8151 東陽テクニカ 2020-11-02 14:00:00
2020年9月期決算について(ニュースリリース) [pdf]

                                            発行 No. 69007
                                           2020 年 11 月 2 日
                                           株式会社東陽テクニカ


           東陽テクニカ、2020年9月期決算発表
          前期比 減収・増益(純利益26.0%増)
              配当金は5円増の38円へ

 ㈱東陽テクニカ(8151:東京都中央区 五味勝社長)は、本日(2020年11月2日)午後2時、
TDnetにおいて2020年9月期の決算を発表しました。


【概要】
 売上高は231億4百万円(前期比△9.6%)、営業利益は12億5千万円(前期比△32.8%)、経常
利益は14億5千万円(前期比△22.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は14億3千8百万円(前
期比+26.0%)でした。
 2020年は新型コロナウイルス感染拡大(以下、「感染拡大」という。)という未曽有の事態が発生し、自粛ムー
ドや第2波への懸念等により、今現在も国内外経済は先行き不透明な状況が続いております。当社のビジネス
においても、上期はその影響は軽微でしたが、下期は感染拡大の影響を大きく受けました。現状、国内ビジネスは
依然として先行きの見通しが困難な状況ではありますが、回復の兆しが見えつつあります。海外ビジネスにおいて
は引き続き厳しい状況ではありますが、売上については前期を上回ることができました。
 2021年9月期は中期経営計画(目標数値:売上高260億円、営業利益20億円、ROE5%)の最終
年となります。後述の連結業績予想では感染拡大の影響を加味しておりますが、感染拡大が収束した場合は、
十分達成出来る計画であると考え、中期経営計画を据え置いて社員一丸となり邁進してまいります。


【売上動向】
 国内取引高は217億1千6百万円(前期比△10.7%)で、海外取引高は13億8千7百万円(前期比
+13.9%)でした。感染拡大に起因し、お客様への訪問制限によりシステム納入作業全般に遅延が発生して
います。また、自動車ビジネス領域の一部において設備投資の抑制に伴う影響が発生しています。
セグメント別に、情報通信/情報セキュリティ分野では、前期のような5G(第5世代移動通信システム)大型
試験装置案件がなかったため、売上が減少しましたが、5G、ローカル5G、高速イーサネット向けの試験装置の販
売といったビジネスは堅調、自社製品SYNESISにおいても売上は大幅に増加し好調でした。また、EMC/大型
アンテナ分野では、感染拡大の影響を受けたものの納入は堅調で売上が増加、ソフトウェア開発支援分野では、
ゲーム業界向けに構成管理ツールなどの販売が堅調でした。一方、機械制御/振動騒音分野では、自動車会
社における振動・騒音などの従来研究分野での販売遅延、更に海外取引先の納期遅延など大きな影響を受け
ました。物性/エネルギー分野、海洋/特機分野、ライフサイエンス/マテリアルズ分野では、感染拡大の影響で
出荷が遅れ売上が減少しました。




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【受注動向】
 物性/エネルギー分野では次世代電池やパワーエレクロニクスの評価システムが好調、ソフトウェア開発支援
分野ではサブスクリプション販売で堅調に推移しました。 また、情報通信/情報セキュリティ分野では前期のよう
な5G大型試験装置案件の受注がないものの、5G/ローカル5G製品やSYNESISの受注は堅調でした。一方、
機械制御/振動騒音分野をはじめ、感染拡大によりお客様の購買遅延や中止の影響を受けた分野もありました。
その結果、受注高は234億4千2百万円(前期比△8.4%)となりました。


【売上総利益率】
 売上総利益率は、41.8%で前期に比べ1.6ポイント低下し、売上総利益は96億4千7百万円(前期比△
13.1%)となりました。売上総利益率の低下は、商品評価損を計上したことが要因です。なお、当期(2019
年10月~2020年9月)の平均為替レートは対ドルで106円(前期110円)、対ユーロで121円(前期
125円)でした。


【経費】
 経費は、リモートワークによる販管費の軽減で83億9千7百万円(前期比△9.1%)となりました。


【営業利益/経常利益/当期純利益】
 商品評価損を含めて、営業利益は12億5千万円(前期比△32.8%)、経常利益は14億5千万円(前
期比△22.3%)と減少しましたが、当期純利益は14億3千8百万円(前期比+26.0%)と増加しました。
当期純利益が増加の理由は、第1四半期及び第4四半期に政策保有株の売却により7億3千1百万円の特別
利益を計上したことによるものです。


【2021年9月期 連結業績予想】
  感染拡大の影響により、引き続き営業活動が制限されることを想定し、2021年9月期の連結業績予想を
以下といたします。
 2021年9月期 連結業績予想
 売上高 250億円、営業利益 21億円、経常利益 22億円、当期純利益 15億円
 配当金1株あたり年40円(うち、中間配当16円)




★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
  株式会社 東陽テクニカ
            と と き   し ゅうぞ う
  常務取締役 十時 崇蔵
  Tel:03-3279-0771 Fax:03-3246-0645 E-Mail:toyo-ir@toyo.co.jp

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る可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

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