2019年３⽉期
決算補⾜説明資料
2019年5⽉9⽇
証券コード：8715
2019年３⽉期 決算概要
１. 連結経常収益・経常利益・修正利益の推移
■ 経常収益 ：35,829 百万円 （前年同期は 32,339 百万円 10.8％ 増 ）
（うち、保険引受収益： 34,535 百万円 前年同期は 31,290 百万円 10.4 ％ 増 ）
■ 経常利益 ： 2,278 百万円 （前年同期は 1,853 百万円 23.0％ 増 ）
・新規取組み強化、安定した継続率、商品改定により、保有契約数・保険引受収益ともに順調に増加。
（前年同期⽐7.8％増、10.4％増）
・損害率・事業費率の改善により、ペット保険事業の実質的な損益を表す修正利益（注）は⼤きく増加。
・病院運営を含むその他経常収益も順調に拡⼤しており、その結果、グループ連結の経常収益・利益ともに⼤幅な増収増益で着地。
（注）修正利益 ： 経常利益から異常危険準備⾦、資産運⽤収⽀、その他経常収⽀等の影響を除外した利益であり、“ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独⾃の指標。
（百万円） （百万円）
経常利益 （左軸） 修正利益 （左軸） 経常収益 （右軸）
4,000 40,000
35,829
3,500 32,339 35,000
28,978
3,000 30,000
2,500 2,372 2,431 25,000
2,278 2,146
2,000 1,853 20,000
1,702
1,500 15,000
1,000 10,000
500 5,000
0 0
2017年3⽉期 2018年3⽉期 2019年3⽉期
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2019年３⽉期 決算概要
２. 2019年３⽉期 連結決算概況
（百万円） 主な勘定科⽬の内容と増減理由
対前期
18年３⽉期 19年３⽉期 増減率
① 保険引受収益（詳細は「6.アニコム損保単体：経常収益のパラメータ」(P7)参照）
・保有契約数が対前年同期⽐で7.8％増加。
経常収益 32,339 35,829 10.8 ％ ・新規契約数累計が対前年同期⽐で5.1%増加。
・継続契約数の増加、商品（料率）改定、加齢に伴う保険料単価の上昇も寄与。
保険引受収益 31,290 34,535 10.4 ％
資産運⽤収益 420 383 △ 8.8 ％ ② 資産運⽤収益
その他経常収益 ・主に国内株式投信・国内REITにより運⽤収益を確保。相場環境により対前年同
628 910 44.8 ％
期⽐で減少。
経常費⽤ 30,486 33,550 10.1 ％ ③ その他経常収益
保険引受費⽤ 21,771 24,071 10.6 ％ ・病院運営を含む保険以外のその他経常収益も順調に拡⼤。
（正味⽀払保険⾦） (16,591) (18,456) 11.2 ％
④ 正味⽀払保険⾦
（損害調査費） (1,004) (1,003) △ 0.0 ％
・保有契約の増加に伴い増加しているものの、対前年同期増加率は低下傾向。
（諸⼿数料及び集⾦費） (2,660) (3,077) 15.7 ％
（⽀払備⾦繰⼊額） (212) (196) △ 7.4 ％
⑤ 諸⼿数料及び集⾦費
・主に代理店に対する⼿数料。保険引受収益の増加に⽐例して増加しているものの、
（責任準備⾦繰⼊額） (1,302) (1,336) 2.6 ％ 対前年同期増加率は低下傾向。
（うち未経過保険料） (1,199) (1,231) 2.7 ％
（うち異常危険準備⾦） (103) (104) 1.4 ％ ⑥ ⽀払備⾦繰⼊額
・将来の保険⾦⽀払に備えるための繰⼊額。
資産運⽤費⽤ 8 10 18.5 ％
・⽀払備⾦（B/S）期末残⾼－期⾸残⾼で算出。
営業費及び⼀般管理費 8,479 9,112 7.5 ％ ・④正味⽀払保険⾦と合算することで、発⽣保険⾦となる。
その他経常費⽤ 227 356 56.9 ％ ⑦ 未経過保険料繰⼊額
経常利益 1,853 2,278 23.0 ％ ・収⼊保険料のうち翌期以降に対応する保険料の繰り延べ。
・繰⼊額は期末残⾼－期⾸残⾼で算出される。なお、その期における保険引受収益
