7864 フジシール 2020-05-13 15:00:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月13日
上場会社名 株式会社フジシールインターナショナル 上場取引所 東
コード番号 7864 URL http://www.fujiseal.com
代表者 (役職名) 代表執行役社長 (氏名) 岡崎 成子
問合せ先責任者 (役職名) 執行役 人事・IR担当 (氏名) 菊池 淳美 TEL 06-6350-3278
定時株主総会開催予定日 2020年6月23日 配当支払開始予定日 2020年6月8日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月23日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 160,925 △0.8 12,634 △2.7 12,901 2.9 8,808 6.7
2019年3月期 162,189 4.8 12,986 12.9 12,542 14.0 8,259 33.1
(注)包括利益 2020年3月期 7,017百万円 (△11.1%) 2019年3月期 7,895百万円 (△7.6%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 155.51 - 9.1 8.5 7.9
2019年3月期 144.78 - 8.9 8.3 8.0
(参考)持分法投資損益 2020年3月期 200百万円 2019年3月期 △233百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 152,694 97,639 63.9 1,757.22
2019年3月期 152,131 95,897 63.0 1,681.01
(参考)自己資本 2020年3月期 97,639百万円 2019年3月期 95,897百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 19,086 △9,316 △6,400 11,342
2019年3月期 10,470 △7,449 △2,715 7,966
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当率
(合計) (連結) (連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 13.00 - 16.00 29.00 1,654 20.0 1.8
2020年3月期 - 16.00 - 16.00 32.00 1,794 20.6 1.9
2021年3月期(予想) - 16.00 - 16.00 32.00 22.2
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 165,200 2.7 11,600 △8.2 11,700 △9.3 8,000 △9.2 143.98
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):有
新規 1社 (社名)Fuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd. 、除外 -社 (社名)
(注)詳細は、添付資料P22「(5)連結財務諸表に関する注記事項 (企業結合等関係)」をご覧ください。
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:有
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 60,161,956株 2019年3月期 60,161,956株
② 期末自己株式数 2020年3月期 4,597,169株 2019年3月期 3,114,573株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 56,642,827株 2019年3月期 57,045,725株
(参考)個別業績の概要
1.2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 8,167 △4.1 6,427 △1.8 6,514 △3.1 6,210 0.6
2019年3月期 8,518 △16.2 6,545 △22.8 6,719 △21.6 6,175 △26.1
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期 109.64 -
2019年3月期 108.26 -
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 77,570 66,840 86.2 1,202.93
2019年3月期 77,259 66,170 85.6 1,159.91
(参考)自己資本 2020年3月期 66,840百万円 2019年3月期 66,170百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づい
ており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性がありま
す。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後
の見通し」をご覧ください。
(決算補足説明資料の入手方法)
決算補足説明資料は、当社ウェブサイトに掲載いたします。
㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………………… 4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 6
2.経営方針 ………………………………………………………………………………………………………………… 7
(1)会社の経営の基本方針 …………………………………………………………………………………………… 7
(2)目標とする経営指標 ……………………………………………………………………………………………… 7
(3)中長期的な会社の経営戦略 ……………………………………………………………………………………… 7
(4)会社の対処すべき課題 …………………………………………………………………………………………… 7
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 8
4.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 9
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 9
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 11
連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………… 11
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 12
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 13
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 15
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 17
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 17
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)…………………………………………………………… 17
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 17
(会計方針の変更) ………………………………………………………………………………………………… 17
(表示方法の変更) ………………………………………………………………………………………………… 17
(連結貸借対照表関係) …………………………………………………………………………………………… 17
(連結損益計算書関係) …………………………………………………………………………………………… 18
(連結株主資本等変動計算書関係) ……………………………………………………………………………… 20
(連結キャッシュ・フロー計算書関係) ………………………………………………………………………… 22
(企業結合等関係) ………………………………………………………………………………………………… 22
(セグメント情報) ………………………………………………………………………………………………… 24
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 27
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 27
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㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度における経営成績は、売上高1,609億25百万円(前期比0.8%減)、営業利益126億34百万円(前期
