8202 ラオックス 2020-02-14 16:00:00
2019年12月期 決算短信[日本基準](連結) [pdf]
2019年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年2月14日
上場会社名 ラオックス株式会社 上場取引所 東
コード番号 8202 URL http://www.laox.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 羅 怡文
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員コーポレート統括本部長 (氏名) 若林孝太郎 TEL 03-6852-8881
定時株主総会開催予定日 2020年3月27日 有価証券報告書提出予定日 2020年3月27日
配当支払開始予定日 ―
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1. 2019年12月期の連結業績(2019年1月1日∼2019年12月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する当期
売上高 営業利益 経常利益
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2019年12月期 129,520 9.8 △3,103 ― △3,684 ― △7,872 ―
2018年12月期 117,995 83.5 △943 ― △1,341 ― △1,077 ―
(注)包括利益 2019年12月期 △8,193百万円 (―%) 2018年12月期 △1,025百万円 (―%)
潜在株式調整後1株当た 自己資本当期純利
1株当たり当期純利益 総資産経常利益率 売上高営業利益率
り当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2019年12月期 △118.58 ― △18.2 △4.3 △2.4
2018年12月期 △16.71 ― △2.5 △1.8 △0.8
(参考) 持分法投資損益 2019年12月期 △48百万円 2018年12月期 108百万円
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2019年12月期 85,327 44,221 50.9 475.43
2018年12月期 84,538 43,979 50.8 666.19
(参考) 自己資本 2019年12月期 43,462百万円 2018年12月期 42,949百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フ 投資活動によるキャッシュ・フ 財務活動によるキャッシュ・フ
現金及び現金同等物期末残高
ロー ロー ロー
百万円 百万円 百万円 百万円
2019年12月期 △2,879 △159 11,684 13,684
2018年12月期 △5,780 5,182 △1,593 4,945
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2018年12月期 ― ― ― 0.00 0.00 ― ― ―
2019年12月期 ― ― ― 0.00 0.00 ― ― ―
2020年12月期(予想) ― ― ― 0.00 0.00 ―
3. 2020年12月期の連結業績予想(2020年 1月 1日∼2020年12月31日)
新型コロナウイルスによる影響で経営環境が急変しており、合理的に次期の見通しを算定することができないため、売上高・利益とも未定としております。
今後、業績予想の算定が可能となった時点で速やかに開示いたします。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2019年12月期 93,335,103 株 2018年12月期 66,388,103 株
② 期末自己株式数 2019年12月期 1,918,274 株 2018年12月期 1,918,200 株
③ 期中平均株式数 2019年12月期 66,389,401 株 2018年12月期 64,469,950 株
(参考)個別業績の概要
2019年12月期の個別業績(2019年1月1日∼2019年12月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2019年12月期 57,333 6.1 △854 ― △2,656 ― △6,925 ―
2018年12月期 54,033 3.2 △619 ― △1,308 ― △5,858 ―
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益
利益
円銭 円銭
2019年12月期 △104.31 ―
2018年12月期 △90.87 ―
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2019年12月期 51,477 39,876 77.4 436.00
2018年12月期 47,884 38,393 80.2 595.32
(参考) 自己資本 2019年12月期 39,857百万円 2018年12月期 38,380百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想に関連する事項等については、添付資料4頁「1.経営成績等の概況(4)今後の
見通し」をご覧ください。
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………4
(5)継続企業の前提に関する重要事象等 …………………………………………………………5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………5
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………6
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………6
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………8
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………13
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………13
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………13