純利益 1,320 1,610 22.0 ％ のおおよそ35％-40％前後が期末残⾼となる。
・保険引受収益から未経過保険料繰⼊額を差し引くと既経過保険料（≒発⽣ベース
の保険料）となる。
既経過保険料 30,090 33,303 10.7 ％
⑧ 異常危険準備⾦
発⽣保険⾦（損害調査費含む） 17,808 19,657 10.4 ％
・制度化された積⽴であり、収⼊保険料の3.2％を毎期計上。
・⼀⽅、当期⾸残⾼を限度額として「正味損害率が50％となる⽔準」まで取崩す
E/I 損害率 ①
59.2 ％ 59.0 ％ △ 0.2 pt こととなり、繰⼊額はそのNet⾦額が計上される。
・通期では、おおよそ「増収分×3.2％」が繰⼊額として計上される。
既経過保険料ﾍﾞｰｽ事業費率 ②
35.2 ％ 34.5 ％ △ 0.7 pt
ｺﾝﾊﾞｲﾝﾄﾞ･ﾚｼｵ(既経過保険料ﾍﾞｰｽ) ①＋②
94.4 ％ 93.5 ％ △ 0.9 pt ⑨コンバインド・レシオ（既経過保険料ベース）
・アニコム損保単体では対前年同期⽐で低下。今期計画に沿って改善傾向。
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2019年３⽉期 決算概要
３. 連結経常利益の増減要因（2017年度実績 VS 2018年度実績）
保有契約数・保険引受収益の順調な増加、損害率及び事業費率の改善により⼤幅な増益を達成
既経過 発⽣ （百万円）
保険料 保険⾦
△1,849
代理店
⼿数料 その他 その他
経常収益 経常費⽤
+3,212 異常危険 資産運⽤
△418 △129 販管費
準備⾦ 収益 資産運⽤ +281
+1 △37 費⽤
△2
△633
2,278
1,853
注１）既経過保険料 ＝保険引受収益－普通責任準備⾦繰⼊額（未経過保険料）
注２）発⽣保険⾦ ＝正味⽀払保険⾦＋⽀払備⾦繰⼊額
注３）異常危険準備⾦＝異常危険準備⾦繰⼊額＋異常危険準備⾦戻⼊額
2017年度実績 2018年度実績
連結経常利益 連結経常利益
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2019年３⽉期 決算概要
４. 連結貸借対照表 サマリー
（百万円）
18年３⽉期 19年３⽉期 増減率
主な勘定科⽬の内容と増減理由
資産合計 31,164 42,390 36.0 ％ ① 現⾦及び預貯⾦
現⾦及び預貯⾦ 19,078 29,643 55.4 ％ ・ 収⼊保険料の増加・新株予約権の⾏使による株式の発⾏（資⾦調達）等
有価証券 4,625 4,660 0.8 ％ により増加。
有形固定資産 1,359 1,367 0.6 ％
無形固定資産 1,462 1,506 3.1 ％ ② 有価証券
その他資産 4,104 4,569 11.3 ％ ・ 主に国内株式投信・国内REIT等にて運⽤。
繰延税⾦資産 623 718 15.3 ％
貸倒引当⾦ △ 88 △ 76 - ％
負債合計 17,576 20,156 14.7 ％
保険契約準備⾦ 14,508 16,041 10.6 ％
うち⽀払備⾦ 1,952 2,148 10.1 ％ ③ ⽀払備⾦
うち責任準備⾦ 12,556 13,893 10.6 ％ ・ 将来の保険⾦⽀払に備えて計上される未払⾦。
すでに請求を受けている①普通⽀払備⾦と、保険事故は発⽣している
その他負債 2,845 3,867 35.9 ％ ものの未だ請求を受けていない②IBNR備⾦を計上。
賞与引当⾦ 173 191 10.5 ％ ・ 基本的に保有契約の増加に伴い保険⾦請求も増加するため増加傾向。
価格変動準備⾦ 48 54 13.4 ％
純資産合計 13,587 22,234 63.6 ％ ④ 責任準備⾦
株主資本 13,546 22,233 64.1 ％
・ 未経過保険料である①普通責任準備⾦（12,786百万円）と、異常災害に
うち資本⾦ 4,443 7,950 78.9 ％ 備えて引き当てる②異常危険準備⾦（1,106百万円）を計上。
うち資本剰余⾦ 4,333 7,840 80.9 ％ ・ 普通責任準備⾦は保有契約の増加に伴い増加する傾向であり、当該期に