比2.7%減)、経常利益129億1百万円(前期比2.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益88億8百万円(前期比
6.7%増)となりました。
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期
増減率
(前期) (当期)
売上高 162,189 160,925 △0.8%
営業利益 12,986 12,634 △2.7%
経常利益 12,542 12,901 2.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 8,259 8,808 6.7%
米ドル平均為替レート(円) 110.44 109.03 △1.3%
ユーロ平均為替レート(円) 130.35 122.03 △6.4%
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 現地通貨
増減率
(前期) (当期) 増減率
日本
シュリンクラベル 48,527 48,971 0.9% -
タックラベル 11,979 11,283 △5.8% -
ソフトパウチ 14,894 15,991 7.4% -
機械 8,140 8,437 3.6% -
医薬等受託包装 ※ 7,880 7,805 △1.0% -
その他 ※ 5,888 6,218 5.6% -
売上高合計 97,310 98,707 1.4% -
営業利益 9,903 9,482 △4.3% -
米州
シュリンクラベル 27,038 26,908 △0.5% 0.8%
その他ラベル 1,565 1,199 △23.4% △22.4%
タックラベル 1,236 1,118 △9.5% △8.4%
ソフトパウチ 1,750 1,568 △10.4% △9.3%
機械 3,288 3,338 1.5% 2.8%
売上高合計 34,879 34,134 △2.1% △0.9%
営業利益 3,083 3,084 0.1% 1.3%
欧州
シュリンクラベル 13,116 11,500 △12.3% △6.3%
タックラベル 1,378 1,529 10.9% 18.5%
ソフトパウチ 872 508 △41.7% △37.8%
機械 4,892 4,773 △2.4% 4.2%
売上高合計 20,260 18,311 △9.6% △3.5%
営業利益 38 186 381.6% 414.4%
PAGO
タックラベル 11,094 9,701 △12.6% △6.6%
売上高合計 11,094 9,701 △12.6% △6.6%
営業利益 △87 △265 - -
アセアン
シュリンクラベル他 4,347 4,623 6.4% 7.7%
売上高合計 4,347 4,623 6.4% 7.7%
営業利益 23 205 786.4% 797.9%
※当期において、品目別売上区分を変更したことにより、前期を修正しております。
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㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
(日本)
シュリンクラベルは売上高489億71百万円(前期比0.9%増)、タックラベルは売上高112億83百万円(前期比5.8%
減)、ソフトパウチは売上高159億91百万円(前期比7.4%増)、機械は売上高84億37百万円(前期比3.6%増)、医
薬等受託包装は売上高78億5百万円(前期比1.0%減)、その他は売上高62億18百万円(前期比5.6%増)となりまし
た。
その結果、日本全体の売上高は987億7百万円(前期比1.4%増)、損益面は営業利益94億82百万円(前期比4.3%
減)となりました。
(米州)
シュリンクラベルは売上高269億8百万円(前期比0.5%減、現地通貨ベース0.8%増)、その他ラベルは売上高
11億99百万円(前期比23.4%減、現地通貨ベース22.4%減)、タックラベルは売上高11億18百万円(前期比9.5%
減、現地通貨ベース8.4%減)、ソフトパウチは売上高15億68百万円(前期比10.4%減、現地通貨ベース9.3%
減)、機械は売上高33億38百万円(前期比1.5%増、現地通貨ベース2.8%増)となりました。
その結果、米州全体の売上高は341億34百万円(前期比2.1%減、現地通貨ベース0.9%減)、損益面は営業利益
30億84百万円(前期比0.1%増、現地通貨ベース1.3%増)となりました。
(欧州)
シュリンクラベルは売上高115億円(前期比12.3%減、現地通貨ベース6.3%減)、タックラベルは売上高15億29百
万円(前期比10.9%増、現地通貨ベース18.5%増)、ソフトパウチは売上高5億8百万円(前期比41.7%減、現地通
貨ベース37.8%減)、機械は売上高47億73百万円(前期比2.4%減、現地通貨ベース4.2%増)となりました。
その結果、欧州全体の売上高は183億11百万円(前期比9.6%減、現地通貨ベース3.5%減)、損益面は営業利益1
億86百万円(前期比381.6%増、現地通貨ベース414.4%増)となりました。
(PAGO)
タックラベルは売上高97億1百万円(前期比12.6%減、現地通貨ベース6.6%減)となりました。損益面は営業損
失2億65百万円(前期は営業損失87百万円)となりました。
(アセアン)
シュリンクラベルなどの販売が増加し売上高は46億23百万円(前期比6.4%増、現地通貨ベース7.7%増)となりま
した。損益面は営業利益2億5百万円(前期比786.4%増、現地通貨ベース797.9%増)となりました。
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における総資産は1,526億94百万円となり、前連結会計年度末と比べ5億62百万円の増加となり
ました。
その主な要因は、現金及び預金が14億39百万円増加したこと、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)が売上
高の増加などにより17億39百万円増加したこと、たな卸資産が2億23百万円減少したこと、有形固定資産が22億47百
万円増加したこと、投資有価証券が37億63百万円減少したことなどによるものであります。
なお上記には、Fuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.(従来、当社の持分法適用関連会社であったFuji Ace
Co., Ltd.)を連結子会社化したことに伴う、流動資産の増加63億47百万円、有形固定資産の増加46億96百万円、投
資有価証券の減少36億48百万円が含まれております。
負債合計は550億54百万円で、前連結会計年度末と比べ11億80百万円の減少となりました。これは支払手形及び買
掛金(電子記録債務を含む)が8億72百万円増加したこと、退職給付に係る債務が4億64百万円増加したこと、借入
金が28億81百万円減少したことなどによるものであります。
なお上記には、Fuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.を連結子会社化したことに伴う、流動負債の増加23億
6百万円、固定負債の増加4億74百万円が含まれております。
純資産合計は976億39百万円で、前連結会計年度末と比べ17億42百万円の増加となりました。これは利益剰余金が
69億90百万円増加したこと、自己株式取得及び処分により35億3百万円減少したこと、為替換算調整勘定が13億43百
万円減少したことなどによるものであります。
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㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、190億86百万円の収入(前連結会計年度は104億70百万円
の収入)となりました。これは税金等調整前当期純利益125億73百万円、減価償却費81億60百万円を計上したこと、
たな卸資産の減少額12億58百万円などによる収入と、法人税等の支払額(又は還付額)39億51百万円などの支出によ
るものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、93億16百万円の支出(前連結会計年度は74億49百万円の支出)となりまし
た。これは有形固定資産の取得による支出64億20百万円、Fuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.を連結子会社
化したことに伴う、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出25億89百万円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、64億円の支出(前連結会計年度は27億15百万円の支出)となりました。こ
れは借入金の減少7億31百万円、自己株式の取得による支出35億23百万円、配当金の支払額18億18百万円などによる
ものであります。
これらの結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ33億76百万円増加し
113億42百万円となりました。
