7946 光陽社 2020-12-22 16:30:00
事業の現状、今後の展開等について [pdf]

                                                2020 年 12 月 22 日
  各        位
                           会   社   名 株 式 会 社 光             陽 社
                           代   表   者 代表取締役社長 犬養            岬太
                           (コード番号    7946)
                           問合せ先責任者 取締役業務本部長 冨              正俊
                           ( T E L   0 3 - 5 6 1 5 - 9 0   6 1 )

                事業の現状、今後の展開等について

 当社グループは、下記のとおり、事業の現状および今後の展開等について、株式会社東京証券
取引所に対し、同社有価証券上場規程第 601 条第1項第4号 a に定める書面を提出いたしまし
たので、お知らせいたします。
 本書面の提出により、2021 年6月末日までのいずれかの月において、月間平均時価総額およ
び月末時価総額が 10 億円以上になった時は、同上場廃止基準に該当しないこととなります。


                           記

1.事業の現状について
(1)経営の基本方針
   当社グループは、お客様に喜ばれる“良いものづくり”を通じて、社会の進歩発展に貢献
  すると共に、全従業員の働きがいと幸せを追求することを経営理念とし、その行動指針を以
  下のように定めております。

      誠実   常に誠意をもって人に接する
      創意   常に創意工夫を志す
      確実   常に確実に職務を遂行する

(2)当社グループの事業の内容
   当社クループの主な事業内容は以下の通りです。

   ①製品制作部門
      デジタル対応の画像処理技術を核とした、オフセット印刷用写真版、ディスプレイ、映
      像・マルティメディアコンテンツ制作
   ②印刷部門
      企画、デザイン、DTP制作のトータルフローを構築し、カラーマネジメントを核とし
      た印刷、加工、アッセンブリ、納品までのワンストップサービスの提供
      絵本の印刷、製本、配送
   ③商品
      ビジネスフォーム、伝票、封筒、帳簿等の企業の印刷物及び印刷に関する消耗品等の販
      売
(3)当社グループの事業の現状
   当社グループは、2011 年 3 月期以降、安定的に利益を計上し、従前に比べ収益構造が改
  善しており、2019 年 6 月には、21 年ぶりに期末配当 20 円を実施いたしました。
   当社グループの中期経営計画(2019 年度~2021 年度)は、当期で第 2 年目となります。
   2021 年3月期第2四半期連結累計期間において、当社グループは、お客様のニーズに応
  えるべく、抗菌加工印刷を施した商材等を投入するなど営業力・提案力の強化を図るとと
  もに、生産効率の向上、内製化の推進、収益性の改善に取り組んでまいりました。一方、
  市場では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う経済活動の収縮、イベントの自
  粛、訪問機会の減少により営業活動が限定的となりました。また、工場におきましては受
  注減少に伴い稼働率が低下いたしました。
   この結果、2021 年3月期第2四半期連結累計期間における売上高は 16 億 79 百万円(前
  年同四半期比 21.2%減収)となりました。その内訳は、写真製版売上高3億6百万円(前
  年同四半期比 37.6%減収)、印刷売上高 13 億 53 百万円(前年同四半期比 16.0%減収)、
  商品売上高 19 百万円(前年同四半期比 29.6%減収)となりました。損益面につきまして
  は、営業損失1億 11 百万円(前年同四半期は営業利益 10 百万円)、経常損失 69 百万円
  (前年同四半期は経常利益 23 百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は 78 百万円
  (前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益 75 百万円)となりました。


(4)業績の推移及び概況
   当社の業績の推移は、下表のとおりです。
                                                                      (単位:千円)

          2016 年 3 月期    2017 年 3 月期    2018 年 3 月期    2019 年 3 月期    2020 年 3 月期

売上高          4,189,149      4,315,545      4,299,465      4,456,409      4,302,024
営業利益又は
                90,401        122,826        145,407         93,006      △ 13,616
営業損失(△)
経常利益            90,688        143,317        176,487        130,572          9,800
当期純利益           45,402        932,324        459,724        149,785         36,221
純資産額         1,071,031      2,003,503      2,565,942      2,324,833      2,338,216
総資産額         3,413,068      4,428,558      4,489,065      4,176,953      4,068,192
(注)2020 年3月期より連結財務諸表を作成しております。
2.今後の展開について
 当社グループは、以下の経営戦略を確実に遂行し、業績の回復、企業価値の向上に努めてお
ります。


(1)経営戦略
  ①営業戦略(リモートワーク等も活用した新規開拓及び既存顧客深耕の推進)
       イ   印刷ワンストップサービス、プリントマネジメント提案
           (a)企画・製版・印刷・製本加工・発送に至る自社内ワンストップ体制を活かし
             た提案営業
           (b)印刷コスト・品質・納期・発注業務に関するトータルソリューションを提供
             するプリントマネジメントの提案営業
       ロ 長年製版で培ったスキルを基にした高品質印刷技術の提案
           環境対応型高品位印刷ソリューション・広色域印刷・立体撮影サービス等の提案
           営業


  ②品質・生産性強化、コスト削減策
       イ   SDCAの標準化サイクルを回して品質・生産性の向上を図る標準化プロジェ
           クトを推進する。
           〔S:Standardize(標準化)   D:Do(実行)C:Check(評価)
            A:Action(処置・改善)〕
       ロ   2019 年 8 月に導入した従前の約 2.5 倍の生産能力がある最新鋭のUV両面8色
           印刷機により生産性を強化し、外注に依頼していた仕事の内製化、自動化装置に
           よる作業時間の短縮等により、市場が求める顧客要求(品質、価格、短納期)に
           応えることで売上と利益の向上に繋げる。
           〔UV:Ultra Violet(紫外線)〕
       ハ   パイピングシステム(インキ自動供給システム)によりインキの補充作業を自動
           化し、生産効率の向上を図る。
       ニ   高品位印刷ソリューション「The Favorite2」により、更なる品質の向上と環境
           負荷軽減を図る。


 (2)子会社2社
    2019 年 4 月より、下記子会社 2 社を設立し、事業の基盤の充足、内製の充足を図って
    おります。
   ①株式会社ニコモ
    クリエイターの作品により子供たちや親たちを笑顔にする事、子供たちの興味や関心
   を広げる事、クリエイターの才能を開花させる場所を提供する事を目的とし、誰でも絵
   本の出品・試し閲覧・購入が安心かつ簡単にできる絵本サイトの運営を行い、絵本の小
   ロット(1部~)印刷、製本、配送を行っております。現在、海外版の絵本も販売して
   おり、SNSの利用等を活用し、販路を拡大しております。
   ②株式会社ノコム
     印刷業界で、知見、経験などノウハウを有する優秀な人材を集め、顧客ニーズに的確
    に応える専門家集団による印刷物の製造、販売を行っております。2020 年度より体制
    を充実し、販路を拡大しております。


3.今後の見通し及び上場維持について
  当社グループは、2021 年3月期連結業績予想につきましては、売上高 3,754 百万円(前期
 比5億 48 百万円減少)、営業損失1億 32 百万円(前期比1億 19 百万円減少)、経常損失 34
 百万円(前期比 43 百万円減少)、親会社株主に帰属する当期純損失 43 百万円(前期比 79 百
 万円減少)を見込んでおります。
  当社グループは、収益性の改善ならびに財務体質の健全化を推進し、企業価値の向上を図
 り、東京証券取引所における上場を維持するよう努めてまいります。


                                               以   上