うち利益剰余⾦ 4,770 6,443 35.1 ％ おける正味収⼊保険料のおおよそ35％〜40％前後が残⾼として計上され
る傾向。
うち⾃⼰株式 △0 △0 - ％
評価・換算差額等 △ 128 △ 150 - ％
⑤ 資本⾦、資本剰余⾦
新株予約権 169 151 △ 10.8 ％
・ 新株予約権の⾏使による株式の発⾏（資⾦調達）等により増加。
負債・純資産合計 31,164 42,390 36.0 ％
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2019年３⽉期 決算概要
５. 連結キャッシュ・フロー サマリー
（百万円）
18年３⽉期 19年３⽉期
営業活動によるキャッシュ・フロー 3,393 4,359
投資活動によるキャッシュ・フロー 253 △ 487
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 10 6,693
現⾦及び現⾦同等物の増減額 3,635 10,564
現⾦及び現⾦同等物の期⾸残⾼ 13,492 17,128
現⾦及び現⾦同等物の期末残⾼ 17,128 27,693
・保有契約の順調な増加により、安定した営業キャッシュ・フローを計上。
・運⽤資産への投資を進める⼀⽅で売却による回収も実⾏し、投資キャッシュ・フローをコントロール。
・財務キャッシュ・フローは新株予約権の⾏使による株式の発⾏（資⾦調達）等による収⼊。
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2019年３⽉期 決算概要
６. アニコム損保単体：経常収益のパラメータ （ペット保険新規契約獲得数／保有契約数の推移）
■ 新規契約獲得数の四半期推移 ■ 保有契約数の四半期推移
（千件） 新規契約獲得は堅調に推移
40
（千件） 保有契約は順調に増加
37.7 38.1 36.9 37.8
800
35.7 36.5 36.4 741 753
35 34.6 729
31.4 31.6 750 698 713
30.2 30.5 682
30 666
27.0 26.6 27.4 28.8 650
700 635
622
25 610
650 585 597
20 565 575
600 554
15
550
10
500
5
450
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 400
16年３⽉期 17年３⽉期 18年３⽉期 19年３⽉期
350
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
⼀般 5.7 5.9 5.9 5.4 5.5 6 5.7 5.5 － － － － － － － －
16年3⽉期 17年3⽉期 18年3⽉期 19年3⽉期
NB 21.3 20.7 21.4 23.4 24.7 24.4 25.6 26.1 34.6
－ 35.7 36.5
－ 36.4
－ 37.7 38.1
－ 36.9 37.8
－ － － －
保有 554 565 575 585 597 610 622 635 650 666 682 698 713 729 741 753
合計 27.0 26.6 27.4 28.8 30.2 30.5 31.4 31.6 34.6 35.7 36.5 36.4 37.7 38.1 36.9 37.8
※ NB：ペットショップチャネル
・新規契約獲得は年間計画は未達となったものの、期末にかけて回復。
11〜12⽉におけるペット販売減少による⼀時的なNBチャネルの減少等で対計画⽐では未達となったが、期末にかけて回復。
⼀般チャネルもＷＥＢ広告等を活⽤し順調に拡⼤。
・既契約の継続率は、88％前後で推移（12⽉度の商品改定・保険料改定の影響もあり12⽉以降は⼀時的に低下）。
・こうした状況下で、保有契約数は順調に増加。
・50％プランと70％プランの⽐率は、保有契約全体ではおおよそ60：40で50％プラン割合が多い。⼀⽅、新規契約では70％プランが５割超。
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2019年３⽉期 決算概要
