8715 アニコム HD 2020-08-07 16:00:00
2021年3月期 第1四半期決算説明資料 [pdf]
2021年3月期 第1四半期
決算補足説明資料
2020年8月7日
証券コード:8715
新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の影響が長引く想定や、消費マインドが冷え込む中でも、
現時点においては、ペット飼育需要については堅調に推移している。
これに伴い保険契約件数も順調に増加。
• 6月末時点の保有契約件数は 84.2万件を超え、前年同期比9.9%増を達成
• 4-6月度の新規契約獲得件数は 四半期として過去最高の5.3万件超を達成
• 新規契約獲得件数の増加やシムネット社の業績好調などが寄与し、経常収益、経常利益共に期初計画を達成
• 飼育需要の堅調さは、自粛要請等に伴う巣ごもり、給付金、他の消費需要からの転換(海外旅行等)が要因
と考えられる。
新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない不透明な状況下においても、主たる事業で
あるペット保険事業は堅調に推移。
そうした中で、ペット業界のインフラプレーヤーを目指すアニコムグループとして、
社会貢献活動も継続中。(#StayAnicom プロジェクト)
引き続き、事業の拡大とペット業界への貢献を両立させながら、増収増益の実現を目指す。
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2021年3月期 第1四半期 決算概要
1.連結経常収益・経常利益・修正利益の推移
2.2021年3月期 連結決算概況
3.連結経常利益の増減要因(2019年度1Q実績 VS 2020年度1Q実績)
4.連結貸借対照表 サマリー
5.連結キャッシュ・フロー サマリー
6.連結経常費用・利益のパラメータ
7. 中期経営計画 2020年度重点施策の進捗状況
8. トピックス(入って健康になる予防型保険の費用構造変化イメージ)
9. トピックス(機動的な資金調達手段の確保)
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2021年3月期1Q 決算概要
1. 連結経常収益・経常利益・修正利益の推移
■ 経常収益 : 11,689 百万円 (前年同期は 9,989 百万円 17.0% 増 計画は 10,800 百万円 8.2% 増 )
( うち、保険引受収益: 10,560 百万円 前年同期は 9,511 百万円 11.0 % 増 )
■ 経常利益 : 550 百万円 (前年同期は 175 百万円 214.4% 増 計画は 500 百万円 10.2% 増 )
・対前年同期では、グループ各社のサービスも活用し独自性を追求する新規取組みの強化等により、保有契約件数( 9.9%増 )
保険引受収益( 11.0%増)ともに順調に増加。
・対前年同期では、遺伝子検査・病院運営・シムネット社のグループイン等により、その他経常収益も順調に拡大し、
グループ連結の経常収益・利益ともに堅調に推移。
・ペット保険事業の実質的な損益を表す修正利益(注)は、経常利益の増加に伴い、対前年同期で増加。
(注)修正利益 : 経常利益から異常危険準備金、資産運用収支、その他経常収支等の影響を除外した利益。“ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独自の指標。
(百万円) (百万円)
経常利益 (左軸) 修正利益 (左軸) 経常収益 (右軸)
1,600 16,000
1,400 14,000
11,689
1,200 12,000
9,989
1,000 8,711 10,000
800 8,000
589
600 548 550 6,000
449
400 369 4,000
200 175 2,000
0 0
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
1Q 1Q 1Q
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2021年3月期1Q 決算概要
2. 2021年3月期 連結決算概況
(百万円)
20年3月期 21年3月期 対前期
主な勘定科目の内容と増減理由
