中期経営計画
2019-2021
2019年 ５月９日
証券コード：8715
中期経営計画の開示に関する変更点
中期経営計画を、３年間「固定」の計画へ
2019年度中期経営計画から、従前の 「ローリング方式」 を見直し、
原則3年間は計画を動かさない 「固定方式」 へ変更します。
【変更の背景】
1. 創業以降、ペット保険市場の開拓に注力し、環境変化に応じて柔軟に戦略・計画を立案するため、ローリング方
式を採用してきた。ペット保険を含むペット関連市場は一定の成熟が見え始め、当社自身も株式上場後約10
年が経過したことから、今回、改めて本方式の適切性に係る検討を行った
2. 当社グループでは「どうぶつ業界における川上から川下までのすべてを発展的に繋ぐインフラプレーヤー」に向けた各
種戦略・施策が出そろってきたところ、中期計画として株主や投資家の皆様に対してのコミットメントをより明確にし
ていく必要性を強く認識
▶ 3年後に、施策や目標経営指標に対する達成度を評価
▶ 進捗状況については、決算発表のタイミングをはじめ、適時適切に開示
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1 はじめに 2 中期経営計画 3 グループの紹介
(1) 代表ご挨拶 P5 (1) 全体経営戦略 P10 (1) グループ全体像と沿革 P22
(2) アニコムグループ 経営ビジョン P6 (2) 中期経営戦略 P11 (2) アニコム パフェ株式会社 P23
(3) ペット市場を取り巻く環境 P7 (3) 中期経営計画 P12 (3) アニコム フロンティア株式会社 P24
(4) ペット業界の課題と、アニコムの取組み P8 (4) 中期経営計画（ERMの考え方） P13 (4) アニコム先進医療研究所株式会社 P25
(5) 中期経営計画（ESGの取組み） P14 (5) アニコム キャピタル株式会社 P26
(6) 中長期ロードマップ P15 (6) セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社 P27
(7) 香港愛你康有限公司 P28
(7) ペット保険事業の重点施策 P16
(8) 新規事業の重点施策 P17
(9) ペット保険と新規事業のシナジー P20
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1 はじめに
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（１）代表ご挨拶
遺伝
要因
2000年７月、私は「予防型保険会社」を作るという想いを抱き、
アニコムを創業しました。私が考える「予防型保険会社」とは、
「涙を減らし、笑顔を生みだす会社」であり、アニコムのコーポレー 環境要因
生活習慣や環境で生じる要因
トビジョンとして掲げています。このビジョンには、保険会社が保有
する膨大な症例データをもとにケガや病気の予防情報を提供す
ることで、これらを未然に防ぎ、どうぶつと飼い主の皆さまへ、笑顔
を提供する会社であるべきだという想いを込めています。 遺伝要因
生まれながらに持つ病気の要因
すべての傷病は、二つの要因、すなわち「遺伝要因」と「環境要
家族性疾患 がん 骨折 誤飲
因」が複合的に関与することによって発症すると考えられています
（fig.1）。とりわけ、どうぶつにおいては、遺伝要因による傷病 fig.1 傷病の生じる要因のイメージ図
が、ひと以上に多いと考えられており、アニコム損害保険株式会
社における年間保険金においても、相当程度の支払いが生じて
いるものと推測されます（fig.2）。しかしながら、遺伝性疾患 遺伝
（遺伝病）は、遺伝子検査をはじめとした技術によって防ぐこと 要因
億円
ができ、当社グループでも遺伝子検査事業を開始し、撲滅に向
184
けて動き出しています。 年間保険金
これは当社の取組みの一例にすぎません。「予防型保険会社」
環境要因
を目指す上で、こうした予防に向けた取組みを常に前に進めてい
くことで、新たな社会的価値を創出し、持続的な成長を目指し
※構成比はイメージです。動物種・年齢によって違います
て参ります。
fig.2 年間保険金の内訳（2018年度実績）
2019年5月9日
5
（２）アニコムグループ 経営ビジョン
■長期 経営VISION
どうぶつが生み出す「心の発電力」を高めることで
新たな有効需要とエネルギーを創出し、
どうぶつと人間双方の健康寿命延伸に貢献します。