７. アニコム損保単体：経常費⽤のパラメータ （損害率（E/I）、既経過保険料ベース事業費率）
注1） 下表は、四半期毎の平均値を記載しておりますので、当期累計平均とは異なります。
注2） 事業費率は「既経過保険料ベース事業費率」（損保事業費÷既経過保険料）を表しております。
（％）
E/I損害率
68.9
70 66.7 既経過事業費率
64.2
62.1 61.2
58.7 60.6 60.3 60.8 60.3 60.9
59.4 59.1 59.1 59.7
57.6 60.1
60 55.6 56.3 56.5
■ 保険料改定
・平均12％の改定
50
■ 商品改定
■ 限度⽇数付き新商品 ■ ８歳以上の保険料改定 ・新付帯サービス「どうぶつ健活」の導⼊
■ 健康割増引制度導⼊ ・保険料改定
40
35.4 35.5 35.3 36.1
34.5 34.1 34.2
30 33.9 33.7
32.2 32.8 32.1 32.6
31.0
29.2 29.5
28.7 28.3 28.4
26.8
20
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
15年3⽉期 16年3⽉期 17年3⽉期 18年3⽉期 19年3⽉期
・E/I損害率は、動物病院の繁忙期に応じて1Q・2Qに上昇した後、3Qから4Qにかけて通院頻度が減少することで改善していくといった季節性を有する。
ただし、当期は３Qにおいて天候等の影響等もあり、対前年同期⽐で上昇。年間を通しては、商品ポートフォリオの改善が順調に進んだことから、
４Qは、対前年同期⽐と同⽔準で推移（2018年度通期では年度計画通り）。
・事業費率は、引き続き、規模拡⼤に向けた投資により、対前年同期⽐で上昇。
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2019年３⽉期 決算概要
８. 中期経営計画 2018年度重点施策の進捗状況
１．売上の拡⼤（保険事業） ２．費⽤の改善（保険事業）
重点施策 直近の進捗状況 重点施策 直近の進捗状況
(1) ⼀般契約の⼤規模な獲得（効果的なWEB戦略） ■LINEから保険加⼊できる業界初のサービスを開始 ■各種予防施策を継続実施中（外⽿炎、
(1) 保険⾦の適正化（誤請求・
■三井住友銀⾏で、ペット保険販売を開始 ⾻折対策等）
(2) ペットショップチャネルの更なる拡⼤ ■株式会社⻄武ペットケアとの業務提携に合意 不正請求の防⽌を徹底） ■「どうぶつ診療費.com」運⽤開始
(3) ブリーダー・譲渡会等チャネルの新規開拓 ■予防型保険を⽬指した健診サービス付帯の新商品を発表
■継続率は安定的に推移
(4) 無事故・NB2年⽬の継続率の向上 ■「どうぶつ健保はっぴぃ」対象どうぶつ追加（チンチラ・ヘビ） (2) ペットの⽣活習慣に関する ⇒ 損害率は前年から改善し59％と
年度計画通りの着地
(5) 新商品の開発 ⇒ 保有契約件数は75万件を超えたが、 予防の取組みを拡充
年度計画（⽬標）に対しては未達
３．新規事業への投資・予防戦略の全体像
川上 川中 川下
遺 交 ペ 健 ⼀ ⼆ お
伝 配 ッ 康 ⽇ ︵ 次 ︵ 次 別
⼦ ・ ト 診 々
⼀ 診 先
診 れ
般 進
シ 断 の 医 療 医 療
出 ョ 暮 療 療
︶
産 ッ ら
︶
プ し
重点施策 直近の進捗状況
■遺伝⼦検査の事業化を推進、ペットショップ販売時にも拡⼤展開中
■次世代シークエンサーIon GeneStudio™ S5 Prime Systemの導⼊
（１） 遺伝⼦検査事業を本格化（⽀援事業化） 川上
■「集団ゲノム解析によるイヌ、ネコの近交度と遺伝構造」学会発表
■交配や出産に係る研究を継続、ブリーダー向け医療サポートを実施中
■腸内フローラ測定・健診受診勧奨サービスの保険付帯を開始（12⽉〜）
（２） 腸内フローラ測定等の販売を拡⼤ 川中
■定量可能な糞便採取キットの開発、特許出願
（３） 予防医療の推進 川中 ■予防に特化した病院の運営・予防施策を継続実施中
（４） カルテ管理システム事業の拡⼤・機能追加 川中 ■EPARK事業との協業。「対応動物病院検索サイト」での予約連携開始
