7947 エフピコ 2020-01-31 15:00:00
2020年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

 
                                                                                                        
 
                   2020年3月期  第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                           2020年1月31日
上場会社名          株式会社エフピコ                                                                 上場取引所              東
コード番号          7947  URL  https://www.fpco.jp/
代表者            (役職名) 代表取締役社長                                (氏名)佐藤          守正
問合せ先責任者        (役職名) 専務取締役経理財務本部本部長                         (氏名)池上          功           TEL  084-953-1145
四半期報告書提出予定日            2020年2月6日                                                 
配当支払開始予定日              -                                                         
四半期決算補足説明資料作成の有無:有  
四半期決算説明会開催の有無      :無  
 
                                                                                                (百万円未満切捨て)
1.2020年3月期第3四半期の連結業績(2019年4月1日~2019年12月31日)
  (1)連結経営成績(累計)                                                                 (%表示は、対前年同四半期増減率)
 
                                                                                             親会社株主に帰属する
                   売上高        営業利益                                          経常利益
                                                                                               四半期純利益
                            百万円           %        百万円           %     百万円                %     百万円     %
    2020年3月期第3四半期          144,378       2.5       12,810      10.1    13,311           10.1    8,786  0.8
    2019年3月期第3四半期          140,872       4.6       11,635       4.2    12,085            3.7    8,715 10.7
 
(注)包括利益        2020年3月期第3四半期           8,989百万円 (9.9%)          2019年3月期第3四半期                   8,176百万円 (△8.6%)
 
                                                 潜在株式調整後
                            1株当たり
                                                  1株当たり
                           四半期純利益
                                                  四半期純利益
                                      円 銭              円 銭
    2020年3月期第3四半期                    212.53              -
    2019年3月期第3四半期                    210.82              -
 
    (2)連結財政状態
                               総資産                   純資産                  自己資本比率                  1株当たり純資産
                                      百万円                    百万円                          %               円 銭
    2020年3月期第3四半期                    249,780                117,829                     47.0           2,837.17
    2019年3月期                         249,332                112,198                     44.8           2,703.33
 
(参考)自己資本           2020年3月期第3四半期               117,288百万円        2019年3月期            111,755百万円
 
2.配当の状況
                                                   年間配当金
 
                   第1四半期末       第2四半期末            第3四半期末              期末                 合計
                       円 銭               円 銭              円 銭              円 銭                 円 銭
    2019年3月期               -             40.00               -             41.00               81.00
    2020年3月期               -             40.00               -                            
  2020年3月期(予想)                                                             41.00               81.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
 
 
3.2020年3月期の連結業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日)
                                                                                        (%表示は、対前期増減率)
 
                                                                                    親会社株主に帰属               1株当たり
                 売上高      営業利益        経常利益
                                                                                    する当期純利益                当期純利益
            百万円     %  百万円      %                            百万円           %         百万円     %                 円 銭
    通期     186,000 2.7 15,500 11.1                           16,000       7.7        10,600 7.1               256.41
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無
 
 
※  注記事項
  (1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
      新規 -社  (社名) 、除外  -社  (社名)
       
 
  (2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無
       
 
  (3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
    ①  会計基準等の改正に伴う会計方針の変更        :無
    ②  ①以外の会計方針の変更                      :無
    ③  会計上の見積りの変更                        :無
    ④  修正再表示                                  :無
     
 
  (4)発行済株式数(普通株式)
   ①  期末発行済株式数(自己株式を含む)   2020年3月期3Q   44,284,212株   2019年3月期     44,284,212株
   ②  期末自己株式数             2020年3月期3Q   2,944,363株    2019年3月期     2,944,292株
   ③  期中平均株式数(四半期累計)      2020年3月期3Q   41,339,873株   2019年3月期3Q   41,339,952株
    
 
※  四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
 
※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等に関するご注意)
  本資料に記載されている業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成しております。実際の
業績は、今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。なお、業績予想の前提となる条件及び業績予想の利
用にあたっての注意事項等については、[添付資料]6ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想
などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
   
(四半期決算補足説明資料の入手方法について)
  四半期決算説明資料は、決算発表後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
                                    ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

○添付資料の目次
 
    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………………………        2
     (1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………………………        2
     (2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………………………        5
     (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………………        6
    2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………        7
     (1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………        7
     (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………………        9
        四半期連結損益計算書                                             
         第3四半期連結累計期間 ………………………………………………………………………………………        9
        四半期連結包括利益計算書                                           
         第3四半期連結累計期間 ………………………………………………………………………………………       10
     (3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………       11
     (4)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………       12
       (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………       12
       (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………………………       12
 