■中期 経営VISION
どうぶつ業界のインフラプレーヤーとして、すべての生命の
多様性を認識し、「予防による健康寿命延伸」という
新たな価値を提供します。
■2019 経営VISION
グループのリソースを結集し、どうぶつ業界における
川上から川下までのすべてを発展的に繋ぐ
インフラプレーヤーの確立に向けた事業化を加速します。
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（３）ペット市場を取り巻く環境
市場規模と飼育頭数 ペット保険の市場規模 ペット保険の各社シェア
（保険料ベース（概算））
（ペット産業全体の市場規模：億円）
15,422
15,193
14,983 （ペット保険単体の市場規模：億円）
14,743
25,000
0.2
14,498 15000
874 0.18
（犬猫飼育頭数：千頭） 14000
20,000
19,205 768 その他（12社）
18,665
0.16
18,715 18,446 18,552
13000
667
17%
0.14
猫
15,000
12000
581 B社
9,492
0.12
9,277 9,309 9,526 9,649
11000 493 9.1% 7%
0.1
417 8.0%
10000
10,000
350 6.9% 0.08
298 5.8%
9000
4.9% 0.06
A社
犬 4.3%
21% 55%
8000
9,713 9,438 9,356
0.04
5,000
8,920 8,903
ペット保険の普及率
7000 0.02
0
0 6000
2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
2014 2015 2016 2017 2018
（実績） （見込み） （予測）
出典：一般社団法人 日本ペットフード協会
出典：㈱富士経済 2019年 ペット関連市場マーケティング総覧 各社のディスクロージャー誌、決算公告等から当社推計
出典：㈱矢野経済 ペットビジネスマーケティング総覧2019年版
犬の飼育頭数は逓減も、市場は伸長 普及率はまだ９％、市場は成長中 11年連続シェア No.1
▶ 犬の飼育頭数の逓減傾向は続くも、ペット保険市場は毎年２桁台の成長
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（４）ペット業界の課題と、アニコムの取組み
ペット業界の課題
■犬の飼育頭数の逓減 ■どうぶつとの共生メリットの啓蒙（幸福、健康）
■どうぶつと共生しやすい環境づくり ■正しいしつけの普及、共生住宅の推進
ペット業界全体
ペット業界全体
■どうぶつの健康と病気 ■遺伝性疾患の削減、適正獣医療の推進
■殺処分問題 ■終生飼育の啓蒙、施設整備、自治体連携
■ブリーダー数の減少・高齢化に伴う供給数の減少 ■ブリーディングサポート
供給サイド ■ブリーディング環境の問題（遺伝病・繁殖環境など） （科学・技術・データ・医療・マーケティング等）
（ブリーディング・ペットショップ） ■引退後の繁殖どうぶつの生活 ■終生飼育施設の整備、里親探しの支援
■ペットショップ規制強化の流れ ■ペットショップ環境衛生等のサポート
■高齢者の飼育不能時の不安、ペットロス ■高齢者を含む飼育不能時の支援
需要サイド
■遺伝病に関する不安、社会問題化 ■遺伝子検査の普及および研究・事業拡大
（飼い主・医療・関連事業）
■動物病院の後継者不足、地域偏在問題 ■動物病院承継
▶リーディングカンパニーとして、飼育頭数向上を含むペットを取り巻く各課題に対して取り組んでいく
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2 中期経営計画
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（１）全体経営戦略
これまでのアニコム（創業から基礎固めの18年間）
涙を拭く保険会社グループ
生じた病気・ケガに対して、治療や保険金を給付
するサービスを提供してきた。
これからのアニコム（第二期創業期としての位置付け）
笑顔を生み出す保険会社グループ
あらゆるデータから、病気・ケガを分析し、
「健康度」を見る予防型保険会社グループへ。
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（２）中期経営戦略
笑顔を生み出す保険会社グループ
