8715 アニコム HD 2020-05-12 15:30:00
2020年3月期 決算説明資料 [pdf]

 2020年3月期

決算補足説明資料


   2020年5月12日




  証券コード:8715
新型コロナウイルス感染症の影響及び当社の対応・活動について

  消費マインドが冷え込む中でも、ペット飼育需要については堅調に推移。
  これに伴い保険契約件数も順調に増加。
  一方で、コロナ禍の影響による市場急落により、資産運用費用が増加。

 •   3月末時点の保有契約件数は 81.6万件を超え、期初計画(81.3万件)を達成

 •   3月度の新規契約獲得件数は単月として過去最高の1.6万件超え。年間でも、16.7万件の新規契約の獲得
     となり、期初計画(16.5万件)を達成

 •   経常利益は、コロナ禍の影響による市場急落により、資産運用費用が1.1億円となったことから、期初計
     画へ僅かに未達



 新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない不透明な状況下においても、主たる
 事業であるペット保険事業は堅調に推移。
 そうした中で、ペット業界のインフラプレーヤーを目指すアニコムグループとして、
 社会に貢献できることを考え、速やかに行動を開始。(#StayAnicom プロジェクト)
 2020年度は、事業の拡大とペット業界への貢献を両立させながら、増収増益の実現を
 目指す。
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新型コロナウイルス感染症の影響及び当社の対応・活動について
                対外的な活動について                                                            従業員への安全対策について

【保険適用対象の拡大】(3月6日)
「ペットを伴わない通院」も補償の対象とする特例措置の実施                                            緊急事態宣言時にも金融機関として事業の継続が求められる中でも、

【継続のお手続き、保険料のお支払いの猶予】(4月8日)                                             従業員の感染リスクを軽減するため、人と人との接触機会を削減する

通常の契約手続きが困難となる契約者を対象にした特別措置の実施
                                                                        以下の対策を実施

【#StayAnicom プロジェクト】(4月10日)                                             【勤務時間における接触機会の削減】
飼い主様が、新型コロナウイルスに感染し、病院や隔離施設で生活することとなった場合に、その
間、アニコムがペットを無償でお預かりし、獣医師を中⼼としたアニコムの社員がお世話するプロジェ                          • テレワークを含む在宅勤務を積極的に実施
クト。5月1日から1頭目、5月5日から2頭目のお預かりが開始(以降、順次拡大中)。                               • 土日勤務を含めたシフト勤務体制を構築
なお、1・2頭目については、複数回のPCR検査を行い、陰性を確認できたため、グループ動
                                                                        • 原則、対面での面談等は行わないこととし、テレビ会議等を実施 等
物病院へ移送。


                                                                        【通勤時における接触機会の削減】

                                                                        • 自動車や自転車での通勤や、オフィスの近隣ホテルへの宿泊を推奨し、
                                                                            これらを行うことによる金銭的負担を会社が補助
                                                                        • 時差出勤を積極的に実施


#StayAnicom プロジェクトに対するInstagramの反応
                                     ××
                   ××××

 ××




【新型コロナウイルス感染症と診断されたお客様へのお見舞金】(4月20日)
新型コロナウイルス感染症と診断された契約者及び被保険者に対し、お見舞金支払いによる支
援を開始。一律5万円、上限3,000万円


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#StayAnicom プロジェクトをはじめるにあたって
                                                             当社グループサイト「anicom you」にて掲載




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2020年3月期 決算概要

 1.連結経常収益・経常利益・修正利益の推移

 2.2020年3月期   連結決算概況

 3.連結経常利益の増減要因(2018年度実績 VS 2019年度実績)

 4.連結貸借対照表 サマリー

 5.連結キャッシュ・フロー サマリー

 6.連結経常費用・利益のパラメータ




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2020年3月期 決算概要

1. 連結経常収益・経常利益・修正利益の推移

      ■ 経常収益 : 41,465 百万円                       (前年同期は        35,829 百万円 15.7% 増                       計画は       42,400 百万円     2.2% 減   )
        ( うち、保険引受収益:    39,105   百万円              前年同期は        34,535 百万円 13.2 % 増 )

      ■ 経常利益 :           2,189 百万円              (前年同期は           2,278 百万円         3.9% 減              計画は        2,300   百万円   4.8% 減   )

       ・対前年同期では、グループ各社のサービスも活用し独自性を追求する新規取組みの強化、商品改定等により、保有契約件数( 8.4%増 )

        保険引受収益( 13.2%増)ともに順調に増加。
       ・対前年同期では、遺伝子検査・病院運営等のその他経常収益も順調に拡大し、グループ連結の経常収益・利益ともに堅調に推移。

       ・対計画では、コロナ禍の影響による市場急落で、資産運用費用が109百万円発生し、経常利益は若干下回る着地。

       ・ペット保険事業の実質的な損益を表す修正利益(注)は、経常利益の減少に伴い、対前年同期で減少。


       (注)修正利益   : 経常利益から異常危険準備金、資産運用収支、その他経常収支等の影響を除外した利益。“ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独自の指標。

                       (百万円)                                                                                     (百万円)

                                           経常利益 (左軸)            修正利益 (左軸)            経常収益 (右軸)
                       5,000                                                                                 50,000

                       4,500                                                               41,465            45,000

                       4,000                                      35,829                                     40,000

                                       32,339
                       3,500                                                                                 35,000

                       3,000                                                                                 30,000

                       2,500                                                                                 25,000
                                                              2,278                    2,189
                                                                      2,146
                                                                                               1,950
                       2,000      1,853                                                                      20,000
                                          1,702
                       1,500                                                                                 15,000

                       1,000                                                                                 10,000

                        500                                                                                  5,000

                          0                                                                                  0
                                  2018年3月期                     2019年3月期                  2020年3月期




                                                          Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                          6
2020年3月期 決算概要

