8209 フレンドリー 2020-06-12 15:00:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年6月12日
上 場 会 社 名 株式会社フレンドリー 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 8209 URL http://www.friendly-co.com
代 表 者(役職名)代表取締役社長 (氏名)小野 哲矢
(役職名)取締役執行役員
問合せ先責任者 (氏名)八木 徹 (TEL)072(874)2747
営業本部長
定時株主総会開催予定日 2020年7月31日 配当支払開始予定日 ―
有価証券報告書提出予定日 2020年7月31日
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 6,749 △1.8 △541 ― △522 ― △2,603 ―
2019年3月期 6,875 △5.2 △209 ― △203 ― △454 ―
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 △915.67 ― △919.1 △13.2 △8.0
2019年3月期 △176.39 ― △34.1 △4.5 △3.0
(参考) 持分法投資損益 2020年3月期 ― 百万円 2019年3月期 ― 百万円
(注)当社は、2018年10月1日付で普通株式10株につき1株の割合で株式併合を行っております。前事業年度の期首に
当該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり当期純利益を算定しております。
(2)財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 2,937 △1,028 △35.0 △515.89
2019年3月期 4,981 1,594 32.0 406.43
(参考) 自己資本 2020年3月期 △1,028 百万円 2019年3月期 1,594 百万円
(注)当社は、2018年10月1日付で普通株式10株につき1株の割合で株式併合を行っております。前事業年度の期首に
当該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり純資産を算定しております。
(3)キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 △443 △709 △47 583
2019年3月期 △202 △109 1,500 1,783
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 純資産
配当性向
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) 配当率
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00 0 ― ―
2020年3月期 ― 0.00 ― 0.00 0.00 0 ― ―
2021年3月期(予想) ― 0.00 ― 0.00 0.00 ―
3.2021年3月期の業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
2021年3月期の業績予想については、現時点では業績に影響を与える未確定な要素が多いため、未定としておりま
す。詳細は添付資料5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧下さい。
※ 注記事項
(1)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(2)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 2,855,699 株 2019年3月期 2,855,699 株
② 期末自己株式数 2020年3月期 3,597 株 2019年3月期 3,433 株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 2,852,206 株 2019年3月期 2,622,202 株
(注)当社は、2018年10月1日付で普通株式10株につき1株の割合で株式併合を行っております。前事業年度の期首
に当該株式併合が行われたと仮定し、期中平均株式数を算定しております。
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての
注意事項等については、添付資料5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
○種類株式の配当の状況
普通株式と権利関係の異なる種類株式に係る1株当たり配当金の内訳は以下のとおりです。
年間配当金
A種優先株式
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期 末 合 計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年3月期 ― 0 00 ― 0 00 0 00
2020年3月期 ― 0 00 ― 0 00 0 00
2021年3月期(予想) ― 0 00 ― 0 00 0 00
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………5
2. 会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………5
3.財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………6
(1)貸借対照表 ………………………………………………………………………………………6
(2)損益計算書 ………………………………………………………………………………………8