 




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                                     ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
   当社グループは、創業以来の原点である「現場主義」「顧客第一主義」を徹底し、製造業としての基本3本柱で
  ある「もっとも高品質で環境に配慮した製品を、どこよりも競争力のある価格で、必要なときに確実にお届け
  する」を実践しております。また、当社グループは、2020年のテーマを「両立」といたしました。お客様のニーズ
  に合った製品の開発や、課題解決につながる提案を行うことにより「お客様の繁栄」と「当社の成長」の両立を
  目指すとともに、「売上」と「利益」、「品質」と「生産性」など、各部門において価値を両立するための取り
  組みを進めてまいります。
    
  (売上高の状況)
    当第3四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年12月31日まで)の売上高は、1,443億78百万円となり、
  2019年5月8日の「2019年3月期 決算短信」で公表いたしました通期の業績予想に対し概ね順調に推移し、
  前年同期に比べ35億5百万円の増収(前年同期比102.5%)、過去最高となりました。当社グループにおいて生産
  する製品の当第3四半期連結累計期間の売上高は1,104億27百万円(前年同期比103.3%)、売上数量は前年同期比
  102.9%となり、当社グループ外より仕入販売する商品の当第3四半期連結累計期間の売上高は339億51百万円
  (前年同期比100.0%)となりました。
   電子レンジ対応やCО2削減など、機能を備えた当社オリジナル製品の売上が堅調に推移しており、特に消費者
  の環境意識の高まりから、当社のエコトレーを積極的に採用いただくなど、環境配慮製品の需要が拡大しておりま
  す。
    
  (利益の状況)
   当第3四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期に比べ11億75百万円の増益となる128億10百万円(前年同期
  比110.1%)、経常利益は前年同期に比べ12億25百万円の増益(※1)となる133億11百万円(前年同期比
  110.1%)、償却前経常利益は234億12百万円(前年同期比106.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、
  87億86百万円(前年同期比100.8%)となり、2019年5月8日の「2019年3月期 決算短信」で公表いたしました
  通期の業績予想に対し概ね順調に推移いたしました。利益増減要因として、前連結会計年度における原材料価格の
  値上がりに伴い実施した価格改定の影響、当社オリジナル製品や新製品の販売が好調に推移したこと等による利益
  改善の一方、人件費、減価償却費及び物流費等の増加によるコストの増加がありました。
    
   (※1)第3四半期累計経常利益    利益増減要因




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                                  ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

(営業活動の状況)
 当社グループは、消費者のライフスタイルに合わせた付加価値の高い新製品の開発と品揃えのスピードを加速
し、売上高の増加と利益率の向上を図っております。
 食品小売各社の人手不足に対応した作業改善容器として、安心かん合のテープレス容器や内装を用いたセット
メニュー容器などの採用が広がっております。加えて、2019年3月27日~29日開催のエフピコフェア2019にて
ご紹介した、容器の見栄えを維持しながら従来品より軽量化を図ったPSP低発泡容器や、同じ位置に柄が入る
よう設定された「定位置成形」技術を用いた見栄えの美しい容器が、多くの引き合いをいただいております。
 電子レンジ加熱対応のマルチFP容器を使用した「生から惣菜」は、生の食材の美味しさを伝える新たな売り方
として、小売店や食品メーカーで季節に応じたメニュー開発が進んでおります。2019年3月以降、全国のテレビ
番組で取り上げられるなど注目を集め、売り場での定番商品となりました。
  
(生産部門の状況)
 当社グループの生産部門においては、オペレーターの技術向上、段取り時間の短縮、生産設備の性能アップ、
金型抜型の改善などを行った結果、時間当たりショット数の推移が2008年3月期と比較して13%改善して
おります。全国の成形工場においては、生産工程42ラインで自動化設備73台が稼働し、自動化・省人化を図って
おります。
 また、生産工場では、食品安全管理の認証であるFSSC22000認証を、2019年12月末時点で10工場において
取得しており、2020年6月を目途に21工場まで拡大いたします。さらに、サプライチェーンマネジメントシステム
において、2019年10月より、約10,000品目の製品のうち約3,500品目を対象とし、AIを活用した販売予測を開始
いたしました。2020年3月を目途に約5,300品目まで対象を拡大し、精度向上と効率化を図ってまいります。
  