あらゆるデータから、病気・ケガを分析し、「健康度」を見る予防型保険会社グループへ。
遺伝病 適正ブリーディング
1. 遺伝病撲滅とブリーディングサポート
遺伝子検査を普及させ、避けられる遺伝病を避ける。さらに結果に基づく適切
遺伝子
なブリーディングサポート（近交度管理等）を実施することで、新たな遺伝病の
検査
発症も予防する。
腸活
予防型 2. 「腸内フローラ測定（腸活）」による、健康度の測定
健康度
保険会社 測定 環境要因の疾患や遺伝性疾患を補うべく、腸内フローラ測定（腸活）による
グループ 健康診断で、日々の健康をサポートする。
予防医療
獣医療 3. 予防医療と、先進医療の提供
予防医療・早期発見・未病予防を医療現場で提供していく。
発症してしまった疾患は、先進医療を含むグループの病院で診療を行う。
先進医療
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（３）中期経営計画
連結経営数値目標
経常収益は、上場以来高成長を継続。３年平均成長率10％以上 を目指す。
4,000 水準
経常利益は、事業拡大への積極投資を行いつつも、3年平均成長率20％以上 を目指す。
※CAGR（Compound Average Growth Rate）：年平均成長率
50,000 水準
2,372 2,278 2,300
2,129
1,853
1,250 42,400
経常利益（百万円）
837 733
291 342 337 35,829
32,339
28,978
26,506
22,638
18,366
経常収益（百万円）
16,186
13,845
11,107
9,215
株式上場
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
（実績） （計画値） （目標値）
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（４）中期経営計画（Enterprise Risk Management の考え方）
企業価値向上に向けた資本・リスク・リターンの考え方
資本・リスク・リターンのバランスを管理し、財務健全性と資本効率を両立。
中長期的な視野から、継続的・安定的な株主還元を実施。
資本
ROE 10～12％程度へ
損保単体 SMR380％程度 財務
健全性の 資本効率の
長期的には、ソルベンシーマージン比率 資本コスト6.7％前提で、エクイティ・スプレッド
確保 向上
（SMR）は、400％程度に。 ＋５％超えへ。
※エクイティ・スプレッド＝ROE ー資本コスト
企業価値の
最大化
リスク リターン
リスク
リターン管理
の強化
株主還元方針
財務健全性と資本効率の考え方を踏まえ、中長期的な視野から、
継続的・安定的な利益配分を行っていくことを、基本方針とする。
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（５）中期経営計画（ESGの取組み）
Environment Social Governance
「地球のお医者さん」を目指します どうぶつの尊厳を守ります 現在の強固なガバナンス体制を継続します
人間やどうぶつだけでなく、すべての『命』と『命』がお互いに どうぶつに携わる会社として、『動物の尊厳に関する宣言』を社内で 社外取締役を増員し（３名）、執行役員制度を導入す
理解し、協力しあうという企業理念の下、細菌・微生物・植 掲げ、殺処分ゼロ、動物虐待ゼロ、飼育環境向上に対してアクショ ることで、経営の監督と執行を明確に分離しています。
ンを起こします。
物の保護、保全に向けた取組みや研究を行っています。 社外取締役を主要な構成員とする「指名・報酬・ガバナン
例：老犬ホーム・終生飼育施設の建設・運営、丸紅新電力と協
例：公益財団法人世界自然保護基金ジャパン（WWF ス委員会」で、代表取締役の指名や報酬のほか、内部管
同で開発した新電力プラン（しっぽ応援プラン）など
ジャパン）への支援など 理態勢等を含むガバナンス全体の実効性について議論を
女性の活躍を推進し、多様な家族の形に 行っています。
環境に配慮した活動を続けます 寄り添います
約款や冊子類、申込書・請求書・お客様宛通知などの帳 女性社員は約６割、管理職のうち約３割、役員では３名と、多く 取締役会・経営会議の議論を活性化し、
の女性がグループ全体で活躍しています（2019年３月時点）。 より実効性の高いガバナンスを目指します
票類の電子化を推進するなど、物流や紙の削減に取り組ん
