8399 琉球銀 2021-04-28 15:30:00
貸倒引当金の見積りの変更及び2021年3月期の業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]

                                                    2021 年4月 28 日
各     位
                                   会社名     株式会社 琉球銀 行
                                   代表者名    取締役頭取 川上 康
                                   コード番号   8399 (東証第一部、福証)
                                   問合せ先    総合企画部長 島袋 健
                                   電  話    098-860-3787


    貸倒引当金の見積りの変更及び2021年3月期の業績予想の修正に関するお知らせ



    琉球銀行は、2021 年3月期決算におきまして、貸倒引当金の見積りの変更を行った結果、2020 年5月 15 日に公
表した業績予想について下記の通り修正いたしましたのでお知らせいたします。

                               記

1.貸倒引当金の見積りの変更(フォワードルッキングな引当の導入)
    当行では、主として過去の一定期間における貸倒実績率の平均値に基づく予想損失額を最善の見積りとして、一
般貸倒引当金を算定してまいりました。当該算定方法は景気変動のタイミングやその大きさに応じた適正な引当金
を、必ずしも安定的に算定することができないという課題を内包しておりました。
    当行は景気変動等に依らない安定的な金融仲介機能の発揮を目的として、将来に関する予測を貸倒引当金へ反映
させる手法、態勢につき検討を進めてまいりました。
    当連結会計年度末において、将来に関するマクロ経済指標の予測に基づき把握した予想損失が、実際の貸倒れと
して顕在化する以前に、より適切に貸倒引当金へ反映させる合理的な見積りが可能となったことから、貸倒引当金
に関する見積りの変更を行っております。
    具体的には、貸倒れの発生確率との相関の高い複数のマクロ経済指標と当行が想定している景気変動の見通しか
ら、景気循環における足元の立ち位置と今後の見通しを踏まえたシナリオ毎の実現可能性に応じて、業種別・信用
格付別等のグループ毎に過去の貸倒れの発生確率を基に、将来見込みによる必要な修正を加えて予想損失額を算定
し、さらに外部環境等の著しい変化により、連結会計年度末に保有する債権の信用リスクが高まっていることが想
定される場合には、予想損失率に所要の修正を加え、貸倒引当金を計上するものであります。
    この見積りの変更により、2021 年3月期決算において銀行単体の一般貸倒引当金は、見積りの変更が無かった
場合と比較し約 20 億円増加し、経常利益および税金等調整前当期純利益は約 20 億円減少しております。
    なお、今後の見通しについては、新型コロナウイルス感染症の影響を含め、経済活動は 2021 年度を通じごく緩
やかな回復シナリオを想定していますが、貸倒引当金の見積りに用いた仮定については現時点における最善の見積
りであるものの、当該仮定には不確実性が存在しております。そのため、新型コロナウイルス感染症の感染状況等
による影響の変化によっては、翌年度以降において当該貸倒引当金が増減する可能性があります。


2. フォワードルッキングな引当の導入の意図等
    当行はこのフォワードルッキングな引当の導入により将来の不測の事態に備える引当を計上することが出来た
と考えております。景気後退時に追加の貸倒引当が必要になり、銀行の与信コストに過度の影響を及ぼすというの
がこれまでの経験でしたが、この引当の導入により景気が後退する前の平常時から引当金を積み増すことが可能と
なりました。この結果、景気後退時においても既に十分な引当が計上されているため、追加の与信コストの発生を
必要以上に恐れずにより多くの顧客支援のための施策を行うことが可能になりました。
 なお、一部のグループについて新型コロナウイルスの影響を主因に信用リスクが高まっている想定で、所要の修
正を加えた予想実績率を適用しております。観光関連業種などについては、将来の新型コロナウイルスの収束によ
るリスクの低下並びに貸倒引当金の取崩しも想定されますが、現時点においては低リスクとなる時期の見通しは困
難であるため、リスクが高い想定で貸倒引当金の算出を行っております。



                               1 / 2
3.業績予想の修正について


2021 年3月期通期連結業績予想数値の修正(2020 年4月1日∼2021 年3月 31 日)      (単位:百万円)
                                               親会社株主に帰属  1株当たり
【連結業績】                  経常収益       経常利益
                                               する当期純利益   当期純利益

前回発表予想(A)                       60,000        5,000       3,000   69 円 88 銭
今回修正予想(B)                       57,200        3,800       2,500   58 円 17 銭
増減額(B−A)                       ▲2,800        ▲1,200       ▲500

増減率                            ▲4.7%        ▲24.0%      ▲16.7%
(ご参考) 前期実績(2020 年3月期)           62,735        6,919       4,951   115 円 40 銭


2021 年3月期通期個別業績予想数値の修正(2020 年4月1日∼2021 年3月 31 日)            (単位:百万円)
                                                               1株当たり
【個別業績】                      経常収益           経常利益       当期純利益
                                                               当期純利益

前回発表予想(A)                       39,500        3,800       2,300   53 円 58 銭
今回修正予想(B)                       37,300        2,300       1,600   37 円 23 銭

増減額(B−A)                       ▲2,200        ▲1,500       ▲700
増減率                            ▲5.6%        ▲39.5%      ▲30.4%

(ご参考) 前期実績(2020 年3月期)          42,490         5,374       4,009   93 円 43 銭

(修正の理由)
 銀行単体において、前述の見積りの変更を実施した結果、貸倒引当金繰入額が当初予定を上回る見込みとなった
ことを主因に銀行単体及び連結の業績予想について下方修正するものです。なお、当該要因を除けば連結、個別と
もに当初の業績予想を上回る見通しとなっております。


4.期末配当予想について
 期末配当予想について、2020 年 5 月 15 日に公表した内容からの変更はありません。
 2021 年 3 月期通期の配当性向(連結)の予想値は 40%超となり、当行が 30%程度に設定している水準を超過い
たしますが、2021 年 3 月期の減益は前述の貸倒引当金の見積りの変更による一過性のものであり、次年度以降安定
的な利益を計上していく見通しであるため、配当額の修正はいたしません。



※    本資料記載の業績予想は、当行が本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成しており、実際の業
    績は、今後の様々な要因によって予想値と異なる場合があります。
                                                                      以上

                        (お問い合わせ)総合企画部 担当:宮里・名嘉 電話:098-860-3787




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貸倒引当金の見積りの変更(フォワードルッキングな引当の導入)
貸倒引当金の算定プロセス
                                              (従来)過去の貸倒実績に依拠
貸倒引当金 = 債権残高 × 予想損失率
                                              (変更後)将来の景気予測等に依拠


目的
 将来リスクを足元や将来の情報を反映させ、合理的に見積ることで、将来の損失や危機への備えを強化
             与信コストの平準化(景気悪化時の追加与信コストの抑制、好況時の引当金取崩しの抑制)

 追加の与信コスト発生を恐れることなく、取引先を支える体制を構築


 前向きな営業活動に専念することで当行の成長力も向上

<従来>                                         <変更後>
  信用リスクに対し、必ずしも適切に備えられない                       予見される信用リスクをより適時・適切に反映

 景気サイクル                             大幅な       景気サイクル                            大幅な
            貸倒実績の観測期間               景気後退                                        景気後退




                             予想損失率に反映


                                                                               将来予測に応じた
 引当金                                           引当金                              引当金を計上
             引当金は減少

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