（５） 細胞治療・再⽣医療の実⽤化・拡⼤ 川下 ■イヌの難治性疾患（乾性⾓結膜炎・慢性腸症）を対象とした細胞診療を開始
（６） 動物病院事業の海外展開スタート ー ■上海で動物病院をOPEN
■ペット向け商品の評価サービス「獣医のイチオシ」提供開始 ■ねこと暮らすリノベーションマンション監修
（７） その他 ー
■「アニコム家庭どうぶつ⽩書2018」発刊
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2020年３⽉期 決算予想
９. 2019年度 単年度計画（連結）
2,300 （百万円）
50,000 2,500
40,000 42,400 2,000
30,000
ペット保険＋新規事業で成⻑へ
31,500
1,500
｜単年度 四半期累計 数値計画
1,000
20,000 1,000
20,600 ■ ペット保険だけでなく、新規事業を含めた
経常収益 ペット関連事業全体での成⻑に
10,000 500
10,200
150 ■ ペット保険は季節性あり。利益は下期に拡⼤する傾向
経常利益
-80
0 0
1Q 2Q 3Q 4Q
-10,000
【補⾜説明】 -500
2019年度単年度計画の１Q経常利益は80百万円の⾚字となる計画ですが、これは昨年12⽉の保険料改定による保険料増加が主な理由です。
⼀般的に、保険料の増加は経常収益の増加に寄与しますが、⽇本の法令・保険会計では、保険料の未経過期間部分は、普通責任準備⾦（未経過保険料）として繰り越
すことが定められており、当該未経過期間部分の保険料が増加している局⾯では、利益を押し下げる要因となります。
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2020年３⽉期 決算予想
10. 連結経常利益の増減要因（2018年度実績 VS 2019年度予想）
消費増税や異常危険準備⾦の影響、新規事業拡⼤のための費⽤増がある中で増益を継続
（百万円）
既経過 発⽣
保険料 保険⾦
△2,286
代理店
⼿数料
その他 その他
+5,276 経常収益 経常費⽤
△746 異常危険
準備⾦
資産運⽤ +984 △899
資産運⽤ 販管費
費⽤
△930 収益 +10
+17
△1,404
2,278 2,300
注１）既経過保険料 ＝保険引受収益－普通責任準備⾦繰⼊額（未経過保険料）
注２）発⽣保険⾦ ＝正味⽀払保険⾦＋⽀払備⾦繰⼊額
注３）異常危険準備⾦＝異常危険準備⾦繰⼊額＋異常危険準備⾦戻⼊額
2018年度実績 2019年度予想
連結経常利益 連結経常利益
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APPENDIX
１．主要経営パラメータ
２．新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関
３. 2018年度 資⾦調達の背景・⽬的・使途
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APPENDIX
１．主要経営パラメータ
対前期末 20年３⽉期末
18年３⽉期末 19年３⽉期末
件数 率 （５⽉９⽇予想）
① 保有契約数 698,566 件 753,332 件 54,766 件 7.8 ％ 813,000 件
② 新規契約数 143,365 件 150,625 件 7,260 件 5.1 ％ 164,620 件
③ 継続率 88.2 % 87.7 % - - 87.0 %
④ 保険⾦⽀払件数 3,006 千件 3,204 千件 197 千件 6.6 ％ 3,488 千件
⑤ 対応動物病院数 6,265 病院 6,417 病院 152 病院 2.4 ％ 6,400 病院
20年３⽉期
18年３⽉期末 19年３⽉期末 対前年同期増減
（５⽉９⽇予想）
⑥ E/I 損害率 59.2 % 59.0 % 0.2 Pt 改善 56.9 %
⑦ 既経過保険料ベース事業費率 35.2 % 34.5 % 0.7 Pt 改善 35.4 %
⑧ コンバインド・レシオ
94.4 % 93.5 % 0.9 Pt 改善 92.3 %
