラウンジ」の改装を実施するなど、海外からのお客様
    のニーズも踏まえたより高品質なサービスの提供に努めました。
     旅行業においては、京都、奈良、東京、飛騨等の各方面へ向けた観光キャンペーン等と連動した
    魅力ある旅行商品を積極的に販売しました。
     鉄道車両等製造業においては、鉄道車両や建設機械等の受注・製造に努めました。
     上記の結果、当期における営業収益は前期比4.3%増の2,722億円、営業利益は前期比16.1%減の
    135億円となりました。


    次期については、期初現在、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け国を挙げての取組みが行われ
ており、当社においても、当面厳しい経営環境が続くものの、引き続き感染防止に取り組みながら輸
送機関としての役割を果たしていきます。また、安全・安定輸送の確保を最優先にサービスの向上を
図り、業務執行全般にわたる効率化・低コスト化に努めて、感染収束後の収益回復・拡大に備えてい
きます。
    具体的には、鉄道事業において、東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策をはじめとする地震対策、土
木構造物の大規模改修工事等を着実に進めます。また、
                        「のぞみ12本ダイヤ」を活用するとともに、N
700Sを投入するなど、サービスの向上を図ります。さらに、オリンピック・パラリンピックを見据え
た中で、国内外の多くのお客様に快適にご利用いただけるよう取り組みます。超電導リニアによる中
央新幹線計画については、工事の安全、環境の保全及び地域との連携を重視して、着実に進めます。
高速鉄道システムの海外展開についても着実に推進するとともに、関連事業については、JRセント
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                                 東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信


  ラルタワーズとJRゲートタワーの一体的な運営をさらに充実させ、相乗効果を発揮することで、収
  益拡大を図ります。こうした各種課題を着実に進めるため、引き続き、収益力の強化と技術レベルの
  不断の向上に取り組むとともに、設備投資を含めた業務執行全般にわたり知恵を絞り効率化と低コス
  ト化を徹底し、経営体力の充実を図ります。


   次期の業績予想については、現在、新型コロナウイルス感染症の発生を受けた外出自粛等の影響に
  より鉄道等のご利用が大幅に減少しており、今後も業績に影響を与える未確定な要素が多く、現時点
  で算定が困難であるため未定とし、可能となった時点で速やかに公表します。


(2)当期の財政状態の概況
   期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。
                            )は、前期末と比べ97億円増の7,613億円
  となりました。また、長期債務残高は、前期末と比べ50億円減の4兆8,460億円となりました。


  ①   営業活動によるキャッシュ・フロー
      2月以降の新型コロナウイルス感染症の発生を受けた外出自粛等の影響により、当社の運輸収入、
   グループ会社ともに減収となったことなどから、営業活動の結果得られた資金は前期比50億円減少
   し、5,952億円となりました。


  ②   投資活動によるキャッシュ・フロー
      中央新幹線建設に伴う固定資産の取得等による支出は増加したものの、中央新幹線建設資金管理
   信託の取崩しによる収入により相殺された一方で、資金運用による支出が減少したことから、投資
   活動の結果支出した資金は前期比450億円減少し、5,524億円となりました。


  ③   財務活動によるキャッシュ・フロー
      長期債務の返済による支出が増加した一方で、社債の発行による収入が増加したことにより相殺
   され、財務活動の結果支出した資金は前年並みの329億円となりました。


(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
   当社は、社会的使命の強い鉄道事業を経営の柱としていることから、長期にわたる安定的な経営基
  盤の確保・強化に取り組むとともに中央新幹線計画等の各種プロジェクトを着実に推進するため内部
  留保を確保し、配当については安定配当を継続することを基本方針としています。
   この方針に基づき、当期の期末配当については、本年1月に公表した配当予想どおり1株当たり75
  円とする予定です。
   また、次期の配当については、上記の安定配当を継続するという基本方針に変更はありませんが、
  現時点で業績予想の算定が困難であるため、配当予想は未定とし、可能となった時点で速やかに公表
  します。




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                                東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信


2.経営方針

(1)会社の経営の基本方針
   当社は、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念のもと、鉄道事業において、
  安全・安定輸送の確保を最優先に、お客様に選択されるサービスの提供、業務効率化等について不断
  の取組みを行うことにより、日本の大動脈輸送を担う東海道新幹線と東海地域の在来線網を一体的に
  維持・発展させることに加え、大動脈輸送を二重系化する中央新幹線の建設により、「三世代の鉄道」
  を運営するということを使命としており、これを長期にわたり安定的に果たし続けていくことを基本
  方針としています。
   当社グループとしても、名古屋駅におけるJRセントラルタワーズ・JRゲートタワーの各事業展
  開に代表されるように、鉄道事業と相乗効果を期待できる事業分野を中心に事業の拡大を推進し、グ
  ループ全体の収益力強化を図ります。