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………15
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………15
4.個別財務諸表
(1)貸借対照表 ……………………………………………………………………………………16
(2)損益計算書 ……………………………………………………………………………………18
(3)株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………19
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用情勢の改善等により個人消費に持ち直しが見られるものの、輸出や設
備投資に弱さが散見され、米中貿易摩擦や通商問題への懸念等により先行き不透明感が強まってまいりました。加え
て、2019年10月の消費税増税により、百貨店を中心とした小売業で大幅な消費減退が生じるなど、消費マインドの減
退リスクが継続し、厳しい経営環境が続いております。
インバウンド情勢は、日韓関係の悪化等によって韓国からの訪日客が大幅に減少した一方で、航空便の新規就航や
増便等によって中国をはじめとしたアジア諸国や北米からの訪日客数が堅調に推移し、更に「ラグビーワールドカッ
プ2019」の開催等によってEU諸国からの訪日客も増加しました。その結果、2019年12月末時点の訪日外国人の累計は
3,188万2,000人(推計)と前年比2.2%増加し、訪日外国人消費額は4兆8,113億円(前年比6.5%増)となりました。
当社グループは、幅広いジャパンプレミアム(メイドインジャパンの優れた商品・サービス)を世界中の方々に多
用なチャネルを通じてお届けすることでグローバルライフスタイルを実現していくことを最重要課題とし、物販を中
心とした“モノ”消費から体験型の“コト”消費に至る様々な商品を国内外の消費者へお届けする取組みを継続して
きました。
当連結会計年度では、インバウンド需要だけでなくアウトバンド需要(過去訪日した外国人観光客が自国ECサイト
でリピート購入をすること)への対応として、中国向けの貿易事業や越境EC事業の拡大を図るとともに、昨今増加し
ている個人旅行(FIT=Foreign Independent Tour)を取り込むべく、9月にグループ横断的に商品戦略策定・商品開
発機能の強化を行う商品戦略本部を新設しました。さらに、12月には第三者割当により8,434百万円の資金調達を行い
ました。
以上の結果、当期における連結業績は、グローバル事業の拡大が寄与し、売上高は129,520百万円(前年同期比9.8
%増)となった一方で、損益面は生活ファッション事業における一時費用の増加や、エンターテインメント事業にお
ける損失計上によって、営業損失は3,103百万円(前年同期は943百万円の損失)、経常損失は3,684百万円(前年同期
は1,341百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は7,872百万円(前年同期は1,077百万円の損失)となりま
した。
事業の種類別セグメントの業績は、次の通りです。
(イ)インバウンド事業
インバウンド事業は、米中貿易摩擦による元安方向への為替変動や、顧客ニーズの変化によって日用雑貨・理美容
品・食品などの購買が増加しております。その中で、当社グループは中国からのツアー団体だけでなく、個人旅行
(FIT=Foreign Independent Tour)の集客のため、中国内のSNSであるWeChatやWeiboなどを使った販売促進や「Laox
限定・日本限定・期間限定・数量限定」といった商品を取り揃えた「超絶限定祭」等を実施し、当連結会計年度にお
ける当社免税店のレジ通過数(客数)は2,446,372人(前年比100.2%)と前年を維持しました。しかしながら、購買
トレンドの変化によって平均購買単価は低下したほか、度重なる暴風雨の発生等で秋期以降に中国団体ツアーが減少
した影響もあり、当セグメントの売上高は前年比減収となりました。損益面は、団体ツアー・FIT・日本のお客様にも
楽しんで頂ける新コンセプト大型店の開店と小規模店舗の閉鎖・集約を図ることで各種費用の削減を実施し、店舗運
営の効率化を進めた結果、前年比増益となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は42,520百万円(前年同期比9.6%減)、営業利益は1,724百万円(前年同期
比6.4%増)となりました。
(ロ)グローバル事業
グローバル事業は、化粧品、日用品、家電製品など、引き続き品質の高い日本製品に対する根強い需要に支えられ、
貿易・越境ECともに売上規模は急拡大しました。中国のセールスイベントである「818セール」や「淘宝造物節」等で
前年を上回る売上を確保したほか、毎年11月に開催される中国最大のEC商戦である「ダブルイレブン(シングルデ
ー)」においては、日本の化粧品・ベビー用品が人気を博しました。また、日本の家電メーカーと共同開発した限定
温 水 便 座 は 11 日 ま で に 約 3 万 台 を 販 売 し、 中 国 越 境 EC プ ラ ッ ト フ ォ ー ム で あ る T-mall Global( 天 猫 国 際 )、
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
Suning.com(蘇寧易購)、Kaola.com(網易コアラ)等のこのイベントにおける総売上は前年比145%と過去最高とな
り、当セグメントの売上高は前年比増収となりました。損益面は、増収に伴い赤字額縮小となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は18,951百万円(前年同期比151.7%増)、営業損失は9百万円(前年同期は
178百万円の損失)となりました。
(ハ)生活ファッション事業
靴事業は、昨今のスニーカーブームに乗じてカジュアルシューズを投入したほか、“リラックス&ヘルシー”をコ
ンセプトにシューズやバッグ、アクセサリーを取り揃える新業態ショップ「Fountain BLUE」をオープンしました。
しかしながら、個人消費における低価格・節約志向を背景に、百貨店での小売および専門店への卸売が苦戦したほか、
夏物の立ち上がり時期での梅雨寒や秋冬物の立ち上がり時期での残暑、台風などの暴風雨によって、各地の百貨店が
たびたび臨時休業するなど天候不順の影響を受けた一年でもあり、売上高は前年比減収となりました。損益面は、仕