増減率
1Q 1Q ① 保険引受収益(詳細は「アニコム損保単体:経常収益のパラメータ」(P11)参照)
経常収益 9,989 11,689 17.0 % ・保有契約件数が対前年同期比で9.9%増加。
・新規契約件数累計が対前年同期比で33.0%増加。
保険引受収益 9,511 10,560 11.0 % ・継続契約件数の増加、商品(料率)改定、加齢に伴う保険料単価の上昇も寄与。
資産運用収益 80 113 40.6 %
② 資産運用収益
その他経常収益 397 1,015 155.3 %
・主に国内株式・投信・国内REITにより堅調な資産運用収益を確保。
経常費用 9,814 11,138 13.5 % ③ その他経常収益
保険引受費用 7,005 7,688 9.8 %
・病院運営・ブリーダーマッチング・遺伝子検査を含む保険事業以外のその他経常
(正味支払保険金) (4,736) (5,495) 16.0 % 収益も順調に拡大。
(損害調査費) (263) (289) 9.8 % ④ 正味支払保険金
(諸手数料及び集金費) (869) (1,059) 21.9 % ・保有契約の増加に伴い、保険金支払も増加傾向。
(支払備金繰入額) (259) (122) △ 52.7 %
⑤ 諸手数料及び集金費
(責任準備金繰入額) (876) (721) △ 17.7 % ・主に代理店に対する手数料。保険引受収益の増加に伴い増加傾向。
(うち未経過保険料)
(うち未経過保険料) (570) (539) △ 5.4 %
(うち異常危険準備金)
(うち異常危険準備金) (306) (181) △ 40.6 % ⑥ 支払備金繰入額
資産運用費用 1 0 △ 47.3 % ・将来の保険金支払に備えるための繰入額。支払備金(B/S)期末残高-期首残高
で算出。
営業費及び一般管理費 2,647 3,114 17.7 % ・④正味支払保険金と合算することで、発生保険金となる。
その他経常費用 160 334 108.0 %
⑦ 未経過保険料繰入額
経常利益 175 550 214.4 % ・収入保険料のうち翌期以降に対応する保険料の繰り延べ。
・繰入額は期末残高-期首残高で算出される。なお、その期における保険引受収益
純利益 104 350 236.7 % のおおよそ35%-40%前後が期末残高となる。
・保険引受収益から未経過保険料繰入額を差し引くと既経過保険料(≒発生ベース
の保険料)となる。
既経過保険料 8,940 10,067 12.6 %
⑧ 異常危険準備金
発生保険金(損害調査費含む) 5,259 5,907 12.3 %
・制度化された積立であり、収入保険料の3.2%を毎期計上。
E/I 損害率 ①
58.8 % 58.7 % △ 0.1 pt ・一方、当期首残高を限度額として「正味損害率が50%となる水準」まで取崩す
こととなり、繰入額はそのNet金額が計上される。
既経過保険料ベース事業費率 ②
37.0 % 36.7 % △ 0.3 pt ・通期では、おおよそ「増収分×3.2%」が繰入額として計上される。
コンバインド・レシオ(既経過保険料ベース) ①+②
95.8 % 95.4 % △ 0.4 pt
⑨ 営業費及び一般管理費
・ シムネット社の子会社化や病院承継によるのれん償却が含まれる。
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2021年3月期1Q 決算概要
3. 連結経常利益の増減要因(2019年度1Q実績 VS 2020年度1Q実績)
保有契約件数の増加や保険引受収益の増収に加え、損害率についても改善し増益
(百万円)
既経過 発生
保険料 保険金
その他 その他
経常収益 経常費用
△173 販管費
△648
+617
代理店 資産運用 資産運用
手数料 収益 費用 △467
異常危険
準備金 △0
+32
+1,079
△190
+124
550
175
注1)既経過保険料 =保険引受収益-普通責任準備金繰入額(未経過保険料)
注2)発生保険金 =正味支払保険金+支払備金繰入額
2019年度1Q実績 注3)異常危険準備金=異常危険準備金繰入額+異常危険準備金戻入額 2020年度1Q実績
連結経常利益 連結経常利益
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2021年3月期1Q 決算概要
