8130 サンゲツ 2021-05-12 14:00:00
2021年3月期決算短信[日本基準](連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月12日
上場会社名 株式会社 サンゲツ 上場取引所 東 名
コード番号 8130 URL https://www.sangetsu.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役 社長執行役員 (氏名)安田 正介
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員 財務経理部長 (氏名)助川 達夫 TEL 052-564-3333
定時株主総会開催予定日 2021年6月24日 配当支払開始予定日 2021年6月25日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月24日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :有 (アナリスト・機関投資家向け)
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 145,316 △9.9 6,701 △27.7 7,042 △28.5 4,780 233.8
2020年3月期 161,265 0.5 9,268 57.2 9,844 46.9 1,432 △60.0
(注)包括利益 2021年3月期 5,404百万円 (-%) 2020年3月期 △622百万円 (-%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 78.97 78.92 5.1 4.4 4.6
2020年3月期 23.56 23.52 1.5 5.9 5.7
(参考)持分法投資損益 2021年3月期 82百万円 2020年3月期 296百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 158,826 93,660 58.8 1,547.92
2020年3月期 164,101 94,217 56.8 1,539.56
(参考)自己資本 2021年3月期 93,360百万円 2020年3月期 93,244百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 9,694 △2,599 △11,836 25,124
2020年3月期 13,804 △5,016 △5,476 29,922
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
(合計) (連結) 率(連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 28.50 - 29.00 57.50 3,486 244.1 3.6
2021年3月期 - 29.00 - 29.00 58.00 3,506 73.4 3.8
2022年3月期(予想) - 29.00 - 29.50 58.50 82.1
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 74,000 - 2,950 - 3,050 - 1,900 - 31.50
通期 152,500 - 6,600 - 6,800 - 4,300 - 71.29
(注)2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、上記の連結業
績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期及び対前年同四半期増減率は記載していません。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 61,150,000株 2020年3月期 61,750,000株
② 期末自己株式数 2021年3月期 836,342株 2020年3月期 1,184,644株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 60,528,714株 2020年3月期 60,803,219株
(参考)個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 111,255 △8.4 7,000 △24.2 7,339 △27.4 5,049 -
2020年3月期 121,521 3.0 9,233 51.4 10,103 48.7 △433 -
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 83.43 83.37
2020年3月期 △7.14 -
(注)2020年度3月期における潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり
当期純損失であるため記載しておりません。
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 144,074 94,944 65.8 1,572.91
2020年3月期 147,930 92,510 62.5 1,526.07
(参考)自己資本 2021年3月期 94,868百万円 2020年3月期 92,426百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断
する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は
様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる仮定及び業績予想のご利用に当たっての注意
事項等については、添付資料P.6「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
(決算説明会内容の入手方法)
当社は、2021年5月28日(金)にアナリスト・機関投資家向け説明会をオンラインにて開催する予定です。この説明
会の資料については、開催後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… 5
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… 6
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ………………………………………… 8
2.企業集団の状況 ……………………………………………………………………………………… 9
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… 9
4.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… 10
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… 10