入コストの圧縮や不採算店舗の閉鎖など構造改革を実施したものの、収益確保に至らず損失計上となりました。
ギフト販売事業は、中元・歳暮市場の縮小を背景としたビジネスモデルの再構築を進めてまいりました。4月に中
国「緑地グローバル商品貿易港」内の常設展示場に出店したほか、5月に中国のECサイトKaola.com(網易コアラ)に
旗艦店を出店、10月に楽弘益(上海)企業管理有限公司と合弁会社を設立し、中国でのギフト事業に取組むなど、新
規市場への参入準備に注力してまいりました。市場の縮小は想定を上回ったものの、当事業は2018年5月にグループ傘
下となったことから、当連結会計年度において12か月での決算を計上した結果、売上高は前年比増収となりました。
一方、損益面は、次期に向けた新規のマーケティング費用の先行投資や物流拠点の統廃合など、構造改革による損益
改善に遅延が発生し損失計上となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は65,674百万円(前年同期比6.5%増)、営業損失は1,694百万円(前年同期
は480百万円の利益)となりました。
(ニ)エンターテインメント事業
エンターテインメント事業は、既存運営施設の売上並びに収益改善に注力するとともに、新規施設の運営や2019年
8月に宅地建物取扱業取得により不動産売買業務及び仲介業務を開始しました。
千葉ポートスクエア ポートタウンでは、6月に生鮮品に特化したスーパーマーケット「フードウェイ生鮮びっくり
市場千葉ポートタウン店」、12月にはドラッグストア「マツモトキヨシ千葉ポート店」を誘致・オープンさせたほか、
不採算事業の改廃も実施しました。
リバーウォーク北九州では、2019年5月より九州最大級の屋内型テーマパーク「リバチカこども王国ジャイアント
スタジアム」を自社開業し、通期で福岡県内の家族向け人気施設ランキングで上位を維持するなど、入場者数が堅調
に推移しました。
不動産事業においては、当社グループ内の遊休不動産を集約し、外部に対して販売や賃貸を行うことで売買益及び
賃貸収入の確保、既存施設のリーシングコストの削減など、グループ保有不動産の収益改善を行いました。
その結果、不動産関連事業の売上高は前年比をやや下回った一方で、損益面は取り組みが功を奏し赤字額が縮小し
ました。
飲食事業では、中国国内における日本食ブームの高まりから、11月に中国都市部の若者をターゲットにおにぎりや
お弁当を提供する「八十八屋」をオープンし、運営は堅調に推移しています。また、運営する「くろぎ上海」、会員
制社交倶楽部「New City Club of Tokyo」は1周年を迎えました。「くろぎ上海」は高級志向の日本料理店として高
い評価を得ているほか、「New City Club of Tokyo」は会員制ながら多数のお客様にご利用いただいており、売上高
は前年比増収、損益面は赤字額縮小となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,373百万円(前年同期比32.2%増)、営業損失は1,475百万円(前年同期
は、1,591百万円の損失)となりました。
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(2)当期の財政状態の概況
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、85,327百万円(前連結会計年度末84,538百万円)となりました。総資産の
増加は、主に、現金及び預金が4,013百万円、流動資産その他が2,860百万円増加したものの、建物及び構築物や土
地などの有形固定資産が4,625百万円、リース資産などの無形固定資産が813百万円減少したことによるものです。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は、41,105百万円(前連結会計年度末40,559百万円)となりました。負債の
増加は、主に、支払手形及び買掛金が3,465百万円、電子記録債務が934百万円減少したものの、短期借入金が2,507
百万円、一年内返済長期借入金が2,273百万円増加したことによるものです。
(純資産)
純資産合計は、44,221百万円(前連結会計年度末43,979百万円)となりました。純資産の増加は、主に、株式発行
に伴う資本金等が8,434百万円増加したものの、利益剰余金が7,923百万円減少したことによるものです。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ8,637百万円増加し、13,684百万円と
なりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,879百万円の支出(前連結会計年度は5,780
百万円の支出)となりました。これは主に、たな卸資産の減少2,799百万円があったものの、仕入債務の減少
5,010百万円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、159百万円の支出(前連結会計年度は5,182百
万円の収入)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入6,399百万円があったものの、有形固定資産
の取得による支出860百万円、短期貸付けによる支出4,000百万円、定期預金の預入による支出1,848百万円があっ
たことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、11,684百万円の収入(前連結会計年度は1,593
百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,050百万円があったものの、株式の発
行による収入8,340百万円、短期借入による収入5,307百万円があったことによるものです。
(4)今後の見通し
2020年の見通しにつきましては、昨今発生しました新型コロナウイルスによる影響で中国からの訪日観光客が激
減するなど、当社グループを取り巻く経営環境が急変しております。現時点で、合理的に次期の見通しを算定する
ことができないため、売上高・利益とも未定としております。今後、当該感染症の収束の目途が立ち、業績予想の
算定が可能となった時点で速やかに開示いたします。
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(5)継続企業の前提に関する重要事象等
当社グループは、当連結会計年度において、営業損失3,103百万円、経常損失3,684百万円、親会社株主に帰属す
る当期純損失7,872百万円を計上し、2期連続で損失を計上いたしました。