2. 2020年3月期 連結決算概況
                                                                    (百万円)                           主な勘定科目の内容と増減理由
                                                                   対前期
                                    19年3月期       20年3月期            増減率                    ① 保険引受収益(詳細は「アニコム損保単体:経常収益のパラメータ」(P27)参照)
                                                                                          ・保有契約件数が対前年同期比で8.4%増加。
   経常収益                             35,829       41,465            15.7 %                 ・新規契約件数累計が対前年同期比で11.1%増加。
                                                                                          ・継続契約件数の増加、商品(料率)改定、加齢に伴う保険料単価の上昇も寄与。
         保険引受収益                       34,535       39,105             13.2    %

         資産運用収益                          383          496             29.5    %            ② 資産運用収益
                                                                                           ・主に国内株式・投信・国内REITにより堅調な資産運用収益を確保。
         その他経常収益                         910        1,863            104.6    %


   経常費用                             33,550       39,275            17.1 %                  ③ その他経常収益
         保険引受費用                       24,071       27,212             13.0    %            ・遺伝子検査・病院運営を含む保険以外のその他経常収益も順調に拡大。
             (正味支払保険金)                (18,456)     (20,492)            11.0   %
                                                                                           ④ 正味支払保険金
             (損害調査費)                   (1,003)      (1,109)            10.6   %
                                                                                           ・保有契約の増加に伴い増加しているものの、対前年同期増加率は低下傾向。
             (諸手数料及び集金費)               (3,077)      (3,674)            19.4   %

             (支払備金繰入額)                  (196)         (179)           △ 8.7   %
                                                                                           ⑤ 諸手数料及び集金費
                                                                                           ・主に代理店に対する手数料。保険引受収益の増加に比例して増加しているもの
             (責任準備金繰入額)                (1,336)      (1,756)            31.4   %             の、対前年同期増加率は低下傾向。
               (うち未経過保険料)
                (うち未経過保険料)             (1,231)      (1,404)             14.0 %
               (うち異常危険準備金)
                (うち異常危険準備金)               104         (351)            236.4 %             ⑥ 支払備金繰入額
                                                                                           ・将来の保険金支払に備えるための繰入額。
         資産運用費用                            10          109           991.5    %
                                                                                           ・支払備金(B/S)期末残高-期首残高で算出。
         営業費及び一般管理費                    9,112       11,153             22.4    %            ・④正味支払保険金と合算することで、発生保険金となる。

         その他経常費用                         356           800           124.8    %            ⑦ 未経過保険料繰入額
   経常利益                               2,278       2,189          △ 3.9 %                   ・収入保険料のうち翌期以降に対応する保険料の繰り延べ。
                                                                                           ・繰入額は期末残高-期首残高で算出される。なお、その期における保険引受収益

   純利益                                1,610       1,525          △ 5.3 %                    のおおよそ35%-40%前後が期末残高となる。
                                                                                           ・保険引受収益から未経過保険料繰入額を差し引くと既経過保険料(≒発生ベース
                                                                                            の保険料)となる。
   既経過保険料                             33,303       37,701             13.2    %
                                                                                           ⑧ 異常危険準備金
   発生保険金(損害調査費含む)                     19,657       21,781             10.8    %
                                                                                           ・制度化された積立であり、収入保険料の3.2%を毎期計上。
                                                                                           ・一方、当期首残高を限度額として「正味損害率が50%となる水準」まで取崩す
   E/I 損害率                     ①
                                      59.0   %    57.8    %       △ 1.2       pt            こととなり、繰入額はそのNet金額が計上される。
                                                                                           ・通期では、おおよそ「増収分×3.2%」が繰入額として計上される。
   既経過保険料ベース事業費率              ②
                                      34.5   %    37.1    %         2.6       pt

   コンバインド・レシオ(既経過保険料ベース)   ①+②
                                      93.5   %    94.9    %         1.4       pt           ⑨資産運用費用
                                                                                           ・コロナ禍の影響による市場急落のため有価証券評価損を計上。


                                                   Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                          7
2020年3月期 決算概要

3. 連結経常利益の増減要因(2018年度実績 VS 2019年度実績)

         保有契約件数の増加や保険引受収益の増収に加え、損害率についても改善したものの、
         資産運用費用の増加の影響により減益
                        既経過      発生                                                                                (百万円)
                        保険料      保険金




                                 △2,124


                                            代理店
                                            手数料                                             その他    その他
                                                                                           経常収益   経常費用
                        +4,397
                                            △596       異常危険                                       △444   販管費
                                                        準備金         資産運用          資産運用
                                                                                           +952
                                                                     収益            費用
                                                        △247                        △99
                                                                      +112


                                                                                                         △2,040




                2,278                                                                                               2,189

                                          注1)既経過保険料 =保険引受収益-普通責任準備金繰入額(未経過保険料)
                                          注2)発生保険金  =正味支払保険金+支払備金繰入額
                                          注3)異常危険準備金=異常危険準備金繰入額+異常危険準備金戻入額

          2018年度実績                                                                                                2019年度実績
           連結経常利益                                                                                                  連結経常利益

                                               Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                     8
2020年3月期 決算概要

4. 連結貸借対照表      サマリー
                                             (百万円)

                 19年3月期      20年3月期          増減率
                                                                              主な勘定科目の内容と増減理由
   資産合計          42,390      45,598            7.6 %
     現金及び預貯金       29,643       24,427       △ 17.6 %                ① 有価証券
     有価証券           4,660        9,999        114.5 %
                                                                     ・ 主に国内株式投信・国内REIT等にて運用。
     有形固定資産         1,367        1,858          35.9 %
     無形固定資産         1,506        3,956        162.6 %
     その他資産          4,569        4,390        △ 3.9 %                ② 無形固定資産
     繰延税金資産           718        1,041          44.9 %               ・ シムネット社の子会社化や病院承継の増加によりのれんが増加傾向。
     貸倒引当金           △ 76        △ 75             -    %

