8002 丸紅 2020-03-25 15:00:00
2019年度通期業績予想の修正について(説明資料) [pdf]

   2019年度
   通期業績予想の修正について




2020.3.25 証 券 コ ー ド ︓ 8 0 0 2
  将来⾒通しに関する注意事項︓ 本資料に掲載された予測および将来の⾒通しに関する記述等は、本資料の発表⽇現在における⼊⼿可能な情報、
  ⼀定の前提や予期に基づくものです。よって、実際の業績、結果、パフォーマンス等は、経済動向、市場価格の状況、為替の変動等、様々なリスクや不
  確定要素により⼤きく異なる結果となる可能性がありますが、当社は、本資料の情報の利⽤により⽣じたいかなる損害に関し、⼀切責任を負うものではあ
  りません。また、当社は、本資料に掲載された予測および将来の⾒通しに関する記述等についてアップデートする義務を負うものではありません。




(注記事項)

 ✲ 本資料に掲載された⼀過性損失を含む事業環境の悪化に伴う影響並びに事業価値算定の基となる前提条件については、現在精査中であり、会計監査⼈とも協議中です
   また、今後業績⾒通しが変動し、あらためて開⽰すべき事項が発⽣した場合には、速やかにお知らせ致します

 ✲ 純利益︓親会社の所有者に帰属する四半期利益/当期利益

 ✲ 2019年度⾒通し/2020年3⽉末⾒通し︓2020年3⽉25⽇に公表した通期⾒通し

 ✲ 実態純利益︓純利益から⼀過性要因を控除した概数を表記

 ✲ 基礎営業キャッシュ・フロー︓ 営業キャッシュ・フローから営業資⾦の増減等を控除

 ✲ エクスポージャー︓出資、融資、保証、有形固定資産、のれん、無形資産等の合計
01 2019年度 通期業績⾒通しの修正
                            2019年度⾒通し
     修正の概要                                             増減
                 修正前(20/2/5公表)    修正後(20/3/25公表)

      純利益          2,000億円          △ 1,900億円      約△ 3,900億円

     ⼀過性要因        △ 340億円           △ 4,040億円      約△ 3,700億円

     実態純利益         2,340億円              2,140億円     約△ 200億円

    ネットDEレシオ       0.9倍程度               1.2倍程度     0.3ポイント程度悪化

     ネット有利⼦負債     19,300億円          19,800億円        約+500億円

       資本合計       21,200億円          16,400億円       約△ 4,800億円

   1株当たり年間配当⾦     35円(下限)           35円(下限)          変更なし


  ⼀過性損失を含む事業環境の悪化に伴う影響並びに事業価値算定の基となる前提条件については、現在精査中であり、
  会計監査⼈とも協議中です。また、今後業績⾒通しが変動し、あらためて開⽰すべき事項が発⽣した場合には、速やかに
  お知らせ致します




                                                                 1
02 2019年度 通期業績⾒通しの修正内訳

   修正の内訳                       項⽬        当社純利益への影響額(税後)

           ⽯油・ガス開発事業                        約△ 1,450億円

             ⽶国メキシコ湾における減損損失                約△ 800億円

             英領北海における減損損失および繰延税⾦資産取り崩し      約△ 650億円

           ⽶国穀物事業                           約△ 1,000億円

   ⼀過性要因     Gavilon穀物事業における減損損失            約△ 800億円

             ⽶国⻄海岸の穀物輸出事業における減損損失           約△ 200億円

           チリ銅事業における減損損失                    約△ 600億円

           海外電⼒およびインフラ関連事業における減損損失          約△ 400億円

           その他                              約△ 250億円

                 ⼀過性要因による修正⾦額               約△ 3,700億円


   実態純利益   エネルギー、化学品、アグリ事業等                 約△ 200億円

                    純利益の修正⾦額                約△ 3,900億円




                                                          2
03 ⽯油・ガス開発事業について

        今回の減損における事業計画前提は以下の通り
        今回の減損損失計上により、2019年度末の⽶国メキシコ湾、英領北海におけるエクスポージャー残⾼合計は
         1,100億円程度となる⾒通し


   今回の減損における事業計画前提
                                                                                                           EBITDA*2
                                           エクスポージャー           想定原油価格*1
                                                                                                         ブレークイーブン価格
                                           残⾼(億円)              (ドル/バレル)             事業期間
                                                                                                           (ドル/バレル)
                                           19年度末⾒通し 20〜23年度             全事業期間                          20〜23年度     23年度
               ⽶国メキシコ湾                              600            39          51
                 Big Foot                           400            39          51     2037年迄                18          16
                 Heidelberg                          30            38          46     2030年迄
                 Kodiak                             100            38          55     2036年迄
               英領北海                                 500            44          55     2033年迄                15          14
                       合計                         1,100

