9008 京王 2021-04-30 15:00:00
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年4月30日
上 場 会 社 名 京王電鉄株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 9008 URL https://www.keio.co.jp/
代表取締役社長
代 表 者 (役職名) (氏名) 紅村 康
社長執行役員
問合せ先責任者 (役職名) 経営統括本部経理部 (氏名) 上野 崇宏 (TEL) 042-337-3135
経理担当課長
定時株主総会開催予定日 2021年6月29日 配当支払開始予定日 2021年6月30日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月29日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 ( 機関投資家・アナリスト向け )
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
営業収益 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 315,439 △27.3 △20,866 ― △17,980 ― △27,519 ―
2020年3月期 433,669 △3.1 36,024 △10.1 34,684 △11.7 17,875 △34.3
(注) 包括利益 2021年3月期 △23,180百万円( ―%) 2020年3月期 11,552百万円( △47.2%)
潜在株式調整後
1株当たり 1株当たり 自己資本 総資産 営業収益
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 △225.38 ― △7.7 △2.0 △6.6
2020年3月期 146.40 ― 4.8 3.9 8.3
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 88百万円 2020年3月期 33百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 912,624 344,395 37.7 2,820.20
2020年3月期 876,691 373,454 42.6 3,056.25
(参考) 自己資本 2021年3月期 344,346百万円 2020年3月期 373,172百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 6,897 △30,822 58,767 76,753
2020年3月期 50,157 △50,570 △15,611 41,912
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 ― 25.00 ― 27.50 52.50 6,410 35.9 1.7
2021年3月期 ― 20.00 ― 20.00 40.00 4,885 ― 1.4
2022年3月期(予想) ― ― ― ― ― ―
(注)2022年3月期の配当につきましては、新型コロナウイルス感染症および財務の状況を踏まえ別途検討する
こととし、現時点では未定です。
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり
営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 343,500 8.9 15,700 ― 14,400 ― 7,100 ― 58.15
(注)2022年3月期の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しております。
詳細は本日公表の「2020年度決算補足説明資料」をご覧ください。
なお、2021年4月25日に発出された緊急事態宣言の影響については、上記の連結業績予想には見込んで
おりません。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 128,550,830株 2020年3月期 128,550,830株
② 期末自己株式数 2021年3月期 6,451,097株 2020年3月期 6,449,347株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 122,100,841株 2020年3月期 122,102,138株
(注)自己株式に含めている役員報酬信託口が保有する当社株式数は以下のとおりであります。
2021年3月期:57,900株
(参考) 個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 101,529 △21.2 4,973 △79.3 5,890 △77.1 △2,141 ―
2020年3月期 128,765 △0.0 24,059 △2.2 25,685 △3.5 13,882 △29.5
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 △17.54 ―
2020年3月期 113.70 ―
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 766,625 231,388 30.2 1,895.08
2020年3月期 735,757 236,902 32.2 1,940.21
(参考) 自己資本
2021年3月期 231,388百万円 2020年3月期 236,902百万円
2.2022年3月期の個別業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
1株当たり
営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 113,000 11.3 16,200 ― 16,000 171.6 10,700 ― 87.63
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的である
と判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により異なる可能性があります。
業績予想の前提となる条件および業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、【添付資料】9ページ
「(4)今後の見通し」をご覧ください。