(物流部門の状況)
 2018年7月に発生した西日本豪雨災害や、運送業界の人手不足の影響により全国的に輸送単価の高騰が続いてお
ります。当社グループは、自社便比率を高め、かつトラック1台あたりの積載効率を上げることで、物流コストの
抑制に努めてまいります。
 また、物流倉庫内作業の効率化及び省人・省力化を目的に、2017年8月より無人搬送車(Automated
Guided Vehicle)の導入を開始し、2019年12月末時点で全国7拠点・29台まで拡大いたしました。
今後、無人搬送フォークリフト(Automated Guided Forklift)についても導入を予定
しており、省人・省力化への取り組みを加速させてまいります。加えて、音声ピッキングシステムによるピッキン
グ作業の生産性を改善させるなど、繁忙期の安定供給に向けた取り組みを進めてまいります。
 配送センター間の横持ち輸送においては、従来、トラックへの製品の積込みや荷下ろし等の荷役作業をすべて
手作業で行っておりましたが、製品をパレットに載せたままトラックへ積込む「パレット輸送」を組み込むこと
で、荷役時間の大幅な短縮が可能になりました。2019年12月末時点で4路線において実施しており、今後、実施
路線の拡大を図ってまいります。
 当第3四半期連結累計期間のゴールデンウィーク、お盆期間及び年末の配送については、路線便業者が期間中の
運休や集荷制限を行う中、当社の自社便は連休期間中の配送体制を整え、大きな混乱なくお客様へ製品及び商品を
お届けすることができました。
 その他、BCP(事業継続計画)の一環として、災害などにより停電が発生した際にも入出荷業務を継続する
ため、全国の物流拠点21ヶ所に非常用自家発電設備の設置と、72時間(3日間)の電力を確保するための燃料の
備蓄をしております。2019年に発生しました台風等の自然災害の際には、非常用自家発電設備を稼働させ、通常
通り出荷できる体制を維持いたしました。2019年12月には、防災及び事業継続に向けた取り組みについて評価いた
だき、「DBJ BCM格付」に基づく融資を受けております。
  
(働き方改革への取り組み)
 当社グループは、ダイバーシティ(多様性)の推進に向け、障がいのある従業員が活躍できる仕事内容を考え、
働きやすい職場環境を創出して障がいのある従業員の雇用を促進しております。2019年3月末時点で、エフピコ
グループの障がい者雇用率は13.6%となりました。
 また、女性の職域拡大、継続就業支援、管理職の増加を目指す取り組みに関して「女性の活躍推進宣言」を
厚生労働省のポジティブアクション情報ポータルサイトに掲載し、2019年以降の女性総合職の採用比率を
30%以上、2022年までに女性管理職50名の登用を目標として定め、様々な取り組みを推進しております。
  その他、当社はフレックスタイム制の他、始終業時刻をスライドする時差出勤を導入しており、勤務時間帯の
選択肢を広げ、担当業務ごとの繁忙時間帯に集中して働き、作業生産性を向上させることで長時間残業を削減する
働き方改革を推進しております。加えて、2019年3月期より従業員の心身のリフレッシュの為に5日間の連続有給
休暇(スマイル休暇)の取得を義務化しており、活力のある職場づくりを推進しております。
 従業員の働く環境をサポートするために、家具家電付のワンルームマンションタイプ独身寮であるピコハウス

                          - 3 -
                                 ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

1号館(茨城県筑西市、150戸、2017年1月完成)、ピコハウス2号館(岐阜県安八郡輪之内町、102戸、2017年
3月完成)に加えて、ピコハウス3号館(茨城県古河市の独身寮をリニューアル、63戸、2020年3月完成
予定)及びピコハウス4号館(広島県福山市に新築、18戸、2020年10月完成予定)の建設を進めております。
加えて、障がい者向けグループホーム(20戸、2020年4月完成予定)を建設し、障がいのある従業員の働く環境を
より充実させてまいります。
  