4. 連結貸借対照表 サマリー
(百万円)
21年3月期
20年3月期 増減率
1Q 主な勘定科目の内容と増減理由
資産合計 45,598 46,857 2.8 %
現金及び預貯金 24,427 24,348 △ 0.3 % ① 有価証券
有価証券 9,999 11,580 15.8 %
・ 主に国内株式投信・国内REIT等にて運用。
有形固定資産 1,858 1,823 △ 1.9 %
無形固定資産 3,956 3,850 △ 2.7 %
その他資産 4,390 4,430 0.9 % ② 無形固定資産
繰延税金資産 1,041 900 △ 13.6 % ・ シムネット社の子会社化や病院承継によるのれんが含まれる。
貸倒引当金 △ 75 △ 76 - %
負債合計 22,273 22,824 2.5 %
保険契約準備金 17,977 18,821 4.7 %
うち支払備金 2,328 2,450 5.3 % ③ 支払備金
うち責任準備金 15,649 16,371 4.6 % ・ 将来の保険金支払に備えて計上される未払金。
すでに請求を受けている①普通支払備金と、保険事故は発生している
その他負債 4,018 3,808 △ 5.2 % ものの未だ請求を受けていない②IBNR備金を計上。
賞与引当金 209 122 △ 41.4 % ・ 基本的に保有契約の増加に伴い保険金請求も増加するため増加傾向。
価格変動準備金 68 71 5.2 %
純資産合計 23,325 24,032 3.0 % ④ 責任準備金
株主資本 23,719 24,078 1.5 %
・ 未経過保険料である①普通責任準備金(14,730百万円)と、異常災害に
うち資本金 7,981 8,036 0.7 % 備えて引き当てる②異常危険準備金(1,640百万円)を計上。
うち資本剰余金 7,871 7,925 0.7 % ・ 普通責任準備金は保有契約の増加に伴い増加する傾向であり、当該期に
うち利益剰余金 7,868 8,117 おける正味収入保険料のおおよそ35%~40%前後が残高として計上され
3.2 %
る傾向。
うち自己株式 △0 △0 - %
評価・換算差額等 △ 530 △ 156 - %
新株予約権 135 110 △ 18.8 %
負債・純資産合計 45,598 46,857 2.8 %
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2021年3月期1Q 決算概要
5. 連結キャッシュ・フロー サマリー
(百万円)
20年3月期 21年3月期
1Q 1Q
営業活動によるキャッシュ・フロー 630 991
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 3,667 △ 1,050
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 103 △ 18
現金及び現金同等物の増減額 △ 3,140 △ 78
現金及び現金同等物の期首残高 27,693 21,577
現金及び現金同等物の期末残高 24,552 21,498
・保有契約件数の順調な増加により、安定した営業キャッシュ・フローを計上。
・投資キャッシュ・フローは有価証券の取得による支出。
・財務キャッシュ・フローは剰余金の配当による支出。
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2021年3月期1Q 決算概要
6. 連結経常費用・利益のパラメータ (※連結販管費率、連結経常利益率)
※ 経常費用・利益のパラメータは連結ベースにて記載することに変更しております。
アニコム損保単体の経営パラメータ(損害率・事業費率・契約件数)はAPPENDIX参照
(%)
40
連結販管費率
連結経常利益率
30 28.9
27.0 27.0 26.5 26.9
26.6 26.3 26.6
25.1 25.7 25.7 25.4
25.1 24.6 25.6
23.8 24.7
20 ■ 商品改定
・新付帯サービス「どうぶつ健活」の導入
・保険料改定
10
10.3
8.6 8.8 8.8 8.3
6.8 7.5
6.9 6.7
5.0 5.6 5.5 4.7
4.7
3.6 1.8 3.2