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… 12
(連結損益計算書) …………………………………………………………………………… 12
(連結包括利益計算書) ……………………………………………………………………… 13
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………… 14
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………… 16
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………… 18
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………… 18
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………… 18
(追加情報)…………………………………………………………………………………… 18
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………… 18
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………… 20
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………… 21
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度(2020年4月1日~2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイル
ス感染症の世界的な拡大と長期化、これに伴う経済活動の停滞により、厳しい状況が継続しまし
た。2020年5月末の緊急事態宣言解除後には、経済活動の再開により、輸出や生産の一部に持ち直
しの動きが見られたものの、年末から感染症が再拡大したことにより、1月には再度緊急事態宣言
が発出されるなど、先行きの不透明感が高まっています。
当社事業に関連の深い建設市場におきましては、テレワークの普及や在宅時間の増加による郊外
戸建て住宅への転居需要や巣ごもり需要、ウィズコロナもふまえた働き方改革に伴う需要が一部で
見られたものの、消費マインドの低下や経済停滞の懸念から総じて市場は縮小し、特に非住宅分野
では厳しい環境となりました。
このような市場環境のもと、当社グループは、お客様及び従業員の安全を第一とした感染症防止
策を講じつつ、商品の安定供給を維持するとともに、オンラインによる商品セミナーの開催やイン
テリアコーディネートに関するコンサルテーションを行うなど、積極的な営業活動に努めました。
さらに、抗ウイルス商品の拡充といった、新たな需要に応える事業活動にも取り組みました。ま
た、厳しい状況下でも持続的な成長を図るべく、2020年5月に発表した中期経営計画(2020-
2022)[ D.C.2022 ]に基づく施策の実行を進めました。2021年1月には省人化・省力化を実現し
た新たな物流拠点「関西ロジスティクスセンター」を移転・開設したほか、社会的価値の実現に向
けた取組みとして「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」を開設し、環境負荷低減を推進してお
ります。また、3月には長期安定的な商品調達力強化として、国内最大手のビニル壁紙メーカーで
ある株式会社ウェーブロックインテリアの株式を取得しました。さらに、海外事業においては東南
アジアにおける経営体制と営業拠点の再構築を進めました。これらの結果、当連結会計年度の業績
は、売上高145,316百万円(前年同期比9.9%減)、営業利益6,701百万円(同27.7%減)、経常利
益7,042百万円(同28.5%減)となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期に
は米国の子会社であるKoroseal Interior Products Holdings,Inc.関連ののれん及び無形資産の減
損を行っていたことにより、4,780百万円(同233.8%増)と大幅な増加となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントを以下のとおり4区分に変更し、前期比較に
ついては、前期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
(インテリアセグメント)
壁装事業では、新型コロナウイルス感染症の影響により市場動向が低調に推移する中、当第4四
半期連結会計期間には、一部で賃貸住宅や住宅リフォーム市場の需要の高まりが見られたことか
ら、住宅向け壁紙の見本帳「リザーブ1000」と「リフォームセレクション」が売上を牽引しまし
た。また、ガラスフィルム見本帳「CLEAS」の売上が引き続き好調に推移したほか、安心・安全へ
のニーズの高まりから、抗ウイルス商品も堅調に売上を伸ばしました。しかしながら全体として
は、新設住宅着工戸数の減少や、ホテルや商業施設を中心とした市場の縮小も影響し、壁装材の売
上高は55,814百万円(前年同期比7.3%減)となりました。
床材事業では、住宅・非住宅分野で幅広く使用できる「フロアタイル」の売上が堅調に推移した
ほか、2020年9月に発刊したクッションフロア見本帳「Hフロア」の市場浸透が進みました。ま
た、2020年11月に発刊した各種施設用フロア見本帳「Sフロア」は抗ウイルス商品を中心とした一
部の商品で力強い動きを見せ、厳しい市場環境の中でも評価を得ました。また、オフィス改修市場
においては、求めやすい価格帯ながらデザイン性の高いカーペットタイル「NT-350シリーズ」や
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
「NT-700シリーズ」の採用が進みました。しかしながら、依然として市場環境は十分な回復に至っ
ておらず、床材の売上高は41,271百万円(同7.8%減)となりました。
ファブリック事業では、住宅市場においては、カーテン見本帳「AC」が売上を牽引したほか、椅
子生地見本帳「UP」や9月に発刊した各種施設向けカーテン見本帳「コントラクトカーテン」が市
場に浸透し、好調に推移しました。特に、抗ウイルス・抗菌機能を持つカーテンにおいては、従来
の医療・福祉施設だけでなく公共・教育施設にも使用されるなど、採用の幅が広がりました。しか
しながら、市場のデフレ化や販促イベントを含む営業活動の自粛・縮小の影響により、カーテンと
椅子生地をあわせたファブリックの売上高は7,816百万円(同7.7%減)となりました。
これらのほか、施工費や接着剤等を含むその他の売上6,892百万円(同20.2%減)を加え、イン
テリアセグメントにおける売上高は111,794百万円(同8.4%減)、営業利益は7,082百万円(同
24.1%減)となりました。