(循環型社会実現に向けた取り組み)
 当社グループは、海洋プラスチックごみ問題及び気候変動問題を対処すべき重要な課題と考えており、全社一丸
となって、リサイクルに本気で取り組んでおります。
 1990年に6ヶ所のスーパーの使用済み容器回収ボックスからスタートしたエフピコ方式のリサイクルは、消費者
の皆様のご理解・ご協力をいただき、2019年12月末時点で回収拠点が9,300ヶ所を超えました。この当社の自主的
な取り組みは、1997年に施行された容器包装リサイクル法に基づく分別・収集の仕組みと合わせて、使用済み容器
を資源として有効利用する社会インフラとして定着しております。
 当社グループは、使用済み容器の回収量の増加を図るため、タレントのLiLiCoさんを起用した「使い捨
て、なんてもう言わないわ!!」「使い捨てに『NO!』もう一度容器にするの。」というメッセージを記載した
リサイクル推進ポスターを作成し、2019年12月末時点でスーパーマーケット202企業7,274店舗にて掲示いただいて
おります。また、全国各地のリサイクル拠点において、工場見学を積極的に実施しており、消費者の皆様をはじ
め、取引先、教育機関、行政機関など、毎年約2万人の方々をお迎えしております。今後も、食品容器は使い捨て
ではなく貴重な資源として再利用できることをより多くの消費者の皆様にお伝えしてまいります。
 当第3四半期連結累計期間における当社グループの製品売上高に占めるエコ製品(エコトレー、エコAPET
容器、エコOPET容器)の割合は42%となり、前年同期と比べ5%向上いたしました。なお、PET透明容器の
売上高に占める、再生PET原料を使用したエコ製品(エコAPET容器、エコOPET容器)の割合は98%とな
りました。
 今後再生PET原料を使用したエコAPET容器及びエコOPET容器の販売拡大に対応するため、2019年5月
には関東エコペット工場において再生PET原料生産能力を年間約2千トン増強するための設備投資を行い、過去
最高の月間生産量を更新いたしました。2019年6月には連結子会社である西日本ペットボトルリサイクル株式会社
において再生PET原料生産能力を年間約5千トン増強するための設備投資を行い、10月より稼働しております。
これらの設備投資に加え、生産効率改善の取り組みにより、当社グループの再生PET原料生産能力は従来の年間
約5万トンから、来期には約6万トンに拡大する見込みです。
 近年の海洋プラスチックごみ問題への関心の高まりを受け、2019年6月15日~16日、長野県軽井沢町において
開催された「G20 持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」の併設イベントで
ある、政府主催の屋外展示「G20 イノベーション展」への出展企業に当社が選定され、「トレーtoトレー」
リサイクルに関する展示をいたしました(※2)。当社のエコトレーは、バージン原料を使用した容器と比較して
30%のCO2排出抑制効果があるなど「トレーtoトレー」リサイクルの優位性をG20関係閣僚会合の関係者及び
一般来場者の皆様にご説明いたしました。
 これらの当社グループにおけるリサイクルの情報発信を、スーパーマーケットなどのユーザーや包装資材ディー
ラーに高くご評価いただいており、当社のエコトレーを積極的に採用いただくなど、環境配慮を意識した包装資材
を選定される動きが加速しております。
 当社グループは、単一素材においてリサイクルの技術と仕組みが確立している点をふまえ、リサイクルの拡大推
進が海洋プラスチックごみ問題及び気候変動問題の有効な対策の一つと考え、エフピコ方式のリサイクル「トレー
toトレー」「ボトルtoトレー」を着実に実行してまいります。一方、技術は進歩するという前提のもと、石油
由来のプラスチックに代わる選択肢として、紙やバイオマス等の素材の情報収集や各種リサイクル手法の調査研究
を進めるとともに、環境配慮設計による業界トップクラスの環境負荷の低い容器の開発を通して、循環型社会の実
現と持続可能な社会の構築を目指してまいります。
 




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                                   ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

 (※2)「G20 イノベーション展」出展企業に選定され、リサイクルの取り組みを発信
  




      
 (ESG・SDGsへの取り組み)
  当社は、エフピコ方式のリサイクル、障がい者雇用に加え、サプライチェーンマネジメントや人権に関する
 取り組みの強化並びに情報開示の充実化等を図っております。
  これらの取り組みの結果、当社は2019年6月、FTSE Russell社が開発した「FTSE4Good
 Index Series」及び「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に初めて選定
 されました。なお、当社は、MSCI社が開発した「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」についても、
 2019年6月時点の構成銘柄に継続選定されております。
   さらに、株式会社ジャパンタイムズが2019年より新設した、地方における里山里海の利活用や、ESG投資の
 普及促進に顕著な功績のあった企業・団体を表彰する「The Japan Times Satoyama&
 ESGアワード2019」の第1回ESG部門「優秀賞」に選出されました。
  今後もエフピコ方式のリサイクルを着実に実行することで、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた
 取り組みを加速し、循環型社会の実現に一層努めてまいります。
   