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q
17年3月期 18年3月期 19年3月期 20年3月期 21年3月期
・連結販管費率について、好調な新規契約の獲得や「どうぶつ健活」の申込みの増加等がある中でも、大幅な上昇は抑えられている。
・連結経常利益率については、保険事業における保険金については、例年、狂犬病予防接種などにより動物病院の繁忙期である1Q・2Qに上昇した後、
3Qから4Qにかけて通院頻度が減少することで改善していくといった季節性を有している。今1Qからはシムネット社のグループインも寄与。
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2021年3月期1Q 決算概要
7. 中期経営計画 2020年度重点施策の進捗状況
■ ペット保険事業のさらなる収益力拡大と独自性の追求(保険金削減と費用改善)
重点施策 直近の進捗状況
(1) 販売チャネルの拡大・強化(ブリーダー、譲渡、動物病院等) ■ WEB、マッチングサイト、ブリーダー、譲渡、動物病院等の販売チャネルの拡大推進
(2) 商品・サービスの拡大(「どうぶつ健活」等、独自サービスの拡充) ■ 「どうぶつ健活」の満足度向上や「どうぶつ健保しにあ」の販売拡大の推進
■ シムネット社との連携により、保険付保率の向上、動愛法改正を踏まえたリアルとデジタルの融合推進
(3) 疾病毎の予防取組みの拡充、保険金の適正化
● 新規契約獲得件数は4-6月で5.3万件超(前年同期比+33.0%)
(4) 将来を見据えた基幹システムのバージョンアップと盤石化 ● 保有契約件数は84万件超(前年同期比+9.9%)
(5) シムネット社とのグループシナジー拡大(リアルとデジタルの融合推進) ● 損害率は、58.7%となり前年同期比0.1pt改善
(6) 運用強化(柔軟かつ機動的な運用、G事業に寄与する不動産の取得・開発) ● 1Qは堅調な資産運用収益を確保
■ 新規事業の拡大、収益化の加速
川上 川中 川下
ペ 日
交 ッ 健 一 二
遺 配 々 ( 次 ( お
ト 康 の 一 次
伝 ・ シ 診 般 診
先
進 診 別
子 暮
出 ョ 断 ら 医 療 医
療 れ
ッ 療 療
産 し ) )
プ
重点施策 直近の進捗状況
■ ロボット導入による遺伝子検査体制の強化
(1) 遺伝子検査事業の拡充 川上
■ 性格(行動)、品種、毛色、体質、親子判定などを一度に測定可能に。実装準備中
■ 交配や出産に係る研究を継続(交配適期診断、冷凍精子保存技術の向上に向けた研究等)
(2) ブリーディングサポートの事業化 川上
■ シムネット社のサービスを活用し、施策を検討中
■「どうぶつ健活」申込み数は、月8千件超に達し、順調に申込み数が増加
(3) 健康診断+フード・商材等の事業化推進 川中 ■ 猫の行動と傷病の関係性についての共同研究を継続中
■ フードメーカー等と協働したペット用サプリメントを共同開発。販売開始
(4) 動物病院承継の推進 川中 ■ 病院運営を更に拡大し、地域の中核病院もグループイン。予防施策も継続実施中
■ 14疾患について有償臨床研究を実施中
(5) 細胞治療・再生医療の実用化拡大・普及 川下
■ 動物再生医療技術研究組合で扱う「イヌ皮下脂肪由来の間葉系幹細胞(cMSC)」の全国搬送を開始
(6) 高齢のひと・ペットに配慮した事業の展開 川下 ■ 高齢者・高齢ペット向けの新サービス、新商品の開発検討
■ 株式会社アドバンスネットとの業務提携(ペット共生住宅の普及・促進等)
(7) その他(資産運用関連等) -
■ 株式会社フォレストヒルズとの業務提携(ペット領域における相互協力と各種事業の強化)
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2021年3月期1Q 決算概要
8. トピックス(入って健康になる予防型保険の費用構造変化イメージ)
従来 現在 将来
どうぶつ健活
(腸内フローラ健診)
新たな健診
保険金 サービス
どうぶつ健活
(腸内フローラ測定等)
保険金
保険金
1契約者あたりの 5回 頻度は増加
頻度は増加
単価は減少
年平均保険金請求回数 @6千円 単価は減少 OR
@1件当たり請求金額 頻度・単価
ともに減少 注)この図はイメージです。
入って健康になる保険のポイント!
