8136 サンリオ 2021-05-25 16:00:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]

                                                         2021 年 5 月 25 日

各   位
                                     会   社   名 株 式 会 社 サ ン リ オ
                                     代 表 者 名 の 代表取締役
                                                                   朋 邦
                                     役 職 氏 名 社          長
                                        (コード番号 8136 東証第 1 部)
                                     問 合 せ 先 常務取締役 岸 村 治 良
                                     電 話 番 号        03 (3779) 8058


                         中期経営計画策定に関するお知らせ


  当社は、この度 2024 年 3 月期を最終年度とする 3 ヶ年の中期経営計画『未来への創造と挑戦 ”One
Day? No. Day One!”』を策定いたしましたのでお知らせいたします。

<本中期経営計画概要>
1. 実施期間:
   2022 年 3 月期から 2024 年 3 月期(3 ヶ年)

2. 基本方針:
   (1) 1995 年以来の営業赤字を真摯に受け止め、痛切な反省の下、「第二の創業」という覚悟で取り組む
   (2) 本中期経営計画期間中を足場固めと反転の 3 年と位置付け、根本課題を解決した上で、続く次期中期
       経営計画を再成長の 3 年とする
   (3) 一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく総合エンターテイメント企業に変革する

3. 前回中期経営計画との相違点:
   (1) 前回中期経営計画は、方向性そのものは間違っていなかったが、抽象的で具体策に欠け、組織風土
       を変え切れなかった結果として未達
   (2) 本中期経営計画は、「何を誰(パートナー)とどの規模で」という具体策と実行力に拘る
   (3) 本中期経営計画では、組織風土を実行力のあるものに変革する

4. 本中期経営計画の柱:
   組織風土改革、国内外の構造改革の完遂、再成長の種まきを三本柱とする
   (1) 組織風土改革
       ① 社長中心の新・経営チームに刷新
       ② KGI・KPI 体系を整備し、評価に紐付けた上で、責任の所在を明確化
       ③ 本中期経営計画を進捗管理し、即応する新会議体の設置
       ④ IP 創出・育成・マネタイズ機能強化と機能重複の排除を目的に組織再編
       ⑤ 組織の壁を壊し、サイロ化の排除に取り組む
       ⑥ 硬直的だった人材の流動性を高め、成長領域に割り当てる
       ⑦ これまでの非合理な組織運営で低下した士気を高める為、経営と社員とのコミュニケーションを
         活性化し、人事制度を刷新
       ⑧ 人材の流動性を高める職位制度、成果を反映できる新評価制度並びに成果・役割・責任に報いる
         報酬制度を導入
   (2) 国内外の構造改革の完遂
       ① 赤字が許容されてきた国内物販を利益重視に転換
       ② これまで業務量増・ロット減・原価高止まりを招いてきた SKU を聖域なく削減
       ③ 本中計期間中に 10 以上施策を実行し、国内物販で合計 17 億円の改善を見込む
       ④ 外部人材も積極登用し、実行体制を整備
       ⑤ 米国に於いては、本中期経営計画中に 11 億円の赤字解消を目指す
      ⑥ 米国に於ける物販事業の販管費の抜本的削減
      ⑦ 米国のライセンス事業拡大に向けた外部パートナーとの提携検討
      ⑧ 欧米のバックオフィス統合による販管費の抜本的削減も並行検討
  (3) 再成長の種まき
      ① 旧態依然のライセンスビジネスに留まっていた中国・東南アジアでは、組織・人事両面を刷新
      ② 成長と機会が明確な中国では、早期の機会取り込みを目指し、外部パートナーと積極連携
      ③ 中国に於いては、デジタル領域の EC・ゲームを注力分野に定める
      ④ 注力する EC では、豊富な実績を持つ BAOZUN 社と連携
      ⑤ EC・ゲーム以外にも、教育ライセンス・キッズパーク・企業ブランディング支援の三分野で新たに
        パートナー企業を選定中
      ⑥ 中国事業では、既存事業の成長に加え、新しい成長領域で利益を大きく創出
      ⑦ 東南アジアに於いては、Avex アジアの現地チャネル・リレーションを活用し、現地の文化に根差した
        ビジネスを展開
      ⑧ デジタルプラットフォーム上での露出を増やし、グローバルに顧客接点を拡大

5. 目標指数:
   (1) 本中期経営計画最終年度に、営業利益 30 億円までの反転を目指す
   (2) 次期中期経営計画では、トップライン成長によって更に利益を積み増す
   (3) 本中期経営計画では、EPS 成長率 30%以上を目安とし、V 字回復後は、株主総利回り(TSR)を展望
   (4) 構造改革投資として、20 億円規模を見込むほか、IP 育成に向けて、グローバルで数十億円~100 億円
       規模をパートナーと共同投資
   (5) ESG 目標
       ① Environment(環境):CO2 削減を視野に入れた調達先の見直し検討
       ② Social(社会):教育サービスの立ち上げ、女性管理職比率の目標設定
       ③ Governance(ガバナンス):取締役会に於ける社外取締役比率の適正化、取締役インセンティブ
          プランの導入、指名・報酬諮問委員会の設置

                                                      以 上