7774 J-J・TEC 2020-05-11 15:30:00
中期経営計画の提出ならびに業績予想及び経営目標(数値計画)の公表延期について [pdf]
2020 年 5 月 11 日
各位
会 社 名 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
代表者氏名 代表取締役 社長執行役員 秋 山 雅 孝
(コード番号:7774 JQ)
本店所在地 愛知県蒲郡市三谷北通 6 丁目 209 番地の 1
問合せ先 取 締 役 常 務 執 行 役 員 原 俊 之
電話番号 0 5 3 3 - 6 6 - 2 0 2 0 ( 代 表 )
中期経営計画の提出ならびに業績予想及び経営目標(数値計画)の公表延期について
当社は、2021年3月期~2023年3月期に係る中期経営計画の策定に向けて準備を進めてまいりまし
たが、2021年3月期の業績予想及び2022年3月期~2023年3月期の経営目標(数値計画)の公表時期を
延期することといたしましたので、お知らせいたします。
記
1. 業績予想及び経営目標(数値計画)の公表延期の背景
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、国内外の事業環境に大きな影響を及ぼしてお
ります。感染拡大による当社事業に与える不確定要素が多いため、現時点における2021年3月期
の業績予想及び2022年3月期~2023年3月期の経営目標(数値計画)の合理的な算定が困難であ
ることから未定といたします。
なお、中期経営方針、中期事業計画、中期開発計画につきましては、継続した当社の取り組
みであるため、本日、中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)として開示しております。
2. 今後の見通し
今後、新型コロナウイルス感染拡大による当社事業活動への影響度合いの状況把握が進み、
2021年3月期の業績予想及び2022年3月期~2023年3月期の経営目標について適正かつ合理的な
算出が可能になり次第、速やかに公表いたします。
なお、以下のとおり、当該中期経営計画について、機関投資家・アナリスト向け説明会を開催い
たします。
開 催 日 時 2020年5月12日(火)10:30~11:30
開 催 形 態 電話会議
また、当該資料について、当社のウェブサイトに掲載いたします。
U R L http://www.jpte.co.jp/ir/library/index_milestone.html
掲 載 日 2020年5月11日
【添付資料】
中期経営計画(2021 年 3 月期~2023 年 3 月期)
以上
証券コード:7774
中期経営計画
(2021年3月期~2023年3月期)
2020年5月11日
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
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目次
1.2020年3月期の総括
2.中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
(1) 中期経営方針
(2) 中期事業計画
(3) 中期開発計画
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中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
2020年3月期の総括
【業績】 【特記事項】
20/3期 自家培養表皮ジェイスの売上高は、914百万円(対前期△11.4%、対計画
19/3期 20/3期
(単位:百万円) 計画 +2.4%)。重症熱傷の発生数が少なかった影響、母斑の待機患者への治療が
実績 実績
(2月開示) 一巡した影響等で受注伸びず。2019年7月に保険収載された表皮水疱症向けは
順調な立ち上がり。
ジェイス 1,031 893 914
自家培養軟骨ジャックの売上高は、416百万円(対前期+11.8%、対計画
ジャック 372 469 416
△3.0%)。人工コラーゲン膜の導入に伴う移植手技簡便化によりヘビーユー
ザーからの受注が増加。新規顧客の開拓も進む。
その他 - - 25
再生医療製品事業の売上高は、1,356百万円(対前期△3.4%、対計画
再生医療製品事業 1,404 1,363 1,356
△0.5%)。当事業年度より、富士フイルムの3次元画像解析システム
「SYNAPSE VINCENT」等、富士フイルムの医療機器販売を開始(その他)。
再生医療受託事業 835 799 813
研究開発支援事業 受託事業の売上高は、813百万円(対前期△2.7%、対計画+1.8%)。業務開
118 138 140
始前の条件設定や業務開始後に生じた課題の解決に想定以上の時間を要し微減。
売上高合計 ニデックからの委託を受けて開発を進めていた自家培養角膜上皮「ネピック」
2,357 2,300 2,309
は、2020年3月に製造販売承認を取得。
営業利益 △349 △300 △235