(2)中長期的な会社の経営戦略
   当社グループの中核をなす鉄道事業においては、長期的展望を持って事業運営を行うことが極めて
  重要であり、経営基盤の強化を図りながら、主要プロジェクトを計画的に推進しています。
   東海道新幹線については、これまで安全で正確な輸送を提供するとともに、不断に輸送サービスの
  充実に向けた取組みを進めてきました。今後についても、安全・安定輸送の確保を最優先に、引き続
  き東海道新幹線全線を対象とした脱線・逸脱防止対策をはじめとする地震対策を推進するとともに、
  土木構造物の健全性の維持・向上を図るため、大規模改修工事を着実に推進します。また、車種統一
  に伴う全列車の最高速度285km/h化等により3月に実現した「のぞみ12本ダイヤ」の活用に取り組むと
  ともに、N700Sの投入を開始するなど、東海道新幹線のさらなる輸送サービスの充実に向けて取り組
  みます。
   超電導リニアによる中央新幹線については、当社の使命であり経営の生命線である首都圏~中京圏
  ~近畿圏を結ぶ高速鉄道の運営を持続するとともに、企業としての存立基盤を将来にわたり確保して
  いくため計画しているものです。現在この役割を担う東海道新幹線は開業から50年以上が経過し、鉄
  道路線の建設・実現に長い期間を要することを踏まえれば、将来の経年劣化や大規模災害に対する抜
  本的な備えを考えなければならない時期にきています。また、東日本大震災を踏まえ、大動脈輸送の
  二重系化により災害リスクに備える重要性がさらに高まっています。このため、その役割を代替する
  中央新幹線について、自己負担を前提として、当社が開発してきた超電導リニアにより可及的速やか
  に実現し、東海道新幹線と一元的に経営していくこととしています。このプロジェクトの完遂に向け
  て、鉄道事業における安全・安定輸送の確保と競争力強化に必要な投資を行うとともに、健全経営と
  安定配当を堅持し、柔軟性を発揮しながら着実に取り組みます。その上で、中央新幹線の建設の推進
  を図るため、財政投融資を活用した長期借入を行ったことを踏まえ、まずは品川・名古屋間の工事を
  進め、開業後連続して、名古屋・大阪間の工事に着手し、早期の全線開業を目指して、取組みを進め
  ます。
   また、このプロジェクトは自己負担により進めるものであり、建設・運営・保守など全ての場面に
  おけるコストについて、社内に設置した「中央新幹線工事費削減委員会」で検証し、安全を確保した
  上で徹底的に圧縮して進めるとともに、経営状況に応じた資源配分の最適化を図るなど柔軟に対応し
  ていく考えです。
   鉄道以外の事業においても、会社の経営の基本方針」
               「           に則り、諸施策を着実に推進することにより、
  グループ全体の収益力の強化に取り組みます。




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(3)会社の対処すべき課題
   当社グループは、
          「会社の経営の基本方針」に基づき諸施策を推進しています。当面厳しい経営環境
  が続くものの、引き続き新型コロナウイルスの感染防止に取り組みながら輸送機関としての役割を果
  たしていきます。また、安全・安定輸送の確保を最優先にサービスの向上を図り、業務執行全般にわ
  たる効率化・低コスト化に努めて、感染収束後の収益回復・拡大に備えていきます。重点的に取り組
  む施策は、以下のとおりです。
   鉄道事業においては、東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策について、脱線防止ガードの全線への敷
  設を進めるとともに、地震による駅の吊り天井の脱落防止対策や名古屋工場、在来線の高架橋柱等の
  耐震化を進めるほか、東海道新幹線の大規模改修工事について、技術開発成果を導入し、施工方法を
  改善するなどコストダウンを重ねながら着実に進めます。また、台風や豪雨等により列車運行に大き
  な影響が予想される場合に、安全を最優先に、早期に抑止することを含めて適切な運行計画を決定し、
  抑止後には速やかに安全を確認した上で運転再開を行うとともに、より適時かつ的確な案内情報の提
  供に取り組むほか、ハザードマップ等を踏まえ、諸設備の自然災害対策について検討を行います。さ
  らに、東海道新幹線において特大荷物置場の事前予約制や駅防犯カメラを一元的に監視する体制を開
  始するなど駅や車内等におけるさらなる安全の確保及び円滑な輸送の提供に努めます。
   東海道新幹線については、車種統一に伴う全列車の最高速度285km/h化等により実現した「のぞみ12
  本ダイヤ」の活用に取り組みます。また、地震ブレーキ距離の短縮や状態監視機能の強化等による安
  全性・安定性の向上や、バッテリ自走システム等による異常時対応能力の強化等を実現するN700Sに
  ついて、7月に営業運転を開始します。
   在来線については、安全性・安定性のさらなる向上等を実現した新形式の通勤型電車315系の新製に
  向けて設計等の諸準備を進めます。また、東海道本線(大府駅~岡崎駅間)、関西本線(名古屋駅~桑
  名駅間)に、集中旅客サービスシステムの導入駅を拡大します。
   営業施策については、
            「エクスプレス予約」及び「スマートEX」の便利さを知っていただき、より
  多くのお客様にご利用いただけるよう取り組むとともに、観光でのご利用拡大に向けて、需要の喚起
  を図るほか、ご家族等の複数人のお客様でのチケットレス乗車サービスや、遅延している列車の指定
  席の予約・変更が可能になるサービスの開始に向けた諸準備を進めます。また、感染防止に取り組み
  つつ、状況を見極めながら、京都、奈良、東京、飛騨等を対象に、魅力ある商品設定や観光キャンペ
  ーンの展開に取り組みます。さらに、引き続き訪日外国人のお客様へのご案内について充実を図ると
  ともに、商品の販売促進等を実施します。加えて、
                        「スマートEX」の訪日外国人のお客様向けサービ
  スについて、英語版予約サイトの認知度向上を図り、ご利用拡大に努めるとともに、
                                       「QRコード」に
  よるチケットレス乗車サービス開始に向けた諸準備を進めます。
   旅客関連設備については、ホーム上の可動柵について、引き続き東海道新幹線で新大阪駅への設置
  工事を進め、23、24番線ホームで使用を開始するとともに、在来線では金山駅の東海道本線ホームへ
  の設置工事を進め、上り線の使用を開始します。また、車椅子利用のお客様が東海道新幹線をより便
  利で快適にご利用いただけるよう、改善に向けて様々な角度から検討を進めます。さらに、自由通路
  新設及び駅舎改築の計画を引き続き進め、桑名駅、蟹江駅で順次供用を開始するとともに、刈谷駅に
  ついては、ホームの拡幅、可動柵の設置等の改良に向けた準備工事を進めます。加えて、在来線のホ
  ームにおける内方線付き点状ブロックの整備を引き続き乗降1千人以上の駅を対象に進めるとともに、
  在来線駅におけるエレベーターや多機能トイレの設置等バリアフリー設備の整備を推進します。
   超電導リニアによる中央新幹線計画については、健全経営と安定配当を堅持し、柔軟性を発揮しな
  がらプロジェクトの完遂に向けて、さらなる緊張感を持って着実な推進に取り組みます。また、引き
  続き、地域との連携を密にしながら、測量、設計、用地取得等を計画的に遂行するとともに、工事に
  ついては、工期が長期間にわたり難易度が高い、南アルプストンネル、品川駅、名古屋駅のほか、山
  岳トンネル、都市部非常口及び中間駅等について、工事の安全と環境の保全を重視し、引き続きトン
  ネルや非常口の掘削、地中連続壁の構築等の各種工事を着実に進めます。さらに、高架橋工事に着手
  するほか、都市部トンネルの掘削に向け、シールドマシンの製作及び現地での組立等を行います。加
  えて、中央新幹線の高度かつ効率的な運営・保守体制の構築に向けて取り組みます。
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  一方、山梨リニア実験線において、改良型試験車を投入した上で、営業車両の仕様策定に必要なデ
 ータ取得のため、走行試験に専念します。また、改良型試験車を投入するなど重要な局面に入ること
 から、営業運転に対応した保守体系の確立に向けてこれまでの開発成果の実証等を進めるとともに、
 さらなる超電導リニア技術のブラッシュアップ及び営業線の建設・運営・保守のコストダウンへの取
 組みをより一層強化します。
  高速鉄道システムの海外展開については、米国テキサスプロジェクトの事業開発主体に対して、現
 地子会社「High-Speed-Railway Technology Consulting Corporation」により技術支援を進めるとと
 もに、現地子会社「High-Speed-Railway Integration Corporation」及び日本側企業とともにプロジ
 ェクトのコアシステム受注の契約に向けた活動を継続します。また、超電導リニアシステムを用いた
 米国北東回廊プロジェクトのプロモーション活動、台湾高速鉄道における運行管理システム及び電力
 関連設備の更新に関する技術コンサルティングを引き続き進めます。さらに、「Crash Avoidance(衝
 突回避)」の原則に基づく日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取組みを進めます。
  技術開発の推進については、状態監視技術等を活用した検査や保守の高度化・省力化、及び設備の
 維持更新におけるコストダウンにつながる技術開発を推進するほか、地震や豪雨等の各種災害に対し
 て、より安全性を高めるための技術開発を実施します。また、引き続き、ハイブリッド技術の確立に
 向けて、在来線次期特急車両HC85系の試験走行車による走行試験を実施するとともに、N700S確認
 試験車による走行試験を実施します。
  鉄道以外の事業については、JRセントラルタワーズとJRゲートタワーの一体的な運営をさらに
 充実させ、JRセントラルタワーズ開業20周年の取組みを行うなどして相乗効果を最大限に発揮する
 ことにより、様々なニーズにお応えし、収益の拡大を図ります。また、流通事業における駅構内の店
 舗開発や駅ビル事業における駅商業施設のリニューアル等により事業を活性化するとともに、当社所
 有地の有効活用に取り組み、さらなる収益拡大を図ります。さらに、東京地区において、東京駅で「東
 京ギフトパレット」、有楽町駅・新橋駅間で「日比谷グルメゾン」を開業します。
  地球環境問題については、鉄道本来の地球環境への優位性についてご理解いただく取組みを行うと
 ともに、引き続き大幅な省エネルギーの実現を可能とするN700Sの投入を開始するなどの地球環境
 保全に資する諸施策を進め、日常の業務遂行にあたっても省資源・省エネルギーに取り組みます。
  引き続き、収益力の強化と技術レベルの不断の向上に取り組むとともに、設備投資を含めた業務執
 行全般にわたり、知恵を絞り効率化と低コスト化を徹底し、経営体力の充実を図ります。


