8253 クレセゾン 2021-05-14 15:01:00
2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年5月14日
上場会社名 株式会社 クレディセゾン 上場取引所 東
コード番号 8253 URL https://www.saisoncard.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役(兼)社長執行役員COO (氏名)水野 克己
経営企画部長(兼)
問合せ先責任者 (役職名) (氏名)若命 宏尚 TEL 03-3988-2110
経営企画部 グループ戦略室長
定時株主総会開催予定日 2021年6月23日 配当支払開始予定日 2021年6月24日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月23日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :有 (機関投資家、アナリスト)
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社の所有者に 当期包括利益
純収益 事業利益 税引前利益 当期利益
帰属する当期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 282,625 △9.2 48,352 33.6 50,915 85.4 36,247 60.1 36,132 58.0 53,474 379.3
2020年3月期 311,410 2.2 36,184 △30.7 27,458 △40.0 22,645 △22.8 22,863 △25.1 11,157 △41.7
基本的1株当たり 希薄化後 親会社所有者帰属持分 資産合計 純収益
当期利益 1株当たり当期利益 当期利益率 税引前利益率 事業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 231.24 231.02 7.1 1.5 17.1
2020年3月期 143.43 142.57 4.7 0.8 11.6
(参考)持分法による投資損益 2021年3月期 4,168百万円 2020年3月期 6,442百万円
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者 1株当たり親会社
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 3,409,247 532,057 530,971 15.6 3,397.92
2020年3月期 3,357,229 485,476 484,670 14.4 3,102.26
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 △4,695 △10,622 6,225 101,001
2020年3月期 △169,864 29,654 167,776 109,761
2.配当の状況
年間配当金 親会社所有者
配当金総額 配当性向
(合計) (連結)
帰属持分配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 率(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 0.00 - 45.00 45.00 7,033 31.4 1.5
2021年3月期 - 0.00 - 45.00 45.00 7,035 19.5 1.4
2022年3月期(予想) -
0.00 - 45.00 45.00 -
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社の所有者に 基本的1株当たり
純収益 事業利益
帰属する当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 146,800 4.6 29,500 2.5 19,000 △6.8 121.59
通期 299,500 6.0 52,000 7.5 36,500 1.0 233.58
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 185,444,772株 2020年3月期 185,444,772株
② 期末自己株式数 2021年3月期 29,181,240株 2020年3月期 29,213,396株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 156,254,705株 2020年3月期 159,401,954株
(注)基本的1株当たり当期利益(連結)の算定上の基礎となる株式数については、添付資料13ページ「1株当た
り情報」をご覧ください。
(参考)個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 251,307 △6.2 31,507 45.3 38,026 34.1 29,931 △10.4
2020年3月期 268,020 3.5 21,690 △35.3 28,348 △28.5 33,391 29.0
(参考)取扱高 2021年3月期 8,319,503百万円 2020年3月期 9,113,911百万円
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 191.46 -
2020年3月期 209.38 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 3,280,302 441,683 13.5 2,825.11
2020年3月期 3,210,925 404,809 12.6 2,589.79
(参考)自己資本 2021年3月期 441,683百万円 2020年3月期 404,809百万円
2.2022年3月期の個別業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
1株当たり
営業収益 営業利益 経常利益 当期純利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 127,000 1.3 18,100 0.5 22,000 1.9 14,500 △17.8 92.75
通期 259,700 3.3 33,000 4.7 39,000 2.6 26,000 △13.1 166.30
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
上記に記載した予想数値は、本資料の発表日現在における将来の見通し、計画のもととなる前提、予測を含んで記
載しております。実際の業績は、様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。なお、業績予
想に関する事項につきましては、添付資料4ページ「1.経営成績等の概況 (1)財政状態及び経営成績に関する
説明 (b)次期の見通し」をご参照下さい。
(決算補足説明資料及び決算説明会内容の入手方法について)
当社では、ホームページにて、事業・業績に関する補足説明資料及び決算短信の英訳(要約版)を提供しておりま
す。
㈱クレディセゾン(8253) 2021年3月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)財政状態及び経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する分析 …………………………………………………………………………………………… 4