このような状況を解消すべく、当社グループでは、前連結会計年度より以下の対応を行っております。
(イ)インバウンド事業の免税店舗に関しては、従来から続く中国団体ツアー顧客中心の集客のみならず、個人旅行
客(FIT)及び国内のお客様の集客にも注力致します。個人旅行客(FIT)及び国内のお客様向けに食品なども
含めた商品ラインナップを揃える新コンセプトの大型店舗をオープンし、顧客の裾野を広げることにより売上
拡大を図ります。また同時に、小規模店の統廃合を進め、運営コストの効率化に努めてまいります。
(ロ)急成長しておりますグローバル事業においては、過去訪日したお客様が自国ECサイトでリピート購入できるよ
う中国市場での日本製品に対するニーズを十分に満たすべく商品供給を行えるようサプライチェーンの強化を
図ります。また、中国の越境ECプラットフォームの一つであるsuning.com内の「日本購」を受託運営し、製品
供給だけでなく、日本国内企業の中国プラットフォーム進出支援など支援も含めて手数料収入を新規に獲得
し、中国での収益基盤の拡大を図ります。
(ハ)エンターテインメント事業の不動産事業においては、2019年度後半より新たに取り組んでいる不動産仲介及び
不動産売買で取引高を増やすと共に、仲介手数料・売買益を着実に積み上げて参ります。また、既存商業施設
のコンテンツの充実、新たなテナントの誘致を通じ、集客及び売上の増加を図ることで弊社グループが保有し
ている不動産物件の価値向上に努めてまいります。
(ニ)グループ組織横断でシナジー効果を高めるべく、より効率的な組織運営を行うため人員数の見直し、それに伴
う人件費・販売費一般管理費の削減を実施し、総コストを改善することでより確実に収益の出る体質にしま
す。
上記施策の実行に加えまして、当社グループは、2019年12月に蘇寧国際有限公司を親会社とするGRANDA GALAXY
LIMITEDを主な引受先とする第三者割当増資を実施し、資本金等が8,434百万円増加しております。これにより財務
体質が強化され、財務面における安定性については十分に確保されていると考えていることから、継続企業の前提
に関する重要な不確実性は認められないと判断し、当該注記の記載はいたしておりません。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の企業間の比較可能性などを考慮し、日本基準で連結財務諸表を作成しておりま
す。なお、今後につきましては、諸情勢を考慮の上、国際会計基準(IFRS)の適用について検討を進めていく方針
であります。
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2018年12月31日) (2019年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 10,462 14,476
受取手形及び売掛金 19,740 19,261
たな卸資産 17,758 17,400
その他 5,694 8,555
貸倒引当金 △211 △308
流動資産合計 53,444 59,385
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 22,329 17,999
減価償却累計額 △13,133 △11,221
建物及び構築物(純額) 9,196 6,777
機械装置及び運搬具 7,280 7,125
減価償却累計額 △6,625 △6,567
機械装置及び運搬具(純額) 654 558
工具、器具及び備品 3,567 3,188
減価償却累計額 △2,366 △2,453
工具、器具及び備品(純額) 1,201 735
土地 4,010 2,433
リース資産 1,897 1,478
減価償却累計額 △1,080 △931
リース資産(純額) 817 546
建設仮勘定 1 205
有形固定資産合計 15,881 11,256
無形固定資産
リース資産 2,979 2,315
その他 1,103 953
無形固定資産合計 4,083 3,269
投資その他の資産
関係会社出資金 2,301 2,285
長期貸付金 2,461 3,556
繰延税金資産 386 60
敷金及び保証金 4,844 5,360
その他 2,293 1,792
貸倒引当金 △1,211 △1,741
投資その他の資産合計 11,075 11,313
固定資産合計 31,040 25,840
繰延資産
開業費 53 8
株式交付費 ─ 93
繰延資産合計 53 102
資産合計 84,538 85,327
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2018年12月31日) (2019年12月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 14,271 10,806
電子記録債務 3,525 2,591
短期借入金 5,308 7,815
1年内返済予定の長期借入金 271 2,545
リース債務 823 766
未払法人税等 384 303
賞与引当金 148 70
ポイント引当金 89 169
製品補償損失引当金 14 14
厚生年金基金脱退損失引当金 66 66
その他 6,700 7,365
流動負債合計 31,604 32,516
固定負債
長期借入金 530 208
リース債務 2,626 1,777
繰延税金負債 745 1,699
役員退職慰労引当金 33 49
事業構造改善費用引当金 150 -
退職給付に係る負債 2,171 1,870
資産除去債務 543 1,024
その他 2,152 1,959
固定負債合計 8,955 8,589
負債合計 40,559 41,105
純資産の部
株主資本
資本金 22,633 26,850
資本剰余金 18,920 23,137
利益剰余金 3,332 △4,590
自己株式 △2,419 △2,419
株主資本合計 42,466 42,977
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △73 △46
為替換算調整勘定 517 519
退職給付に係る調整累計額 39 12
その他の包括利益累計額合計 483 484
新株予約権 13 18
非支配株主持分 1,017 740
純資産合計 43,979 44,221
負債純資産合計 84,538 85,327
7
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
売上高 117,995 129,520
売上原価 80,259 92,483
