8715 アニコム HD 2020-11-09 15:30:00
2021年3月期 第2四半期決算説明資料 [pdf]

2021年3月期 第2四半期

決算補足説明資料


     2020年11月9日




     証券コード:8715
新型コロナウイルス感染症の影響等

 新型コロナウイルス感染症の影響による需要は徐々に落ち着きつつあるものの、
 第2四半期(7-9月期)においても、ペット飼育需要については堅調に推移。
 これに伴い新規・保有契約件数も順調に増加

    •上期の新規契約獲得件数は これまで過去最高の10万件超を達成
    •9月末時点の保有契約件数は 87万件を超え、前年同期比11.5%増を達成
    •需要は落ち着きつつあるものの、営業活動の促進等により付保率が向上、
     契約獲得の増加に寄与
    •新規契約獲得件数の増加やシムネット社の業績好調などが寄与し、経常収益、
     経常利益ともに期初計画を達成




 ペット業界のインフラプレーヤーを目指すアニコムグループとして、 #StayAnicom
 プロジェクトをはじめ、社会貢献活動を継続実施中(累計お預かり65頭)。引き続き、事業の拡大
 とペット業界への貢献を両立させながら、増収増益の実現を目指す

                  Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   2
2021年3月期 第2四半期 決算概要

  1.連結経常収益・経常利益・修正利益の推移

  2.連結損益計算書 サマリー

  3.連結経常利益の増減要因(2019年度2Q実績 VS 2020年度2Q実績)

  4.連結貸借対照表 サマリー

  5.連結キャッシュ・フロー サマリー

  6.連結経常費用・利益のパラメータ

  7. 中期経営計画   2020年度重点施策の進捗状況

  8. 第二期創業期に向けた歩み①(遺伝子検査の効果)

  9. 第二期創業期に向けた歩み②(予防型保険の効果イメージ)

  10. 第二期創業期に向けた歩み③(予防型保険の効果:継続率の向上)

  11. 第二期創業期に向けた歩み④(動物愛護法改正に向けたアニコムグループの取組み)

  12. トピックス(中国平安財産保険との業務提携に関する基本合意書締結)

  13. トピックス(シニア債の発行/株式分割の実施)


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2021年3月期2Q 決算概要

1. 連結経常収益・経常利益・修正利益の推移
    ■ 経常収益 : 23,595 百万円                (前年同期は           20,045 百万円              17.7% 増            計画は   22,200 百万円      6.3% 増        )
      ( うち、保険引受収益:    21,190   百万円      前年同期は           19,043 百万円              11.3 % 増 )

    ■ 経常利益 :          1,330 百万円        (前年同期は                 497 百万円           167.2% 増           計画は   1,100 百万円    20.9% 増      )

     ・対前年同期では、グループ各社のサービスも活用し独自性を追求する新規取組みの強化等により、保有契約件数( 11.5%増 )

      保険引受収益( 11.3%増)ともに順調に増加。
     ・対前年同期では、遺伝子検査・病院運営・シムネット社のグループイン等により、その他経常収益も順調に拡大し、

      連結の経常収益・利益ともに堅調に推移。( ペット保険事業の実質的な損益を表す修正利益(注)も、対前年同期で増加 )
    ■ 純利益         :     718 百万円        (前年同期は                344 百万円            108.7% 増           計画は     790 百万円    9.0% 減   )

     ・対前年同期では倍増となったが、対計画で減少。(損保社のソフトウェアの減損損失(278百万円)を特別損失に計上)

                               (百万円)                                                                     (百万円)

                                                経常利益 (左軸)          修正利益 (左軸)           経常収益 (右軸)
                               3,000                                                                      30,000



                               2,500
                                                                                             23,595       25,000

                                                                     20,045
                               2,000      17,286                                                          20,000



                               1,500                                                                      15,000
                                       1,340                                            1,330
                                               1,088
                               1,000                                                                      10,000
                                                                                                   690
                                                                          579
                                                                  497
                                500                                                                       5,000



                                  0                                                                       0
                                        2019年3月期                 2020年3月期                 2021年3月期

                                           2Q                        2Q                       2Q


        (注)修正利益   : 経常利益から異常危険準備金、資産運用収支、その他経常収支等の影響を除外した利益。“ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独自の指標。



                                                       Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                           4
2021年3月期2Q 決算概要

2. 連結損益計算書                     サマリー
                                                                      (百万円)                         主な勘定科目の内容と増減理由
                                    20年3月期         21年3月期            対前期                    ① 保険引受収益(詳細は「アニコム損保単体:経常収益のパラメータ」(P18)参照)
                                                                     増減率
                                      2Q              2Q                                    ・保有契約件数が対前年同期比で11.5%増加。
                                                                                            ・新規契約件数累計が対前年同期比で33.2%増加。
   経常収益                             20,045         23,595            17.7 %                 ・継続契約件数の増加、商品(料率)改定、加齢に伴う保険料単価の上昇も寄与。
         保険引受収益                       19,043         21,190             11.3     %
                                                                                             ② 資産運用収益
         資産運用収益                          193            284             47.4     %
                                                                                             ・主に国内株式・投信・国内REITにより堅調な資産運用収益を確保。
         その他経常収益                         809          2,120            162.0     %
                                                                                             ③ その他経常収益
   経常費用                             19,547         22,265            13.9 %                  ・病院運営・ブリーダーマッチング・遺伝子検査を含む保険事業以外のその他経常
                                                                                              収益も順調に拡大。
         保険引受費用                       13,644         15,125             10.9     %