(3)株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………………10
(4)キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………12
(5)財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………13
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………13
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………13
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………14
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………14
1
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当期におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しや設備投資の増加の動きにより、緩やかに回復する状況で推移し
ておりましたが、2020年2月以降、新型コロナウイルスの全世界的な感染症拡大の影響により、大変厳しい状況にな
りました。
当外食業界においても、日本政府が発表したイベント等の自粛要請以降、地方自治体からの外出自粛要請により外
食需要の急激な減少が発生するなど、非常に厳しい経営環境になっております。
このような環境のもと、当社におきましては、引き続き永続的、安定的に成長できる基盤づくりのため、QSC
(クオリティー、サービス、クリンリネス)の見直しに取組んでまいりました。
クオリティー施策では、提供品質を向上すべく、「仕入からお客様の口元」までの食材の流れを一貫して見直し、
「熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、お客様が期待される時間に鮮度の良いおいしい料理が提供できる」ように
提供品質の改善を進めてまいりました。
さらに、食の安全・衛生管理施策として、引き続き「フレンドリー品質基準」の構築と、従業員への教育を徹底す
ることにより、衛生管理・検査体制を確立するとともに厳格に運用してまいりました。
サービス施策では、何度も店舗に足を運んでいただけるよう「お迎えからお見送り」までの一連の接客を確認し、
特にお客様の印象に残りやすいお迎え時の接客レベルの向上に努めてまいりました。
クリンリネス施策では、本部からの臨店頻度を向上させ、お客様目線で店舗クリンリネス状態の確認を実施すると
ともに、老朽化した設備に関しましては、修繕を行いお客様に快適に過ごしていただける店舗環境作りを進めてまい
りました。
売上向上策としましては、前述のQSCの向上をベースに適切な販促活動の実施や、新しい売り方にチャレンジし
てまいりました。特に収益性の高い「釜揚げ讃岐うどん香の川製麺」においては、13店舗の業態転換と1店舗の新規
出店を行うとともに、前期より実施している「麺1玉2玉3玉を同じ値段で提供するサービス」が大変好評をいただ
いております。
また、2019年10月よりグループ会社である株式会社キッチンジローから、大阪2店舗の経営委託を受け、さらなる
売上向上に努めてまいりました。
コスト削減としましては、継続的な食材原価や販売費及び一般管理費の見直しや、本社機能のスリム化のため主に
親会社と管理機能をシェアード化するとともに、不採算店舗の退店を4店行っております。
その結果、当期末の店舗数は、前期末から1店舗減少し、76店舗となりました。
業態別には、「ファミリーレストランフレンドリー」1店舗、「カフェレストランゴッツ」2店舗、「産直鮮魚と
寿司・炉端源ぺい」18店舗、「海鮮うまいもんやマルヤス水軍」12店舗、「地鶏と旬魚・旬菜つくしんぼう」7店舗、
「新・酒場なじみ野」6店舗、「釜揚げ讃岐うどん香の川製麺」28店舗、「キッチンジロー」2店舗となっておりま
す。
以上の取り組みを行いましたが、業態転換に伴う一時閉店による売上減少や設備投資に伴う費用、さらにオープン
前の従業員教育に関する人件費増加等が発生したこと、2019年10月から実施された消費税増税及び2020年2月26日に
日本政府が発表した新型コロナウイルスに関するイベント開催・外出等の自粛要請以降、外食の利用需要が大きく減
少し、厳しい状況に変化いたしました。2020年6月4日に発表しました「店舗の閉店等に関するお知らせ」の通り、
総店舗数70店舗のうち、41店舗の閉店を決定したこと等により、減損損失を1,575百万円、店舗閉鎖損失引当金繰入額
を320百万円、事業整理損失引当金繰入額を209百万円計上いたしました。
以上の結果、当期の売上高は6,749百万円(前期比126百万円の減、1.8%減)、営業損失は541百万円(前期は営業損
失209百万円)、経常損失は522百万円(前期は経常損失203百万円)、当期純損失は2,603百万円(前期は当期純損失
454百万円)となりました。
2
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
<参考:計画値との比較分析>
上半期におきましては、収益性の高い「釜揚げ讃岐うどん 香の川製麺」への10店舗の業態転換も寄与し、売上髙計
画比プラス7百万円(計画 3,454 百万円、計画比 100.2%)、営業利益計画比プラス 16 百万円(計画△240 百万
円)、経常利益計画比プラス 14 百万円(計画△236 百万円)、当期純利益計画比プラス 26 百万円(計画△249百万
円)と、計画を若干上回る状況で推移いたしました。
下半期におきましても、上半期の10店舗に加え継続して「釜揚げ讃岐うどん 香の川製麺」へ3店舗を業態転換する
とともに、1店舗の新規出店を行いましたが、
①10月の消費増税以降、客単価の高い「地鶏と旬魚・旬菜つくしんぼう」と「産直鮮魚と寿司・炉端源ぺい」の2業