   負債合計          20,156      22,273          10.5 %
     保険契約準備金       16,041       17,977          12.1 %
      うち支払備金         2,148        2,328           8.4 %              ③ 支払備金
      うち責任準備金       13,893      15,649           12.6 %              ・ 将来の保険金支払に備えて計上される未払金。
                                                                       すでに請求を受けている①普通支払備金と、保険事故は発生している
     その他負債          3,867        4,018           3.9 %                 ものの未だ請求を受けていない②IBNR備金を計上。
     賞与引当金            191          209           9.1 %               ・ 基本的に保有契約の増加に伴い保険金請求も増加するため増加傾向。
     価格変動準備金           54            68         24.3 %

   純資産合計         22,234      23,325            4.9 %                 ④ 責任準備金
     株主資本          22,233       23,719           6.7 %
                                                                     ・ 未経過保険料である①普通責任準備金(14,191百万円)と、異常災害に
      うち資本金          7,950        7,981           0.4 %                備えて引き当てる②異常危険準備金(1,458百万円)を計上。
      うち資本剰余金        7,840        7,871           0.4 %              ・ 普通責任準備金は保有契約の増加に伴い増加する傾向であり、当該期に
      うち利益剰余金        6,443        7,868                                おける正味収入保険料のおおよそ35%~40%前後が残高として計上され
                                                 22.1 %
                                                                       る傾向。
      うち自己株式           △0            △0            - %
     評価・換算差額等       △ 150       △ 530              - %
     新株予約権            151          135       △ 10.4 %

   負債・純資産合計      42,390      45,598            7.6 %

                                Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                    9
2020年3月期 決算概要

5. 連結キャッシュ・フロー          サマリー


                                                                               (百万円)

                                                              19年3月期         20年3月期

                営業活動によるキャッシュ・フロー                                     4,359      4,246

                投資活動によるキャッシュ・フロー                                    △ 487    △ 10,263

                財務活動によるキャッシュ・フロー                                     6,693      △ 99

                現金及び現金同等物の増減額                                      10,564     △ 6,115

                現金及び現金同等物の期首残高                                     17,128      27,693

                現金及び現金同等物の期末残高                                     27,693      21,577




         ・保有契約件数の順調な増加により、安定した営業キャッシュ・フローを計上。
         ・投資キャッシュ・フローは有価証券の取得による支出。
         ・財務キャッシュ・フローは剰余金の配当による支出。




                             Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                  10
2020年3月期 決算概要

6. 連結経常費用・利益のパラメータ                                                 (※連結販管費率、連結経常利益率)

                                       ※ 今後、経常費用・利益のパラメータは連結ベースにて記載することといたします。
                                        アニコム損保単体の経営パラメータ(損害率・事業費率・契約件数)はAPPENDIX参照
     (%)
     40
                                                                                                                                              連結販管費率
                                                                                                                                              連結経常利益率



     30                                                                                                                                       28.9
                          27.3          27.0                                                                                                         26.9
                                 26.3                                    26.6     27.0                                                 26.5
                                                                                          26.3     25.1           25.7   25.6   25.7                        25.4
                  25.1                         25.1     24.6                                               24.7
                                                                 23.8
           22.2


     20                                                                                            ■ 商品改定
                                                                                                   ・新付帯サービス「どうぶつ健活」の導入
                                                                                                   ・保険料改定




     10            13.0
                                                 10.3
                                                        8.6       8.8                                              8.8                                8.3
           7.7                                                                                                                                              7.5
                          6.0                                                              6.9     6.7     6.8
                                 5.8                                               5.6                                   5.5
                                        5.0                                                                                     4.7
                                                                           3.6                                                                 3.2
                                                                                                                                       1.8
      0
            1Q      2Q     3Q     4Q     1Q     2Q       3Q        4Q      1Q       2Q      3Q       4Q    1Q     2Q      3Q    4Q       1Q    2Q    3Q     4Q

                    16年3月期                       17年3月期                             18年3月期                         19年3月期                      20年3月期




    ・連結販管費率について、2019年度上半期は「どうぶつ健活」のコストや遺伝子検査関連費用の増加等が先行したことにより上昇傾向にあったが、
     下半期はトップラインの拡大により低下傾向。

    ・連結経常利益率については、保険事業における保険金が、例年、狂犬病予防接種などにより動物病院の繁忙期である1Q・2Qに上昇した後、3Qから
     4Qにかけて通院頻度が減少することで改善していくといった季節性を有することに加え、当期は、前年度に実施した商品改定や新規事業拡大等の影響に
      より、上半期に比べ下半期の利益率がより高い傾向となった。


                                                               Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                                           11
中期経営計画 初年度の振り返り

 1.経営数値目標に対する進捗

 2.2019年度重点施策の進捗状況




                  Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   12
中期経営計画 初年度の振り返り

1. 経営数値目標に対する進捗①
  消費増税やコロナ禍等の影響が一定程度あったものの、主たる事業であるペット保険事業の
  保有契約件数は堅調に増加するとともに、新規事業も拡充しており、中期経営計画2年目以降の
  飛躍に向けた準備が完了
                                                  【連結経営数値目標に対する初年度実績 】
                                4,000    水準

                                                           目標:経常収益は、上場以来高成長を継続。
   経常利益(百万円)                                                       3年平均成長率10%以上
                                                                   経常利益は、事業拡大への積極投資を行いつつも、
                                50,000   水準
       2,278   2,189                                               3年平均成長率20%以上
                                                               ※CAGR(Compound Average Growth Rate):年平均成長率
   経常収益(百万円)


               41,465
                                                           実績:経常収益は、新規契約獲得件数の増加と商品改定に伴う値上げにより
                                                                   対前期15.7%の増収
      35,829                                                       一方で、経常利益は、コロナ禍の影響による市場急落で資産運用費用が
                                                                   増加し、対前期微減益