            (正味支払保険金)                 (9,852)        (11,346)            15.2    %           ④ 正味支払保険金
                                                                                             ・保有契約の増加に伴い、保険金支払も増加傾向。
            (損害調査費)                        (525)        (561)              6.8   %

            (諸手数料及び集金費)               (1,747)         (2,158)            23.5    %           ⑤ 諸手数料及び集金費
            (支払備金繰入額)                      (385)        (209)         △ 45.6     %           ・主に代理店に対する手数料。保険引受収益の増加に伴い増加傾向。

            (責任準備金繰入額)                (1,134)           (850)         △ 25.0     %           ⑥ 支払備金繰入額
              (うち未経過保険料)
               (うち未経過保険料)                  (817)        (835)              2.2 %             ・将来の保険金支払に備えるための繰入額。支払備金(B/S)期末残高-期首残高
              (うち異常危険準備金)
               (うち異常危険準備金)                 (316)          (14)         △ 95.4 %               で算出。
                                                                                             ・④正味支払保険金と合算することで、発生保険金となる。
         資産運用費用                               1            38       3,465.7      %

         営業費及び一般管理費                    5,553          6,433             15.8     %           ⑦ 未経過保険料繰入額
                                                                                             ・収入保険料のうち翌期以降に対応する保険料の繰り延べ。
         その他経常費用                           348           668            91.5     %
                                                                                             ・繰入額は期末残高-期首残高で算出される。なお、その期における保険引受収益
   経常利益                                    497      1,330          167.2 %                    のおおよそ35%-40%前後が期末残高となる。
                                                                                             ・保険引受収益から未経過保険料繰入額を差し引くと既経過保険料(≒発生ベース
   特別損益                                △ 16           △ 244         1,345.1      %
                                                                                              の保険料)となる。

                                                                                             ⑧ 異常危険準備金
   純利益                                     344        718          108.7 %                   ・制度化された積立であり、収入保険料の3.2%を毎期計上。
                                                                                             ・一方、当期首残高を限度額として「正味損害率が50%となる水準」まで取崩す
   アニコム損害保険株式会社単体指標                                                                           こととなり、繰入額はそのNet金額が計上される。
                                                                                             ・通期では、おおよそ「増収分×3.2%」が繰入額として計上される。
   E/I 損害率         ①
                                      59.1    %     59.3    %         0.2        pt

                                                                                             ⑨ 営業費及び一般管理費
   既経過保険料ベース事業費率              ②
                                      37.8    %     37.2    %       △ 0.6        pt
                                                                                             ・ シムネット社の子会社化や病院承継によるのれん償却が含まれる。
   コンバインド・レシオ(既経過保険料ベース)   ①+②
                                      96.9    %     96.5    %       △ 0.4        pt

                                                                                             ⑩ 特別損益
                                                                                             ・ 損保社のソフトウェアの減損損失278百万円等が含まれる。

                                                     Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                          5
2021年3月期2Q 決算概要

3. 連結経常利益の増減要因(2019年度2Q実績 VS 2020年度2Q実績)

 保有契約件数の増加や保険引受収益の増収に加え、シムネット社の業績好調等も寄与し増益



                                                                                                                  (百万円)


                  既経過      発生
                  保険料      保険金                                                            その他      その他
                                                                                         経常収益     経常費用


                                                                                                  △319
                                                                                                         販管費
                           △1,354
                                                                                         +1,311
                                                                資産運用          資産運用
                                      代理店                        収益            費用
                                      手数料          異常危険
                  +2,128                            準備金                         △37                      △879
                                                                  +91

                                      △411
                                                    +302




                                                                                                                   1,330

            497
                                    注1)既経過保険料 =保険引受収益-普通責任準備金繰入額(未経過保険料)
                                    注2)発生保険金  =正味支払保険金+支払備金繰入額
        2019年度2Q実績                  注3)異常危険準備金=異常危険準備金繰入額+異常危険準備金戻入額                                            2020年度2Q実績
          連結経常利益                                                                                                  連結経常利益




                                             Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                       6
2021年3月期2Q 決算概要

4. 連結貸借対照表        サマリー
                                                 (百万円)
                                 21年3月期
                   20年3月期                         増減率
                                  2Q                                              主な勘定科目の内容と増減理由
   資産合計            45,598        53,221          16.7 %
     現金及び預貯金         24,427         30,978          26.8 %               ① 有価証券
     有価証券             9,999         10,814            8.2 %              ・ 主に国内株式投信・国内REIT等にて運用。
     有形固定資産           1,858          1,988            7.0 %
     無形固定資産           3,956          3,578         △ 9.6 %
     その他資産            4,390          4,975          13.3 %               ② 無形固定資産
     繰延税金資産           1,041             962        △ 7.6 %               ・ シムネット社の子会社化や病院承継によるのれんが含まれる。
     貸倒引当金             △ 75            △ 76             -   %

