7943 ニチハ 2020-05-08 15:20:00
2020年3月期決算概況(参考資料) [pdf]
2020年3月期決算概況 (参考資料)
2020年5月8日
ニチハ株式会社
(コード番号7943、東証・名証第一部)
1.2020年3月期通期業績
(1) 連結業績
2020/3期 前期比 予想比
2019/3期
実績
予想 実績 金額 % 金額 %
売 上 高 119,160 127,100 123,722 4,562 3.8 △3,377 △2.7
営 業 利 益 12,720 14,000 13,098 377 3.0 △901 △6.4
経 常 利 益 13,137 14,300 13,501 364 2.8 △798 △5.6
親会社株主に帰属する
当 期 純 利 益 9,915 10,700 10,773 857 8.7 73 0.7
中 間 28円 30円 30円 2円 - 0円 -
期 末 28円 30円 30円 2円 - 0円 -
1株当たり配当金 56円 30円 30円 4円 - 0円 -
(注)予想:2019年11月7日決算発表時の予想、ただし中間配当金については実績
(2) 連結業績の説明
① 市場環境等
当社グループ主力製品の窯業系外装材の主要マーケットである新設住宅着工戸数は、貸家の大幅な減少傾向
が続き、2019年度の全体の新設住宅着工戸数は884千戸と前年度比7.3%、当社グループ事業と関係が特に強
い戸建て住宅も下半期に減少傾向が顕著となったため、同0.8%の減少となりました。
これに伴い、当社グループの主力製品である窯業系外装材の2019年度における業界全体の国内販売数量は、
前年度比1.2%(JIS規格対象外の12mm厚製品を含む基準)の減少となりました。
② 売上高
主力の国内事業は業界全体の販売量が減少する中、高付加価値商品の拡販などにより業界内シェアを順調に
上昇させて増収となったほか、米国窯業系外装材も増収となったことから、全体の売上高は1,237億22百万円と
前連結会計年度比45億62百万円(3.8%)の増収となりました。なお、業界内シェアにつきましては、通期では
51.0%と前期比3.1ポイント、当第4四半期会計期間(3ヵ月)では52.6%と前年同期比4.3ポイントそれぞれ上昇し
ました。
③ 損益
国内における物流費の高騰や固定費の増加はあったものの、エネルギー価格を含めた生産のコストダウンが進
んだほか、国内外装材事業・米国窯業系外装材事業の増収効果もあり、営業利益は130億98百万円と前連結会
計年度比3億77百万円(3.0%)の増益、経常利益は135億1百万円と同3億64百万円(2.8%)の増益となりまし
た。
親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、中国子会社で固定資産売却益を計上したことなどもあり、
107億73百万円と同8億57百万円(8.7%)の増益となりました。
④ 配当
当期の配当金につきましては、既に実施済の中間配当金30円に加え、期末配当金は、当初の予想通り1株に
つき普通配当30円を実施する予定であります。これにより当期の年間配当金は、1株当たり60円となる予定で
あります。
2.次期2021年3月期の通期業績予想
(1) 連結業績 (百万円、%)
通期
前期比
金額 %
売 上 高 112,000 △11,722 △9.5
営 業 利 益 8,000 △5,098 △38.9
経 常 利 益 8,400 △5,101 △37.8
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益 6,100 △4,673 △43.4
1 株 当 た り 配 当 金 50円 △10円 -
(注)通期の想定米ドル為替相場:109円
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(2) 連結業績予想の説明
当社グループ主力製品の窯業系外装材の主要マーケットである住宅市場につきましては、国内においては、新
型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の落ち込みにより、市況がリーマンショック時と同程度悪化すると見て
おります。一方、米国市場においても、新型コロナウイルス感染拡大の影響により市況は大幅に悪化すると予想
されます。
このような状況の下、当社グループは、国内においては、引き続き塗膜30年保証の高付加価値商品を軸に拡販
に努めシェアアップを図るほか、非住宅市場では低層から中高層までの幅広い耐火構造建築物向け新工法も加
え、さらなる販路拡大に注力いたします。また、海外事業においては、米国では販売数量減は避けられないもの
の、米国以外の海外市場開拓を一層強化します。さらにコスト面では、原油価格低下に伴うエネルギーコストダ
