8306 三菱UFJ 2021-04-01 16:00:00
「MUFG Way」の制定および新中期経営計画について [pdf]
2021 年 4 月 1 日
株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ
(コード番号 8306)
「MUFG Way」の制定および新中期経営計画について
かめざわ ひろ のり
株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(代表執行役社長 亀澤 宏規 、以下 当社)は、
当社の存在意義(パーパス)を新たに定義し、それを包含した「MUFG Way」「経営ビジョン」
(
から改称)を制定しました。また、MUFG Way の下、2021 年度からの 3 年間を計画期間とする
中期経営計画を策定いたしました。
わが国は少子高齢化や人口減少等の課題を抱え、世界的にも低成長が常態化しつつあります。
また、足元では新型コロナウイルス感染症の影響や環境・社会課題への意識の高まり、デジタル
技術進展に伴う異業種の金融事業への新規参入等、当社を取り巻く経営環境は過去に例を見ない
速さで大きく変化しています。
当社は、この変化を正しく読み解いたうえでそれを飛躍のチャンスに変え、新しい時代におい
て社会をリードする存在でありたいと考えています。このたび、
「世界が進むチカラになる。
」を当社
の存在意義(パーパス)として設定し、2021 年度からの 3 年間において、金融とデジタルを活用
して「世界(全てのステークホルダー)
」に対し「どのようにチカラになるか」を中期経営計画に
てまとめました。
これからの中期経営計画期間を「挑戦と変革の 3 年間」と位置付け、環境変化に応じたビジ
ネスモデルを作り上げ、また、その結果として収益力向上および ROE の改善を実現することを
通じて、お客さま・株主・社員をはじめとする全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。
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1. MUFG Way について
MUFG Way は、全ての活動の指針であり、新たに定義した「存在意義(パーパス)、
」「共有
すべき価値観(バリューズ)、
」「中長期的にめざす姿(ビジョン)
」から構成されます。
存在意義(パーパス) 「世界が進むチカラになる。 には、
の 」 「全てのステークホルダーが次へ、
前へ進むためのチカラになりたい」という決意を込めています。存在意義(パーパス)がビジ
ネスの起点となり、中期経営計画をはじめとする全ての戦略は確かなベクトルと強い推進力を
得て、持続可能な社会の実現に一層貢献していくことができると考えています。
【MUFG Way の全体構造】
(1) 存在意義(パーパス)
「世界が進むチカラになる。
」
変化の速い時代、全てのステークホルダーが課題を乗り越え、持続可能な未来、新たなステ
ージへと進もうとしています。その思いを叶えるチカラになること、そのために全力を尽くす
こと。これが未来に向けて変わらない MUFG の存在意義です。
全てのステークホルダーの課題を起点とした戦略立案・遂行により、その解決に取り組みま
す。これを通じて MUFG グループの企業価値を持続的に高めることで、株主・投資家の皆さま
の期待に応えていきます。
お客さまのチカラに
⚫ 世代を超えて、誰もが自分らしい豊かな生活を実現するため、デジタルを活用した利便性の
高いサービスや、資産形成・資産承継等の様々なニーズに応える卓越したコンサルティング
機能を提供します。
⚫ お客さまが変化の時代を乗り越え持続的な成長を実現するため、多様な金融ソリューション
とグローバルリーチを活かし、産業育成・事業力強化に貢献します。
地域・社会のチカラに
⚫ 安心・安全とイノベーションの両輪でより強靭な社会を築くため、正確かつ迅速な金融
オペレーションを実施し、災害に強いインフラ構築や地方創生等の実現に貢献します。
⚫ サイバーセキュリティを強化する等、堅牢な金融システムの構築や利便性の向上に取組み、
社会全体のデジタルシフトに貢献します。
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次世代のチカラに
⚫ 地球環境と人間社会が調和・共生した世の中を実現し、次世代に引き継ぐため、気候変動
への対応や環境保全に取り組みます。
⚫ 様々な社会貢献活動を通じ、次世代を担う子供たちの健やかな成長を支援します。
MUFG で働く社員のチカラに
⚫ 社員の自己成長に貢献するため、インクルージョン&ダイバーシティを推進し、活き活き
と働きがいを持って仕事のできる職場と成長機会を提供します。
(2) 共有すべき価値観(バリューズ)
当社は、不変の価値観である「信頼・信用」に加え、
「プロフェッショナリズム・チームワー
ク」
「成長と挑戦」を大切にします。
(3) 中長期的にめざす姿(ビジョン)
当社は、全てのステークホルダーが持続可能な未来、新たなステージへと進むチカラになることで、
真に社会から必要とされる、
「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」をめざします。
2. 存在意義(パーパス)起点での事業戦略
「世界が進むチカラになる。 を実現するため、
」 全てのステークホルダーの抱える課題に対し、
当社の強みを活かしながら、この3年間で具体的に取り組む事業戦略を下の図で表しています。
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3. 中期経営計画について
