8051 山善 2020-05-14 14:00:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月14日
上場会社名 株式会社 山善 上場取引所 東
コード番号 8051 URL https://www.yamazen.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)長尾 雄次
問合せ先責任者 (役職名) 取締役 常務執行役員 管理本部長 (氏名)山添 正道 TEL 06-6534-3003
定時株主総会開催予定日 2020年6月25日 配当支払開始予定日 2020年6月18日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月26日
決算補足説明資料作成の有無: 有
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 472,191 △10.3 12,091 △32.8 11,895 △33.4 8,088 △33.6
2019年3月期 526,364 5.7 17,997 17.0 17,859 17.9 12,184 19.4
(注)包括利益 2020年3月期 6,032百万円 (△48.5%) 2019年3月期 11,702百万円 (6.5%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 85.60 - 8.6 5.0 2.6
2019年3月期 128.80 - 13.8 7.3 3.4
(参考)持分法投資損益 2020年3月期 -百万円 2019年3月期 -百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 230,320 95,439 41.3 1,007.30
2019年3月期 245,595 93,113 37.8 980.69
(参考)自己資本 2020年3月期 95,056百万円 2019年3月期 92,770百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 13,399 △1,866 △6,382 68,385
2019年3月期 9,306 △965 △5,808 63,789
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当率
(合計) (連結) (連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 15.00 - 21.00 36.00 3,405 28.0 3.8
2020年3月期 - 16.00 - 14.00 30.00 2,837 35.0 3.0
2021年3月期(予想) - - - - - -
(注)2019年3月期期末配当金の内訳 普通配当 17円50銭 特別配当 3円50銭
2021年3月期の配当につきましては、現時点では未定としております。
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響により、現時点で合理的に
算定することが困難であるため、未定としております。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表いたし
ます。詳細は、添付資料P.5「1.経営成績等の概況 (4)今後の見通し」をご覧ください。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動): 無
新規 - 社 (社名 )、除外 - 社 (社名 )
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更: 有
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(注)詳細は、添付資料P.14「3.連結財務諸表及び主な注記(5)連結財務諸表に関する注記事項(会計方針の
変更)」をご覧ください。
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 95,305,435株 2019年3月期 95,305,435株
② 期末自己株式数 2020年3月期 937,956株 2019年3月期 707,603株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 94,489,461株 2019年3月期 94,597,863株
(注)当社は「株式給付信託(BBT)」を導入しており、期末自己株式数には、「株式給付信託(BBT)」が保有する
当社株式(2020年3月期180,000株、2019年3月期 -株)を含めております。 また、期中平均株式数の計算
において控除する自己株式数には、「株式給付信託(BBT)」が保有する当社株式(2020年3月期104,485株、
2019年3月期 -株)を含めております。
(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 423,958 △10.3 9,397 △32.6 10,315 △37.4 7,324 △38.8
2019年3月期 472,607 4.7 13,951 15.6 16,484 21.2 11,958 15.6
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期 77.52 -
2019年3月期 126.42 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 205,820 80,933 39.3 857.64
2019年3月期 220,495 78,252 35.5 827.21
