8275 フォーバル 2020-03-10 13:00:00
特別損失の計上及び通期業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]
                                                2020 年 3 月 10 日
各   位
                          会 社 名    株式会社フォーバル
                          代表者名     代表取締役社長      中島    將典
                                  (コード番号:8275   東証第一部)
                          問合せ先     常務取締役        加藤    康二
                                    電話 03-3498-1541
        特別損失の計上及び通期業績予想の修正に関するお知らせ
 当社は、2020 年3月期連結会計年度において特別損失を計上するとともに、2019 年5月 15 日に公表
しました通期連結業績予想を下記のとおり修正することを本日開催の取締役会において決議いたしまし
たのでお知らせいたします。
                          記
1.特別損失の計上について
 本日、当社の連結子会社フォーバルテレコムが公表しました「特別損失の計上、2020 年3月期通期業
績予想の修正及び通期個別業績予想の前期実績値との差異に関するお知らせ」に記載のとおり、フォー
バルテレコムの取引先であるあくびコミュニケーションズ株式会社及びその関連会社である株式会社カ
ステラに対する債権につき取立不能又は取立遅延のおそれに関して、貸倒引当金繰入額 2,367 百万円の
特別損失の計上をすることといたしました。
 フォーバルテレコムの開示資料「特別損失の内容及び今後の当社の業績への影響について」にも
あるように今回の損失額の大部分を占める未収入金は過去に支払った「新規開通手数料」を約定に
より求償するものであり、短期的に事業資金として見込んでいたものではありません。
 このためフォーバルテレコムの今後の事業資金および配当金等のお支払いには支障がないと考
えております。また、親会社であるフォーバルは十分な現預金等を有しており、この点でもフォー
バルテレコムの資金面に関しては問題ないと考えております。
2.当期の連結業績予想数値の修正(2019 年4月1日~2020 年3月 31 日)
                                                 (単位:百万円、%)
                                             親会社株主に帰属 1 株 当 た り
            売   上   高    営 業 利 益 経 常 利 益
                                             する当期純利益 当 期 純 利 益
                                                           円 銭
 前回予想(A)        50,000       3,300   3,400        2,150    85.66
 今回修正(B)        50,000       3,300   3,400        1,000    39.79
 増減額(B-A)           -           -       -        △1,150
 増減率                -           -       -        △53.5
 (ご参考)前期実
                57,520       3,221   3,308        2,064    82.30
 績
3.修正の理由
 「1.特別損失の計上について」に記載のとおり、当社の連結子会社フォーバルテレコムが貸倒引当
金繰入額 2,367 百万円の特別損失を計上することに伴い、法人税等、非支配株主に帰属する当期純利益
を見直した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、1,000 百万円となる見込みです。
 なお、今回連結売上高、連結営業利益、連結経常利益は従来予想のまま据え置きます。
 第3四半期までの連結業績は順調に推移しておりフォーバルテレコムにおいても当該項目に関しては
当初予想を上回るとの修正となっております。その一方で特にフォーバルビジネスグループ・総合環境
コンサルティングビジネスグループにおいて今般の新型コロナウイルスによる販売商品の調達の可否、
お客様への訪問可否を含めた営業活動への影響について慎重に見通す必要があるため当初の予想を据え
置いております。
4.2020 年3月期配当予想について
 期末配当につきましては、公表しております1株当たり 26 円の配当に変更はございません。
5.子会社フォーバルテレコムの業績予想の修正について
 本日、当社の連結子会社であるフォーバルテレコム(コード:9445             東証第二部)が 2019 年5月 15
日に公表した業績予想の修正を別添資料のとおり行いました。
(添付)株式会社フォーバルテレコム開示資料
「特別損失の計上、2020 年3月期通期業績予想の修正及び通期個別業績予想の前期実績値との差異に関
するお知らせ」
※本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理
的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は様々な要因により大きく異なる可能性が
あります。
                                                            以      上
    別      添
                                                                        2020 年3月 10 日
各   位
                                                  会 社 名株式会社フォーバルテレコム
                                                  代 表 者代表取締役社長 谷井 剛
                                                       (コード:9445 東証第2部)
                                                  問合せ先 取 締 役        山 本 忠 幸
                                                  電話番号 03-3233-1301
