7774 J-J・TEC 2021-11-15 15:30:00
2022年3月期 第2四半期 決算説明資料 [pdf]
2022年3月期
第2四半期 決算説明資料
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング (東証JQグロース:7774)
2021年11月15日
0
目次
1. 第2四半期累計期間の業績・トピックス --- 2
2. 当社の今後の展開 --- 20
① 再生医療の市場・外部環境
② 既存事業の拡大
③ 生産合理化
3. よくある質問から --- 38
参考資料
1
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
2
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
損益計算書の概要
単位:百万円 2021年3月期 2022年3月期
(百万円未満切捨て表示) 第2四半期 第2四半期 対前年同期
通期実績
(増減率は円単位で計算) 累計実績 累計実績 増減額 増減率
ジェイス 438 978 475 37 8.5%
ジャック 183 331 175 △8 △4.7%
その他 - 18 42 42 -
再生医療製品事業 622 1,328 692 70 11.4%
再生医療受託事業 212 721 172 △40 △18.8%
研究開発支援事業 81 207 114 32 40.2%
売上高合計 916 2,257 980 63 7.0%
売上総利益 483 1,156 595 112 23.3%
販売費及び一般管理費 755 1,623 863 108 14.3%
営業損失 △272 △466 △267 4 -
経常損失 △270 △462 △265 4 -
四半期純損失 △272 △466 △267 4 -
当第2四半期累計期間の売上高は、自家培養表皮ジェイス、自家培養角膜上皮ネピックに加え、研究
開発支援事業の売上拡大により堅調に推移し、980百万円(前年同期比7.0%の増加)となった。
営業損失は267百万円となり、前年同期と比べ4百万円改善した。
3
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
自家培養表皮ジェイス
第2四半期累計期間の売上は、475百万円(前年同期比8.5%増)。
重症熱傷では医師向けのオンライン勉強会を開催、先天性巨大色素性母斑では拠点施設への全国
からの集患加速、表皮水疱症では医師向け研究会等の施策を実施し、前年同期に対して売上が増加。
引き続き、医療機関への訪問規制を厳守しながら有効な営業施策を実施し、さらなる普及に努める。
(単位:百万円) ジェイス売上高の推移
1200
1,078 1,031 978
1000 914
800 743
600 475
400
200 438
0
17/3期 18/3期 19/3期 20/3期 21/3期 22/3期
実績 実績 実績 実績 実績 2Q
4
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
自家培養軟骨ジャック
第2四半期累計期間の売上は、175百万円(前年同期比4.7%減)。
一部の既存施設からの受注拡大に時間を要したものの、販促資料の充実やオンラインツールの活用を
図り情報提供等を工夫した結果、第1四半期を上回る新規施設からの受注を獲得。
各医療機関の訪問規制状況に合わせた営業活動を実施して膝関節の軟骨欠損症例の取り込みを図る。
(単位:百万円) ジャック売上高の推移
500
416
400 372
323 331
309
300
200 175
100 183
0
17/3期 18/3期 19/3期 20/3期 21/3期 22/3期
実績 実績 実績 実績 実績 2Q
5
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
その他
第2四半期累計期間の売上は、42百万円(前年同期は売上高なし)。
2020年6月に保険収載されたネピックについて複数の受注を獲得。売上拡大に寄与した。
(単位:百万円) その他の売上高の推移
50
42
40
30
18
20
10
0
21/3期 22/3期
実績 2Q
6
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
再生医療受託事業
第2四半期累計期間の売上は、172百万円(前年同期比18.8%減)。
新型コロナウイルスの影響を受けて開発の遅延が生じていた企業やアカデミアにおいて治験等が一部
再開されたため、複数の案件にて受託業務が進展した。一方で、一部案件で遅れや予定変更が発生
するなどした影響により、全体では 前年同期に対して売上が減少した。
引き続き、既存案件において顧客とのコミュニケーションを密に図りながら役務を遂行するとともに、
新規案件の獲得を図る。
(単位:百万円) 受託事業売上高の推移
1,000
835 813
785
800 721
676
600
400
172
200
212
0
17/3期 18/3期 19/3期 20/3期 21/3期 22/3期
実績 実績 実績 実績 実績 2Q