研究開発支援事業の売上高は、140百万円(対前期+18.7%、対計画+1.7%)。
経常利益 国内外の化粧品・化学品メーカー等に向けた積極的な営業活動の効果。2019
△339 △294 △229
年9月、富士フイルムの新製品:ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞「F-hiSIEC™
当期純利益 (エフ-ハイシーク)」の製造と販売を開始し、売上に寄与。
△333 △351 △287
営業利益は、△235百万円(対前期+114百万円、対計画+64百万円)。新規
パイプラインの研究開発費が増加したものの、前期研究開発費に自家CAR-T細
胞治療の導入一時金が含まれていたこと等による。経常利益は△229百万円、
当期純利益は△287百万円(対前期+46百万円、対計画+63百万円)。
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目次
1.2020年3月期の総括
2.中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
(1) 中期経営方針
(2) 中期事業計画
(3) 中期開発計画
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中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
はじめに
新型コロナウイルスの感染拡大による影響について
当社は、2021年3月期~2023年3月期に係る中期経営計画の策定に向けて準
備を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症が世界規模で拡大し、
国内での収束の目途も立たないため、以下の理由から算定が困難な状況です。
そこで、2021年3月期の業績予想及び2022年3月期~2023年3月期の経営目
標(数値計画)の公表時期を延期するものといたしました。
再生医療製品事業 再生医療受託事業
・ 対応が逼迫する医療機関の状況を考え、直 ・ 国内景気の減速・悪化に伴う委託元である
接訪問による営業活動を自粛。 顧客企業の企業業績や資金調達への影響。
・ 外出や移動の自粛に伴う来院者数の減少に ・ 医療機関における治験計画の遅れなどに伴
よる当社製品の使用の減少。 う委託元の開発遅延。
研究開発支援事業 開発パイプライン
・ 企業・研究機関での在宅勤務等により実験 ・ 対応が逼迫する医療機関に対して治験を促
や評価が先送りとなり、当社製品の受注が せる状況になく、来院者数の減少により治
急速に減少。 験参加者の確保も困難。
・ 顧客企業が業績悪化等を懸念して研究開発 ・ 治験の長期化による、開発コストの増加や
の方針や優先順位を見直し。 開発スケジュールの遅れ。
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中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
(1) 中期経営方針
【基本方針】再生医療のさらなる普及に向けた、新製品の開発
ならびに生産技術革新・販売力強化を推進する
(1)新規再生医療等製品の開発
① 皮膚・軟骨・角膜・がん領域における市場規模の大きい疾患を対象とし、普及型医療を実現す
るとともに売上を飛躍的に向上させる。
② 当社の手がける3番目の製品である自家培養角膜上皮「ネピック」の製造販売体制を確実に立
ち上げ、今後の新規製品の展開に向けた試金石とする。
(2)より多くの需要に備えた生産革新と販売力強化
① 自家細胞製品の大量受注・安定供給のため、これまで蓄積してきた培養技術と富士フイルムの
エンジニアリング技術を融合し、革新的な生産技術・生産体制を確立する。
② 販売数量の増加に効率的に対応できる、再生医療の営業戦略・営業手法を確立するとともに、
当該製品がより適切に使用されるよう情報の収集・提供の仕組みを再整備する。
(3)既存事業の伸長による事業基盤の強化
① 上記の販売力強化に加え、自家培養表皮ジェイスでは使用枚数制限、自家培養軟骨ジャックで
は施設基準の緩和を目指し、売上を伸ばす。
② 受託事業はこれまで獲得した案件を成功に導くとともに、これら実績を梃子にさらなる良質な
新規案件を獲得する。加えて、当該事業モデルの一般化・標準化を目指す。
③ ヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞「F-hiSIEC」や3D解析ソフト「SYNAPSE VINCENT」等で実
現した富士フイルムとの協業を一層加速する。
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中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
(2) 中期事業計画 既存事業
① 再生医療製品事業
自家培養表皮ジェイスは、熱傷治療向けとしては適応症例の確実な獲得に注力するととも
に、表皮水疱症向けで売上を伸ばす。母斑向けは重点施設との関係強化により、売上を維
持する。