   負債合計            22,273        28,607          28.4 %
     保険契約準備金         17,977         19,037            5.9 %
      うち支払備金           2,328           2,537          9.0 %              ③ 支払備金
      うち責任準備金         15,649         16,499           5.4 %              ・ 将来の保険金支払に備えて計上される未払金。
                                                                           すでに請求を受けている①普通支払備金と、保険事故は発生している
     社債                      -       5,000               - %               ものの未だ請求を受けていない②IBNR備金を計上。
     その他負債            4,018          4,253            5.9 %              ・ 基本的に保有契約の増加に伴い保険金請求も増加するため増加傾向。
     賞与引当金              209             242         16.1 %
     価格変動準備金             68              74           9.6 %
                                                                         ④ 責任準備金
   純資産合計           23,325        24,613            5.5 %                 ・ 未経過保険料である①普通責任準備金(15,026百万円)と、異常災害に
     株主資本            23,719         24,724            4.2 %                備えて引き当てる②異常危険準備金(1,473百万円)を計上。
      うち資本金            7,981           8,174          2.4 %              ・ 普通責任準備金は保有契約の増加に伴い増加する傾向であり、当該期に
                                                                           おける正味収入保険料のおおよそ35%~40%前後が残高として計上され
      うち資本剰余金          7,871           8,064          2.5 %
                                                                           る傾向。
      うち利益剰余金          7,868           8,486          7.9 %
      うち自己株式             △   0           △   1           - %
                                                                         ⑤ 社債
     評価・換算差額等         △ 530         △ 110                - %
                                                                         ・ 第1回無担保社債(特定社債間限定同順位特約付)の発行により調達。
     新株予約権              135                  -           - %

   負債・純資産合計        45,598        53,221          16.7 %
                                    Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                    7
2021年3月期2Q 決算概要

5. 連結キャッシュ・フロー           サマリー


                                                                                  (百万円)
                                                               20年3月期            21年3月期
                                                                  2Q                2Q

                  営業活動によるキャッシュ・フロー                                    1,978        2,000

                  投資活動によるキャッシュ・フロー                                △ 6,271         △ 610

                  財務活動によるキャッシュ・フロー                                        △ 96     5,160

                  現金及び現金同等物の増減額                                   △ 4,389          6,551

                  現金及び現金同等物の期首残高                                    27,693        21,577

                  現金及び現金同等物の期末残高                                    23,303        28,128




         ・保有契約件数は順調に増加しており、安定した営業キャッシュ・フローを計上。
         ・投資キャッシュ・フローは固定資産の取得による支出。
         ・財務キャッシュ・フローは社債の発行による収入。




                              Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                    8
2021年3月期2Q 決算概要

6. 連結経常費用・利益のパラメータ                                          (※連結販管費率、連結経常利益率)

                                 ※ 経常費用・利益のパラメータは連結ベースにて記載することに変更しております。
                                       アニコム損保単体の経営パラメータ(損害率・事業費率・契約件数)はAPPENDIX参照
     (%)
     40
                                                                                                                                 連結販管費率
                                                                                                                                 連結経常利益率



     30                                                                                                            28.9
           27.0                                 27.0                                                                                           27.9
                                         26.6           26.3                                                26.5          26.9
                                                                                                     25.7                               26.6
                  25.1                                           25.1               25.7      25.6                               25.4
                          24.6   23.8                                     24.7


                                                                    ■ 商品改定
     20                                                             ・新付帯サービス「どうぶつ健活」の導入
                                                                    ・保険料改定




     10
                   10.3
                          8.6    8.8                                                 8.8                                  8.3
                                                                            6.8                                                  7.5            6.5
                                                         6.9      6.7
            5.0                                   5.6                                         5.5                                        4.7
                                          3.6                                                        4.7            3.2
                                                                                                            1.8
      0
            1Q      2Q     3Q     4Q      1Q     2Q       3Q       4Q       1Q        2Q       3Q     4Q    1Q     2Q      3Q     4Q      1Q     2Q

                     17年3月期                       18年3月期                               19年3月期                       20年3月期                 21年3月期




    ・連結販管費率について、好調な新規契約の獲得や「どうぶつ健活」の申込みの増加等がある中でも、大幅な上昇は抑えられている。

    ・連結経常利益率については、保険事業における保険金については、例年、狂犬病予防接種などにより動物病院の繁忙期である1Q・2Qに上昇した後、
     3Qから4Qにかけて通院頻度が減少することで改善していくといった季節性を有している。



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2021年3月期2Q 決算概要

7. 中期経営計画               2020年度重点施策の進捗状況
 ■ ペット保険事業のさらなる収益力拡大と独自性の追求(保険金削減と費用改善)
                         重点施策                                                           直近の進捗状況