(エクステリアセグメント)
エクステリアセグメントを担う株式会社サングリーンにおいては、市場全体の低迷が続く中、公
共工事をはじめとする非住宅物件の減少に加え、フェンス、門扉、カーポートといった住宅関連の
主力商材の売上が低迷しました。その一方、巣ごもり需要の拡大により、ポストや物置、ウッドデ
ッキ等の販売が堅調に推移したほか、ホームセンターやEC販売店を通じた売上が大きく伸長しまし
た。また、中期経営計画に基づく施策である施工力強化の一環として、既存分野の工事能力強化に
加えて、外構や土木工事といったより幅広い工事が対応可能なアライアンス先の開拓に努めまし
た。
この結果、エクステリアセグメントの売上高は14,626百万円(前年同期比9.1%減)、営業利益
は417百万円(同35.1%減)となりました。
(海外セグメント)
海外セグメントでは、海外関係会社の2020年1月から12月までの実績を、当連結会計年度の業績
に算入しております。
北米市場を担うKoroseal Interior Products Holdings,Inc.においては、新型コロナウイルス感
染症の拡大やそれに伴うロックダウンの影響により、厳しい状況が継続しました。こうした中、感
染防止に配慮した屋外での営業PR活動等を実施し、営業機会の損失の低減に努めたほか、新規壁紙
生産設備の稼働による生産性の向上や人員体制の見直しによるコスト低減にも努めました。また、
サンゲツの粘着剤付化粧フィルム「リアテック」においては、従来からの営業活動が奏功し、工期
の短縮化やコスト削減、環境への配慮といったニーズを捉えたことから、売上が伸長しました。
中国市場を担う山月堂(上海)装飾有限公司においては、中国経済や建設市場全体が回復傾向に
ある中で、営業活動の再開・積極化に努めました。この結果、特に10月以降においては、オフィス
物件等への壁装材・床材の納品が順調に進み、売上が伸長しました。また、Goodrich Global
Holdings Pte., Ltd.との中国における協業を行い、中国事業再編及び新組織体制構築に向けた準
備を進めました。
東南アジア市場を担うGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.においては、各国で状況が異なる
ものの、経済活動の停滞により、主要マーケットであるホスピタリティ市場への影響が大きく、建
設工事の中止や延期等が多く発生しました。このような状況下で、2020年に新設したベトナム、タ
イの現地法人における営業体制の整備を進めたほか、各国のニーズに合わせた見本帳の開発を行う
など、各国の市場に合わせた拠点・経営体制の構築を進めました。
これらの結果、海外セグメントにおける売上高は15,034百万円(前年同期比24.1%減)、営業損
失は985百万円(前年同期は営業損失932百万円)となりました。
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(スペースクリエーションセグメント)
第1四半期連結会計期間より新たなセグメントに加わったスペースクリエーションセグメント
は、内装仕上工事業を担うフェアトーン株式会社と、当社のスペースクリエーション事業部で構成
しています。
フェアトーン株式会社においては、非住宅の新築内装仕上事業への新型コロナウイルス感染症の
影響が限定的であったほか、顧客との関係強化やサンゲツとの連携した営業活動も奏功し、ほぼ計
画通りの進捗となりました。一方、今回の新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたホテ
ル・オフィス案件を中心とした改修工事事業においては、特に2度目の緊急事態宣言の発出以降、
工事量が減少し厳しい状況となる中、サンゲツとの連携による新規顧客及び受注工事の獲得に努め
ました。
当社のスペースクリエーション事業部においてもこの影響を受け、オフィス改修工事の中止、延
期等が発生しました。その一方、ホテルからオフィスへのコンバージョン物件の発生や、働き方改
革を踏まえたテナント改修工事といった新しいニーズも発生しており、こうした需要に対応し得る
人材やアライアンスの強化に努めました。
これらの結果、スペースクリエーションセグメントの売上高は5,239百万円(前年同期比25.9%
増)、営業利益は201百万円(同8.8%増)となりました。
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における資産合計は158,826百万円であり、前連結会計年度末に比べ5,274百万
円減少しております。流動資産は89,469百万円と前連結会計年度末に比べ11,121百万円減少しまし
たが、これは主に借入金の返済による現金及び預金の減少、売上減少による売上債権の減少による
ものです。固定資産は69,356百万円と前連結会計年度末に比べ5,847百万円増加しましたが、これ
は主に関西ロジスティクスセンター移転による有形固定資産の増加によるものです。
負債合計は65,165百万円であり、前連結会計年度末に比べ4,717百万円減少しております。これ
は主に借入金の減少によるものです。
純資産合計は93,660百万円であり、前連結会計年度末に比べ556百万円減少しております。
この結果、自己資本比率は58.8%となりました。
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(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末
に比べ4,798百万円減少し、25,124百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は9,694百万円(前年同期は13,804百万円の獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益による収入6,963百万円及び売上債権の減少による収入3,102
百万円などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,599百万円(前年同期は5,016百万円の使用)となりました。こ
れは主に、有形固定資産の取得による支出4,149百万円、有価証券の新規取得と償還との差額収入
3,827百万円及び連結範囲の変更を伴う株式取得による支出2,157百万円などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は11,836百万円(前年同期は5,476百万円の使用)となりました。
これは主に、長期借入れと返済との差額支出6,545百万円及び配当金の支払額3,471百万円などによ
るものです。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
自己資本比率 (%) 65.2 61.4 58.0 56.8 58.8
時価ベースの自己資本比率 (%) 73.7 82.1 72.3 59.2 63.7
キャッシュ・フロー対有利子
(年) 1.4 2.6 2.0 1.5 1.7