態を中心に、売上の減少が見られたこと
②「釜揚げ讃岐うどん 香の川製麺」のうち当期に業態転換を進めた店舗において、店舗オペレーションの不慣れと教
育の不足から、売上原価及び人件費のコントロール不足が発生したこと
③本年2月以降、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、都市型居酒屋業態の「地鶏と旬魚・旬菜つくしんぼう」、
「新・酒場 なじみ野」や、郊外型居酒屋業態の「産直鮮魚と寿司・炉端源ぺい」と「海鮮うまいもんやマルヤス
水軍」の4業態を中心とした売上高の急減により、2月、3月の累計売上髙が計画比 73.0%に大きく落ち込む結果
となったこと
以上のことから、通期では売上高計画比△468百万円、営業利益計画比△208百万円、経常利益計画比△198百万円、
当期純利益計画比△2,253百万円と、計画を下回りました。
次に部門別の概況をご報告致します。
「釜揚げ讃岐うどん香の川製麺」
国産小麦を使った自家製麺をセルフスタイルで楽しめる、うどん専門店です。お子様からお年寄りまで、男女を問
わず幅広い人気のうどんを税抜280 円から提供いたしております。低価格でも“打ち立て・ゆでたて”の本格うどん
を、各種天ぷら・おにぎりと組み合わせてお楽しみ頂いております。月替わりのおすすめうどんが好評で、特に590~
600円の「ちょっと贅沢な旬のうどん」は人気商品となっております。また、新たに「麺1玉2玉3玉お値段同じ」で
提供するサービスを 2019 年3月より開始いたしました。当部門の店舗数は28店舗で、部門売上は1,927百万円となり
ました。前期比では、当期に業態転換をファミリーレストランフレンドリーから8店舗、カフェレストランゴッツか
ら1店舗、マルヤス水軍から3店舗、フレッシュフレンドリーから1店舗、新規開店1店舗を行った結果、909百万円
の増加(89.3%増)となりました。
「産直鮮魚と寿司・炉端源ぺい」
旬の魚と寿司、炉端のお店です。厳選された海鮮食材にこだわり、市場直送の天然魚や活け〆の魚を使った鮮度の
高い刺身を提供いたしております。また、お寿司は新鮮な魚をデカネタにて提供しており、集客の柱となっておりま
す。ランチメニューにおきましては、内容を大幅に見直した「新ランチメニュー」の導入をすすめており、ご好評を
頂いております(現在6店舗)。当部門の店舗数は18店舗で、部門売上は1,881百万円となりました。前期比では、94
百万円の減少(4.8%減)となりました。
「海鮮うまいもんやマルヤス水軍」
源ぺいの姉妹店として「鮮度感・季節感のある魚介・野菜類を豊富に品揃えし、お手頃価格で提供する」をコンセ
プトとしたお店です。①握り寿司2貫80円~ ②ランチ海鮮メニュー500円~ ③天ぷら80円~を中心にメニューを取り
揃えました。当部門の店舗数は12店舗に減少し、部門売上は 1,205 百万円となりました。前期比では、今期中に香の
川製麺への業態転換を3店舗、閉店1店舗の影響もあり、300百万円の減少(19.9%減)となりました。
3
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
「新・酒場なじみ野」
元気で楽しい酒場、仕事帰りに気軽に立ち寄れる酒場、“安くて旨い毎日でも通いたくなる居心地の良い新時代の
酒場”をコンセプトとした低価格居酒屋です。月変わりの新メニュー3品、こだわりの日本酒、定番の刺身・天ぷら
は人気のメニューになっています。新商品として、関西では馴染みの深い「どて焼串」を導入しご好評を頂いており
ます。当部門の店舗数は6店舗で、部門売上は536百万円となりました。前期比では、前期中の開店2店舗の影響もあ
り、87百万円の増加(19.6%増)となりました。
「地鶏と旬魚・旬菜つくしんぼう」
「日本の原風景“里山”」をテーマにした都市型居酒屋です。古民家造りの旅館をイメージし、日本の四季や自然
の中での懐かしい記憶を呼び起こすことのできるノスタルジックな雰囲気と素材にこだわった季節ごとのメニューは、
充実したドリンクメニューとともにお客様からご好評を頂いております。当部門の店舗数は7店舗で、部門売上は738
百万円となりました。前期比では、今期中の閉店2店舗の影響もあり119百万円の減少(14.0%減)となりました。
「ファミリーレストランフレンドリー」
「おいしい・たのしい・ここちいい」をコンセプトとする地域に根ざしたカジュアルな洋食のレストランです。こ
だわりのバイキング料理(「サラダバー」「ランチバイキング」)が、特徴あるメニューとなっております。当部門
の店舗数は1店舗で、部門売上は241百万円となりました。前期比では、今期に香の川製麺への業態転換8店舗を行っ
た影響もあり、436 百万円の減少(64.4%減)となりました。
「カフェレストランゴッツ」
よりお気軽に品質にこだわったお値打ち商品を、リーズナブルな価格で提供する郊外型ファミリーレストランで
す。日替りランチ 599 円、チーズハンバーグ599円、サラダ249円~などお手頃で豊富な品揃えはファミリーを中心と
したお客様よりご好評を頂いております。当部門の店舗数は2店舗で、部門売上は155百万円となりました。前期比で
は、今期に香の川製麺への業態転換を1店舗、閉店1店舗をおこなった影響もあり、159百万円の減少(50.6%減)と
なりました。
「キッチンジロー」
東京神田神保町に創業して56年(1964年創業)の老舗の洋食店です。お店で仕込んだ、ハンバーグ、メンチカツ、
帆立クリームコロッケ等、定番の人気メニューを2品組み合わせたセットメニューが、好評を頂いております。昨年
10月株式会社キッチンジローより大阪2店舗を経営受託いたしました。当部門の店舗数は2店舗で、部門売上は45百万
円となりました。
(2)当期の財政状態の概況
資産は、前期末比2,044百万円減少して2,937百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少1,200百万円、