また、ペット保険の約款に定める「被保険者」に、同性のパートナー 社外取締役への事前説明を徹底し、会議における議論を
でいます。
も「配偶者」に含む改定を行っています。 深度あるものとしています。
どうぶつと一緒に行うゴミ拾い運動を関係各所と連携し、続
けていくことで糞便問題にも取り組みます。
人権啓発の取組みを推進します
あらゆる人の基本的人権を尊重すべく、人権基本方針を策定する
とともに、ハラスメント防止に向けた活動を推進していきます。
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（６）中長期ロードマップ
１か年 ３か年 その先…
事業化の 予防事業を ビジネス幅を
加速 展開 さらに拡大
ペット保険の独自性と、新たな予防サイクル（遺
ペット保険の収益力拡大を継続・加速しつつ、保 予防サイクルを総合的なサービスとして海外に展開。
伝・環境・医療）の推進に向け、ビッグデータを最
険金削減を含む費用の改善にも注力。同時に、新 どうぶつ業界の知見・ノウハウ・サイクルをヒト分野に
大限に活用。グループ全体の成長性はそのままに、
規事業の収益化を加速させ、着実に拡大していく。 も。
その他経常収益の比率を10％超へ。
取組みの具体策 取組みの具体策 取組みの具体策
▶ 保険事業のさらなる拡大・独自性追求 ▶ ペット保険の独自性を確立 ▶ 予防型保険会社の確立
▶ 資産運用力の向上 ▶ 川上～川下分野の収益化 ▶ 川上から川下のそれぞれのフェーズと、下支え分野で
▶ 川上～川下分野の事業化・拡大 ▶ ビッグデータの活用 の収益を拡大
▶ コーポレートブランドの刷新 ▶ どうぶつとの共生環境の改善・整備 ▶ 海外展開・ヒト分野への展開
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（７）ペット保険事業の重点施策
2021年度 ペット保険主要数値
■トップライン 保険引受収益＋資産運用収益の３年CAGR10％程度
■損害率 57～59％ 新たな柱の構築
■事業費率 34～37％ NBチャネルと同程度以上の営業の主軸として成長させ、将来的な収益源に
■ソルベンシーマージン比率 380％程度（長期的には400％程度） （マーケティング・PR強化、WEB/動物病院活用、新商品開発など）
一般チャネル
営業強化
基幹システム強化および事務効率化 遺伝子検査をキーとした戦略
ビッグデータを保持できる磐石なシステム基盤の確保と、 システム化 NBチャネル 遺伝子検査を中心とした営業戦略により、収益を確保
効率的なリソース配分により企業成長をサポートするため 推進 営業強化 （ペットショップ、ブリーダー、譲渡団体、マッチングサイト
の基幹システムを再構築 など）
６つの
重点施策
サービスの拡充・指標の見える化
お客様からの声を適切に評価、採用する体制を作り、お 最適ポートフォリオの構築（不動産含む）
顧客満足度
客様に一層寄り添ったサービスを拡充（付帯サービス拡 運用強化 どうぶつをテーマにした不動産にも投資し、各種施策に活
向上
充、マイページ・コールセンターの改善、顧客本位の業務 用。有価証券ポートフォリオの収益力向上
運営定着）
保険金
適正化
適正治療と「どうぶつ健活」を中心とした予防の発展戦略
「どうぶつ健活」を中心とした当社独自のデータ解析結果を元に予防や適正治療へ展開
（傷病の事前回避、疾病の早期発見、適正治療、適正支払）
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（８）新規事業の重点施策（川上～川中）
ど
う 遺 交 ペ 健 日 一 二 お
ぶ 伝 配 ッ 康 々 次 次 別
つ 子 ・ ト 診 の 診 診 れ
の
ラ 出 シ 断 暮 療 療
イ 産 ョ ら （ （
フ ッ し 一 先
ス プ 般 進
テ 医 医
ー 療 療
ジ ） ）
遺伝子検査事業 ブリーディングサポート事業
避けられる遺伝病を、繁殖前後の遺伝子検査によって回避。 ブリーディング現場における種々の課題を解決することで、ブリーダーの
遺伝子検査を、当社グループのラボにて実施することで、 収益機会を向上させ、同時に新たな遺伝病等の発生を防ぎ、健康な
売上にも貢献しつつ、保険金削減を見込む。 生体を普及させる取組みを実施。
▶ 主要ペットショップで販売される生体の全頭検査 ▶ 蓄積したデータを活用し近交度のマネジメント
▶ 繁殖犬の遺伝子検査 （新たな遺伝病発生・奇形の回避）