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
第58期 第59期 第60期 第61期 第62期
2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
自己資本比率(%) 57.1 57.2 59.8 63.0 63.9
時価ベースの自己資本比率
81.0 96.0 164.0 150.0 69.6
(%)
キャッシュ・フロー対有利子負
1.7 1.2 1.2 1.3 0.6
債比率(年)
インタレスト・カバレッジ・レ
74.0 142.6 120.5 78.8 288.8
シオ(倍)
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベ-スの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.いずれも連結ベ-スの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象として
おります。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
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(4)今後の見通し
2021年3月期の連結業績(通期)予想につきましては、下表のとおり、連結売上高は前期比2.7%増の1,652億円を
見込んでおります。また損益面では、営業利益116億円(前期比8.2%減)、経常利益117億円(前期比9.3%減)、親
会社株主に帰属する当期純利益80億円(前期比9.2%減)を見込んでおります。
2021年3月期には、2020年3月6日に連結子会社化したFuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.による増収増
益効果があるものの、以下のような新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、全体としては増収減益を見込ん
でおります。
現下の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当社グループを取り巻く経営環境は極めて不透明な状態が続くことが
予想され、現時点においてその収束の時期や世界各国の対応などを予測することはできません。しかしながら、当社
グループでは、現在のような社会情勢が概ね半年程度継続するという前提の下、各地域における受注状況等を踏ま
え、2020年4月末時点において想定し得る影響を織り込んだ上で、連結業績(通期)予想を作成いたしました。今回
の見通し作成の前提とした考え方、影響は、以下のとおりです。
①営業・販売面における影響
今回の新型コロナウイルス感染拡大に伴う消費行動の変化により、日本及びアセアンのように飲料向け(特に
小型飲料向け)のラベル供給比率が高い地域においては、売上高が減少する予測としております。またこの影響
が長期化した場合には、営業面にさらに大きな影響を与える可能性があります。
一方で、衛生関連商品を含むホーム・パーソナル・ケア製品(HPC製品)に対する需要の増加に伴い、HP
C向け売上高が増加するなどの予測も織り込んでおります。
②生産面における影響
当社事業は、今回の状況の中、各リージョンで社会からエッセンシャル・ビジネスとして位置付けられ、生
産・物流に関する制限を受けておりません。社会に必要とされる事業であるとの認識を持ちながら、その重要性
を深く受け止め、消費者の皆様が安心してお使いいただける表示事項やパッケージの供給で、社会に貢献してま
いります。
当社グループでは、お客様、従業員、取引先、そして最終消費者の皆様の健康と安全を守るべく、様々な対策
を講じており、現時点までに、今回の新型コロナウイルス感染によってグループ会社の生産拠点が全面的な操業
停止となるような事態には至っておりません。また同時に、安定的に生産を行うため、当社は取引先とともに強
固なサプライチェーンの構築に努めており、現在のところ新型コロナウイルス感染拡大の影響によるサプライチ
ェーンの寸断はなく、継続して生産を行っております。
しかしながら、仮に当社事業所で感染が拡大するなどの事象が発生した場合には、一定期間の全面的/部分的
な操業停止や事業活動の停止をせざるを得ないリスクの発生も否定できず、BCP等不測の事態に備えた対応を
進めておりますが、今回の見通しにおいては、リスク事象の発生・顕在化の予想が困難なことから、そのような
影響については織り込んでいません。
③その他事業運営における影響
新型コロナウイルス感染拡大を契機として、当社グループ各社の事業所では、各国・各地域の政府による要
請・命令に従うと同時に、(生産拠点を除き)在宅勤務を原則とするなど、従来から検討を進めてきた勤務形態
の変更・多様化を前倒し導入したほか、いわゆる「働き方改革」を推進しております。また将来的には、お客様
に対する営業活動や取引先との交渉活動などが変化することも予想されますが、現在までのところ、事業運営上
の大きな問題は発生しておりません。
今後、場合によっては、こうした従来とは異なる業務運営により、一部業務に混乱が生じることも考えられま
すが、今回の見通しにおいては特に考慮しておりません。
(単位:百万円)
2021年3月期
2020年3月期 増減率
(予想)
売上高 160,925 165,200 2.7%
営業利益 12,634 11,600 △8.2%
経常利益 12,901 11,700 △9.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 8,808 8,000 △9.2%
米ドル平均為替レート(円) 109.03 105.00 △3.7%
ユーロ平均為替レート(円) 122.03 115.00 △5.8%
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㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
なお、セグメント別の業績予想は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
売上高 営業利益
2021年3月期 2021年3月期
2020年3月期 増減率 2020年3月期 増減率
(予想) (予想)
日本 98,707 92,300 △6.5% 9,482 7,050 △25.7%
米州 34,134 34,900 2.2% 3,084 3,300 7.0%
欧州 18,311 19,200 4.9% 186 850 355.9%
PAGO 9,701 8,800 △9.3% △265 △150 ―
アセアン 4,623 15,600 237.4% 205 550 168.1%
消去又は全社 △4,553 △5,600 ― △58 0 ―
連結合計 160,925 165,200 2.7% 12,634 11,600 △8.2%
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は、ますます変化が速く、そして激しくなる事業環境の中で、継続的な成長を実現することにより、企業価値
を高めることを目指しております。株主の皆様への各期の連結業績に応じた利益還元を行うことと同時に、利益還元
を継続的に大きくし続けることが、経営の最重要課題と位置付けております。
このようなことから、利益配分に関する当社の考え方は、次のとおりです。
・継続的な成長のための投資(技術開発、人財育成、設備投資、M&A)
・1株当たり配当額の安定的かつ継続的な増加
・連結配当性向20%目処
・有事に備えた安定的な財務基盤の構築及び機動的な自己株式の取得と処分(資本効率の向上)
2020年3月期は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当社グループを取り巻く経営環境は極めて不透明な状態と
なりましたが、当期純利益は前期を上回る結果となりました。
2020年3月期における期末配当金につきましては、当期業績を勘案して、1株当たり16円とする予定であります。
これにより中間配当金(1株当たり16円)を加えました2020年3月期の年間配当金は1株当たり32円となり、連結
配当性向は20.6%となります。なお、本件は、2020年5月20日開催の期末決算に関する取締役会で正式決定される予
定であります。
2021年3月期につきましては、厳しい事業環境ではありますが、上記の基本方針も踏まえ、1株当たり年間配当金
は2020年3月期と同額の32円とさせていただく予定であります。これによる2021年3月期予想連結配当性向は22.2%
となります。
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㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
2.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
フジシールグループは、「包んで価値を、日々新たなこころで創造します。」を経営理念に掲げ、お客様と共に成
長することにより、企業価値の向上を図ってまいります。
お客様のパッケージへのニーズを理解し、差別化した商品・サービスを提供することでお客様に一番に指名され続
けるパートナーになることを経営の基本方針とし、さらに従業員、取引先、株主、社会の皆様からも選ばれる、グロ