7
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
研究開発支援事業
第2四半期累計期間の売上は、114百万円(前年同期比40.2%増)。
オンラインツールを最大限に活用し、各顧客のニーズに合わせた迅速かつ丁寧なアフターフォロー
を実施した結果、前年同期に対し売上が大きく増加した。
海外からの引き合いも増えてきており、引き続き、ラボサイトシリーズが信頼性の高い動物実験
代替材料として活用できることを国内外に訴求し、一層の売上増加を目指す。
(単位:百万円) 研究開発支援事業売上高の推移
250
207
200
140
150 118
98 114
91
100
50
81
0
17/3期 18/3期 19/3期 20/3期 21/3期 22/3期
実績 実績 実績 実績 実績 2Q
8
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
営業損益増減の内訳
2021年3月期 2022年3月期
第2四半期 第2四半期
(百万円) 0
-50
その他販売費
-100 営業損失 営業損失
及び一般管理費の増加
△272 △267
-150 △34
-200 売上総利益の
研究開発費の増加
増加+112
-250 △74
-300
-350 売上構成比、受託ビジネス ACE02、他家(同種)培養表皮など
モデルの再構築、生産効率化 新規パイプラインの積極的な開発推
などにより増加 進により増加
9
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
貸借対照表の概要
(単位:百万円) 2021年3月期 2022年3月期
(百万円未満切捨て表示)
増減額
2021年3月31日 2021年9月30日
流動資産 6,544 6,158 △386
受取手形及び売掛金の
固定・繰延資産 1,574 1,585 10 減少等
資産合計 8,119 7,743 △376
流動負債 919 810 △108
仕入債務の減少
固定負債 35 35 0
負債合計 954 846 △108
資本金 4,958 4,958 0
資本準備金 2,788 2,788 0
利益剰余金 △582 △850 △267
四半期純損失の計上
純資産 7,164 6,896 △267
負債・純資産合計 8,119 7,743 △376
10
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
キャッシュ・フローの概要
(単位:百万円) 2021年3月期 2022年3月期
増減額
(百万円未満切捨て表示) 第2四半期累計 第2四半期累計
営業活動によるキャッシュ・フロー △205 △81 124
投資活動によるキャッシュ・フロー 160 △30 △191
財務活動によるキャッシュ・フロー 0 0 0
現金及び現金同等物の増減額 (△:減) △45 △111 △66
現金及び現金同等物の期首残高 2,150 1,875 △275
現金及び現金同等物の期末残高 2,105 1,763 △341
営業活動によるCF:営業活動の結果使用した資金は81百万円(前期は205百万円の使用)。
主には、売上債権の減少、税引前当期純損失等。
投資活動によるCF:投資活動の結果使用した資金は30百万円(前期は160百万円の獲得)。
主には、有形固定資産の取得及び無形固定資産の取得等。
財務活動によるCF:財務活動の結果使用した資金は0百万円(前期は0百万円の使用)。
主には、リース債務の返済等。
現金及び現金同等物の期末残高:
期首残高1,875百万円に対し、期末残高は1,763百万円。
貸借対照表中の現金及び預金(5,163百万円)との差額は、
預入期間が3か月を超える定期預金(3,400百万円)分に該当。
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1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
第2四半期 トピックス一覧
2021年 ピックアップ
京都大学プレスリリースのお知らせ
7月 1日
~高圧殺細胞装置とジェイスを用いた母斑に対する医師主導治験~
再生医療受託事業に関するニュース
7月15日 島根大学医学部附属病院が実施する医師主導治験:高純度間葉系幹
細胞の製造を受託
7月20日 NGUラブリッジ名古屋のホーム試合にて「J-TECマッチデー」開催 (1) ラブリッジ名古屋
7月26日 当社代表取締役の畠がFIRMの会長記者会見に登壇 ~就任3年目~
8月 6日 「愛知県産業立地セミナー2021 IN 大阪」蒲郡市長が当社を紹介
8月25日 令和3年度「医工連携イノベーション推進事業 開発・事業化事
(2) AMED事業採択
(適時開示) 業」事業採択のお知らせ
8月25日 Sports for Social 特集 第1部 【経営者インタビュー・J-TEC】
8月27日 第2部 【対談】バドミントン・藤井瑞希 × J-TEC
(3) 再生医療ナビ
再生医療ナビ:医療費シミュレーション
9月 1日
母斑ってどんな治療法があるの?京都大学森本先生が解説!