(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 4
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 5
(1)連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………………………………… 5
(2)連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………… 6
(3)連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 7
(4)連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………………………………… 8
(5)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 9
(6)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 10
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………… 10
(会計方針の変更) ……………………………………………………………………………………………… 10
(セグメント情報) ……………………………………………………………………………………………… 11
(非金融資産の減損) …………………………………………………………………………………………… 12
(1株当たり情報) ……………………………………………………………………………………………… 13
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………………… 13
4.個別財務諸表 …………………………………………………………………………………………………………… 14
(1)貸借対照表 ………………………………………………………………………………………………………… 14
(2)損益計算書 ………………………………………………………………………………………………………… 16
(3)株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………………………………… 17
5.その他 …………………………………………………………………………………………………………………… 19
(1)役員の異動 ………………………………………………………………………………………………………… 19
(2)その他 ……………………………………………………………………………………………………………… 19
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㈱クレディセゾン(8253) 2021年3月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)財政状態及び経営成績に関する説明
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるも
のの、景気は持ち直しの動きがみられます。今後については、感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベル
を引き上げていくなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、持ち直していくことが期待されております。一
方で、新型コロナウイルス感染症の動向が内外経済に与える影響と金融資本市場の変動等の影響に留意が必要な状況
になっております。
当社は「サービス先端企業」を経営理念に、お客様の利便性を徹底的に追求し、系列や業態などの枠組みを超えた
多様な提携パートナーとともに革新的なサービスを創造し続けております。当社グループを取り巻く経営環境は、新
型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響や金融資本市場の変動影響に留意が必要な状況であることに加
えて、先進的テクノロジーの活用や異業種参入によって新たな金融サービスが次々と創出されるなど、企業間競争が
激しさを増すものと予想されます。
このような経営環境の中、当社は「Neo Finance Company in Asia」を中期経営ビジョンとして掲げ、『お客様と
50年間を共に歩むファイナンスカンパニーへ~お金に関する「安心」と「なるほど」を~』をミッションステートメ
ントとする2022年3月期までの中期経営計画の2年目を迎え、「ペイメント事業における成長戦略と構造改革」「デ
ジタルイノベーションと新規ビジネスの創造」「リース事業やファイナンス事業の更なる拡大」「将来を見据えたグ
ローバル事業の収益基盤の拡大」などに取り組んでまいりました。
(a)経営成績
当連結会計年度における経営成績は次のとおりです。なお、純収益は収益から原価を控除して算出した指標であ
り、事業利益は当社グループが定める経常的な事業の業績を測る利益指標です。
(単位:百万円) (単位:円)
親会社の所有者に 基本的1株当たり
純収益 事業利益 税引前利益
帰属する当期利益 当期利益
当連結会計年度 282,625 48,352 50,915 36,132 231.24
前連結会計年度 311,410 36,184 27,458 22,863 143.43
伸び率 △9.2% 33.6% 85.4% 58.0% 61.2%
新型コロナウイルス感染症による提携先の休業や外出自粛等の影響が大きく、純収益は2,826億25百万円(前期比
9.2%減)となりました。一方で、カード取扱高等に連動する営業費用や貸倒引当金の減少に加え、前連結会計年度
の一過性要因である利息返還損失引当金の追加繰入及びICカードの前倒し更新費用の剥落等により事業利益は483億
52百万円(前期比33.6%増)、税引前利益は509億15百万円(前期比85.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利
益は361億32百万円(前期比58.0%増)となりました。
当連結会計年度におけるセグメントの業績は次のとおりです。
(単位:百万円)
純収益 事業利益又は事業損失(△)
前連結 当連結 前連結 当連結
伸び率 伸び率
会計年度 会計年度 会計年度 会計年度
ペイメント 232,441 209,130 △10.0% 6,297 17,968 185.3%
リース 12,269 12,290 0.2% 2,951 5,455 84.8%
ファイナンス 43,112 43,412 0.7% 18,004 21,279 18.2%
不動産関連 17,227 14,595 △15.3% 6,957 5,390 △22.5%
エンタテインメント 8,822 5,536 △37.2% 1,969 △1,745 -
計 313,873 284,965 △9.2% 36,180 48,349 33.6%
調整額 △2,462 △2,340 - 3 3 -
連結 311,410 282,625 △9.2% 36,184 48,352 33.6%
(注)各セグメントの純収益及び事業利益又は事業損失は、セグメント間取引消去前の数値を記載しております。
<ペイメント事業>
国内では、新型コロナウイルス感染症がもたらした「非対面」「非接触」など顧客心理・行動変容への対応とUX