（既経過保険料ベース）
20年３⽉期
18年３⽉期末 19年３⽉期末 対前期末増減
（５⽉９⽇予想）
⑨ 単体ソルベンシー･マージン⽐率 305.6 % 379.8 % 74.2 Pt 380.0 ％前後
Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved 13
APPENDIX
２. 新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関
ど
う 遺 交 ペ 健 ⼀ ⼆ お
ぶ 伝 配 ッ 康 ⽇ 次 次 別
つ ⼦ ・ ト 診 々 診 診 れ
の シ 断 の 療 療
ラ 出 ョ 暮 ︵ ︵
イ 産 ッ ら ⼀ 先
フ プ し 般 進
ス 医 医
テ 療 療
ー ︶ ︶
ジ
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
新 遺 精 ・ マ 遺 し ・ 腸 ・ フ ⼀ 電 ⼆ 再 終 ペ
規 伝 ⼦ ブ ッ 伝 つ 保 内 他 ー 予 次 ⼦ 次 ⽣ ⽣ ッ
事 ⼦ バ リ チ ⼦ け 険 フ 企 ド 病 病 医 飼 ト
検 約 カ
業 検 ン ー ン サ 新 ロ 業 開 送 院 ル 院 療 育 霊
査 ク デ グ 査 ー サ ー と 発 運 運 提 施 園
の 証 客
営
テ
収 事 ィ サ 明 ビ ー ラ の と 事 拡 営 供 設 紹
業 ン イ ス ビ 連 販 ︵ 介
益 書 業 海 販
グ ト の 提 ス 測 携 売
機 ⽀ 発 供 付 定 外
会 含
援 ⾏ 帯 事 ︶
業
保
険
事 ▼川上での寄与 ▼川中での寄与 ▼川下での寄与
へ業 ・遺伝⼦ベースの保険料設計や引受診断 ・保険の付加価値を向上 ・重症化予防による損害率低下
の
寄 ・新⽣児チャネルを拡⼤ ・⽣活習慣病予防による損害率低下 ・難病治療の確⽴に伴う損害率低下
与
・遺伝病減少にともなう損害率低下 ・企業集団の獲得 ・⾼齢者等の飼育に対して裾野を拡⼤
展
開 ▼どうぶつデータベースの構築（新規・保険事業でのさらなる活⽤へ）
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APPENDIX
３. 2018年度 資⾦調達の背景・⽬的・使途
保険事業のシェア拡⼤と財務/システム基盤強化、新規事業の構築・収益拡⼤の両⽴
第6回新株予約権の概要 具体的な⽤途 ⽤途の内訳
●発⾏株数：200万株 ①財務基盤を柔軟かつ
強固に構築しながら、 ・ペットショップチャネルに加え、WEB
●発⾏決議⽇／割当⽇：2018年8⽉15⽇／2018年9⽉3⽇ チャネルをはじめとした⼀般チャネルの
●本スキームのポイント： ペット保険事業に
おけるシェアを持続 強化（営業拠点の拡充・代理店⽀援強化・
発⾏株式数が固定、⾏使価額は⾏使請求の直前取引⽇終値の92％に修正、 戦略的なマーケティングを実施・継続
株価・⾏使状況を⾒て⾏使の停⽌・再開が可能 的に拡⼤するための
投資資⾦ するための広告宣伝費等）
●⾏使完了⽇：2019年1⽉9⽇
●最終調達額：66.6億円 合計 3,000 百万円 ・ペット保険事業単体の柔軟かつ強固な
アニコム損保へ
財務基盤を確保
増資実施済
（2018.10.19）
中期経営計画達成に向けた資⾦調達の⽬的
・基幹システム増強、サイバーセキュリティ
●当社創業からの思いである「予防型保険会社」の実現に向け、保険事業の ②ペット保険事業を 対策
拡⼤・磐⽯な基盤確⽴に加え、ペット産業に関連するインフラビジネスの 盤⽯とするための
構築・収益拡⼤が急務と認識 システム等への ・顧客とペットショップ・ブリーダーを
●新規事業を積極的に展開し、保険事業とのシナジーを効かせながら、 投資資⾦ 繋ぐWEB上のプラットフォーム構築
どうぶつ業界の川上から川下までを発展的に繋ぐインフラプレーヤー
としての地位を確⽴ 合計1,500 百万円 ・予約、送客を含む動物病院システム・
●保険事業で獲得したキャッシュを新規事業に活⽤したいが、保険業には 情報集約システムの強化
厳しい資本規制が存在するため、安定的な財務基盤の構築が重要
●単体ソルベンシーマージン⽐率は、現状300％を超えており、健全性の