自家培養軟骨ジャックは、コラーゲン膜による低侵襲化・移植手技の簡便化効果が定着し
ており、受注頻度が上がっている顧客への重点的なアプローチにより売上を伸ばす。
自家培養角膜上皮ネピックは、販売を担うニデック社と連携し、スムーズに製造販売体制
を立ち上げる。学会等を通じて新たな治療法をアピールし、認知度を高める。
富士フイルムの医療機器を当社営業が強みを持つ形成外科・整形外科に向けて販売し、売
上を底上げする。「SYNAPSE VINCENT」以外の機器についても協業を進める。
② 再生医療受託事業
受託事業は、既存案件の確実な収益の獲得、およびさらなる良質な新規案件の受注により
売上を伸ばす。富士フイルムからの研究開発受託も継続し、安定した収益を確保する。
③ 研究開発支援事業
ラボサイトは順調に売上が伸びており、角膜モデルの眼刺激性試験およびエピ・モデル
24の皮膚腐食性試験のOECDテストガイドライン収載を梃子に、一層の拡販を図る。
富士フイルムが開発したヒトiPS細胞由来腸管上皮細胞「F-hiSIEC」は市場から高い関心
を得ており、標準的な評価方法となることを目指して普及を加速する。
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中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
(2) 中期事業計画 成長戦略
① 再生医療製品事業
自家培養軟骨の二次性変形性膝関節症への適応拡大
事業開始当初から自家培養軟骨ジャックの目的とする適応症であり、より多くの患者治療
に貢献する。速やかに適応拡大治験を実施し、早期の承認取得に取り組む。
同種培養表皮の熱傷市場への展開
熱傷の緊急性を鑑み、より臨床現場に即した治療製品を投入する。大量生産体制の構築が
重要となる。
白斑等皮膚醜形に治療に向けた新製品投入
自家培養表皮ジェイスと並ぶ皮膚を対象とした再生医療等製品であり、色調異常などより
多くの患者を対象とする。治験実施中であり、早期に製造販売承認を取得する。
酵素ベクターを応用したCAR-T細胞による白血病治療
自家の免疫細胞を遺伝子導入によって活性化し、白血病治療に用いるものである。速やか
に非臨床試験を完了し、治験実施後に製造販売承認を取得する。
② 自家細胞を用いた再生医療プラットフォームの構築
既存の再生医療等製品の生産合理化・機械化を達成し、自家細胞製品の製造コストを削減
するとともに、これに適した受注・販売方法を確立する。
これまで培った細胞培養技術をもとに、より合理的な少量多品種製品生産の仕組みを構築
し、当社製品への水平展開を進めるとともに、再生医療受託事業におけるCMO業務へ活用
する。
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中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)
(3) 中期開発計画
※当社製品・開発パイプラインの一覧です。新型コロナウイルスによる開発遅延等の影響に
ついては現時点では予測が困難であり、織り込んでいません。
開発パイプライン 適応症 2020/3期 2021/3期 2022/3期 2023/3期
重症熱傷・先天性巨大色素性母斑 販売
適応拡大 先天性表皮水疱症 承認 販売
表
企業治験 申請 承認
皮 メラノサイト
ACE02 尋常性白斑
自由診療(再生医療安全性確保法下)
同種
Ⅱ度熱傷 企業治験 申請 承認
培養表皮
軟 外傷性軟骨欠損症・離断性骨軟骨炎 販売
骨 適応拡大 二次性変形性膝関節症 企業治験 申請 承認
が 自家
CAR-T細胞 急性リンパ性白血病 企業治験 申請 承認
ん
角 承認 販売
角膜上皮幹細胞疲弊症
口腔粘膜
膜 COMET01 申請 承認 販売
(研究開発支援事業は除く)
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本開示資料は、投資者に対する情報提供を目的として将来の事業計画等を記載したものであっ
て、投資勧誘を目的としたものではありません。当社の事業計画に対する評価及び投資に関す
る決定は、投資者ご自身の判断において行われるようお願いいたします。
また、当社は、事業計画に関する業績目標その他の事項の実現・達成等に関しその蓋然性を如
何なる意味においても保証するものではなく、その実現・達成等に関して一切責任を負うもの
ではありません。
本開示資料に記載されている将来に係わる一切の記述内容(事業計画に関する業績目標も含み
ますがそれに限られません。)は、現時点で入手可能な情報から得られた当社の判断に基づく
ものであり、将来の経済環境の変化等を含む事業計画の前提条件に変動が生じた場合その他
様々な要因の変化により、実際の事業の状態・業績等は影響を受けることが予想され、本開示
資料の記載内容と大きく異なる可能性があります。
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
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