(ユーザーエクスペリエンス)を磨くことを目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進の必要性
を認識しております。これらを解決すべく「ペイメント事業」「周辺サービス」「社内IT」「マーケティング」の
「4つのDX」の推進に加えて、「若年層」「女性」「富裕層」向けの新プロダクト開発にも取り組むことで成長軌
道への基盤構築に取り組んでおります。
<新たな取り組みの一例>
・「非対面」「非接触」推進の取り組みとして、スマートフォンでクレジットカードの申込完了から最短5分で
アプリ上にデジタルカードを発行し、オンラインショッピングや実店舗での非接触決済を利用できるサービス
「SAISON CARD Digital」の発行開始、また、Google Pay™に対応し、Android™搭載スマートフォンユーザーを
対象とした、国内のQUICPay加盟店での非接触決済を開始
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㈱クレディセゾン(8253) 2021年3月期決算短信
・大和証券㈱が提供する「ダイワファンドラップ プレミアム(プレミアム特約付ダイワファンドラップ)」を
ご契約いただいているお客様向けに、「大和証券セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード」の
発行開始
・日本初となる「ローズゴールドカラー」並びに「月会費制」を採用した「セゾンローズゴールド・アメリカ
ン・エキスプレス®・カード」の発行開始
・拡大し続ける日本のゲーム市場におけるゲームユーザーにフォーカスし、ゲームの持つ世界観を提供する新し
いコンセプトカード「セゾンゲーミングカード」の発行開始
・Z世代などの若年層をコアターゲットとしたコンセプトカード「Likeme♡by saison card」の発行開始
※「アメリカン・エキスプレス」は、アメリカン・エキスプレスの登録商標です。㈱クレディセゾンは、アメリカン・エキスプレス
のライセンスに基づき使用しています。
海外では、ベトナムのHD SAISON Finance Company Ltd.において、二輪車や家電などの個品割賦事業に加え、ク
レジットカード事業をローンチし、ベトナム全土へ展開いたしました。今後の会員獲得拡大に向けて体制を整える
とともに、機能開発等にも取り組んでまいります。また、海外のアーリーステージのスタートアップを中心に投融
資を行うSaison Capital Pte. Ltd.では、新型コロナウイルス感染症の影響により一時中断しておりました新規投
資も状況を注視しながら再開するとともに、インパクト投資事業の実行に向けて準備を進めております。本事業を
通じ、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、挑戦を続けてまいります。さらに、インドの
Kisetsu Saison Finance (India) Pvt Ltd.では、デジタルレンディング事業を順調に拡大させ、インドの格付会
社よりAA+の長期格付けを取得いたしました。今後もインドの経済成長に寄与すべく、事業の一層の拡大に取り組
んでまいります。
一方で、新型コロナウイルス感染症に伴う提携小売施設の休業や外出自粛影響等により、当連結会計年度及び当
連結会計年度末における主要指標は、新規カード会員数は125万人(前期比30.4%減)、カード会員数は2,570万人
(前期末比2.6%減)、カードの年間稼動会員数は1,395万人(前期比6.8%減)となりました。また、ショッピン
グ取扱高は4兆5,003億円(前期比9.0%減)、カードキャッシング取扱高は1,585億円(前期比34.6%減)、ショッ
ピングのリボルビング残高は3,888億円(前期末比8.9%減)、カードキャッシング残高は1,943億円(前期末比
16.0%減)となりました。
以上の結果、当連結会計年度における純収益は2,091億30百万円(前期比10.0%減)となりました。一方で、カ
ード取扱高等に連動する営業費用や貸倒引当金の減少に加え、前連結会計年度における一過性要因である利息返還
損失引当金の追加繰入及びICカード前倒し更新費用の剥落等により、事業利益は179億68百万円(前期比185.3%
増)となりました。
<リース事業>
事業者の設備投資計画に合わせ、OA通信機器や厨房機器などを中心に営業を推進しております。既存主力販売店
との信頼関係強化や、新規重点販売店への営業強化に取り組んだものの、新型コロナウイルス感染症の影響による
提携先の営業自粛等により、当連結会計年度における取扱高は1,150億円(前期比10.0%減)、純収益は122億90百
万円(前期比0.2%増)となりました。加えて、新型コロナウイルス感染症関連の政府による各種給付金支給の影
響もあり、貸倒引当金が減少したことにより、事業利益は54億55百万円(前期比84.8%増)となりました。
<ファイナンス事業>
信用保証事業、ファイナンス関連事業から構成されております。信用保証事業では、資金使途を事業性資金にも
広げた個人向け証書貸付型フリーローンの保証業務を通じて、地域金融機関等とのきめ細かな連携体制の構築に努
めたものの、新型コロナウイルス感染症により提携金融機関が政府の事業者支援に傾注した影響が継続し、当連結
会計年度における保証残高(金融保証負債控除前)は3,299億円(前期末比5.4%減)、提携先数は合計で401先
(前期末差1先増)となりました。
ファイナンス関連事業では、「フラット35」及び「セゾンの資産形成ローン」を中心に提携先のニーズを汲み取
り、良質な資産の積み上げに取り組みました。新型コロナウイルス感染症の影響によるマンションギャラリーの閉
鎖等があったものの、「フラット35」は、カード会員向け優待やクレジットカード事業で培ったセゾンブランドが
持つ信頼感・安心感等を背景に「フラット35PLUS」、「フラット35つなぎローン」、「セゾンのリフォームロー
ン」等を含めた「セゾンの住宅ローン」として住宅購入時のサポートを推進した結果、当連結会計年度の実行金額
は2,250億円(前期比10.7%減)、貸出残高(住宅金融支援機構への債権譲渡済み残高1兆765億円含む)は1兆
1,199億円(前期末比16.5%増)となりました。「セゾンの資産形成ローン」(投資用マンション購入ローン)
は、引き続き提携先との連携による良質債権の積み上げに注力し、当連結会計年度の実行金額は1,301億円(前期
比12.0%減)、貸出残高は7,196億円(前期末比15.7%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度末におけるファイナンス事業の債権残高は9,785億円(前期末比15.8%増)、当連
結会計年度における純収益は434億12百万円(前期比0.7%増)、事業利益は212億79百万円(前期比18.2%増)と
なりました。
<不動産関連事業>
不動産事業、不動産賃貸事業等から構成されております。新型コロナウイルス感染症による営業自粛等の影響
により、当連結会計年度の純収益は145億95百万円(前期比15.3%減)、事業利益は53億90百万円(前期比22.5%
減)となりました。
<エンタテインメント事業>
アミューズメント事業等から構成されております。新型コロナウイルス感染症によるアミューズメント施設の休
業等の影響により、当連結会計年度の純収益は55億36百万円(前期比37.2%減)、事業損失は17億45百万円(前連
結会計年度は事業利益19億69百万円)となりました。