ーバルNo.1パッケージングカンパニーであり続けることを目指しています。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、事業の継続的な成長を通じて企業価値を向上させていくことを経営の目標としております。
中期経営計画(2019年3月期から2021年3月期までの3ヶ年計画)においては、連結売上高1,800億円、営業利益
率10%、ROE二桁を、目標とする経営指標として掲げてまいりました。また同時に、2025年度に向けて、グループ
全体の地域別及び事業別ポートフォリオのバランスを考慮し、海外売上比率60%(2020年3月期:39.4%)、非シュ
リンク率(売上高に占めるシュリンク事業以外の構成比)50%(2020年3月期:43.7%)とすることを目指していま
す。なお、2021年3月期はこの中期経営計画の最終年度となりますが、前述の業績見通しに記載のとおり、上記の連
結売上高及び営業利益率の目標については、現時点で達成することが困難となっております。
また、ESGに関するターゲットとして、「産業廃棄物量(2017年度比5%削減)」と「GAM(特定のグローバ
ル顧客)の売上伸長率(> 全社売上伸長率)」を設定し、取り組みを進めています。産業廃棄物は、当社グループ
のみならず、お客様及び取引先の皆様とともに、その削減に取り組む必要があると考えています。また、当社のお客
様の中でも特にグローバルに事業を展開されているお客様は、例えば3R(Reduce:リデュース、Reuse:リユー
ス、Recycle:リサイクル)を強力に推進するなど、それぞれ独自に明確な目標を掲げてグローバルにESGをリー
ドされています。こうしたお客様とのビジネスの継続的な売上伸長が、全体の伸長率を上回ることを目標とすること
で、より一層ESGに貢献することができると考えています。
(3)中長期的な会社の経営戦略
・変化するお客様の課題への解決力を強化し、ビジネス拡大を目指す。
・たゆまない成長の基盤づくり。
-ものづくり力
-開発力
-人財力
-リスクマネジメント力
-財務力
(4)会社の対処すべき課題
当社グループは、グローバルな成長をし続けるために、多様化する経済情勢や加速する市場、お客様の変化のスピ
ード、さらには近年著しく問題意識が高まり全世界的にも解決が求められている「環境問題」や「プラスチック問
題」、「気候変動問題」などに、いち早く対応・適応することがますます重要になってきているものと認識してお
り、以下の対応方針に則り、事業運営を行ってまいります。
-変化するお客様の課題に対しスピードを持って解決し、更なるサービスを提供できるグローバルなものづくり体
制を構築、維持、発展させる。
-お客様により近い現場で、お客様のパッケージの課題をお聞きする。課題解決のスピード、質を上げる。同時に
明日の課題の開発ができる体制を強化する。
-フジシールグループの価値観を共有し、成長をリードする人財の育成を加速する。
-市場の変化、自然災害、感染症の拡大等々増加するリスクを常に意識し、変化に適合するリスクマネジメント体
制を構築し、確実な運用を行う。
-財務体制の強化とグローバル資金の有効活用及び管理の強化を推進し、財務基盤を強化するとともに、変化する
リスクに対応した規程体系の整備を進め、法務基盤の強化を図る。
さらに、新型コロナウイルス感染拡大等に伴い、今後、社会経済情勢・国際情勢など経営環境の急激かつ大幅な変
化が予想されます。当社グループは、このような変化の激しい時代にあっても、お客様、従業員、取引先、株主、社
会をはじめとするすべてのステークホルダーから一番に指名され続けることを目指すとともに、引き続きESG経営
を推進してまいります。
-環境問題が人類共通の重要課題であることを認識し、環境側面を考慮したものづくりを目指した創造とチャレン
ジを続ける。環境負荷低減に加え、環境に優しい製品の開発・生産を目指し、事業活動を通じた環境問題の解決
を図る。
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㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
-人に優しいパッケージで社会に貢献することを目指し、そのための研究開発に従事する人財の育成や研究開発の
奨励・助成等を推進・支援する。
-透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行う仕組みとして、コーポレート・ガバナンスを強化する。
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財務
諸表を作成する方針であります。
なお、今後につきましては、国内の同業他社の国際会計基準の適用動向等を踏まえ、国際会計基準の適用について
検討を進めていく方針であります。
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4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 10,392,385 11,832,031
受取手形及び売掛金 39,790,071 41,510,375
電子記録債権 8,431,990 8,451,639
商品及び製品 9,614,795 9,154,931
仕掛品 3,683,929 3,492,154
原材料及び貯蔵品 6,707,731 7,135,945
その他 4,300,967 3,957,406
貸倒引当金 △144,393 △270,266
流動資産合計 82,777,476 85,264,217
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 41,822,543 45,327,922
減価償却累計額 △18,615,840 △22,161,841
建物及び構築物(純額) 23,206,703 23,166,080
機械装置及び運搬具 78,809,456 88,328,385
減価償却累計額 △55,818,348 △65,765,350
機械装置及び運搬具(純額) 22,991,108 22,563,034
工具器具備品 5,828,936 8,050,517
減価償却累計額 △4,596,890 △6,390,312
工具器具備品(純額) 1,232,046 1,660,205
土地 ※2 5,402,426 ※2 6,203,759
リース資産 591,310 664,748
減価償却累計額 △271,617 △348,370
リース資産(純額) 319,692 316,377
建設仮勘定 2,454,175 2,928,651
その他 - 1,278,637
減価償却累計額 - △263,351
その他(純額) - 1,015,286
有形固定資産合計 55,606,152 57,853,396
無形固定資産
のれん - 203,421
その他 1,410,108 1,335,296
無形固定資産合計 1,410,108 1,538,718
投資その他の資産
投資有価証券 ※1 7,589,407 ※1 3,825,484
退職給付に係る資産 2,018,103 1,953,841
繰延税金資産 2,056,367 1,773,832
その他 718,601 540,640
貸倒引当金 △44,464 △55,951
投資その他の資産合計 12,338,014 8,037,847
固定資産合計 69,354,275 67,429,962
資産合計 152,131,752 152,694,179
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 11,778,320 13,321,314
電子記録債務 12,979,001 12,308,460
短期借入金 8,408,864 7,192,132
1年内返済予定の長期借入金 1,850,000 2,427,829
リース債務 73,599 91,517
未払金 3,853,446 4,094,517
未払法人税等 1,155,071 759,429
賞与引当金 1,566,628 1,559,182
その他 6,818,255 7,408,348
流動負債合計 48,483,186 49,162,731
固定負債
長期借入金 3,450,000 1,207,698
リース債務 169,843 161,169
繰延税金負債 1,776,133 1,364,519
退職給付に係る負債 1,996,057 2,460,962
その他 359,280 697,276
固定負債合計 7,751,314 5,891,625
負債合計 56,234,501 55,054,356
純資産の部
株主資本
資本金 5,990,186 5,990,186
資本剰余金 6,525,388 6,572,170
利益剰余金 79,786,148 86,776,300
自己株式 △3,083,523 △6,586,621
株主資本合計 89,218,199 92,752,036
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 1,630,766 1,362,674
繰延ヘッジ損益 △5,788 232
為替換算調整勘定 3,947,249 2,603,584
退職給付に係る調整累計額 1,106,823 921,294
その他の包括利益累計額合計 6,679,051 4,887,785