売上総利益 37,735 37,037
販売費及び一般管理費 38,678 40,140
営業損失(△) △943 △3,103
営業外収益
受取利息 277 165
持分法による投資利益 108 -
その他 231 210
営業外収益合計 618 375
営業外費用
支払利息 109 166
為替差損 9 73
貸倒引当金繰入額 642 472
その他 255 243
営業外費用合計 1,017 956
経常損失(△) △1,341 △3,684
特別利益
固定資産売却益 9 275
負ののれん発生益 4,372 -
事業構造改善引当金戻入額 - 150
その他 104 -
特別利益合計 4,486 426
特別損失
固定資産除却損 112 69
店舗整理損 120 69
減損損失 3,881 2,772
投資有価証券評価損 - 389
関係会社株式評価損 34 -
その他 13 487
特別損失合計 4,162 3,787
税金等調整前当期純損失(△) △1,017 △7,046
法人税、住民税及び事業税 179 △6
法人税等調整額 △162 1,158
法人税等合計 16 1,151
当期純損失(△) △1,034 △8,198
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に
42 △325
帰属する当期純損失(△)
親会社株主に帰属する当期純損失(△) △1,077 △7,872
8
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
当期純利益又は当期純損失(△) △1,034 △8,198
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △87 30
為替換算調整勘定 △2 △5
退職給付に係る調整額 98 △26
持分法適用会社に対する持分相当額 - 6
その他の包括利益合計 8 4
包括利益 △1,025 △8,193
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △1,083 △7,870
非支配株主に係る包括利益 57 △322
9
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 22,633 18,920 4,671 △2,419 43,805
当期変動額
親会社株主に帰属す
△1,077 △1,077
る当期純損失(△)
連結範囲の変動 △55 △55
持分法の適用範囲の
△206 △206
変動
自己株式の取得 △0 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 -
額)
当期変動額合計 - - △1,339 △0 △1,339
当期末残高 22,633 18,920 3,332 △2,419 42,466
その他の包括利益累計額
その他有価証券 為替換算調整勘 退職給付に係る その他の包括利 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
評価差額金 定 調整累計額 益累計額合計
当期首残高 20 520 △51 489 84 225 44,604
当期変動額
親会社株主に帰属す
△1,077
る当期純損失(△)
連結範囲の変動 △55
持分法の適用範囲の
△206
変動
自己株式の取得 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △94 △2 90 △6 △71 792 714
額)
当期変動額合計 △94 △2 90 △6 △71 792 △624
当期末残高 △73 517 39 483 13 1,017 43,979
10
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
当連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 22,633 18,920 3,332 △2,419 42,466
当期変動額
新株の発行 4,217 4,217 8,434
親会社株主に帰属す
△7,872 △7,872
る当期純損失(△)
連結範囲の変動 △50 △50
自己株式の取得 △0 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 4,217 4,217 △7,923 △0 511
当期末残高 26,850 23,137 △4,590 △2,419 42,977
その他の包括利益累計額
その他有価証券 為替換算調整勘 退職給付に係る その他の包括利 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
評価差額金 定 調整累計額 益累計額合計
当期首残高 △73 517 39 483 13 1,017 43,979
当期変動額
新株の発行 8,434
親会社株主に帰属す
△7,872
る当期純損失(△)
連結範囲の変動 △50
自己株式の取得 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 27 1 △26 1 5 △276 △269
額)
当期変動額合計 27 1 △26 1 5 △276 241
当期末残高 △46 519 12 484 18 740 44,221
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純損失(△) △1,017 △7,046
減価償却費 2,178 2,417
減損損失 3,881 2,772
投資有価証券評価損益(△は益) - 389
持分法による投資損益(△は益) △108 48
負ののれん発生益 △4,372 -
貸倒引当金の増減額(△は減少) 657 615
賞与引当金の増減額(△は減少) 24 △77
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △42 △471
事業構造改善費用引当金の増減額(△は減少) △0 △141
受取利息及び受取配当金 △317 △175
支払利息 112 166
売上債権の増減額(△は増加) △9,252 942
たな卸資産の増減額(△は増加) △1,384 2,799
仕入債務の増減額(△は減少) 4,726 △5,010
預り金の増減額(△は減少) △1,176 165
その他 321 △239
小計 △5,770 △2,844
利息及び配当金の受取額 318 208
利息の支払額 △109 △170
法人税等の支払額 △219 △72
営業活動によるキャッシュ・フロー △5,780 △2,879