             特別損失の計上、2020 年3月期通期業績予想の修正及び
             通期個別業績予想の前期実績値との差異に関するお知らせ
 当社は、2020 年3月期(2019 年4月1日 ~ 2020 年3月 31 日)の個別決算において、下記のとおり特別
損失を計上することといたしましたので、お知らせいたします。
 また、2019 年5月 15 日に公表した 2020 年3月期(2019 年4月1日 ~ 2020 年3月 31 日)の通期連結業
績予想を下記のとおり修正いたします。加えて、個別業績予想につきましては開示をしておりませんでした
が、前期実績値との対比においてその差異が適時開示の基準に達する見込みとなりましたので、併せてお知
らせいたします。
                                   記
1. 特別損失の計上について
    当社は、2020 年3月6日付けで開示しました「債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知
   らせ」のあくびコミュニケーションズ株式会社及び同社関連会社である株式会社カステラに対する債権
   の取立不能額を見積り、貸倒引当金繰入額 23 億 67 百万円の特別損失を計上いたします。詳細につきま
   しては、別紙の「特別損失の内容及び今後の当社の業績への影響について」を参照してください。
2. 業績予想の修正について
(1)2020 年3月期通期連結業績予想(2019 年4月1日              ~   2020 年3月 31 日)
                                                            親会社株主に
                                                                          1株当たり
                      売上高         営業利益           経常利益       帰属する当期
                                                                          当期純利益
                                                              純利益
                       百万円          百万円             百万円         百万円            円 銭
    前回発表予想(A)
                       20,000          900            840         590          35.34
    今回修正予想(B)          21,404       1,090           1,017      △1,005        △60.20
    増減額(B-A)            1,404          190            177      △1,595
    増減率(%)                  7.0      21.1            21.1          ―
    (ご参考)
                       18,347          888            800         589          35.33
    前期実績(2019 年3月期)
(2) 2020 年3月期通期個別業績予想と前期実績値との差異(2019 年4月1日                     ~   2020 年3月 31 日)
                                                                         1株当たり
                     売上高          営業利益         経常利益         当期純利益
                                                                         当期純利益
                        百万円          百万円          百万円           百万円          円 銭
  前期実績(A)
                        13,201          643           564          435       26.10
  当期予想(B)               16,335          988           922      △1,023      △61.28
  増減額(B-A)              3,133           344           357      △1,458
  増減率(%)                 23.7          53.7        63.2             ―
(3) 修正の理由
     売上高、営業利益及び経常利益の修正理由については、  「IP & Mobile ソリューション事業」の個
    人向けインターネットサービス、モバイルサービス等再卸の契約獲得が順調に伸びたことによります
    が、上記1「特別損失の計上について」に記載の通り、あくびコミュニケーションズ株式会社及び同
    社関連会社である株式会社カステラに対する売掛金及び未収入金に対して貸倒引当金繰入額 23 億 67
    百万円の特別損失と同損失に対する繰延税金資産7億 24 百万円を計上することから、親会社株主に
    帰属する当期純利益及び当期純利益が大幅に下回る見込みであります。
3.
 (参考)配当の状況
                                              年間配当金
                    第 1 四半期末     第 2 四半期末     第 3 四半期末        期末          合計
  2019 年 3 月期              ―       7 円 00 銭            ―     10 円 00 銭   17 円 00 銭
  2020 年 3 月期              ―       7 円 00 銭            ―
  2020 年 3 月期(予想)                                            10 円 00 銭   17 円 00 銭
 (注)2019 年5月 15 日に公表した 2020 年3月期の配当予想の修正はありません。