負債比率
インタレスト・カバレッジ・ 97.2
(倍) 351.9 126.8 116.5 120.9
レシオ
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※ 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
※ キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。
※ 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対
象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を
使用しております。
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(4)今後の見通し
今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の継続による経済・生
産活動の停滞やその他予測困難なリスクにより、厳しい経営環境が継続することが予想されます。
当社事業に関連の深い建設市場においても、国内外での建築需要の低迷により市場の完全な回復に
は依然時間を要するものと思われます。一方、世界的な商品市況の高騰により塩ビ・可塑剤等の原
料価格が上昇しており、内装材料価格への転嫁の動きも活発となっております。また、このような
状況下においても中期的な事業の基盤となる見本帳の発刊は積極的に進める予定です。
通期の連結業績見通しといたしましては、各市場分野における売上予測に基づき、当社それぞれ
の事業における影響を算出し、売上高は152,500百万円、営業利益は6,600百万円、経常利益は
6,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は4,300百万円と予想しております。また、2022年
3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、連結
業績予想につきましては、当該会計基準等適用後の金額となっております。なお、これらの予測前
提に関しましては、様々な要因によって大きく変動する可能性があり、業績予想修正の必要性が生
じた場合には、速やかに開示いたします。
不透明かつ急激な変化を伴う環境下で、長期的かつ未来志向による企業価値の向上を実現するた
めに、当社は2020年5月に、Sangetsu Group長期ビジョン[ DESIGN 2030 ]及び、3ヵ年の中期
経営計画(2020-2022)[ D.C.2022 ]を発表しました。当社は、長期ビジョン達成にむけたファ
ーストステップである本中期経営計画に基づく施策を着実に実行し、持続的な成長を目指してまい
ります。
具体的な施策と定量目標は以下のとおりです。
中期経営計画(2020-2022)[ D.C.2022 ] ※D.C.=Design & Creation
1.基幹事業の質的成長による収益の拡大
<インテリアセグメント>
(1)デザイン力の発展的強化と戦略的調達の推進
(2)サービス機能の拡充と高度化
(3)代理店との協業深化と営業体制の強化
<エクステリアセグメント>
(4)エクステリア事業の質的・地理的拡大
2.基幹事業のリソースに基づく次世代事業の収益化
<海外セグメント>
海外各国における
(1)強固な経営基盤の構築
(2)最適モデルの追求と徹底した現地化
(3)ブランディングとプロダクトポートフォリオの強化
<スペースクリエーションセグメント>
(4)専門能力拡充によるスペースクリエーション事業の展開
3.経営・事業基盤の強化
(1)業務執行の能力強化と効率化
(2)DATAの高度活用体制の整備
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4.社会的価値の実現
(1)地球環境 :地球環境への負荷低減
(2)人的資本 :多様な人材が活躍する組織
(3)社会資本 :サプライチェーンの安心・安全・魅力の向上
コミュニティ参画
(4)ガバナンス :コーポレートガバナンスの強化
5.定量目標(KPI)
(1)経済的価値
2023年3月期目標
・連結売上高 1,720 億円
・連結営業利益 120 億円
・連結純利益 85 億円
・ROE 9.0%
・ROIC 9.0%
・CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル) 65日
(2)社会的価値
2023年3月期目標
①地球環境
事業活動(Scope1&2)における環境負荷の低減
1)GHG排出量(Scope1&2) :30% 削減(2018年度比)※2031年3月期目標
2)使用エネルギー量 :4% 削減(2018年度比)
3)廃棄物総廃棄量 :4% 削減(2018年度比)
4)リサイクル率 :83% 以上
②人的資本
1)社員の健康と能力開発
・特定保健指導実施率、がん検診受診率、有所見率、メタボ率の改善
・非喫煙率:80% 以上
2)ダイバーシティ&インクルージョンの推進
・女性管理職比率 :20% 以上
・障がい者雇用率 :4% 以上
③社会資本
・児童養護施設リフォームでのスペースクリエーション :年間30件
・社員の積極的な参加 マッチングギフト :7,000 S-mile
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(3)資本政策
資本政策
・自己資本を900~950億円の範囲で維持する。
・3年間の総額で総還元性向を略100%とする。
・自己株式取得および配当に関しては、安定増配を念頭に、
新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響を見極め都度決定する。
資本配分政策
・未定
3年間の業績見通しが明確になり次第決定。
その他の対処すべき課題
1)2016年11月に買収したKoroseal Interior Products Holdings,Inc.においては、当初計画に比
して収益が低迷しており、同社収益向上のため、経営体制の強化、商品力の向上、販売数量の
増大、新規設備のスタートによるコスト競争力強化等の収益改善策を着実に進めてまいりま
す。また、2017年12月に買収したGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.においては、マーケ
ットの変化への対応の遅れによる収益低迷への対策として、資本構造の改善と各国のマネジメ
ント体制の構築を行い、更にベトナム進出など積極的な販売力拡大を進めてまいります。
2)特定の仕入先からの壁装材において品質問題が発生しており、お客様相談室を設置の上、当該
仕入先と連携しつつ、当該商品の施工先住居、施設等に対する補修対策を継続的に実施してま
いります。この補修に係る費用は仕入先によって全額負担されており、当社において損失は計
上されておりません。
3)新型コロナウイルス感染症の拡大・長期化により、市場が大きく混乱し、売上の減少を招くと
