7918 ヴィアHD 2021-04-20 16:00:00
事業再生ADR手続の成立及び債務の株式化等の金融支援に関するお知らせ [pdf]

                                                     2021 年4月 20 日


各 位
                         会   社   名   株式 会 社ヴ ィ ア・ ホ ール ディ ン グ ス
                         代 表 者 名     代 表 取 締 役 社 長    横 川 紀 夫
                                     ( コ ー ド 7918、 東 証 第 一 部 )
                         問い合わせ先      執行役員企画部長          関川周平
                                     電 話 番 号   03- 5155- 6801



       事業再生 ADR 手続の成立及び債務の株式化等の金融支援に関するお知らせ



 当社並びに当社子会社である株式会社扇屋東日本、株式会社扇屋西日本、株式会社フードリーム、株式会社
一丁、株式会社一源及び株式会社紅とん(以下「当社グループ」と総称します。
                                   )は、2021 年2月15 日付「事
業再生 ADR 手続に関するお知らせ」に記載のとおり、今後の事業再生に向けた強固な収益体質の確立と財務体
質の抜本的な改善を目指すため、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続(以下「本事業再生 ADR 手
続」といいます。
       )のもとで、対象債権者たるお取引金融機関と協議を進めながら、公平中立な立場にある事
業再生実務家協会において選任された手続実施者より調査・指導・助言をいただき、事業再生計画案(以下
「本事業再生計画」といいます。
              )を策定し、対象債権者たるすべてのお取引金融機関の同意による成立を目
指してまいりました。
 そして、本日、事業再生 ADR 手続に基づく事業再生計画案の決議のための債権者会議(第3回債権者会議)
において、対象債権者たるすべてのお取引金融機関の皆様からご同意をいただき、本日をもちまして本事業再
生 ADR 手続が無事に成立いたしました。


1.本事業再生計画の概要


 本事業再生計画の概要は、添付資料のとおりです。


2.本事業再生計画に基づく財務施策の概要


 債務の株式化等の金融支援を含む、本事業再生計画に基づく財務施策の概要は以下のとおりです。


 (1)金融機関による支援
  ①債務の株式化によるD種優先株式の引受け
  一定額以上の債権を有する対象債権者たるお取引金融機関5行より、当社の既存借入金債務の一部につ
 いて、債務の株式化によるご支援をいただき、財務体質の安定化を図ったうえで、債務超過を解消いたしま
 す。その支援総額は、総額 4,500 百万円を予定しております。
  なお、債務の株式化により発行するD種優先株式の内容等につきましては、2021 年3月 26 日付「第三者
 割当によるC種優先株式及びD種優先株式の発行、第三者割当による第 25 回新株予約権(行使価額修正条
 項付)の発行、資本金及び資本準備金の額の減少、剰余金の処分並びに定款の一部変更に関するお知らせ」
 及び 2021 年4月9日付「
               (開示事項の変更・経過)第三者割当によるC種優先株式及びD種優先株式の発行、
 第三者割当による第 25 回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行、資本金及び資本準備金の額の減少、
 剰余金の処分並びに定款の一部変更に関するお知らせ」
                         (以下「第三者割当リリース」と総称します。
                                             )をご
 参照ください。

                             1
  ②債務の返済条件の変更
  対象債権者たるお取引金融機関7行より、当社グループの既存借入金債務について、返済条件の変更に
 よるご支援をいただきます。


 (2)RKDエンカレッジファンド投資事業有限責任組合による出資及び貸付
  ①金銭の払込によるC種優先株式の引受け
  RKDエンカレッジファンド投資事業有限責任組合からの 1,500 百万円の出資により、資本の充実を図る
 とともに、業態転換やリニューアル等の店舗設備投資及び通常運転資金に充当します。
  なお、金銭の払込により発行するC種優先株式の内容等につきましては、第三者割当リリースをご参照
 ください。


  ②劣後ローンによる貸付
  RKDエンカレッジファンド投資事業有限責任組合より 500 百万円を借入れ、構造改革資金(構造改革資
 金を使途とした既存短期融資の借換を含みます。
                      )及び運転資金に充当します。


 3.第 25 回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行
  当社は、本事業再生計画に定める諸施策に加えて、財務体質の改善をさらに十分なものとすることを目
 的として、本事業再生計画外の財務施策として、バークレイズ・バンク・ピーエルシーに対して第 25 回新
 株予約権(行使価額修正条項付)
               (調達資金の額:1,033 百万円(新株予約権発行分:3 百万円、新株予約権
 行使分:1,030 百万円)を割り当てることを決議しております。
  なお、第 25 回新株予約権(行使価額修正条項付)の内容等につきましては、第三者割当リリースをご参
 照ください。


 4.今後の見通し
  本事業再生計画における数値計画の概要は、添付資料のとおりです。また、グループ業績への影響につ
 いて、開示すべき事項が生じた場合には、適時開示を行います。