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(b)次期の見通し
当社グループは、「Innovative」「Digital」「Global」を基本コンセプトとして、リアルとデジタルを融合する
ことでカスタマーサクセス実現を目指す「総合生活サービス企業グループ」への転換に挑戦してまいります。「総合
生活サービス企業グループ」への転換に向けて、お客様が上質で豊かな生活を実現するサービスを提供し「生活イン
フラ企業グループ」への進化を目指してまいります。当社グループ一体での「くらし総合ポータル」の実現や新たな
サービスの開発等総合生活サービスビジネスの拡充に取り組んでまいります。既存事業においては、「ペイメント事
業の戦略再構築」「リース事業やファイナンス事業の更なる拡大」「収益基盤の柱に向けたグローバル事業の事業基
盤の整備」「与信管理・回収体制強化による債権の健全化や経営資源の有効活用による生産性向上」を重点方針とす
る経営戦略を実行し、さらなる成長拡大を図ってまいります。
以上を踏まえ、来期の連結業績予想は、純収益2,995億円、事業利益520億円、親会社の所有者に帰属する当期利益
365億円を見込んでおります。
(2)財政状態に関する分析
① 資産、負債、資本の状況
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して520億18百万円増加し、3兆4,092億47百万円となり
ました。これは主に、資産形成ローンの新規取扱高による残高の積み増し等により営業債権及びその他の債権が424
億29百万円増加したことによるものです。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して54億37百万円増加し、2兆8,771億90百万円となり
ました。これは主に、有利子負債が159億22百万円増加した一方で、利息返還損失引当金が57億76百万円減少したこ
と、未払法人所得税が32億84百万円減少したこと及びその他の金融負債が28億20百万円減少したことによるもので
す。
当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末と比較して465億80百万円増加し、5,320億57百万円となりま
した。これは主に、利益剰余金が300億77百万円増加したこと及びその他の資本の構成要素が162億30百万円増加し
たことによるものです。
② キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動により得られたキャッシュ・フローは、46億95百万円の支出(前連結会計年
度は1,698億64百万円の支出)となりました。
これは主に、税引前利益509億15百万円の計上による収入がある一方で、営業債権及びその他の債権の純増額
512億22百万円の支出及び利息返還損失引当金の純減額57億76百万円の支出によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動に使用したキャッシュ・フローは、106億22万円の支出(前連結会計年度は
296億54百万円の収入)となりました。
これは主に、貸付金の回収による107億50百万の収入がある一方で、有形固定資産及び無形資産の取得による
171億43百万円の支出及び投資不動産の取得による166億97百万円の支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動に使用したキャッシュ・フローは、62億25百万円の収入(前連結会計年度は
1,677億76百万円の収入)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による1,348億14百万円の支出がある一方で、長期借入れによる1,467億21百万
円の収入及び社債発行による1,124億49百万円の収入によるものです。
以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して、87億59百万円
減少し、1,010億1百万円となりました。
(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社では企業体質の強化と継続的な事業拡大に向けた取り組みが、株主価値の増大のために重要であると考えて
おります。利益還元につきましては、これらを実現する内部留保金の充実を図る一方、株主の皆様へ適正かつ安定
的、継続的な配当を行っていきたいと考えております。
これらの方針を踏まえ、当期の剰余金の配当につきましては、前期の期末配当と同額の1株45円を株主総会にて
ご提案させていただく予定です。また、次期の配当に関しては、次期の業績予想などを踏まえ、当期の配当予定と同
額の1株45円を予定しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、グローバル展開の加速に向けた経営基盤強化等を目的とし、2019年3月期よりIFRSを適用しており
ます。
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㈱クレディセゾン(8253) 2021年3月期決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産
現金及び現金同等物 109,761 101,001
営業債権及びその他の債権 2,565,409 2,607,838
棚卸資産 135,380 139,530
営業投資有価証券 48,789 47,250
投資有価証券 60,724 78,774
その他の金融資産 13,905 13,374
有形固定資産 29,414 29,095
使用権資産 17,565 14,850
無形資産 181,058 171,421
投資不動産 61,508 73,888
持分法で会計処理されている投資 77,198 80,680
繰延税金資産 47,910 37,569
その他の資産 8,601 13,972
資産合計 3,357,229 3,409,247
負債及び資本
負債
営業債務及びその他の債務 230,927 229,962
金融保証負債 10,206 9,823
社債及び借入金 2,413,565 2,429,488
その他の金融負債 26,619 23,799
未払法人所得税 9,364 6,079
ポイント引当金 109,938 113,207
利息返還損失引当金 22,897 17,121
その他の引当金 1,554 1,521
繰延税金負債 903 1,005
その他の負債 45,775 45,181
負債合計 2,871,753 2,877,190
資本
資本金 75,929 75,929
資本剰余金 85,279 85,198
利益剰余金 384,182 414,260
自己株式 △62,881 △62,808
その他の資本の構成要素 2,161 18,392
親会社の所有者に帰属する持分合計 484,670 530,971
非支配持分 805 1,086
資本合計 485,476 532,057
負債及び資本合計 3,357,229 3,409,247
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(2)連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
収益
ペイメント事業収益 230,160 206,722
リース事業収益 12,266 12,286
ファイナンス事業収益 43,112 43,412
不動産関連事業収益 62,307 32,382