ともに、先行きの見通しが困難となっております。この影響はさらに長引くことが予想されて
いるとともに、感染症沈静化後の市場分野は大きく変容する可能性が高く、その様な変化に対
し、着実に対処する必要があります。
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
利益配分につきましては中期経営計画(2020-2022)[ D.C.2022 ]に基づき、中長期的に持続
可能な株主還元策の拡充を行うことを推進し、2020年度より2022年度迄の3年間の総額で総還元性
向を略100%とすることを基本方針としております。
この方針のもと、当期の期末配当金につきましては、1株当たり29.0円を予定しており、中間配
当1株当たり29.0円と合わせた年間配当金は1株当たり58.0円、連結での配当性向は73.4%、自己
株式の取得を含めた総還元性向は82.4%となります。
次期の配当金につきましては、中期経営計画(2020-2022)[ D.C.2022 ]のとおり、資本政策
として安定増配を念頭に決定することとしており、1株当たり中間配当29.0円、期末配当29.5円、
年間58.5円を予定しております。
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
2.企業集団の状況
当社グループ(当社及び当社の関係会社)の主な事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係る位
置付けは次のとおりであります。
<インテリアセグメント>
インテリアセグメントについては、当社は住宅から非住宅分野まで幅広く利用される壁装材、床
材、カーテン・椅子生地などを主力商材とし、主に国内での販売を行っております。また、各子会社
では地域や顧客、専門分野に特化した事業活動を行い、株式会社サンゲツ沖縄では、沖縄地区におい
て壁装材、床材、カーテン等の販売を行っております。また、株式会社サンゲツヴォーヌでは、専門
知識が求められるカーテン分野に特化した販売活動を行っています。
なお、当社は2021年3月31日をもって、ウェーブロックホールディングス株式会社より株式会社ウ
ェーブロックインテリアの株式51.0%を取得し、同社を子会社化しております。あわせて、当第4四
半期連結会計期間においてウェーブロックホールディングス株式会社との資本業務提携を解消し、株
式を一部売却したことに伴い、同社を持分法適用関連会社から除外いたしました。
<エクステリアセグメント>
エクステリアセグメントについては、株式会社サングリーンが門扉、フェンス、テラス等のエクス
テリア商品の国内販売、施工を行っております。
<海外セグメント>
中国の現地法人山月堂(上海)装飾有限公司では、中国向けの商品ラインアップで在庫を整備し、
中国国内で主に壁紙を中心とした販売を行っております。米国の子会社Koroseal Interior Products
Holdings,Inc.では、米国で壁紙を製造し、他社製造の壁装材と併せて販売しております。さらに、
シンガポールの子会社Goodrich Global Holdings Pte., Ltd.では、東南アジアを中心に壁紙・ファ
ブリック・カーペット等のインテリア商材を販売しています。
なお、当社グループは2021年1月15日にGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.の株式を追加取得
し、完全子会社化することで、東南アジアでの経営体制の強化を図りました。海外セグメントにおい
ては、今後も継続的に環太平洋地域における事業強化を推進してまいります。
<スペースクリエーションセグメント>
スペースクリエーションセグメントについては、フェアトーン株式会社が、オフィスや施設を中心
とした新築・リニューアル・リノベーション等に係る内装施工を行っています。また、当社のスペー
スクリエーション事業部においては、これまでのインテリア事業で培ったリソースを活かし、デザイ
ンから施工まで空間づくり全体に携わる、より専門性の高い事業活動を行っています。
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、日本基準に基づき連結財務諸表を作成しております。なお、国際財務報告基準
(IFRS)の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針でありま
す。
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4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 30,756 25,719
受取手形及び売掛金 34,751 30,735
電子記録債権 12,318 14,248
有価証券 4,125 300
商品及び製品 15,083 14,267
仕掛品 481 345
原材料及び貯蔵品 1,938 2,497
その他 1,616 1,861
貸倒引当金 △481 △506
流動資産合計 100,591 89,469
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 30,927 33,904
減価償却累計額 △19,921 △21,432
建物及び構築物(純額) 11,006 12,472
機械装置及び運搬具 12,782 17,660
減価償却累計額 △9,409 △11,809
機械装置及び運搬具(純額) 3,373 5,850
工具、器具及び備品 3,758 4,972
減価償却累計額 △3,040 △4,133
工具、器具及び備品(純額) 717 838
土地 19,418 20,634
リース資産 911 971
減価償却累計額 △438 △643
リース資産(純額) 472 328
建設仮勘定 684 391
有形固定資産合計 35,673 40,516
無形固定資産
ソフトウエア 2,647 2,354
のれん 40 1,684
商標権 5,797 5,476
その他 747 607
無形固定資産合計 9,233 10,122
投資その他の資産
投資有価証券 10,222 10,502
長期貸付金 10 -
繰延税金資産 4,938 5,233
その他 3,481 3,097
貸倒引当金 △49 △114
投資その他の資産合計 18,603 18,717
固定資産合計 63,509 69,356
資産合計 164,101 158,826
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 12,235 12,755
電子記録債務 13,583 13,871
短期借入金 1,457 1,169
1年内返済予定の長期借入金 11,383 6,092
リース債務 180 140
未払法人税等 2,283 1,439
賞与引当金 1,960 1,794
役員賞与引当金 - 29
製品保証引当金 663 455
資産除去債務 28 -
その他 6,925 6,042