(参考)第三者割当によるC種優先株式及びD種優先株式並びに第 25 回新株予約権(行使価額修正条項付)
の発行等の日程


2021 年3月 26 日(金)    第三者割当に係る取締役会決議
                    臨時株主総会へのC種優先株式及びD種優先株式並びに第 25 回新株予約権の第
                    三者割当に関する議案付議に係る取締役会決議
2021 年4月 20 日(火)    本事業再生 ADR 手続の第3回債権者会議(本日)
2021 年4月 28 日(水)    臨時株主総会決議(予定)
2021 年5月 20 日(木)    第 25 回新株予約権の割当日
2021 年5月 20 日(木)    C種優先株式及びD種優先株式の払込期間
~2021 年6月 18 日(金)   (※上記にかかわらず、C種優先株式及びD種優先株式の各割当予定先との間
                    では、2021 年5月 20 日に払込みを行うことを予定しています。
                                                     )


※本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であ
ると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。


                                                         以 上




                                 2
                           (添付資料)




事業再生計画概要




           2021年4月20日
           東証1部(コード:7918)


            Copyright © 2021 VIA Holdings, Inc All Rights Reserved.
    弊社の現状と経営課題

弊社を取り巻く市場環境の変化       弊社の経営課題

    • 企業の宴会機会の減少、    経営資源の分散化と不採算業態・店舗の存在
      酒離れの傾向に加え、外
      食から中食への消費性向    ✓ライフスタイルの変化に対する業態アップデートの遅れ
      の変化            ✓店舗の適切なスクラップ&ビルドの不足
コ   • 人件費(採用等)、物流費
ロ     増等のコスト上昇       ✓居酒屋中心の業態ポートフォリオであることによるコロナ
ナ                     影響直撃
前
    • 顧客ニーズの細分化、競    チェーンオペレーションの不徹底
      合プレイヤーの過多による
      競争環境の激化        ✓グループ内におけるオペレーション(原価、人件費コント
                      ロール )ノウハウにバラつきが生じ非効率が発生
                     ✓消費者や働き手の変化に対するオペレーション改革遅れ

コ                    財務状況の悪化 (資金繰り・純資産)
ロ   • 宴会自粛等の外食に対す
ナ     る心理的ハードルの上昇
禍                    ✓コロナショックに伴う消費減により、営業損失と資金圧迫
                     ✓損失が拡大し、債務超過の状況

    内部の経営課題に加え、コロナ禍による市場環境の変化が急速な財務悪化を招いた
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      事業再生計画の全体像
         基本的な考え方                            営業利益と営業利益率の推移
                            単位:百万円             営業利益率                    営業利益額                  単位:%
        • コロナ禍に即した事業(店舗・
          本部)の収益構造改革とオペ    1,500                                                                      10
事業        レーション改革並びに業態アッ
          プデート
        • 店舗の選択と集中         1,000                                                           6

                                                                                                      5
        • 取引金融機関のDES支援と優
          先株等の調達による60億円の     500                               2                        1,000
財務
          資本増強と20億円の構造改革
          資金の確保                                               400
                               0                                                                      0
         営業利益率   自己資本比率               -479
21/3期     ▲23%     ▲45%     -500       -2     -2,800

22/3期     +2%      +15%                        -23
                           -3,000                                                                     -25
 ・・




                    ・・
           ・・




                                      20/3期   21/3期 22/3期                             24/3期
24/3期     +6%      +25%               (実績)    (見込) (計画1期)                            (計画3期)


      扇屋を核とした店舗体制へ刷新し、22/3期の黒字化、以降の収益拡大を目指す
                                -2-                    Copyright © 2021 VIA Holdings, Inc All Rights Reserved.
  事業再生計画骨子:事業面
   計画骨子                    施策内容                                    ロードマップ

                                                                  短期            中・長期

       事業アセット   • 今後も黒字化が見込めない店舗の撤退
       の絞り込み      大型店舗を中心に、70店舗規模が対象

再成長軌            • 売上規模の縮小に即した本部・店舗の人員最適化
道に向け              扇屋と紅とん、一源と一丁を運営統合し、本社機能を
た事業の   本部・現場の     スリム化。全社を対象に希望退職を実施。
仕組みの   生産性向上    • チェーンオペレーションの再構築
抜本的見              ベストプラクティスの横展開によるオペレーション改善                                       継続
直し                (メニュー改定、労働生産性改善、等)                                              実行

                • コロナにおける顧客性向に合わせたメニュー・業態の展開
        顧客中心
                  コロナ禍においても売上が維持できるダブルネーム/
                                                                 試        拡大           継
       の店舗開発                                                     行        展開           続
                  二毛作営業/デリバリー・宅配等の展開

コア事業の深化と進化      • コロナ影響が軽微な扇屋を中心とした事業展開(扇屋改革)                          試          拡大
  による再成長          ㈱ウェルカムの支援により、高付加価値モデル業態へ転換                           行          展開

  店舗撤退、人員等のリストラクチャリング実施による事業の筋肉質化と並行的に
        コロナ禍施策、将来の種蒔き(扇屋改革等)も実施
                          -3-          Copyright © 2021 VIA Holdings, Inc All Rights Reserved.
    事業再生計画骨子:財務面
                                                                                   (計画数値外)