京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………7
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………8
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………9
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………10
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………11
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………11
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………13
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………15
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………17
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………18
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………18
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………18
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………20
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………20
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
① 当連結会計年度の業績全般
・営業概況
当期のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、2020年4月に緊急事態宣言が発出され、
急速に悪化しました。宣言解除後は国内個人消費を中心にやや持ち直しの動きが見られましたが、感染再拡大
と2021年1月の緊急事態宣言の再発出を受けて停滞感が強まるなど、先行きが見通せない厳しい状況が続きま
した。
当社グループは、このような事業環境において、感染防止対策を徹底しながら積極的な営業活動に取り組ん
だほか、投資計画の見直しや、不要不急の経費の徹底した削減、社債発行などによる資金の確保に取り組み、
社会インフラを担う企業グループとして事業活動の継続に努めました。しかしながら、運輸業、流通業、およ
びレジャー・サービス業を中心に大きな影響を被り、2018年度を初年度とする「京王グループ中期3カ年経営
計画」の最終年度として当初掲げていた当期目標は未達となりました。運輸業では、緊急事態宣言の発出以降、
輸送人員が急激に減少するなか、お客様のご利用動向に対応し、座席指定列車「京王ライナー」について平日
の朝間および夕夜間時間帯の運行を拡大したほか、路線バスのダイヤを柔軟に見直すなど、各種施策に取り組
みました。輸送人員は緊急事態宣言の解除後、回復基調にありましたが、感染再拡大と宣言再発出により、当
期末まで前期を下回る状況が続きました。流通業およびレジャー・サービス業においても、訪日外国人旅行客
の激減や外出自粛の動きに加え、緊急事態宣言期間中の営業休止やその後の営業時間の短縮などにより大きな
影響を受けるなか、百貨店業では、入退場管理システムを導入し、会場が密となることを防止しながら催事を
開催したほか、EC(電子商取引)の強化に取り組みました。また、ホテル業では、テレワーク等の新しい生
活様式への変化を捉えた客室プランを積極的に開発・販売したほか、レストランや宴会場について、感染防止
対策を徹底した営業体制の確立に取り組むなど、グループが一丸となって営業活動に取り組みました。秋以降
は「Go To キャンペーン」等の需要喚起策もあり、緩やかながらも回復基調にありましたが、緊急事態宣言の
再発出により、営業収益が大きく減少する状況が当期末まで続きました。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 額 増 減 率
%
連結営業収益 433,669 315,439 △118,229 △27.3
連結営業利益又は
36,024 △20,866 △56,891 ―
連結営業損失(△)
連結経常利益又は
34,684 △17,980 △52,664 ―
連結経常損失(△)
親会社株主に帰属する
当期純利益又は
17,875 △27,519 △45,395 ―
親会社株主に帰属する
当期純損失(△)
連結EBITDA 72,292 14,269 △58,022 △80.3
連結減価償却費 35,862 34,663 △1,199 △3.3
(注)連結EBITDAは、連結営業利益又は連結営業損失 + 減価償却費 + のれん償却額により算出して
おります。
・業績
連結営業収益は、不動産業を除く各セグメントで減収となり3,154億3千9百万円(前期比27.3%減)、連
結営業損失は208億6千6百万円となりました。連結経常損失は179億8千万円、親会社株主に帰属する当期純
損失は、減損損失の計上などにより275億1千9百万円となりました。
なお、連結EBITDAは、142億6千9百万円(前期比80.3%減)となりました。
また、連結減価償却費は、346億6千3百万円(前期比3.3%減)となりました。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
② 当連結会計年度の各セグメント別の概況
(単位:百万円)
営 業 収 益 営 業 利 益 又 は 営 業 損 失 (△)
前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率 前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率
% %
運輸業 129,659 88,451 △31.8 13,345 △16,413 ―
流通業 162,180 128,485 △20.8 4,400 △62 ―
不動産業 45,333 48,007 5.9 9,199 10,401 13.1
レジャー・サービス業 74,088 25,331 △65.8 4,343 △19,285 ―
その他業 67,035 65,409 △2.4 5,759 5,286 △8.2
