8938 J-グロームHD 2019-02-28 16:55:00
中期経営計画の修正に関するお知らせ [pdf]

                                                 2019 年 2 月 28 日
各 位
                          上場会社名      LCホールディングス株式会社
                          代表者        代表取締役社長 金子 修
                                     (JASDAQ・コード 8938)
                          問合せ先       取締役管理部部長 福島 満則
                                     (TEL 03-5545-8101)
                  中期経営計画の修正に関するお知らせ
   当社は、2019 年 2 月 7 日に発表いたしました 2019 年 3 月期に係る業績予想の修正に伴
  い、下記の通り中期経営計画を修正いたしましたのでお知らせいたします。

                                 記

1.修正の経緯
   この度の中期経営計画の修正は、2019 年 2 月 7 日に適時開示いたしました『業績予想の修
  正に関するお知らせ』に基づき、2019 年 3 月期に係る売上高、営業利益、経常利益、親会社
  株主に帰属する当期純利益の予想を修正したものであります。
   通期業績予想は、病院関連事業における不動産のオフバランス化の遅れによる影響がある
  ものの、連結 SPC が保有する商業施設の売却、子会社株式の譲渡等による利益計上があった
  ため、新たに算出いたしました。


2.2019 年 3 月期の連結業績予想等に関する修正
    「2.今期の業績予想及び今後の業績目標」
  【修正前】
  2019 年 3 月期(予想)
     不動産賃貸関連事業は、ほぼ前年度と同じ業績を予想しております。
     当社連結 SPC が所有する物件の売却については、既に 2018 年 3 月に売却済みの 1 件を
   織込んでおります。他の 3 案件(6 物件)の売却については時期及び価格が未定であるた
   め、保守的に織込んでおります。なお、新規投資に関しては、病院案件に対して集中的に投
   資をしていきたいと考えております。
   2020 年 3 月期以降の業績目標(2020 年 3 月期及び 2021 年 3 月期の目標数値)
  (省略)
  前事業年度の実績と今期の業績予想は次の通りです。
                                                  (単位:百万円)
                            売上高         営業利益      経常利益
       2018 年 3 月期(実績)      13,774      1,504    1,049
       2019 年 3 月期(予想)      15,000      1,700    1,200
       2020 年 3 月期(目標)      10,000      2,000    1,500
       2021 年 3 月期(目標)      11,000      2,500    2,000

  【修正後】    (修正箇所は下線を引いております)
  2019 年 3 月期(予想)
    病院関連事業につきましては、業務受託した累計が 2,200 床を超え、順調な進展を遂げて
   おります。また、病院アセットのオフバランス化につきましては慎重に準備しており、本事
   業年度から次期にかけて実現できるよう準備しております。
    不動産賃貸関連事業につきましては、当社を含むグループ企業が保有資産の売却を積極的
  に進めております。2018 年 12 月 20 日にはマスターリース事業を主とする子会社㈱ロジコ
  ムの株式譲渡を行いました。2019 年 1 月 31 日には当社が保有する倉庫を 1 棟売却いたしま
  した。当社連結 SPC が所有する商業施設物件の売却については、本事業年度に 1 物件を売
  却し、他の 3 案件(6 物件)の売却については次事業年度以降とする予定です。
    その結果、新たに算定いたしました本事業年度の業績予想は、売上高 15,000 百万円(前
  回予想 15,000 百万円)、営業利益 1,300 百万円(同 1,700 百万円) 、経常利益 1,600 百万円
  (同 1,200 百万円)、親会社に帰属する当期純利益 1,000 百万円(同 350 百万円)となりま
  した。
    今後も当社は病院関連事業に経営資源を集中するため、当社及び当社グループが保有する
  不動産等につきまして、継続的かつ積極的に売却をしていく所存です。
  2020 年 3 月期以降の業績目標(2020 年 3 月期及び 2021 年 3 月期の目標数値)
  (省略)
  前事業年度の実績と今期の業績予想は次の通りです。
                                                  (単位:百万円)
                                                親会社株主に帰属
                   売上高        営業利益      経常利益
                                                 する当期純利益
   2018 年 3 月期(実績)   13,774   1,504     1,049          350
   2019 年 3 月期(予想)   15,000   1,300     1,600        1,000
   2020 年 3 月期(目標)   10,000   2,000     1,500           -
   2021 年 3 月期(目標)   11,000   2,500     2,000           -