減損損失の計上等による有形固定資産の減少698百万円等によるものです。
負債は、前期末比578百万円増加して3,965百万円となりました。主な要因は、親会社からの借入による借入金の増
加883百万円、資産除去債務の増加237百万円、店舗閉鎖損失引当の増加320百万円、事業整理損失引当金の増加209百
万円、金融機関への借入の返済による借入金の減少930百万円等によるものです。
純資産は、前期末比2,622百万円減少してマイナス1,028百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の減少3,765
百万円,土地の減損による再評価差額金の増加1,161百万円等であります。
その結果、当期末の自己資本比率は、前期末比67.0ポイント減少してマイナス35.0%となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末比1,200百万円減少して583百万円となりました。その要因
は、営業活動により443百万円減少、投資活動により709百万円減少、財務活動により47百万円減少したことによる
ものであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比241百万円減少して△443百万円となりました。主な増加要因は、
4
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
減損損失1,575百万円、減価償却費144百万円、店舗閉鎖損失引当金の増加320百万円、事業整理損失引当金の増加
209百万円に対し、主な減少要因は、税引前当期純損失2,603百万円、仕入債務の減少額59百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比599百万円減少して△709百万円となりました。主な要因は、有形
固定資産の取得による支出△793百万円、投資有価証券の売却による収入78百万円、差入保証金の回収による収入20
百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比1,548百万円減少して△47百万円となりました。主な要因は、長期
借入金の返済による支出930百万円、関係会社長期借入れによる収入930百万円等であります。
(4)今後の見通し
今後の見通しにつきましては、2020年2月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大により、当社の業績に与える
影響が未確定な要素が多いため、業績予想の合理的な算定が困難となっております。
そのため、2021年3月期の通期業績予想を未定とさせていただきます。
当該業績予想につきましては、合理的に算定が可能となった時点で速やかに公表します。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社の業務は現在日本国内に限定されており、海外での活動がないことから、日本基準に基づき財務諸表を作成
しております。
なお、IFRSの適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
5
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
3.財務諸表及び主な注記
(1)貸借対照表
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 1,787,924 587,080
売掛金 76,029 47,125
商品 36,526 32,424
貯蔵品 1,050 754
前払費用 48,152 89,398
その他 41,506 10,352
貸倒引当金 △79 △53
流動資産合計 1,991,110 767,082
固定資産
有形固定資産
建物 4,613,654 4,835,807
減価償却累計額 △4,129,791 △4,738,403
建物(純額) 483,863 97,404
構築物 475,880 492,529
減価償却累計額 △471,813 △492,528
構築物(純額) 4,066 0
機械及び装置 94,116 23,124
減価償却累計額 △94,116 △23,124
機械及び装置(純額) 0 0
車両運搬具 1,670 2,043
減価償却累計額 △1,669 △2,042
車両運搬具(純額) 0 0
工具、器具及び備品 1,418,305 1,307,454
減価償却累計額 △1,367,542 △1,307,452
工具、器具及び備品(純額) 50,762 2
土地 1,467,515 1,211,014
建設仮勘定 900 -
有形固定資産合計 2,007,109 1,308,421
無形固定資産
ソフトウエア 7,214 -
電話加入権 7,832 -
無形固定資産合計 15,046 -
投資その他の資産
投資有価証券 84,468 9,000
長期貸付金 189 -
長期前払費用 18,290 14,844
差入保証金 867,485 839,670
貸倒引当金 △1,750 △1,680
投資その他の資産合計 968,684 861,835
固定資産合計 2,990,839 2,170,256
資産合計 4,981,949 2,937,339
6
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 201,714 141,910
1年内返済予定の長期借入金 930,852 -
1年内返済予定の関係会社長期借入金 - 93,000
未払金 328,397 254,851
未払法人税等 - 24,906
未払消費税等 - 1,451
預り金 13,051 12,877
前受収益 13,552 11,646
店舗閉鎖損失引当金 - 320,164
事業整理損失引当金 - 209,345
資産除去債務 7,505 413,406
その他 654 525