9月 8日 培養表皮による重症熱傷の治療紹介(TSKさんいん中央テレビ)
9月15日 自家培養口腔粘膜上皮「オキュラル」:保険収載了承のお知らせ (4) オキュラル保険収載
(適時開示)
9月16日 新市場区分「グロース市場」選択に関するお知らせ (5) グロース市場選択
(適時開示)
12
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
(1)ラブリッジ名古屋
NGUラブリッジ名古屋は、愛知県女子サッカーの発展、女性アスリート活躍の場の創出を目標に
今年(2021年)からなでしこリーグ1部に参入し、活躍している。
膝を酷使しているスポーツ選手は多く、当社は再生医療の普及を通じてアスリートの一生涯の
健康維持に貢献したいと考えている。
「J-TECマッチデー」の開催
なでしこリーグ第15節 2021年7月11日(日)@名古屋港サッカー場
試合開始時のキックインセレモニーでは 試合後には活躍した選手へJ-TEC賞を授与
当社代表の畠がキックインを務めた
13
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
(2)AMED事業採択
8月25日に、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した令和3年度
「医工連携イノベーション推進事業 開発・事業化事業」において、 国家プロジェクト
当社の申請事業が採択された。
皮膚再建に用いる乾燥同種培養表皮の開発・事業化
当社は、当社は本研究を通じて、皮膚再建を目的とした他家(同種)培養表皮の製品化を
目指す。
他家(同種)細胞を用いた 乾燥他家培養表皮(医療機器)
再生医療等製品の流れ
用時含水
14
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
(3)再生医療ナビ
患者さま向けの情報サイト「再生医療ナビ」に新コンテンツを掲載した。
啓蒙活動の一環として、再生医療という治療の選択肢について紐解く対談記事や、医療費
シミュレーション、母斑の治療法などを紹介した。
Sports for Social 特集
第1部 【経営者インタビュー・J-TEC】
第2部 【対談】
バドミントン・藤井瑞希 × J-TEC
(8月25日・8月27日掲載)
母斑の治療法を紹介
医療費シミュレーション
母斑ってどんな治療法があるの?
京都大学森本先生が解説!
(9月1日掲載) (9月1日掲載)
15
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
(4)オキュラル保険収載
2021年9月に開催された中央社会保険医療協議会の総会において、
オキュラルが2021年12月1日付で保険収載されることが了承された。
当社4つ目の再生医療等製品 【適応対象】
角膜上皮幹細胞疲弊症
【保険償還価格】(2021年12月1日~ 収載予定)
① 採取・培養キット: 4,280千円
販売:株式会社ニデック ② 調製・移植キット: 5,470千円
ポイント
世界初の口腔粘膜細胞を使った角膜治療製品
大阪大学から技術導入して実用化した国産の技術
当社既承認製品ネピックとのシナジー効果
(ネピックの適応対象外である患者さまの治療が可能)
16
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
(5)グロース市場選択
当社は、東証より受領した一次判定結果にもとづき、2021年9月16日開催の取締役会において、
2022年4月4日に予定されている新たな市場区分への移行に際して、「グロース市場」を選択
することを決議した。
「グロース市場」へ上場する企業には、本年12月末までに「事業計画及び成長可能性に関する
事項」の開示が求められているが、当社は先んじて、2021年5月11日付で「中期経営計画」を
開示した。
(2021年5月11日開示「中期経営計画(事業計画及び成長可能性に関する事項)」
https://www.jpte.co.jp/investors/library/mid-term/index.html)
東京証券取引所の新市場区分
当社が選択する新市場区分
プライム市場 スタンダード市場 グロース市場
17
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
2022年3月期の業績予想
単位:百万円 2021年3月期 2022年3月期 対前期
(百万円未満切捨て表示)
実績 業績予想 増減額 増減率
(増減率は円単位で計算)
ジェイス 978 1,004 26 2.7%