3.会計基準の選択に関する基本的な考え方

 当社グループは、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準(日本基準)を適用し
ています。将来の国際会計基準の適用につきましては、我が国における制度適用の状況を踏まえながら
検討を進めていく考えです。




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4.連結財務諸表及び主な注記
    (1)連結貸借対照表
                                                           (単位     百万円)
                                 前連結会計年度               当連結会計年度
                               (平成31年3月31日)           (令和2年3月31日)
    資産の部                                                                  
     流動資産                                                                 
       現金及び預金                               587,867                406,408
       中央新幹線建設資金管理信託                 ※1   2,670,591         ※1   2,435,015
       受取手形及び売掛金                             58,085                 48,206
       未収運賃                                  54,760                 39,727
       有価証券                                 158,300                353,500
       たな卸資産                                 46,358                 43,923
       その他                                   54,792                 55,915
       貸倒引当金                                   △61                    △14
       流動資産合計                             3,630,692              3,382,682
     固定資産                                                                 
       有形固定資産                                                             
         建物及び構築物(純額)                      1,447,619              1,416,829
         機械装置及び運搬具(純額)                      240,018                217,844
         土地                               2,354,886              2,354,868
         建設仮勘定                              616,395                890,016
         その他(純額)                             47,753                 45,639
         有形固定資産合計                         4,706,673              4,925,199
       無形固定資産                                77,571                 91,141
       投資その他の資産                                                           
         投資有価証券                             676,420                846,723
         退職給付に係る資産                            7,939                  3,433
         繰延税金資産                             170,574                176,899
         その他                                 31,558                179,287
         貸倒引当金                              △5,685                 △2,241
         投資その他の資産合計                         880,807              1,204,102
       固定資産合計                             5,665,052              6,220,443
     資産合計                                 9,295,745              9,603,126
 




                             - 9 -
                                               東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