純資産合計 95,897,251 97,639,822
負債純資産合計 152,131,752 152,694,179
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 162,189,267 160,925,339
売上原価 130,478,708 129,635,693
売上総利益 31,710,559 31,289,645
販売費及び一般管理費 ※1 18,724,225 ※1 18,654,666
営業利益 12,986,334 12,634,979
営業外収益
受取利息 19,582 21,314
受取配当金 54,598 64,272
持分法による投資利益 - 200,391
為替差益 - 16,681
廃棄物リサイクル収入 35,513 31,549
その他 38,912 53,933
営業外収益合計 148,606 388,142
営業外費用
支払利息 101,533 62,811
持分法による投資損失 233,408 -
為替差損 153,718 -
その他 104,044 59,160
営業外費用合計 592,703 121,971
経常利益 12,542,237 12,901,150
特別利益
固定資産売却益 ※2 109,399 ※2 26,124
段階取得に係る差益 - 551,447
退職給付制度終了益 219,815 -
受取保険金 ※5 245,862 -
補助金収入 295,845 200,000
特別利益合計 870,923 777,571
特別損失
固定資産除売却損 ※3,※4 406,441 ※3,※4 205,025
減損損失 ※6 852,954 ※6 717,433
火災事故による損失額 - ※7 75,862
退職給付制度終了損 299,871 53,070
組織再編費用 - 39,939
投資有価証券評価損 - 13,909
特別損失合計 1,559,268 1,105,240
税金等調整前当期純利益 11,853,892 12,573,482
法人税、住民税及び事業税 4,188,759 3,744,386
法人税等調整額 △593,966 20,746
法人税等合計 3,594,792 3,765,132
当期純利益 8,259,099 8,808,349
親会社株主に帰属する当期純利益 8,259,099 8,808,349
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(連結包括利益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純利益 8,259,099 8,808,349
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 32,162 △268,092
繰延ヘッジ損益 △4,433 6,020
為替換算調整勘定 △1,671,405 △898,530
退職給付に係る調整額 1,183,394 △185,529
持分法適用会社に対する持分相当額 96,485 △445,134
その他の包括利益合計 △363,796 △1,791,265
包括利益 7,895,302 7,017,083
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 7,895,302 7,017,083
非支配株主に係る包括利益 - -
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,990,186 6,462,596 72,953,123 △3,104,730 82,301,175
当期変動額
剰余金の配当 △1,426,074 △1,426,074
親会社株主に帰属する
当期純利益
8,259,099 8,259,099
自己株式の取得 △15 △15
自己株式の処分 62,792 21,222 84,014
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - 62,792 6,833,025 21,207 6,917,024
当期末残高 5,990,186 6,525,388 79,786,148 △3,083,523 89,218,199
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券 繰延ヘッジ 為替換算 退職給付に係る その他の包括
評価差額金 損益 調整勘定 調整累計額 利益累計額合計
当期首残高 1,598,603 △1,354 5,522,169 △76,571 7,042,847 89,344,022
当期変動額
剰余金の配当 △1,426,074
親会社株主に帰属する
当期純利益
8,259,099
自己株式の取得 △15
自己株式の処分 84,014
株主資本以外の項目の
32,162 △4,433 △1,574,920 1,183,394 △363,796 △363,796
当期変動額(純額)
当期変動額合計 32,162 △4,433 △1,574,920 1,183,394 △363,796 6,553,228
当期末残高 1,630,766 △5,788 3,947,249 1,106,823 6,679,051 95,897,251
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当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,990,186 6,525,388 79,786,148 △3,083,523 89,218,199
当期変動額
剰余金の配当 △1,818,196 △1,818,196
親会社株主に帰属する
当期純利益
8,808,349 8,808,349
自己株式の取得 △3,523,590 △3,523,590
自己株式の処分 46,782 20,493 67,275
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - 46,782 6,990,152 △3,503,097 3,533,836
当期末残高 5,990,186 6,572,170 86,776,300 △6,586,621 92,752,036
その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価証券 繰延ヘッジ 為替換算 退職給付に係る その他の包括
評価差額金 損益 調整勘定 調整累計額 利益累計額合計
当期首残高 1,630,766 △5,788 3,947,249 1,106,823 6,679,051 95,897,251
当期変動額
剰余金の配当 △1,818,196
親会社株主に帰属する
当期純利益
8,808,349
自己株式の取得 △3,523,590
自己株式の処分 67,275
株主資本以外の項目の
△268,092 6,020 △1,343,664 △185,529 △1,791,265 △1,791,265
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △268,092 6,020 △1,343,664 △185,529 △1,791,265 1,742,571
当期末残高 1,362,674 232 2,603,584 921,294 4,887,785 97,639,822
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 11,853,892 12,573,482
減価償却費 8,836,760 8,160,637
減損損失 852,954 717,433
組織再編費用 - 39,939
退職給付制度終了損 299,871 53,070
退職給付制度終了益 △219,815 -
受取保険金 △245,862 -
火災事故による損失額 - 75,862
段階取得に係る差損益(△は益) - △551,447
貸倒引当金の増減額(△は減少) △54,055 46,093
賞与引当金の増減額(△は減少) △48,149 △3,604
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △1,245,593 6,657
持分法による投資損益(△は益) 233,408 △200,391
固定資産売却益 △109,399 △26,124
固定資産除売却損 406,441 205,025
投資有価証券評価損益(△は益) - 13,909
補助金収入 △295,845 △200,000
受取利息及び受取配当金 △74,180 △85,587
支払利息 101,533 63,967
為替差損益(△は益) 64,093 3,922
売上債権の増減額(△は増加) △2,245,302 567,996
たな卸資産の増減額(△は増加) △2,876,222 1,258,763
仕入債務の増減額(△は減少) 535,554 △135,209
未払金の増減額(△は減少) △598,774 92,032
その他 △204,595 342,007
小計 14,966,712 23,018,437
利息及び配当金の受取額 72,869 85,343
利息の支払額 △132,802 △66,097
法人税等の支払額又は還付額(△は支払) △4,682,373 △3,951,399
保険金の受取額 245,862 -
営業活動によるキャッシュ・フロー 10,470,270 19,086,284