ジャック 331 414 83 24.9%
その他 18 197 179 972.1%
再生医療製品事業 1,328 1,616 288 21.7%
再生医療受託事業 721 871 150 20.8%
研究開発支援事業 207 270 63 30.3%
売上高 2,257 2,758 501 22.2%
営業利益 △466 △297 169 -
経常利益 △462 △292 170 -
当期純利益 △466 △295 171 -
2021年4月28日に公表した通期業績予想から変更ありません。
2022年3月期の業績予想は、自家培養表皮ジェイス、自家培養軟骨ジャックに加え、自家培養角膜
上皮ネピックおよび受託事業の売上拡大により、売上高2,758百万円(前期比22.2%増)を見込む。
①開発中のパイプラインへの研究開発投資 ②帝人株式会社による当社株式に対する公開買付け後の
PMI*費用を織り込み、営業損失297百万円、経常損失292百万円、当期純損失295百万円を見込む。
*PMI: Post Merger Integration, M&A(合併・買収)後の統合プロセス
18
1.第2四半期累計期間の業績・トピックス
PMI(Post Merger Integration)の進捗
検討フェーズ 実行フェーズ 総合フェーズ
意見表明、基本合意
TOBの流れ 戦略立案
DD・企業価値算定 PMI開始
候補企業選定
契約締結
経営、組織、会計、業務、ITシステム、人事、労務、意識、企業文化
協創
埋め込み型 地域包括 機能性
再生医療製品 医療機器
医薬品 在宅医療
ケアシステム 食品
19
2.当社の今後の展開
①再生医療の市場・外部環境
20
2.当社の今後の展開 ①再生医療の市場・外部環境
承認された再生医療等製品(国内) (2021年9月現在)
承認取得者 製品 遺伝子治療 承認 対象疾患 特記事項
2007 重症熱傷
海外で
1 ジェイス 2016 先天性巨大色素性母斑
類似品あり
2018 表皮水疱症
2012 膝関節の外傷性軟骨欠損症 日本発
2 ジャック /離断性骨軟骨炎
3 JCRファーマ テムセルHS注 2015 造血幹細胞移植後の急性 GvHD 海外既承認
4 テルモ ハートシート 2015 虚血性心疾患による重症心不全 日本発
5 ニプロ ステミラック注 2018 脊髄損傷に伴う神経症候/機能障害 日本発
6 アンジェス コラテジェン筋注用4mg ★ 2019 慢性動脈閉塞症における潰瘍 日本発
ノバルティス
2019 B細胞 急性リンパ芽球性白血病 海外既承認
7
ファーマ キムリア点滴静注 /びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
ノバルティス
8 ゾルゲンスマ点滴静注 ★ 2020 脊髄性筋萎縮症 海外既承認
ファーマ
9 ネピック 2020 角膜上皮幹細胞疲弊症 日本発
10 第一三共 イエスカルタ点滴静注 2021 大細胞型B細胞リンパ腫 海外既承認
2021 大細胞型B細胞リンパ腫 海外既承認
11 セルジーン ブレヤンジ静注 /濾胞性リンパ腫
12 オキュラル 2021 角膜上皮幹細胞疲弊症 日本発
13 第一三共 デリタクト注 ★ 2021 悪性神経膠腫 日本発
2021 非活動期又は軽症の活動期クローン 海外既承認
14 武田薬品工業 アロフィセル注 病患者における複雑痔瘻
21
2.当社の今後の展開 ①再生医療の市場・外部環境
再生医療の市場規模予測(国内)
2020年3月現在での国内市場規模予測(再生医療・細胞治療 全体)では、CAR-T細胞治療など
キラーテクニックが存在するがんを中心として市場規模が拡大し、2030年に8,500億円、2035年に
は約1兆円の市場規模に達すると推計されている。
一方で、がん以外の疾患におけるイノベーションは組み込まれておらず、特に組織再生に関する市場
規模の拡大は限定的と予測されている。
出典:「日本医療研究開発機構(AMED)2019年度 再生医療・遺伝子治療の市場調査 最終報告書」
2020年3月 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 委託調査(Arthur D. Little社実施)から改変
22
2.当社の今後の展開 ①再生医療の市場・外部環境
世界の再生医療製品数と主な製品
自家、他家製品に加え、最近では遺伝子治療が増えてきた。
カナダ(3製品) 欧州(44製品) 韓国(23製品)
Prochymal, MSC(免疫)2012 MACI(筋骨格)2012 Chondron(筋骨格)2001
Yescarta(がん)2019 など Glybera(内分泌・代謝)2013 Holoderm(皮膚)2002