(2)財政状態に関する説明
 ①資産、負債及び純資産の状況
  当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて4億48百万円増加し、2,497億80
 百万円となりました。これは主に、売上高の増加に伴う売上債権の増加、減価償却による有形固定資産及び無形
 固定資産の減少によるものであります。
  負債合計は、前連結会計年度末に比べて51億82百万円減少し、1,319億50百万円となりました。これは主に、
 原材料等の仕入高の増加に伴う仕入債務の増加、長期借入金等の返済による有利子負債の減少によるものでありま
 す。
  また、純資産合計は、前連結会計年度末に比べて56億31百万円増加し、1,178億29百万円となりました。これ
 は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益87億86百万円及び剰余金の配当33億48百万円によるものであります。
 ②キャッシュ・フローの状況
  当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より19
 億58百万円減少し、171億93百万円となりました。
 (営業活動によるキャッシュ・フロー)
  営業活動により獲得した資金は、164億63百万円(前年同期は177億47百万円の資金獲得)となりました。
  これは主に、税金等調整前四半期純利益130億34百万円、減価償却費101億1百万円、仕入債務の増加33億30百万
 円及び未収入金の減少11億85百万円などによる資金の増加、他方、売上債権の増加73億16百万円及び法人税等の支
 払額55億84百万円などによる資金の減少によるものであります。
 (投資活動によるキャッシュ・フロー)
     投資活動により支出した資金は、74億91百万円(前年同期は129億12百万円の支出)となりました。
     これは主に、自動化設備等の生産設備に関する有形固定資産の取得による支出72億35百万円によるものでありま
 す。




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                                           ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

      
     (財務活動によるキャッシュ・フロー)
      財務活動により支出した資金は、109億30百万円(前年同期は26億28百万円の支出)となりました。
      これは主に、長期借入れによる収入50億円と、長期借入金の返済による支出105億89百万円、リース債務の返済
     による支出20億9百万円及び配当金の支払額33億21百万円などによるものであります。
 
    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
      2019年10月の消費増税における軽減税率適用開始を背景に、飲食店のテイクアウト及びデリバリーの更なる
     拡大が続く中、当社連結子会社のエフピコ商事株式会社は、包装資材のECサイト「パックマーケット」を2019年
     6月27日より開設いたしました。当社グループや各地域の有力な包装資材ディーラー等と協働し、包装資材の
     マーチャンダイジングを一層強化するとともに、当社グループのITインフラと物流インフラを活用し、小規模
     小口顧客への販売強化に努めております。
      また、2019年7月より、宅配ポータルサイト大手との協業を開始し、2019年10月、麺類向けのデリバリー特化型
     容器の販売を開始いたしました。本体にスープ、中皿に麺を盛り付ける新容器は、配達中にスープが漏れにくく、
     冷めにくいことから、美味しさを維持した状態でお客様へ商品をお届けすることができ、さらに一度に配達できる
     数が増えることから、配達の効率化にも貢献できると考えております。今後も、多様化するデリバリーメニューに
     対応した容器の開発に努めてまいります。
      加えて、2019年7月より、病院・介護施設での食事サービスを提供する給食大手及び外食産業との協業を開始
     し、病院・介護施設でも日曜日は外食気分を感じていただく特別メニュー「みんなの日曜日」向け容器の提供を
     開始いたしました。当社容器で食事を召し上がっていただくことで、皆様に外食気分を味わっていただきます。
      今後も、新たなマーケットとして、当社オリジナル製品マルチFP容器の特徴である-40℃~+110℃の耐寒・
     耐熱性及び断熱性を生かして、冷凍食品容器市場への事業展開を図るなど、お客様の商品価値向上に役立つ製品
     開発を継続してまいります。
          
         なお、2019年5月より当社連結子会社のエフピコインターパック株式会社に新たな基幹システムを導入いたしま
     した。発注数や在庫をコントロールするサプライチェーンマネジメント機能やスマートフォン発注機能など、包装
     資材ディーラーのオペレーションに特化した機能を備えるとともに、グループ内での情報連携をスピーディーに行
     えることから業務効率化を実現しております。今後、当社グループの包装資材ディーラー等に対しても、同様の
     システムを順次導入してまいります。
          