▶ 新たな原因遺伝子の研究と、検査項目の拡大 ▶ 交配適期、人工授精、精子バンク、医療等のトータルで
ブリーディングをサポート
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（８）新規事業の重点施策（川中～川下）
ど
う 遺 交 ペ 健 日 一 二 お
ぶ 伝 配 ッ 康 々 次 次 別
つ 子 ・ ト 診 の 診 診 れ
の
ラ 出 シ 断 暮 療 療
イ 産 ョ ら （ （
フ ッ し 一 先
ス プ 般 進
テ 医 医
ー 療 療
ジ ） ）
健康的な生活習慣の推進 どうぶつ診療関連事業（予防～一般診療）
膨大な顧客データを分析することで、より健康的な生活習慣を推奨し 既に50件以上の動物病院を運営し、予防～一般診療を展開中。
保険金削減に繋げる。それらのデータを活用したフードやデバイスといった その過程で得られたデータ（保険金・カルテ等の医療データ）を活用し
コンテンツの開発を目指す。 次世代の予防法の確立を目指す。
▶ 顧客データに基づく生活習慣と疾病の関係性の分析 ▶ 動物病院事業の展開・拡大（予防特化型病院 など）
▶ オウンドメディア・SNSを通じた予防啓発のプッシュ ▶ カルテ管理システムの利用病院の拡大
▶ 予防フード・デバイス等の開発・共同研究・協業 ▶ 予約・送客による顧客利便性の向上
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（８）新規事業の重点施策（川下）
ど
う 遺 交 ペ 健 日 一 二 お
ぶ 伝 配 ッ 康 々 次 次 別
つ 子 ・ ト 診 の 診 診 れ
の
ラ 出 シ 断 暮 療 療
イ 産 ョ ら （ （
フ ッ し 一 先
ス プ 般 進
テ 医 医
ー 療 療
ジ ） ）
先進医療の提供 高齢のひと・ペットともに配慮した事業の展開
再生医療・細胞治療等の先進医療の提供と研究所での研究の推進 ひと・ペットともに高齢化しつつある中で、老犬ホーム・終生飼育施設の
により、高度医療技術の開発と展開を行う。 展開を目指すとともに、飼い主・ペットが死亡した際のケアを行う施設を
展開。
▶ 全国初の再生医療特化型病院（富士フイルム社との合弁） ▶ 老犬ホーム、終生飼育施設の建設・運営
▶ 再生医療・細胞治療の普及の仕組みを構築 ▶ 高齢者向けペット保険商品の開発
▶ 高度医療に特化した保険商品の開発
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（９）ペット保険と新規事業のシナジー
ど
う 遺 交 ペ 健 日 一 二 お
ぶ 伝 配 ッ 康 々 次 次 別
つ 子 ・ ト 診 の 診 診 れ
の 出 シ 断 暮 療 療
ラ 産 ョ ら （ （
イ ッ し 一 先
フ プ 般 進
ス 医 医
テ 療 療
ー ） ）
ジ
・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・・ ・・ ・・
新 遺 精ブマ 遺し 保腸 他フ 予一電 二再 終ペ
伝 子リッ 伝つ 険内 企ー 約次子 次生 生ッ
規 子け
事 子 バーチ 新フ 業ド 送病カ 病医 飼ト
検 ンデン 検サ サロ と開 客院ル 院療 育霊
業 査
の 査 クィグ 証ー ーー の発 事運テ 運提 施園
事 ンサ 明ビ ビラ 連と 業営拡 営供 設紹
収 業 グイ
益 書ス ス測 携販 （販 介
支ト の提 付定 売 海
機 援 発供 帯事 外
会 行 業 含
）
保
険
事 ▼川上での寄与 ▼川中での寄与 ▼川下での寄与
業 ・遺伝子ベースの保険料設計や引受診断 ・保険の付加価値を向上 ・重症化予防による損害率低下
へ
の ・新生児チャネルを拡大 ・生活習慣病予防による損害率低下 ・難病治療の確立に伴う損害率低下
寄
与 ・遺伝病減少にともなう損害率低下 ・企業集団の獲得 ・高齢者等の飼育に対して裾野を拡大
展
開 ▼どうぶつデータベースの構築（新規・保険事業でのさらなる活用へ）
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3 グループの紹介
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（１）グループ全体像と沿革
子会社の経営管理
資本金：7,950百万円
設立：2000年7月
損害保険業｜ペット保険 動物病院支援事業 保険代理店業 動物医療の臨床・研究 ベンチャーキャピタル