計 478,296 355,684 △25.6 37,048 △20,074 ―
連結修正 △44,627 △40,244 ― △1,023 △792 ―
連結 433,669 315,439 △27.3 36,024 △20,866 ―
( 運 輸 業 )
・営業概況
鉄道事業では、京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業について、事業主体である東京都とともに用
地取得や土留杭の設置工事を引き続き進めたほか、代田橋駅において駅ホームを仮設化するなど高架化のため
の準備工事を進めました。安全性向上策では、飛田給駅において、1番線のホームドアの使用を開始し、2番
線、3番線とあわせ整備を完了したほか、下北沢駅でホームドア設置のためのホーム補強工事を引き続き進め
ました。また、安全・防犯対策の強化をはかるため、井の頭線の全踏切道への監視カメラの設置を完了したほ
か、京王線・井の頭線の車両への防犯カメラの設置を進めました。自然災害への備えについては、鉄道施設の
耐震補強工事や大雨・強風対策工事を引き続き進めました。また、河川氾濫リスクに対処するため、車両疎開
訓練を実施したほか、計画運休を行う際のお客様へのご案内手順に加えて、駅係員避難計画を策定しました。
サービス向上策では、新線新宿駅で旅客トイレをリニューアルしたほか、改札外にエレベーターを新設しまし
た。また、仙川駅で京王ストアに直結する改札口を新設するとともに、1番線のエレベーターを更新し、大型
化するなど、利便性の向上とバリアフリー機能の拡充をはかりました。営業面では、お客様が快適に電車をご
利用いただける取組みの一環として、「京王ライナー」について、平日の朝間および夕夜間時間帯の運行を拡
大しました。また、新宿駅において大型LEDビジョンの広告販売を開始したほか、「京王・東京メトロ・都
営地下鉄パス」など、他の鉄道事業者と連携した乗車券を企画・販売しました。環境への取組みでは、車両に
ついて、より消費電力削減効果に優れたVVVFインバータ制御装置への更新を進めたほか、駅構内の照明や
車両前照灯のLED化に取り組みました。また、電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を設備用の電
力として供給する補助電源装置について、若葉台車両基地に設置したほか、めじろ台駅において設置工事を進
めました。
バス事業では、武蔵小金井駅北口と国分寺駅北口新ターミナルを結ぶ新規路線を開設したほか、低炭素社会
の実現に向け、CO2等を排出せず騒音が少ない燃料電池バスを導入しました。さらに、ヤマト運輸㈱と連携
し、路線バスで宅急便の輸送ルートの一部を担う貨客混載事業を、東京都あきる野市と檜原村を結ぶ路線で開
始しました。
このほか新たな取組みでは、当社が多摩エリアにおいて実施するMaaS(様々な移動手段を一元的に提供
するサービス)の取組み「TAMa-GO」について、東京都が公募した実証実験プロジェクトへの採択を受
けて、商業施設等との連携による事前決済・非接触利用が可能な電子チケットの販売や、タクシーによる相乗
り型輸送サービスの提供などに関する実証実験を行いました。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
業 種 別 前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率
%
鉄道事業 84,848 58,184 △31.4
バス事業 36,222 24,073 △33.5
タクシー業 12,133 8,543 △29.6
その他 2,557 2,272 △11.1
消去 △6,101 △4,621 ―
営業収益 129,659 88,451 △31.8
営業利益又は営業損失(△) 13,345 △16,413 ―
[鉄道事業輸送人員と旅客運輸収入]
前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率
%
定 期 千人 404,751 269,745 △33.4
輸 送 人 員
定期外 〃 267,814 180,899 △32.5
計 〃 672,565 450,644 △33.0
定 期 百万円 35,866 25,155 △29.9
旅客運輸収入 定期外 〃 44,801 29,614 △33.9
計 〃 80,668 54,770 △32.1
・業績
鉄道事業では、2020年5月の緊急事態宣言解除後は緩やかな回復基調にありましたが、感染再拡大と宣言再
発出の影響を受け、旅客運輸収入が32.1%減(うち定期29.9%減、定期外33.9%減)、鉄道事業の営業収益合
計が31.4%減となりました。また、バス事業においても、路線・高速などで減収となりました。これらの結
果、営業収益は884億5千1百万円(前期比31.8%減)、営業損失は164億1千3百万円となりました。
( 流 通 業 )
・営業概況
百貨店業では、「京王百貨店」新宿店において、会場内の密を回避しながら「秋の北海道展」や「元祖有名
駅弁と全国うまいもの大会」などの催事を開催し、営業収益の確保に取り組みました。
ストア業では、「京王ストア」仙川駅ビル店について、店舗直結の改札口の新設にあわせて改装を行い、惣
菜や簡単・便利に調理できる商品の充実をはかりました。
ショッピングセンター事業では、「フレンテ笹塚」1階フロアを改装し、鮮魚、青果、精肉の専門店や惣菜
店を新たに誘致しました。また、2021年4月に「京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター」B館6階を改装し、
ファミリー層向けのテナントを誘致したほか、「ぷらりと京王府中」東側高架下において改装工事を進め、一
部店舗を開業しました。
さらに、「アートマン アートマン コスメ」明大前店をオープンしたほか、「ベーカリー&カフェ ルパ」
幡ヶ谷店、南大沢店、久我山店をそれぞれリニューアルオープンいたしました。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
業 種 別 前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率
%
百貨店業 84,768 54,819 △35.3
ストア業 51,166 50,281 △1.7
書籍販売業 6,089 6,045 △0.7
ショッピングセンター事業 14,612 13,340 △8.7
その他 11,883 9,684 △18.5
消去 △6,340 △5,686 ―
営業収益 162,180 128,485 △20.8
営業利益又は営業損失(△) 4,400 △62 ―
・業績