(参考)自己資本 2020年3月期 80,933百万円 2019年3月期 78,252百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響により、現時点で合理的
に算定することが困難であるため、未定としております。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表いた
します。詳細は、添付資料P.5「1.経営成績等の概況 (4)今後の見通し」をご覧ください。
(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………………… 5
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 7
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 9
連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………… 9
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 10
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 14
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 14
(会計方針の変更) ………………………………………………………………………………………………… 14
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 15
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 17
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 17
4.その他 …………………………………………………………………………………………………………………… 18
(1)目標とする経営指標 ……………………………………………………………………………………………… 18
(2)事業部門別業績予想 ……………………………………………………………………………………………… 18
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当社グループは、生産財と消費財の専門商社であり、当社グループの事業は、「設備投資」と
「個人消費」の動向が業績に影響を及ぼします。
当社グループを取り巻く事業環境として、設備投資については米中貿易摩擦の長期化や半導体
市場悪化の影響で世界的な減速傾向となり、本年に入り深刻化した新型コロナウイルス感染拡大
の影響が、当社グループの業績を圧迫しました。工作機械の月間総受注額は、当期を通じて前年
同月比マイナスが続き、主要需要先である機械製造業向けにおいて、一般機械は2018年度に比べ
3割以上の減少、自動車向けは同4割以上の減少と、大幅な落ち込みを見せました。
一方、個人消費については、雇用と所得環境の改善を背景に緩やかな増加を辿ったものの、力
強さを欠く状況でした。消費税増税の駆け込み需要は認められたものの年度末にかけて新型コロ
ナウイルス感染拡大の影響により、消費マインドの悪化とともに、サプライチェーンの分断や、
輸入部材の入荷遅延等、生産・物流における影響を受けました。
全般的に厳しい環境下でありましたが、特定分野における成長余地は認められました。生産財
分野では、特にモノづくりにおける次世代化の動きは活発で、5G投資の拡がりや、これに関連
する半導体関連市場に一部回復傾向がみられ、また、ロボットやICTを活用した自動化指向の
拡がりを背景とする投資意欲の高まりも認められました。なかでも自動化の流れは、人手不足対
策やコスト対策のみならず、ノウハウの形式知化や品質安定化といった切り口からも業種を越え
て広がりつつあり、現状では潜在的ニーズの高まりという段階ではあるものの、当社グループは
潜在ニーズの掘り起しを図るべく、エンジニアリング機能の強化により、市場への提案とソリュ
ーションを拡充しました。
消費財分野では、ゼロエネルギー住宅の提案をはじめ、建物等の省エネ診断から改修工事まで
をワンストップで行なう新ビジネスモデルの実践、プライベートブランド商品やECサイトの拡
充、BtoC物流の効率化に向けた取り組み等、市場の変化に対応した施策を実施し、中長期の成
長につなげてまいります。
また、当期からスタートした新3ヵ年中期経営計画「CROSSING YAMAZEN 2021(クロッシング
ヤマゼン 2021)」の方針に基づき、各事業部門が独自に培ったノウハウや提供価値を掛け合わせ
てシナジーを追求することにより、全社的成長につなげる「CROSSING」の取り組みを幅
広い視点で強化しています。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は472,191百万円(前期比10.3%減)となりました。利益
面につきましては、営業利益は、12,091百万円(前期比32.8%減)、経常利益は、11,895百万円
(前期比33.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、8,088百万円(前期比33.6%減)とな
りました。
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
セグメント別の概況は次のとおりであります。
【生産財関連事業】
国内機械事業では、建設機械や農業機械等の特定分野における受注は堅調に推移しました。ま
た、生産性向上や省人化ニーズは底堅かったものの、米中貿易摩擦が長期化し、自動車関連産業