                                  RKDエンカレッジファンドによる出資・貸付                             市場からの
     取引金融機関によるご支援
                                     ( 構造改革資金 ・ 運転資金)                               資金調達




既存債務の株式化                                                                           新株予約権
                 取引条件の変更         優先株式による出資         劣後貸付の実行
  (45億円の                                                                             の発行
                                   (15億円)            (5億円)
有利子負債減少)                                                                          (10億円規模)




   取引金融機関のご支援及びRKDエンカレッジファンドの優先株/劣後貸付により
           債務超過解消及び構造改革資金の確保
※上記の各種財務施策の詳細については、2021年3月26日付「第三者割当によるC種優先株式及びD種優先株式の発行、第三者割当による第25回新株予約権(行使
価額修正条項付)の発行、資本金及び資本準備金の額の減少、剰余金の処分並びに定款の一部変更に関するお知らせ」及び2021年4月9日付「(開示事項の変更・経
過)第三者割当によるC種優先株式及びD種優先株式の発行、第三者割当による第25回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行、資本金及び資本準備金の額の減少、
剰余金の処分並びに定款の一部変更に関するお知らせ」をご参照ください。

                                     -4-           Copyright © 2021 VIA Holdings, Inc All Rights Reserved.
  数値計画                                    ※一部の施策効果は除外して記載しています。

            20/3期    21/3期         22/3期                            24/3期
            (実績)    (計画0期)        (計画1期)                           (計画3期)

  売上高       244億円   120億円         170億円                              180億円

 営業利益       ▲5億円    ▲28億円          4億円                                10億円
(営利率%)      (▲2%)   (▲23%)         (2%)                                (6%)
  EBITDA    7億円     ▲19億円          11億円                               16億円
(EBITDA%)   (3%)    (▲15%)          (6%)                               (9%)

  純資産       12億円    ▲45億円         16億円                                27億円

 自己資本
             8%      ▲45%          15%                                  25%
  比率

      店舗ごとの売上高がコロナ前との対比で75%水準を前提として、
     個別施策を積み上げることで収益性を高め、業界の上位水準へ転換

                            -5-            Copyright © 2021 VIA Holdings, Inc All Rights Reserved.
                                                                          絞り込み
 再成長に向けた事業の仕組みの抜本的見直し                                           事業の
                                                                        スリム・スマート化
                                                                見直し
 顧客中心の店舗開発の事例                                                             店舗開発
                                                                        再成長



                施策概要                        展開イメージ

         • コロナ禍での需要の落ち込みが小さい                          • 紅とん南新宿店
           ランチ営業を強化するため、他社とのコ                         • 紅とん新橋二丁目店
           ラボレーションでランチメニューを強化                         • ぼちぼち町田北口店
 二毛作       ➢ 麺屋はなび監修の「元祖台湾まぜ                          • ぼちぼち川崎西口店
             そば」を紅とんのランチタイムで提                         ※順次拡大予定
             供
                                   台湾まぜそば


         • 他ブランド/業態のメニューを既存メ
           ニューと合わせて提供することで、低投
                                                        • 紅とん神田東口店
ダブルネーム     資による店舗の高付加価値化とエン
           ターテインメント性を向上させるダブル
           ネームを展開
                                   ダブルネーム



         • コロナ禍において需要が伸びている宅
           配・配食サービスを既存店舗を活用し
                                                      • 首都圏を中心に展開検討
宅配・配食      て進出
           ➢ 宅配サービス「まごころ弁当」・移動
             スーパー「はじ丸」をFC形式で展開   移動スーパー「はじ丸」

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   コア事業の深化と進化による再成長                                              事業の
                                                                         スリム・スマート化
                                                                 見直し
   扇屋改革の概要                                                                 店舗開発
                                                                         再成長




新メニュー・リニューアルによる既存業態改善               新業態展開による抜本的改革

① 人気メニューを取り揃えたランチ営業を拡大           ③ 既存のチェーン居酒屋から脱却し、鶏を軸とし
                                   た特徴のある専門店として、多岐に広がる高付
 ➢ パイロット店舗での成功事例を他店舗に横
                                   加価値業態への転換(「鶏3兄弟」)
   展開

                                                        黄金の拉麺 鶏のおかげ
                                                        人気ラーメン店“饗 くろ喜”
                                                        監修の鶏ラーメン店
                                                        1号店:八王子みなみ野店


                 鶏つくねの
   扇屋鳥重
                とろ~り卵丼
                                                        鶏中華酒食堂ヤンヤン飯店
② 既存店舗の内装・ファザードの大幅刷新                                    大衆酒場・食堂・街中華の
 ➢ リニューアルにより既存の店舗イメージを大                                 イメージをミックスした
   きく変え、集客力の向上を図る                                       新たな業態
                                                        1号店:中目黒店
 ➢ 併せて、「やっちゃえ、オオギヤ!大作戦」と
   してグランドメニュー大幅刷新

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