         2019年5月8日の「2019年3月期   決算短信」で公表いたしました通期の業績予想に変更はありません。
       
    (用語説明)
     マルチFP        : -40℃~+110℃の耐寒・耐熱性及び断熱性に優れた発泡PS(ポリスチレン)容器
     (MFP)容器
     エコトレー        : スーパーで店頭回収されたPS容器と工場内端材を原料とするリサイクル発泡PS容器
                    (1992年販売開始)
     エコAPET容器     : スーパーで店頭回収されたPET透明容器、PETボトル及び工場内端材を原料とするリ
                    サイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)透明容器
                    耐熱温度+60℃(2012年販売開始)
     エコOPET容器     : エコAPET容器と同じ原料を使用する二軸延伸PETシートから成形したリサイクル
                   OPET透明容器
                   耐油性に優れ、透明度も高くOPS容器と同等の耐熱性を実現
                    耐熱温度+80℃(2016年販売開始)
     OPS容器        : 従来からの二軸延伸PSシートから成形した透明容器
                   耐熱温度+80℃
          




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                                 ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

2.四半期連結財務諸表及び主な注記
    (1)四半期連結貸借対照表
                                                      (単位:百万円)
                             前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                            (2019年3月31日)          (2019年12月31日)
    資産の部                                                          
     流動資産                                                         
       現金及び預金                          19,151               17,193
       受取手形及び売掛金                       38,512               45,822
       商品及び製品                          18,687               17,741
       仕掛品                                136                  112
       原材料及び貯蔵品                         3,714                3,877
       その他                              4,464                3,139
       貸倒引当金                             △19                 △105
       流動資産合計                          84,647               87,780
     固定資産                                                         
       有形固定資産                                                     
         建物及び構築物(純額)                   76,802               74,614
         機械装置及び運搬具(純額)                 33,175               33,723
         土地                            33,072               33,161
         リース資産(純額)                      4,685                3,591
         その他(純額)                        5,562                5,641
         有形固定資産合計                     153,298              150,732
       無形固定資産                                                     
         のれん                            1,255                1,044
         その他                            1,347                1,415
         無形固定資産合計                       2,602                2,460
       投資その他の資産                         8,783                8,807
       固定資産合計                         164,684              162,000
     資産合計                             249,332              249,780
    負債の部                                                          
     流動負債                                                         
       買掛金                             20,954               24,284
       短期借入金                           15,883               23,186
       コマーシャル・ペーパー                     18,000               18,000
       未払法人税等                           3,365                1,889
       賞与引当金                            2,191                1,172
       役員賞与引当金                             96                   75
       その他                             16,363               16,730
       流動負債合計                          76,854               85,339
     固定負債                                                         
       長期借入金                           52,455               39,562
       役員退職慰労引当金                          623                  672
       執行役員退職慰労引当金                         31                   33
       退職給付に係る負債                        4,284                4,320
       その他                              2,884                2,022
       固定負債合計                          60,279               46,610
     負債合計                             137,133              131,950
 




                         - 7 -
                               ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

 
                                                    (単位:百万円)
                           前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                          (2019年3月31日)          (2019年12月31日)
    純資産の部                                                       
     株主資本                                                       
       資本金                           13,150               13,150
       資本剰余金                         15,864               15,864
       利益剰余金                         86,728               92,165
       自己株式                         △5,094               △5,094
       株主資本合計                       110,648              116,085
     その他の包括利益累計額                                                
       その他有価証券評価差額金                   1,260                1,309
       退職給付に係る調整累計額                   △154                 △107
       その他の包括利益累計額合計                  1,106                1,202
     非支配株主持分                            443                  541
     純資産合計                          112,198              117,829
    負債純資産合計                         249,332              249,780
 