や半導体関連産業の低迷により、全般的に設備投資の先送りが顕著となりました。第3四半期に
は、半導体関連産業向けの受注回復の兆しが見られましたが、本年に入り新型コロナウイルス感
染拡大の影響により設備投資意欲はさらに冷え込みました。
国内機工事業では、上半期は、都市再開発に関連する鉄骨加工機器及び災害対策としての発電
機やBCP関連商品の需要が高まりました。下半期は、設備投資が低迷し、工場生産が力強さを
欠くなかで幅広い商材において販売が低迷しました。一方で、システムインテグレーターとの連
携により協働ロボット等の自動化関連や省エネを支援する提案型ビジネスが堅調でした。
海外においては、米国における医療機器・航空機関連産業からの受注、中国から東南アジアへ
の生産拠点移管や半導体関連産業からの機械受注等、特定の局面において伸ばしたものの、最主
力である自動車向け需要の低調で受注が大幅に減少しました。また、中国におけるEMS市場で
は、スマートフォン用設備投資に力強さを欠く状況ではあったものの、パソコン関連で設備投資
意欲に高まりが見受けられました。さらに新型コロナウイルスによる影響は全世界に広がり、第
4四半期の営業活動は大幅な制限を受けました。
その結果、生産財関連事業の売上高は315,210百万円(前期比15.0%減)となりました。
【消費財関連事業】
〔住建事業〕
新設住宅着工戸数の減少が続く中で、快適な生活スタイルを演出する住設商材の「グレードア
ップ提案」を引き続き推進して、リフォーム分野に注力したことにより、水廻り関連や給湯関連
の販売が伸長しました。特に空調機器は消費税増税に絡む駆け込み需要の反動減をカバーして、
堅調に推移しました。また、非住宅分野の強化の取り組みとして、新たに省エネ診断から改修工
事までを一貫して行なうエネルギーソリューション事業に本格着手しました。その結果、住建事
業の売上高は60,054百万円(前期比1.8%増)となりました。
〔家庭機器事業〕
防災・災害対策需要の高まりとともに、年間を通じて発電機や空調服、防災バッグ等の関連商
品の販売は堅調に推移しましたが、夏場における天候不順、記録的な暖冬の影響があり、主力の
季節商材の販売が伸び悩みました。また、年度末には新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部
輸入品の納入遅れが生じるなど、全般に厳しい業況となりました。その結果、家庭機器事業の売
上高は87,521百万円(前期比0.5%増)となりました。
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
【参考】事業部門別売上高 (単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度 比 較 増 減
自 2018年4月1日 自 2019年4月1日
事業部門の名称 至 2019年3月31日 至 2020年3月31日 (△印減)
金 額 構成比(%) 金 額 構成比(%) 金 額 率(%)
機械事業部(国内) 105,768 20.1 88,399 18.7 △17,368 △16.4
機械事業部(海外) 65,482 12.4 43,086 9.1 △22,395 △34.2
機械事業部 計 171,250 32.5 131,485 27.8 △39,764 △23.2
生
産 機工事業部(国内) 176,265 33.5 162,962 34.5 △13,302 △7.5
財
機工事業部(海外) 23,160 4.4 20,761 4.4 △2,398 △10.4
機工事業部 計 199,426 37.9 183,724 38.9 △15,701 △7.9
計 370,676 70.4 315,210 66.7 △55,465 △15.0
住 建 事 業 部 58,965 11.2 60,054 12.7 1,089 1.8
消
費 家 庭 機 器 事 業 部 87,095 16.6 87,521 18.6 426 0.5
財
計 146,060 27.8 147,576 31.3 1,515 1.0
そ の 他 9,627 1.8 9,404 2.0 △222 △2.3
合 計 526,364 100.0 472,191 100.0 △54,172 △10.3
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における連結総資産は、前連結会計年度末に比べ15,274百万円減少し、
230,320百万円となりました。これは、減収に伴う売上債権(受取手形及び売掛金、電子記録債
権)の減少(15,306百万円)、商品及び製品の減少(4,098百万円)、米国子会社本社社屋建設に伴
う建設仮勘定の増加、IFRS第16号の適用に伴う使用権資産の増加等によるその他有形固定資産の
増加(1,517百万円)、基幹システム等の刷新事業の進捗に伴う無形固定資産の増加(2,647百万
円)が主な要因であります。
負債は、前連結会計年度末に比べ17,600百万円減少し、134,881百万円となりました。これは、
減収に伴う仕入債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務)の減少(14,951百万円)、課税所得
の減少に伴う未払法人税等の減少(2,370百万円)、減益に伴う業績連動賞与の減少による賞与引
当金の減少(735百万円)が主な要因であります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ2,326百万円増加し、95,439百万円となりました。その結
果、自己資本比率は前連結会計年度末の37.8%から41.3%と3.5ポイント向上いたしました。