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △1,233 △860
有形固定資産の売却による収入 146 816
無形固定資産の取得による支出 △138 △384
投資有価証券の取得による支出 △5,029 △0
投資有価証券の売却による収入 5,101 106
関係会社株式の取得による支出 △200 △122
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
△72 -
る支出
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
- 146
る収入
短期貸付けによる支出 △2,820 △4,000
短期貸付金の回収による収入 2,756 -
長期貸付けによる支出 △1,481 △964
長期貸付金の回収による収入 568 54
敷金及び保証金の差入による支出 △536 △534
敷金及び保証金の回収による収入 940 1,294
定期預金の預入による支出 △5,516 △1,848
定期預金の払戻による収入 12,673 6,399
その他 27 △262
投資活動によるキャッシュ・フロー 5,182 △159
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 2,831 5,307
長期借入金の返済による支出 △1,432 △1,050
リース債務の返済による支出 △604 △965
社債の償還による支出 △2,387 -
株式の発行による収入 - 8,340
その他 △0 52
財務活動によるキャッシュ・フロー △1,593 11,684
現金及び現金同等物に係る換算差額 △34 △7
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △2,225 8,637
現金及び現金同等物の期首残高 7,157 4,945
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 14 101
現金及び現金同等物の期末残高 4,945 13,684
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
(セグメント情報)
1 報告セグメントの概要
当社グループは、インバウンド事業、グローバル事業、生活ファッション事業、エンターテインメント事業を展
開しております。
・インバウンド事業 国内店舗において訪日観光客を対象に、免税店ビジネスを展開する事業
日本の良質な商品を中心に、BtoC及びBtoB、リアル及びネットなどを問わず、様々なチャネルやネ
・グローバル事業
ットワークを通じて、貿易・グローバルECを展開する事業
婦人靴をはじめとした人々のライフスタイルに関わる生活・ファッション商品をもって、カタログ
・生活ファッション事業
通信販売、実店舗、ECなどオムニチャネルにより複合的に展開する事業
訪日観光客及び国内需要を対象として複合商業施設の運営、食文化を含めた体験消費型サービスを
・エンターテインメント事業
提供する事業
2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告セグメントの利益は、営業利益をベースとした数値であります。セグメント間の内部売上高及び振替高は、
概ね市場実勢価格に基づいております。
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)
(1)報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 連結財務諸表
調整額
計 計上額
インバウンド グローバル事 生活ファッシ エンターテイ (注)1
(注)2
事業 業 ョン事業 ンメント事業
売上高
外部顧客への売上高 47,028 7,530 61,641 1,795 117,995 - 117,995
セグメント間の内部売上高
又は振替高
29 81 48 89 249 △249 -
計 47,057 7,611 61,689 1,885 118,244 △249 117,995
セグメント利益又は損失(△) 1,620 △178 480 △1,591 330 △1,273 △943
セグメント資産 17,627 5,374 43,235 3,475 69,713 14,825 84,538
減価償却費 710 25 1,049 249 2,033 144 2,178
有形固定資産及び無形固定資産
の増加額
316 4 157 893 1,371 34 1,406
(注) 1 セグメント利益の調整額△1,273 百万円は、各報告セグメントに分配していない全社費用であります。
全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない人件費及び一般管理費であります。セグメント資産の調整額14,825百万円、減価償
却費の調整額144百万円、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額34百万円は、全て全社資産に係るものであります。
2 セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
13
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
当連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(1)報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 連結財務諸表
調整額
計 計上額
インバウンド グローバル事 生活ファッシ エンターテイ (注)1
(注)2
事業 業 ョン事業 ンメント事業
売上高
外部顧客への売上高 42,520 18,951 65,674 2,373 129,520 - 129,520
セグメント間の内部売上高
又は振替高
174 70 50 70 365 △365 -
計 42,694 19,022 65,724 2,444 129,886 △365 129,520
セグメント利益又は損失(△) 1,724 △9 △1,694 △1,475 △1,454 △1,649 △3,103
セグメント資産 15,620 8,274 39,803 5,581 69,278 16,048 85,327
減価償却費 532 23 1,565 183 2,304 112 2,417
有形固定資産及び無形固定資産
の増加額
449 147 590 468 1,656 5 1,661