                                                           評価:期初の計画に対しては、経常収益・経常利益ともに若干未達
                                                                   ただし、ペット保険事業での新商品の発売、
                                                                           遺伝子検査事業・病院承継等の順調な拡大、
                                                                           シムネット社のグループイン、
                                                                   など、中期計画2年目以降の飛躍に向けた準備が完了
       2018    2019     2020    2021
       (実績)    (実績)     (計画値)   (目標値)

                                        Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                           13
中期経営計画 初年度の振り返り

1. 経営数値目標に対する進捗②
 2018年度の資金調達により、ROEは一旦低下したものの、来期以降の利益拡大により改善を見込む
 継続的な配当が前提だが、当面は事業拡大・企業価値向上に向けたキャピタルアロケーションとする方針

                                                                                 キャピタルアロケーションについての考え方

                                                                    保険会社グループとして、財務体質の健全性を維持しつつも、適切な
   【 ERM (Enterprise Risk Management)関連指標の実績 】                      資本配分により資本効率の改善と企業価値の向上を実現する

                                                                    ⇒ペット保険事業を盤石にし、更に拡大させながら、
                                                                     保険以外の事業(動物病院・遺伝子検査・ブリーディングサポート
                                 ROE 10~12%程度へ                       など)を早期に軌道に乗せるべく重点配分する
  損保単体 SMR380%程度

                                 2019年度
  2019年度 損保単体
                                 ROE実績は、6.7%                     【 2018年度の資金調達(66億円)以降の資金使途(一部予定) 】
  ソルベンシーマージン比率
                                 資本コストは6.7%前提
  (SMR)実績は、357%                                                          具体的な用途                用途の内訳
                                                                    ①財務基盤を柔軟かつ         ・ペットショップチャネルに加え、WEB
                                                                     強固に構築しながら、         チャネルをはじめとした一般チャネルの
                                                                     ペット保険事業に           強化(営業拠点の拡充・代理店支援強化・
                                                                     おけるシェアを持続          戦略的なマーケティングを実施・継続
                                                                     的に拡大するための          するための広告宣伝費等)
                                                                     投資資金              ・ペット保険事業単体の柔軟かつ強固な
                                                                     合計 3,000 百万円       財務基盤を確保

                                                                    ②ペット保険事業を          ・基幹システム増強対策
                                                                     盤石とするための          ・顧客とペットショップ・ブリーダーを
                                                                     システム等への            繋ぐWEB上のプラットフォーム構築
                                                                     投資資金              ・予約、送客を含む動物病院システム・
                                                                     合計 1,500 百万円       情報集約システムの強化

                                                                                       ・遺伝子解析、遺伝病撲滅に向けた
                                                                    ③ペットのインフラ
                                                                                        ブリーディング支援
                                     株主還元                            ビジネスの構築及び
                                                                                       ・株式会社シムネットの株式取得
                                                                     収益拡大に向けた
                                                                                       ・病院承継の進捗(2019年度末57病院)
                                                                     費用
                                     期末配当は前期                                           ・細胞治療・再生医療等の研究開発・実用化
                                                                     合計 2,160 百万円
                                                                                       ・ペット関連企業のM&A・資本業務提携
                                     水準を継続見込


                                     Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                 14
中期経営計画 初年度の振り返り

2. 2019年度重点施策の進捗状況①
 【 保険事業 】
   ■新商品 「どうぶつ健保しにあ」の販売により、高齢ペットにおける保険の普及率を向上
   ■ 国内最大のブリーダー直販サイトを運営する株式会社シムネットの株式取得(子会社化)
   ■「どうぶつ健活」や「遺伝子検査」といったグループ各社のサービスを活用し、他社の商品との差別化を図るとともに、こうした商品への付加価値
    を武器にNBチャネル及び一般チャネルにおける営業戦略を展開


   ● 新規契約獲得件数は年間16.7万件超、保有契約件数は81.6万件(前年同期比+8.4%)
   ● 損害率は、57.8%となり前年同期比1.2pt改善

   新商品「どうぶつ健保しにあ」の特徴                                          株式会社シムネット株式取得の期待効果

   ・日本初!高齢動物専用のペット保険を発売:8歳以上、引受年齢上限なし                           日本最大のブリーダー直販サイトのプラットフォームを活用し、
   (万一の入院・手術に対応)
                                                                ・保険の付保率向上
   ・高齢×健康などうぶつ向けの商品
                                                                ・代理店手数料等の費用圧縮
   ・窓口精算可能(70%・50%補償プラン)
                                                                ・効率的な保険募集に関する施策の展開
   ・高齢でも手軽な保険料
                                                                ・ブリーディングサポート事業拡大への寄与
   ・通院補償ありに移行が可能(「どうぶつ健活」の結果による)

   ・犬猫飼育頭数1,850万頭に対する普及率向上へ


 【 資産運用部門 】
   ■ 有価証券ポートフォリオの運用残高拡大:資産運用収益の獲得 / 期末のコロナショックによる資産運用費用の計上
   ■ 不動産投資:株式会社アドバンスネットとの業務提携(ペット共生住宅の普及・促進等)

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中期経営計画 初年度の振り返り

2. 2019年度重点施策の進捗状況②(川上~川中)


     ラ          遺        交         ペ           健                 日                 (一   (二       お
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                伝        配         ッ           康                 々                 一次   先次       別
     フう
                子        ・         ト           診                 の                 般診   進診       れ
     スぶ                            シ                                               医療   医療
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     ーの                  産         ョ                             ら                 療    療
     ジ                             ッ                                               )    )
                                                                 し
                                   プ




          遺伝子検査事業                                                    ブリーディングサポート事業

          避けられる遺伝病を、繁殖前後(親・子)の遺伝子検査によって回避。                            ブリーディング現場における種々の課題を解決することで、ブリーダーの

          遺伝子検査を、当社グループのラボにて実施することで、                                  収益機会を向上するとともに、新たな遺伝病等の発生を防ぎ、健康