                                                                               以     上
  別    紙
      特別損失の内容及び今後の当社の業績への影響について
 2020 年 3 月 10 日付けにて、あくびコミュニケーションズ株式会社(以下、
                                         「あくび社」という)及
び株式会社カステラ(以下、
            「カステラ社」という)の破産に伴う特別損失を計上する旨の開示を行いま
した。
 同 2 社との取引内容とそれに基づく損失の発生内容をご説明致します。合わせて、当該損失発生事由
が今後の当社の事業展開に与える影響につき現時点における当社の見解を記します。
1. あくび社及びカステラ社との取引の内容について
 あくび社及びカステラ社と当社の取引内容は、
                     「インターネット接続サービス(以下、
                                      「ISP サービス」
という)」の卸取引です。当社が提供する ISP サービスを用いて、同 2 社が、
                                       「AKUBI ヒカリ」
                                                 「アクセ
ス光」等のサービス名称にて同 2 社の顧客に提供しておりました。
 ISP サービスを利用する場合に必要となる「接続 ID
                           (お客様個々に固有の ID) を当社が発行します。
                                         」
あくび社及びカステラ社は当該接続 ID をお客様に通知し、お客様が接続 ID をパソコンなどに設定する
ことでサービスが提供されておりました。
 なお、当社は接続 ID を同 2 社へ発行・管理することを主たる役割としており、お客様との利用契約
の締結、利用代金の請求・回収など ISP サービスのお客様への提供主体は同 2 社が専らに担う契約とな
っておりました。
 取引のフローにつきましては以下の 3 つに分類されます。
【1-A:月次利用代金のフロー】
  あくび社及びカステラ社が「AKUBI ヒカリ」
                        「アクセス光」等の利用代金を個々のお客様から回
収します。
  当社は、同 2 社向けに登録された接続 ID の総数を月末締めでカウントし、請求単価を乗じた金
額を請求し、翌月末日に受領しておりました。
  なお、接続 ID 総数は、本年 2 月時点において 118 千件となっておりました。
 <図1:サービス提供の流れ>
【1-B:新規開通手数料のフロー】
  あくび社及びカステラ社が、営業活動によりお客様の利用契約を頂戴し、当社に新規の ISP サー
ビスの利用を申し出た場合には、当社は新たな接続 ID を発行すると共に、
                                   「新規開通手数料」を支
払っておりました。
  当月の新規発行接続 ID 数を月末締めでカウントし、手数料単価を乗じた総額を翌月末日に当社
が支払っておりました。
<図2:新規開通手数料の流れ>
 【1-C:新規開通手数料の払戻のフロー】
   あくび社及びカステラ社が、お客様の解約申し出に基づいて接続 ID のキャンセル(=利用停止)
  を当社に対して行う場合、当該接続 ID の利用期間が一定期間内であれば、前述の「新規開通手数料」
  の全額または一部を当社へ払い戻す契約となっておりました。
 <図3:新規開通手数料の払戻>
2. 今回の損失の内容について
あくび社及びカステラ社の破産に伴う取立不能債権は以下の2つに分類されます。
 【2-A:売掛金】
   前述【1-A】記載の 118 千件の接続 ID に関する月次利用代金三か月分の回収見通しが立ってお
  りません。よって、その総額 588 百万円を損失として計上するものです。
 【2-B:未収入金】
   同 2 社の破産により 118 千件の接続 ID が利用停止となりました。これに伴いまして、前述【1
  -C】に記載された「新規開通手数料の払戻」が発生します。同 2 社合わせて総額 1,981 百万円とな
  りますが、この回収見通しが立たないため未収入金の損失として計上します。
3.資金繰りへの影響について
 あくび社及びカステラ社との取引における資金の支払いと受領とは、破産以前の取引においては、以
下の通りとなっておりました。
 今年度における上記の差額(=受領‐支払)は、4 月~11 月の 8 か月間実績(受領も支払いも完了し
ているもの)で月平均 24 百万円の受領となっております。これは、当連結グループの保有する現預金
(2019 年 12 月実績 1,126 百万円)と比べて軽微であり、当面の事業運営に資金面において大きな支障
をきたすものでは無いと認識しております。
 なお、今回の損失の中で 1,981 百万円の未収入金(前述の【2-B】
                                   )に関するものにつきましては、
過去に支払った新規開通手数料を約定に則り求償するものであり、当面の事業資金として見込んでいた
ものではありません。
 したがいまして、当社の今後の事業資金及び配当金等の支払いには支障が無いと考えております。
4.今後の業績への影響について
 2020 年 3 月期の業績見通しにおきましては、あくび社及びカステラ社が 2020 年 2 月 28 日に破産手
続きに入ったため、2019 年 4 月から 2020 年 2 月までの 11 か月間につき、同 2 社との取引により生じ
た収益を計上しております。
 あくび社及びカステラ社による取引を通した収益は、 11 か月において、
                         同          月次平均実績として以下の
通りとなっております。
    ➢   月次売上高平均:149 百万円
    ➢   月次事業利益平均:33 百万円
         注:事業利益=売上高-ISP 仕入原価-新規開通手数料-その他販促費
 同 2 社の破産に伴い上記事業の収益は、2020 年 4 月以降の当社事業から消滅することとなります。
その結果、2021 年 3 月期における上記の影響額は年換算で 400 百万円前後の経常利益の減少要因になる
ものと現段階においては推定しております。
 したがいまして、2020 年 3 月期における当社の予想連結経常利益 1,017 百万円から 400 百万円前後
の減益要因を加味して、          2021 年 3 月期の業績予想として改めて開示致します。
          今後の業績計画を見直し、
                                                         以上