流動負債合計 50,701 43,790
固定負債
長期借入金 7,638 8,660
リース債務 144 82
繰延税金負債 1,878 1,773
役員退職慰労引当金 28 34
退職給付に係る負債 8,183 9,184
資産除去債務 630 1,053
長期未払金 2 2
その他 676 584
固定負債合計 19,182 21,375
負債合計 69,883 65,165
純資産の部
株主資本
資本金 13,616 13,616
資本剰余金 20,000 19,773
利益剰余金 62,853 61,387
自己株式 △2,440 △1,579
株主資本合計 94,028 93,196
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 492 1,849
繰延ヘッジ損益 22 0
為替換算調整勘定 204 △120
退職給付に係る調整累計額 △1,503 △1,564
その他の包括利益累計額合計 △784 163
新株予約権 83 76
非支配株主持分 889 223
純資産合計 94,217 93,660
負債純資産合計 164,101 158,826
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 161,265 145,316
売上原価 108,340 97,676
売上総利益 52,925 47,640
販売費及び一般管理費 43,656 40,938
営業利益 9,268 6,701
営業外収益
受取利息 16 31
受取配当金 137 130
不動産賃貸料 25 30
持分法による投資利益 296 82
その他 274 222
営業外収益合計 751 497
営業外費用
支払利息 116 100
不動産賃貸費用 1 1
為替差損 15 31
自己株式取得費用 5 0
その他 38 22
営業外費用合計 176 156
経常利益 9,844 7,042
特別利益
固定資産売却益 0 13
投資有価証券売却益 2 -
関係会社株式売却益 162 -
新株予約権戻入益 0 7
助成金収入 - 267
特別利益合計 166 288
特別損失
固定資産売却損 4 3
固定資産除却損 79 71
関係会社株式売却損 - 233
減損損失 5,948 57
その他 2 1
特別損失合計 6,035 367
税金等調整前当期純利益 3,974 6,963
法人税、住民税及び事業税 3,416 2,415
法人税等調整額 △855 △135
法人税等合計 2,561 2,280
当期純利益 1,412 4,683
非支配株主に帰属する当期純損失(△) △19 △97
親会社株主に帰属する当期純利益 1,432 4,780
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 1,412 4,683
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △1,793 1,349
繰延ヘッジ損益 △81 △22
為替換算調整勘定 △220 △601
退職給付に係る調整額 69 △64
持分法適用会社に対する持分相当額 △9 60
その他の包括利益合計 △2,035 721
包括利益 △622 5,404
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △592 5,527
非支配株主に係る包括利益 △30 △123
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 13,616 20,000 67,171 △2,889 97,897
当期変動額
剰余金の配当 △3,482 △3,482
親会社株主に帰属する
当期純利益
1,432 1,432
自己株式の取得 △1,976 △1,976
自己株式の処分 0 48 48
自己株式の消却 △2,286 2,286 -
新株予約権の行使 △9 90 80
連結子会社株式の取得
による持分の増減
-
連結範囲の変動 27 27
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - △4,318 449 △3,869
当期末残高 13,616 20,000 62,853 △2,440 94,028
その他の包括利益累計額
非支配株主持
その他有価 退職給付に その他の包 新株予約権 純資産合計
繰延ヘッジ 為替換算調整 分
証券評価差
損益 勘定
係る調整累 括利益累計
額金 計額 額合計
当期首残高 2,303 103 416 △1,582 1,241 84 919 100,143
当期変動額
剰余金の配当 △3,482
親会社株主に帰属する
当期純利益
1,432
自己株式の取得 △1,976
自己株式の処分 48
自己株式の消却 -
新株予約権の行使 80
連結子会社株式の取得
による持分の増減
-
連結範囲の変動 27
株主資本以外の項目の
△1,811 △81 △212 78 △2,026 △0 △30 △2,057
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △1,811 △81 △212 78 △2,026 △0 △30 △5,926
当期末残高 492 22 204 △1,503 △784 83 889 94,217
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 13,616 20,000 62,853 △2,440 94,028
当期変動額
剰余金の配当 △3,513 △3,513
親会社株主に帰属する
当期純利益
4,780 4,780
自己株式の取得 △433 △433
自己株式の処分 △15 58 42
自己株式の消却 △1,236 1,236 -
新株予約権の行使 -
連結子会社株式の取得
による持分の増減
△226 △226
連結範囲の変動 △1,480 △1,480
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - △226 △1,466 860 △832
当期末残高 13,616 19,773 61,387 △1,579 93,196
その他の包括利益累計額
非支配株主持
その他有価 退職給付に その他の包 新株予約権 純資産合計
繰延ヘッジ 為替換算調整 分
証券評価差
損益 勘定
係る調整累 括利益累計
額金 計額 額合計
当期首残高 492 22 204 △1,503 △784 83 889 94,217
当期変動額
剰余金の配当 △3,513
親会社株主に帰属する
当期純利益
4,780
自己株式の取得 △433
自己株式の処分 42
自己株式の消却 -
新株予約権の行使 -
連結子会社株式の取得
による持分の増減
△226
連結範囲の変動 △1,480
株主資本以外の項目の
1,357 △22 △324 △61 948 △7 △665 275
当期変動額(純額)
当期変動額合計 1,357 △22 △324 △61 948 △7 △665 △556