資本金：6,550百万円 資本金：495百万円 資本金：45百万円 資本金：450百万円 資本金：100百万円
設立：2006年１月 設立：2004年12月 設立：2005年２月 設立：2014年１月 設立：2015年7月
2000年 ４月 任意組合として anicom（どうぶつ健康促進クラブ） 設立 2008年 ４月 アニコム損保㈱がペット保険の補償を開始
2000年 ７月 anicomから「どうぶつ健保」事務受託会社として㈱ビーエスピー設立 2009年11月 「家庭どうぶつ白書」発刊（以降、毎年発刊）
（2005年１月にアニコム インターナショナル㈱に、2008年６月に 2010年 ３月 アニコム ホールディングス㈱が東証マザーズ上場（証券コード：8715）
アニコム ホールディングス㈱に、それぞれ商号変更）
2014年 １月 日本どうぶつ先進医療研究所㈱（現「アニコム先進医療研究所㈱」）設立
2004年12月 アニコム パフェ㈱設立
2014年 ６月 アニコム ホールディングス㈱が東証一部に市場変更
2005年 ２月 アニコム フロンティア㈱設立
2015年 ７月 アニコム キャピタル㈱設立
2006年 １月 保険会社設立準備のため、アニコムインシュランスプランニング㈱設立
（2007年12月にアニコム損害保険㈱に商号変更） 2016年 ４月 当社49％、富士フイルム㈱51％出資の動物の再生医療に関する合弁事業と
2007年12月 アニコム損害保険㈱が損害保険業免許を取得 して、セルトラスト・アニマル・セラピューティクス㈱を設立
アニコム インターナショナル㈱が保険持株会社としての認可取得 2017年 ３月 当社49％出資の中国における動物医療に関する合弁事業として、香港愛你
康有限公司を設立
2008年 １月 アニコム損保㈱がペット保険の販売を開始
Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved 22
（２）アニコム パフェ株式会社
設立：2004年12月24日 資本金：495百万円
動物病院支援や飼い主サポートを通じて、どうぶつとの暮らしをより豊かに。
飼い主サポート事業
動物病院支援事業 ペット霊園紹介事業
(物販等)
患者情報から会計管理まで、病院業務全般をサポート オンラインショップ「パフェオンライン」、子犬子猫の検索サ ペットへの愛情が深まる中、ペットが亡くなった際の葬儀
する動物病院向けクラウド型カルテ管理システム「アニコ イト「ハローべいびぃ」の運営、迷子捜索、獣医師等によ を、しっかりしてあげたいというニーズが高まっています。
ムレセプター」の開発・販売等の、動物病院経営を支援 る電話での24時間健康相談サービス「anicom24」、 アニコム独自の基準をクリアした信頼できる霊園を、ペッ
する各種サービスを展開しています。 定期配送のしつけBOX「アニトレ24」など、どうぶつと飼 ト霊園紹介サイトでご紹介しています。
い主の暮らしをサポートする事業を幅広く展開しています。
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（３）アニコム フロンティア株式会社
設立：2005年２月25日 資本金：45百万円
どうぶつ業界で働く人を支えるために、あらゆるサポートを。
保険代理店業 職業紹介事業 人材教育事業
「勤務中にスタッフがどうぶつに咬まれてしまった、どうぶつ 獣医師、動物看護士、トリマー、研究者など動物関係 これからの業界をになう人材育成のため、ペット業界の
にケガをさせてしまった…」どうぶつと関わる仕事には、特 者に特化した求人サイト「アニジョブ」の運営を通じ、どう 現場で即戦力となる知識と資格を身につけられるような
有のリスクがつきものです。そうしたリスクから経営者やス ぶつ好きの方が長く安心して働けるような環境づくりに貢 各種講座を、専門学校や動物病院で開催しています。
タッフを守る保険をはじめ、各種生保・損保の提供を通 献することを目指しています。
じ、どうぶつ業界で働く人をサポートします。
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（４）アニコム先進医療研究所株式会社
設立：2014年１月24日 資本金：450百万円
研究と臨床で、どうぶつ医療に明るい未来を。
研究・開発 動物病院の運営 標準診療・予防医療に向けて
どうぶつに関する基礎研究・医療技術・医療機器の開 神経性疾患（脊髄損傷・椎間板ヘルニア等）の診療 予防を中心とした動物病院も運営しています。さらに、ど