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △7,461,792 △6,420,507
有形固定資産の売却による収入 229,130 94,983
無形固定資産の取得による支出 △372,933 △371,183
投資有価証券の取得による支出 △29,628 △278,863
貸付けによる支出 △6,997 △2,700
貸付金の回収による収入 38,514 7,146
長期前払費用の取得による支出 △23,099 △31,578
補助金の受取額 200,000 295,845
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による
- ※2 △2,589,084
支出
その他 △22,818 △20,971
投資活動によるキャッシュ・フロー △7,449,625 △9,316,915
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △1,199,392 933,421
長期借入れによる収入 - 185,527
長期借入金の返済による支出 - △1,850,000
自己株式の取得による支出 △15 △3,523,590
リース債務の返済による支出 △90,182 △328,060
配当金の支払額 △1,426,074 △1,818,196
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,715,664 △6,400,898
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
現金及び現金同等物に係る換算差額 △122,488 7,654
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 182,492 3,376,124
現金及び現金同等物の期首残高 7,784,274 7,966,767
現金及び現金同等物の期末残高 ※1 7,966,767 ※1 11,342,892
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
連結の範囲に関する事項
a.連結範囲の変更
株式取得による持分法適用関連会社Fuji Ace Co., Ltd.の連結子会社化により、Fuji Seal Packaging
(Thailand) Co., Ltd. を連結の範囲に含めております。
b.変更後の連結子会社の数
26社
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当社は、2019年6月20日開催の取締役会決議に基づき、自己株式の取得を行いました。この取得により自己株式
は3,523,266千円(1,500,000株)増加しました。当該自己株式の取得等により、当連結会計期間末において自己株
式は6,586,621千円(4,597,169株)となっております。
(会計方針の変更)
(ASC第606号「顧客との契約から生じる収益」の適用)
米国会計基準を適用している在外子会社において、ASC第606号「顧客との契約から生じる収益」を、当連結会
計年度より適用しております。
ASC第606号の適用により、約束した財又はサービスが顧客に移転された時点で当該財又はサービスと交換に権
利を得ると見込む対価を反映した金額で、収益を認識しております。
なお、当連結会計年度において、連結財務諸表に与える影響は軽微であります。
(IFRS第16号「リース」の適用)
国際財務報告基準(IFRS)を適用している在外子会社において、IFRS第16号「リース」を、当連結会計年度よ
り適用しております。IFRS第16号の適用にあたっては、経過措置として認められている、本基準の適用による累
積的影響を適用開始日に認識する方法を採用しております。
なお、当連結会計年度において、連結財務諸表に与える影響は軽微であります。
(表示方法の変更)
(連結貸借対照表関係)
前連結会計年度において、「有形固定資産」の「その他」に含まれていた、「工具器具備品」は、金額的重要
性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとしました。この表示方法の変更を反映させるため、前
連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っています。
この結果、前連結会計年度の連結貸借対照表において、「有形固定資産」の「その他」に表示していた
5,828,936千円、「減価償却累計額」に表示していた△4,596,890千円は、「工具器具備品」5,828,936千円、
「減価償却累計額」△4,596,890千円として組み替えています。
(連結貸借対照表関係)
※1 関連会社に対するものは、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
投資有価証券(株式) 3,648,715千円 -千円
※2 圧縮記帳額
国庫補助金等の受け入れにより、有形固定資産の取得価額から直接減額された圧縮記帳額は、次のとおりでありま
す。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
土地 1,478,176千円 1,478,176千円
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(連結損益計算書関係)
※1 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
給与手当 6,802,937千円 6,849,163千円
賞与引当金繰入額 643,770 597,143
荷造運賃 2,508,489 2,498,640
貸倒引当金繰入額 △32,144 33,790
なお販売費に属する費用のおおよその割合は前連結会計年度20.9%、当連結会計年度20.6%、一般管理費に属する費
用のおおよその割合は前連結会計年度79.1%、当連結会計年度79.4%であります。
※2 固定資産売却益の内容は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
建物及び構築物 -千円 13,425千円
機械装置及び運搬具 107,033 11,468
その他 2,366 1,231
計 109,399 26,124
※3 固定資産除却損の内容は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
建物及び構築物 121,150千円 29,658千円
機械装置及び運搬具 229,007 95,562
ソフトウエア - 1,461
処分費用等 7,514 63,333
計 357,671 190,015
※4 固定資産売却損の内容は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
機械装置及び運搬具 48,770千円 1,160千円
その他 - 13,849
計 48,770 15,010
※5 受取保険金
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
2018年7月に発生した西日本豪雨により被害を受けた取引先に設置している当社固定資産に対する受取保険金を特別
利益に計上しております。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
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※6 減損損失
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
当連結会計年度において以下の資産グループにおいて減損損失を計上しております。
用途 場所 種類 金額(千円)
Fuji Seal Europe Ltd.
建物及び機械装置他 683,171
(イギリス/ジリンガム)
PT. Fuji Seal
事業用資産 Packaging Indonesia 建物及び機械装置他 145,484
(インドネシア/パスルアン)
Pago AG
機械装置 24,298
(スイス/グラブス)
当社グループは、原則として事業用資産については継続的に収支の管理を行っている管理会計上の事業区分を基準と
してグルーピングを行っており、遊休資産については個別資産ごとにグルーピングを行っております。
当連結会計年度において、Fuji Seal Europe Ltd.とPT. Fuji Seal Packaging Indonesiaについては、営業活動から
生ずる損益が継続してマイナスであり、減損の兆候が認められたため、その帳簿価額を回収可能価額まで減額しまし
た。Pago AGは、遊休となった一部生産設備について、その帳簿価額を回収可能価額まで減額しました。なお、当事業
用資産の回収可能価額は正味売却価額により測定しており、建物については、不動産鑑定評価基準に準じた合理的な見
積り価額により、機械装置については、市場価格等により評価しております。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
当連結会計年度において以下の資産グループにおいて減損損失を計上しております。
用途 場所 種類 金額(千円)
株式会社フジシール 奈良事業所
建物及び土地他 383,908
(奈良県/磯城郡)
Pago AG
