8151 東陽テクニカ 2020-07-30 14:00:00
2020年9月期第3四半期決算について(ニュースリリース) [pdf]

                                               発行 No. 68045
                                             2020 年 7 月 30 日
                                             株式会社東陽テクニカ


       東陽テクニカ、2020年9月期第3四半期決算発表
       前年同四半期比 減収・増益(純利益10.5%増)
        連結業績予想の修正、期末配当金は据え置き

 ㈱東陽テクニカ(8151︓東京都中央区 五味勝社長)は、本日(2020年7月30日)午後2時、
TDnetにおいて2020年9月期第3四半期の決算を発表しました。


【概要】
 売上高は173億5千3百万円(前年同四半期比△3.4%)、営業利益は10億7千9百万円(前年同
四半期比△17.0%)、経常利益は12億6百万円(前年同四半期比△7.3%)、親会社株主に帰属する
四半期純利益は9億3千3百万円(前年同四半期比+10.5%)でした。
第2四半期まで新型コロナウイルス感染拡大(以下、感染拡大)の影響が軽微だった国内ビジネスにおいて、
業績に影響が出る結果となりました。また海外ビジネスも大きく影響を受ける結果となりました。


【売上動向】
 国内取引高は164億7千2百万円(前年同四半期比△3.0%)で、海外取引高は8億8千万円(前年
同四半期比△10.4%)でした。感染拡大に起因し、お客様への訪問制限によりシステム納入作業全般に遅
延が発生しています。また自動車ビジネス領域の一部において設備投資の抑制に伴う影響が発生しています。
セグメント別に、情報通信/情報セキュリティ分野では、5G(第5世代移動通信システム)、ローカル5G、高
速イーサネット向けの試験装置の販売が堅調、自社製品SYNESISにおいても国内大手企業向けに大型案件
の納入で売上は大幅に増加しました。またソフトウェア開発支援分野では、ゲーム業界向けに構成管理ツールな
どの販売が堅調、EMC/大型アンテナ分野では、感染拡大の影響を受けたものの納入は堅調で売上が増加し
ました。一方、機械制御/振動騒音分野では、自動車会社における振動・騒音などの従来研究分野での販売
遅延、更に取引先メーカー納期遅延など大きな影響を受けました。物性/エネルギー分野、海洋/特機分野、
ライフサイエンス/マテリアルズ分野、及び海外ビジネスでは、感染拡大の影響で出荷が遅れ売上が減少しました。


【受注動向】
 感染拡大によりお客様の購買遅延や中止の影響を受けました。従来から活動制限に対し積極的にオンライン
セミナーなどを取り入れましたが、新規引合い獲得から受注までのプロセスに時間がかかっています。一方、情報通
信/情報セキュリティ分野では前期のような大型試験装置の受注がないものの、5G/ローカル5G製品や
SYNESISの受注は堅調です。また物性/エネルギー分野では次世代電池やパワーエレクロニクスの評価システ
ムが堅調、ソフトウェア開発支援分野ではサブスクリプション販売で好調に推移しています。
その結果、受注高は181億6千9百万円で前年同四半期に比べ20億8百万円減(△10.0%)となりました。


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【受注残動向】
 受注残は、80億2百万円で前年同四半期に比べ21億7百万円減(△20.8%)となりました。


【売上総利益率】
 売上総利益率は、42.8%で前年同四半期に比べ1.9ポイント低下し、売上総利益は74億3千5百万円
(前年同四半期比△7.4%)となりました。売上総利益率の低下は、約2億円の商品評価損*1)を計上し
たことが要因です。 なお、当期(2019年10月~2020年6月)の平均為替レートは対ドルで107円(前年
同四半期112円)、対ユーロで121円(前年同四半期127円)でした。


【経費】
 経費は、リモートワークによる販管費の軽減で63億5千5百万円(前年同四半期比△5.5%)となりました。


【営業利益/経常利益/四半期純利益】
 営業利益は10億7千9百万円(前年同四半期比△17.0%)、経常利益は12億6百万円(前年同四
半期比△7.3%)と減少しましたが、四半期純利益は9億3千3百万円(前年同四半期比+10.5%)と増
加しました。四半期純利益が増加の理由は、第1四半期に政策保有株の売却等により2億6千4百万円の特
別利益を計上したことによるものです。


【2020年9月期 連結業績予想】
 第3四半期は国内ビジネスで感染拡大の影響が出てきました。第4四半期においても納入遅れや活動制限な
どの懸念があります。また当社戦略投資として保有していた在庫を第4四半期に商品評価損*2)として計上す
る可能性があります。一方、第1四半期に続き第4四半期において当社政策保有株の売却を予定しております。
これらの状況を含めて、2019年11月5日に公表した連結業績予想を以下のとおり修正いたします。なお、配当
金につきましては公表値から据え置きます。
 2020年9月期 連結業績予想の修正 *()内は2019年11月5日公表値
 売上高 230億円(256億円)、営業利益 13億円(19億円)
 経常利益 14億円(20億円)、当期純利益 13億円(14億円)
 配当金1株あたり年38円 据え置き [うち中間配当14円は支払済み]


【商品評価損について】
 *1)海外ビジネスにおいて、海外企業に大型システムの納入を行いましたが、感染拡大の影響もあり、同社
 は契約履行が困難な状況にあることが判明しました。同社と協議を重ねましたが、契約金の回収は非常に難
 しくなり、納入品の取戻しも容易ではない状況のため当第3四半期に商品評価損として約2億円を売上原価
 に計上しました。なお、本件については法的手続きを進めております。また、他の案件において同様のリスクが発
 生する可能性を調査し、現時点では可能性は非常に低いと考えております。
 *2)当社の戦略投資として在庫を保有していた取扱いメーカーが買収され、代理店契約解消の手続きを進
 めております。現在、当該在庫について販売活動に注力すると共に、取り扱いについて買収元企業と交渉をし
 ておりますが、結果が出ない場合、第4四半期に商品評価損として最大で約2億円を売上原価に計上する可
 能性があります。

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★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
 株式会社 東陽テクニカ
           と と き   しゅうぞう
 常務取締役 十時 崇蔵
 Tel:03-3279-0771 Fax:03-3246-0645 E-Mail:toyo-ir@toyo.co.jp

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