百貨店業およびショッピングセンター事業では、緊急事態宣言等に伴う外出自粛の影響や営業時間短縮・休
業などにより減収となりました。また、ストア業では、スーパーマーケット事業で増収となったものの、全体
としては減収となりました。これらの結果、営業収益は1,284億8千5百万円(前期比20.8%減)、営業損失
は6千2百万円となりました。
( 不 動 産 業 )
・営業概況
不動産賃貸業では、企業の社員寮として使用されていた建物をシェア型賃貸住宅「シェアプレイス経堂」に
リノベーションし、入居を開始しました。また、中野区弥生町において賃貸マンションの建設工事に着手した
ほか、2021年4月に港区西新橋において賃貸マンションを取得するなど、引き続き賃貸資産の拡充に努めまし
た。さらに、大規模修繕による価値向上後の売却も見込んで、新宿区西早稲田において賃貸マンションを取得
しました。このほか、高尾山口駅前の既存の建物について、様々な時間・風景・自然を楽しむアクティビティ
や食事を提供する体験型ホテル「タカオネ」にリノベーションする工事を進めました。
不動産販売業では、新築戸建住宅「京王四季の街」稲城若葉台およびスカイテラス南山を販売したほか、集
合住宅「グリーンリーフ明大前」を一棟販売しました。また、「ブリリアタワー聖蹟桜ヶ丘ブルーミングレジ
デンス」や「リビオレゾン THURSDAY 調布」の共同販売を開始したほか、集合住宅を一棟まるごとリノベーシ
ョンした「リノア北赤羽」の販売を進めました。
このほか、既存の建物をリノベーションし、宿泊者や地域の人々が交流できる場を備えたシェア型複合ホテ
ル「KAIKA 東京」を開業しました。
(単位:百万円)
業 種 別 前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率
%
不動産賃貸業 36,973 36,773 △0.5
不動産販売業 17,246 20,210 17.2
その他 2,799 2,263 △19.1
消去 △11,686 △11,240 ―
営業収益 45,333 48,007 5.9
営業利益又は営業損失(△) 9,199 10,401 13.1
・業績
不動産賃貸業では、前年度に取得した物件の寄与などがあったものの、減収となりました。一方、不動産販
売業では、リノベーション物件の売上増などにより増収となりました。これらの結果、営業収益は480億7百万
円(前期比5.9%増)、営業利益は104億1百万円(前期比13.1%増)となりました。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
( レジャー・サービス業 )
・営業概況
ホテル業では、各ホテルにおいて、デイユースプランや長期滞在プランなど、新規プランを積極的に開発・
販売したほか、レストランや宴会場での席間隔の確保やアクリル板の設置など、感染防止対策を徹底した営業
体制の確立に取り組みました。「京王プラザホテル(新宿)」では、新型コロナウイルス感染症に対する安
全・衛生対策が評価され、「ビューローベリタス」(世界最大級の試験・検査・認証機関)が発行する
「SAFEGUARD(セーフガード)」ラベルを取得しました。また、「京王プラザホテル八王子」と「京王プラザ
ホテル多摩」において、東京都の「多摩地域の宿泊施設を活用したサテライトオフィスの提供事業」に参画
し、テレワーク需要の取込みに努めたほか、「京王プレリアホテル 札幌」において、客室をレンタルオフィ
スとして使用できるサービスを開始し、企業のオフィス多拠点化ニーズの取込みをはかりました。さらに、
「高山グリーンホテル」において新館「桜凛閣」を開業しました。
このほか、京王テニスクラブにおいて新たなインドアテニスコートをオープンいたしました。
(単位:百万円)
業 種 別 前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率
%
ホテル業 52,814 21,525 △59.2
旅行業 13,186 2,295 △82.6
広告代理業 13,162 8,545 △35.1
その他 6,377 4,135 △35.2
消去 △11,451 △11,171 ―
営業収益 74,088 25,331 △65.8
営業利益又は営業損失(△) 4,343 △19,285 ―
・業績
ホテル業では、「高山グリーンホテル」の新館「桜凛閣」を開業したものの、全体では、訪日外国人旅行客
をはじめとした宿泊需要の激減により大きな影響を受け、「Go To キャンペーン」などの需要取込みに加え、
デイユースや長期滞在など新たなニーズに対応したプランの開発・販売に努めましたが、感染再拡大もあり大
幅な減収となりました。旅行業では、外出自粛の影響等により旅行需要が減退したことなどから減収となりま
した。広告代理業では、大規模イベント等の中止に伴う受注減などにより減収となりました。これらの結果、
営業収益は253億3千1百万円(前期比65.8%減)、営業損失は192億8千5百万円となりました。
( そ の 他 業 )
・営業概況
ビル総合管理業では、味の素スタジアムと武蔵野の森総合スポーツプラザにおいて、携帯電話基地局増設工
事を受注しました。また、車両整備業では、都営新宿線やゆりかもめなどの車両定期検査を受注したほか、各
鉄道事業者から車両修繕工事などを受注しました。建築・土木業では、多摩市の温水プール「アクアブルー多
摩」の改修工事を竣工したほか、国分寺消防署庁舎の建設工事を進めました。また、道路整備や新築マンショ
ンなどの工事受注に取り組みました。
沿線住民の暮らしに役立つサービスを提供する「京王ほっとネットワーク」では、沿線住民のお買い物を支
援する移動販売について、調布市と稲城市で販売を開始しました。このほか、テレワーク需要の拡大を捉え、
沿線における職住近接を実現する場を提供するため、サテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」を「ぷらりと京
王府中」および「京王八王子ショッピングセンター」内にそれぞれ開業しました。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
業 種 別 前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 率
%
ビル総合管理業 27,070 25,598 △5.4
車両整備業 10,691 8,953 △16.3
建築・土木業 22,670 25,627 13.0
その他 8,924 8,335 △6.6
消去 △2,322 △3,106 ―
営業収益 67,035 65,409 △2.4
営業利益又は営業損失(△) 5,759 5,286 △8.2