          売上にも貢献しつつ、保険金削減を見込む。                                        な生体を普及させる取組みを実施。



                                                                  【2019年度の進捗】
     【2019年度の進捗】
                                                                  ≪ 多様な遺伝子検査サービスの提供へ ≫
     ≪ 遺伝子検査の浸透と保険事業への寄与 ≫                                        次世代シーケンサーを用いた解析技術により、これまで遺伝性
     遺伝子検査事業は、ブリーダー、ペットショップを中心に展開し、                               疾患の検査を行って来たが、これに加え、今回、性格(行動)
                                                                  や品種、毛色、体質、親子判定などを一度に測定することが
     2019年度は14.8万頭超(親・子・研究含む)の検査を実施。
                                                                  可能なカスタムパネルの開発に成功
     これらの結果、例えば、ウェルシュ・コーギーの変性性脊椎症
     (DM)の検査結果が、アフェクテッド(疾遺伝子変異を保有し                                     ブリーダー向けに
     疾患リスクが高い)となった生体が、40.9%から22.3%へ低下。                                  ■ 親子判定、毛色遺伝子検査
     仮に、この疾患が完全に無くなれば、年間保険金が70百万円程度                                      ⇒ 最適な交配、産子数の増加など
     削減する見込み。
                                                                       ペットショップ・譲渡団体向けに
     その他疾患についても、リスク遺伝子を持つ生体は減少傾向にある。
                                                                        ■ 品種判定、性格・体質遺伝子検査
                                                                         ⇒ 新たなサービスの開発、提供          カスタムパネル検査に用いる
                                                                                                    次世代シーケンサー



                                       Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                  16
中期経営計画 初年度の振り返り

2. 2019年度重点施策の進捗状況③(川中~川下)


     ラ           遺        交            ペ           健                 日                 (一   (二       お
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           健康的な生活習慣の推進                                                    どうぶつ診療関連事業(予防~一般診療)
           膨大な顧客データを分析することで、より健康的な生活習慣を推奨し                                現在、約60件の動物病院を運営し、予防~一般診療を展開中。
           保険金削減に繋げる。それらのデータを活用したフードや、行動特性を                               その過程で得られたデータ(保険金の支払いやカルテ等の医療デー
           計測するデバイスといったコンテンツの開発を目指す。                                      タ)を活用し次世代の予防法の確立を目指す。



      【 2019年度の進捗 】                                                  【 2019年度の進捗 】

      ≪ 「どうぶつ健活」の浸透拡大 ≫                                              ≪ 病院承継の進捗 ≫
                                                                        ・2019年度末で57の病院を運営中、
          ・2019年度 申込数   9.6万件超                                           地域の中核病院もグループイン実績
          ・申込率も概ね計画通りに段階的に
                                                                               梅島動物病院             柴田動物病院
           上昇中                                                                 (高度医療病院)           (一次病院)
          ・新規獲得、継続にも寄与
           ⇒NBチャネルでの申込者の継続率
            が上昇
          ・健診段階で、優良病院に送客することが可能となり、
           重症化を回避(保険金削減・損害率の低下を支援)


                                           Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                       17
中期経営計画 初年度の振り返り

2. 2019年度重点施策の進捗状況④(川下)


     ラ          遺        交        ペ            健                 日                (一    (二       お
     イど         伝        配        ッ            康                 々                一次    先次       別
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                                  プ




           先進医療の提供                                                   高齢のひと・ペットともに配慮した事業の展開
           再生医療・細胞治療等の先進医療の提供と研究所での研究の推進                             ひと・ペットともに高齢化しつつある中で、老犬ホーム・終生飼育施設の
           により、高度医療技術の開発と展開を行う。                                      展開を目指すとともに、飼い主・ペットが死亡した際のケアを行う施設を
                                                                     展開予定。


      【 2019年度の進捗 】                                              【 2019年度の進捗 】
      ≪ 動物再生医療技術研究組合の設立 ≫                                        ≪ 各種提携を推進 ≫
        (セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社)
                                                                    産:企業間連携強化
          動物再生医療技術研究組合とは、                                                フォレストヒルズ社、アドバンスネット社と業務提携
          産官学での連携を柱にして、未だ確立されていない飼育動物(イヌ・ネコ)
                                                                        ⇒ ペットと泊まれるホテル、ペット共生不動産関連等、
          向け細胞治療サービスの各プロセスを標準化し、あらゆる診療施設の獣医
          師が、安全かつ有効な細胞治療サービスを提供できる仕組みを実用化する                                新たなサービス展開へ
          ことを目的として農林水産大臣・経済産業大臣の認可を受けて設立した非                          官:自治体等と動物愛護、防災等の協定を締結
          営利共益法人
                                                                    学:専門学校との共同での取組みを開始
          本技術研究組合の活動                                                     ⇒ ペット飼育者が安心してペットを飼育できる環境を構築するべく、
          獣医師を中心とした組合員の連携により、培養、搬送、投与及び経過観察
                                                                           関係各所と連携。
          という細胞治療サービスの一連のプロセスを試験研究するとともに、これら
          についての自主的な基準を確立していくことで、飼育動物分野における適
          切な細胞治療市場の拡大に貢献していく                                                                 ※詳細は次スライド

                                      Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                             18
中期経営計画 初年度の振り返り

2. 2019年度重点施策の進捗状況⑤

  アニコムグループとして、積極的なESGの取組みを展開

     (2020年以降の主なリリース)

     ■ 2020.2.14公表
       三重県と動物愛護の推進に向けた協定を締結

     ■ 2020.2.17公表
       国際ビジネス学院と産学共同で取組みを開始

     ■ 2020.2.18公表
       人権基本方針の制定:人権尊重に加え、「動物の尊厳保持」を掲げる独自の方針を制定

     ■ 2020.3.18公表
       今治市と動物の災害対策等に関する包括連携協定を締結

     ■ 2020.3.27公表
       スマートウエルスネスコミュニティ協議会「地域健幸ビジネス分科会」の一員として
       静岡県 三島市のプロジェクトに参画