どうぶつ健活(腸内フローラ測定等)による疾病の早期発見(ex.猫の腎臓病等)に加え、 付加価値の向上により、
-新規契約獲得
様々な疾病に対応した新たな健診サービスの追加、 -継続率上昇
による、掛け捨てでない、アニコムの保険に入ってよかったと思えるサービスを提供。 にも寄与
①診察頻度が増えても、診察単価が減少 ②病院に行かず自宅ケア(食事療法等)の促進
(保険金減少) (保険金減少)
保険金と付帯サービス費用の合計額が減少(コンバインド・レシオの低下)
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2021年3月期1Q 決算概要
9. トピックス(機動的な資金調達手段の確保)
アニコムグループとして初めて長期発行体格付を取得し、機動的な資金調達手段を確保
■株式会社日本格付研究所(JCR)より、長期発行体格付を取得(2020.7.16)
【格付結果】
アニコムホールディングス株式会社(証券コード:8715)
【新規】
長期発行体格付 : A
格付の見通し : 安定的
アニコム損害保険株式会社
【新規】
長期発行体格付 : A
格付の見通し : 安定的
【格付取得の目的】
・機動的かつ柔軟な資金調達手段の確保
・ROEを意識した資金調達が可能
・A格の信用力が今後のM&A等の対外交渉に有効
本開示は当社の社債発行に関する情報を一般に公表するために作成され
※ 社債の発行登録を完了済み(2020.7.29) たものであり、日本国内外問わず一切の投資勧誘またはそれに類する行
為のために作成されたものではありません。
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APPENDIX
新型コロナウイルス感染症に対する当社の対応・活動について
1.主要経営パラメータ
2.アニコム損保単体:経常収益のパラメータ(ペット保険新規契約獲得件数/保有契約件数の推移)
3.アニコム損保単体:経常費用のパラメータ(損害率(E/I)、既経過保険料ベース事業費率)
4.新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関
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新型コロナウイルス感染症に対する当社の対応・活動について
対外的な活動について 従業員への安全対策について
【保険適用対象の拡大】(3月6日)
「ペットを伴わない通院」も補償の対象とする特例措置の実施
緊急事態宣言時にも金融機関として事業の継続が求められる中でも、
【継続のお手続き、保険料のお支払いの猶予】(4月8日) 従業員の感染リスクを軽減するため、人と人との接触機会を削減する
通常の契約手続きが困難となる契約者を対象にした特別措置の実施 以下の対策を実施
【#StayAnicom プロジェクト】(4月10日)
飼い主様が、新型コロナウイルスに感染し、病院や隔離施設で生活することとなった場合に、その 【勤務時間における接触機会の削減】
間、アニコムがペットを無償でお預かりし、獣医師を中⼼としたアニコムの社員がお世話するプロジェ
• テレワークを含む在宅勤務を積極的に実施
クト。5月1日から預かりを開始(以降、順次拡大中)。当社グループ内のラボにて、複数回
のPCR検査を行い、陰性を確認した場合は、グループ動物病院も活用し、移送。 • 土日勤務を含めたシフト勤務体制を構築
預かりペットの陽性を確認したことから、8月3日に公表。(現在は陰転) • 原則、対面での面談等は行わないこととし、テレビ会議等を実施 等
【通勤時における接触機会の削減】
• 自動車や自転車での通勤や、オフィスの近隣ホテルへの宿泊を推奨し、
これらを行うことによる金銭的負担を会社が補助
• 時差出勤を積極的に実施
#StayAnicom プロジェクトに対するInstagramの反応
××
××××
××
【新型コロナウイルス感染症と診断されたお客様へのお見舞金】(4月20日)
新型コロナウイルス感染症と診断された契約者及び被保険者に対し、お見舞金支払いによる支
援を開始。一律5万円、上限3,000万円
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APPENDIX
1.主要経営パラメータ
① ② ③ ③-① ③-②
20年3月期 21年3月期 前年同期比 対前期末 21年3月期末
20年3月期末
1Q 1Q 件数 率 件数 率 (5月12日予想)
① 保有契約数 766,774 件 816,254 件 842,754 件 75,980 件 9.9 % 26,500 件 3.2 % 885,000 件
② 新規契約数 40,204 件 167,318 件 53,456 件 13,252 件 33.0 % - - 183,600 件
③ 継続率 87.0 % 87.2 % 87.3 % - - - - 87.0 %