・業績
建築・土木業では、完成工事高の増加などにより増収となりました。一方、車両整備業およびビル総合管理
業では、受注減などにより減収となりました。これらの結果、営業収益は654億9百万円(前期比2.4%減)、
営業利益は52億8千6百万円(前期比8.2%減)となりました。
(2)当期の財政状態の概況
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 額
総資産 876,691 912,624 35,932
負債 503,236 568,229 64,992
純資産 373,454 344,395 △29,059
負債及び純資産 876,691 912,624 35,932
当連結会計年度末の総資産は、新型コロナウイルス感染症拡大による事業環境の変化を踏まえ、手元資金を拡充
したことなどにより359億3千2百万円増加し、9,126億2千4百万円となりました。
負債は、社債やコマーシャル・ペーパーの発行などにより649億9千2百万円増加し、5,682億2千9百万円とな
りました。
純資産は、親会社株主に帰属する当期純損失の計上などにより290億5千9百万円減少し、3,443億9千5百万円
となりました。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度 増 減 額
営業活動によるキャッシュ・フロー 50,157 6,897 △43,260
投資活動によるキャッシュ・フロー △50,570 △30,822 19,748
財務活動によるキャッシュ・フロー △15,611 58,767 74,378
現金及び現金同等物に係る換算差額 1 △0 △2
現金及び現金同等物の増減額 △16,022 34,841 50,864
現金及び現金同等物の期末残高 41,912 76,753 34,841
有利子負債の期末残高 329,501 399,610 70,109
(注)有利子負債は、借入金 + コマーシャル・ペーパー + 社債により算出しております。
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の減少などにより、流入額は
前連結会計年度に比べ432億6千万円減少し、68億9千7百万円となりました。
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出の減少などに
より、流出額は前連結会計年度に比べ197億4千8百万円減少し、308億2千2百万円となりました。
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入やコマーシャル・ペーパーの発
行などにより、流入額は587億6千7百万円となりました。
これらの結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は767億5千3百万円となりました。
また、有利子負債の当連結会計年度末残高は、3,996億1千万円となりました。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
(4)今後の見通し
(単位:億円)
2021年3月期(実績) 2022年3月期(予想) 増 減 率
%
連結営業収益 3,154 3,435 8.9
連結営業利益又は
△208 157 ―
連結営業損失(△)
連結経常利益又は
△179 144 ―
連結経常損失(△)
親会社株主に帰属する
当期純利益又は
△275 71 ―
親会社株主に帰属する
当期純損失(△)
連結EBITDA 142 487 242.0
連結減価償却費 346 327 △5.6
(注)連結EBITDAは、連結営業利益又は連結営業損失 + 減価償却費 + のれん償却額により算出して
おります。
(単位:億円)
営業収益 営 業 利 益 又 は 営 業 損 失(△)
2022年3月期(予想) 対前期増減率 2022年3月期(予想) 対前期増減率
% %
運輸業 1,083 22.5 22 ―
流通業 1,017 △20.8 31 ―
不動産業 499 4.0 102 △1.1
レジャー・サービス業 579 128.6 △29 ―
その他業 668 2.3 43 △18.6
計 3,848 8.2 170 ―
連結修正 △413 ― △12 ―
連結 3,435 8.9 157 ―
2021年度においては、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しながら事業活動を継続し、「ゼロベースでのコ
スト構造の見直し」「時流を捉えた機動的な増収施策の推進」「ニューノーマルを見据えた事業構造の抜本的な見
直し」を3つの軸として、収益力改善に向けた取組みを早急にはかりながら、手元資金の減少を一刻も早く食い止
める利益水準への回復にグループ全体で取り組みます。一方で、大規模投資をともなう長期プロジェクトについて、
内容を精査しながら着実に推進していくとともに、将来に向けた施策についても積極的に取り組み、大規模投資が
本格化する2030年代までに、新型コロナウイルス感染症拡大前を上回る利益水準への回復とニューノーマルに対応
した事業構造への転換をはかります。
2022年3月期の連結業績予想については、鉄道輸送人員および国内需要(百貨店業やホテル業等)は、新型コロ
ナウイルス感染拡大前の15%~20%減を想定、また、訪日外国人旅行客による需要は、国内需要より回復が遅れる
と想定し、連結営業収益は3,435億円(前期比8.9%増)を見込んでおります。連結営業利益は157億円、連結経常利
益は144億円、親会社株主に帰属する当期純利益は71億円を見込んでおります。連結EBITDAは487億円(前期
比242.0%増)、連結減価償却費は327億円(前期比5.6%減)を見込んでおります。
なお、2022年3月期の期首より、「収益認識に関する会計基準」等を適用しております。適用前の基準に基づく
連結営業収益は3,931億円(前期比24.6%増)、このうち流通業は1,493億円(前期比16.3%増)となります。詳細
は本日公表の「2020年度決算補足説明資料」をご覧ください。
配当予想につきましては、新型コロナウイルス感染症および財務の状況を踏まえ別途検討することとし、現時点
では未定といたします。
(注)2021年4月25日に発出された緊急事態宣言の影響については、上記の連結業績予想には見込んでおりませ
ん。実際の業績は今後様々な要因により予想と異なる可能性があります。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは鉄道事業を中心とした企業集団であり、日本国内において主要な事業活動および財務活動を行