     ■ 2020.4.10公表
       新型コロナウイルス感染者のペットを無償でお預かりする「#StayAnicom」プロジェクトを始動

     ■ 2020.4.20公表
       新型コロナウイルス感染症と診断されたお客様へお見舞金支払いによる支援を開始



                          Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   19
2021年3月期 業績予想

 1.2020年度   連結損益計画(連結年間・連結四半期累計)

 2.連結経常利益の増減要因(2019年度実績 VS 2020年度予想)

 3.2020年度の重点施策

 4.第二期創業期における企業価値創造のドライバー




                   Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   20
2021年3月期 業績予想

1. 2020年度 連結損益計画(連結年間・連結四半期累計)
 ■ 連結年間計画                                                        ■ 連結四半期累計計画
                                    4,000 水準
                                                                           シムネット社とのシナジー効果により更なる成長フェーズへ
                                                                           ■ペット保険は季節性あり。利益は下半期に拡大する傾向
   経常利益(百万円)              2,900

                                                                                                              2,900
        2,278                      50,000 水準
                 2,189

                                                                                                     1,700
   経常収益(百万円)              45,600
                                                                                            1,100             45,600
                                                                      経常利益(百万円)
                                                                                      500
                 41,465


                                                                                                     33,800

        35,829



                                                                                            22,200


                                                                      経常収益(百万円)

                                                                                 10,800




         2018     2019     2020    2021                                               1Q     2Q        3Q      4Q

                                          Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                    21
2021年3月期 業績予想

2. 連結経常利益の増減要因(2019年度実績 VS 2020年度予想)

  コロナショック等で全体的な消費マインドは冷え込む中でも、ペット飼育需要については堅調に推移
  するとの見込み。これに伴い、保有契約件数の更なる増加や新規事業拡大などにより増収増益を計画
                                                                                          その他      その他
                                                                                         経常収益     経常費用

                                                                                                                    (百万円)

                        既経過      発生                                                               △528
                        保険料      保険金
                                                                                                         販管費


                                                                                         +2,239

                                 △1,764


                                          代理店                                    資産運用                    △2,399
                                          手数料       異常危険          資産運用            費用
                        +3,275                       準備金           収益
                                                                                  +109
                                          △342                      △46
                                                     +167




                                                                                                                    2,900

                2,189


                                      注1)既経過保険料 =保険引受収益-普通責任準備金繰入額(未経過保険料)
                                      注2)発生保険金  =正味支払保険金+支払備金繰入額
                                      注3)異常危険準備金=異常危険準備金繰入額+異常危険準備金戻入額

          2019年度実績                                                                                                2020年度予想
           連結経常利益                                                                                                  連結経常利益
                                            Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                        22
2021年3月期 業績予想

3. 2020年度の重点施策
 【 保険事業 】
    重点施策
    ■ 販売チャネルの拡大・強化:WEB、マッチングサイト、ブリーダー、譲渡、動物病院等
    ■ 商品・サービスの拡大: 「どうぶつ健保しにあ」の販売拡大、「どうぶつ健活」の満足度向上、独自サービスの拡充
    ■ 疾病毎の予防取組みの拡充、保険金の適正化
    ■ 将来を見据えた基幹システムのバージョンアップ、さらなる盤石化へ
    ■ シムネット社とのグループシナジー拡大:保険付保率の向上、動愛法改正を踏まえたリアルとデジタルの融合推進


    保険事業 主要経営パラメータ計画(2020年度)
    ● 新規契約件数 : 18.3万件   ● 保有契約件数 : 88.5万件                ● EI損害率 : 57.6%   ● 継続率 : 87.0%

 【 資産運用部門 】
    重点施策
    ■ 有価証券ポートフォリオの運用残高の拡大と相場環境に応じた柔軟かつ機動的な運用
    ■ グループ事業に寄与する現物不動産の取得・開発(ペット共生住宅、ペット複合施設の取得・開発)

 【 保険事業以外の事業 】
    重点施策
    ■ 遺伝子検査事業:検査数の拡大、カスタムパネル検査研究の確立(検査領域の拡大)、ブリーディングサポートの事業化へ
    ■ 健康診断(腸内フローラ健診等) + フード・商材等の事業化推進
    ■ 動物病院承継の推進
    ■ 細胞治療・再生医療の実用化拡大・普及
    ■ シムネット社とのグループシナジー拡大:ブリーディングサポート事業への展開、健康専門店事業の拡大

                               Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                   23
2021年3月期 業績予想

4. 第二期創業期における企業価値創造のドライバー

 企業価値創造
 (経常収益)     ペット保険事業と保険事業以外の事業のシナジー効果により、新たな企業価値を創造し高成長を継続




                                                                                       あらゆるデータから病気・ケガを分析し、
                   保険事業以外の事業                                                         「健康度」を見る予防型保険会社グループへ向け、
                                                                                              シナジー拡大
                ■その他(フード、終生飼育施設、不動産開発等)

                ■マッチングサイトの拡大
                ■遺伝子検査事業の拡大
                ■ブリーディングサポートの事業化

                ■動物病院承継の推進
                ■細胞治療・再生医療の実用化・普及拡大
                                                                                          ペット保険事業

                                                                                      ■売上拡大
                                                                                      (販売チャネルの拡大、商品拡大、継続率の向上)

                                                                                      ■費用改善

                                                                                      ■システムの盤石化に向けたバージョンアップ




 2000年          創業から基礎固め期(2018年度迄)                                               第二期創業期(2019年度以降)
 会社設立


                                     Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                  24
APPENDIX

 1.主要経営パラメータ

 2.アニコム損保単体:経常収益のパラメータ(ペット保険新規契約獲得件数/保有契約件数の推移)

 3.アニコム損保単体:経常費用のパラメータ(損害率(E/I)、既経過保険料ベース事業費率)