エンタテインメント事業収益 48,493 29,548
金融収益 771 1,028
収益合計 397,112 325,381
(うち、金利収益 ※) 112,167 108,784
原価
不動産関連事業原価 46,030 18,743
エンタテインメント事業原価 39,671 24,012
原価合計 85,702 42,755
純収益 311,410 282,625
販売費及び一般管理費 236,910 202,380
金融資産の減損 39,376 31,867
金融費用 10,471 11,266
持分法による投資利益 6,442 4,168
その他の収益 5,585 12,475
その他の費用 9,220 2,839
税引前利益 27,458 50,915
法人所得税費用 4,813 14,668
当期利益 22,645 36,247
当期利益の帰属
親会社の所有者 22,863 36,132
非支配持分 △218 114
当期利益 22,645 36,247
1株当たり親会社の所有者に帰属する当期利益
基本的1株当たり当期利益(円) 143.43 231.24
希薄化後1株当たり当期利益(円) 142.57 231.02
(※)IFRS第9号「金融商品」に基づいて、実効金利法により測定した金利収益を表示しております。
税引前利益から事業利益への調整表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
税引前利益 27,458 50,915
調整項目(販売費及び一般管理費) - 924
調整項目(その他の収益) △917 △6,672
調整項目(その他の費用) 8,979 2,473
金融資産に係る実効金利法適用による調整額 663 711
小計 8,725 △2,562
事業利益 36,184 48,352
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(3)連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期利益 22,645 36,247
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
△10,978 14,355
資本性金融商品の公正価値の純変動額
持分法によるその他の包括利益 △476 93
純損益に振り替えられる可能性のある項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
10 △13
負債性金融商品の公正価値の純変動額
キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分 955 1,618
在外営業活動体の外貨換算差額 △687 682
持分法によるその他の包括利益 △311 489
税引後その他の包括利益合計 △11,487 17,227
当期包括利益 11,157 53,474
当期包括利益の帰属
親会社の所有者 11,389 53,342
非支配持分 △231 131
当期包括利益 11,157 53,474
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(4)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の 合計 非支配持分 合計
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 資本の
構成要素
2019年4月1日時点の残高 75,929 85,642 360,303 △52,881 22,004 490,998 743 491,741
当期利益 22,863 22,863 △218 22,645
その他の包括利益 △11,474 △11,474 △13 △11,487
当期包括利益 - - 22,863 - △11,474 11,389 △231 11,157
自己株式の取得 △10,000 △0 △10,000 △10,000
自己株式の処分 △0 0 0 0
配当金 △7,353 △7,353 △7,353
その他の資本の構成要素から
利益剰余金への振替
8,369 △8,369 - -
支配継続子会社に対する
△363 △363 294 △68
持分変動
所有者との取引額合計 - △363 1,015 △10,000 △8,369 △17,717 294 △17,422
2020年3月31日時点の残高 75,929 85,279 384,182 △62,881 2,161 484,670 805 485,476
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の 合計 非支配持分 合計
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 資本の
構成要素
2020年4月1日時点の残高 75,929 85,279 384,182 △62,881 2,161 484,670 805 485,476
当期利益 36,132 36,132 114 36,247
その他の包括利益 17,209 17,209 17 17,227
当期包括利益 - - 36,132 - 17,209 53,342 131 53,474
自己株式の取得 △0 △0 △0
自己株式の処分 △0 0 0 0
株式に基づく報酬取引 31 73 104 32 137
配当金 △7,033 △7,033 △7,033
その他の資本の構成要素から
978 △978 - -
利益剰余金への振替
支配継続子会社に対する
△112 △112 112 -
持分変動
その他 - 3 3
所有者との取引額合計 - △80 △6,055 72 △978 △7,041 148 △6,893
2021年3月31日時点の残高 75,929 85,198 414,260 △62,808 18,392 530,971 1,086 532,057
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(5)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益 27,458 50,915
減価償却費及び償却費 28,615 28,624
減損損失(又は戻入れ) 7,176 1,218
受取利息及び受取配当金 △2,176 △2,218
支払利息 9,824 10,095
持分法による投資損益(△は益) △6,442 △4,168
投資有価証券評価損益(△は益) △89 △4,580
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加) △167,403 △51,222
棚卸資産の増減額(△は増加) 16,004 △4,134
営業投資有価証券の増減額(△は増加) △8,832 1,601
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少) △82,072 △821
ポイント引当金の増減額(△は減少) 4,975 3,269
利息返還損失引当金の増減額(△は減少) 5,134 △5,776
金融保証負債の増減額(△は減少) 1,901 △383
その他 11,261 △5,010
(小計) △154,664 17,407
利息及び配当金の受取額 5,037 3,531
利息の支払額 △9,731 △9,739
法人所得税の還付額 108 33
法人所得税の支払額 △10,614 △15,929
営業活動によるキャッシュ・フロー △169,864 △4,695