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(3)当期のキャッシュ・フローの概況
営業活動によるキャッシュ・フローは、償却前営業利益の計上及び、期末にかけての売上の減
少とたな卸資産の資金化に伴う運転資本の減少による資金負担減少により、13,399百万円の収入
(前年同期は9,306百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、基幹システム等の刷新事業をはじめとする有形及び無
形固定資産の取得支出と仕入割引を含む利息及び配当金の受取収入により、1,866百万円の支出
(前年同期は965百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金と売上割引を含む利息の支払により、6,382百万
円の支出(前年同期は5,808百万円の支出)となりました。
以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4,595
百万円増加し、68,385百万円となりました。
(4)今後の見通し
今後の見通しにつきましては、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界各国
で出入国禁止や外出制限等の措置が行われており、現時点では収束の見通しは立たず、当面は閉
塞感に包まれた状況が続くと見られます。当社としては、BCP(事業継続計画)に関する施策
を打ち出しつつ、感染防止態勢を徹底し、社会への協力に努めております。
2年目に入った新3ヵ年中期経営計画「CROSSING YAMAZEN 2021(クロッシング ヤマゼン
2021)」の骨子となる「国内事業の強化」、「グローバル展開の加速」、「機能商社化による収
益力強化」、「eコマースの拡充」及び「事業拡大を支える経営基盤の強化」につきましては、施
策の大筋は変えず、引き続き重点的かつ大胆な投資に積極的に取り組んでまいります。
新型コロナウイルスの影響が世界的に拡大しており、設備投資や消費マインドに大きな影響を
与える可能性があります。2021年3月期の連結業績予想につきましては、現段階では合理的な業
績予想の算出が困難であるため未定とさせていただきます。今後、合理的な予想の開示が可能と
なった時点で速やかに公表いたします。
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
① 利益配分に関する基本方針
当社は、安定した財務基盤の確立と収益力の向上を図り、株主の皆様への安定的な配当の継続
を基本に、利益水準を考慮して利益還元を行うことを基本方針としております。この方針の下、
3ヵ年中期経営計画では連結配当性向30%を目処として当期の連結業績や財務状況等を総合的に
勘案しながら配当金額を算定しております。
内部留保金につきましては、株主資本の一層の充実を図りつつ、持続的な事業発展に繋がる有
効な投資に充当し、中長期的な成長による企業価値向上を通じて、株主の皆様のご期待に応えて
まいります。
② 当期の配当
当期の期末配当金につきましては、2020年2月13日に公表いたしましたとおり1株当たり14円
とさせていただきます。この結果、中間配当金の16円とあわせた当期の年間配当金は、1株当た
り30円となります。
③ 次期の配当
次期の配当につきましては、現時点において業績予想値の算定が困難であることから未定とさ
せていただきます。次期配当予想額は開示が可能となった時点で速やかに公表いたします。
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2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、国内の同業他社との比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財務諸表
を作成する方針であります。なお、IFRS(国際財務報告基準)の適用につきましては、国内
外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
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3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 52,984 57,587
受取手形及び売掛金 99,633 85,200
電子記録債権 14,889 14,016
有価証券 12,401 11,000
商品及び製品 31,197 27,099
その他 4,671 3,339
貸倒引当金 △635 △526
流動資産合計 215,144 197,717
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 6,004 6,029
減価償却累計額 △3,551 △3,696
建物及び構築物(純額) 2,453 2,333
機械装置及び運搬具 448 433
減価償却累計額 △342 △343
機械装置及び運搬具(純額) 106 90
工具、器具及び備品 2,196 2,515
減価償却累計額 △1,461 △1,738
工具、器具及び備品(純額) 734 776
土地 3,594 3,580
リース資産 5,494 5,449
減価償却累計額 △1,368 △1,758
リース資産(純額) 4,125 3,690
その他 45 1,562
有形固定資産合計 11,059 12,034
無形固定資産 3,695 6,343
投資その他の資産
投資有価証券 12,131 11,720
破産更生債権等 102 85
退職給付に係る資産 1,121 610
繰延税金資産 414 356
その他 2,111 1,620
貸倒引当金 △185 △167