っていることから日本基準を採用しております。
今後のIFRS適用につきましては、国内企業のIFRS採用動向を踏まえつつ、検討を進めてまいります。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 39,979 76,772
受取手形及び売掛金 35,249 38,009
有価証券 2,000 -
商品及び製品 11,086 11,965
仕掛品 25,640 21,387
原材料及び貯蔵品 2,246 2,289
その他 8,949 8,612
貸倒引当金 △9 △13
流動資産合計 125,142 159,022
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 344,392 332,049
機械装置及び運搬具(純額) 36,492 33,106
土地 231,165 235,322
建設仮勘定 36,304 46,673
その他(純額) 11,777 9,564
有形固定資産合計 660,131 656,717
無形固定資産 13,340 14,736
投資その他の資産
投資有価証券 48,169 50,251
退職給付に係る資産 6,906 12,508
繰延税金資産 15,744 12,122
その他 7,393 7,396
貸倒引当金 △138 △132
投資その他の資産合計 78,076 82,147
固定資産合計 751,548 753,601
資産合計 876,691 912,624
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 16,619 16,043
短期借入金 70,606 66,193
1年内償還予定の社債 - 20,000
コマーシャル・ペーパー - 30,004
未払法人税等 5,640 2,493
前受金 20,604 23,425
賞与引当金 2,827 2,437
その他の引当金 1,716 1,519
その他 64,696 59,673
流動負債合計 182,712 221,791
固定負債
社債 130,000 150,000
長期借入金 128,894 133,412
繰延税金負債 1,757 2,335
退職給付に係る負債 21,713 22,930
その他 38,158 37,759
固定負債合計 320,524 346,438
負債合計 503,236 568,229
純資産の部
株主資本
資本金 59,023 59,023
資本剰余金 42,012 42,187
利益剰余金 286,271 252,952
自己株式 △19,552 △19,740
株主資本合計 367,755 334,422
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 5,052 7,681
為替換算調整勘定 3 4
退職給付に係る調整累計額 360 2,237
その他の包括利益累計額合計 5,416 9,923
非支配株主持分 282 48
純資産合計 373,454 344,395
負債純資産合計 876,691 912,624
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業収益 433,669 315,439
営業費
運輸業等営業費及び売上原価 345,226 288,756
販売費及び一般管理費 52,418 47,550
営業費合計 397,644 336,306
営業利益又は営業損失(△) 36,024 △20,866
営業外収益
受取利息 23 20
受取配当金 1,436 1,312
持分法による投資利益 33 88
助成金等収入 - 4,174
雑収入 785 953
営業外収益合計 2,278 6,549
営業外費用
支払利息 3,082 3,091
雑支出 536 572
営業外費用合計 3,619 3,664
経常利益又は経常損失(△) 34,684 △17,980
特別利益
投資有価証券売却益 639 4,655
退職給付制度改定益 - 1,748
固定資産売却益 5,291 1,167
工事負担金等受入額 747 446
その他 178 537
特別利益合計 6,856 8,555
特別損失
減損損失 9,195 9,224
固定資産除却損 1,408 815
固定資産圧縮損 723 388
その他 1,792 1,213
特別損失合計 13,120 11,642
税金等調整前当期純利益又は
28,420 △21,067
税金等調整前当期純損失(△)
法人税、住民税及び事業税 11,102 3,930
法人税等調整額 △541 2,688
法人税等合計 10,561 6,618
当期純利益又は当期純損失(△) 17,858 △27,686
非支配株主に帰属する当期純損失(△) △17 △167
親会社株主に帰属する当期純利益又は
17,875 △27,519
親会社株主に帰属する当期純損失(△)
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益又は当期純損失(△) 17,858 △27,686
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △5,475 2,629
退職給付に係る調整額 △825 1,876
持分法適用会社に対する持分相当額 △5 0
その他の包括利益合計 △6,306 4,506
包括利益 11,552 △23,180
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 11,569 △23,013
非支配株主に係る包括利益 △17 △167
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 59,023 42,011 274,501 △19,542 355,994
当期変動額
剰余金の配当 △6,105 △6,105
親会社株主に帰属する
17,875 17,875
当期純利益
自己株式の取得 △10 △10
自己株式の処分 0 0 0
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 ― 0 11,770 △10 11,761
当期末残高 59,023 42,012 286,271 △19,552 367,755
その他の包括利益累計額
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利益 非支配株主持分 純資産合計