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資有価証券の取得による支出 △6,314 △2,014
投資有価証券の売却等による収入 19,551 10,655
関係会社株式の売却による収入 20,775 -
有形固定資産及び無形資産の取得による支出 △20,844 △17,143
有形固定資産及び無形資産の売却による収入 101 366
投資不動産の取得による支出 △3,277 △16,697
投資不動産の売却による収入 894 5,182
子会社の取得による支出 △15 △41
子会社の取得による収入 16 -
事業譲渡による収入 25,311 -
貸付けによる支出 △12,366 △1,256
貸付金の回収による収入 7,020 10,750
その他 △1,197 △423
投資活動によるキャッシュ・フロー 29,654 △10,622
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 16,544 △9,844
コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少) 39,000 △68,000
債権流動化借入金(短期)の純増減額(△は減少) 15,000 △15,000
債権流動化借入金(長期)による調達収入 11,793 67,762
債権流動化借入金(長期)の返済による支出 △59 △5,993
長期借入れによる収入 155,279 146,721
長期借入金の返済による支出 △99,208 △134,814
社債の発行による収入 81,552 112,449
社債の償還による支出 △30,042 △75,042
リース負債の返済による支出 △4,616 △4,986
非支配持分からの子会社持分取得による支出 △111 △20
自己株式の売却による収入 0 0
自己株式の取得による支出 △10,000 △0
配当金の支払額 △7,353 △7,033
その他 - 26
財務活動によるキャッシュ・フロー 167,776 6,225
現金及び現金同等物に係る換算差額 △447 333
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 27,118 △8,759
現金及び現金同等物の期首残高 82,642 109,761
現金及び現金同等物の期末残高 109,761 101,001
(6)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
該当事項はありません。
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(セグメント情報)
(1)報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締
役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものでありま
す。
当社グループは、主に市場及び顧客提供サービス別を基礎として、それぞれの顧客と直結した事業活動を展開し
ております。これらを踏まえ、当社グループの報告セグメントは、市場及び顧客提供サービス別に「ペイメント事
業」「リース事業」「ファイナンス事業」「不動産関連事業」「エンタテインメント事業」から構成されておりま
す。
ペイメント事業は、主に当社グループの主要セグメントであるクレジットカード事業及びクレジットカード事業
と密接に関連する各種周辺事業から構成されております。
リース事業は、事務用機器等の賃貸を中心としたリース事業を展開しております。
ファイナンス事業は、信用保証事業及びファイナンス関連事業から構成されております。
不動産関連事業は、不動産事業及び不動産賃貸事業等から構成されております。
エンタテインメント事業は、遊技場の運営を中心としたアミューズメント事業を展開しております。
当社グループは、取締役会が使用する事業セグメントへ資産及び負債を配分しておりません。
(2)報告セグメントに関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
ペイメント ファイナンス 不動産関連 エンタテイン 調整額
事業
リース事業
事業 事業 メント事業
合計
(注)2
連結
収益
外部顧客に対する収益 230,928 12,267 43,112 62,309 48,493 397,112 - 397,112
セグメント間の内部収益 1,512 1 - 951 0 2,466 △2,466 -
計 232,441 12,269 43,112 63,261 48,493 399,579 △2,466 397,112
純収益 232,441 12,269 43,112 17,227 8,822 313,873 △2,462 311,410
セグメント利益
6,297 2,951 18,004 6,957 1,969 36,180 3 36,184
(事業利益)(注)1
調整項目 - - - - - - - △8,725
税引前利益 - - - - - - - 27,458
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
ペイメント ファイナンス 不動産関連 エンタテイン 調整額
事業
リース事業
事業 事業 メント事業
合計
(注)2
連結
収益
外部顧客に対する収益 207,746 12,289 43,412 32,384 29,548 325,381 - 325,381
セグメント間の内部収益 1,384 1 - 970 0 2,356 △2,356 -
計 209,130 12,290 43,412 33,355 29,548 327,738 △2,356 325,381
純収益 209,130 12,290 43,412 14,595 5,536 284,965 △2,340 282,625
セグメント利益(事業利益)又は
セグメント損失(事業損失)(△) 17,968 5,455 21,279 5,390 △1,745 48,349 3 48,352
(注)1
調整項目 - - - - - - - 2,562
税引前利益 - - - - - - - 50,915
(注)1 事業利益又は損失(△)は、一定の調整項目を税引前利益に加減算することにより算出しております。
調整項目は、収益費用の性質や発生頻度等を考慮の上、当社グループが業績の有用な比較情報を提供し、事
業が管理されている方法を適切に反映するとの判断に基づき決定しております。
2 調整額は、セグメント間取引消去であります。
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セグメント利益(事業利益)から税引前利益への調整表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
セグメント利益(事業利益) 36,184 48,352
金融資産に係る実効金利法適用による調整額 △663 △711
調整項目(販売費及び一般管理費) - △924
新型コロナウイルス感染症による損失(※1) - △924
調整項目(その他の収益) 917 6,672
投資有価証券評価益(株式等) - 3,968
関係会社株式売却益 743 -
事業譲渡益 82 -
固定資産売却益 - 2,629
その他 90 74
調整項目(その他の費用) △8,979 △2,473
非金融資産の減損損失 △7,176 △1,218
投資有価証券評価損(株式等) △627 -