 
                                                                (単位     百万円)
                                     前連結会計年度                当連結会計年度
                                   (平成31年3月31日)            (令和2年3月31日)
    負債の部                                                                       
     流動負債                                                                      
       支払手形及び買掛金                                  76,348                 78,825
       短期借入金                                      28,392                 29,497
       1年内償還予定の社債                                     -                  30,000
       1年内返済予定の長期借入金                             110,493                 54,969
       1年内返済予定の株式給付信託長期借入金                         5,400                  5,400
       1年内に支払う鉄道施設購入長期未払金                          5,444                  5,783
       未払金                                       170,457                181,167
       未払法人税等                                    105,698                 83,575
       前受金                                        57,762                 41,853
       預り金                                        16,963                 50,348
       賞与引当金                                      28,716                 28,440
       その他                                        44,583                 35,822
       流動負債合計                                    650,260                625,682
     固定負債                                                                      
       社債                                        773,293                818,786
       長期借入金                                     423,438                403,819
       中央新幹線建設長期借入金                       ※1   3,000,000         ※1   3,000,000
       株式給付信託長期借入金                                 9,700                  4,300
       鉄道施設購入長期未払金                               538,451                532,666
       新幹線鉄道大規模改修引当金                             140,000                105,000
       退職給付に係る負債                                 194,347                190,774
       その他                                        58,188                 49,994
       固定負債合計                                  5,137,419              5,105,341
     負債合計                                      5,787,679              5,731,023
    純資産の部                                                                      
     株主資本                                                                      
       資本金                                       112,000                112,000
       資本剰余金                                      53,497                 53,486
       利益剰余金                                   3,387,569              3,755,901
       自己株式                                    △116,912               △111,615
       株主資本合計                                  3,436,154              3,809,772
     その他の包括利益累計額                                                               
       その他有価証券評価差額金                               33,024                 20,729
       退職給付に係る調整累計額                                2,116                  1,331
       その他の包括利益累計額合計                              35,140                 22,061
     非支配株主持分                                      36,770                 40,269
     純資産合計                                     3,508,065              3,872,103
    負債純資産合計                                    9,295,745              9,603,126
 




                                 - 10 -
                                          東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

    (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
    (連結損益計算書)
                                                            (単位   百万円)
                                   前連結会計年度              当連結会計年度
                                 (自 平成30年4月1日         (自 平成31年4月1日
                                  至 平成31年3月31日)        至 令和2年3月31日)
    営業収益                                  1,878,137           1,844,647
    営業費                                                                
     運輸業等営業費及び売上原価                          970,811             991,462
     販売費及び一般管理費                             197,551             197,021
     営業費合計                                1,168,362           1,188,483
    営業利益                                    709,775             656,163
    営業外収益                                                              
     受取利息                                     1,601               2,345
     受取配当金                                    3,338               3,398
     持分法による投資利益                                 294                 371
     受取保険金                                    2,134               2,061
     その他                                      3,416               3,655
     営業外収益合計                                 10,784              11,833
    営業外費用                                                              
     支払利息                                    45,259              44,686
     鉄道施設購入長期未払金利息                           35,464              35,219
     その他                                      7,182              13,808
     営業外費用合計                                 87,906              93,714
    経常利益                                    632,653             574,282
    特別利益                                                               
     工事負担金等受入額                                2,984               2,165
     固定資産売却益                                  1,204                 808
     関係会社貸倒引当金戻入額                                -                3,429
     その他                                         38                 164
     特別利益合計                                   4,228               6,567
    特別損失                                                               
     固定資産圧縮損                                  3,531               2,549
     固定資産除却損                                  2,131               3,016
     固定資産売却損                                    278                 271
     減損損失                                       251               1,536
     その他                                        417                  41
     特別損失合計                                   6,610               7,414
    税金等調整前当期純利益                             630,271             573,436
    法人税、住民税及び事業税                            190,699             172,873
    法人税等調整額                                 △5,465              △3,757
    法人税等合計                                  185,233             169,116
    当期純利益                                   445,037             404,319
    非支配株主に帰属する当期純利益                           6,322               6,438
    親会社株主に帰属する当期純利益                         438,715             397,881
 




                                - 11 -
                                      東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

    (連結包括利益計算書)
                                                        (単位    百万円)
                               前連結会計年度              当連結会計年度
                             (自 平成30年4月1日         (自 平成31年4月1日
                              至 平成31年3月31日)        至 令和2年3月31日)
    当期純利益                              445,037                404,319
    その他の包括利益                                                         
     その他有価証券評価差額金                      △4,409                 △13,222
     繰延ヘッジ損益                                 7                     -
     退職給付に係る調整額                          5,519                △2,611
     持分法適用会社に対する持分相当額                       58                   △68
     その他の包括利益合計                          1,175                △15,901
    包括利益                               446,213                388,418
    (内訳)                                                             
     親会社株主に係る包括利益                      438,691                384,802
     非支配株主に係る包括利益                        7,521                  3,615
 




                            - 12 -
                                                                          東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

    (3)連結株主資本等変動計算書
        前連結会計年度(自       平成30年4月1日         至       平成31年3月31日)
                                                                                                          (単位    百万円)

                                                               株主資本

                        資本金              資本剰余金                利益剰余金                       自己株式            株主資本合計

    当期首残高                   112,000               53,498             2,976,434             △121,687         3,020,245

    当期変動額                                                                                                             
    剰余金の配当                                                           △27,580                                 △27,580

    親会社株主に帰属する当
    期純利益
                                                                      438,715                                   438,715

    自己株式の取得                                                                                      △0                 △0

    自己株式の処分                                                                                   4,774               4,774

    連結子会社株式の取得に
    よる持分の増減
                                                    △0                                                              △0

    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                                                                      

    当期変動額合計                         -               △0                411,135                 4,774             415,908

    当期末残高                   112,000               53,497             3,387,569             △116,912         3,436,154

 
                                                                                                                           
                                        その他の包括利益累計額
                                                                                           非支配株主持分         純資産合計
                      その他有価証券                       退職給付に係る           その他の包括
                       評価差額金
                                    繰延ヘッジ損益
                                                     調整累計額            利益累計額合計

    当期首残高                 38,011           △3               △2,842               35,164          29,329      3,084,739

    当期変動額                                                                                                              
    剰余金の配当                                                                                                      △27,580

    親会社株主に帰属する当
    期純利益
                                                                                                                438,715

    自己株式の取得                                                                                                         △0

    自己株式の処分                                                                                                       4,774

    連結子会社株式の取得に
    よる持分の増減
                                                                                                                    △0

    株主資本以外の項目の
                         △4,986               3              4,958                 △23            7,440           7,417
    当期変動額(純額)

    当期変動額合計              △4,986               3              4,958                 △23            7,440         423,325

    当期末残高                 33,024           -                 2,116               35,140          36,770      3,508,065

 




                                                   - 13 -
                                                                         東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