 4.新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関




                Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   25
APPENDIX

1. 主要経営パラメータ
                                                                       対前期末                     21年3月期末
                              19年3月期末        20年3月期末
                                                                   件数                率          (5月12日予想)

      ① 保有契約数                  753,332   件     816,254     件     62,922    件          8.4 %      885,000    件

      ② 新規契約数                  150,625   件     167,318     件     16,693    件         11.1 %      183,600    件

      ③ 継続率                       87.7   %          87.2   %                -               -        87.0   %

      ④ 保険金支払件数                 3,204   千件      3,407   千件         203    千件          6.4 %       3,586   千件

      ⑤ 対応動物病院数                 6,417   病院      6,466   病院           49   病院          0.8 %       6,650   病院



                                                                                                21年3月期
                              19年3月期末        20年3月期末               対前年同期増減
                                                                                                (5月12日予想)

      ⑥ E/I 損害率                   59.0   %         57.8    %                     △1.2      Pt        57.6   %

      ⑦ 既経過保険料ベース事業費率             34.5   %         37.1    %                         2.6   Pt        37.2   %

      ⑧ コンバインド・レシオ
                                  93.5   %         94.9    %                         1.4   Pt        94.8   %
        (既経過保険料ベース)




                                                                                                21年3月期
                              19年3月期末        20年3月期末                対前期末増減
                                                                                                (5月12日予想)

      ⑨ 単体ソルベンシー・マージン比率          379.8   %        357.0    %                    △22.8      pt     370   %前後



                              19年3月期末        20年3月期末               対前年同期増減

      ⑩ どうぶつ健活(腸内フローラ測定)申込数     16,185   件      96,949     件                    80,764     件


      ⑪ 遺伝子検査検体数                 7,742   件     148,535     件                140,793        件




                                         Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                              26
APPENDIX
2. アニコム損保単体:経常収益のパラメータ                                                                                                   (ペット保険新規契約獲得件数/保有契約件数の推移)


    ■ 新規契約獲得件数の四半期推移                                                                                                      ■ 保有契約件数の四半期推移

  (千件)                               新規契約は堅調に推移                                                                          (千件)                           保有契約は順調に増加
                                                                                                                  46.1
   45
                                                                                             40.2 40.3 40.6               850                                                                                       796 816
   40                                                    37.7 38.1 36.9 37.8                                                                                                                                  781
                                               36.5 36.4                                                                                                                                          753 766
                                     34.6 35.7                                                                            800                                                               741
   35                   31.6                                                                                                                                                          729
         30.2 30.5 31.4                                                                                                                                                         713
                                                                                                                          750                                             698
   30                                                                                                                                                               682
                                                                                                                                                              666
   25
                                                                                                                          700                     635 650
                                                                                                                                      610 622
                                                                                                                          650   597
   20
                                                                                                                          600
   15
                                                                                                                          550
   10
                                                                                                                          500
    5
                                                                                                                          450
    0
         1Q     2Q     3Q     4Q      1Q    2Q     3Q     4Q     1Q     2Q     3Q     4Q     1Q     2Q     3Q      4Q
                                                                                                                          400
                17年3月期                      18年3月期                      19年3月期                      20年3月期
                                                                                                                          350
   一般    5.5     6     5.7    5.5     -      -      -      -                                  -                                 1Q    2Q    3Q    4Q    1Q    2Q    3Q    4Q    1Q    2Q    3Q    4Q    1Q    2Q    3Q    4Q
                                                                  -      -     -       -             -      -      -

   NB    24.7   24.4   25.6   26.1   34.6   35.7   36.5   36.4   37.7   38.1   36.9   37.8   40.2   40.3   40.6   46.1                17年3月期                  18年3月期                  19年3月期                  20年3月期
                                      -      -      -      -      -      -      -      -      -      -      -      -
   合計    30.2   30.5   31.4   31.6   34.6   35.7   36.5   36.4   37.7   38.1   36.9   37.8   40.2   40.3   40.6   46.1     保有   597   610   622   635   650   666   682   698   713   729   741   753   766   781   796   816


  ※ NB:ペットショップチャネル



  ・新規契約獲得は堅調。                                 NB・一般チャネル合わせて16.7万件を超え、年間計画16.5万件を上回って着地。

  ・既契約の継続率も、87%前後で安定的に推移。

  ・保有契約件数は81.6万件となり、年間計画81.3万件を上回って着地。
  ・50%プランと70%プランの比率は、保有契約全体ではおおよそ60:40で50%プラン割合が多い。一方、新規契約では70%プランが5割超。




                                                                                             Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                                                                      27
APPENDIX

3. アニコム損保単体:経常費用のパラメータ                                                                (損害率(E/I)、既経過保険料ベース事業費率)
              【参考情報】                                                                               注1) 下表は、四半期毎の平均値を記載しておりますので、当期累計平均とは異なります。
                                                                                                   注2) 事業費率は「既経過保険料ベース事業費率」(損保事業費÷既経過保険料)を表しております。
               15年3月期 1Q           15年3月期 3Q
       (%)     ■ 保険料改定             ■限度日数付き新商品
               ・平均12%の改定           ■健康割増引制度導入                                                                                                  E/I損害率
       70                                                                                                                                      既経過事業費率
             62.1
                    60.6    60.3                         60.8             60.3                                     59.7   60.9
                                                  60.1                             61.2    59.1             59.1
                                    57.6 59.4                                                                                                  59.3
       60                                                                                           56.3                                58.8           57.6
                                                                  55.6                                                           56.5                         55.6



       50
                                                          ■ 8歳以上の保険料改定                              ■ 商品改定
                                                                                                    ・新付帯サービス「どうぶつ健活」の導入
                                                                                                    ・保険料改定

       40

                                                                                                                                                38.5
                                                                                                                                        37.0           36.5   36.3
                                                                                    35.5                                         36.1
                            33.9                                           35.4             35.3    34.5                  34.2
       30                                                                                                   34.1   33.7
                                    32.2   32.8                    32.6
                                                    31.0 32.1
             28.4    29.5