Provenge, DC(がん)2013 Kaloderm(皮膚)2005
米国(29 品目) Holoclar(眼)2015 Keraheal(皮膚)2006
Carticel(筋骨格)1997 Imlygic, T-Vac(がん)2015 CreaVax-RCC(がん)2007
Provenge, DC(がん)2010 Strimvelis(免疫)2016 ★ Immuncell-LC(がん)2007
Laviv, fibrocell(皮膚)2011 Zalmoxis(免疫)2016 ★ RMS Ossron(筋骨格)2009
Hemacord(がん)2011 Spherox(筋骨格)2017 QueenCell(皮膚)2010
Gintuit(歯)2012 Aloficel(消化器)2018 CureSkin(皮膚)2011
HPC, Cord Blood(がん)2013 Luxturna(眼)2018 Hearticellgram-AMI(心血管)2011
Ducord(血液)2012 Kymriah(がん)2018 ★ Cartistem,MSC(筋骨格)2012
Allocord(血液)2013 Yescarta(がん)2018 ★ Cupistem(消化器)2012
Imlygic, T-Vac(がん)2015 Zynteglo(血液)2019 ★ Neuronata-R(中枢神経)2014
Clevecord(血液)2016 Keraheal-allo(皮膚)2015
MACI(筋骨格)2016 その他 31製品 Rosmir(皮膚)2017
Kymriah(がん)2017 ★ Invossa-K(筋骨格)2017 その他 7製品
Luxturna(眼)2017 シンガポール(3製品)
Yescarta(がん)2017 ★ Chondrotransplant(筋骨格)2002 中国(4製品)
Zolgensuma(中枢神経)2019 ReCell/CellSpray(皮膚) ActivSkin(皮膚)
Cartogen(筋骨格) CaReS(筋骨格)
その他 14品目
ニュージーランド(3製品) 日本(11製品)
インド(6製品) Prochymal(免疫)2012 ジェイス(皮膚)2007
Stempeucel(心血管) ReCell/CellSpray(皮膚) ジャック(筋骨格)2012
Ortho-ACI(筋骨格) テムセル HS 注(免疫)2015
凡例 ハートシート(心血管)2015
青字:再生医療・細胞治療 自家 オーストラリア(3製品) ステミラック注(中枢神経)2018
緑字:再生医療・細胞治療 他家(同種) Recell/CellSpray(皮膚) キムリア点滴静注(がん)2019 ★
赤字:ex-vivo遺伝子治療★ Cartogen(筋骨格) コラテジェン筋注用(心血管)2019
Ortho-ACI(筋骨格) ゾルゲンスマ(中枢神経)2020
黒字:in-vivo遺伝子治療 ウイルス治療 ネピック(眼)2020
イエスカルタ点滴静注(がん)2021 ★
出典:「日本医療研究開発機構(AMED)2019年度 再生医療・遺伝子治療の市場調査 最終報告書」
ブレヤンジ静注(がん)2021 ★
2020年3月 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 委託調査(Arthur D. Little社実施をもとに当社作成
23
2.当社の今後の展開 ①再生医療の市場・外部環境
国の新しい取り組み
厚生労働省は新たに「医薬品産業ビジョン 2021」を策定し、医療と経済の発展を両立させる政策を
打ち出した。
経済産業省は産学官の連携による国際的なバイオコミュニティーの形成を後押ししている。
『医薬品産業ビジョン 2021』 『Greater Tokyo Biocommunity』
(GTB)
出典)厚生労働省資料「医薬品産業ビジョン 2021」 出典)経済産業省資料「バイオコミュニティの形成」
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000831973.pdf https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shomu_ryutsu/bio/pdf/010_04_00.pdf
24
2.当社の今後の展開
②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
25
2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