        当連結会計年度(自       平成31年4月1日         至       令和2年3月31日)
                                                                                                         (単位    百万円)

                                                             株主資本

                        資本金              資本剰余金              利益剰余金                        自己株式            株主資本合計

    当期首残高                   112,000               53,497            3,387,569             △116,912         3,436,154

    当期変動額                                                                                                            
    剰余金の配当                                                          △29,550                                 △29,550

    親会社株主に帰属する当
    期純利益
                                                                     397,881                                   397,881

    自己株式の取得                                                                                     △0                 △0

    自己株式の処分                                                                                  5,297               5,297

    連結子会社株式の取得に
    よる持分の増減
                                                   △11                                                            △11

    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                                                                     

    当期変動額合計                         -              △11               368,331                 5,297             373,618

    当期末残高                   112,000               53,486            3,755,901             △111,615         3,809,772

 
                                                                                                                          
                                        その他の包括利益累計額
                                                                                          非支配株主持分         純資産合計
                      その他有価証券                       退職給付に係る          その他の包括
                       評価差額金
                                    繰延ヘッジ損益
                                                     調整累計額           利益累計額合計

    当期首残高                 33,024           -                2,116               35,140          36,770      3,508,065

    当期変動額                                                                                                             
    剰余金の配当                                                                                                     △29,550

    親会社株主に帰属する当
    期純利益
                                                                                                               397,881

    自己株式の取得                                                                                                        △0

    自己株式の処分                                                                                                      5,297

    連結子会社株式の取得に
    よる持分の増減
                                                                                                                  △11

    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                         △12,294                            △785            △13,079              3,498         △9,580

    当期変動額合計              △12,294           -                △785            △13,079              3,498         364,037

    当期末残高                 20,729           -                1,331               22,061          40,269      3,872,103

 




                                                   - 14 -
                                           東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

    (4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                             (単位    百万円)
                                    前連結会計年度              当連結会計年度
                                  (自 平成30年4月1日         (自 平成31年4月1日
                                   至 平成31年3月31日)        至 令和2年3月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                      
     税金等調整前当期純利益                            630,271                573,436
     減価償却費                                  211,262                214,517
     新幹線鉄道大規模改修引当金の増減額(△は減
                                            △35,000                △35,000
     少)
     退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                      △675              △2,203
     受取利息及び受取配当金                            △4,939              △5,744
     支払利息                                    80,723              79,906
     持分法による投資損益(△は益)                          △294                △371
     工事負担金等受入額                              △2,984              △2,165
     固定資産圧縮損                                  3,531               2,549
     固定資産除却損                                  8,272               7,804
     固定資産売却損益(△は益)                            △926                △537
     売上債権の増減額(△は増加)                        △10,824               24,911
     たな卸資産の増減額(△は増加)                        △7,697                2,801
     仕入債務の増減額(△は減少)                         △4,892                2,477
     未払金の増減額(△は減少)                            5,317             △2,083
     前受金の増減額(△は減少)                            6,940             △19,497
     その他                                    △7,020               22,340
     小計                                     871,065             863,141
     利息及び配当金の受取額                              4,310               5,367
     利息の支払額                                △80,366              △79,289
     法人税等の支払額                              △194,689            △193,991
     営業活動によるキャッシュ・フロー                       600,319             595,227
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                   
     中央新幹線建設資金管理信託の解約による収入                  170,340             235,576
     金銭の信託の設定による支出                               -             △150,000
     有形固定資産の取得による支出                        △365,446            △424,853
     工事負担金等受入による収入                            4,564               5,754
     無形固定資産の取得による支出                        △28,455              △24,603
     投資有価証券の取得による支出                        △375,002            △196,651
     投資有価証券の売却による収入                              15               1,158
     その他                                    △3,517                1,124
     投資活動によるキャッシュ・フロー                      △597,502            △552,494
 




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                                         東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

 
                                                           (単位   百万円)
                                  前連結会計年度              当連結会計年度
                                (自 平成30年4月1日         (自 平成31年4月1日
                                 至 平成31年3月31日)        至 令和2年3月31日)
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                 
     短期借入金の純増減額(△は減少)                          882              1,105
     長期借入れによる収入                             45,592             36,250
     長期借入金の返済による支出                        △84,547            △111,393
     社債の発行による収入                             48,950             80,437
     社債の償還による支出                            △9,996             △5,000
     鉄道施設購入長期未払金の支払による支出                   △5,127             △5,446
     自己株式の取得による支出                              △0                 △0
     自己株式の売却による収入                            5,758              6,060
     配当金の支払額                              △27,580             △29,550
     非支配株主への配当金の支払額                           △79                △79
     その他                                   △7,486             △5,376
     財務活動によるキャッシュ・フロー                     △33,635             △32,993
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                   △30,817               9,739
    現金及び現金同等物の期首残高                         782,454            751,636
    現金及び現金同等物の期末残高                         751,636            761,376
 




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                                 東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

(5)継続企業の前提に関する注記

      該当事項はありません。

(6)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示

      該当事項はありません。

(7)連結財務諸表に関する注記事項

 (連結貸借対照表関係)

 ※1     中央新幹線の建設の推進のため、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構より資金
       を借り入れ、分別管理を目的として信託を設定しています。

 (セグメント情報等)
 【セグメント情報】
  1 報告セグメントの概要
    当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入
   手可能であり、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために当社の取締役会に定期的に報
   告される対象となっているものです。
    当社グループは、製品・サービス別のセグメントから構成されており、「運輸業」「流通業」
                                         、
   及び「不動産業」の3つを報告セグメントとしています。
    「運輸業」は、東海道新幹線及び東海地方の在来線における鉄道事業を行うほか、バス事業
   等を行っています。「流通業」は、JRセントラルタワーズ内で百貨店事業を営むほか、主に、
   車内・駅構内における物品販売等を行っています。 「不動産業」は、駅ビル等不動産賃貸事業
   のほか、不動産分譲事業を行っています。

  2    報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
       報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値です。セグメント間の内部売上高及び振替
      高は第三者間取引価格に基づいています。