投資その他の資産合計 15,695 14,225
固定資産合計 30,451 32,603
資産合計 245,595 230,320
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 73,384 57,758
電子記録債務 55,364 56,039
短期借入金 - 174
リース債務 448 394
未払法人税等 3,032 662
賞与引当金 3,117 2,381
商品自主回収関連費用引当金 32 32
その他 9,081 9,492
流動負債合計 144,462 126,935
固定負債
リース債務 4,670 4,405
繰延税金負債 2,002 1,652
退職給付に係る負債 284 328
その他 1,062 1,558
固定負債合計 8,019 7,945
負債合計 152,482 134,881
純資産の部
株主資本
資本金 7,909 7,909
資本剰余金 7,561 7,561
利益剰余金 73,016 77,604
自己株式 △751 △957
株主資本合計 87,735 92,118
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 5,481 4,447
繰延ヘッジ損益 △35 68
為替換算調整勘定 1,295 379
退職給付に係る調整累計額 △1,707 △1,956
その他の包括利益累計額合計 5,034 2,938
非支配株主持分 342 382
純資産合計 93,113 95,439
負債純資産合計 245,595 230,320
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 526,364 472,191
売上原価 456,738 408,890
売上総利益 69,626 63,301
販売費及び一般管理費 51,628 51,209
営業利益 17,997 12,091
営業外収益
受取利息 1,656 1,564
受取配当金 235 262
その他 301 159
営業外収益合計 2,193 1,986
営業外費用
支払利息 2,118 2,039
その他 213 142
営業外費用合計 2,331 2,182
経常利益 17,859 11,895
特別利益
固定資産売却益 8 0
投資有価証券売却益 0 -
特別利益合計 8 0
特別損失
固定資産除却損 9 11
投資有価証券売却損 - 0
投資有価証券評価損 - 18
ゴルフ会員権評価損 5 18
減損損失 3 113
その他 0 -
特別損失合計 19 161
税金等調整前当期純利益 17,848 11,735
法人税、住民税及び事業税 5,800 3,386
法人税等調整額 △169 213
法人税等合計 5,631 3,599
当期純利益 12,216 8,135
非支配株主に帰属する当期純利益 32 46
親会社株主に帰属する当期純利益 12,184 8,088
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純利益 12,216 8,135
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △732 △1,034
繰延ヘッジ損益 51 103
為替換算調整勘定 169 △922
退職給付に係る調整額 △2 △249
その他の包括利益合計 △514 △2,102
包括利益 11,702 6,032
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 11,656 5,992
非支配株主に係る包括利益 45 40
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 7,909 7,561 64,092 △751 78,812
当期変動額
剰余金の配当 △1,844 △1,844
剰余金の配当(中間配当) △1,418 △1,418
親会社株主に帰属する当期
純利益
12,184 12,184
自己株式の取得 △0 △0
連結範囲の変動 3 3
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - - 8,923 △0 8,923
当期末残高 7,909 7,561 73,016 △751 87,735
その他の包括利益累計額
その他有価 その他の包 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ 為替換算調 退職給付に係
証券評価差
損益 整勘定 る調整累計額
括利益累計
額金 額合計
当期首残高 6,217 △86 1,130 △1,705 5,556 296 84,665
当期変動額
剰余金の配当 △1,844
剰余金の配当(中間配当) △1,418
親会社株主に帰属する当期
純利益
12,184
自己株式の取得 △0
連結範囲の変動 3
株主資本以外の項目の当期
△735 51 165 △2 △521 45 △475
変動額(純額)
当期変動額合計 △735 51 165 △2 △521 45 8,447
当期末残高 5,481 △35 1,295 △1,707 5,034 342 93,113
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 7,909 7,561 73,016 △751 87,735
当期変動額
剰余金の配当 △1,986 △1,986
剰余金の配当(中間配当) △1,513 △1,513
親会社株主に帰属する当期
純利益
8,088 8,088
自己株式の取得 △206 △206
株主資本以外の項目の当期
変動額(純額)
当期変動額合計 - - 4,588 △206 4,382