再生医療の産業化に向けた戦略(1) 中期経営計画
事業形態で再生医療を網羅する
当社は想定しうる再生医療すべての領域について、網羅的に事業展開を進めている。
間葉系幹細胞を用いた疾患治療 受託E ※受託は当社の受託事業の主なものを匿名で記載
※AMED:国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
・移植に用いる間葉系幹細胞の評価ならびに製品開発
・同種細胞を用いた再生医療のための産業利用を目的
他家細胞 としたヒト細胞及び組織の安定供給の実証
他家培養表皮 受託F 受託H
ヒト細胞の産業利用 ・皮膚再建に用いる同種培養皮膚の基礎研究
ならびに製品開発
倫理・取扱など
・皮膚再建に用いる乾燥同種培養表皮の開発
戦略
メラノサイト含有 ② 戦略
自家培養表皮 ① 受託G
受託A
自家細胞 受託B ③ 自家CAR-T細胞
戦略
遺伝子導入細胞の
受託C 受託D によるがん治療 取り扱い経験
自家細胞による再生医療
プラットフォーム構築 自家培養口腔粘膜上皮 ・piggyBacトランスポゾンベクターを用いた自家
CD19 CAR-T療法の企業治験開始に向けた研究開発
接着系細胞(体の組織を構築する細胞) 浮遊系細胞(血液などを構成する細胞)
戦略 ①:自家細胞を用いた接着系細胞治療は事業として最難題である。これをベースに同種細胞、浮遊系細胞へと展開していく。
戦略 ②:他家(同種)ヒト細胞の製品化に必要なヒト細胞の産業利用関連事業を実施する。
戦略 ③:自家CAR-T細胞によるがん治療事業を通じて、浮遊系(血液系)細胞および遺伝子導入細胞利用の経験を構築する。
当社製品ラインナップの増強とともに、受託事業への布石とする。 26
2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
再生医療の産業化に向けた戦略(1) 中期経営計画
事業形態で再生医療を網羅する
当社は想定しうる再生医療すべての領域について、網羅的に事業展開を進めている。
間葉系幹細胞を用いた疾患治療 受託E ※受託は当社の受託事業の主なものを匿名で記載
※AMED:国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
・移植に用いる間葉系幹細胞の評価ならびに製品開発
・同種細胞を用いた再生医療のための産業利用を目的
他家細胞 としたヒト細胞及び組織の安定供給の実証
他家培養表皮 受託F 受託H
ヒト細胞の産業利用 ・皮膚再建に用いる同種培養皮膚の基礎研究
ならびに製品開発
倫理・取扱など
・皮膚再建に用いる乾燥同種培養表皮の開発
戦略
メラノサイト含有 ② 戦略
自家培養表皮 ① 受託G
他家(同種)ヒト細胞の製品化に必要な
受託A
自家細胞 ヒト細胞の産業利用関連事業を実施する。
受託B 戦略 ③ 自家CAR-T細胞 遺伝子導入細胞の
受託C 受託D によるがん治療 取り扱い経験
自家細胞による再生医療
プラットフォーム構築 自家培養口腔粘膜上皮 ・piggyBacトランスポゾンベクターを用いた自家
CD19 CAR-T療法の企業治験開始に向けた研究開発
接着系細胞(体の組織を構築する細胞) 浮遊系細胞(血液などを構成する細胞)
戦略 ①:自家細胞を用いた接着系細胞治療は事業として最難題である。これをベースに同種細胞、浮遊系細胞へと展開していく。
戦略 ②:他家(同種)ヒト細胞の製品化に必要なヒト細胞の産業利用関連事業を実施する。
戦略 ③:自家CAR-T細胞によるがん治療事業を通じて、浮遊系(血液系)細胞および遺伝子導入細胞利用の経験を構築する。
当社製品ラインナップの増強とともに、受託事業への布石とする。 27
2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
自家から他家(同種)ビジネスへ
「事業形態で再生医療を網羅する」という戦略のもと、他家細胞を用いる領域へ事業展開を拡げる。
自家細胞製品を用いた再生医療 他家細胞製品を用いた再生医療
ドナー
組織採取・輸送 組織採取・輸送
患者 セルバンク
培養 作製
患者 培養 保管
輸送 輸送
患者さん自身の細胞を用いて作製し、 他人の細胞を用いて作製し、
患者さん自身に移植 患者さんに移植
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2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
他家(同種)培養表皮の概要と特長
他家製品(外観、乾燥品) 製品概要
健常なヒト皮膚組織由来の表皮細胞シートを乾燥処理
含水することで弾力性のある乾燥前の物性に戻る