       20
              1Q      2Q     3Q      4Q    1Q      2Q     3Q        4Q      1Q       2Q      3Q      4Q     1Q     2Q      3Q    4Q      1Q     2Q      3Q     4Q

                       16年3月期                       17年3月期                           18年3月期                        19年3月期                        20年3月期




      ・E/I損害率は、例年、狂犬病予防接種などにより動物病院の繁忙期である1Q・2Qに上昇した後、3Qから4Qにかけて通院頻度が減少することで改善して
       いくといった季節性を有する。当期は、新規契約増により商品ポートフォリオの改善が進んだことに加え、2018年12月の商品改定による料率改定の効果が

       一巡したことから、対前年同期比で改善。

      ・事業費率は、引き続き、事業規模拡大に向けた積極投資により、対前年同期比で上昇。

           これは、独自サービスである「どうぶつ健活」のコスト増が損保単体に影響を与えたものであり、連結ベースの販管費としては

           計画線上で推移。

                                                                Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                                            28
APPENDIX
4. 新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関

   ど
   う       遺        交           ペ                健                      日           一           二           お
   ぶ                                                                                次
   つ       伝        配           ッ                康                      々                       次           別
   の       子        ・           ト                診                      の           診           診           れ
   ラ                出           シ                断                      暮           療           療
   イ                産           ョ                                       ら           (           (
   フ                            ッ                                       し           一           先
   ス                                                                                般           進
   テ                            プ                                                   医           医
   ー                                                                                療           療
   ジ                                                                                )           )
           ・       ・・・        ・・                 ・・                    ・・       ・   ・ ・        ・・          ・・
   新       遺       精ブマ        遺し                 保腸                    他フ       予   一 電        二再          終ペ
   規       伝       子リッ        伝つ                 険内                    企ー           次 子        次生          生ッ
                              子け                                                約
   事       子       バーチ                           新フ                    業ド       送   病 カ        病医          飼ト
   業               ンデン        検サ                 サロ                    と開           院 ル        院療          育霊
           検                  査                                                 客
                   クィグ                                                              運          運提          施園
   の       査                  証ー                 ーー                    の発       事   営 テ
   収       事        ンサ        明ビ                 ビラ                    連と       業              営供          設紹
                                                                                    ( 拡
   益       業        グイ        書ス                 ス測                    携販           海 販                     介
   機                支ト        の提                 付定                     売           外
   会                援         発供                 帯事                                 含
                              行                   業                                 )


   保
   険            ▼川上での寄与                               ▼川中での寄与                                ▼川下での寄与
   事
   業       ・遺伝子ベースの保険料設計や引受診断            ・保険の付加価値を向上                                    ・重症化予防による損害率低下
   へ       ・新生児チャネルを拡大                                                                  ・難病治療の確立に伴う損害率低下
   の                                     ・生活習慣病予防による損害率低下
   寄       ・遺伝病減少にともなう損害率低下              ・企業集団の獲得                                       ・高齢者等の飼育に対して裾野を拡大
   与

   資
   産                                     ▼資産運用(不動産運用)による下支え
   運
   用

   展
   開                              ▼どうぶつデータベースの構築(新規・保険事業でのさらなる活用へ)


                                    Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                   29
(参考)保険会計が経常損益に与える影響①

 1.保険料の増加が経常損益に与える影響(日本の損保会計ベース)

  ・一般的に、保険料の増加は経常収益の増加に寄与しますが、事業年度における保険料の未経過期間部分については、普通責任準備金
   (未経過保険料)として次年度に繰り越すことが法令により定められています。一方で、発生保険金、代理店手数料、社費等の費用に
   ついては、保険料の増加に対応する費用を含め、これらの費用が発生する年度において計上することとされています。


  ・したがって、保険料の増加に伴い増収となる場合であっても、当該費用が既経過保険料を超過する場合は、当該年度の経常損益にマイ
   ナスの影響を与えることとなります。

              当年度(※既経過保険料)                                 翌年度(未経過保険料)

                4月契約

                  5月契約

                       6月契約

                         7月契約

                              8月契約

                                9月契約

                                       10月契約
                                                                          ・
                                                                          ・
                                                                          ・
                                                           3月契約




                                      発生
                                      保険金

                                      代理店
                  既経過
                                      手数料
                  保険料
                                       社費



                                     Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   30
(参考)保険会計が経常損益に与える影響②

 2.異常危険準備金が経常損益に与える影響(日本の損保会計ベース)

  ・異常危険準備金は、巨大災害等が生じた場合の保険金の支払いに備えるために法令により積み立てておくこととされているものであり、
   各保険会社が毎期積み立てを行っているものです。


  ・異常危険準備金は、正味損害率(※)が50%を超えると取崩し(費用のマイナス)が行われます。
   (※)正味支払保険金を正味収入保険料で除した割合です。




 3.修正利益について

  ・当社における「修正利益」とは、経常利益から異常危険準備金、資産運用収支、その他経常収支等の影響を除外した利益としており、
   “ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独自の指標です。なお、計算式は、以下のとおりです 。


  ・上記の異常危険準備金等(※)の影響を受けない「修正利益」の方が、“ペット保険事業の実質的な損益”を表すものとして重要な指標で
   あると考えています。異常危険準備金等の要素を除くと、「修正利益」は、経常利益が減少した場合でも増加することがあります。
   (※)当該影響等には、上記1.の未経過保険料の影響は含まれていません。




                            当社の「修正利益」の算出方法


                           異常危険準備金                                                       保険引受以外の
  修正利益      =   経常利益   ±     影響額
                                           ±      資産運用収支            ±     その他経常収支   +   営業費・一般管理費




                              Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                             31
                                 お問合せ先

 アニコム ホールディングス株式会社                                  経営企画部(IR事務局)
         東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
                   URL:https://www.anicom.co.jp/




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