7943 ニチハ 2019-05-09 15:40:00
2019年3月期決算概況(参考資料) [pdf]
2019年3月期決算概況 (参考資料)
2019年5月9日
ニチハ株式会社
(コード番号7943、東証・名証第一部)
1.2019年3月期通期業績
(1) 連結業績
2019/3期 前期比 予想比
2018/3期
実績 予想 実績 金額 % 金額 %
売 上 高 116,144 119,200 119,160 3,015 2.6 △39 △0.0
営 業 利 益 13,232 13,300 12,720 △511 △3.9 △579 △4.4
経 常 利 益 13,796 13,700 13,137 △659 △4.8 △562 △4.1
親会社株主に帰属する
当 期 純 利 益 11,151 10,000 9,915 △1,235 △11.1 △84 △0.8
中 間 27.5円 28円 28円 0.5円 - 0円 -
期 末 33.5円 28円 28円 △5.5円 - 0円 -
1株当たり配当金 61円 56円 56円 △5円 - 0円 -
(注)予想:2018年11月7日決算発表時の予想、ただし中間配当金については実績
(2) 連結業績の説明
① 市場環境等
当社グループ主力製品の窯業系外装材の主要マーケットである新設住宅着工戸数は、貸家の減少傾向が続い
たものの、持家及び分譲住宅が下半期に入って増加したため、2018年度の全体の新設住宅着工戸数は953千
戸と前年度比0.7%、特に当社グループ事業との関係が強い戸建住宅に限れば同2.8%の増加となり、市場は回
復基調で推移しました。
一方、当社グループの主力製品である窯業系外装材の2018年度における業界全体の国内販売数量は、2018年
度下半期では前年同期比0.5%の増加と回復傾向にあるものの、貸家向けの減少に加え、戸建住宅着工との
数ヵ月のタイムラグもあり、前年度比1.7%(JIS規格対象外の12mm厚製品を含む基準)の減少となりました。
② 売上高
主力の国内事業は業界全体の落ち込みを高付加価値商品を中心としたシェアアップで吸収して増収となったほ
か、米国窯業系外装材事業は引き続き堅調に推移し増収となったことから、全体の売上高は1,191億60百万円と
前連結会計年度比30億15百万円(2.6%)の増収となりました。
③ 損益
国内におけるエネルギーや物流のコストのアップに加え、米国窯業系外装材事業での営業体制強化に伴う先行
費用の発生などにより減益となったことから、営業利益は127億20百万円と前連結会計年度比5億11百万円(△
3.9%)、経常利益は131億37百万円と同6億59百万円(△4.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結
会計年度に米国子会社で新たに繰延税金資産を計上した影響もあり、99億15百万円と同12億35百万円(△
11.1%)の減益となりました。
④ 配当
当期の配当金につきましては、既に実施済の中間配当金28円に加え、期末配当金は、当初の予想通り1株に
つき普通配当28円を実施する予定であります。これにより当期の年間配当金は、1株当たり56円となる予定で
あります。
2.次期2020年3月期の通期業績予想
(1) 連結業績 (百万円、%)
上期 下期 通期
前年同期比 前年同期比 前期比
金額 % 金額 % 金額 %
売 上 高 61,500 4,929 8.7 66,500 3,910 6.2 128,000 8,839 7.4
営 業 利 益 6,500 1,064 19.6 8,000 715 9.8 14,500 1,779 14.0
経 常 利 益 6,600 879 15.4 8,200 783 10.6 14,800 1,662 12.7
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益 5,100 897 21.4 5,900 186 3.3 11,000 1,084 10.9
1 株 当 た り 配 当 金 30円 2円 - 30円 2円 - 60円 4円 -
(注)通期の想定米ドル為替相場:111.00円
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(2) 連結業績予想の説明
当社グループ主力製品の窯業系外装材の主要マーケットである住宅市場につきましては、国内においては新設
住宅着工戸数は減少すると見ております。一方、米国市場においては引き続き堅調に推移すると予想されます。
このような状況の下、当社グループでは、国内においては業界初である塗膜30年保証に対応した新商品を始め
として、高付加価値商品などの一層の拡販によりシェアアップを図るほか、非住宅市場では中高層建築物対応の
新工法採用に向けた提案営業の強化などによりさらなる販路拡大に注力いたします。また、海外事業において