流動負債合計 1,495,727 1,484,086
固定負債
関係会社長期借入金 1,500,000 2,290,500
繰延税金負債 26,857 0
再評価に係る繰延税金負債 66,119 60,062
長期預り金 19,090 19,090
資産除去債務 279,551 111,610
固定負債合計 1,891,618 2,481,262
負債合計 3,387,346 3,965,349
純資産の部
株主資本
資本金 100,000 100,000
資本剰余金
資本準備金 3,055,867 3,055,867
その他資本剰余金 5,278,013 5,278,013
資本剰余金合計 8,333,880 8,333,880
利益剰余金
その他利益剰余金
別途積立金 540,000 540,000
繰越利益剰余金 △6,273,482 △10,038,720
利益剰余金合計 △5,733,482 △9,498,720
自己株式 △14,010 △14,274
株主資本合計 2,686,388 △1,079,113
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 18,665 -
土地再評価差額金 △1,110,449 51,103
評価・換算差額等合計 △1,091,784 51,103
純資産合計 1,594,603 △1,028,009
負債純資産合計 4,981,949 2,937,339
7
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
(2)損益計算書
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高
商品売上高 6,875,848 6,749,672
売上高合計 6,875,848 6,749,672
売上原価
商品期首たな卸高 39,859 36,526
当期商品仕入高 2,068,061 1,993,665
合計 2,107,921 2,030,191
商品期末たな卸高 36,526 32,424
売上原価合計 2,071,394 1,997,767
売上総利益 4,804,453 4,751,905
販売費及び一般管理費
広告宣伝費 209,528 228,773
役員報酬 19,570 13,050
給料手当及び福利費 583,748 624,944
雑給 1,744,950 1,814,017
賞与 48,900 64,387
退職給付費用 23,793 16,652
法定福利費 189,239 186,939
福利厚生費 36,213 35,552
消耗品費 151,351 247,932
賃借料 964,111 978,949
修繕維持費 128,217 147,929
水道光熱費 435,612 446,060
租税公課 24,798 24,347
減価償却費 128,384 141,492
衛生費 61,266 60,481
その他 263,844 262,045
販売費及び一般管理費合計 5,013,534 5,293,555
営業損失(△) △209,080 △541,650
営業外収益
受取利息 1,290 1,083
受取配当金 2,966 3,244
受取家賃 48,720 48,720
設備賃貸料 26,861 20,536
受取手数料 3,356 2,977
雑収入 2,598 2,907
営業外収益合計 85,793 79,470
営業外費用
支払利息 24,086 17,640
賃貸費用 28,693 28,509
設備賃貸費用 11,175 11,555
雑損失 16,264 2,718
営業外費用合計 80,219 60,423
経常損失(△) △203,507 △522,603
8
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
特別利益
投資有価証券売却益 - 29,428
受取保険金 37,847 -
その他 - 2,689
特別利益合計 37,847 32,117
特別損失
減損損失 222,859 1,575,791
固定資産除却損 3,220 6,519
店舗閉鎖損失 1,630 1,419
店舗閉鎖損失引当金繰入額 - 320,164
事業整理損失引当金繰入額 - 209,345
災害による損失 22,141 -
その他 213 -
特別損失合計 250,064 2,113,240
税引前当期純損失(△) △415,723 △2,603,726
法人税、住民税及び事業税 25,214 24,906
法人税等調整額 13,595 △24,948
法人税等合計 38,809 △42
当期純損失(△) △454,533 △2,603,683
9
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
(3)株主資本等変動計算書
前事業年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
資本金 その他資本剰余 その他利益剰余金
資本準備金 資本剰余金合計 利益剰余金合計
金 別途積立金 繰越利益剰余金
当期首残高 4,175,062 2,555,531 702,614 3,258,146 540,000 △5,818,948 △5,278,948
当期変動額
当期純損失(△) △454,533 △454,533
新株の発行(新株予
336 336 336
約権の行使)
転換社債型新株予約
499,999 499,999 499,999
権付社債の転換
資本金から剰余金へ
△4,575,398 4,575,398 4,575,398
の振替
土地再評価差額金の
取崩
自己株式の取得
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 △4,075,063 500,335 4,575,398 5,075,734 - △454,533 △454,533