   (1) 販売チャネルの拡大・強化(ブリーダー、譲渡、動物病院等)                   ■ WEB、マッチングサイト、ブリーダー、譲渡、動物病院等の販売チャネルの拡大推進
   (2) 商品・サービスの拡大(「どうぶつ健活」等、独自サービスの拡充)                ■ シムネット社との連携により、保険付保率の向上、動愛法改正を踏まえたリアルとデジタルの融合推進
                                                         ⇒登録ブリーダーの一部で保険の対面販売を開始し、付保率が向上
   (3) 疾病毎の予防取組みの拡充、保険金の適正化
                                                      ■ 明治安田生命でペット保険の取り扱いを開始
   (4) 将来を見据えた基幹システムのバージョンアップと盤石化                     ● 新規契約獲得件数は4-9月で10万件超(半期レベルで過去最高)
   (5) シムネット社とのグループシナジー拡大(リアルとデジタルの融合推進)              ● 保有契約件数は87万件超(前年同期比+11.5%)
   (6) 運用強化(柔軟かつ機動的な運用、G事業に寄与する不動産の取得・開発)             ● 2Qも堅調な資産運用収益を確保


 ■ 新規事業の拡大、収益化の加速
                  川上                                           川中                                         川下

                                ペ                                       日
                    交           ッ               健                                           一         二
        遺           配                                                   々               (   次     (            お
                                ト               康                       の               一             次
        伝           ・           シ               診                                       般   診
                                                                                                  先
                                                                                                  進   診        別
        子                                                               暮
                    出           ョ               断                       ら               医   療     医
                                                                                                      療        れ
                                ッ                                                       療         療
                    産                                                   し               )         )
                                プ
                  重点施策                                                                直近の進捗状況
                                         ■ ロボットを導入し遺伝子検査体制を強化
  (1)   遺伝子検査事業の拡充                  川上
                                         ■ 性格(行動)、品種、毛色、体質、親子判定などを一度に測定可能に。実装準備中
                                         ■ 動物愛護法の改正対応に向けた各種サポート(医療、販売、引退動物等)を検討中
  (2)   ブリーディングサポートの事業化             川上
                                         ■ 交配や出産に係る研究を継続(交配適期診断、冷凍精子保存技術の向上に向けた研究等)
                                         ■「どうぶつ健活」申込み数は、月1万件超に達し、順調に申込み数が増加
  (3)   健康診断+フード・商材等の事業化推進          川中
                                         ■ フードメーカー等と協働したペット用サプリメントを共同開発。販売開始
  (4)   動物病院承継の推進                   川中   ■ 病院運営を更に拡大し、地域の中核病院もグループイン。予防施策も継続実施中
                                         ■ 動物再生医療技術研究組合「イヌ皮下脂肪由来の間葉系幹細胞(cMSC)」の全国搬送を開始
  (5)   細胞治療・再生医療の実用化拡大・普及          川下   ■ 動物再生医療技術研究組合「ネコ皮下脂肪由来の間葉系幹細胞(fMSC)」を用いた細胞治療サービスを開始
                                         ■ 犬14疾患、猫12疾患の有償臨床研究を実施中
  (6)   高齢のひと・ペットに配慮した事業の展開         川下   ■ 高齢者・高齢ペット向けの新サービス、新商品の開発検討

  (7)   その他(海外案件等)                  -    ■ 中国平安財産保険との業務提携に関する基本合意書締結


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2021年3月期2Q 決算概要

8. 第二期創業期に向けた歩み①(遺伝子検査の効果)

     2019年から本格始動した遺伝子検査は確実にペットショップやブリーダーに浸透
     コーギーのDMをはじめ、遺伝病撲滅に向けた成果は確実に出始めている

                   遺伝子検査検体数の推移                                                       コーギー DM(変性性脊髄症)のアフェクテッド率の推移
    (件)

  45,000             遺伝子検査                                            100%
                                                                                                                           ウェルシュ・コーギーの変性性脊髄症(DM)
                     本格始動
                                                                       90%                                                 の検査結果が、アフェクテッド(疾遺伝子変異
  40,000
                                                                                                                           を保有し疾患リスクが高い)となった生体が、
                                                                       80%
                                                                                                                           42%から16%へ低下。例えば、この疾患が完
  35,000
                                                                       70%                                                 全に無くなる場合、年間保険金が70百万円程
  30,000                                                                                                                   度削減される見込み。
                                                                       60%

  25,000
                                                                       50%

  20,000                                                               40%


  15,000                                                               30%

                                                                       20%
  10,000
                                                                                                                           ブリーディングサポートを行うことで、遺伝病
                                                                       10%
                                                                                                                           のない健康な犬猫の流通を促すとともに、疾患
   5,000
                                                                        0%                                                 に関連する未知なる遺伝子の解明を目指し、遺
      0                                                                        2017年      2018年      2019年         2020年   伝病に苦しむどうぶつを減らしていきます。
           18/2Q 18/3Q 18/4Q 19/1Q 19/2Q 19/3Q 19/4Q 20/1Q 20/2Q
                                                                                    Affected    Carrier    Clear


                 今後は検査項目拡大し、遺伝病を撲滅させ、収益・利益の拡大を目指す!!
                                                               Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                            11
2021年3月期2Q 決算概要