事業用資産 機械装置 333,525
(スイス/グラブス)
株式会社フジシール 筑波工場
機械装置 49,123
(茨城県/稲敷郡)(注)
(注)株式会社フジシール筑波工場の減損損失49,123千円は、火災事故による損失額として表示しております。
(※7参照)
当社グループは、原則として事業用資産については継続的に収支の管理を行っている管理会計上の事業区分を基準と
してグルーピングを行っており、遊休資産については個別資産ごとにグルーピングを行っております。
当連結会計年度において、株式会社フジシール奈良事業所とPago AGについては、営業活動から生ずる損益が継続し
てマイナスであり、減損の兆候が認められたため、その帳簿価額を回収可能価額まで減額しました。株式会社フジシー
ル筑波工場については、火災事故により遊休となった一部生産設備について、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し
ました。なお、当事業用資産の回収可能価額は正味売却価額により測定しており、株式会社フジシール奈良事業所と
Pago AGの建物及び土地については、不動産鑑定評価基準に基づく鑑定評価額により、機械装置については、市場価格
等により評価しております。また、株式会社フジシール筑波工場の機械装置については、正味売却価額を零として評価
しております。
※7 火災事故による損失額
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
2019年11月に発生した当社の連結子会社 株式会社フジシール(筑波工場)の火災事故による、機械装置の減損及び
たな卸資産の滅失等に伴う損失であります。
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(連結株主資本等変動計算書関係)
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項
当連結会計年度 当連結会計年度 当連結会計年度 当連結会計年度末
期首株式数(株) 増加株式数(株) 減少株式数(株) 株式数(株)
発行済株式
普通株式 60,161,956 - - 60,161,956
合計 60,161,956 - - 60,161,956
自己株式
普通株式 (注)1,2 3,128,964 7,007 21,398 3,114,573
合計 3,128,964 7,007 21,398 3,114,573
(注)1.普通株式の自己株式数の増加7,007株は、単元未満株式の買取4株及び譲渡制限付株式にかかる自己株式
7,003株を無償取得したことによる増加であります。
2.普通株式の自己株式数の減少21,398株は、譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分による減少でありま
す。
2.新株予約権及び自己新株予約権に関する事項
該当事項はありません。
3.配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
株式の種類 基準日 効力発生日
(決議) (千円) 配当額(円)
2018年5月16日
普通株式 684,395 12 2018年3月31日 2018年6月4日
取締役会
2018年11月7日
普通株式 741,678 13 2018年9月30日 2018年12月3日
取締役会
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(決議) (千円) 配当額(円)
2019年5月16日
普通株式 912,758 利益剰余金 16 2019年3月31日 2019年6月5日
取締役会
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当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.発行済株式の種類及び総数並びに自己株式の種類及び株式数に関する事項
当連結会計年度 当連結会計年度 当連結会計年度 当連結会計年度末
期首株式数(株) 増加株式数(株) 減少株式数(株) 株式数(株)
発行済株式
普通株式 60,161,956 - - 60,161,956
合計 60,161,956 - - 60,161,956
自己株式
普通株式 (注)1,2 3,114,573 1,503,296 20,700 4,597,169
合計 3,114,573 1,503,296 20,700 4,597,169
(注)1.普通株式の自己株式数の増加1,503,296株は、2019年6月20日開催の取締役会決議に基づき1,500,000株、単
元未満株式の買取96株及び譲渡制限付株式にかかる自己株式3,200株を無償取得したことによる増加でありま
す。
2.普通株式の自己株式数の減少20,700株は、譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分による減少でありま
す。
2.新株予約権及び自己新株予約権に関する事項
該当事項はありません。
3.配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
株式の種類 基準日 効力発生日
(決議) (千円) 配当額(円)
2019年5月16日
普通株式 912,758 16 2019年3月31日 2019年6月5日
取締役会
2019年11月7日
普通株式 905,438 16 2019年9月30日 2019年12月2日
取締役会
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(決議) (千円) 配当額(円)
2020年5月20日
普通株式 889,036 利益剰余金 16 2020年3月31日 2020年6月8日
取締役会(予定)
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(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
※1 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
現金及び預金勘定 10,392,385千円 11,832,031千円
当座借越 △2,425,617 △489,139
現金及び現金同等物 7,966,767 11,342,892
※2 株式の取得により新たに連結子会社となった会社の資産及び負債の主な内訳
株式の取得により新たにFuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.(旧Fuji Ace Co., Ltd.)を連結したこと
に伴う連結開始時の資産及び負債の内訳並びに取得価額と取得のための支出(純額)との関係は次のとおりであり
ます。
流動資産 6,091,997千円
固定資産 4,867,186
流動負債 △2,443,885
固定負債 △573,012
のれん 203,421
為替換算調整勘定 246,410
支配獲得前の既取得持分 △3,991,396
追加株式の取得価額 4,400,721
現金及び現金同等物 △1,811,637
差引:取得による支出 2,589,084
(企業結合等関係)
取得による企業結合
1.企業結合の概要
当社は、2020年1月31日開催の取締役会において、以下のとおり、当社が49%の株式を保有するFuji Ace Co.,
Ltd.の味の素グループが保有する全株式の51%を現金を対価として追加取得し、完全子会社化することを決議
し、この決議に基づき2020年2月5日付で株式譲受契約を締結いたしました。また、2020年3月6日付で株式を
取得し、連結子会社としております。
(1)被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 Fuji Ace Co., Ltd.
事業の内容 包装資材の製造販売、包装機械の販売
(2)企業結合を行った主な理由
1995年に取引先である味の素グループとの合弁会社としてタイに共同設立いたしましたFuji Ace Co., Ltd.
は、アセアン地域における包装資材の製造・販売の主要な拠点として、タイ中心にアセアン地域の市場拡大を
牽引してまいりました。
当社は、アセアン・南アジア地域での事業展開を強化・加速するため、2018年にはインドに会社を設立しま
した。これに加えて、Fuji Ace Co., Ltd.を子会社化することにより、同地域における当社拠点(タイ、ベト
ナム、インドネシア、インド)との一体的・効率的な運営を行います。また、軟包材における製造・販売のア
セアン戦略の展開や、シュリンク・タックラベルと機械のシステムソリューションの強化等が可能となりま
す。
これにより、アセアン・南アジアにおける成長戦略の実行スピードを加速することを目指します。
今後も、アセアンを含むグループ全体でお客様に一番に指名され続けるパートナーになることで、更なる企
業価値の向上に努めてまいります。
(3)企業結合日
2020年3月6日(株式取得日)
2020年3月31日(みなし取得日)
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(4)企業結合の法的形式
現金を対価とする株式の取得
(5)結合後企業の名称
Fuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.