 ※上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、その達成を約束す
る趣旨のものではありません。また、実際の業績は、今後のさまざまな要因によって予想数値と異なる可能性が
あります。また、文中の日付ですが和暦表示を西暦表示に修正しております。
                                                             以   上
                       (ご参考:修正後全文)
               2019 年 3 月期~2021 年 3 月期   中期経営計画


                                                   2019 年 2 月 28 日
各   位
                              会 社 名      LC ホールディングス株式会社
                              代表者名       代表取締役社長 金子 修
                                          ( JASDAQ・ コー ド 8938)
                              問合せ先       取締役会管理部部長 福島 満則
                                          ( TEL 03- 4451- 8101)



1.今後 3 か年の中期経営計画


(1) 前事業年度(2018 年 3 月期)の総括
     わが国の経済復興を掲げ、2012 年 12 月に発足した自民党政権は 6 年目を迎えましたが、
    未だ全国的な経済の好循環には至っているとは言えず、政府が思い描く効果は未だ達成して
    いない状況となっております。
     企業の資金需要を喚起すべく 2016 年 1 月に日銀が実施したマイナス金利政策は 2 年以上
    も継続されておりますが、期待されていた成果は得られていないと評価されております。
     また、行政において、複数の省庁による公文書の改ざんや隠蔽、不透明な決裁過程等が連
    続して報道され、政治と行政のあり方が大きく問われる事態となりました。
     国外に目を向けると、隣国である北朝鮮の核・ミサイル開発は、わが国をはじめとする極
    東地域の安全保障に過去最大級の緊張をもたらしております。その一方で、北朝鮮は韓国や
    米国との対話を模索し、韓国とは首脳会談を実施し、次は米国との会談を具体的に準備して
    おります。これらの対話は、今後の北朝鮮と米日韓との関係だけではなく、アジア圏の安全
    保障を大きく左右するものと思われ、世界的な注目を浴びております。
     このように、わが国は政治、経済、外交ともに依然として懸案事項が多く、その先行きは
    予断を許さない状況であります。


     このような環境の中、当社グループは 2016 年 10 月 1 日のホールディング制発足後、1 事
    業年度を経過した初めての年度となりました。


     その結果、前事業年度の連結売上高は 13,774 百万円(その前事業年度 6,946 百万円)
                                                   、連
    結営業利益は 1,504 百万円(同 625 百万円)
                              、連結経常利益は 1,049 百万円(同 590 百万
     、親会社株主に帰属する当期純利益は 263 百万円(同▲284 百万円)となりました。
    円)


     連結売上高は、連結 SPC 保有の 2 物件の売却及び病院施設等の取得に伴うフィー収入の
    増加の結果、100 億円を突破いたしました。連結営業利益、連結経常利益及び親会社株主に
    帰属する当期純利益につきましては、その前事業年度と比較すると大きな増益となっており
    ますが、2018 年 2 月に公表した業績予想と比較すると大きな下振れとなりました。



                              -1-
 当社の連結子会社につきましては、国内事業会社 4 社(連結 SPC を除く)
                                      、米国 1 社とな
りました。また、持分法適用関連会社は、国内 1 社及び米国 2 社(うち 1 社は事業完了のた
め清算中)の 3 社となりました。


 株式会社ロジコムが主たる事業とする不動産賃貸業は、前事業年度期末に大型倉庫物件の
テナント退去が発生し、空床率が増加しましたが、当該テナント退去までは、平均空床率は
よい状況にありました。
 現在ではいくつかのテナント候補と具体的な協議が持たれており、早期の客付けを目指し
ております。