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                                                               東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

     3    報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
         前連結会計年度(自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日)
                                                                                         (単位 百万円)
                                                                                           連   結
                                                                その他                   調整額  財務諸表
                             運輸業        流通業       不動産業                      計
                                                               (注1)                  (注2)  計 上 額
                                                                                           (注3)
売        上     高
    外 部 顧 客 へ の 売 上 高       1,449,198   253,312       49,646   125,980   1,878,137         -    1,878,137
    セグメント間の内部売上高
    又   は   振   替   高          12,146    11,672       32,488   135,090     191,398   △191,398          -

               計            1,461,345   264,984       82,134   261,071   2,069,535   △191,398   1,878,137

セグメント利益                       664,897     9,638       20,279    16,103     710,918    △1,143      709,775

セグメント資産                     8,711,224   127,619      370,244   408,015   9,617,103   △321,358   9,295,745

その他の項目
    減    価      償   却   費     186,166     4,101       16,930     4,064     211,262         -      211,262
 持分法適用会社への投資額      9,909    -      -     -    9,909 -   9,909
 有 形 固 定 資 産 及 び
                 392,471 2,999 10,436 8,492 414,399 - 414,399
 無形固定資産の増加 額
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ホテル業、旅行業、広告業、
             鉄道車両等製造業及び建設業等を含んでいます。
         2    調整額は、以下のとおりです。
             (1)セグメント利益の調整額△1,143百万円は、セグメント間取引消去です。
             (2)セグメント資産の調整額△321,358百万円には、セグメントに配分していない全社資産288,709百万
               円(主な内容は当社の長期投資資産(投資有価証券)及び余資運用資金(有価証券等))及びセグメン
               ト間消去△610,068百万円(セグメント間の債権の相殺消去等)が含まれています。
         3    セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っています。


         当連結会計年度(自          平成31年4月1日         至      令和2年3月31日)
                                                                                         (単位 百万円)
                                                                                           連   結
                                                                その他                   調整額  財務諸表
                             運輸業        流通業       不動産業                      計
                                                               (注1)                  (注2)  計 上 額
                                                                                           (注3)
売        上     高
    外 部 顧 客 へ の 売 上 高       1,419,006   250,111       47,487   128,042   1,844,647         -    1,844,647
    セグメント間の内部売上高
                               12,260    13,160       32,510   144,220     202,152   △202,152          -
    又   は   振   替   高
               計            1,431,266   263,272       79,998   272,263   2,046,800   △202,152   1,844,647

セグメント利益                       617,643     7,401       19,004    13,512     657,561    △1,398      656,163

セグメント資産                     8,833,470   126,572      364,996   412,213   9,737,253   △134,126   9,603,126

その他の項目
    減    価      償   却   費     188,343     3,946       16,851     5,376     214,517         -      214,517
 持分法適用会社への投資額     10,155    -      -     -   10,155 -  10,155
 有 形 固 定 資 産 及 び
                 438,422 5,842 10,859 8,600 463,725 - 463,725
 無形固定資産の増加 額
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ホテル業、旅行業、広告業、
             鉄道車両等製造業及び建設業等を含んでいます。
         2    調整額は、以下のとおりです。
             (1)セグメント利益の調整額△1,398百万円は、セグメント間取引消去です。
             (2)セグメント資産の調整額△134,126百万円には、セグメントに配分していない全社資産478,047百万
               円(主な内容は当社の長期投資資産(投資有価証券)及び余資運用資金(有価証券等))及びセグメン
               ト間消去△612,174百万円(セグメント間の債権の相殺消去等)が含まれています。
         3    セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っています。


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                               東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

【関連情報】
 1 製品及びサービスごとの情報
   前連結会計年度及び当連結会計年度において、セグメント情報の中で同様の情報が開示され
  ているため、記載を省略しています。

2    地域ごとの情報
    (1)売上高
       前連結会計年度及び当連結会計年度において、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計
      算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しています。

    (2)有形固定資産
       前連結会計年度及び当連結会計年度において、本邦に所在している有形固定資産の金額
      が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しています。

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
  前連結会計年度及び当連結会計年度において、重要性がないため、記載を省略しています。

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
  前連結会計年度及び当連結会計年度において、該当事項はありません。

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
  前連結会計年度及び当連結会計年度において、該当事項はありません。




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                                                東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

(1株当たり情報)
         前連結会計年度                                         当連結会計年度
       自 平成30年4月1日                                 自      平成31年4月1日
       至 平成31年3月31日                                至      令和2年3月31日

  1株当たり純資産額         17,703 円 74 銭        1株当たり純資産額                19,514 円 81 銭
  1株当たり当期純利益         2,238 円 95 銭        1株当たり当期純利益                2,027 円 86 銭

 (注)1 表示単位未満の端数は四捨五入して表示しています。
    2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載してい
     ません。
    3 1株当たり純資産額の算定上の基礎は以下のとおりです。
                                 前連結会計年度                     当連結会計年度
                                (平成31年3月31日)                (令和2年3月31日)
    純資産額                                3,508,065百万円              3,872,103百万円
    純資産額から控除する金額                           36,770百万円                 40,269百万円
    (うち非支配株主持分)                            36,770百万円                 40,269百万円
    普通株式に係る純資産額                         3,471,294百万円              3,831,833百万円
    普通株式の連結会計年度末株式数                       196,076,941株              196,355,131株
    4 普通株式の連結会計年度末株式数からは、「株式給付信託(従業員持株会処分型)      」にかか
     る信託口が保有する当社株式(前連結会計年度722,200株、当連結会計年度444,000株)を控
     除しています。
    5 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は以下のとおりです。
                                    前連結会計年度                     当連結会計年度
                                自    平成30年4月1日              自    平成31年4月1日
                                至    平成31年3月31日             至    令和2年3月31日
    親会社株主に帰属する当期純利益                    438,715百万円                  397,881百万円
    普通株主に帰属しない金額                                    -                         -
    普通株式に係る親会社株主に帰属
                                         438,715百万円                397,881百万円
    する当期純利益
    普通株式の期中平均株式数                         195,947,224株              196,207,902株
    6    普通株式の期中平均株式数からは、「株式給付信託(従業員持株会処分型)      」にかかる信託口が
        保有する当社株式(前連結会計年度851,924株、当連結会計年度591,229株)を控除しています。