(注) 1 セグメント利益の調整額△1,649百万円は、各報告セグメントに分配していない全社費用であります。全社費用は、主に報告セグメ
ントに帰属しない人件費及び一般管理費であります。セグメント資産の調整額16,048百万円、減価償却費の調整額112百万円、有形
固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額5百万円は、全て全社資産に係るものであります。
2 セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業損失と調整を行っております。
4.報告セグメントの変更等に関する事項
従来「リテール事業」には訪日観光客を対象にした免税店事業と海外市場向け貿易・グローバルEC事業を含めて
おりましたが、第1四半期連結会計期間より、貿易・グローバルEC事業の量的な重要性が増したため、「インバウ
ンド事業」と「グローバル事業」を区分して報告セグメントとして記載する方法に変更しております。
また、従来の「エンターテイメント事業」と「SCディベロップメント事業」については、体験消費(コト消費)
への顧客ニーズに対応するためサービスの充実を図っておりますが、それぞれの飲食事業と複合商業施設の運営を
一体的に行うように組織体制および業績管理方法の見直しを行ったことに伴い、両事業を集約し、新たに「エンタ
ーテインメント事業」として統合しております。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の区分により作成したものを開示しております。
14
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
1株当たり純資産額 666円19銭 475円43銭
1株当たり当期純損失(△) △16円71銭 △118円58銭
潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額 ― ―
(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、1株当たり当期純損失であるため記載し
ておりません。
(重要な後発事象)
希望退職者の募集
当社は、2020年2月14日開催の取締役会において、希望退職者の募集を行うことを決議いたしました。
1. 希望退職者の募集を行う理由
当社グループの主たる事業であるインバウンド事業においては、中国からの団体ツアー中心の集客体制から、世
界各国から訪日する個人旅行客(FIT)の集客に注力をし、新コンセプトの大型店を出店するなど顧客基盤の拡大を
進めています。このような中、中国での新型コロナウイルスの発生とその拡大により、主要顧客である中国からの
訪日旅行客数が減少しており、業績への悪影響も懸念しております。改めて、中国からの訪日観光客に依存する体
制からの転換が必要なことが明確になっており、新たな事業体制の構築に向けた組織・人員の見直しが必要不可欠
となっています。
また同時に、当社グループ最大の子会社であるシャディ株式会社においても、昨年来取り組んでいます構造改革
において、物流拠点の統廃合や組織改変、人件費を含めた固定費削減にも取り組んでまいりましたが、より確実に
利益を創出できる強い経営基盤を築くため、聖域を設けずの各種見直しを進めています。
以上の背景や直近の業績、今般の厳しい経営環境を踏まえ、当社グループ全体で、より効率的な組織・人員体制
を構築するため、また社員においては社外でのキャリア開発を見すえ、転進を希望する場合には、支援を行うため、
希望退職の募集を行うこととしました。
2. 希望退職者の募集の概要
①ラオックス従業員対象の募集概要
(1) 対象者 :販売専門職の正社員及び契約社員
販売専門職以外で在籍する40歳以上かつ勤続2年以上の正社員及び契約社員
(2) 募集人数 : 140名程度
(3) 募集期間 : 2020年2月17日から2020年3月6日
(4) 退職日 : 2020年3月31日
(5) 優遇措置 : 規定の退職金に特別退職金を加算する。
②シャディ従業員対象の募集概要
(1) 対象者 : 在籍する50歳以上かつ勤続10年以上の正社員及び契約社員
(2) 募集人数 : 20名程度
(3) 募集期間 : 2020年2月17日から2020年3月6日
(4) 退職日 : 2020年3月31日
(5) 優遇措置 : 規定の退職金に特別退職金を加算する。
3. 業績への影響
今回の募集に伴い発生する特別退職金および本件退職に関連する費用は、2020年12月期連結決算にて特別損失と
して計上する予定です。
15
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
4.個別財務諸表
(1)貸借対照表
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2018年12月31日) (2019年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 7,190 10,494
売掛金 3,898 4,448
たな卸資産 9,240 8,165
前渡金 920 497
前払費用 421 307
短期貸付金 - 3,500
関係会社短期貸付金 2,886 882
未収入金 2,108 2,053
その他 1,034 826
貸倒引当金 △274 △450
流動資産合計 27,425 30,723
固定資産
有形固定資産
建物 2,581 1,845
構築物 40 37
車両運搬具 7 0
工具、器具及び備品 1,057 601
土地 384 377
リース資産 18 -
建設仮勘定 0 203
有形固定資産合計 4,089 3,066
無形固定資産
ソフトウエア 198 59
ソフトウエア仮勘定 19 -
リース資産 5 -
その他 26 1
無形固定資産合計 250 61
投資その他の資産
投資有価証券 533 112
関係会社株式 6,372 5,975
出資金 76 76
関係会社出資金 2,574 2,574
長期貸付金 1,277 2,138
関係会社長期貸付金 1,780 3,965
敷金及び保証金 4,374 3,950
その他 351 2,708
貸倒引当金 △1,223 △3,968
投資その他の資産合計 16,118 17,534
固定資産合計 20,458 20,662
繰延資産
株式交付費 ─ 91
繰延資産合計 ─ 91
資産合計 47,884 51,477
16