当期末残高 1,849 0 △120 △1,564 163 76 223 93,660
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 3,974 6,963
減価償却費 3,064 3,007
減損損失 5,948 57
のれん償却額 586 4
貸倒引当金の増減額(△は減少) △77 104
賞与引当金の増減額(△は減少) 680 △307
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 331 488
製品保証引当金の増減額(△は減少) △377 △208
受取利息及び受取配当金 △154 △161
支払利息 116 100
為替差損益(△は益) △5 △13
持分法による投資損益(△は益) △296 △82
関係会社株式売却損益(△は益) △162 233
助成金収入 - △267
売上債権の増減額(△は増加) 2,273 3,102
たな卸資産の増減額(△は増加) △647 865
仕入債務の増減額(△は減少) 234 △944
未払消費税等の増減額(△は減少) 1,024 △636
その他 △232 417
小計 16,282 12,722
利息及び配当金の受取額 220 235
助成金の受取額 - 267
利息の支払額 △114 △99
法人税等の支払額 △2,584 △3,431
営業活動によるキャッシュ・フロー 13,804 9,694
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △429 △405
定期預金の払戻による収入 601 632
有価証券の取得による支出 △8,125 △23,596
有価証券の償還による収入 4,378 27,423
有形固定資産の取得による支出 △1,873 △4,149
無形固定資産の取得による支出 △283 △508
投資有価証券の取得による支出 △8 △8
投資有価証券の売却による収入 5 7
関係会社株式の売却による収入 - 376
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出 - △2,157
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入 40 -
保険積立金の積立による支出 △21 △127
保険積立金の解約による収入 60 250
貸付金の回収による収入 556 -
差入保証金の差入による支出 △43 △298
差入保証金の回収による収入 223 65
長期前払費用の取得による支出 △43 △13
その他 △52 △90
投資活動によるキャッシュ・フロー △5,016 △2,599
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入れによる収入 719 693
短期借入金の返済による支出 △545 △907
長期借入れによる収入 432 7,000
長期借入金の返済による支出 △500 △13,545
ファイナンス・リース債務の返済による支出 △200 △191
自己株式の取得による支出 △1,981 △434
配当金の支払額 △3,482 △3,471
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による
- △980
支出
その他 80 -
財務活動によるキャッシュ・フロー △5,476 △11,836
現金及び現金同等物に係る換算差額 △3 △57
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 3,308 △4,798
現金及び現金同等物の期首残高 26,613 29,922
現金及び現金同等物の期末残高 29,922 25,124
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当社は、2020年6月15日開催の取締役会決議に基づき、2020年6月30日に自己株式600,000株を
消却しました。また、2020年12月11日開催の取締役会決議に基づき、自己株式279,600株を432百
万円で取得しました。主にこれらの影響により、当連結会計年度末における自己株式は836,342
株、1,579百万円となりました。
(追加情報)
(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積り)
第3四半期報告書の(追加情報)(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計
上の見積り)に記載した新型コロナウイルス感染症の収束時期等を含む仮定の見直しを検討した
結果、重要な変更はありません。
(セグメント情報等)
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち、分離された財務情報が入
手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行
う対象となっているものであります。
当社グループは、事業会社ごとに取扱商品やサービスが異なっており、「インテリアセグメン
ト」は当社、株式会社サンゲツヴォーヌ、株式会社サンゲツ沖縄及び株式会社ウェーブロックイ
ンテリアが、「エクステリアセグメント」は株式会社サングリーンが、「海外セグメント」は
Koroseal Interior Products Holdings,Inc.、山月堂(上海)装飾有限公司及びGoodrich
Global Holdings Pte., Ltd.が、「スペースクリエーションセグメント」は当社及びフェアトー
ン株式会社がそれぞれ展開しています。各社はグループとして必要な情報を共有し、販売上の協
力体制を取りながら、個々に戦略を立案して事業活動を行い、当社取締役会では各事業会社から
受けた経営成績、財務情報の報告を基礎として、意思決定や業績評価を行っております。
「インテリアセグメント」は壁装材、床材、カーテン等のインテリア商品を、「エクステリア
セグメント」は門扉、フェンス、テラス等のエクステリア商品を、「海外セグメント」は海外に
おけるインテリア商品の販売又は製造を、「スペースクリエーションセグメント」はデザインか
ら施工までの空間づくり全体を行っております。
2.報告セグメントの変更等に関する事項
当連結会計年度より、報告セグメントを従来の「インテリア」、「エクステリア」及び「海
外」の3区分から、「インテリア」、「エクステリア」、「海外」及び「スペースクリエーショ
ン」の4区分に変更しております。
これは、中期経営計画(2020-2022)[ D.C.2022 ]における「次世代事業の収益化」に向けた
展開の一環として、内装仕上工事業を担う子会社フェアトーン株式会社及び当社のスペースクリ
エーション事業部を「スペースクリエーション」セグメントとして区分したものであります。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の報告セグメントの区分に基づき作成した