基準（200％）は⼗分に満たすものの、損保業界全体で⾒ると最低⽔準 ・遺伝⼦解析、遺伝病撲滅に向けた
●ペット保険のリスクは限定的と考えられるが、財務基盤の ブリーディング⽀援
強化を前提として新規事業へ投資すべきと判断
③ペットのインフラ
・発症予防に向けたフード・⽣活環境等の
ビジネスの構築及び
提供による⽣活習慣コンサルティング等
資⾦調達の主旨と⽅法についての考え⽅ 収益拡⼤に向けた
の事業化
費⽤
●ペット保険事業を拡⼤しながら、新規事業を早期に軌道に乗せ、企業価値 ・細胞治療・再⽣医療等の研究開発・実⽤化
合計 2,160 百万円
向上によって株主還元を実現
●希薄化を段階的にすることで、極⼒株価に影響を与えないスキームを ・ペット関連企業のM&A・資本業務提携の
検討・選択 検討
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（参考）保険会計が経常損益に与える影響①
１．保険料の増加が経常損益に与える影響（⽇本の損保会計ベース）
・⼀般的に、保険料の増加は経常収益の増加に寄与しますが、事業年度における保険料の未経過期間部分については、普通責任準備⾦
（未経過保険料）として次年度に繰り越すことが法令により定められています。⼀⽅で、発⽣保険⾦、代理店⼿数料、社費等の費⽤に
ついては、保険料の増加に対応する費⽤を含め、これらの費⽤が発⽣する年度において計上することとされています。
・したがって、保険料の増加に伴い増収となる場合であっても、当該費⽤が既経過保険料を超過する場合は、当該年度の経常損益にマイ
ナスの影響を与えることとなります。
当年度（※既経過保険料） 翌年度（未経過保険料）
4⽉契約
5⽉契約
6⽉契約
７⽉契約
８⽉契約
９⽉契約
10⽉契約
・
・
・
3⽉契約
発⽣
保険⾦
代理店
既経過
⼿数料
保険料
社費
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（参考）保険会計が経常損益に与える影響②
２．異常危険準備⾦が経常損益に与える影響（⽇本の損保会計ベース）
・異常危険準備⾦は、巨⼤災害等が⽣じた場合の保険⾦の⽀払いに備えるために法令により積み⽴てておくこととされているものであり、
各保険会社が毎期積み⽴てを⾏っているものです。
・異常危険準備⾦は、正味損害率（※）が50％を超えると取崩し（費⽤のマイナス）が⾏われます。
（※）正味⽀払保険⾦を正味収⼊保険料で除した割合です。
３．修正利益について
・当社における「修正利益」とは、経常利益から異常危険準備⾦、資産運⽤収⽀、その他経常収⽀等の影響を除外した利益としており、
“ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独⾃の指標です。なお、計算式は、以下のとおりです 。
・上記の異常危険準備⾦等（※）の影響を受けない「修正利益」の⽅が、“ペット保険事業の実質的な損益”を表すものとして重要な指標で
あると考えています。異常危険準備⾦等の要素を除くと、「修正利益」は、経常利益が減少した場合でも増加することがあります。
（※）当該影響等には、上記１．の未経過保険料の影響は含まれていません。
当社の「修正利益」の算出⽅法
異常危険準備⾦ 保険引受以外の
修正利益 ＝ 経常利益 ± 影響額
± 資産運⽤収⽀ ± その他経常収⽀ + 営業費・⼀般管理費
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（参考）経常収益・経常利益・修正利益の推移
（百万円） 70,000 3,000 （百万円）
60,000
2,500
50,000
2,000
40,000
1,500 経常収益 （左軸）
30,000 経常利益 （右軸）
修正利益 （右軸）
1,000
20,000
500
10,000
0 0
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URL：https://www.anicom.co.jp/
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