9. 第二期創業期に向けた歩み②(予防型保険の効果イメージ)

                   従来                         現在                             将来

                                           どうぶつ健活
                                        (腸内フローラ測定)


                                                                            新たな健診
                  保険金                                                       サービス
                                                                            どうぶつ健活
                                                                          (腸内フローラ測定等)
                                             保険金
                                                                            保険金
                   5回                      頻度は増加                            頻度は増加
  1契約者当たりの
 年平均保険金請求回数       @6千円                     単価は減少
                                                                            単価は減少
                                                                              OR
 @1件当たり請求金額                                                                 頻度・単価
                                                                            ともに減少       注)この図はイメージです。



       入って健康になる保険のポイント!
      どうぶつ健活(腸内フローラ測定等)による疾病の早期発見(ex.猫の腎臓病等)に加え、                             ①付加価値の向上により、
                                                                               -新規契約獲得
      様々な疾病に対応した新たな健診サービスの追加、                                                 -継続率向上
   による、掛け捨てでない、アニコムの保険に入ってよかったと思えるサービスを提供                                      にも寄与


 ①診察頻度が増えても、               ②病院に行かず自宅ケア(食事療法等)
                                                                              ②新たな治療法等を確立
  診察単価が減少(保険金減少)            の促進(保険金減少)
                                                                               することで保険金減少
                                                                               にも寄与

                  保険金と付帯サービス費用の合計額が減少
                   (コンバインド・レシオの低下)

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2021年3月期2Q 決算概要

10. 第二期創業期に向けた歩み③(予防型保険の効果:継続率の向上)

     どうぶつ健活(健診サービス)の申込数の増加により、昨年末に比べNB新規契約の継続率が
      3~4ポイント向上
     どうぶつ健活を利用した層の継続率は、全体に比べ10ポイント程度上振れ。
             NB新規契約の継続率の押し上げに貢献
                     どうぶつ健活 月次申込件数の推移                                                     (件)
                                                                                                            どうぶつ健活 申込件数の推移
      (件)

    15,000
                            (全体:月次公表ベース)                                               3,500                   (NB新規契約)

    14,000

    13,000                                                                             3,000

    12,000

    11,000                                                                             2,500

    10,000

     9,000                                                                             2,000

     8,000

     7,000                                                                             1,500
              ※月次公表の申込件数は、当月に申込のあった実績件数を集計                                                               ※NB新規契約に対応する申込件数は、始期月から初回契約
     6,000                                                                                                更新時(1年後)までの申込件数を集計
     5,000
                                                                                       1,000
             19/12 20/01 20/02 20/03 20/04 20/05 20/06 20/07 20/08 20/09                        19/12 20/01 20/02 20/03 20/04 20/05 20/06 20/07 20/08 20/09




                              どうぶつ健活(健診サービス)が、継続率向上に貢献!!
                                                             Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                                        13
2021年3月期2Q 決算概要

11. 第二期創業期に向けた歩み④(動物愛護法改正に向けたアニコムグループの取組み)

    2021年6月に改正動物愛護法が施行され、
    適正な飼養管理における数値基準が導入予定                                           ブリーダーやペットショップのコスト増、
    【新規制の内容】                                                       繁殖頭数(供給量)減少、引退動物の急増
    ①施設の設備構造・規模                                                    などが想定され、ペット業界においては、
    ②飼養に従事する人員数                                                    大きな影響が出る可能性
    ③繁殖に係る生涯出産回数     など




       アニコムグループは、健全なペット飼育環境を構築し、ペット業界の健全化を支援すべく、
    事業者の法令遵守と収益拡大の両立を実現すべく設備・交配効率・健康管理等を総合的にサポート
        あわせて、殺処分ゼロに向けた取組みや里親への譲渡等について、自治体との協働を推進

       ブリーディングサポート                                                          自治体との連携・協働

       ●遺伝子検査:                                                         ■三重県との取組み:
        カスタムパネルによる新サービス提供                                               三重県と協働して、保護した犬や猫の心(しつけ)と
       ●繁殖サポート:                                                         身体(健診)のケアを行い譲渡していく取組みを実施
        限られた飼育頭数でも繁殖効率を最大化                                              三重県内に終生飼養施設を建設予定
       ●医療サポート:
        往診、予防・駆虫、マイクロチップ、帝王切開                                          ■名古屋市との取組み:
       ●事業支援システム:                                                       名古屋市と協働しWeb譲渡会を実施(11月8日)
        IoTの力で信頼されるブリーディングを支援                                           アニコム損保の支店を撮影場所として提供
       ●終生飼養施設:                                                         今後、様々な取組みの協働を検討中
        引退動物の引き受け、里親探し

                                Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                          14
2021年3月期2Q 決算概要

12. トピックス(中国平安財産保険との業務提携に関する基本合意書締結)