 株式会社 LC パートナーズ(以下、LCP)は、アセットマネジメント業務、フィナンシャ
ル・アドバイザリー業務、不動産ファンドのアレンジメント業務を行っており、不動産ファ
ンド事業の中核企業であります。前事業年度は、病院施設及びその関連施設を中心に取組み
を始め、医療法人と連携及び経営支援をした結果、9 医療法人 13 施設の投資を実現しまし
た。
 このように病院施設及びその関連施設を主たる投資対象に転換しつつ、これまでに蓄積し
てきたアセットのオフバランス化の一環として、2017 年 9 月にポーリー・プラス投資法人
(2018 年 6 月 20 日「メディカルアセット投資法人」に名称変更)を設立させ、同投資法人
と AM 契約を締結いたしました。2018 年 1 月 16 日には、同投資法人と病院施設及びその
医療関連施設等 18 物件を対象とする売買契約を締結いたしましたが、その後二度にわたる
決済の延期があり、前事業年度中の実現には至りませんでした。ただし、同期間中に連結
SPC が所有する 2 物件の売却が実現しております。今後も引続きアセットのオフバランス化
の実現が課題となります。


 株式会社 LC レンディング(以下、LCL)は、主に LCP 社が手掛ける不動産ファンドに
おいて、SPC が物件を購入するために受ける融資の一部(いわゆるメザニン部分)を、イン
ターネットを通じて調達する「融資型クラウドファンディング」を目的に設立した企業で
す。2015 年 7 月、Web 上にプラットフォーム「LC レンディング」を開設し、一般投資家
からの投資を募り(募集は maneo マーケット㈱が実施)
                            、SPC に貸付を行っております。
2018 年 3 月末の成立ローン累計は 180.2 億円(その前年度末は 70.2 億円)となり、年度目
標であった 150 億円を突破いたしました。クラウドファンディングにつきましては、業界自
体の認知度は高まってきておりますが、まだ高める余地は十分にあり、今後は更に成長が見
込める事業と考えております。LCL 社では、認知度や業界の信用を深めていくことが重要と
考えており、Web サイトなどを通じて、投資家との対話や説明を真摯に行い、一般投資家へ
の認知度、信頼度の浸透を促進しております。


 株式会社 LC メディコム(以下、LCM)は、2017 年 10 月に、病院施設及びその関連施設
に関する周辺業務への様々なサービスを提供するために、設立されました。同社は、前事業
年度における実質的な稼動は数ヶ月でしたが、設立初年度から黒字を達成しており、今後は
当社グループにおける主たる事業として発展させたいと考えております。



                        -2-
   米国子会社は1社(Clay Street Capital, Inc.、以下 CSC)ですが、主にオフィスの賃貸
  事業を行っております。前事業年度の年平均稼働率は 98.4%(その前事業年度は 97.4%)と
  高い稼働率を維持しております。


   なお、当社グループにおいて、前事業年度中の主な活動は次に記載する通りです。
  (1)   2017 年 5 月    LCP が宅建業における「取引一任代理等」の認可を取得
  (2)   2017 年 7 月    LCP が特定投資運用行為にかかる兼業の承認を受ける
  (3)   2017 年 9 月    ポーリー・プラス投資法人の設立完了
  (4)   2017 年 10 月   LCM の設立完了
  (5)   2018 年 1 月    連結 SPC とポーリー・プラス投資法人が売買契約を締結
  (6)   2018 年 2 月    ポーリー・プラス投資法人との売買決済日の変更
  (7)   2018 年 3 月    ポーリー・プラス投資法人との売買決済日の延期(時期未定)


(2) 課題に対する事業の進捗状況と今後の見通し等について
   当社グループは、『Simple & Concentrate』をグループの新スローガンとして次の課題に
  取り組んでおります。また、その進捗状況と今後の方向性について述べておきます。


   当社グループが保有する物流、商業施設については、経営資源を今後成長の見込める病院
  関連事業に集中するため、売却を推進していきます。
   LCP は、メディカルアセット(旧ポーリー・プラス)投資法人の AM(アセットマネージ
  ャー)として、病院関連事業のうち、アセットのオフバランスを推進するため、現在準備中
  のメディカルアセット(旧ポーリー・プラス)投資法人の運用開始を目指します。
   さらに、LCM において、病院施設及びその関連施設に関する周辺業務への様々なサービス
  の提供はすでに進捗しており、今後も注力していきます。
   また、ロジコムが PM(プロパティマネージャー)を受託し、LCL が物件取得のためのメ
  ザニン融資を実施いたします。