当期末残高 7,909 7,561 77,604 △957 92,118
その他の包括利益累計額
その他有価 その他の包 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ 為替換算調 退職給付に係
証券評価差
損益 整勘定 る調整累計額
括利益累計
額金 額合計
当期首残高 5,481 △35 1,295 △1,707 5,034 342 93,113
当期変動額
剰余金の配当 △1,986
剰余金の配当(中間配当) △1,513
親会社株主に帰属する当期
純利益
8,088
自己株式の取得 △206
株主資本以外の項目の当期
△1,034 103 △916 △249 △2,096 40 △2,055
変動額(純額)
当期変動額合計 △1,034 103 △916 △249 △2,096 40 2,326
当期末残高 4,447 68 379 △1,956 2,938 382 95,439
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 17,848 11,735
減価償却費 1,755 2,013
退職給付費用 392 588
減損損失 3 113
貸倒引当金の増減額(△は減少) 87 △117
その他の引当金の増減額(△は減少) 166 △716
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △455 △372
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) △28 △10
受取利息及び受取配当金 △1,892 △1,826
支払利息 2,118 2,039
為替差損益(△は益) △32 3
投資有価証券売却損益(△は益) △0 0
投資有価証券評価損益(△は益) - 18
有形及び無形固定資産除却損 9 11
有形及び無形固定資産売却損益(△は益) △8 △0
売上債権の増減額(△は増加) 870 14,915
たな卸資産の増減額(△は増加) 1,702 3,754
仕入債務の増減額(△は減少) △4,136 △14,667
その他 △3,095 1,642
小計 15,306 19,123
法人税等の支払額 △6,000 △5,723
営業活動によるキャッシュ・フロー 9,306 13,399
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △57 △27
定期預金の払戻による収入 57 59
有価証券の取得による支出 △500 -
有価証券の償還による収入 500 500
投資有価証券の取得による支出 △44 △1,090
投資有価証券の売却及び償還による収入 50 898
貸付けによる支出 △19 △7
貸付金の回収による収入 68 21
その他の投資による支出 △148 △101
その他の投資の回収による収入 56 30
有形及び無形固定資産の取得による支出 △2,838 △3,988
有形及び無形固定資産の売却による収入 15 7
利息及び配当金の受取額 1,894 1,832
投資活動によるキャッシュ・フロー △965 △1,866
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) - 177
リース債務の返済による支出 △427 △485
配当金の支払額 △3,263 △3,500
利息の支払額 △2,117 △2,038
自己株式の取得による支出 △0 △206
その他 - △329
財務活動によるキャッシュ・フロー △5,808 △6,382
現金及び現金同等物に係る換算差額 96 △555
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 2,628 4,595
現金及び現金同等物の期首残高 60,675 63,789
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 486 -
現金及び現金同等物の期末残高 63,789 68,385
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
当連結会計年度の期首より、日本基準を採用する当社及び国内子会社、並びに米国基準を採用する北米子会社を除
き、IFRS第16号(リース)を適用しております。IFRS第16号の適用にあたっては、経過措置として認められている当
該会計基準の適用による累積的影響を適用開始日に認識する方法を採用しております。
当該会計基準の適用に伴い、当連結会計年度末の「有形固定資産」の「その他」が585百万円、「流動負債」の
「その他」が239百万円、「固定負債」の「その他」が347百万円増加しております。
なお、当連結会計年度の損益に与える影響は軽微であります。
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
(セグメント情報等)
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、
経営資源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は、生産財、住設建材及び家庭機器製品を販売しており、取扱製品別に戦略立案及び事業展開を統
括する組織を設置しております。
したがって、当社は報告セグメントを、「生産財関連事業」、「住建事業」及び「家庭機器事業」の3
つとしております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事
項」における記載と概ね同一であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 調整額 (注)2