為替換算調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 10,527 8 1,186 11,723 304 368,022
当期変動額
剰余金の配当 △6,105
親会社株主に帰属する
17,875
当期純利益
自己株式の取得 △10
自己株式の処分 0
株主資本以外の項目の
△5,475 △4 △825 △6,306 △22 △6,328
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △5,475 △4 △825 △6,306 △22 5,432
当期末残高 5,052 3 360 5,416 282 373,454
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 59,023 42,012 286,271 △19,552 367,755
当期変動額
剰余金の配当 △5,799 △5,799
親会社株主に帰属する
△27,519 △27,519
当期純利益
自己株式の取得 △364 △364
自己株式の処分 175 175 351
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 ― 175 △33,319 △188 △33,332
当期末残高 59,023 42,187 252,952 △19,740 334,422
その他の包括利益累計額
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利益 非支配株主持分 純資産合計
為替換算調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 5,052 3 360 5,416 282 373,454
当期変動額
剰余金の配当 △5,799
親会社株主に帰属する
△27,519
当期純利益
自己株式の取得 △364
自己株式の処分 351
株主資本以外の項目の
2,628 0 1,876 4,506 △233 4,272
当期変動額(純額)
当期変動額合計 2,628 0 1,876 4,506 △233 △29,059
当期末残高 7,681 4 2,237 9,923 48 344,395
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益又は
28,420 △21,067
税金等調整前当期純損失(△)
減価償却費 35,862 34,663
減損損失 9,195 9,207
のれん償却額 404 472
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 35 2,405
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) △420 △4,066
販売用土地評価損 146 30
固定資産除却損 1,040 395
固定資産圧縮損 723 388
受取利息及び受取配当金 △1,459 △1,333
助成金等収入 - △4,174
支払利息 3,082 3,091
投資有価証券売却益 - △4,655
工事負担金等受入額 △747 △446
固定資産売却益 △5,291 △1,167
退店補償金 489 707
営業債権の増減額(△は増加) 7,457 △5,601
たな卸資産の増減額(△は増加) △1,943 3,248
営業債務の増減額(△は減少) △5,561 245
その他 △6,778 △543
小計 64,656 11,797
利息及び配当金の受取額 1,387 1,333
助成金等の受取額 - 4,171
利息の支払額 △3,136 △3,017
退店補償金の支払額 △165 △559
法人税等の支払額 △12,584 △6,828
営業活動によるキャッシュ・フロー 50,157 6,897
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形及び無形固定資産の取得による支出 △61,817 △46,169
有形及び無形固定資産の売却による収入 9,592 2,955
工事負担金等受入による収入 5,101 6,398
投資有価証券の取得による支出 △4,269 △173
投資有価証券の売却及び償還による収入 697 6,309
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出 - △189
その他 124 47
投資活動によるキャッシュ・フロー △50,570 △30,822
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 1,441 △2,491
長期借入れによる収入 13,400 15,790
長期借入金の返済による支出 △13,717 △17,911
社債の発行による収入 9,948 39,783
社債の償還による支出 △20,000 -
自己株式の取得による支出 △10 △364
コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少) - 30,004
配当金の支払額 △6,105 △5,803
その他 △568 △239
財務活動によるキャッシュ・フロー △15,611 58,767
現金及び現金同等物に係る換算差額 1 △0
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △16,022 34,841
現金及び現金同等物の期首残高 57,934 41,912
現金及び現金同等物の期末残高 41,912 76,753
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営
資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは沿線地域を中心に、その活性化につながる各種のサービスを多角的に運営、展開しておりま
す。
したがって、当社グループは、サービスの種類別のセグメントから構成されており、「運輸業」、「流通
業」、「不動産業」、「レジャー・サービス業」及び「その他業」の5つを報告セグメントとしております。
「運輸業」は主に鉄道、バス等の旅客運輸業を行っております。「流通業」は生活関連を中心とした各種の
小売業を運営しております。「不動産業」は不動産物件を賃貸ならびに販売しております。「レジャー・サー
ビス業」はホテル業、旅行業等のサービスを提供しております。「その他業」はビル総合管理業、建築・土木
業等の事業を展開しております。
2.報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法