固定資産処分損 - △592
支払負担金(※2) - △580
その他 △1,175 △82
調整項目 合計 △8,725 2,562
税引前利益 27,458 50,915
(※1)新型コロナウイルス感染症に対する政府、自治体からの各種要請等により、従業員等の一部に提携先や拠点の休
業等に伴う補償を行い、また、一部拠点の臨時休業の措置を講じました。これに伴い発生した固定費(人件費・
減価償却費等)を事業利益の調整項目としております。なお、当社グループは、当連結会計年度において、新型
コロナウイルス感染症に係る政府補助金として交付を受けた662百万円を純損益として認識し、関連する費用か
ら控除しております。
(※2)取引先との経費に関する一時的な調整金であります。
(非金融資産の減損)
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
株式会社キュービタスとして投資したソフトウエア(ペイメント事業)の一部について、会社分割に伴い業務受
託契約を変更したこと、また新たな投資回収手法も見込めないことから、将来キャッシュ・フローに基づく回収が
難しい状況になったため、第2四半期連結会計期間において減損損失6,327百万円を計上しております。また、減
損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
主にエンタテインメント事業の遊技施設及び運営施設において、新型コロナウイルス感染症の影響による営業損
益の悪化が見られると同時に短期的に業績の回復が見込まれないため、当連結会計年度において減損損失1,120百
万円を計上しております。また、減損損失は、連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。
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(1株当たり情報)
(1)基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社の所有者に帰属する当期利益 (百万円) 22,863 36,132
親会社の普通株主に帰属しない当期利益 (百万円) - -
基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
(百万円) 22,863 36,132
当期利益
加重平均普通株式数 (千株) 159,401 156,254
基本的1株当たり当期利益 (円) 143.43 231.24
(2)希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
(百万円) 22,863 36,132
当期利益
当期利益調整額 (百万円) △137 △35
希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する
(百万円) 22,726 36,097
当期利益
加重平均普通株式数 (千株) 159,401 156,254
普通株式増加数 (千株) - -
希薄化後の加重平均普通株式数 (千株) 159,401 156,254
希薄化後1株当たり当期利益 (円) 142.57 231.02
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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4.個別財務諸表
(1)貸借対照表
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 74,974 68,665
割賦売掛金 2,197,156 2,258,602
リース投資資産 257,713 259,964
営業投資有価証券 43,709 41,257
商品 113 113
貯蔵品 1,581 1,485
前払費用 4,837 1,618
短期貸付金 544 425
関係会社短期貸付金 244,208 254,617
未収入金 26,338 21,967
その他 4,212 6,900
貸倒引当金 △47,776 △45,521
流動資産合計 2,807,614 2,870,097
固定資産
有形固定資産
建物(純額) 5,449 5,329
車両運搬具(純額) 0 0
器具備品(純額) 1,438 2,863
土地 6,904 6,904
リース資産(純額) 1,234 1,052
建設仮勘定 18 11
有形固定資産合計 15,045 16,160
無形固定資産
借地権 14 14
ソフトウエア 135,947 154,302
リース資産 98 21
ソフトウエア仮勘定 1,277 2,760
その他 252 252
無形固定資産合計 137,589 157,349
投資その他の資産
投資有価証券 56,379 70,174
関係会社株式 64,531 68,497
関係会社社債 400 450
出資金 0 0
関係会社出資金 8,480 8,480
長期貸付金 10,079 10,595
関係会社長期貸付金 29,979 29,533
長期前払費用 34,318 7,661
差入保証金 2,765 2,928
繰延税金資産 36,417 31,070
その他 5,901 5,760
貸倒引当金 △409 △411
投資その他の資産合計 248,843 234,740
固定資産合計 401,477 408,250
繰延資産
社債発行費 1,833 1,953
繰延資産合計 1,833 1,953
資産合計 3,210,925 3,280,302
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(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形 0 -
買掛金 229,187 231,024
短期借入金 256,504 246,960
1年内返済予定の長期借入金 124,400 101,670
1年内償還予定の社債 75,000 65,000
コマーシャル・ペーパー 550,000 482,000
1年内返済予定の債権流動化借入金 5,059 6,257
リース債務 536 463
未払金 4,178 4,088
未払費用 20,620 20,747
未払法人税等 6,835 3,719
預り金 8,249 8,225
前受収益 692 1,229
賞与引当金 1,657 2,215
役員賞与引当金 119 68
利息返還損失引当金 6,372 5,580
商品券回収損失引当金 132 132
割賦利益繰延 9,049 8,064
その他 4,915 4,482
流動負債合計 1,303,514 1,191,931
固定負債
社債 392,000 440,000
長期借入金 947,299 982,529
債権流動化借入金 26,674 87,245
リース債務 927 728
債務保証損失引当金 7,869 8,311
ポイント引当金 109,938 113,207
利息返還損失引当金 15,003 10,433
受入保証金 1,199 1,303
その他 1,689 2,929
固定負債合計 1,502,601 1,646,687
負債合計 2,806,115 2,838,618
純資産の部
株主資本
資本金 75,929 75,929
資本剰余金
資本準備金 82,497 82,497
その他資本剰余金 1,602 1,576
資本剰余金合計 84,100 84,073
利益剰余金
利益準備金 3,020 3,020
その他利益剰余金
別途積立金 247,455 274,455