                       - 8 -
                                    ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
     (四半期連結損益計算書)
      (第3四半期連結累計期間)
                                                         (単位:百万円)
                            前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                             (自 2018年4月1日           (自 2019年4月1日
                              至 2018年12月31日)         至 2019年12月31日)
    売上高                                 140,872                144,378
    売上原価                                 95,320                 95,758
    売上総利益                                45,552                 48,619
    販売費及び一般管理費                           33,916                 35,809
    営業利益                                 11,635                 12,810
    営業外収益                                                             
     受取利息                                     0                      0
     受取配当金                                  106                    118
     持分法による投資利益                              -                      26
     補助金収入                                  129                    141
     スクラップ売却益                               122                    131
     その他                                    327                    266
     営業外収益合計                                687                    685
    営業外費用                                                             
     支払利息                                    87                     73
     その他                                    150                    110
     営業外費用合計                                237                    184
    経常利益                                 12,085                 13,311
    特別利益                                                              
     固定資産売却益                                734                     -
     特別利益合計                                 734                     -
    特別損失                                                              
     固定資産除売却損                               170                    185
     減損損失                                   100                     -
     投資有価証券評価損                               -                      91
     特別損失合計                                 270                    276
    税金等調整前四半期純利益                         12,549                 13,034
    法人税、住民税及び事業税                          3,894                  4,220
    法人税等調整額                               △101                    △80
    法人税等合計                                3,792                  4,139
    四半期純利益                                8,757                  8,894
    非支配株主に帰属する四半期純利益                         41                    108
    親会社株主に帰属する四半期純利益                      8,715                  8,786
 




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                                 ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

     (四半期連結包括利益計算書)
      (第3四半期連結累計期間)
                                                     (単位:百万円)
                        前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                         (自 2018年4月1日           (自 2019年4月1日
                          至 2018年12月31日)         至 2019年12月31日)
    四半期純利益                            8,757                 8,894
    その他の包括利益                                                     
     その他有価証券評価差額金                     △620                     48
     退職給付に係る調整額                          39                    46
     持分法適用会社に対する持分相当額                    -                    △0
     その他の包括利益合計                       △580                     95
    四半期包括利益                           8,176                 8,989
    (内訳)                                                         
     親会社株主に係る四半期包括利益                  8,134                 8,881
     非支配株主に係る四半期包括利益                     41                   108
 




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                                      ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

    (3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                          (単位:百万円)
                             前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                              (自 2018年4月1日           (自 2019年4月1日
                               至 2018年12月31日)         至 2019年12月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                  
     税金等調整前四半期純利益                         12,549                13,034
     減価償却費                                 9,826                10,101
     減損損失                                    100                    -
     賞与引当金の増減額(△は減少)                       △990                △1,018
     役員賞与引当金の増減額(△は減少)                       △7                   △20
     貸倒引当金の増減額(△は減少)                         △2                     93
     役員退職慰労引当金の増減額(△は減少)                      28                    49
     執行役員退職慰労引当金の増減額(△は減少)                     4                     2
     退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                      90                    35
     投資有価証券評価損益(△は益)                          -                     91
     受取利息及び受取配当金                           △107                  △119
     支払利息                                     87                    73
     持分法による投資損益(△は益)                          -                   △26
     固定資産除売却損益(△は益)                        △578                    177
     売上債権の増減額(△は増加)                       △7,280               △7,316
     たな卸資産の増減額(△は増加)                         257                   807
     未収入金の増減額(△は増加)                          813                 1,185
     仕入債務の増減額(△は減少)                        3,019                 3,330
     その他                                   3,559                 1,517
     小計                                   21,371                21,998
     利息及び配当金の受取額                             107                   119
     利息の支払額                                 △82                   △70
     法人税等の支払額                             △3,648               △5,584
     営業活動によるキャッシュ・フロー                     17,747                16,463
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                  
     有形固定資産の取得による支出                      △12,620               △7,235
     有形固定資産の売却による収入                        1,407                   162
     事業譲受による支出                             △874                     -
     その他                                   △825                  △418
     投資活動によるキャッシュ・フロー                    △12,912               △7,491
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                  
     短期借入金の純増減額(△は減少)                      △800                     -
     長期借入れによる収入                           15,000                 5,000
     長期借入金の返済による支出                       △11,310               △10,589
     リース債務の返済による支出                        △2,195               △2,009
     配当金の支払額                              △3,323               △3,321
     その他                                     △0                   △10
     財務活動によるキャッシュ・フロー                     △2,628               △10,930
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                    2,206               △1,958
    現金及び現金同等物の期首残高                        15,659                19,151
    現金及び現金同等物の四半期末残高                      17,865                17,193
 




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                                    ㈱エフピコ (7947) 2020年3月期 第3四半期決算短信

    (4)四半期連結財務諸表に関する注記事項
    (継続企業の前提に関する注記)
     該当事項はありません。
 
    (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
     該当事項はありません。
 




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