ウンが見込まれるほか、サプライチェーン全般にわたったコスト削減を強力に推進いたします。
これにより、売上高は1,120億円と前期比117億22百万円(△9.5%)の減収を、営業利益は80億円と前期比50億
98百万円(△38.9%)、経常利益は84億円と同51億1百万円(△37.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は
61億円と同46億73百万円(△43.4%)のそれぞれ減益を予想しております。
(3) 配当
配当予想につきましては、現時点での通期連結業績予想に基づき、中間・期末配当金ともに各25円の年間50円
を予想しております。
これまでは連結配当性向20%以上を指針として運用しておりましたが、次期よりこれを30%以上に引き上げる予
定です。
3.決算関係データ
(1)セグメント別売上高の主要内訳
(百万円)
2019/3期 2020/3期 2021/3期
前期比 前期比
実績 実績 予想
金額 % 金額 %
売 上 高 119,160 123,722 4,562 3.8 112,000 △11,722 △9.5
外 装 材 事 業 108,790 113,264 4,473 4.1 102,600 △10,664 △9.4
国 内 93,809 97,536 3,727 4.0 89,700 △7,836 △8.0
米国(窯業系) 14,981 15,727 746 5.0 12,900 △2,827 △18.0
(百万US$) ( 135.6 ) ( 144.2 ) ( 8.6 ) ( 6.3 ) ( 117.9 ) ( △26.3 ) ( △18.3 )
そ の 他 10,369 10,458 88 0.9 9,400 △1,058 △10.1
(注1)国内外装材には、日本からの米国以外への輸出及び中国事業など、少額の海外売上を含む。
(注2)その他の内訳は、繊維板事業、工事事業、FP事業、その他事業
(2)市場環境
上期 下期 通期
年度
第1四半期 第2四半期 計 第3四半期 第4四半期 計 計
住宅市場
新設住宅着工戸数 千戸 2018 245 246 491 246 216 462 953
( △2.0 ) ( △0.2 ) ( △1.1 ) ( 0.6 ) ( 5.2 ) ( 2.7 ) ( 0.7 )
2019 234 233 467 223 194 417 884
( △4.7 ) ( △5.4 ) ( △5.0 ) ( △9.4 ) ( △9.9 ) ( △9.6 ) ( △7.3 )
ウチ 一戸建 千戸 2018 109 112 221 116 101 217 438
( △0.6 ) ( 1.1 ) ( 0.3 ) ( 3.9 ) ( 7.2 ) ( 5.4 ) ( 2.8 )
2019 118 113 231 110 94 204 435
( 8.0 ) ( 0.7 ) ( 4.3 ) ( △5.3 ) ( △6.9 ) ( △6.0 ) ( △0.8 )
窯業系外装材業界
NYG サイディング販売数量 千坪 2018 7,851 7,735 15,586 8,662 7,874 16,536 32,122
[日本窯業外装材協会] ( △2.3 ) ( △5.7 ) ( △4.0 ) ( 0.9 ) ( 0.1 ) ( 0.5 ) ( △1.7 )
(12㎜厚製品を含む従来基準) 2019 7,822 8,092 15,914 8,195 7,624 15,819 31,733
( △0.4 ) ( 4.6 ) ( 2.1 ) ( △5.4 ) ( △3.2 ) ( △4.3 ) ( △1.2 )
当社
窯業系サイディング販売数量 千坪 2018 3,706 3,717 7,423 4,170 3,803 7,973 15,396
(12㎜厚製品を含む従来基準) ( △1.3 ) ( △2.6 ) ( △2.0 ) ( 3.7 ) ( 2.3 ) ( 3.0 ) ( 0.5 )
2019 3,838 4,085 7,923 4,242 4,011 8,253 16,176
( 3.6 ) ( 9.9 ) ( 6.7 ) ( 1.7 ) ( 5.5 ) ( 3.5 ) ( 5.1 )
NYGシェア % 2018 47.2 48.1 47.6 48.1 48.3 48.2 47.9
(+0.5p) (+1.6p) (+1.0p) (+1.3p) (+1.0p) (+1.2p) (+1.1p)
2019 49.1 50.5 49.8 51.8 52.6 52.2 51.0
(+1.9p) (+2.4p) (+2.2p) (+3.7p) (+4.3p) (+4.0p) (+3.1p)
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