は、米国では引き続き堅調な推移を見込むほか、米国以外の海外市場開拓にも取り組みます。さらにコスト面で
は、エネルギーコスト、物流費等の高騰は避けられないとみておりますが、グループ全体で合理化・コスト削減を
強力に推進いたします。
これにより、売上高は1,280億円と前期比88億39百万円(7.4%)の増収を、営業利益は145億円と前期比17億79
百万円(14.0%)、経常利益は148億円と同16億62百万円(12.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は110億
円と同10億84百万円(10.9%)のそれぞれ増益を予想しております。
(3) 配当
配当予想につきましては、現時点での通期連結業績予想に基づき、中間・期末配当金ともに各30円の年間60円
を予想しております。
3.決算関係データ
(1)セグメント別売上高の主要内訳
(百万円)
2018/3期 2019/3期 2020/3期
前期比 前期比
実績 実績 予想
金額 % 金額 %
売 上 高 116,144 119,160 3,015 2.6 128,000 8,839 7.4
外 装 材 事 業 105,852 108,790 2,938 2.8 117,000 8,209 7.5
国 内 92,225 93,809 1,584 1.7 100,500 6,690 7.1
米国(窯業系) 13,627 14,981 1,353 9.9 16,500 1,518 10.1
(百万US$) ( 120.6 ) ( 135.6 ) ( 15.0 ) (12.5) ( 148.8 ) ( 13.1 ) ( 9.7 )
そ の 他 10,291 10,369 77 0.8 11,000 630 6.1
(注1)国内外装材には、日本からの米国以外への輸出及び中国事業など、少額の海外売上を含む。
(注2)その他の内訳は、繊維板事業、工事事業、FP事業、その他事業
(2)市場環境
上期 下期 通期
年度
第1四半期 第2四半期 計 第3四半期 第4四半期 計 計
住宅市場
新設住宅着工戸数 千戸 2017 250 247 497 244 205 449 946
( 1.1 ) ( △2.4 ) ( △0.7 ) ( △2.5 ) ( △8.2 ) ( △5.2 ) ( △2.8 )
2018 245 246 491 246 216 462 953
( △2.0 ) ( △0.2 ) ( △1.1 ) ( 0.6 ) ( 5.2 ) ( 2.7 ) ( 0.7 )
ウチ 一戸建 千戸 2017 110 110 220 112 94 206 426
( 0.9 ) ( △4.0 ) ( △1.6 ) ( △0.9 ) ( △2.8 ) ( △1.8 ) ( △1.7 )
2018 109 112 221 116 101 217 438
( △0.6 ) ( 1.1 ) ( 0.3 ) ( 3.9 ) ( 7.2 ) ( 5.4 ) ( 2.8 )
窯業系外装材業界
NYG サイディング販売数量 千坪 2017 8,034 8,206 16,240 8,587 7,867 16,454 32,694
[日本窯業外装材協会] ( 4.3 ) ( 0.4 ) ( 2.3 ) ( △0.7 ) ( △4.8 ) ( △2.7 ) ( △0.3 )
(12㎜厚製品を含む従来基準) 2018 7,851 7,735 15,586 8,662 7,874 16,536 32,122
( △2.3 ) ( △5.7 ) ( △4.0 ) ( 0.9 ) ( 0.1 ) ( 0.5 ) ( △1.7 )
当社
窯業系サイディング販売数量 千坪 2017 3,756 3,817 7,573 4,021 3,719 7,740 15,313
(12㎜厚製品を含む従来基準) ( △0.6 ) ( △3.8 ) ( △2.2 ) ( △1.6 ) ( △5.9 ) ( △3.7 ) ( △3.0 )
2018 3,706 3,717 7,423 4,170 3,803 7,973 15,396
( △1.3 ) ( △2.6 ) ( △2.0 ) ( 3.7 ) ( 2.3 ) ( 3.0 ) ( 0.5 )
NYGシェア % 2017 46.7 46.5 46.6 46.8 47.3 47.0 46.8
(△ 2.4p) (△ 2.1p) (△ 2.2p) (△ 0.5p) (△ 0.5p) (△ 0.5p) (△ 1.4p)
2018 47.2 48.1 47.6 48.1 48.3 48.2 47.9
(+0.5p) (+1.6p) (+1.0p) (+1.3p) (+1.0p) (+1.2p) (+1.1p)
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