④ 保険金支払件数 795 千件 3,407 千件 889 千件 94 千件 11.8 % - - 3,586 千件
⑤ 対応動物病院数 6,448 病院 6,466 病院 6,477 病院 29 病院 0.4 % 11 病院 0.2 % 6,650 病院
20年3月期 21年3月期 21年3月期
対前年同期増減
1Q 1Q (5月12日予想)
⑥ E/I 損害率 58.8 % 58.7 % △0.1 Pt 57.6 %
⑦ 既経過保険料ベース事業費率 37.0 % 36.7 % △0.3 Pt 37.2 %
⑧ コンバインド・レシオ
95.8 % 95.4 % △0.4 Pt 94.8 %
(既経過保険料ベース)
21年3月期 21年3月期
20年3月期末 対前期末増減
1Q (5月12日予想)
⑨ 単体ソルベンシー・マージン比率 357.0 % 364.9 % 7.9 pt 370.0 %前後
20年3月期 21年3月期
対前年同期増減
1Q 1Q
⑩ どうぶつ健活(腸内フローラ測定)申込数 17,760 件 32,671 件 14,911 件
⑪ 遺伝子検査検体数 31,408 件 24,893 件 △6,515 件
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APPENDIX
2. アニコム損保単体:経常収益のパラメータ(ペット保険新規契約獲得件数/保有契約件数の推移)
■ 新規契約獲得件数の四半期推移 ■ 保有契約件数の四半期推移
(千件) 新規契約は堅調に推移 (千件) 保有契約は順調に増加
60 1000
53.4
950
50 46.1 900 842
796 816
850 766 781
40.2 40.3 40.6 753
36.5 36.4 37.7 38.1 36.9 37.8 800 729 741
40 34.6 35.7 713
698
750 682
666
700 650
30
650
600
20
550
500
10
450
400
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 350
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q
21年3 21年3
18年3月期 19年3月期 20年3月期 18年3月期 19年3月期 20年3月期
月期 月期
NB・一般合計 34.6 35.7 36.5 36.4 37.7 38.1 36.9 37.8 40.2 40.3 40.6 46.1 53.4 保有 650 666 682 698 713 729 741 753 766 781 796 816 842
※ NB:ペットショップチャネル
・新規契約獲得は堅調。 NB・一般チャネル合わせて5.3万件となり、年間計画18.3万件に対して29%の進捗率で計画線を上回って推移。
・既契約の継続率も、87%前半で安定的に推移。
・こうした状況下で、保有契約件数は順調に増加。
・50%プランと70%プランの比率は、保有契約全体ではおおよそ60:40で50%プラン割合が多い。一方、新規契約では70%プランが5割超。
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APPENDIX
3. アニコム損保単体:経常費用のパラメータ(損害率(E/I)、既経過保険料ベース事業費率)
【参考情報】 注1) 下表は、四半期毎の平均値を記載しておりますので、当期累計平均とは異なります。
注2) 事業費率は「既経過保険料ベース事業費率」(損保事業費÷既経過保険料)を表しております。
15年3月期 1Q 15年3月期 3Q
(%) ■ 保険料改定 ■限度日数付き新商品
・平均12%の改定 ■健康割増引制度導入 E/I損害率
70 既経過事業費率
60.1 60.8 61.2 60.9
59.4 60.3 59.1 58.8 59.3
59.1 59.7
60 55.6 56.3 56.5 57.6 58.7
55.6
50
■ 8歳以上の保険料改定 ■ 商品改定
・新付帯サービス「どうぶつ健活」の導入
・保険料改定
40
38.5
35.5
37.0 36.5 36.3 36.7
35.4 35.3 36.1
34.5 34.1 33.7 34.2
30 32.8 32.1 32.6
31.0
20
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q
17年3月期 18年3月期 19年3月期 20年3月期 21年3月期
・E/I損害率は、例年、狂犬病予防接種などにより動物病院の繁忙期である1Q・2Qに上昇した後、3Qから4Qにかけて通院頻度が減少することで改善して
いくといった季節性を有している。当期は、新規契約増により商品ポートフォリオの改善が進んだことに加え、2018年12月の商品改定による料率改定の効