連結財務諸
表計上額
消去等
生産財 消費財関連事業 (注)4 その他 消去等 (注)3
計 前計
関連事業 (注)1
(注)4 住建 家庭機器
売上高
外部顧客への売上高 370,676 58,965 87,095 516,737 9,627 526,364 - 526,364
セグメント間の内部
- - - - 8,949 8,949 △8,949 -
売上高又は振替高
計 370,676 58,965 87,095 516,737 18,577 535,314 △8,949 526,364
セグメント利益 15,543 1,532 3,002 20,078 △1,988 18,090 △92 17,997
セグメント資産 (注)5 114,342 12,865 23,055 150,262 100,302 250,565 △4,969 245,595
その他の項目
減価償却費 (注)6 586 113 213 914 820 1,735 - 1,735
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 調整額 (注)2
連結財務諸
表計上額
消去等
生産財 消費財関連事業 (注)4 その他 消去等 (注)3
計 前計
関連事業 (注)1
(注)4 住建 家庭機器
売上高
外部顧客への売上高 315,210 60,054 87,521 462,787 9,404 472,191 - 472,191
セグメント間の内部
- - - - 9,056 9,056 △9,056 -
売上高又は振替高
計 315,210 60,054 87,521 462,787 18,461 481,248 △9,056 472,191
セグメント利益 9,673 1,655 2,284 13,613 △1,706 11,907 184 12,091
セグメント資産 (注)5 94,510 12,341 20,857 127,709 106,379 234,089 △3,768 230,320
その他の項目
減価償却費 (注)6 804 98 197 1,100 890 1,991 - 1,991
(注)1.「調整額 その他」の区分は、事業セグメントに識別されない構成単位であるイベント企画等の
サービス事業及び本社部門であります。
2.セグメント利益の「調整額」の主な内容は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
「その他」に含まれる各報告セグメント
△2,790 △2,222
に帰属しない全社費用
3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
4.「生産財関連事業」は、工作機械、機械工具等の供給を通じて「モノづくり」をサポートする事
業分野、「消費財関連事業」は、住宅設備機器、ホームライフ用品等の供給を通じて「快適生活
空間づくり」を提案する事業分野であります。
5.報告セグメントには、「受取手形及び売掛金」、「電子記録債権」、「商品及び製品」及び「流
動資産の「その他」に含めて表示している前渡金」を配分しております。また、報告セグメント
に配分されていない資産は「調整額 その他」の区分に含まれております。
6.事業セグメントに対する固定資産の配分基準と関連する減価償却費の配分基準が異なっておりま
す。
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 980.69円 1,007.30円
1株当たり当期純利益 128.80円 85.60円
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益(百万
12,184 8,088
円)
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期
12,184 8,088
純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 94,597 94,489
(注)当社は、当連結会計年度より株式給付信託(BBT)を導入しており、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利
益の算定上、当該信託が保有する当社株式を、期末発行済株式総数及び期中平均株式数の計算において控除する
自己株式数に含めております。
当連結会計年度において控除した当該自己株式の期末発行済株式総数は180,000株、期中平均株式数は104,485株
であります。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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(株)山善(8051) 2020年3月期 決算短信
4.その他
(1)目標とする経営指標
当連結会計年度 当連結会計年度 翌連結会計年度
(目標) (実績) (目標)
経 営 指 標
自 2019年4月1日 自 2019年4月1日 自 2020年4月1日
至 2020年3月31日 至 2020年3月31日 至 2021年3月31日
総 資 産 営 業 利 益 率 (%) 6.6 5.1 -
総 資 本 回 転 率 (回) 2.17 1.98 -
キャッシュ・フロー・マージン率(%) 3.2 4.0 -
(注)キャッシュ・フローは、法人税等控除前の営業キャッシュ・フローを使用しております。
2021年3月期の目標とする経営指標につきましては、現時点では未定としております。
(2)事業部門別業績予想
2021年3月期の事業部門別の業績予想につきましては、現時点では未定としております。
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