(3) 中期経営計画の概要
   2019 年 3 月期からの中期経営計画を策定するにあたり、重要な方向性を次のように定
  めております。
   今後成長が見込める病院関連事業に特化するため、所有している物流・商業施設の外部売
  却を推進します。


(4) 当該中期経営計画の背景予想
   2019 年 3 月期以降の 3 か年につきましては、引き続き現政権による経済政策(アベノ
  ミクス)が、消費活動を活発化させることによりデフレから脱却できるか、が大きなポ
  イントとなるだろうと考えております。特に、消費税率 10%への引き上げが消費活動に
  どのような影響を与えるか、が重要だと考えます。


                                  -3-
   病院関連事業としては、社会的な意義がある一方で、様々な解決すべき問題を抱えて
  いると思われます。特に事業承継、現在の社会的ニーズを背景とした地域包括ケアシス
  テムの構築については、重大かつ差し迫った課題として挙げられます。また、建物の老
  朽化、適正な設備投資、IT 化への速やかな対応が求められております。
   当社グループは、病院関連事業については、医療法人によるオフバランスや病院周辺
  事業及び病院建物の適正な管理など、長年のノウハウを有し、社会的な役割を果たせる
  と考えております。今後病院関連事業については、成長が見込める有望な分野であり、
  当社グループとしては、主たる事業として発展させたいと考えております。




2.今期の業績予想及び今後の業績目標


 前事業年度の総括、本年度以降の環境予想を踏まえ、今後 3 か年の連結業績に関し、次の通
り予想及び目標を検討いたしました。検討した前提条件は以下の通りです。


 2019 年 3 月期(予想)
      病院関連事業につきましては、業務受託した累計が 2,200 床を超え、順調な進展を
    遂げております。また、病院アセットのオフバランス化につきましては慎重に準備し
    ており、本事業年度から次期にかけて実現できるよう準備しております。
      不動産賃貸関連事業につきましては、当社を含むグループ企業が保有資産の売却を
    積極的に進めております。2018 年 12 月 20 日にはマスターリース事業を主とする子
    会社㈱ロジコムの株式譲渡を行いました。2019 年 1 月 31 日には当社が保有する倉庫
    を 1 棟売却いたしました。当社連結 SPC が所有する商業施設物件の売却については、
    本事業年度に 1 物件を売却し、他の 3 案件(6 物件)の売却については次事業年度以
    降とする予定です。
      その結果、新たに算定いたしました本事業年度の業績予想は、売上高 15,000 百万円
    (前回予想 15,000 百万円)、営業利益 1,300 百万円(同 1,700 百万円)、経常利益
    1,600 百万円(同 1,200 百万円)、親会社に帰属する当期純利益 1,000 百万円(同 350
    百万円)となりました。
      今後も当社は病院関連事業に経営資源を集中するため、当社及び当社グループが保
    有する不動産等につきまして、継続的かつ積極的に売却をしていく所存です。
 2020 年 3 月期以降の業績目標(2020 年 3 月期及び 2021 年 3 月期の目標数値)
      2020 年 3 月期以降の業績目標(2020 年 3 月期及び 2021 年 3 月期の目標数
    値)は、当社グループの収益構造の変化により、その前事業年度まで大きな比率を占
    めていた物件売却による売上高の比率が低くなり、その一方で、利益率の高いフィー
    収入の比率が高まる結果、2020 年 3 月期は減収増益となると予想しております。その
    次年度以降では、フィー収入が更に拡大し、売上高、利益ともに前事業年度を上回る
    業績になると考えております。



 前事業年度の実績と今期の業績予想は次の通りです。




                           -4-
                                               (単位:百万円)
                                              親会社株主に帰属
                   売 上 高    営業利益      経常利益
                                              する当期純利益
 2018 年 3 月期(実績)   13,774     1,504   1,049        350
 2019 年 3 月期(予想)   15,000     1,300   1,600       1,000
 2020 年 3 月期(目標)   10,000     2,000   1,500          -
 2021 年 3 月期(目標)   11,000     2,500   2,000          -

 なお、当社 web サイトで、公表していた「マンスリー・ファクト・レポート」については、
今後、その形式及び内容について、変更する予定です。


                                                          以上




                            -5-