   エクスポージャー残⾼の推移
                                           18年度末       19年度末            20年度〜23年度          23年度末
                      (概数・億円)
                                             実績         ⾒通し                計画*4             計画*4
               ⽶国メキシコ湾                         1,900         600 償却▲450,CAPEX 150                300
               英領北海                            1,000         500 償却▲350,CAPEX 200                350
               その他                               200         100                                 100
               ⽯油・ガス開発事業全体*3                   3,100       1,200                                 750
  *1   ⽣産量による加重平均ベース
  *2   EBITDA︓税引前利益に⽀払利息、減価償却費を加算したもの。Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略
  *3   ⽯油・ガス権益事業(⽶国メキシコ湾、英領北海、インド洋)、⽶国シェールオイル案件、ロシア サハリン1案件におけるエクスポージャー残⾼の合計
  *4   現時点での⽣産計画に基づく試算

                                                                                                                             3
04 ⽶国穀物事業について

      今回の減損における事業計画は以下の通り
      今回の減損損失計上により、2020年3⽉末におけるGavilon穀物事業および穀物輸出事業(⽶国⻄海岸)の買収プレミ
       アム*1は前年度末⽐△1,000億円程度減少し、60億円程度となる⾒通し



                           Gavilon穀物事業および穀物輸出事業(⽶国⻄海岸)の連結投資簿価
   (億円)              うちGavilon穀物事業買収プレミアム     うち穀物輸出事業(⽶国⻄海岸)買収プレミアム            エクスポージャー合計

  3,000
                             合計2,600程度
  2,500

  2,000
                                                                            合計1,600程度
  1,500

  1,000                       280 程度
      500
                                                  買収プレミアム
                              750 程度                                                           60程度
                                                          △1,000程度減少
       0
                            2019年3⽉末実績                                     2020年3⽉末⾒通し

            (百万ドル)

            実績および事業計画                                               19年度         24年度          28年度
                                       16年度        17年度     18年度
                                                                    ⾒通し     …    計画        …    計画
             Gavilon穀物事業 税引前利益*2            102       91       59      61             99          118

  *1 買収プレミアム︓買収価額と買収時点における対象会社の純資産額との差額(のれん、無形資産)
  *2 ⼀過性損益を控除したもの



                                                                                                        4
05 チリ銅事業について

      今回の減損損失計上により、2020年3⽉末におけるチリ銅事業の買収プレミアム*1は前年度末⽐△600億円程度減少し、
       300億円程度となる⾒通し
      事業計画における銅価格の前提は、2020年度〜2022年度は4,700ドル/トン程度からスタートし、2028年度に
       6,800ドル/トン程度まで上昇する計画


                                    チリ銅事業のエクスポージャー
   (億円)                       うち買収プレミアム(鉱業権)        エクスポージャー合計
  3,500
                        合計2,900程度
  3,000
  2,500                                                         合計2,300程度

  2,000
  1,500
  1,000
      500                 900 程度          △600程度減少
                                                                     300 程度
       0
                       2019年3⽉末実績                               2020年3⽉末⾒通し

                            (ドル/トン)

                            事業計画前提             20〜22年度        28年度
                                                         …
                                LME銅価格         4,700程度       6,800程度
  *1 買収プレミアム︓買収価額と買収時点における対象会社の純資産額との差額(鉱業権)




                                                                              5
06 資本配分⽅針について


  資本配分⽅針

  財務規律の維持・強化を⽬的とし、中期経営戦略GC2021(3カ年)の株主還元後フリー
   キャッシュ・フロー⿊字化を必達の最優先⽅針とする

  現下の事業環境を踏まえ、2020年度の実態純利益は1,800億円程度、基礎営業キャッ
   シュ・フローは3,000億円程度の⾒通し

  株主還元については現⾏の連結配当性向25%以上を維持し、各年度における配当⾦は期
   初に公表する予想配当⾦を下限とする⽅針を継続する。財務基盤が悪化したことを踏まえ
   て、GC2021期間中の⾃⼰株式取得は実施しない




  ➡ 中期経営戦略GC2021の詳細については、改めて5⽉7⽇に公表予定




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