高い生体親和性を持ち、創傷を早期に治癒させる
3つの特長
原材料が他家細胞であることから、
含水前 一定品質を満たす製品を大量かつ計画的に生産できる。
培養品を乾燥処理することで常温・長期保管が可能
医療機関でストックし、レディメイドで使用できる。
本品は生きた細胞を含まないため、医療機器となる
含水後 本製品の開発で医療機器に関する知見・ノウハウを獲得。
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2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
他家(同種)の原料供給の課題解決に向けて
他家培養表皮の製品化ならびにヒト他家細胞の安定供給に向けた体制構築への取り組みは、
日本医療研究開発機構(AMED)の助成事業として採択されている。
AMED助成事業
再生医療等製品用
皮膚再建に用いる乾燥同種培養表皮 ヒト(同種)体性幹細胞原料となる
の開発・事業化 高品質な細胞原料の安定供給体制の構築
に関する研究開発
乾燥同種培養表皮 令和 3 年度
令和 3 年度 (医療機器) 「再生医療・遺伝子治療の 医療機関と連携
「医工連携イノベーション推 産業化に向けた基盤技術開
進事業 開発・事業化事業」 発事業 (再生医療等製品用
(2021年8月25日採択) ヒト(同種)体性幹細胞原
料の安定供給促進事業)」
(2021年6月15日採択)
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2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
他家(同種)培養表皮の市場
レディメイド製品
本品は大量生産可能な医療機器。
常温で長期保存可能であること
から「必要なときにすぐに使用
したい」といった市場ニーズに
対応した製品。
他家培養表皮
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2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
他家(同種)培養表皮の市場
欠損面積
レディメイド製品 (%)
log
深達度 16 cm2 160 cm2 0.16 m2 1.6 m2
本品は大量生産可能な医療機器。
32 cm2 48 cm2 80 cm2 320 cm2 480 cm2 800 cm2 0.32 m2 0.48 m2 0.8 m2
(熱傷) 0.1 0.2 0.3 0.5 1 2 3 5 10 20 30 50 100
常温で長期保存可能であること 創傷被覆材・外用剤
から「必要なときにすぐに使用 軽度
外来 入院
したい」といった市場ニーズに
対応した製品。
採皮創
軽度から重度の創傷まで 他家培養表皮
大きな市場を目指し、軽度で創 重症
傷面積が小さい疾患を含む適用
の獲得を目指す。
重度 自家培
自家分層植皮
養表皮
真皮欠損用グラフト
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2.当社の今後の展開 ②他家(同種)培養表皮を通じた事業の拡大
他家(同種)培養表皮の市場
レディメイド製品
本品は大量生産可能な医療機器。
常温で長期保存可能であること
から「必要なときにすぐに使用
したい」といった市場ニーズに
対応した製品。
軽度から重度の創傷まで
大きな市場を目指し、軽度で創
傷面積が小さい疾患を含む適用
の獲得を目指す。
海外展開よる市場拡大
他家製品・乾燥品である特長を
生かし、国内だけでなく海外市
場への展開も加速させる。
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2.当社の今後の展開
③生産合理化
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2.当社の今後の展開 ③生産合理化
再生医療の産業化に向けた戦略(3) 中期経営計画
バリューチェーンで再生医療を網羅する
当社は再生医療に関する製販技すべての機能について、産業化を見据えた仕組みづくりに取り組んでいる。
製品開発から収益性の向上にむけて
戦略 ① 戦略 ②
研究開発 生産・品質管理 営業・販売
再生医療の技術評価 生産・培養人材育成 最適化のための医療-企業連携
再生医療に最適な
非臨床安全性試験 品質・製品設計 生産デバイス開発・投入 自家細胞に最適化された 医療情報収集
臨床試験 包装・輸送 自動装置開発・投入 受発注システム 各種情報提供
市販後評価科学の構築 インテリジェントファシリティー 市販後調査体制