当期末残高 100,000 3,055,867 5,278,013 8,333,880 540,000 △6,273,482 △5,733,482
株主資本 評価・換算差額等
その他有価証券 土地再評価差額 評価・換算差額 純資産合計
自己株式 株主資本合計
評価差額金 金 等合計
当期首残高 △13,869 2,140,390 33,210 △1,103,719 △1,070,508 1,069,881
当期変動額
当期純損失(△) △454,533 △454,533
新株の発行(新株予
672 672
約権の行使)
転換社債型新株予約
999,999 999,999
権付社債の転換
資本金から剰余金へ
- -
の振替
土地再評価差額金の
- -
取崩
自己株式の取得 △140 △140 △140
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △14,545 △6,730 △21,276 △21,276
額)
当期変動額合計 △140 545,997 △14,545 △6,730 △21,276 524,721
当期末残高 △14,010 2,686,388 18,665 △1,110,449 △1,091,784 1,594,603
10
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
当事業年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
資本金 その他資本剰余 その他利益剰余金
資本準備金 資本剰余金合計 利益剰余金合計
金 別途積立金 繰越利益剰余金
当期首残高 100,000 3,055,867 5,278,013 8,333,880 540,000 △6,273,482 △5,733,482
当期変動額
当期純損失(△) △2,603,683 △2,603,683
新株の発行(新株予
約権の行使)
転換社債型新株予約
権付社債の転換
資本金から剰余金へ
の振替
土地再評価差額金の
△1,161,553 △1,161,553
取崩
自己株式の取得
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - △3,765,237 △3,765,237
当期末残高 100,000 3,055,867 5,278,013 8,333,880 540,000 △10,038,720 △9,498,720
株主資本 評価・換算差額等
その他有価証券 土地再評価差額 評価・換算差額 純資産合計
自己株式 株主資本合計
評価差額金 金 等合計
当期首残高 △14,010 2,686,388 18,665 △1,110,449 △1,091,784 1,594,603
当期変動額
当期純損失(△) △2,603,683 △2,603,683
新株の発行(新株予
-
約権の行使)
転換社債型新株予約
-
権付社債の転換
資本金から剰余金へ
-
の振替
土地再評価差額金の
△1,161,553 △1,161,553
取崩
自己株式の取得 △263 △263 △263
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △18,665 1,161,553 1,142,888 1,142,888
額)
当期変動額合計 △263 △3,765,501 △18,665 1,161,553 1,142,888 △2,622,612
当期末残高 △14,274 △1,079,113 - 51,103 51,103 △1,028,009
11
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
(4)キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前当期純損失(△) △415,723 △2,603,726
減価償却費 129,058 144,011
減損損失 222,859 1,575,791
店舗閉鎖損失引当金の増減額(△は減少) - 320,164
事業整理損失引当金の増減額(△は減少) - 209,345
貸倒引当金の増減額(△は減少) △33 △96
受取利息及び受取配当金 △4,256 △4,328
支払利息 24,086 17,640
有形固定資産除売却損益(△は益) 165 6,519
投資有価証券売却益 - △29,428
その他の損益(△は益) △25,403 △35,047
売上債権の増減額(△は増加) △3,208 28,903
たな卸資産の増減額(△は増加) 3,348 4,397
仕入債務の増減額(△は減少) △12,828 △59,804
未払消費税等の増減額(△は減少) △70,140 25,889
その他の資産の増減額(△は増加) △31,262 5,358
その他の負債の増減額(△は減少) 1,847 △42,154
小計 △181,490 △436,564
利息及び配当金の受取額 3,024 3,258
その他の収入 81,536 75,142
利息の支払額 △23,482 △17,769
その他の支出 △56,133 △42,783
法人税等の支払額 △26,249 △25,710
法人税等の還付額 - 454
営業活動によるキャッシュ・フロー △202,794 △443,973
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △103,122 △793,468
無形固定資産の取得による支出 △623 △1,920
投資有価証券の売却による収入 - 78,266
貸付金の回収による収入 2,002 366
差入保証金の差入による支出 △15,000 △4,404
差入保証金の回収による収入 7,000 20,000
資産除去債務の履行による支出 - △8,095
投資活動によるキャッシュ・フロー △109,743 △709,255
財務活動によるキャッシュ・フロー
関係会社短期借入れによる収入 100,000 -
関係会社短期借入金の返済による支出 △100,000 -