(6)取得後の議決権比率
①取得直前に所有していた議決権比率 49%
②追加取得した議決権比率 51%
③取得後の議決権比率 100%
(7)取得企業を決定するに至った主な根拠
当社が現金を対価として株式を取得したためであります。
2.連結財務諸表に含まれている被取得企業の業績の期間
2020年3月31日をみなし取得日としているため、貸借対照表のみを連結しており、当連結会計年度に係る連
結損益計算書に被取得企業の業績は含まれておりません。
なお、2019年4月1日から2020年3月31日までの業績は、持分法による投資利益として計上しております。
3.被取得企業の取得原価及び対価の種類ごとの内訳
取得直前に所有していた株式の企業結合日における時価 3,991,396千円
追加取得に伴い支出した現金 4,400,721
取得原価 8,392,117
4.主要な取得関連費用の内容及び金額
アドバイザリー業務等に対する報酬・手数料等 115,308千円
5.被取得企業の取得原価と取得するに至った取引ごとの取得原価の合計額との差額
段階取得に係る損益 551,447千円
6.発生したのれんの金額、発生原因、償却方法及び償却期間
(1)発生したのれんの金額
203,421千円
なお、のれんの金額は、当連結会計年度末においては、取得原価の配分が完了していないため、暫定的に算
定された金額であります。
(2)発生原因
取得原価が被取得企業の資産及び負債を企業結合日の時価で算定した額(純額)を上回ることにより発生し
たものであります。
(3)償却方法及び償却期間
5年間にわたる均等償却
7.企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の額並びにその主な内訳
(1)資産の部
資産合計 10,959,183千円
(2)負債の部
負債合計 3,016,898千円
8.企業結合が連結会計年度開始の日に完了したと仮定した場合の当連結会計年度に係る連結損益計算書に及ぼす
影響の概算額
売上高 14,311,815千円
営業利益 421,777
(概算額の算定方法)
企業結合が当連結会計年度開始の日に完了したと仮定し算定された売上高及び損益情報と、取得企業の連結損益
計算書における売上高及び損益情報との差額を、影響の概算額としております。
なお、当該注記は監査証明を受けておりません。
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(セグメント情報等)
1.報告セグメントの概要
当社及び連結子会社は、シュリンクラベル・タックラベル・ソフトパウチ及び機械などを中心としたパッケージン
グの企画、提案、開発、製造及び販売等の事業を展開しております。
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会において経営資
源の配分の決定及び業績を評価するために定期的に検討を行う対象となっているもので、販売体制を基礎とした地域
別のセグメントから構成されており、当社の報告セグメントについては、「日本」、「米州」、「欧州」、「PAG
O」及び「アセアン」の5つで報告セグメントを構成しております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
る記載と概ね同一であります。セグメント間の内部売上高又は振替高は、市場実勢価格に基づいております。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
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3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
連結
調整額
財務諸表
(注2)
日本 米州 欧州 PAGO アセアン 合計 計上額
売上高
外部顧客へ
96,030,130 34,050,105 17,352,355 10,513,539 4,243,136 162,189,267 - 162,189,267
の売上高
セグメント
間の内部売
1,280,562 829,213 2,908,074 581,277 103,945 5,703,073 △5,703,073 -
上高又は振
替高
計 97,310,693 34,879,319 20,260,429 11,094,816 4,347,081 167,892,341 △5,703,073 162,189,267
セグメント
利益又は損 9,903,829 3,083,134 38,716 △87,403 23,145 12,961,422 24,911 12,986,334
失(△)
セグメント
85,589,357 29,856,782 20,233,197 14,257,748 3,309,017 153,246,103 △1,114,351 152,131,752
資産
セグメント
37,396,545 5,994,020 11,850,338 3,035,740 1,793,497 60,070,143 △3,835,642 56,234,501
負債
その他の項
目
減価償却費 4,403,858 2,544,655 1,183,857 517,000 213,021 8,862,393 △25,633 8,836,760
減損損失 - - 683,171 24,298 145,484 852,954 - 852,954
持分法適用
会社への投 3,648,715 - - - - 3,648,715 - 3,648,715
資額
有形固定資
産及び無形
4,592,737 1,769,785 1,149,117 301,348 99,243 7,912,232 52,828 7,965,060
固定資産の
増加額
(注)1.日本以外の報告セグメントに属する国又は地域は次のとおりであります。
米州:アメリカ、メキシコ
欧州:イギリス、オランダ、フランス、スペイン、ポーランド
PAGO:スイス、ドイツ、イタリア
アセアン:インドネシア、ベトナム、タイ、インド
2.調整額は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益の調整額24,911千円は、主に未実現損益消去などのセグメント間取引消去であります。
(2)セグメント資産の調整額△1,114,351千円は、主にセグメント間の債権の相殺消去であります。
(3)セグメント負債の調整額△3,835,642千円は、主にセグメント間の債務の相殺消去であります。
(4)減価償却費の調整額△25,633千円は、主に未実現損益消去などのセグメント間取引消去であります。
(5)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額52,828千円は、主に未実現利益の消去であります。
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当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
連結
調整額
財務諸表
(注2)
日本 米州 欧州 PAGO アセアン 合計 計上額
売上高
外部顧客へ
97,454,916 34,075,129 15,626,935 9,298,102 4,470,255 160,925,339 - 160,925,339
の売上高
セグメント
間の内部売
1,252,767 58,956 2,684,650 403,740 153,235 4,553,351 △4,553,351 -
上高又は振
替高
計 98,707,684 34,134,085 18,311,586 9,701,842 4,623,490 165,478,690 △4,553,351 160,925,339
セグメント
利益又は損 9,482,390 3,084,707 186,463 △265,648 205,172 12,693,085 △58,105 12,634,979
失(△)
セグメント
76,257,541 31,787,198 17,563,443 12,970,922 15,479,047 154,058,153 △1,363,974 152,694,179
資産
セグメント
36,201,535 5,585,688 9,633,264 2,544,694 4,929,357 58,894,540 △3,840,184 55,054,356
負債
その他の項
目
減価償却費 4,092,270 2,301,084 1,048,532 523,341 220,815 8,186,044 △25,406 8,160,637
減損損失 433,031 - - 333,525 - 766,556 - 766,556
有形固定資
産及び無形
4,839,808 626,203 1,434,433 430,467 488,260 7,819,173 △47,312 7,771,861
固定資産の
増加額
(注)1.日本以外の報告セグメントに属する国又は地域は次のとおりであります。
米州:アメリカ、メキシコ
欧州:イギリス、オランダ、フランス、スペイン、ポーランド
PAGO:スイス、ドイツ、イタリア
アセアン:インドネシア、ベトナム、タイ、インド
2.調整額は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益の調整額△58,105千円は、主に未実現損益消去などのセグメント間取引消去であります。
(2)セグメント資産の調整額△1,363,974千円は、主にセグメント間の債権の相殺消去であります。
(3)セグメント負債の調整額△3,840,184千円は、主にセグメント間の債務の相殺消去であります。
(4)持分法適用関連会社であったFuji Seal Packaging (Thailand) Co., Ltd.を連結子会社化したことに伴い、
アセアンのセグメント資産が11,320,350千円、セグメント負債が2,781,442千円増加しております。
(5)減価償却費の調整額△25,406千円は、主に未実現損益消去などのセグメント間取引消去であります。
(6)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額△47,312千円は、主に未実現損益消去などのセグメント間
取引消去であります。
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㈱フジシールインターナショナル(7864)2020年3月期決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 1,681.01円 1株当たり純資産額 1,757.22円
1株当たり当期純利益 144.78円 1株当たり当期純利益 155.51円
なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益につい なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益につい
ては、潜在株式が存在しないため記載しておりませ ては、潜在株式が存在しないため記載しておりませ
ん。 ん。
(注)1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 8,259,099 8,808,349
普通株主に帰属しない金額(千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
8,259,099 8,808,349
当期純利益(千円)
普通株式の期中平均株式数(株) 57,045,725 56,642,827
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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