発などを行っています。2016年12月には横浜市にラボ を行う動物病院を含め様々な形態の病院を運営してい うぶつ医療に関する標準診療、ガイドラインの策定を行
を開設。基本的な研究機器のみならず、膨大なDNA ます。これまで治せないと思われていた疾病を治し、どう うことで、どうぶつ医療の標準化を目指しています。
の解析ができる次世代シークエンサーや代謝物など様々 ぶつの健康寿命延伸への寄与を目指しています。
な物質を分析できるクロマトグラフィーなど、先進的な研
究機器も揃え、日々研究を進めています。
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（５）アニコム キャピタル株式会社
設立：2015年７月７日 資本金：100百万円
日本で唯一、どうぶつ医療・ペット関連分野に特化したベンチャーキャピタル企業。
ベンチャー企業投資・育成 共同研究・事業開発助成
主に、どうぶつ医療分野・ペット関連分野の成長を牽引 獣医療の発展およびペット関連市場の拡大に資する研
する有望なベンチャー企業や、イノベーションにつながる 究や事業開発に対する助成を行うプログラム
研究開発に対する投資・育成に取り組むことで、どうぶ 「EVOLVE」を展開し、新たな価値の創出を目指します。
つから始まる価値創造を具体化し、日本経済の更なる
発展に寄与します。
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（６）セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社
設立：2016年４月１日 資本金：50百万円
出資比率：富士フイルム 51％ ／アニコムHD 49％
「信頼」と「細胞」により、再生医療・細胞治療を中心とした先端医療の実用化・普及を通じて、獣医療に貢献する。
先進医療の開発～診療 ソリューションの提供
「細胞治療」の実用化を進めています。トランスレーショナルリ 一般診療を行う動物病院においても、先端的な診療法を実
サーチ(橋渡し研究)の担い手として、大学や企業が行ってきた 践していただけるようにすることが最終的な目標です。細胞治
基礎研究成果を先端的な診療法として実用化させることに特 療の場合は、単にその診療法
化した活動、R&D(Research & Development)の「D」に を開発するだけでなく、同社の
特化した活動を行い、獣医療で細胞治療を普及する社会シス 動物再生医療センター病院と
テムの開発の一環として、診断や治療における科学的なエビデ 一般診療を行う動物病院とで
ンスを構築していくことを最重点にして開発を行っています。 連携する仕組みを構築します。
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（７）香港愛你康有限公司
設立：2017年3月 資本金：1,300千米ドル
出資比率：アニコムHD 48.8％
中国（上海）での動物病院事業を展開。アジア諸国への、獣医療やペット保険等のペット関連産業の普及を目指す。
ペット関連産業の
日本水準の獣医療の提供
海外展開へ
中国（上海）で、動物病院「浦東動物医療中心 アジアにおけるペット産業は、獣医療水準を含めて発展
(ANICOM TOKYO)」を運営しています。日本人獣医 途上にある中で、毎年成長を続けている有望な市場で
師の顧問派遣、スタッフの日本における研修や、最新設 もあります。その中において、当社グループが培ってきたノ
備を用意するなどして、日本式の高度で、丁寧な獣医 ウハウと技術を活かし、アジア諸国へのペット保険を含む
療を提供しています。 ペット関連産業の展開を目指しています。
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お問合せ先
アニコム ホールディングス株式会社 経営企画部（IR事務局）
東京都新宿区西新宿８-17-１ 住友不動産新宿グランドタワー39階
URL：https://www.anicom.co.jp/
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なお、本資料は情報提供のみを目的としたものであり当社が発行する有価証券への投資の勧誘・募集を目的としたものではございません。
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