 ■ 基本合意書締結の目的                                                         (参考)中国平安グループについて
    中国国内でのペット保険事業の一翼を担い、ペットの病気等の研究や
                                                                           【会社概要】
    医療分野における知見を展開し、平安グループとともにペット分野に
                                                                           中文社名:中国平安保険(集団)股份有限公司
    おける金融+健康を共同で確立していく
                                                                           英文社名:
 ■ 基本合意書締結の概要                                                              Ping An Insurance(Group) Company of China, Ltd.
   ● 平安財産保険が中国で販売するペット保険への助言
   ● 上海アニコム動物病院が、ペット保険の指定病院及び窓口精算対応病院                                      時価総額世界1位の保険会社グループであり、総合金融サービス
     となることならびに中国国内の保険金の査定業務の補助を請負                                          グループ。傘下には生保、損保(財産保険)、銀行、信託がある。
   ● 両社間で中国国内の新たなペット保険の開発及び保険金の査定業務の
     補助の請負ならびに指定病院の認定と監査などの業務を担う新会社の
     設立を検討

                                                                           【ビジョン】
                                                                            世界をリードする科学技術型個人金融生活サービスグループになる
                      新会社の設立を                                               ことを目指す。
                       両社で検討
                  ・新たな保険の開発
    中             ・保険金査定業務の補助請負
                                                                           【経営理念】
    国
    平
                  ・指定病院の認定と監査等
                                             アニコム                           「金融+科学技術」、「金融+エコシステム」の戦略計画の指針で、
                                                                            金融資産、大医療健康の二大産業に焦点を当て、クリエイティブ
    安    ・保険指定病院
                                             グループ
    財    ・窓口精算対応病院    上海アニコム                                                テクノロジーを伝統的な金融と「金融サービス、医療健康、自動車
    産    ・保険金査定業務補助    動物病院       連携
                                                                            サービス、不動産サービス、スマートシティ」の5つのエコシステムに
    保
                                                                            応用していく。
    険


                                       Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                             15
2021年3月期2Q 決算概要

13. トピックス(シニア債の発行/株式分割の実施)

   ■ 第1回無担保社債の発行                                              ■ 株式分割の実施

                                                                   個人投資家等に対して投資しやすい環境の整備により
      第二期創業期の新規事業拡大に向けた資金調達を実施                                     株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図る

      1.社債発行条件                                                    株式分割の概要

       (1)社債の名称   アニコム ホールディングス株式会社
                                                                  (1)分割の方法(分割比率)
                  第1回無担保社債
                                                                         普通株式1株につき、4株の割合をもって分割
                  (特定社債間限定同順位特約付)

       (2)社債総額    金50億円                                           (2)分割により増加する株式数
       (3)償還期限    2025年9月11日(5年債)                                      ①分割前の発行済株式の総数       20,314,200株
                                                                       ②分割により増加する株式数       60,942,600株
       (4)利率      年0.300パーセント
                                                                       ③分割後の発行済株式の総数       81,256,800株
       (5)払込期日    2020年9月11日
                                                                       ④分割後の発行可能株式総数      192,000,000株
       (6)取得格付    A(株式会社日本格付研究所)
                                                                  (3)分割の日程
                                                                       ①基準日公告日      2020年9月11日(金)
                                                                       ②分割の基準日      2020年9月30日(水)
      2.資金使途の概要
                                                                       ③分割の効力発生日    2020年10月1日(木)
       動物病院の事業承継や、保険事業以外への投融資等




                                                                   株式分割と併せてWEBを活用した個人向けIR活動の実施等による
                                                                   中長期保有の個人株主の獲得を推進


                                    Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                            16
APPENDIX

 1.主要経営パラメータ

 2.アニコム損保単体:経常収益のパラメータ(ペット保険新規契約獲得件数/保有契約件数の推移)

 3.アニコム損保単体:経常費用のパラメータ(損害率(E/I)、既経過保険料ベース事業費率)

 4.新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関




                Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   17
APPENDIX

1.主要経営パラメータ
                         ①              ②                   ③                       ③-①                          ③-②
                      20年3月期                           21年3月期                   前年同期比                        対前期末                21年3月期末
                                     20年3月期末
                        2Q                                  2Q               件数                 率         件数             率       (5月12日予想)

      ① 保有契約数         781,368    件    816,254   件        870,987     件     89,619    件          11.5 %   54,733   件      6.7 %    885,000    件

      ② 新規契約数           80,533   件    167,318   件        107,295     件     26,762    件          33.2 %               -       -    183,600    件

      ③ 継続率               87.0   %       87.2   %             87.5   %                -             -                -       -       87.0    %

      ④ 保険金支払件数         1,672   千件    3,407   千件          1,857   千件         185    千件          11.1 %               -       -     3,586   千件

      ⑤ 対応動物病院数         6,463   病院    6,466   病院          6,485   病院           22   病院           0.3 %      19   病院      0.3 %     6,650   病院



                                     20年3月期             21年3月期                                      21年3月期
                                                                           対前年同期増減
                                        2Q                   2Q                                     (5月12日予想)

      ⑥ E/I 損害率                             59.1   %            59.3   %            0.2   Pt             57.6    %

      ⑦ 既経過保険料ベース事業費率                       37.8   %            37.2   %        △0.6      Pt             37.2    %