繰越利益剰余金 48,787 44,684
利益剰余金合計 299,262 322,159
自己株式 △62,596 △62,524
株主資本合計 396,694 419,638
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 8,346 22,187
繰延ヘッジ損益 △231 △142
評価・換算差額等合計 8,115 22,044
純資産合計 404,809 441,683
負債純資産合計 3,210,925 3,280,302
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(2)損益計算書
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業収益
ペイメント事業収益
包括信用購入あっせん収益 140,136 131,339
カードキャッシング収益 32,376 28,308
証書ローン収益 588 472
業務代行収益 31,260 27,572
ペイメント関連収益 10,111 10,408
ペイメント事業収益 214,473 198,101
リース事業収益 12,264 12,287
ファイナンス事業収益
信用保証収益 16,628 14,949
ファイナンス関連収益 20,046 21,498
ファイナンス事業収益 36,674 36,447
不動産関連事業利益
不動産関連事業収益 23 25
不動産関連事業原価 1 1
不動産関連事業利益 21 23
金融収益 4,586 4,448
営業収益合計 268,020 251,307
営業費用
販売費及び一般管理費 235,794 208,269
金融費用
支払利息 9,199 9,394
その他 1,335 2,136
金融費用合計 10,535 11,530
営業費用合計 246,330 219,799
営業利益 21,690 31,507
営業外収益 6,979 6,688
営業外費用 320 169
経常利益 28,348 38,026
特別利益
投資有価証券売却益 13,083 2,120
雇用調整助成金 - 475
関係会社株式売却益 18,834 -
その他 - 1
特別利益合計 31,918 2,597
特別損失
新型コロナウイルス感染症による損失 - 1,007
支払負担金 - 580
固定資産処分損 245 566
投資有価証券評価損 2,713 508
投資有価証券売却損 28 416
関係会社株式評価損 7,655 42
関係会社株式売却損 387 -
出資金評価損 159 -
その他 3 0
特別損失合計 11,192 3,123
税引前当期純利益 49,074 37,501
法人税、住民税及び事業税 12,692 8,347
法人税等調整額 2,990 △777
法人税等合計 15,683 7,569
当期純利益 33,391 29,931
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(3)株主資本等変動計算書
前事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
資本金
その他利益剰余金
自己株式
株主資本
資本準備 その他資 資本剰余 利益準備 利益剰余 合計
金 本剰余金 金合計 金 別途積立 繰越利益 金合計
金 剰余金
当期首残高 75,929 82,497 1,602 84,100 3,020 232,455 37,749 273,224 △52,596 380,657
当期変動額
別途積立金の積立 15,000 △15,000 - -
剰余金の配当 △7,353 △7,353 △7,353
当期純利益 33,391 33,391 33,391
自己株式の取得 △10,000 △10,000
自己株式の処分 △0 △0 0 0
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
-
当期変動額合計 - - △0 △0 - 15,000 11,037 26,037 △10,000 16,037
当期末残高 75,929 82,497 1,602 84,100 3,020 247,455 48,787 299,262 △62,596 396,694
評価・換算差額等
その他有価 純資産合計
繰延ヘッジ 評価・換算
証券評価差
損益 差額等合計
額金
当期首残高 27,294 △418 26,875 407,533
当期変動額
別途積立金の積立 -
剰余金の配当 △7,353
当期純利益 33,391
自己株式の取得 △10,000
自己株式の処分 0
株主資本以外の項目の当期
△18,948 187 △18,760 △18,760
変動額(純額)
当期変動額合計 △18,948 187 △18,760 △2,723
当期末残高 8,346 △231 8,115 404,809
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㈱クレディセゾン(8253) 2021年3月期決算短信
当事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
資本金
その他利益剰余金
自己株式
株主資本
資本準備 その他資 資本剰余 利益準備 利益剰余 合計
金 本剰余金 金合計 金 別途積立 繰越利益 金合計
金 剰余金
当期首残高 75,929 82,497 1,602 84,100 3,020 247,455 48,787 299,262 △62,596 396,694
当期変動額
別途積立金の積立 27,000 △27,000 - -
剰余金の配当 △7,033 △7,033 △7,033
当期純利益 29,931 29,931 29,931
自己株式の取得 △0 △0
自己株式の処分 △26 △26 73 46
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
-
当期変動額合計 - - △26 △26 - 27,000 △4,102 22,897 72 22,943
当期末残高 75,929 82,497 1,576 84,073 3,020 274,455 44,684 322,159 △62,524 419,638
評価・換算差額等
その他有価 純資産合計
繰延ヘッジ 評価・換算
証券評価差
損益 差額等合計
額金
当期首残高 8,346 △231 8,115 404,809
当期変動額
別途積立金の積立 -
剰余金の配当 △7,033
当期純利益 29,931
自己株式の取得 △0
自己株式の処分 46
株主資本以外の項目の当期
13,840 88 13,929 13,929
変動額(純額)
当期変動額合計 13,840 88 13,929 36,873
当期末残高 22,187 △142 22,044 441,683
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5.その他
(1)役員の異動
① 代表者の異動
1.新任代表取締役(2021年3月1日付)
代表取締役(兼)社長執行役員COO 水野 克己(前 取締役(兼)専務執行役員)
2.退任代表取締役(2021年2月28日付)
代表取締役(兼)社長執行役員COO 山下 昌宏
② その他の役員の異動
1.新任取締役候補(2021年6月23日付予定)
取締役(兼)専務執行役員 CTO(兼)CIO 小野 和俊
(2)その他
該当事項はありません。
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