ものを開示しております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる
重要な事項」における記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
4.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
連結財務諸表
スペース 調整額
インテリア エクステリア 海外 計 計上額
クリエーション (注)1
(注)2
売上高
外部顧客への売上高 121,258 16,079 19,804 4,122 161,265 - 161,265
セグメント間の内部
833 2 - 39 876 △876 -
売上高又は振替高
計 122,092 16,082 19,804 4,162 162,141 △876 161,265
セグメント利益又は損
9,324 642 △932 185 9,219 48 9,268
失(△)
セグメント資産 149,430 7,134 22,572 1,690 180,827 △16,726 164,101
その他の項目
減価償却費 2,272 40 738 15 3,065 △1 3,064
のれん償却額 - - 572 13 586 - 586
持分法適用会社への
2,729 - 196 - 2,925 - 2,925
投資額
有形固定資産及び無
745 186 1,314 8 2,255 △54 2,200
形固定資産の増加額
(注)1.セグメント利益又は損失(△)、セグメント資産及びその他の項目の調整額は、全てセグメント
間取引消去であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
3.減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額には、長期前払費用と同費用に係る償却額
が含まれております。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
連結財務諸表
スペース 調整額
インテリア エクステリア 海外 計 計上額
クリエーション (注)1
(注)2
売上高
外部顧客への売上高 110,462 14,624 15,034 5,195 145,316 - 145,316
セグメント間の内部
1,332 1 - 44 1,378 △1,378 -
売上高又は振替高
計 111,794 14,626 15,034 5,239 146,695 △1,378 145,316
セグメント利益又は損
7,082 417 △985 201 6,715 △13 6,701
失(△)
セグメント資産 147,370 7,258 18,663 1,991 175,284 △16,458 158,826
その他の項目
減価償却費 2,317 40 642 9 3,010 △2 3,007
のれん償却額 - - 4 - 4 - 4
持分法適用会社への
- - 184 - 184 - 184
投資額
有形固定資産及び無
4,192 198 264 50 4,706 △35 4,671
形固定資産の増加額
(注)1.セグメント利益又は損失(△)、セグメント資産及びその他の項目の調整額は、全てセグメント
間取引消去であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
3.減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額には、長期前払費用と同費用に係る償却額
が含まれております。
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 1,539円56銭 1,547円92銭
1株当たり当期純利益 23円56銭 78円97銭
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 23円52銭 78円92銭
(注)1.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
純資産の部の合計額(百万円) 94,217 93,660
純資産の部の合計額から控除する金額
972 299
(百万円)
(うち新株予約権(百万円)) (83) (76)
(うち非支配株主持分(百万円)) (889) (223)
普通株式に係る期末の純資産額
93,244 93,360
(百万円)
1株当たり純資産額の算定に用いられた
60,565 60,313
期末の普通株式の数(千株)
2.1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであ
ります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益(百万
1,432 4,780
円)
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
1,432 4,780
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 60,803 60,528
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額
- -
(百万円)
普通株式増加数(千株) 83 41
(うち新株予約権(千株)) (83) (41)
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㈱サンゲツ (8130) 2021年3月期 決算短信
(重要な後発事象)
(自己株式の取得及び消却)
当社は、2021年5月12日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替え
て適用される同法第156条の規定に基づき自己株式の取得に係る事項について決議するとともに、
同法第178条の規定に基づき自己株式を消却することを決議しました。
1.自己株式の取得及び消却を行う理由
中期経営計画(2020-2022)[ D.C.2022 ]における資本政策に基づき、資本効率の向上と株主
還元の拡大を図るため、自己株式の取得及び消却を行うものであります。
2.自己株式の取得の内容
(1)取得する株式の種類 当社普通株式
(2)取得する株式の総数 500,000株(上限)
2021年4月30日時点の発行済株式総数(自己株式を除く)に対
する割合 0.82%)
(3)株式取得価額の総額 10億円(上限)
(4)取得期間 2021年5月13日から2021年8月10日まで
(5)取得方法 証券会社の投資一任方式による買付
3.自己株式の消却の内容
(1)消却する株式の種類 当社普通株式
(2)消却する株式の総数 250,000株(消却前の発行済株式総数に対する割合 0.40%)
(3)消却予定日 2021年5月31日
(4)消却後の発行済株式総数 60,900,000株
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