J-TECの品質保証
戦略 ③
臨床現場の声を研究開発現場へ 新たな価値をもたらす再生医療の創出
戦略 ①:製品開発初期から、生産、販売等の下工程を意識している。これにより現実的な製品の上市を目指す。
戦略 ②:高コストになりがちな自家細胞をベンチマークとして、生産効率化(インテリジェントファシリティー)を実現する。
戦略 ③:製販技すべてを有することで、医療現場の声をフィードバックできている。これにより新たな価値を創出する。
当社製品ラインナップの増強とともに、受託事業への布石とする。
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2.当社の今後の展開 ③生産合理化
生産合理化への取り組み
今後上市が予定されている複数の自社製品及び受託製造案件により、生産量の増加が見込まれる。
生産デバイス(コンパクトな自動・機械化装置や作業支援ツール)及びICTを活用した受発注システムの
導入等により、生産効率化(インテリジェントファシリティー)を目指す。
生産デバイス開発・投入/自動装置開発・投入
自家培養製品の生産において、高度なスキルを身につけた作業者が
長時間従事しなければならない負荷の高い工程を対象として、コン
パクトな自動・機械化装置や作業支援ツールを開発するなど、生産
の効率化、安定を実現している。さらなる量産体制構築を目指す。
自家細胞に最適化された受発注システム 生産拠点の分散化
これまで当社は、2,000症例を超える自家細胞製品を提 当社製品及び受託製造における生産キャパ
供しており、多くのデータを蓄積。ICT(通信情報技術) 拡大や、製品提供コスト削減、拠点集中に
を活用して製造作業者がより作業に集中できる環境を整 対するリスク、雇用の確保等の観点から、
え、自家細胞製品に最適な受注・生産体制のさらなる革 生産拠点の分散化を目指す。
新を目指す。
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出典)帝人株式会社 2021年度第2四半期決算及び2021年度業績見通し説明資料(2021年11月8日)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3401/tdnet/2042195/00.pdf 37
3.よくある質問から
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3.よくある質問から
よくある質問から
FAQ
再生医療を適切に進めていくうえで、今後どのようなものが必要
と考えているか?
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3.よくある質問から
よくある質問から
FIRM提案より 再生医療エコシステムの構築
収益構造の実現からのバックキャスティング
再生医療に供するバイオマテリアルの選択
創薬支援ツール開発との協創
出典)2021年6月 第4回再生・細胞医療・遺伝子治療研究の在り方に係る検討会資料
https://firm.or.jp/wp-content/uploads/2021/07/第4回再生細胞医療遺伝子治療研究あり方検討会_FIRM発表資料210607FINAL版.pdf
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参考資料
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参考資料
承認
開発パイプラインの上市目標 保険
収載
基礎研究 前臨床試験 治験 製造販売 製造販売後
開発パイプライン 適応症 上市目標時期
(臨床試験) 承認申請 対応
重症熱傷 上市済
表 適応拡大 先天性巨大色素性母斑 上市済
適応拡大 表皮水疱症 上市済
皮
メラノサイト
尋常性白斑 2024年3月期
ACE02
同種
Ⅱ度熱傷 2025年3月期
培養表皮
軟
外傷性軟骨欠損症
離断性骨軟骨炎 上市済
骨
適応拡大 二次性変形性膝関節症 2025年3月期
角
角膜上皮幹細胞疲弊症 上市済
膜 口腔粘膜上皮
角膜上皮幹細胞疲弊症 2022年3月期
COMET01
が
ん 自家
急性リンパ性白血病 2026年3月期
CAR-T細胞
出典:2021年5月11日開示「中期経営計画(事業計画及び成長可能性に関する事項)」(当社)(https://ssl4.eir-parts.net/doc/7774/tdnet/1963319/00.pdf)
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