関係会社長期借入れによる収入 1,500,000 930,000
長期借入金の返済による支出 - △930,852
関係会社長期借入金の返済による支出 - △46,500
社債の償還による支出 671 -
自己株式の取得による支出 △140 △263
財務活動によるキャッシュ・フロー 1,500,531 △47,616
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 1,187,993 △1,200,844
現金及び現金同等物の期首残高 595,930 1,783,924
現金及び現金同等物の期末残高 1,783,924 583,080
12
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
(5)財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
当社は、2019年9月13日に公表しました「親会社からの資金の借入および取引先金融機関への借入金の返済に関
するお知らせ」の通り、2019年9月に取引先金融機関への借入金の返済を目的とした借入を親会社から行い、取引
先金融機関に対しての借入金を完済いたしましたが、過去に再生支援等を受けながらも継続的に発生している営業
損失が解消されず、当事業年度において2,603,683千円の当期純損失を計上した結果、1,028,009千円の債務超過に
なっております。
これにより継続企業の前提に関する重要な疑義が存在しております。
当該状況を解消すべく、当社は、①既存店舗の集客力の改善、②業態転換による業態の絞り込みと集中、③コス
トの適正化、④戦略的な店舗撤退と出店の4つの施策を柱とし、業績改善を図っておりました。
しかしながら、本年2月以降の新型コロナウィルス感染症の発生により、全店舗の約60%を占める居酒屋業態
で売上高が急減し、特に4月から5月にかけて休業せざるを得ない厳しい状況に変化いたしました。その後、5月
中旬より居酒屋業態のうち数店舗で全店営業再開に向けたテスト営業を開始したものの、5月21日の緊急事態宣言
の解除後も売上の回復の動きが鈍かったため、営業再開の目途が立たないと判断し、「釜揚げ讃岐うどん香の川製
麺」以外の業態を全て閉店することにいたしました。
この閉店にあわせて、今後は店舗段階での営業利益額の範囲内で本社などの間接部門の運営を行なうべく、大幅
な人員等の経営資源の効率的運用を行なうことにより、黒字化を図ろうとしているところであります。また、香の
川製麺の収益率を更に高める観点から、本社の遊休施設を活用して追加の投資を行なわずに「カミサリー」を設立
することで、現在各店舗で実施している「仕込み作業」を集中的に生産性高く実施する体制に移行する実験を5店
で開始しております。
さらに、これらの抜本的な経営改善施策を実行するために必要な資金を、不動産の売却と金融機関等からの調達
により行う予定であります。
しかしこれらの施策は、実行に必要な資金の手当ても含め実施途上であり、現時点では継続企業の前提に関する
重要な不確実性が認められます。
なお、財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を財務諸
表には反映しておりません。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社は、フードサービス事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
13
株式会社フレンドリー(8209) 2020年3月期 決算短信(非連結)
(1株当たり情報)
前事業年度 当事業年度
項目 (自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 406.43円 △515.89円
1株当たり当期純損失(△) △176.39円 △915.67円
(注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1株当たり当期純損失であるため記載しておりませ
ん。
2 2018年10月1日付で普通株式10株につき1株の割合で株式併合を行っております。前事業年度の期首に当
該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純損失を算定しております。
3 1株当たり当期純損失の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
項目 (自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
損益計算書上の当期純損失(△) △454,533千円 △2,603,683千円
普通株式に係る当期純損失(△) △462,533千円 △2,611,683千円
普通株主に帰属しない金額 8,000千円 8,000千円
(うち優先配当額) (8,000千円) (8,000千円)
普通株式の期中平均株式数 2,622,202株 2,852,206株
4 1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
項目
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
純資産の部の合計額 1,594,603千円 △1,028,009千円
純資産の部の合計額から控除する金額 435,353千円 443,353千円
(うち優先株式払込金額) (400,000千円) (400,000千円)
(うち優先配当額) (35,353千円) (43,353千円)
普通株式に係る期末の純資産額 1,159,250千円 △1,471,362千円
1株当たり純資産額の算定に用いられ
2,852,266株 2,852,102株
た期末の普通株式の数
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
14