果が一巡したことから、対前年同期比で改善。
・事業費率は、引き続き、事業規模拡大に向けた積極投資により、対前年同期比で上昇。
これは、独自サービスである「どうぶつ健活」のコスト増が損保単体に影響を与えたものであり、連結ベースの販管費としては
計画線上で推移。
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APPENDIX
4. 新規事業の収益機会とペット保険のシナジー相関
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益 業 グイ 書ス ス測 携販 海 販 介
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会 援 発供 帯事 含
行 業 )
保
険 ▼川上での寄与 ▼川中での寄与 ▼川下での寄与
事
業 ・遺伝子ベースの保険料設計や引受診断 ・保険の付加価値を向上 ・重症化予防による損害率低下
へ ・新生児チャネルを拡大 ・難病治療の確立に伴う損害率低下
の ・生活習慣病予防による損害率低下
寄 ・遺伝病減少にともなう損害率低下 ・企業集団の獲得 ・高齢者等の飼育に対して裾野を拡大
与
資
産 ▼資産運用(不動産運用)による下支え
運
用
展
開 ▼どうぶつデータベースの構築(新規・保険事業でのさらなる活用へ)
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(参考)保険会計が経常損益に与える影響①
1.保険料の増加が経常損益に与える影響(日本の損保会計ベース)
・一般的に、保険料の増加は経常収益の増加に寄与しますが、事業年度における保険料の未経過期間部分については、普通責任準備金
(未経過保険料)として次年度に繰り越すことが法令により定められています。一方で、発生保険金、代理店手数料、社費等の費用に
ついては、保険料の増加に対応する費用を含め、これらの費用が発生する年度において計上することとされています。
・したがって、保険料の増加に伴い増収となる場合であっても、当該費用が既経過保険料を超過する場合は、当該年度の経常損益にマイ
ナスの影響を与えることとなります。
当年度(※既経過保険料) 翌年度(未経過保険料)
4月契約
5月契約
6月契約
7月契約
8月契約
9月契約
10月契約
・
・
・
3月契約
発生
保険金
代理店
既経過
手数料
保険料
社費
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(参考)保険会計が経常損益に与える影響②
2.異常危険準備金が経常損益に与える影響(日本の損保会計ベース)
・異常危険準備金は、巨大災害等が生じた場合の保険金の支払いに備えるために法令により積み立てておくこととされているものであり、
各保険会社が毎期積み立てを行っているものです。
・異常危険準備金は、正味損害率(※)が50%を超えると取崩し(費用のマイナス)が行われます。
(※)正味支払保険金を正味収入保険料で除した割合です。
3.修正利益について
・当社における「修正利益」とは、経常利益から異常危険準備金、資産運用収支、その他経常収支等の影響を除外した利益としており、
“ペット保険事業の実質的な損益”を表す当社グループ独自の指標です。なお、計算式は、以下のとおりです 。
・上記の異常危険準備金等(※)の影響を受けない「修正利益」の方が、“ペット保険事業の実質的な損益”を表すものとして重要な指標で
あると考えています。異常危険準備金等の要素を除くと、「修正利益」は、経常利益が減少した場合でも増加することがあります。
(※)当該影響等には、上記1.の未経過保険料の影響は含まれていません。
当社の「修正利益」の算出方法
異常危険準備金 保険引受以外の
修正利益 = 経常利益 ± 影響額
± 資産運用収支 ± その他経常収支 + 営業費・一般管理費
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お問合せ先
アニコム ホールディングス株式会社 経営企画部(IR事務局)
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
URL:https://www.anicom.co.jp/
【本資料に関する注意事項】
本資料は、現在当社が入手している情報に基づいて、当社が本資料の作成時点において行った予測等を基に記載しております。
これらの記述は将来の業績を保証するものではなく、一定のリスクや不確実性を内包しております。
従いまして、将来の実績が本資料に記載された見通しや予測と大きく異なる可能性がある点をご承知おきください。
なお、本資料は情報提供のみを目的としたものであり当社が発行する有価証券への投資の勧誘・募集を目的としたものではございません。
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