報告セグメントの利益又は損失は、営業利益又は営業損失ベースの数値であります。セグメント間の内部収
益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
3.報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
連結
レジャー・ 調整額 財務諸表
運輸業 流通業 不動産業 その他業 合計
サービス業 (注)1 計上額
(注)2
営業収益
外部顧客への営業収益 127,391 158,658 42,588 69,884 35,147 433,669 ― 433,669
セグメント間の内部
2,268 3,522 2,744 4,204 31,888 44,627 △44,627 ―
営業収益又は振替高
計 129,659 162,180 45,333 74,088 67,035 478,296 △44,627 433,669
セグメント利益 13,345 4,400 9,199 4,343 5,759 37,048 △1,023 36,024
セグメント資産 403,335 102,918 225,870 142,927 37,241 912,292 △35,601 876,691
その他の項目
減価償却費 22,268 4,039 4,653 4,730 491 36,183 △320 35,862
のれんの償却額 ― ― 404 ― ― 404 ― 404
減損損失 ― 725 457 8,161 ― 9,344 △148 9,195
持分法適用会社
3,059 2,216 ― 60 62 5,399 ― 5,399
への投資額
有形固定資産及び
無形固定資産の 26,856 3,260 17,664 8,689 1,093 57,563 △931 56,632
増加額
(注)1.調整額は、以下のとおりであります。
(1) セグメント利益の調整額△1,023百万円、減価償却費の調整額△320百万円、減損損失の調整額△148百万
円、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額△931百万円はセグメント間取引消去額でありま
す。
(2) セグメント資産の調整額△35,601百万円のうち、73,240百万円は全社資産(報告セグメントに帰属しな
い金融資産)であり、△108,842百万円はセグメント間取引消去額であります。
2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
連結
レジャー・ 調整額 財務諸表
運輸業 流通業 不動産業 その他業 合計
サービス業 (注)1 計上額
(注)2
営業収益
外部顧客への営業収益 86,506 126,159 45,325 22,629 34,818 315,439 ― 315,439
セグメント間の内部
1,945 2,326 2,681 2,701 30,590 40,244 △40,244 ―
営業収益又は振替高
計 88,451 128,485 48,007 25,331 65,409 355,684 △40,244 315,439
セグメント利益
△16,413 △62 10,401 △19,285 5,286 △20,074 △792 △20,866
又は損失(△)
セグメント資産 403,501 97,946 223,544 119,288 40,013 884,294 28,329 912,624
その他の項目
減価償却費 21,117 3,706 4,774 4,858 515 34,972 △309 34,663
のれんの償却額 ― ― 404 67 ― 472 ― 472
減損損失 339 164 672 8,046 0 9,224 ― 9,224
持分法適用会社
3,362 2,103 ― 128 44 5,638 ― 5,638
への投資額
有形固定資産及び
無形固定資産の 20,817 2,564 8,758 4,191 345 36,677 △555 36,121
増加額
(注)1.調整額は、以下のとおりであります。
(1) セグメント利益又は損失の調整額△792百万円、減価償却費の調整額△309百万円、有形固定資産及び無
形固定資産の増加額の調整額△555百万円はセグメント間取引消去額であります。
(2) セグメント資産の調整額28,329百万円のうち、109,381百万円は全社資産(報告セグメントに帰属しない
金融資産)であり、△81,052百万円はセグメント間取引消去額であります。
2.セグメント利益又は損失は、連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
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京王電鉄株式会社(9008) 2021年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 3,056.25円 2,820.20円
1株当たり当期純利益又は
146.40円 △225.38円
1株当たり当期純損失(△)
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失
親会社株主に帰属する当期純利益又は
17,875 △27,519
親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円)
普通株主に帰属しない金額(百万円) ― ―
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益又は
17,875 △27,519
親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 122,102 122,101
3.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
純資産の部の合計額(百万円) 373,454 344,395
純資産の部の合計額から控除する金額(百万円) 282 48
(うち非支配株主持分(百万円)) (282) (48)
普通株式に係る期末の純資産額(百万円) 373,172 344,346
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通株式
122,101 122,100
の数(千株)
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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