(重要な後発事象)
  該当事項はありません。




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                                      東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信


5.個別財務諸表
    (1)貸借対照表
                                                      (単位   百万円)
                                前事業年度              当事業年度
                             (平成31年3月31日)        (令和2年3月31日)
    資産の部                                                         
     流動資産                                                        
       現金及び預金                          580,101            391,695
       中央新幹線建設資金管理信託                 2,670,591          2,435,015
       未収運賃                             57,967             40,349
       未収金                              12,616             12,893
       短期貸付金                             6,945              8,350
       有価証券                            158,300            353,500
       貯蔵品                              13,019             14,045
       前払費用                                937              1,611
       その他の流動資産                         27,687             28,405
       流動資産合計                        3,528,165          3,285,865
     固定資産                                                        
       鉄道事業固定資産                                                  
         有形固定資産                      8,104,274          8,147,341
          減価償却累計額                   △4,393,097         △4,491,390
          有形固定資産(純額)                 3,711,177          3,655,951
         無形固定資産                         27,763             25,409
         鉄道事業固定資産合計                  3,738,941          3,681,361
       関連事業固定資産                                                  
         有形固定資産                        129,580            129,643
          減価償却累計額                     △28,982            △31,941
          有形固定資産(純額)                   100,597             97,701
         無形固定資産                             12                 17
         関連事業固定資産合計                    100,609             97,719
       各事業関連固定資産                                                 
         有形固定資産                         89,964             91,761
          減価償却累計額                     △60,744            △61,554
          有形固定資産(純額)                    29,220             30,206
         無形固定資産                            329                645
         各事業関連固定資産合計                    29,549             30,852
       建設仮勘定                                                     
         鉄道事業                          645,970            931,832
         関連事業                               25                187
         その他                             1,509                813
         建設仮勘定合計                       647,505            932,833
       投資その他の資産                                                  
         投資有価証券                        642,676            815,715
         関係会社株式                        149,644            149,691
         関係会社長期貸付金                      78,319             71,563
         長期前払費用                         15,820             17,954
         繰延税金資産                        156,910            163,736
         その他の投資等                         3,976            153,986
         投資その他の資産合計                  1,047,348          1,372,647
       固定資産合計                        5,563,954          6,115,413
     資産合計                            9,092,120          9,401,279
 




                           - 21 -
                                            東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

 
                                                            (単位   百万円)
                                      前事業年度              当事業年度
                                   (平成31年3月31日)        (令和2年3月31日)
    負債の部                                                                
     流動負債                                                               
       短期借入金                                 158,540             156,068
       1年内償還予定の社債                                 -               30,000
       1年内返済予定の長期借入金                         110,493              54,969
       1年内返済予定の株式給付信託長期借入金                     5,400               5,400
       1年内に支払う鉄道施設購入長期未払金                      5,444               5,783
       未払金                                   197,718             224,856
       未払費用                                   10,180              10,302
       未払法人税等                                 98,502              78,912
       預り連絡運賃                                    188              33,446
       預り金                                     8,610               6,626
       前受運賃                                   34,103              16,465
       前受工事負担金                                14,517              21,646
       賞与引当金                                  21,334              20,726
       その他の流動負債                               23,528              16,635
       流動負債合計                                688,562             681,838
     固定負債                                                               
       社債                                    773,293             818,786
       長期借入金                                 423,438             403,819
       中央新幹線建設長期借入金                        3,000,000           3,000,000
       株式給付信託長期借入金                             9,700               4,300
       鉄道施設購入長期未払金                           538,451             532,666
       新幹線鉄道大規模改修引当金                         140,000             105,000
       退職給付引当金                               177,815             174,594
       その他の固定負債                               25,359              21,645
       固定負債合計                              5,088,058           5,060,812
     負債合計                                  5,776,621           5,742,651
    純資産の部                                                               
     株主資本                                                               
       資本金                                   112,000             112,000
       資本剰余金                                                            
         資本準備金                                53,500              53,500
         その他資本剰余金                                  0                   0
         資本剰余金合計                              53,500              53,500
       利益剰余金                                                            
         利益準備金                                12,504              12,504
         その他利益剰余金                                                       
          特別償却準備金                                 92                  -
          圧縮記帳積立金                              9,475               9,475
          別途積立金                            2,701,000           3,081,000
          繰越利益剰余金                            513,293             482,679
         利益剰余金合計                           3,236,366           3,585,658
       自己株式                                △115,959            △110,661
       株主資本合計                              3,285,907           3,640,498
     評価・換算差額等                                                           
       その他有価証券評価差額金                           29,591              18,129
       評価・換算差額等合計                             29,591              18,129
     純資産合計                                 3,315,499           3,658,628
    負債純資産合計                                9,092,120           9,401,279
 




                                 - 22 -
                                   東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

    (2)損益計算書
                                                     (単位   百万円)
                             前事業年度                当事業年度
                          (自 平成30年4月1日         (自 平成31年4月1日
                           至 平成31年3月31日)        至 令和2年3月31日)
    鉄道事業営業利益                                                    
     営業収益                                                       
       旅客運輸収入                      1,396,678           1,365,646
       鉄道線路使用料収入                       3,955               4,272
       運輸雑収                           51,371              52,289
       営業収益合計                      1,452,005           1,422,208
     営業費                                                        
       運送営業費                         471,323             488,525
       一般管理費                          87,546              85,200
       諸税                             40,158              39,799
       減価償却費                         189,725             191,949
       営業費合計                         788,754             805,474
     鉄道事業営業利益                        663,251             616,733
    関連事業営業利益                                                    
     営業収益                                                       
       不動産賃貸収入                        12,368              14,142
       その他の営業収入                          512                 645
       営業収益合計                         12,881              14,788
     営業費                                                        
       不動産賃貸原価                         2,163               2,324
       販売費及び一般管理費                        462                 452
       諸税                              2,053               2,096
       減価償却費                           3,706               3,597
       営業費合計                           8,386               8,471
     関連事業営業利益                          4,494               6,316
    全事業営業利益                          667,745             623,050
    営業外収益                                                       
     受取利息                                529                 501
     有価証券利息                            1,428               2,210
     受取配当金                             3,107               3,127
     受取保険金                             2,061               1,885
     その他                               3,313               2,854
     営業外収益合計                          10,439              10,579
    営業外費用                                                       
     支払利息                             32,669              31,961
     社債利息                             13,137              13,333
     鉄道施設購入長期未払金利息                    35,464              35,219
     その他                               6,808              13,112
     営業外費用合計                          88,080              93,627
    経常利益                             590,105             540,002
 