      ⑧ コンバインド・レシオ
                                            96.9   %            96.5   %        △0.4      Pt             94.8    %
        (既経過保険料ベース)



                                                        21年3月期                                      21年3月期
                                     20年3月期末                               対前期末増減
                                                             2Q                                     (5月12日予想)

      ⑨ 単体ソルベンシー・マージン比率                 357.0      %         357.6     %            0.6   pt        370.0   %前後


                                      20年3月期            21年3月期
                                                                           対前年同期増減
                                        2Q                   2Q

      ⑩ どうぶつ健活(腸内フローラ測定)申込数            39,497      件       69,509      件      30,012      件


      ⑪ 遺伝子検査検体数                       72,761      件       53,031      件    △19,730       件




                                                    Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                                    18
APPENDIX

2. アニコム損保単体:経常収益のパラメータ(ペット保険新規契約獲得件数/保有契約件数の推移)

   ■ 新規契約獲得件数の四半期推移                                                                                            ■ 保有契約件数の四半期推移

    (千件)                        新規契約は堅調に推移                                                                   (千件)                           保有契約は順調に増加
     60                                                                                                      1000
                                                                                               53.4 53.8
                                                                                                              950
     50                                                                                 46.1                  900                                                                                 870
                                                                                                                                                                                      816   842
                                                                                                                                                                          781   796
                                                                          40.3 40.6                           850
                                                            37.8 40.2                                                                                         753 766
                         36.5 36.4     37.7 38.1     36.9                                                                                         729   741
     40    34.6 35.7                                                                                          800                           713
                                                                                                                                      698
                                                                                                              750               682
                                                                                                                          666
     30                                                                                                       700   650
                                                                                                              650
                                                                                                              600
     20
                                                                                                              550
                                                                                                              500
     10
                                                                                                              450
                                                                                                              400
      0                                                                                                       350
            1Q    2Q      3Q    4Q      1Q    2Q     3Q     4Q     1Q     2Q     3Q      4Q     1Q    2Q            1Q    2Q    3Q    4Q     1Q   2Q    3Q    4Q    1Q    2Q    3Q    4Q    1Q    2Q

                  18年3月期                      19年3月期                      20年3月期                21年3月期                    18年3月期                   19年3月期                 20年3月期            21年3月期

 NB・一般合計   34.6   35.7   36.5   36.4   37.7   38.1   36.9   37.8   40.2   40.3   40.6   46.1   53.4   53.8     保有   650   666   682   698   713   729   741   753   766   781   796   816   842   870

※ NB:ペットショップチャネル




・新規契約獲得は堅調。                            NB・一般チャネル合わせて10.7万件となり、年間計画18.3万件に対して58%の進捗率で計画線を上回って推移。

・既契約の継続率も、87%台半ばで改善傾向。

・こうした状況下で、保有契約件数は順調に増加。
・50%プランと70%プランの比率は、保有契約全体ではおおよそ60:40で50%プラン割合が多い。一方、新規契約では70%プランが5割超。




                                                                                 Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                                                          19
APPENDIX

3. アニコム損保単体:経常費用のパラメータ(損害率(E/I)、既経過保険料ベース事業費率)
              【参考情報】                                                                            注1) 下表は、四半期毎の平均値を記載しておりますので、当期累計平均とは異なります。
                                                                                                注2) 事業費率は「既経過保険料ベース事業費率」(損保事業費÷既経過保険料)を表しております。
                  15年3月期 1Q      15年3月期 3Q
    (%)           ■ 保険料改定        ■限度日数付き新商品
                  ・平均12%の改定      ■健康割増引制度導入
                                                                                                                                      E/I損害率
    70                                                                                                                                既経過事業費率


                  60.1    60.8                     61.2                                           60.9
           59.4                           60.3                               59.1                                58.8   59.3                        59.8
                                                            59.1                        59.7
    60                            55.6                               56.3                                 56.5                 57.6          58.7
                                                                                                                                      55.6



    50
                                 ■ 8歳以上の保険料改定                            ■ 商品改定
                                                                         ・新付帯サービス「どうぶつ健活」の導入
                                                                         ・保険料改定

    40

                                                                                                                        38.5
                                                                                                                 37.0          36.5          36.7   37.7
                                            35.4     35.5                                                 36.1                        36.3
                                                            35.3     34.5
    30     32.8                                                                34.1      33.7      34.2
                          32.1     32.6
                   31.0



    20
            1Q      2Q     3Q      4Q       1Q      2Q       3Q       4Q        1Q        2Q        3Q     4Q    1Q     2Q      3Q    4Q      1Q     2Q

                     17年3月期                          18年3月期                                19年3月期                        20年3月期                21年3月期




     ・E/I損害率は、例年、狂犬病予防接種などにより動物病院の繁忙期である1Q・2Qに上昇した後、3Qから4Qにかけて通院頻度が減少することで改善し

      ていく季節性を有している。当期は、新型コロナウイルスの影響による在宅時間の増加等を要因として通院数が増加したことから、対前年同期比で上昇。

     ・事業費率は、事業規模拡大に向けた積極投資を継続しながらも、対前年同期比で改善。

      これは、独自サービスである「どうぶつ健活」の申込みの増加がある中で、効率的な経費管理を推進することにより全体としては

         改善出来たことによるもの。

                                                             Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                                     20
APPENDIX