(1) 基本方針
今年度から始まる中期経営計画では、3年後のめざす姿として「金融とデジタルの力で未来
を切り拓くNo.1ビジネスパートナー」を掲げました。そこには変化の激しい時代において、
「全てのステークホルダーが次へ、前へ進むためのチカラになりたい」という思いを込めて
おります。「デジタル」、「サステナビリティ経営」、「挑戦・スピード」をテーマに変革
を進め、お客さまと社会の課題に徹底的に向き合い、課題解決に努めてまいります。
(「サステナビリティ経営の高度化」については後段参照)
(2) 主要戦略(戦略の3本柱)
(A) 企業変革
会社のありようを変える、変革を進めていくという観点から、「デジタルトランス
フォーメーション」「環境・社会課題への貢献」に取り組むとともに、スピードを持
、
って意思決定をしていくための「カルチャー改革」を推進します。
(B) 成長戦略
収益力を強化すべく、「ウェルスマネジメント」「経営課題解決型アプローチ」
、 、
「アジアビジネス」「GCIB & Global Markets」「グローバルAM(アセットマネジ
、 、
メント)/IS(インベスターサービス)
」を推進します。
(C) 構造改革
強靭性の確保に向け、「経費・RWAコントロール」「基盤・プラットフォーム改革」
、
および低採算事業の見直しや新規ビジネスへの挑戦といった「事業ポートフォリオ見
直し」を推進します。
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[サステナビリティ経営の高度化について]
持続可能な環境・社会実現に向けて、新たに制定した存在意義「世界が進むチカラになる。」
を起点に、世の中からの期待と、MUFG の事業領域との親和性の両面から優先課題の見直しを
実施し、優先的に取り組む 10 課題を特定しました。
環境・社会課題解決と経営戦略の一体化をより一層強化するため、優先 10 課題を起点に様々
な取り組みを展開します。
「気候変動対応・環境保全」では、日本政府によるカーボンニュートラル宣言等を踏まえ、
ビジネス機会とリスク管理の両面から対応していきます。環境と経済の好循環を通じた経済
発展を支援すべく、「再生可能エネルギー」「水素・次世代エネルギー」「カーボンリサイクル」
を重点領域として推進します。従来 2030 年度までの累計で 20 兆円としていたサステナブル
ファイナンス目標を 35 兆円に上方修正します。
「少子・高齢化社会への対応」では、人生 100 年時代に向けた備えとして資産形成、円滑な
事業承継等の多様なニーズに応えていくと同時に、将来に向けた資産形成のための投資をより
身近に感じていただくために、投資教育について積極的に取り組み、金融リテラシーの向上に
貢献します。また、子ども支援団体への寄付等様々な社会貢献活動を通じ、次世代を担う子供
たちの健やかな成長を支援します。
「インクルージョン&ダイバーシティ」では、多様性は、
“変化の時代”にしなやかに対応し
ていくための強靭性(レジリエンス)を与えてくれる大切な価値観と捉えています。なでしこ
銘柄選定企業として女性マネジメント比率の一層の引き上げに向けた取り組みや男性による
育児休業取得の推進、性別に関わらない社員一人ひとりのプライベートの事情や意向、適性を
踏まえた登用を実施していきます。
地域・ 株主・
環境 従業員 ビジネス
お客さま 社会 世界が進むチカラになる。 投資家
パートナー
~持続可能な「人間・社会・地球環境」の実現に貢献~
サステナビリティ経営の定義を新設 MUFGのサステナビリティ経営
持続可能な環境・社会がMUFGの持続的成長の大前提であるとの考えのもと、
環境・社会課題解決とMUFGの経営戦略を一体と捉えて価値創造に取り組む
「少子・高齢化社会への対応」への 「気候変動対応・環境保全」への
主な取り組み 主な取り組み
優先課題の見直し~10課題へ
事業戦略 ◼ 日本の2050年カーボン
事業戦略 ◼ 人生100年時代への備え
ニュートラルへの貢献
をサポート 社会 産業育成・
◼ 脱炭素社会に向けた
◼ 円滑な事業承継の支援 インフラ イノベーション
整備 イノベーション及びトランジ
少子・ 支援 気候変動
社会貢献 ◼ 次世代への支援 ションの支援
高齢化社会 対応・
への対応 環境保全 ◼ 重点推進領域の特定
MUFG
「インクルージョン&ダイバーシティ」への サステナビリティ経営 ⚫ 再生可能エネルギー
主な取り組み インクルージョン 金融サービス
⚫ 水素・次世代エネルギー
& 経営戦略との一体化 への平等な
事業戦略 ◼ ボンド発行等を通じた ダイバーシティ アクセス確保 ⚫ カーボンリサイクル
ジェンダー平等の促進 ~事業戦略、リスク管理、
社会貢献を通じた課題解決 リスク ◼ トップリスク管理
◼ マイノリティに特徴を有す 健康への
教育格差 管理 ◼ MUFG環境・社会ポリシー
る引受証券会社招聘 脅威の
の是正 フレームワークの高度化
克服
自社の ◼ 女性マネジメント比率 貧困問題 働き方改革
への対応 の推進 自社の ◼ 2030年度までの自社電力
取り組み 向上への取り組み
取り組み 再エネ化への取り組み
◼ 多様な人材の活躍を
◼ 再生可能エネルギー
支援する制度拡充
ファンドの立ち上げ
以 上
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(照会先)
三菱 UFJ フィナンシャル・グループ 広報部 03-5218-1815
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