                         - 23 -
                                 東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

 
                                                   (単位   百万円)
                           前事業年度                当事業年度
                        (自 平成30年4月1日         (自 平成31年4月1日
                         至 平成31年3月31日)        至 令和2年3月31日)
    特別利益                                                        
     工事負担金等受入額                      2,979                  2,136
     固定資産売却益                        1,101                    459
     特別利益合計                         4,081                  2,595
    特別損失                                                        
     固定資産圧縮損                        3,676                  2,390
     固定資産売却損                          276                    264
     その他                               36                     -
     特別損失合計                         3,989                  2,655
    税引前当期純利益                      590,197                539,942
    法人税、住民税及び事業税                  179,709                164,165
    法人税等調整額                       △3,557                 △3,065
    法人税等合計                        176,151                161,099
    当期純利益                         414,045                378,842
 




                       - 24 -
                                                                       東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

    (3)株主資本等変動計算書
       前事業年度(自       平成30年4月1日          至    平成31年3月31日)
                                                                                                 (単位    百万円)

                                                              株主資本

                                            資本剰余金                                利益剰余金

                      資本金
                                                                                    その他利益剰余金
                                            その他資本      資本剰余金
                                資本準備金                        利益準備金
                                             剰余金        合計                    特別償却       圧縮記帳
                                                                               準備金        積立金
                                                                                                     別途積立金

    当期首残高             112,000      53,500          0      53,500     12,504       187        9,475   2,341,000

    当期変動額                                                                                                    
    特別償却準備金の取崩                                                                   △94                         
    別途積立金の積立                                                                                           360,000

    剰余金の配当                                                                                                   
    当期純利益                                                                                                    
    自己株式の取得                                                                                                  
    自己株式の処分                                                                                                  
    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                                                             

    当期変動額合計                -           -          -            -         -       △94            -      360,000

    当期末残高             112,000      53,500          0      53,500     12,504        92        9,475   2,701,000

 
                                                                                                  
                                      株主資本                           評価・換算差額等

                         利益剰余金
                     その他利益                                           その他                 純資産合計
                      剰余金                   自己株式
                                                       株主資本
                                                                    有価証券
                                                                              評価・換算
                                利益剰余金                   合計                    差額等合計
                                                                    評価差額金
                     繰越利益        合計
                      剰余金

    当期首残高             486,734   2,849,901   △120,733   2,894,668     35,211    35,211    2,929,880

    当期変動額                                                                                        
    特別償却準備金の取崩             94          -                       -                                -

    別途積立金の積立         △360,000          -                       -                                -

    剰余金の配当           △27,580    △27,580                △27,580                           △27,580

    当期純利益             414,045     414,045                414,045                           414,045

    自己株式の取得                                      △0           △0                               △0

    自己株式の処分                                    4,774        4,774                            4,774
    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                     △5,620    △5,620      △5,620

    当期変動額合計            26,559     386,465      4,774     391,239     △5,620    △5,620      385,618

    当期末残高             513,293   3,236,366   △115,959   3,285,907     29,591    29,591    3,315,499

 




                                                   - 25 -
                                                                       東海旅客鉄道㈱(9022)令和2年3月期決算短信

       当事業年度(自       平成31年4月1日          至    令和2年3月31日)
                                                                                                 (単位    百万円)

                                                              株主資本

                                            資本剰余金                                利益剰余金

                      資本金
                                                                                    その他利益剰余金
                                            その他資本      資本剰余金
                                資本準備金                        利益準備金
                                             剰余金        合計                    特別償却       圧縮記帳
                                                                               準備金        積立金
                                                                                                     別途積立金

    当期首残高             112,000      53,500          0      53,500     12,504        92        9,475   2,701,000

    当期変動額                                                                                                    
    特別償却準備金の取崩                                                                   △92                         
    別途積立金の積立                                                                                           380,000

    剰余金の配当                                                                                                   
    当期純利益                                                                                                    
    自己株式の取得                                                                                                  
    自己株式の処分                                                                                                  
    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                                                             

    当期変動額合計                -           -          -            -         -       △92            -      380,000

    当期末残高             112,000      53,500          0      53,500     12,504        -         9,475   3,081,000

 
                                                                                                  
                                      株主資本                           評価・換算差額等

                         利益剰余金
                     その他利益                                           その他                 純資産合計
                      剰余金                   自己株式
                                                       株主資本
                                                                    有価証券
                                                                              評価・換算
                                利益剰余金                   合計                    差額等合計
                                                                    評価差額金
                     繰越利益        合計
                      剰余金

    当期首残高             513,293   3,236,366   △115,959   3,285,907     29,591    29,591    3,315,499

    当期変動額                                                                                        
    特別償却準備金の取崩             92          -                       -                                -

    別途積立金の積立         △380,000          -                       -                                -

    剰余金の配当           △29,550    △29,550                △29,550                           △29,550

    当期純利益             378,842     378,842                378,842                           378,842

    自己株式の取得                                      △0           △0                               △0

    自己株式の処分                                    5,297        5,297                            5,297
    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                    △11,461   △11,461    △11,461

    当期変動額合計          △30,614      349,292      5,297     354,590    △11,461   △11,461      343,128

    当期末残高             482,679   3,585,658   △110,661   3,640,498     18,129    18,129    3,658,628

 




                                                   - 26 -