8136 サンリオ 2020-06-12 15:00:00
業績予想数値と実績値との差異、および中期経営計画の最終年度業績目標値取り下げに関するお知らせ [pdf]
2020 年6月 12 日
各 位
会 社 名 株式会社 サ ン リ オ
代表者名の 代表取締役
信太郎
役職氏名 社 長
(コード番号 8136 東証第 1 部)
問 合 せ 先 専務取締役 江 森 進
電話番号 03 (3779) 8058
業績予想数値と実績値との差異
および中期経営計画の最終年度業績目標値取り下げに関するお知らせ
2019 年 10 月 31 日に公表いたしました 2020 年3月期の業績予想数値と本日公表の実績値において差異が生
じましたので、お知らせいたします。
また、当社は 2020 年6月 12 日開催の取締役会において、2018 年5月 11 日に公表いたしました、中期経営
計画『Marketing Innovation Project 2021』(2018 年度から 2020 年度の3年間)の最終年度の業績目標値を
取下げることについて決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1. 業績予想数値と実績値との差異について
(1)2020 年 3 月期通期連結業績予想数値との差異(2019 年 4 月 1 日から 2020 年 3 月 31 日)
親会社株主に
1株当たり
売上高 営業利益 経常利益 帰属する
当期純利益
当期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
前回発表予想(A)
57,700 4,000 5,000 2,300 27.10
(2019 年 10 月 31 日公表)
実績(B) 55,261 2,106 3,274 191 2.26
増減額(B-A) △2,438 △1,893 △1,725 △2,108
差額率(%) △4.2 △47.3 △34.5 △91.7
(ご参考)前期実績
59,120 4,786 5,836 3,880 45.73
(2019 年3月期)
(2)差異が生じた理由
国内における事業につきましては、2020 年 1 月まで、物販事業やテーマパーク事業は好調に推移してまい
りましたが、2 月以降は、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外旅行客の減少や、外出、イベント
の自粛などにより、弊社のみならず、お取引先におきましても厳しい集客、売上状況が続きました。またサ
ンリオピューロランド、ハーモニーランドでは、お客様、従業員の健康を考慮し、2月 22 日より臨時休園と
しましたが、このことも大きな影響を与えました。
海外における事業につきましては、中国の景気停滞、香港のデモによる週末の店舗の閉店、日韓対立など
の影響が大きく、中国、香港・マカオ、その他アジア各地域において予想以上に厳しい状況でした。1月以
降は、主にアジア諸国の新型コロナウイルス感染症の影響による、商業施設、店舗の一時休業などの影響か
ら輸出も停滞し、営業利益は、前回予想数値を大幅に下回りました。
親会社株主に帰属する当期純利益は、営業利益の減少に加え、期末にかけての株式市場低迷により投資有
価証券評価損が予想より3億円拡大したことや、テーマパーク臨時休園等による損失を5億円計上したこと
により、法人税等は予想より5億円減少しましたが、前回予想数値を大きく下回りました。
なお、このような状況下ではありましたが、配当につきましては、前回予想通り 5 円の記念配当を含め期
末 20 円、通期で 35 円の配当とし、2020 年6月9日付で支払を開始いたしました。
2.中期経営計画の最終年度業績目標値取り下げについて
(1)取り下げの背景
当社は、2018 年5月 11 日に、2020 年度を最終年度とする中期経営計画『Marketing Innovation Project 2021』
を発表し、「連結営業利益 100 億円、連結 ROE10%以上」を経営目標として、各種の施策に取り組んでまいり
ました。しかしながら、順調な成長を見込んでいたアジア地域においては、香港市場のデモによる混乱や、
米中貿易摩擦に端を発した中国市場の成長鈍化、さらに、欧米においても、米国においては、リストラ施策
は完了しましたが、欧米ともに業績の回復には遅れが出ております。それに加えて、2020 年に入り、新型コ
ロナウイルス感染症拡大の影響により、2020 年3月期決算への影響だけではなく、現時点において、最終年
度の経営目標値の達成は極めて困難であると見込まれることから、現中期経営計画の目標値を取り下げるこ
とといたしました。
(2)今後について
現中期経営計画の最終年度といたしまして、引き続き、「マーケティング機能の強化」「戦略的なアニメ・
、
ゲーム事業確立」「顧客接点としての物販事業の再構築」そして、「中国市場への注力」「欧米の立て直し」
、
など、各施策に努めてまいります。現在におきましては、経営環境が非常に不透明な状況にあり、現中期経
営計画の見直し、もしくは新中期経営計画の策定までには、かなりの時間を要することが見込まれますが、
国内外の状況の変化をとらえつつ、検討を進め、出来上がり次第お知らせいたします。
以 上
2