4. 新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関

   ど
   う       遺        交           ペ                健                      日           一           二           お
   ぶ                                                                                次
   つ       伝        配           ッ                康                      々                       次           別
   の       子        ・           ト                診                      の           診           診           れ
   ラ                出           シ                断                      暮           療           療
   イ                産           ョ                                       ら           (           (
   フ                            ッ                                       し           一           先
   ス                                                                                般           進
   テ                            プ                                                   医           医
   ー                                                                                療           療
   ジ                                                                                )           )
           ・       ・・・        ・・                 ・・                    ・・       ・   ・ ・        ・・          ・・
   新       遺       精ブマ        遺し                 保腸                    他フ       予   一 電        二再          終ペ
   規       伝       子リッ        伝つ                 険内                    企ー           次 子        次生          生ッ
                              子け                                                約
   事       子       バーチ                           新フ                    業ド       送   病 カ        病医          飼ト
   業               ンデン        検サ                 サロ                    と開           院 ル        院療          育霊
           検                  査                                                 客
                   クィグ                                                              運          運提          施園
   の       査                  証ー                 ーー                    の発       事   営 テ
   収       事        ンサ        明ビ                 ビラ                    連と       業              営供          設紹
                                                                                    ( 拡
   益       業        グイ        書ス                 ス測                    携販           海 販                     介
   機                支ト        の提                 付定                     売           外
   会                援         発供                 帯事                                 含
                              行                   業                                 )


   保
   険            ▼川上での寄与                               ▼川中での寄与                                ▼川下での寄与
   事
   業       ・遺伝子ベースの保険料設計や引受診断            ・保険の付加価値を向上                                    ・重症化予防による損害率低下
   へ       ・新生児チャネルを拡大                                                                  ・難病治療の確立に伴う損害率低下
   の                                     ・生活習慣病予防による損害率低下
   寄       ・遺伝病減少にともなう損害率低下              ・企業集団の獲得                                       ・高齢者等の飼育に対して裾野を拡大
   与

   資
   産                                     ▼資産運用(不動産運用)による下支え
   運
   用

   展
   開                              ▼どうぶつデータベースの構築(新規・保険事業でのさらなる活用へ)


                                    Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                                   21
(参考)保険会計が経常損益に与える影響①

 1.保険料の増加が経常損益に与える影響(日本の損保会計ベース)

  ・一般的に、保険料の増加は経常収益の増加に寄与しますが、事業年度における保険料の未経過期間部分については、普通責任準備金
   (未経過保険料)として次年度に繰り越すことが法令により定められています。一方で、発生保険金、代理店手数料、社費等の費用に
   ついては、保険料の増加に対応する費用を含め、これらの費用が発生する年度において計上することとされています。


  ・したがって、保険料の増加に伴い増収となる場合であっても、当該費用が既経過保険料を超過する場合は、当該年度の経常損益にマイ
   ナスの影響を与えることとなります。

              当年度(※既経過保険料)                                 翌年度(未経過保険料)

                4月契約

                  5月契約

                       6月契約

                         7月契約

                              8月契約

                                9月契約

                                       10月契約
                                                                          ・
                                                                          ・
                                                                          ・
                                                           3月契約




                                      発生
                                      保険金

                                      代理店
                  既経過
                                      手数料
                  保険料
                                       社費



                                     Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved   22
(参考)保険会計が経常損益に与える影響②

 2.異常危険準備金が経常損益に与える影響(日本の損保会計ベース)

  ・異常危険準備金は、巨大災害等が生じた場合の保険金の支払いに備えるために法令により積み立てておくこととされているものであり、
   各保険会社が毎期積み立てを行っているものです。


  ・異常危険準備金は、正味損害率(※)が50%を超えると取崩し(費用のマイナス)が行われます。
   (※)正味支払保険金を正味収入保険料で除した割合です。




 3.修正利益について

  ・当社における「修正利益」とは、経常利益から異常危険準備金、資産運用収支、その他経常収支等の影響を除外した利益としており、
   “ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独自の指標です。なお、計算式は、以下のとおりです 。


  ・上記の異常危険準備金等(※)の影響を受けない「修正利益」の方が、“ペット保険事業の実質的な損益”を表すものとして重要な指標で
   あると考えています。異常危険準備金等の要素を除くと、「修正利益」は、経常利益が減少した場合でも増加することがあります。
   (※)当該影響等には、上記1.の未経過保険料の影響は含まれていません。




                            当社の「修正利益」の算出方法


                           異常危険準備金                                                       保険引受以外の
  修正利益      =   経常利益   ±     影響額
                                           ±      資産運用収支            ±     その他経常収支   +   営業費・一般管理費




                              Anicom Holdings, Inc. All Rights Reserved                             23
                                 お問合せ先

 アニコム ホールディングス株式会社                                  経営企画部(IR事務局)
         東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
                   URL:https://www.anicom.co.jp/




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