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2018年12月31日) (2019年12月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 2,444 1,966
短期借入金 3,388 4,976
リース債務 34 18
未払金 1,006 860
未払費用 324 310
未払法人税等 191 251
前受金 94 101
預り金 85 94
賞与引当金 97 60
ポイント引当金 89 63
製品補償損失引当金 14 14
厚生年金基金脱退損失引当金 66 66
その他 16 100
流動負債合計 7,854 8,885
固定負債
リース債務 14 44
繰延税金負債 4 1
退職給付引当金 410 488
役員退職慰労引当金 23 43
事業構造改善費用引当金 390 ─
関係会社整理損失引当金 ─ 303
資産除去債務 442 920
その他 349 913
固定負債合計 1,635 2,715
負債合計 9,490 11,601
純資産の部
株主資本
資本金 22,633 26,850
資本剰余金
資本準備金 18,906 23,123
その他資本剰余金 13 13
資本剰余金合計 18,920 23,137
利益剰余金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金 △760 △7,685
利益剰余金合計 △760 △7,685
自己株式 △2,419 △2,419
株主資本合計 38,374 39,883
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 6 △25
評価・換算差額等合計 6 △25
新株予約権 13 18
純資産合計 38,393 39,876
負債純資産合計 47,884 51,477
17
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(2)損益計算書
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(自 2018年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
売上高 54,033 57,333
売上原価 34,871 39,694
売上総利益 19,162 17,639
販売費及び一般管理費 19,782 18,493
営業損失(△) △619 △854
営業外収益
受取利息 300 182
その他 51 34
営業外収益合計 351 216
営業外費用
支払利息 32 26
為替差損 32 69
貸倒引当金繰入額 885 1,879
その他 89 43
営業外費用合計 1,040 2,018
経常損失(△) △1,308 △2,656
特別利益
固定資産売却益 - 10
事業構造改善引当金戻入額 - 256
新株予約権戻入益 71 -
賃貸借契約違約金収入 33 -
特別利益合計 104 267
特別損失
固定資産除却損 28 9
店舗整理損 120 51
減損損失 3,859 1,474
投資有価証券評価損 - 389
関係会社株式評価損 661 736
関係会社整理損 - 1,652
その他 13 183
特別損失合計 4,683 4,497
税引前当期純損失(△) △5,887 △6,886
法人税、住民税及び事業税 45 38
法人税等調整額 △74 △0
法人税等合計 △29 38
当期純損失(△) △5,858 △6,925
18
ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
(3)株主資本等変動計算書
前事業年度(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益剰
資本金 その他資本剰 資本剰余金合 余金 利益剰余金合 自己株式 株主資本合計
資本準備金
余金 計 繰越利益剰余 計
金
当期首残高 22,633 18,906 13 18,920 5,097 5,097 △2,419 44,232
当期変動額
当期純損失(△) △5,858 △5,858 △5,858
自己株式の取得 △0 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - - - - △5,858 △5,858 △0 △5,858
当期末残高 22,633 18,906 13 18,920 △760 △760 △2,419 38,374
評価・換算差額等
その他有価証 評価・換算差 新株予約権 純資産合計
券評価差額金 額等合計
当期首残高 △2 △2 84 44,314
当期変動額
当期純損失(△) △5,858
自己株式の取得 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 8 8 △71 △62
額)
当期変動額合計 8 8 △71 △5,920
当期末残高 6 6 13 38,393
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ラオックス株式会社(8202) 2019年12月期決算短信
当事業年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益剰
資本金 その他資本剰 資本剰余金合 余金 利益剰余金合 自己株式 株主資本合計
資本準備金
余金 計 繰越利益剰余 計
金
当期首残高 22,633 18,906 13 18,920 △760 △760 △2,419 38,374
当期変動額
新株の発行 4,217 4,217 4,217 8,434
当期純損失(△) △6,925 △6,925 △6,925
自己株式の取得 △0 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 4,217 4,217 - 4,217 △6,925 △6,925 △0 1,509
当期末残高 26,850 23,123 13 23,137 △7,685 △7,685 △2,419 39,883
評価・換算差額等
その他有価証 評価・換算差 新株予約権 純資産合計
券評価差額金 額等合計
当期首残高 6 6 13 38,393
当期変動額
新株の発行 8,434
当期純損失(△) △6,925
自己株式の取得 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △31 △31 5 △26
額)
当期変動額合計 △31 △31 5 1,482
当期末残高 △25 △25 18 39,876
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